| 【発明の名称】 |
コンバイン等の方向制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】平山 秀孝 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】吉邨 文夫 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
|
| 【要約】 |
【課題】コンバイン等の作業時において、進行方向の方向制御作用を入・切させる際に発生する操作上の不具合について改善を行う。
【解決手段】刈取作業時に自動的に車体1を舵取りする方向制御作用を行うコンバイン等において、この方向制御作用を入・切する方向制御スイッチ2を入り状態として作業を行うとき、この入り状態を解除する別の方向制御解除手段3を設け、この別の方向制御解除手段3として、該車体1の移動走行時にはスピン旋回を行わせると共に刈取作業時には方向制御作用を停止させるスピンスイッチを、該車体1の主変速操作を行う主変速レバー4に設けた構成とすると共に、方向制御作用の入り状態を別の方向制御解除手段3の操作により解除を行い、再度の操作により入り状態とすることを特徴とする方向制御装置の構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取作業時に自動的に車体1を舵取りする方向制御作用を行うコンバイン等において、この方向制御作用を入・切する方向制御スイッチ2を入り状態として作業を行うとき、この入り状態を解除する別の方向制御解除手段3を設けたことを特徴とする方向制御装置。 【請求項2】 刈取作業時に自動的に車体1を舵取りする方向制御作用を行うコンバイン等において、この方向制御作用を入・切する方向制御スイッチ2を入り状態として作業を行うとき、この入り状態を解除する別の方向制御解除手段3として、該車体1の移動走行時にはスピン旋回を行わせると共に刈取作業時には方向制御作用を停止させるスピンスイッチを設けたことを特徴とする請求項1記載の方向制御装置。 【請求項3】 刈取作業時に自動的に車体1を舵取りする方向制御作用を行うコンバイン等において、この方向制御作用を入・切する方向制御スイッチ2を入り状態として作業を行うとき、この入り状態を解除する別の方向制御解除手段3としてのスピンスイッチを、該車体1の主変速の操作を行う主変速レバー4に設けたことを特徴とする請求項1記載の方向制御装置。 【請求項4】 刈取作業時に自動的に車体1を舵取りする方向制御作用を行うコンバイン等において、この方向制御作用を入・切する方向制御スイッチ2を入り状態として作業を行うとき、この入り状態を解除する別の方向制御解除手段3の操作により解除を行うと共に、再度の操作により入り状態とすることを特徴とする請求項1記載の方向制御装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等の方向制御装置に関し、刈取作業時に自動的に車体を舵取りする方向制御作用を行うものにおいて、この方向制御作用を入・切するための制御スイッチと解除するための解除手段の2系統の操作具を設けているもの等の分野に属する。 【0002】 【従来の技術】コンバイン等における刈取作業時に、自動的に車体の舵取りをする方向制御作用を行わせるものにおいて、従来では、車体の操作装置等の適宜位置に設けている方向制御スイッチにより方向制御作用を入・切させるよう操作を行っているものが一般的である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、車体の操作装置等の適宜位置に設けている方向制御スイッチにより、方向制御作用を入・切させるよう操作を行っているものでは、作業条件として、著しく植付け状態や成育状態が悪い個所とか、前回刈り残しを生じさせた個所とか、回り刈りで条に対し斜め方向に刈取りを行う場合等において、方向制御作用を一時的に中止したいことがあるが、このような状態のとき、その都度方向制御スイッチの切り操作による制御作用の停止と、次に入り操作により制御作用の再開を行う等切・入を各別に操作する必要があるから、該制御スイッチが二度操作となるため大変煩わしく面倒であるということや、制御作用を完全停止させるため復帰が遅れる等の不具合が発生する。 【0004】そこで、このような、方向制御作用を入・切させる際に発生する操作上の不具合について改善を行う。