トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 歩行型耕耘機
【発明者】 【氏名】寺元 省二
【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内

【氏名】篠原 康浩
【住所又は居所】岡山市江並428番地 セイレイ工業株式会社内

【要約】 【課題】ハンドルを持ち上げなくてもロータリ耕耘装置を上昇させる昇降機構の構成を提供するとともに、該昇降機構の採用に伴い、歩行型耕耘機全体の構成を見直すことで、各種操作性の向上を図る。

【解決手段】機体中央にミッションケース3と走行輪12・12を配置し、該ミッションケース3の前後一側にロータリ耕耘装置4と操作ハンドル22を配し、ロータリ耕耘装置4を昇降可能に構成した歩行型耕耘機30において、ミッションケース3後部にロータリ耕耘装置4を昇降自在に接続するヒッチ部13と昇降アクチュエータ(油圧シリンダー66)を配置し、該昇降アクチュエータに昇降リンク機構40を介して操作ハンドル22と尾輪支持体47の上部を連結し、該尾輪支持体47をロータリ耕耘装置4に対して上下摺動自在に支持する構成とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体中央にミッションケースと走行輪を配置し、該ミッションケースの前後一側にロータリ耕耘装置と操作ハンドルを配し、ロータリ耕耘装置を昇降可能に構成した歩行型耕耘機において、ミッションケース後部にロータリ耕耘装置を昇降自在に接続するヒッチ部と昇降アクチュエータを配置し、該昇降アクチュエータに昇降リンク機構を介して操作ハンドルと尾輪支持体の上部を連結し、該尾輪支持体をロータリ耕耘装置に対して上下摺動自在に支持する構成とした、ことを特徴とする歩行型耕耘機。
【請求項2】 前記昇降リンク機構は、ハンドルベースに枢結された吊下げリンクの下部を揺動リンクの前後中途部の前位置に枢結し、該揺動リンクの前部をロータリ駆動ケースに枢結させる一方、後部で尾輪支持体上部を支持する構成とした、ことを特徴とする請求項1に記載の歩行型耕耘機。
【請求項3】 前記尾輪は、ロータリ耕耘装置を上昇させた状態での最大下げ状態において、同ロータリ耕耘装置の後部に装着した畦立器の下方に配される、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の歩行型耕耘機。
【請求項4】 前記尾輪支持体下部に、尾輪支持体の軸心と直角方向の軸心を有する支点軸を配したアーム支持部を構成し、前記支点軸に尾輪アームを回動可能に支持し、該尾輪アームの下端に尾輪を回転自在に軸支すると共に、前記尾輪アームのキャスタ量を、尾輪接地時における前進時は大、宙に浮いたときは小となる構成とした、ことを特徴とする請求項3に記載の歩行型耕耘機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行型耕耘機の構成、及び作業機の昇降機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリ耕耘装置等の作業機を具備する歩行型耕耘機では、走行時や旋回走行時では、作業機を上昇させて圃場から離し、機体の移動作業を迅速に行う一方、作業時では、作業機を下降させて圃場の耕耘作業等が行なわれるものである。従来は、この作業機の上昇又は下降に際しては、作業機の後部に備える尾輪を人為的に上下操作したり、又は、単純に、操作ハンドルの持ち上げ操作、又は下げ操作により行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、尾輪の上下操作は、ネジ杆を回転させる操作または尾輪支持杆を下降する操作等を要し、圃場端の回行時ではハンドル側の作業機を持ち上げるのに大変な労力が必要であり、面倒な操作であり、作業負担となる。
【0004】また、操作ハンドルを持ち上げることにより、走行輪が支点となって、作業機が側面視において、斜め後方へ上昇することになるが、この際、例えば、ロータリ耕耘装置の耕耘爪が露出した状態となり、圃場を荒らす恐れがある。勿論、回行時のみならず、走行時においても、不本意に圃場を荒らしてしまう恐れがあるといえる。また、この際、尾輪の自重により、尾輪が回転し、前側へ振れてしまうと、尾輪と耕耘爪との距離が短くなって、両者が干渉する恐れがあった。また、尾輪は、走行時おける方向転換の際、左右に振れることで畝立器と干渉することがあり、走行時における操縦性が良好ではなかった。
