| 【発明の名称】 |
畦塗り機 |
| 【発明者】 |
【氏名】萱原 博文 【住所又は居所】岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式会社内
【氏名】遠藤 忠治 【住所又は居所】岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】耕耘ロ−タを備えた前処理体及び整畦体を軽量化し、耕耘爪取付け用のボルト・ナットの摩耗を軽減する。
【解決手段】走行機体の後部に装着され、該走行機体から動力を受ける前処理体9及び整畦体11を備えた畦塗り機1において、■.前処理体9及び整畦体11を1つのフレーム7により支持し、このフレーム7から前処理体9及び整畦体11に動力を伝達する。■.前処理体9の耕耘ロ−タ8に装着される耕耘爪18の取付け基部に、耕耘爪の回転方向に対向して突出するリブ18aを形成した。そして、畦塗り機が小型になり、重量が軽くなって走行機体に対する重量バランスが良くなり、良好な畦整形を実施することができる。耕耘ロ−タが深く耕耘しても、リブによって耕耘爪を取付けているボルト・ナットに直接土が接触することがなく、ボルト・ナットの摩耗を大幅に軽減させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の後部に装着され、該走行機体から動力を受け、元畦の一部及び圃場を耕耘して畦状に盛り上げる耕耘ロ−タを備えた前処理体、及びこの前処理体により耕耘された土壌を回転しながら畦に成形するドラム状の整畦体を備えた畦塗り機において、上記前処理体及び整畦体を、1つのフレーム構造により支持し、かつ1つのフレーム構造から前処理体及び整畦体に動力伝達するようにすると共に、前記前処理体の耕耘ロ−タに装着される耕耘爪の取付け基部に、耕耘爪の回転方向に対して対向するように突出するリブを形成したことを特徴とする畦塗り機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、元畦の一部及び圃場を耕耘して畦状に盛り上げる耕耘ロ−タを備えた前処理体、及びこの前処理体により耕耘された土壌を回転しながら畦に成形するドラム状の整畦体を一つのフレーム構造に支持すると共に伝動し、耕耘ロ−タに取付ける耕耘爪の基部の摩耗を軽減するようにした畦塗り機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、走行機体の後部に装着され、該走行機体から動力を受け、元畦の一部及び圃場を耕耘して畦状に盛り上げる耕耘ロ−タを備えた前処理体及びこの前処理体により耕耘された土壌を回転しながら畦に成形するドラム状の整畦体を備え、耕耘ロ−タの爪取付けボックスあるいはフランジに対し、耕耘爪の取付け基部をボルト・ナットにより締付けて取付けるようにした畦塗り機が周知である(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 【特許文献1】特開平10−290601号公報【0004】上記前処理体及び整畦体を支持するフレームは構造が複雑であり、また走行機体からフレームへ、フレームから前処理体及び整畦体へ動力を伝達する構造も複雑であるので、構成が大型となり、重量が重いものとなっていた。このため、走行機体に対する重量バランスが悪く、所望の畦整形が行えない場合が多かった。また、前処理体の耕耘ロ−タは、耕深が深く、耕耘ロ−タの爪取付けボックスあるいはフランジに取付けられた耕耘爪は、耕耘軸が耕土に入り込む程度に深く入って回転して耕耘するので、取付け基部から左右方向に突出するボルト・ナットの摩耗が激しかった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の畦塗り機は、前処理体及び整畦体が大型となって重量が重く、走行機体に対して重量バランスが悪く、所望の畦整形が行えない、耕耘ロ−タに取付けられる耕耘爪の取付け基部のボルト・ナットの摩耗が激しい、などの問題点があった。