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、刈取作業時に自動的に車体1を舵取りする方向制御作用を行うコンバイン等において、この方向制御作用を入・切する方向制御スイッチ2を入り状態として作業を行うとき、この入り状態を解除する別の方向制御解除手段3を設けたことを特徴とする方向制御装置の構成とする。 【0006】このような構成により、コンバイン等の刈取作業における車体1の直進時に、方向制御スイッチ2の入り操作により自動的に左右方向の舵取りを行う方向制御作用を実行させるが、この方向制御作用の実行時に不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向制御スイッチ2による入り状態を、別に設けた方向制御解除手段3による解除操作により、例えば、操作している間,操作後一定距離の間,操作後一定時間の間等によって各々方向制御作用を停止させることができる。 【0007】請求項2の発明は、刈取作業時に自動的に車体1を舵取りする方向制御作用を行うコンバイン等において、この方向制御作用を入・切する方向制御スイッチ2を入り状態として作業を行うとき、この入り状態を解除する別の方向制御解除手段3として、該車体1の移動走行時にはスピン旋回を行わせると共に刈取作業時には方向制御作用を停止させるスピンスイッチを設けたことを特徴とする請求項1記載の方向制御装置の構成とする。 【0008】このような構成により、コンバイン等の刈取作業における車体1の直進時に、方向制御スイッチ2の入り操作により自動的に左右方向の舵取りを行う方向制御作用を実行させるが、この方向制御作用の実行時に不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向制御スイッチ2による入り状態を、別に設けた方向制御解除手段3として用いるスピン旋回実行用のスピンスイッチの操作を行うことにより、刈取作業時に限って、例えば、操作している間,操作後一定距離の間,操作後一定時間の間等によって各々方向制御作用を停止させることができる。 【0009】請求項3の発明は、刈取作業時に自動的に車体1を舵取りする方向制御作用を行うコンバイン等において、この方向制御作用を入・切する方向制御スイッチ2を入り状態として作業を行うとき、この入り状態を解除する別の方向制御解除手段3としてのスピンスイッチを、該車体1の主変速の操作を行う主変速レバー4に設けたことを特徴とする請求項1記載の方向制御装置の構成とする。 【0010】このような構成により、コンバイン等の刈取作業における車体1の直進時に、方向制御スイッチ2の入り操作により自動的に左右方向の舵取りを行う方向制御作用を実行させるが、この方向制御作用の実行時に不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向制御スイッチ2による入り状態を、主変速レバー4の適宜位置に設けた方向制御解除手段3としてのスピンスイッチの操作を行うことにより、刈取作業時に限って、例えば、操作している間,操作後一定距離の間,操作後一定時間の間等によって各々方向制御作用を停止させることができる。 【0011】請求項4の発明は、刈取作業時に自動的に車体1を舵取りする方向制御作用を行うコンバイン等において、この方向制御作用を入・切する方向制御スイッチ2を入り状態として作業を行うとき、この入り状態を解除する別の方向制御解除手段3の操作により解除を行うと共に再度の操作により入り状態とすることを特徴とする請求項1記載の方向制御装置の構成とする。 【0012】このような構成により、コンバイン等の刈取作業における車体1の直進時に、方向制御スイッチ2の入り操作により自動的に左右方向の舵取りを行う方向制御作用を実行させるが、この方向制御作用の実行時に不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向制御スイッチ2による入り状態を、別に設けた方向制御解除手段3による解除操作により、例えば、操作している間,操作後一定距離の間,操作後一定時間の間等によって各々方向制御作用を停止させることができると共に、該解除手段3の再度操作により方向制御作用を実行させることができる。 