【0005】本発明は、以上の問題に鑑み、ハンドルを持ち上げなくてもロータリ耕耘装置を上昇させる昇降機構の構成を提供するとともに、該昇降機構の採用に伴い、歩行型耕耘機全体の構成を見直すことで、各種操作性の向上が図られた歩行型耕耘機を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】即ち、請求項1に記載のごとく、機体中央にミッションケースと走行輪を配置し、該ミッションケースの前後一側にロータリ耕耘装置と操作ハンドルを配し、ロータリ耕耘装置を昇降可能に構成した歩行型耕耘機において、ミッションケース後部にロータリ耕耘装置を昇降自在に接続するヒッチ部と昇降アクチュエータを配置し、該昇降アクチュエータに昇降リンク機構を介して操作ハンドルと尾輪支持体の上部を連結し、該尾輪支持体をロータリ耕耘装置に対して上下摺動自在に支持する構成としたことである。
【0008】また、請求項2に記載のごとく、前記昇降リンク機構は、ハンドルベースに枢結された吊下げリンクの下部を揺動リンクの前後中途部の前位置に枢結し、該揺動リンクの前部をロータリ駆動ケースに枢結させる一方、後部で尾輪支持体上部を支持する構成としたことである。
【0009】また、請求項3に記載のごとく、前記尾輪は、ロータリ耕耘装置を上昇させた状態での最大下げ状態において、同ロータリ耕耘装置の後部に装着した畦立器の下方に配されることである。
【0010】また、請求項4に記載のごとく、前記尾輪支持体下部に、尾輪支持体の軸心と直角方向の軸心を有する支点軸を配したアーム支持部を構成し、前記支点軸に尾輪アームを回動可能に支持し、該尾輪アームの下端に尾輪を回転自在に軸支すると共に、前記尾輪アームのキャスタ量を、尾輪接地時における前進時は大、宙に浮いたときは小となる構成としたことである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。図1は歩行型耕耘機の全体側面図、図2は伝動経路図、図3はチェンケース断面平面図、図4はロータリ耕耘装置上昇時のヒッチの構成を示す図、図5はロータリ耕耘装置下降時のヒッチの構成を示す図、図6はヒッチの構成を示す後面図、図7は同じく平面図、図8は歩行型耕耘機の構成を示す一部平面図、図9はハンドル構成を示す平面図、図10は走行時及び回行時の歩行型耕耘機の状態を示す一部側面図、図11は耕耘時における歩行型耕耘機の状態を示す一部側面図、図12はロータリ耕耘装置を上昇させた場合の畝立器と尾輪との配置関係を示す図、図13はロータリ耕耘装置を下降させた場合の畝立器と尾輪との配置関係を示す図、図14はアーム支持部の構成を示す側面一部断面図である。
【0012】まず、図1及び図2を用いてロータリ耕耘装置4を備える実施例とした歩行型耕耘機30の全体構成を説明する。歩行型耕耘機30は、前部にエンジン2、後部に作業機としてロータリ耕耘装置4、中央部にミッションケース3が配置され、前記エンジン2はエンジン台5(図1)上に載置固定され、該エンジン台5の後部はミッションケース3に固設されている。エンジン2の出力軸6、及び、前記ミッションケース3の入力軸7にはそれぞれプーリ6a・7a(図2)が固設されて、伝動ベルトを介して動力が伝達されるようにしている。該出力軸6と入力軸7の間にはベルトテンション式の主クラッチ10(図2)が配置され、これらは伝動ケース9によって覆われている。
【0013】前記入力軸7よりミッションケース3内に入力された回転動力は、変速装置により、その回転数が調節されて、該ミッションケース3内において、該ミッションケース3下部に軸支する車軸11に伝達され、該車軸11に走行輪12・12を固設して走行駆動できるようにしている。
【0014】また、前記ミッションケース3の後部にはヒッチ部13が設けられて、該ヒッチ部13にロータリ耕耘装置4の前部を連結している。また、ミッションケース3の一側(右側)方に、前後合わせて屈折型に形成される前チェンケース26a・後チェンケース26bを配置し、該前チェンケース26a(図2)の前部に、前記ミッションケース3より側方に突出したPTO軸15を貫入して動力をチェンケース26a内に伝達できるようにしている。また、後チェンケース26b後部には、ロータリ入力軸27を軸支し、該ロータリ入力軸27と耕耘爪軸16は、ロータリ駆動ケース14内にてチェンで巻回されて、耕耘爪軸16に動力が伝達されるようになっている。該耕耘爪軸16の軸上には、複数本の耕耘爪17・17・・・が植設されており、該耕耘爪17・17・・・の先端の回動軌跡上方及び側方は、前記ロータリ駆動ケース14に固設された耕耘ケース31(図1)により覆われている。この耕耘ケース31は、平面視における略左右中心の前部において、ケース下方の内腔部よりケース上方へ向けてロータリ駆動ケース14の上部を突出させるとともに、ケース上面の前後方向の略全範囲に上方に突設して形成されたビーム18をロータリ駆動ケース14の後部に固設することにより、ケース全体がロータリ駆動ケース14に対して強固に固設される構成とし、この耕耘ケース31がロータリ耕耘装置4の昇降に伴って昇降するようになっている。