本発明は、このような問題点を解決することを目的になされたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本発明は、走行機体の後部に装着され、該走行機体から動力を受け、元畦の一部及び圃場を耕耘して畦状に盛り上げる耕耘ロ−タを備えた前処理体、及びこの前処理体により耕耘された土壌を回転しながら畦に成形するドラム状の整畦体を備えた畦塗り機において、上記前処理体及び整畦体を、1つのフレーム構造により支持し、かつ1つのフレーム構造から前処理体及び整畦体に動力伝達するようにすると共に、前記前処理体の耕耘ロ−タに装着される耕耘爪の取付け基部に、耕耘爪の回転方向に対して対向するように突出するリブを形成したことを特徴としている。 【0007】 【作用】上記の構成により本発明の畦塗り機は、前処理体及び整畦体は、1つのフレーム構造により支持され、かつ1つのフレーム構造から動力伝達されるから、小型で重量が軽くなり、重量バランスが良くなって良好な畦整形が行われる。また、前処理体の耕耘ロ−タに装着される耕耘爪の取付け基部に、耕耘爪の回転方向に対して対向するように突出するリブを形成しているから、耕耘ロ−タが深く土中に入って耕耘しても、リブによって耕耘爪を取付けているボルト・ナットに直接土が接触することが少なくなり、ボルト・ナットの摩耗を減少させる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して具体的に説明する。図1ないし図3に示す第1実施例において、符号1は図示しないトラクタの後部に設けられたトップリンク及びロアリンクからなる三点リンク連結機構に連結されて、整畦作業を行う畦塗り機である。この畦塗り機1は、伝動フレームを兼ねる本体フレーム2を、機体の進行方向と直交するようにして設けている。この本体フレーム2には、前端部から前方に向け突出し、トラクタのPTO軸からユニバーサルジョイント及び伝動軸を介して動力を受ける図示しない入力軸が設けられ、また、上方に突出するトップリンク連結部3を設けると共に、下部左右にロアリンク連結部4,4を設け、トラクタの三点リンク連結機構に連結するようにしている。 【0009】本体フレーム2の後部に前端が枢着された左右一対の平行リンク5,6の後端部に1つのフレーム構造からなる支持・伝動フレーム7が枢着され、左右方向に移動(オフセット)可能になっている。この支持・伝動フレーム7には、元畦の一部及び圃場を耕耘して畦状に盛り上げる耕耘ロ−タ8を備えた前処理体9、及びこの前処理体9により耕耘された土壌を回転しながら畦に成形する多角円錐状ドラム10を備えた整畦体11が、図4にも示す前処理体支持・伝動フレーム7a及び整畦体支持・伝動フレーム7bを介して支持され、かつ動力伝達されるようになっている。 【0010】上記平行リンク5,6の一方のリンク5の支持・伝動フレーム7との枢支位置と、他方のリンク5の中間部との間に、オフセット量調節用電動シリンダ12が介装され、この電動シリンダ12の伸縮作動により前処理体9及び整畦体11のオフセット量が無段階に調節可能である。そして、前処理体9及び整畦体11をオフセットしない図2の状態から、図1の最大限オフセットした状態まで、無段階に調節される。上記本体フレーム2から後方に突出した出力軸(図示せず)から、両端にユニバーサルジョイントを装着した伸縮伝動軸13を介して、支持・伝動フレーム7の前側に設けた伝動ボックス14の入力軸14aに動力が伝達される。前処理体9及び整畦体11の上側は、前処理体カバー9a及び整畦体カバー11aにより覆われている。このうちの前処理体カバー9aは、左右方向にスライドして耕耘土壌の放出方向を調節するようにしている。 【0011】前処理体9の耕耘ロ−タ8は、その回転軸15の軸心を機体の進行方向と直交するように配設し、この回転軸15の軸周に設けた多数の爪取付けボックス16に対してボルト・ナット17により耕耘爪18の取付け基部を取付け、耕耘ロ−タ8の回転により元畦の一部及び圃場を耕耘して元畦に対して畦状に盛り上げるようにしている。