【0013】 【発明の効果】請求項1の発明では、上記作用の如く、コンバイン等の刈取作業における車体1の直進時に、方向制御スイッチ2の入り操作により方向制御作用を実行させるときに不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向制御スイッチ2による入り状態を、別に設けた方向制御解除手段3による一度の解除操作により、前記各種の停止条件等により方向制御作用を停止させることができるから、該方向制御スイッチ2が二度操作となるために大変煩わしく面倒であるということや、制御作用を完全停止させるために復帰が遅れる等の不具合を抑止して、方向制御作用の解除を容易に行わせることができる。 【0014】請求項2の発明では、上記作用の如く、コンバイン等の刈取作業における車体1の直進時に、方向制御スイッチ2の入り操作により方向制御作用を実行させるときに不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向制御スイッチ2による入り状態を、別に設けた方向制御解除手段3として利用するスピンスイッチの操作により、刈取作業時に限って、前記各種の停止条件等により方向制御作用を停止させることができるから、該車体1の移動走行時にはスピン旋回を行わせると共に、刈取作業時には方向制御作用の停止用として使用することが可能となり、該方向制御解除手段3として専用のスイッチを設ける必要がなく、電気部品の構成を簡略化することができる。 【0015】請求項3の発明では、上記作用の如く、コンバイン等の刈取作業における車体1の直進時に、方向制御スイッチ2の入り操作により方向制御作用を実行させるときに不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向制御スイッチ2による入り状態を、主変速レバー4に設けた方向制御解除手段3としてのスピンスイッチの操作により、刈取作業時に限って、前記各種の停止条件等により方向制御作用を停止させることができるから、該主変速レバー4による変速操作時に、該車体1の移動走行時にはスピン旋回を行わせると共に、刈取作業時には方向制御作用の解除を容易に行わせることができる。 【0016】請求項4の発明では、上記作用の如く、コンバイン等の刈取作業における車体1の直進時に、方向制御スイッチ2の入り操作により方向制御作用を実行させるときに不適切な作業条件に遭遇した場合は、該方向制御スイッチ2による入り状態を、別に設けた方向制御解除手段3による解除操作により、前記各種の停止条件等により方向制御作用を停止させることができると共に、該方向制御解除手段3を再度操作することにより、一旦停止した方向制御作用を再び容易に実行可能とすることができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例をコンバインについて図面に基づき説明する。図11はコンバインの全体構成を示すもので、車台5の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ6を張設した走行装置7を配設すると共に、該車台5上に、フィードチェン8に挟持して搬送供給される穀稈を脱穀処理した穀粒を選別回収して一時貯留するグレンタンク9と、このタンク9に貯留された穀粒を機外へ排出する排穀オーガ10を備えた脱穀装置11を載置配設し、この脱穀装置11の後端部に排藁処理装置12を装架構成させる。 【0018】該脱穀装置11の前方に、前端側から未刈穀稈を分草する分草体13と、分草した穀稈を引き起こす引起部14と、引き起こした穀稈を刈り取る刈刃部15と、刈り取った穀稈を掻き込むと共に搬送途上において扱深さを調節して該フィードチェン8へ引き継ぎを行う供給調節搬送部16等を有する刈取装置17を、油圧駆動による刈取昇降シリンダ18により土壌面に対して昇降自在なるよう該車台5の前端部へ懸架配設して構成させる。 【0019】該刈取装置17の一側にコンバインの操作制御を行う操作装置20と、操作のための操作席21を設け、この操作席21の下方にエンジン22を搭載し、後方側に前記グレンタンク9を配置すると共に、操作装置20と操作席21を覆うキャビン23を設け、これらの走行装置7,脱穀装置11,刈取装置17,操作装置20,エンジン22,キャビン23等によってコンバインの車体1を構成させる。 【0020】該操作装置20のパネル部24の適宜位置に、図2に示す如く、作業者による前後操作により車体1の前後進の切り替え及び主変速伝動を行わせる主変速レバー4と、左右側への傾動操作により直進時の左右操向作用及び各種旋回モードによる旋回作用を行わせるパワステレバー25と、刈取作業時に自動的に車体1の舵取りを行う方向制御作用をON・OFFさせる方向制御スイッチ2とを各々配置して構成させる。 