【0015】図3に示すごとく、前記前チェンケース26aと後チェンケース26bは、前チェンケース26aの後部と後チェンケース26bの前部が回動自在に連結された形状となっている。そして、前チェンケース26aの前部において、PTO軸15端に嵌装されたスプロケット52を回動自在に支持し、後チェンケース26bの後部において、ロータリ入力軸27に嵌装されたスプロケット55を回動自在に支持している。また、前チェンケース26aと後チェンケース26bの連結部26eには連結軸58が前チェンケース26aと後チェンケース26bを左右方向に連通しており、該連結軸58は前チェンケース26a及び後チェンケース26bそれぞれに回動自在に支持されている。
【0016】図3に示すごとく、前記連結軸58の前チェンケース26a内では、スプロケット53が嵌装されており、同じく連結軸58の後チェンケース26b内ではスプロケット54が嵌装されていて、該スプロケット54は後チェンケース26bに回動自在に支持されている。そして、前チェンケース26a内でPTO軸15端のスプロケット52と連結軸58に嵌装したスプロケット53間に伝動チェン56を巻回している。同様に、後チェンケース26b内では連結軸58に嵌装されたスプロケット54とロータリ入力軸27端のスプロケット55間に伝動チェン57を嵌装している。従って、PTO軸15とロータリ入力軸27間に連結軸58を介在させて、前後のチェンケース26a・26bが連結部26eにおいて屈折したとしても、支障なく伝動チェン56・57によりPTO軸15の回転駆動が連結軸58を介してロータリ入力軸27に伝達されるのである。そして、ロータリ入力軸27は、該チェンケース内に挿入された端と反対側の端にもスプロケットを嵌装して、ロータリ駆動ケース14に入力している。
【0017】以上のように、前チェンケース26a・後チェンケース26bを屈折型にすることで、後述するようにロータリ耕耘装置4が昇降してPTO軸15に対してのロータリ入力軸27の位置が変化して、両軸(15・27)に嵌装したスプロケット52・55の芯間に変化が生じたとしても、チェンケース26の前後及び中央部の枢支部が屈折してこれに対応できるように構成している。
【0018】次に、作業機であるロータリ耕耘装置4と機体本体1の連結部について説明する。図1に示すごとく、前記ロータリ耕耘装置4は、ミッションケース3の後面に設けられたヒッチ部13によって、機体本体1の後部に連結されている。このヒッチ部13は、図4に示すごとく、ミッションケース3側のヒッチ13aに対し、ロータリ耕耘装置4側のヒッチ13bを鉛直方向に昇降自在に構成してなるものである。図4乃至図8に示すごとく、ミッションケース3側のヒッチ13aはミッションケース3の側部右方に後方に取り付けられた左右一対のブラケット61a・61b(図7)と、該ブラケット61a・61bの後端に固定された上下方向に延伸する左右一対のレール63a・63bで構成されている。ここで、ブラケット61a・61bは、平面視略「L」字形とする板体で構成し、その前部内側面をミッションケース3に当接させて固設する一方、両ブラケット61a・61bの間に油圧シリンダー66を挟装するスペースを構成し、該油圧シリンダー66の略後端において、それぞれ前後方向から左右方向に屈曲させた形状としている。このようにして、ヒッチ13aは、ミッションケース3(図4)を介して、機体本体1に対しその位置を固定した状態としている。
【0019】一方、ロータリ耕耘装置4側のヒッチ13b(図4)は、ロータリ駆動ケース14に固設のブラケット64a・64bと、該ブラケット64a・64bに固定ボルト35a・35bで固設されたヒッチ13aとの接続部である摺動体65で構成されている。該摺動体65は、前記ブラケット64a・64bに固定ボルト35a・35bにより固設される左右一対のプレート65e・65e(図7)と、該プレート65e・65eを上下二点で横架する上枢軸28a及び下枢軸28b(図4)と、両枢軸28a・28bの左右軸端にそれぞれ回転自在に軸支されるローラ65a・65bで構成されている。このように構成した摺動体65は、機体本体1のヒッチ部13に設けられたレール63a・63bの間に、ローラ65a・65bを挿入し、該ローラ65a・65aの回転によって上下移動自在としている。そして、前記上枢軸28aの略中央部は、昇降アーム32の側面視略「コ」字形の掴み部59で挟持されている。
【0020】該昇降アーム32(図4)は、前記掴み部59の反対側が、枢軸60に回動自在に枢結されており、また、中途部において、昇降アクチュエータである油圧シリンダー66のロッド67の先端に備えるジョイント71と枢軸79により枢結されており、ロッド67の伸縮により、枢軸60を支点として、掴み部59を上下方向に移動させるようにして昇降アーム32が揺動する構成となっている。この油圧シリンダー66へは、同シリンダーの上方に備えた油圧ポンプ72(図1略中央部に表示)による圧油の給排により行なわれるものである。
