| 【発明の名称】 |
歩行型耕耘装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中川 秀明 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】弓達 武志 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】高温の排気ガスの熱による影響を受け難く持ち運びが容易な歩行型耕耘装置を提供する。
【解決手段】縦型エンジン2の下部に伝動ケース3を設け、この伝動ケース3の下部に水平横向きに耕耘軸13を軸架して設け、この耕耘軸13には複数個の耕耘爪18…を取り付け、その上方をフェンダー70で覆い、且つ丸パイプからなるハンドル支柱37をフェンダー70後部に有する歩行型耕耘装置において、前記エンジン2の前部に燃料タンク65を設け、エンジン2本体の左右一側にエアークリーナ64を設け、左右他側にはマフラー60を設け、このエンジン2の上方には前記ハンドル支柱37から前方へ向けて突出するように運搬用ハンドル54を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】縦型エンジン2の下部に伝動ケース3を設け、この伝動ケース3の下部に水平横向きに耕耘軸13を軸架して設け、この耕耘軸13には複数個の耕耘爪18…を取り付け、その上方をフェンダー70で覆い、且つ丸パイプからなるハンドル支柱37をフェンダー70後部に有する歩行型耕耘装置において、前記エンジン2の前部に燃料タンク65を設け、エンジン2本体の左右一側にエアークリーナ64を設け、左右他側にはマフラー60を設け、このエンジン2の上方には前記ハンドル支柱37から前方へ向けて突出するように運搬用ハンドル54を設けたことを特徴とする歩行型耕耘装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、縦型エンジンを有する歩行型耕耘装置に関する。 【0002】 【従来の技術】出力軸が上下方向に沿う縦型エンジンを伝動ケースの上部に設け、この伝動ケースの下部から水平横向きに軸架した耕耘軸に動力を伝え、耕耘軸に取り付けた複数個の耕耘爪にて土壌を耕起する所謂車軸耕耘装置が知られている。 【0003】このような車軸耕耘装置にあっては、中央のエンジンの周囲に燃料タンクやエアークリーナ、マフラー等を配設するのが一般的である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような車軸耕耘装置を構成する場合、廉価に構成しようとするとエンジンは汎用性のあるものを使用することが望ましい。例えば、刈払機等に用いられているエンジンは左右方向の一側にエアークリーナが取り付けられ、左右他側には排気マフラーが装着され、燃料タンクはこれらを避けた前後一側に取り付けられることが多い。 【0005】そして、歩行型耕耘装置を運搬する際にはフェンダー前部に固着したバンパーを掴み、これを持ち上げて移動することが多いが、バンパーは掴み難い欠点があると共にマフラーによる熱の影響も受けやすい。 【0006】 【課題を解決するための手段】この発明は、前記した問題点に鑑みて提案するものであって、このため次のような技術的手段を講じた。即ち、請求項1の発明では、縦型エンジン2の下部に伝動ケース3を設け、この伝動ケース3の下部に水平横向きに耕耘軸13を軸架して設け、この耕耘軸13には複数個の耕耘爪18…を取り付け、その上方をフェンダー70で覆い、且つ丸パイプからなるハンドル支柱37をフェンダー70後部に有する歩行型耕耘装置において、前記エンジン2の前部に燃料タンク65を設け、エンジン2本体の左右一側にエアークリーナ64を設け、左右他側にはマフラー60を設け、このエンジン2の上方には前記ハンドル支柱37から前方へ向けて突出するように運搬用ハンドル54を設けたことを特徴とする歩行型耕耘装置とした。 【0007】このようにハンドル支柱37から前方へ突出させて運搬用ハンドル54が設けられているからハンドル54を掴み易く移動が容易になる。しかもマフラー60から離れているので高温の熱による影響も受け難い。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基づいて、この発明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1は歩行型の移動農機であって、機体中央に縦型のエンジン2を有し、このエンジン2は内部に後述する伝動ギヤ等を収容する伝動ケース3の上部に複数個のボルト4,4を介して取り付けられる。(この実施例のエンジンは刈払機のエンジンをそのまま使用している。)前記伝動ケース3は2つ割の半ケース体3a,3aを左右から合体させて構成したもので、エンジン2の出力伝動軸5を縦方向(鉛直方向)に挿通支持すると共に、この出力伝動軸5の下部にはウォームギヤ6付きの軸7をねじ止めしている。このように出力伝動軸5と軸7とを分離しているので各軸の加工が容易となる。また、出力伝動軸5と軸7とが一体となったものをベアリング8とブッシュ9で支持している。