【0021】該主変速レバー4の握り部4aに、該車体1の移動走行時にはスピン旋回を行い、刈取作業時には自動的に左右方向の舵取りを行う方向制御作用を解除する複合機能を備えた方向制御解除手段3としてのスピンスイッチ3を設けると共に、該パワステレバー25の支軸部近傍に、図3に示す如く、該レバー25の左右側への傾動操作による操作量を検出するポテンショメータ等によるポジションセンサ25aを設けて構成させる。 【0022】該刈取装置17の適宜位置に刈取り穀稈の有無を検出する穀稈センサ19を配設すると共に、分草体13を支持する分草杆13aに方向制御作用時の検出を行わせる方向センサ2aを設けて構成させる。該走行装置7は、車台5の前部側に走行用ミッションケース28を装架しており、このミッションケース28のギヤ伝動機構として、図4,図5に示す如く、該エンジン22から油圧式無段変速装置の可変ポンプ29に軸止した入力プーリ30を駆動可能に伝動ベルトを張設すると共に、この可変ポンプ29によって一体的に駆動する油圧モータ31から第1軸としての入力軸32に入力連動し、この入力軸32に入力ギヤ33を軸回転して構成させる。 【0023】該入力ギヤ33と、第2軸としての変速駆動軸34に軸回転する変速伝動ギヤ35とを噛合連動させると共に、この変速駆動軸34に軸遊転する高速ギヤ36と低速ギヤ37に対し常時噛合連動する高速駆動ギヤ38と低速駆動ギヤ39を第3軸としての変速伝動軸40に軸回転して構成させる。 【0024】同じく、該変速駆動軸34にスプライン等により軸回転摺動する中速ギヤ41を、図示しないシフタの切り替えにより該変速伝動軸40に軸回転する中速駆動ギヤ42に噛合連動させると共に、更に左右側に位置する高速ギヤ36と低速ギヤ37とに各々クラッチ爪を噛合接続させることにより、高速,中速,低速に変速する副変速部を構成させる。80は、該刈取装置17を駆動する刈取駆動プーリを示す。 【0025】該変速伝動軸40の中速駆動ギヤ42と、第4軸としての操向クラッチ軸43のセンターに軸回転する操向センタギヤ44とを噛合連動させ、この操向センタギヤ44の両側に各々左右の操向ギヤ45を軸遊転し、前記パワステレバー25の傾動操作時に、油圧作用の摩擦多板46aと圧縮バネ46bとによる左右の操向クラッチ46を接続状態と非接続状態とに制御を行い、車体1の直進時には左右の操向クラッチ46を接続状態とし操向ギヤ45を軸回転させる構成とする。 【0026】該操向クラッチ軸43の操向センタギヤ44と、第5軸としての差動クラッチ軸47に軸回転する差動センタギヤ48とを噛合連動させると共に、この差動センタギヤ48の両側に、左右対称の遊星ギヤ機構Gを配置して構成させる。49は、該差動クラッチ軸47の一端部に配置した駐車ブレーキを示す。 【0027】該遊星ギヤ機構Gは、図6に示す如く(左右対称であり片側についてのみ説明する)、該操向クラッチ軸43の操向ギヤ45と差動クラッチ軸47に軸遊転する短円筒形状のキャリア50の外周ギヤ50aとを噛合連動させると共に、キャリア50の内周面側に、外径の異なる2連の遊星大径ギヤ51a,遊星小径ギヤ51bと別の遊星ギヤ52とを、キャリア50に固定した支持軸51cと支持軸52aとによって各3個宛交互に軸遊転配置して構成させる。 【0028】該差動クラッチ軸47の両端部に左右のサンギヤ53を各々軸回転配置し、このサンギヤ53と該各遊星大径ギヤ51aとを各々噛合連動させ、各遊星小径ギヤ51bと各遊星ギヤ52とを各々噛合連動させると共に、各遊星ギヤ52と差動クラッチ軸47に軸遊転する外径の異なる2連の出力小径ギヤ54aとを噛合連動して構成させる。 【0029】該キャリア50の一端部に、油圧作用の摩擦多板による走行ブレーキ55を制動状態と非制動状態とに制御可能に接続させると共に、2連の出力大径ギヤ54bと、第6軸としての走行中間軸56に軸遊転する2連の走行中間大径ギヤ57aとを噛合連動して構成させる。 【0030】該左右の2連の走行中間小径ギヤ57bと、第7軸としての左右の走行減速軸58の各一端部に軸回転させる左右の減速大径ギヤ59とを噛合連動させると共に、この走行減速軸58の各他端部に軸回転させる左右の減速小径ギヤ60と、第8軸としての左右の車軸61の各一端部に軸回転させる左右の車軸ギヤ62とを噛合連動し、左右の車軸61の各他端部に前記走行クローラ6を駆動する左右の走行駆動輪63を軸回転配置して構成させる。 