【0021】また、図7に示すごとく、前記レール63a・63bは、平面視において、略「コ」字形とし、図4に示すごとく、上部側面にボルト孔を穿設してボルト76を前後方向へ横架することにより、上側の開口を塞ぐようにして、ローラ65aの上方への移動範囲、即ち、摺動体65の上方向への移動範囲を規制するようにしている。一方、レール63a・63bの下部は、開口を形成したまま、即ち、ボルトを横架させることなく開放された状態とし、下部のローラ65bの移動範囲をレール63a・63b側で規制せずに、図5に示す前記油圧シリンダー66の前記ロッド67が最も縮んだ状態において、ロッド67により昇降アーム32の時計方向への回動の規制により、上枢軸28aの下降を規制することで行なわれるものである。このように、ヒッチ13aのレール63a・63bの下端は開放される構成としており、該構成により、ヒッチ部13の周囲に浮遊する土・埃がレール63a・63bの下部に堆積することもなく、ローラ65a・65bの回転移動が良好に行なわれ、ロータリ耕耘装置4の昇降が常にスムーズに行なわれるようになっている。
【0022】また、図4、図7及び図8に示すごとく、前記機体本体側のヒッチ13a及びロータリ耕耘装置4側のヒッチ13bは、機体左右中央に配されるとともに、機体本体側のヒッチ13aを構成する左右のブラケット61a・61bに昇降アクチュエータとしての油圧シリンダー66を収容する構成としている。このような構成により、油圧シリンダー66がヒッチ13aに収容されるようになって、ヒッチ部13(ヒッチ13a・13b)全体としての納まりがよく、ヒッチ部13の周辺が煩雑とならず、また、これらが機体左右中央に配されることから、走行輪12・12の幅調整の邪魔となることがない。また、油圧シリンダー66がブラケット61a・61bに隠れるようになって、外観上も見苦しいことがない。
【0023】また、図1及び図9に示すごとく、該油圧シリンダー66の動作させるための昇降スイッチ23であるが、左右のハンドル杆22a・22bの後部を横架させる横杆21に形成したスイッチステー29に備える構成とし、該スイッチステー29を横杆21の左右中央に配置させることで、昇降スイッチ23が操作ハンドル22の左右中心に配置されている。これにより、オペレーターは、ハンドル杆22a・22bの後部に形成した握持部22c・22dを掴んだ状態から、左右いずれの手によっても容易に昇降スイッチ23にアクセスすることが可能となって、操作性の向上が図られている。また、該昇降スイッチ23は、押す度ごとにスイッチ「ON」「OFF」とするプッシュスイッチに構成されており、操作を瞬時に行うことが可能となって、操作性の向上が図られたものとなっている。
【0024】また、図4に示すごとく、レール63には、ピン孔77が穿通されており、また、摺動体65のプレート65eにもピン孔78が穿設され、両ピン孔77・78は、摺動体65が最下点に移動した状態、即ち、図5に示すごとく、前記ロッド67が最も縮んだ状態において、側面視において一致するようになる。そして、この状態において、両左右一方より、係止ピン80を挿嵌することにより、レール63a・63bに対し、摺動体65が固設された状態、即ち、機体本体1にロータリ耕耘装置4が固設された状態となる。このように、接続部であるヒッチ部13に、ロータリ耕耘装置4側に固設される摺動体65を固定する固定手段を備えたので、例えば、前記油圧ポンプ72が故障した場合において、ロータリ耕耘装置4を機体本体1側に固定することが可能となり、ロータリ耕耘装置4を上下方向に揺らす(振動させる)ことなく作業を行うことができる。
【0025】また、この油圧ポンプ72の上端であるが、図1に示すごとく、機体右側面視において、伝動ケース9上面のラインの延長線上に位置するように、前低後高となるように傾けて配設するようにして、外観上の美観を向上させている。尚、この傾きの角度は、油圧ポンプ72の作動を妨げない範囲の角度とするものである。
【0026】また、図4及び図5に示すごとく、レール63aの上部となる位置には、リミットスイッチ37が配され、該リミットスイッチ37の接触検出部38がローラ65aと接触した際には、摺動体65の最上状態を検出し、図示せぬコントローラがロータリ駆動ケース14(ロータリ耕耘装置4)が上昇状態であることを認識可能としている。このリミットスイッチ37によるロータリ駆動ケース14の上昇状態の検出により、例えば、エンジン「ON」「OFF」を行うキースイッチを「入」とした際に、ロータリ駆動ケース14の上昇状態を検出した場合には、この上昇状態を維持すべく、油圧ポンプ72(図1の略中央部に示す)を作動させ、ロッド67を伸ばした状態を維持し、キースイッチ「入」直後にロータリ耕耘装置4を下降させないようにする制御を行うことを可能としている。