更に伝動ケース3にはウォームホイル11を組み込み、前記ウォームギヤ6と噛み合せてエンジン2側の回転動力をウォームホイル11に伝える。 【0009】なお、図2において符号12はクラッチドラムであって、出力伝動軸5と一体的に構成され、エンジン2側の遠心クラッチがこのクラッチドラム12に作用してエンジン2の回転動力を出力伝動軸5側に伝達する。ウォームホイル11の中心には車軸13を挿通する通孔15が穿設され、キー16を介して車軸13とウォームホイル11とが一体的に回転すべく構成している。車軸13の両端部は伝動ケース3から突出していてこれに耕耘爪18を取り付けた筒状ボス20を外側から嵌合させ着脱自在なピン21でこの筒状ボス20を車軸13に固定する。このため、車軸13にはピン21が挿通可能な通孔23が穿設されている。耕耘爪18は筒状ボス20に固着した1枚の板体24にボルト・ナット25,26にて着脱自在に固着される。耕耘爪18は作業内容や目的に応じて内向き、外向きとその取り付け姿勢を変更することができる。 【0010】図において、符号27はピン21の抜け止めを行うヘアーピン、28は伝動ケース3に穿設した注油口、30は注油栓である。次に図1に基づいて歩行型移動農機の他の構成について説明する。伝動ケース3の後部の上下2ヵ所には機枠31がボルト・ナット等の締付具32を介して着脱自在に取り付けられ、この機枠31に尾輪33と抵抗棒35が支持される。機枠31は板金製フレームを折り曲げて成形したもので左右方向に適当な間隙部36が設けられ、この間隙部36に丸パイプからなるハンドル支柱37の下部が固着されている。尾輪33は下半分を左右に広げて背面から見るとコ字状に屈曲形成したアーム39の下端部に取り付けられており、アーム39は支点ピン40を中心として前後に回動でき、アーム39に形成した通孔42と前記機枠31に形成した3個の通孔43の1つを合致させて横から図示外のピンを差し込んで尾輪33の高さ調節を行なうようにしている。 【0011】また、前記抵抗棒35の前側には半円状に切欠いた複数個の係止溝44…が設けられ、機枠31に設けたピン45に抵抗棒35の係止溝44を係止させ、スプリング46でこの抵抗棒35を前向きに付勢する。中間部をピン45に巻き回したスプリング46の一端は、機枠31に形成した孔48に係止され、スプリング46の他端部は抵抗棒35の上部背面に係止される。このため、抵抗棒35の背面中間部(A)は機枠31後端下部に常時当接した状態となり、作業中は常にこの状態が保持される。 【0012】抵抗棒35の高さを変更する場合には抵抗棒35の上部を握り締め、スプリング46の付勢力に抗しながら後方へ倒してピン45と係合溝44との係合を解き、これを引き上げ、あるいは押し下げる。また、前記したハンドル支柱37は上下に2分割され、上側支柱37aは下側支柱37bに対して分離可能な構成であり、且つ支点ピン49を中心として前後に揺動できるようになっている。上側支柱37aは上部が二股状に分かれて上方から見るとY字状に形成されており、上側支柱37aの下部に2枚の側板50を固着し、この側板50には円弧状の長孔51を穿設し、前記支点ピン49を中心として上側支柱37aを回動させたときにこの長孔51の範囲でハンドルの取付角度が変更調節できるようにしている。 【0013】支点ピン49は横に引き抜くことができるためこの歩行型移動農機を梱包して運ぶときには上側支柱37aを取り外して木箱にコンパクトに収めることが可能である。なお、図示は省略したが長孔51内に遊嵌されたねじ棒52の外側にはロック用のつまみが取付けられ、このつまみを回して下側支柱37bと上側支柱37aの固定を行うものである。また、下側支柱37bの上部には前方へ向けて延設された移動農機運搬用のハンドル54が設けられており、このハンドル54を握って歩行型移動農機1を持ち運ぶようになっている。上側支柱37aのハンドルグリップ部の左右一側にはエンジン2の遠心クラッチをON・OFFするクラッチ操作レバー55が設けられ、このクラッチ操作レバー55を握ったときだけクラッチが繋がってエンジン2の回転動力が耕耘軸である車軸13側に伝達されるべく構成している。 【0014】次に縦型エンジン2周辺の補器類の取付構成について説明する。進行方向に向かってエンジン2の左側にはマフラー60が設けられ、その外側にはマフラーカバー61が取り付けられている。マフラー60の排気管62は鉛直方向に延び、その下端を斜め45度に切り欠いて排気口62aが横外側方を向くようにしている。 【0015】一方、エンジン2の右側にはエアークリーナ64が取り付けられ、エンジン2の前部には燃料タンク65を取り付けるようにしている。66は燃料給油口、67は燃料タンク65の外側を覆うカバーである。また、エンジン2の中央部にはエンジン2を始動するリコイルスタータ69が設けられ、このリコイルスタータ69のノブ69aを後方に引いてエンジン2を始動する。 【0016】エンジン2と車軸13耕耘部との間にはフェンダー70が設けられ、耕耘作業時に土や石が作業者に掛からないように構成している。フェンダー70は前後2枚の板金70a,70bからなり、伝動ケース3の上部を前後から挟んでエンジン2にボルト等を介して固定するようにしている。 