【0031】前記走行装置7の走行用ミッションケース28の作用と、刈取装置17の昇降作用と、脱穀装置11の排穀オーガ10の昇降作用と、車体1に対する走行クローラ6のローリング及びピッチング作用とを各々油圧制御回路Pによって実行可能に接続構成させる。 【0032】該油圧制御回路Pは、図7に示す如く、油タンク64から油圧ポンプ26により供給される圧油を、各種の走行系油圧弁として減圧弁66を介し設定圧力(二次圧)を保持させ、左右の固定絞り67とクラッチ切替電磁弁68を経て前記左右の操向クラッチ46へ各々供給可能に接続すると共に、この油路途中から左右のブレーキ圧力調整用の電磁比例減圧弁69を経て前記左右の走行ブレーキ55へ各々供給可能に接続して構成させる。 【0033】次に、油圧ポンプ26により供給される圧油を、各種の作業系油圧弁としてシーケンス弁70を介し主リリーフ弁71により設定圧力(一次圧)を保持させ、まず、該刈取装置17の上昇用切替弁27aと下降用切替弁27b及びこれらの各調整弁27c,27d並びにリリーフ弁27eを組合わせた刈取昇降電磁弁27(電磁比例流量制御弁)を介し、更にチェック弁付き絞り弁65を経て前記刈取昇降シリンダ18へ供給可能に接続して構成させる。 【0034】該刈取昇降電磁弁27を経た圧油を、切替電磁弁72aと組合せたアンロード弁72へ供給すると共に、該脱穀装置11の排穀オーガ10用のオーガ昇降電磁弁73から逆止め弁73aを経てオーガシリンダ74へ供給可能に接続し、更に車体1の水平制御作用を行う左右のローリング切替電磁弁75から逆止め弁75a及びチェック弁付き絞り弁75bを経た左右のローリングシリンダ76と、ピッチング切替電磁弁77から逆止め弁77aを経たピッチングシリンダ78とに各々供給可能に接続して構成させる。 【0035】コンバイン作業を制御する電気回路として、図1に示す如く、CPUを主体的に配し自動回路の演算制御を行うと共に、前記主変速レバー4の握り部4aに設けたスピンスイッチ3の操作により、車体1の移動走行時にはスピン旋回を行わせ、刈取作業時には方向制御作用を解除させるよう切り替えを行うスイッチ切替手段79aを内臓したコントローラ79を設けて構成させる。 【0036】該コントローラ79の入力側へ、前記方向制御スイッチ2,スピンスイッチ3,ポジションセンサ25a,穀稈センサ19,方向センサ2a,及び車速を検出する車速センサ80等を各々接続すると共に、その出力側へ、前記クラッチ切替電磁弁68,電磁比例減圧弁69等を各々接続して構成させる。 【0037】エンジン22からの動力を、油圧式無段変速装置の可変ポンプ29へ入力し、この可変ポンプ29によって駆動される油圧モータ31による主変速動力を入力軸32に入力連動し、この入力軸32の入力ギヤ33から変速駆動軸34の変速伝動ギヤ35へ連動させる。 【0038】この連動による変速駆動軸34の中速ギヤ41の左右摺動により低速ギヤ37及び高速ギヤ36へ各別に接続させると共に、変速伝動軸40の高速駆動ギヤ38,低速駆動ギヤ39,中速駆動ギヤ42への連動により副変速駆動を行わせ、この副変速動力を中速駆動ギヤ42から操向クラッチ軸43の操向センタギヤ44へ連動させる。 【0039】該操向センタギヤ44の連動により車体1を旋回させるときは、パワステレバー25の左(又は右)側への傾動操作により、この操作量をポジションセンサ25aによって検出し、この検出値により、左(又は右)の操向クラッチ46がクラッチ切替電磁弁68の切替え作用により切り(非接続状態)となる。 【0040】この切りと同時に、左(又は右)の走行ブレーキ55に対し、該レバー25の操作量に応じた制動圧力を電磁比例減圧弁69の作用によって立ち上げることにより、該左(又は右)のサンギヤ53及びキャリア50とその2連の遊星大径ギヤ51a,遊星小径ギヤ51b,遊星ギヤ52のギヤ減速比によって、2連の出力小径ギヤ54aを経て出力大径ギヤ54bの回転数が低下する。 【0041】この回転数の低下により、該左(又は右)のキャリア50の回転数とサンギヤ53の回転数とのギヤ比によって、徐々に回転数が低下していく左(又は右)の出力大径ギヤ54bと、該右(又は左)の操向クラッチ46の入り(接続状態)による通常回転数の右(又は左)の出力大径ギヤ54bから、各々左右の2連の走行中間大径ギヤ57aへ連動させる。 