【0027】また、図6に示すごとく、機体後面視右側に配されるレール63の側方には、アシスト装置であるガススプリング62が配され、該ガススプリング62のロッド62aの端部を、レール63より突出させた前記上枢軸28aの右端部に接続させている。該ガススプリング62は、上枢軸28aを上昇させる方向、即ち、ロッド62を伸長させる方向へ付勢する構成として、前記油圧シリンダー66によるロータリ耕耘装置4の上げ動作の負担を軽減させ、ロータリ耕耘装置4の昇降動作をスムーズに行うようにしている。なお、アシスト装置としては、ガススプリング62の他、電動アクチュエータやバネ等を利用することもできる。
【0028】そして、本発明に係る歩行型耕耘機30では、ヒッチ部13の昇降をガイドするレール63a・63bを略鉛直方向に設けていることから、前記摺動体65がレール63a・63b上を略鉛直に摺動する。即ち、ロータリ耕耘装置4(ロータリ耕耘装置4)はその姿勢を変化させずに略鉛直方向に昇降するのである。このように、ロータリ耕耘装置4が略鉛直に昇降すると、該ロータリ耕耘装置4の角度は変化せず、従って、耕耘ケース31と耕耘爪17・17・・・の角度変化が小さく安定した耕耘性能を発揮でき、また、後述のロータリ耕耘装置4の昇降においても、耕耘爪17・17・・・がオペレーター側に露出することもない。
【0029】尚、耕耘ケース31の後部に、土の跳ね上げを除けるために泥除けシート(不図示)を設けた際には、ロータリ耕耘装置4が上昇しても、該ロータリ耕耘装置4は平行に上昇するので、該泥除けシートの下端はロータリ耕耘装置4が耕耘作業時の位置にあるときと比べて多少上昇するが、比較的地面に近い位置が保たれることになる。従って、従来のように回行時に操作ハンドル22を持ち上げてロータリ耕耘装置4を上昇させる形式の耕耘機において、作業クラッチを切り忘れて後進すると、土をオペレーター側にはね上げてしまうが、本発明のように平行に上昇させる形式であると、例え、作業クラッチを切り忘れても後方は開口されていないので、跳ね上げられた土は泥除けシートに当たりオペレーターにかかることはない。
【0030】次に、昇降リンク機構について説明する。図8、図10及び図11に示すごとく、ロータリ耕耘装置4は、機体本体1に対し昇降リンク機構40により昇降が行なわれる構成とするものであり、該昇降リンク機構40は、ハンドルベース81に枢結された吊下げリンク84の下部(枢軸85)を揺動リンク41の前後中途部の前位置に枢結し、該揺動リンク41の前部をロータリ駆動ケース14に枢結(枢軸86)させる一方、後部で尾輪支持体47上部を支持する構成とするものである。
【0031】以下、昇降リンク機構40の構成について詳述する。機体本体1に固設されたハンドルベース81(図10)より、ステー82を突設し、該ステー82に枢軸83(図8)が左右方向に横設されており、該枢軸83に吊下げリンク84(図10)の上部が枢結され、機体本体1に対して、吊下げリンク84が揺動自在に枢結された状態となっている。この吊下げリンク84は、前後の吊下げリンク84a・84bにより前記枢軸83を挟持し、両吊下げリンク84a・84bを固定ボルト33による連結で構成されて、枢軸83に回動自在に吊下げられるものである。また、該吊下げリンク84(吊下げリンク84b)は、その下部において、揺動リンク41と枢軸85により枢結されている。該揺動リンク41は、図8に示すごとく、ロータリ駆動ケース14より、ロータリ入力軸27と同軸の線上に左外部へ突設された枢軸86に枢結されており、ロータリ駆動ケース14の昇降による枢軸86の昇降により、揺動リンク41が吊下げリンク84との枢結点である枢軸85を揺動支点として、揺動するようになっている。この枢結点である枢軸85は、揺動リンク41の前後中途部の前位置に配され、該揺動リンク41を枢軸85を支点とする「てこ」とした場合において、作用点となる枢軸86と支点である枢軸85の距離を短くして、枢軸86の少ない上下移動に対し、揺動リンク41後部(所謂荷重点)に大きな上下移動をさせるようにしている。
【0032】また、このロータリ耕耘装置4の昇降に対応すべく、尾輪46の取付構造は以下のようになっている。図12及び図13に示すごとく、前記ビーム18において、その後部には摺動支持筒94が形成されており、該摺動支持筒94に尾輪支持体47の尾輪支持筒47cを摺動自在に挿入することで、ロータリ耕耘装置4の昇降により固定支持筒92が尾輪支持筒47cにガイドされるようにして上下方向へ移動することになる。