【0017】フェンダー70の上面には上方と横外側方が開口されて箱型形状をした鋼材からなるガイド72が固着され、このガイド72は前記マフラー60の排気管62の下方に臨むように構成している。従って、マフラー60の排気管62から排出された排ガスは一端下向に放出された後、このガイド72の前後及び内側の壁72a,72b,72cで受け止められ、横外側方へ向けて放出される。 【0018】また、フェンダー70の前部には平面視U字状のバンパー73が固着され、作業時に歩行型移動農機本体が樹木やコンクリート畦畔に接触してエンジン2や補機類を破損しないようにしている。図1において符号74はエンジン2のON・OFFスイッチであって、前記上側支柱37aの分岐交差部に取り付けられる。エンジン2を始動するときにはこのスイッチ74をONの位置に回してリコイルスタータ69のノブ69aを引き、作業終了時にエンジン2を停止させるときにはこのスイッチ74をOFFの位置に回す。 【0019】次に上例の作用を説明する。エンジン2を始動して耕耘作業を行う場合には、尾輪33を上方へ退避させてこれを固定し、抵抗棒35を下げ、さらにON・OFFスイッチ74をONの位置にセットする。この状態でリコイルスタータ69を後方に引いてエンジン2を始動させ、クラッチ操作レバー55を握る。 【0020】するとエンジン2の回転動力が遠心クラッチ、出力伝動軸5、軸7を回転させ、ウォームギヤ6、ウォームホイル11を順次介して耕耘軸である車軸13を回転させる。この車軸13が回転させられると筒状ボス20と一体の板体24に取り付けられた耕耘爪18が回転して土壌を耕起する。耕深は前記抵抗棒35に掛かる力を加減して調節する。 【0021】なお、この実施例における耕耘爪18は筒状ボス20と一体の板体24に取り付け向き変更自在に取り付けられているので、作業の目的、内容に応じて自由に且つ簡単に差し替え変更できるものである。作業中にマフラー60の排気管62先端から排気ガスが下向に排出されるが、この実施例においてはフェンダー70には上方と左側が開口されたガイド72が固着されているために排気ガスが直接薄いフェンダー70上面に掛かることがなく、従って、フェンダー70上面を焦がすようなことがなく、排気ガスは鋼材で形成されたガイド72で受け止められた後、速やかに横外側方へ排出されることになって後方の作業者にガスが振りかかるような不具合は生じない。なお、前記ガイド72をボルト等で固定する方式に改めればガイド72が劣化損傷したときにも簡単に交換できて便利である。 【0022】また、この実施例ではエアークリーナ64をマフラー60と左右方向において反対側である右側に設置する構成としたので排気ガスの熱気や汚れた空気を吸い込むことがなく、エンジン2の作動効率低下を招いたり濾過部材の耐久性を損なうことがない。 【0023】さらに、エンジン2の前部に燃料タンク65が設けられると共に、その給油口66は斜上向き姿勢で構成されているので燃料給油操作が容易である。しかも、この燃料タンク65自体はタンクカバー67で覆われているので、破損変形に耐え、剛性もアップする。また、この実施例ではフェンダー70の前部にバンパー73を設け、バンパー73で燃料タンク65の前部を保護する形態としたので、作業中に燃料タンク65を傷つけたりする恐れが全くない。 【0024】なお、前記実施例では、ハンドル支柱37を丸パイプで構成したが、図7に示すように角パイプで形成し、これに運搬用ハンドル54を溶接するようにしても良い。丸パイプに運搬用ハンドル54を溶接する場合には丸パイプを潰して平面度を確保する工程が必要でコスト高となることがあったが、角パイプを利用すればそのような問題点は解消されるものである。 【0025】 【発明の効果】この発明は、前記の如く構成したので、次のような技術的効果を奏する。即ち、縦型エンジン2の下部に伝動ケース3を設け、この伝動ケース3の下部に水平横向きに耕耘軸13を軸架して設け、この耕耘軸13には複数個の耕耘爪18…を取り付け、その上方をフェンダー70で覆い、且つ丸パイプからなるハンドル支柱37をフェンダー70後部に有する歩行型耕耘装置において、前記エンジン2の前部に燃料タンク65を設け、エンジン2本体の左右一側にエアークリーナ64を設け、左右他側にはマフラー60を設け、このエンジン2の上方には前記ハンドル支柱37から前方へ向けて突出するように運搬用ハンドル54を設けたものであるから、マフラー60から排出される高温の排気ガスによる熱の影響も少なく移動が容易に行える。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成13年9月19日(2001.9.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−225001(P2003−225001A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月12日(2003.8.12) |
| 【出願番号】 |
特願2003−21945(P2003−21945) |
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