【0042】この左右の走行中間大径ギヤ57aを経て走行中間小径ギヤ57bから、左右の走行減速軸58の減速大径ギヤ59を経て減速小径ギヤ60を駆動させ、この減速小径ギヤ60から左右の車軸61の車軸ギヤ62へ連動し、この車軸ギヤ62による通常回転数の右(又は左)の走行駆動輪63に対し、左(又は右)の走行駆動輪63を減速させて旋回作用を行わせる。 【0043】この旋回作用は、通常では、前記パワステレバー25による傾動操作量を限度一杯操作しても、マイルド旋回を経てブレーキ旋回までの移行に留めるが、このとき、主変速レバー4のスピンスイッチ3をONすることにより、スイッチ切替手段79aの切り替えによって、更に、ブレーキ旋回を経て、旋回内側の走行駆動輪63が外側に対し逆方向に回転するスピン旋回まで移行する無段の連続旋回を実行させる。 【0044】刈取作業において、方向制御スイッチ2をONして、方向センサ2aの検出により左右方向の舵取りを行う方向制御作用を実行しているときに、作業条件として、著しく植付け状態や成育状態が悪い個所とか、前回刈り残しを生じさせた個所とか、回り刈りで条に対し斜め方向に刈取りを行う場合等において、方向制御作用を一時的に中止したいことがある。 【0045】このような状態において、該主変速レバー4のスピンスイッチ3を操作したときは、穀稈センサ19のONによるスイッチ切替手段79aの切り替えにより、該スイッチ3を操作している間,操作後一定距離の間,操作後一定時間の間等によって方向制御作用を一時的に停止させる。なお、該スピンスイッチ3を再度操作したときは、再び方向制御作用を実行させるようにしてもよい。 【0046】また、前記図2に示す如き操作装置20のパネル部24のコーナ部位に、数値や文字を表示可能な液晶等による表示装置81を備えた計器盤83を設けると共に、この計器盤83の近傍に表示装置81に関わる各表示関係スイッチ類82等を配置して構成させる。 【0047】これらの表示関係において、図8に示す如く、該表示装置81に、各センサ値,各スイッチ類,各制御モード,各アクチュエータ出力,各センサ調整,制御定数調整等の各表示項目hを表示させる左右側の操作と、この表示項目hにカーソルcを移動させて選択する上下側の操作とを行う表示移動スイッチ82a、及びこのカーソルcの移動先の表示項目hを特定するための表示特定スイッチ82bを該パネル部24に配置して構成させる。 【0048】このような構成において、該表示移動スイッチ82aの操作により、表示装置81における表示項目h上にカーソルcを移動させ、希望の表示項目hを選択した後、表示特定スイッチ82bの操作を行い特定させることができる。なお、図9に示す如く、該表示移動スイッチ82aと表示特定スイッチ82bを一体的に構成するようにしてもよく、各別に構成させたものに対し操作性の向上と共に、コストダウンを図ることができる。 【0049】また、図10に示す如く、該表示装置81に、刈取,脱穀,走行,パネル部,コントローラ関係等の各表示内容をランダムに表示できる専用のスイッチ類、例えば、複数(5個)の表示指示スイッチ82c及びロータリ式の表示回転スイッチ82dを該パネル部24に配置して構成させる。 【0050】このような構成において、該表示指示スイッチ82c又は表示回転スイッチ82dの操作により、表示装置81にオペレータの希望関係項目をランダムに表示することができると共に、該5個の表示指示スイッチ82cについては、オペレータの希望関係項目に代えサービス員に必要な調整データを、スイッチのON・OFFの組合せにより32通りに表示させることもできる。 【0051】以上の如く、簡単に表示項目hや表示内容を特定又はランダムに表示装置81に表示できるから、従来、表示内容を順送りにしか表示できず、希望の表示を得るまでにスイッチを何度も操作する必要があり、操作性が悪かったものを簡易化することが可能となった。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
|
| 【出願日】 |
平成14年3月25日(2002.3.25) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2003−274707(P2003−274707A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月30日(2003.9.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−83544(P2002−83544) |
|