【0033】また、前記揺動リンク41の後端には、支持部87が形成されている。該支持部87の構成は、板体のステー87aを一本のリンク87bを介して揺動リンク41の後端に枢支し、また、ステー87aには尾輪支持筒47cを挿通する開口を形成し、揺動リンク41の揺動(昇降)により、該ステー87aを尾輪支持筒47cにガイドされるようにして上下方向へ移動するようにしている。また、該ステー87aの開口は、尾輪支持筒47cの上部に形成した連結ケース90よりも小さく構成し、ステー87aの上面が連結ケース90の下面に当接可能な構成としている。尚、該連結ケース90より後方へ昇降ハンドル88の操作軸89を突出し、ベベルギアによる伝動により尾輪支持筒47c内のネジ杆47bの回転を可能とし、該ネジ杆47bを、尾輪支持筒47cに上下摺動自在に挿入した尾輪支持杆47aの内面に形成したメネジに螺合させ、昇降ハンドル88の操作により尾輪46の上下位置を変更自在としている。さらに、該ステー87aは板体に構成され、その下面が前記摺動支持筒94の上面に当接するような配置関係となっている。これにより、ロータリ耕耘装置4が最上部まで上昇した際には(図12に示す状態)、摺動支持筒94が最上位置に移動し、この最上位置に移動する過程において、ステー87aの下面に当接し、該ステー87aを上方に押し上げるようにして、ステー87aの上面を連結ケース90の下部に当接させ、該ステー87aを介しての摺動支持筒94(ビーム18)による尾輪支持筒47cの支持を行うものである。以上の構成で、ロータリ耕耘装置4が上昇した状態では、該ステー87aの上面により、ステー87aの下面を保持するようにして尾輪支持筒47cを突っ張らせ、尾輪46と前記走行輪12・12により歩行型耕耘機30全体を支えた状態として、歩行型耕耘機30を走行、又は、回行状態とするものである。
【0034】以下、上記昇降リンク機構40によるロータリ耕耘装置4の昇降について説明する。まず、ロータリ耕耘装置4を上昇させる行程について説明する。図10及び図12に示すとごく、前記昇降スイッチ23(図1)の操作により、油圧シリンダー66のロッド67を伸ばすと、昇降アーム32が摺動体65を介してロータリ駆動ケース14を上昇させ、これに伴い、耕耘爪17・17・・・、及びロータリ駆動ケース14に固設した耕耘ケース31が上昇する。また、このロータリ駆動ケース14の上昇に従い、同ケースより突設させた前記枢軸86が上昇し、揺動リンク41の前端が上げられる。この揺動リンク41の前端の上昇により、枢軸85も上昇し、吊下げリンク84がハンドルベース81を上昇させる。尚、このハンドルベース81の上昇においては、枢軸83でのハンドルベース81の回動により、操作ハンドル22の角度を変更して、操作ハンドル22を保持した状態を維持できるようにしている。さらに、両枢軸85・86の上昇により、揺動リンク41の後部が上昇させられ、後部に備えるステー87aが前記連結ケース90に当接し、揺動リンク41が連結ケース90を支持する状態となる。このようにして、回行時においては、歩行型耕耘機30全体が走行輪12・12と、尾輪46により支えられ、ロータリ耕耘装置4が圃場から大きく浮いた状態となり、耕耘爪17・17・・・と圃場とのクリアランスが大きくなって、走行、又は、回行が行える状態となり、また、畦越えが容易に行える状態となる。
【0035】次に、ロータリ耕耘装置4を下降させる行程について説明する。図11及び図13に示すごとく、前記昇降スイッチ23(図1)の操作により、油圧シリンダー66のロッド67を縮めると、昇降アーム32が摺動体65を介してロータリ駆動ケース14を下降させ、これに伴い、耕耘爪17・17・・・、及びロータリ駆動ケース14に固設した耕耘ケース31が下降する。該耕耘ケース31の下降により、ビーム18による連結ケース90の支持状態が解かれる。また、このロータリ駆動ケース14の下降に従い、同ケースより突設させた前記枢軸86が下降すると、揺動リンク41が、吊下げリンク84の枢軸85を中心として、前端を下げるようにして回動させられる。そして、油圧シリンダー66が完全に縮むことで、ロータリ耕耘装置4がその耕耘爪17・17・・・を着地させ、耕耘状態となる。
【0036】さらに、上述の昇降リンク機構40の配置構成については、以下の構成としている。即ち、図8に示すごとく、前記機体中央にミッションケース3と走行輪12・12を配置し、該ミッションケース3の前後一側にロータリ耕耘装置4と操作ハンドル22を配し、ロータリ耕耘装置4を昇降可能に構成した歩行型耕耘機において、ミッションケース3後部にロータリ耕耘装置4を昇降自在に接続するヒッチ部13と昇降アクチュエータとしての油圧シリンダー66を配置し、該油圧シリンダー66に昇降リンク機構40を介して操作ハンドル22と尾輪46(図10)を連結し、前記ミッションケース3からロータリ耕耘装置4への伝動機構である前後のチェンケース26a・26bと、前記昇降リンク機構40を、機体前後中心に対して互いに反対側に配置した構成となっているため、機体の左右方向の重量バランスが良好となって、耕耘作業時・走行時・回行時・畦超え時における操作ハンドル22を掴んでの機体バランスの維持が容易に行える。
【0037】次に、畝立器91に対する尾輪46の配置関係について説明する。図12及び図13に示すごとく、耕耘ケース31のビーム18において、前記摺動支持筒94の前方には上下を開放した固定支持筒92が形成され、該固定支持筒92に固定軸93を摺動自在に挿入することで、ボルト固定による上下高さ調整を自在とした畝立器91が配されており、前記耕耘爪17・17・・・の耕耘後に畝を形成できるようになっている。
【0038】そして、該畝立器91は、ロータリ耕耘装置4の昇降によるビーム18の上下移動により昇降するものであり、図12に示す状態、即ち、ロータリ耕耘装置4を上昇させ、昇降ハンドル88の操作により尾輪46を最も低い位置まで下げた状態において、畝立器91に対して尾輪46が下方に配される配置関係としている。このように、前記尾輪46は、ロータリ耕耘装置4の上昇時、即ち、尾輪支持筒47cの上部の連結ケース90がロータリ耕耘装置4側(ビーム18)に支持され、尾輪46を最も低い位置とする状態において、同ロータリ耕耘装置4後部に装着した畝立器91の下方に配される構成としている。このことから、走行、又は回行状態においては、尾輪46が左右に振れた場合においても畝立器91にぶつかることがなく、方向転換が容易に行え、機体の操縦性の向上が図られる。
【0039】次に、尾輪46の支持構成について説明する。図14に示すごとく、前記尾輪支持杆47aの最下部に、立設面19a・19bと、両立設面19a・19bの上部を横架する水平面19cより「門」形のアーム支持部19を構成し、該アーム支持部19の立設面19a・19bに支点軸19dを横設し、該支点軸19dに尾輪アーム20上部が枢結され、また、尾輪アーム20下部に尾輪車軸46aを枢結させることで、尾輪46(図13)がアーム支持部19・尾輪アーム20を介して尾輪支持杆47aに吊設される構成としている。また、尾輪アーム20は、左右一対のアーム部20a・20bと両アーム部20a・20bの上部端を連結する連結部20cとから、各部を板体に構成して、後面視略「門」形を形成し、「門」の開口に尾輪46の上半分を通過自在に挟装されるようになっている。そして、尾輪アーム20の最上部となる連結部20cの上面は、図14に示す機体右側面視において、略「へ」字型となるように、支点軸19dの軸心を通過する垂直線上より前(又は後ろ)に屈曲部20fを形成し、アーム部20a・20bが回動すると、連結部20cの前端20d又は後端20eが前記水平面19cの下面に当接するようになっている。そして、図14における側面視では、屈曲部20fと後端20eの距離が長くなるので、後端20eが水平面19cの下面に当接するまでの回動角度を大きくすることができ、尾輪アーム20のキャスタ量(図14に示す側面視における尾輪アーム20の傾き)が大となる(位置24a)。一方、前記屈曲部20fと前端20dの距離が短くなるので、前端20dが水平面19cの下面に当接するまでの回動角度が小となり、尾輪アーム20のキャスタ量が小となるものである(位置24b)。尚、連結部20cではなく、アーム部20a・20bの上部を略「へ」字型としてもよい。
【0040】以上の構成、即ち、前記尾輪支持杆47a下部に、尾輪支持杆47aの軸心と直角方向の軸心を有する支点軸19dを配したアーム支持部19を構成し、前記支点軸19dに尾輪アーム20を回動可能に支持し、該尾輪アーム20の下端に尾輪46を回転自在に軸支すると共に、尾輪アーム20の最上部を略「へ」字型に形成し、該最上部をアーム支持部19の内面に当接させることにより、前記尾輪アーム20のキャスタ量を、尾輪接地時における前進時は大、宙に浮いたときは小となる構成とするものである。これにより、尾輪接地時における前進時には、機体の前進に伴い尾輪46が後方に配され、尾輪アーム20が位置24aの位置となり、前記連結部20cの後端20eが前記水平面19cの下面に当接することになって、尾輪アーム20の回動角度を最大の状態としてキャスタ量が大となる。このように接地時においてのキャスタ量を大とすることにより、尾輪46の方向追従性が良好となり、機体の直進性の向上が図られる。一方、尾輪46が宙に浮いた状態においては、尾輪46の自重により、尾輪車軸46aを下げる方向に尾輪アーム20が回動して、前端20dが前記水平面19cの下面に当接して位置24bの位置でその回動が止まることになる。また、この状態で、尾輪支持杆47aを回転させた場合においては、尾輪アーム20は位置24cとなる。このように、尾輪46が宙に浮いた状態では、尾輪アーム20の前後位置が、位置24b又は位置24cとなって、位置24aと比較してキャスタ量が小さくなる構成となる。このように宙に浮いた時点でのキャスタ量を小とすることにより、尾輪46が回転し、前側となる位置24cの状態でも、前記耕耘ケース31内の耕耘爪17・17・・・との距離を大きいままに維持することが可能となって、尾輪46と耕耘爪17・17・・・との干渉を防ぐことができる。
【0041】次に、ロータリ耕耘装置4の取付構成について説明する。上述のごとく、ロータリ駆動ケース14前部のブラケット64a・64bは、摺動体65に対し、固定ボルト35a・35bにより固設されており、該固定ボルト35a・35bによる固設を解除することにより、摺動体65との連結が解かれ、ヒッチ部13を介してのロータリ駆動ケース14とミッションケース3との連結が解かれることになる。また、前記吊下げリンク84は、前後の二体の吊下げリンク84a・84bにより枢軸83を挟持し、両吊下げリンク84a・84bを固定ボルト33により螺合することで一本のリンクが形成される構成とし、枢軸83に回動自在に吊設されており、固定ボルト33を取外して両リンク84a・84bの連結を解除することにより、両リンク84a・84bが前後に分割され、吊下げリンク84介しての揺動リンク41とハンドルベース81との連結が解かれることとなる。さらに、図3に示すところのPTO軸15とスプロケット52との係合を解くようにして、PTO軸15を介しての前後チェンケース26a・26bとミッションケース3との連結が解かれることとなる。以上の三点の連結解除により、ロータリ耕耘装置4側の前後チェンケース26a・26bとロータリ駆動ケース14と、機体本体1側のミッションケース3とハンドルベース81との連結が解かれ、ロータリ耕耘装置4を機体本体1から容易に取外すことができる。
【0042】以上のように、ロータリ耕耘装置を備える歩行型耕耘機において、ミッションケース3とハンドルベース81を機体本体1側の連結部、ロータリ駆動ケース14、前チェンケース26a、昇降リンク機構40の揺動リンク41をロータリ耕耘装置4側の連結部とし、両連結部の連結により機体本体1に対しロータリ耕耘装置4を連結する構成とし、前記連結部の連結構成は、ヒッチ部13を介してのロータリ駆動ケース14とミッションケース3との連結、吊下げリンク84を介しての揺動リンク41とハンドルベース81との連結、PTO軸15を介しての前チェンケース26aとミッションケース3との連結とし、機体本体1に対しての連結を容易に解除可能な構成となっている。
【0043】
【発明の効果】本発明は以上のごとく構成したので、以下の効果を奏する。即ち、請求項1に記載のごとく、機体中央にミッションケースと走行輪を配置し、該ミッションケースの前後一側にロータリ耕耘装置と操作ハンドルを配し、ロータリ耕耘装置を昇降可能に構成した歩行型耕耘機において、ミッションケース後部にロータリ耕耘装置を昇降自在に接続するヒッチ部と昇降アクチュエータを配置し、該昇降アクチュエータに昇降リンク機構を介して操作ハンドルと尾輪支持体の上部を連結し、該尾輪支持体をロータリ耕耘装置に対して上下摺動自在に支持する構成としたので、操作ハンドルを持ち上げなくてもロータリ耕耘装置を上昇させることが可能となって、作業効率を向上させることができる。尾輪とロータリ耕耘装置は容易に上下反対方向に動くようなり、ロータリ耕耘装置の昇降が容易に行なえる。
【0044】また、請求項2に記載のごとく、前記昇降リンク機構は、ハンドルベースに枢結された吊下げリンクの下部を揺動リンクの前後中途部の前位置に枢結し、該揺動リンクの前部をロータリ駆動ケースに枢結させる一方、後部で尾輪支持体上部を支持する構成としたので、歩行型耕耘機全体が走行輪と、尾輪により支えられ、ロータリ耕耘装置が圃場から大きく浮いた状態となり、耕耘爪と圃場とのクリアランスが大きくなって、走行、又は、回行が行え、また、畦越えを容易に行える。
【0045】また、請求項3に記載のごとく、前記尾輪は、ロータリ耕耘装置を上昇させた状態での最大下げ状態において、同ロータリ耕耘装置の後部に装着した畦立器の下方に配されるので、走行、又は回行状態においては、尾輪が左右に振れた場合においても畝立器にぶつかることがなく、方向転換が容易に行え、機体の操縦性の向上が図られる。
【0046】また、請求項4に記載のごとく、前記尾輪支持体下部に、尾輪支持体の軸心と直角方向の軸心を有する支点軸を配したアーム支持部を構成し、前記支点軸に尾輪アームを回動可能に支持し、該尾輪アームの下端に尾輪を回転自在に軸支すると共に、前記尾輪アームのキャスタ量を、尾輪接地時における前進時は大、宙に浮いたときは小となる構成としたので、接地時におけるキャスタ量が大となり、尾輪の方向追従性が良好となり、機体の直進性の向上が図られる。また、尾輪が宙に浮いた状態においては、キャスタ量が小なり、耕耘ケース内の耕耘爪との距離を大きいままに維持することが可能となって、尾輪と耕耘爪との干渉を防ぐことができる。
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【住所又は居所】岡山県岡山市江並428番地
【出願日】 平成14年4月18日(2002.4.18)
【代理人】 【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
【公開番号】 特開2003−304702(P2003−304702A)
【公開日】 平成15年10月28日(2003.10.28)
【出願番号】 特願2002−115945(P2002−115945)