また、前処理体9を支持している前処理体支持・伝動フレーム9aは、その基部が支持・伝動フレーム7に対して上下方向に回動でき、上下調整装置19により独自に上下調節が可能となっている。一方、支持・伝動フレーム7の整畦体11と反対側の側端部には、三角ディスク状のゲージホイール20が上下調節支持部21により上下調節可能に設けられている。 【0012】従って、支持・伝動フレーム7は、上下調節支持部21によるゲージホイール20の上下移動により上下調節され、これに伴って前処理体9及び整畦体11も上下調節されてそれぞれの作業高さが同時に調節される。また、この上下調節とは別に、前処理体9は上下調整装置19により独自に上下調節されて、耕耘ロ−タ8による耕耘深さ、即ち、耕耘土壌量が調節される。 【0013】上記整畦体11は、整畦体支持・伝動フレーム7bの終端部から機体側方に向け突出した回転軸22に対して多角円錐状ドラム10の基部を取付け、この多角円錐状ドラム10の基部から外側に向け延長するような状態で、水平筒状体23を取付けている。この水平筒状体23の上側も、整畦体カバー11aにより覆われている。 【0014】図7に示すように、耕耘ロ−タ18の爪取付けボックス16にボルト・ナット17を介して装着される耕耘爪18の取付け基部に、耕耘爪18の回転方向に対して対向するように突出するリブ18aが形成されている。また、図8に示すように、リブ18aを形成していない従来と同様の耕耘爪18の取付け基部を、耕耘爪18の回転方向両側に突出するようコ字状に屈曲したプレート25を用いて爪取付けボックス16にボルト・ナット17を介して固定するようにしてもよいものである。これらリブ18aまたはプレート25によって、耕耘爪18が回転して耕耘作業を行うとき、ボルト・ナット17にストレートに土が当たらなくなり、ボルト・ナット17の摩耗が減少される。 【0015】図5及び図6に示す本発明の第2実施例の畦塗り機1は、上記第1実施例における支持・伝動フレーム7と、前処理体9及び整畦体11を支持し、伝動する前処理体支持・伝動フレーム7a及び整畦体支持・伝動フレーム7bの構成を変えたものである。即ち、支持・伝動フレーム7から後方に整畦体支持・伝動フレーム7cを突出させて、整畦体11を支持すると共に伝動する。また、支持・伝動フレーム7から前方に前処理体支持・伝動フレーム7dを突出させて、前処理体9を支持すると共に伝動するが、この前処理体支持・伝動フレーム7dには整畦体支持・伝動フレーム7cから伝動軸24を介して動力伝達される。 【0016】この第2実施例においては、第1実施例における上下調整装置19は設けられておらず、上下調節支持部21のみにより支持・伝動フレーム7と前処理体9及び整畦体11の上下調節が同時に行われる。その他の構成は、第1実施例の構成と同様である。 【0017】このような構成の畦塗り機1においては、トラクタの三点リンク連結機構にトップリンク連結部3及びロアリンク連結部4,4を連結し、トラクタのPTO軸から本体フレーム2の入力軸に動力を受け、この動力を伸縮伝動軸13を介して支持・伝動フレーム7の伝動ボックス14の入力軸14aに伝達する。支持・伝動フレーム7では、前処理体支持・伝動フレーム7aまたは7d及び整畦体支持・伝動フレーム7bまたは7cを介して前処理体9及び整畦体11に動力伝達して駆動回転させてそれぞれの作業を行う。 【0018】前処理体9では元畦の一部及び圃場を耕耘して元畦に対して畦状に盛り上げ、その耕耘された土壌を整畦体11の多角円錐状ドラム10の多角の稜線と平面部が回転して畦法面を叩いて畦に成形する。また、水平筒状体23は、畦の頂部に回転しながら接して均平にする。 【0019】圃場の形状や土壌の状態などに応じて前処理体9及び整畦体11をオフセットさせた方がよい場合には、オフセット量調節用電動シリンダ12を伸縮作動させて前処理体9及び整畦体11のオフセット量を無段階に調節し、適切な状態で製畦作業を行うことができる。また、前処理体9及び整畦体11の作用深さを調節するときは、上下調整装置19、21により支持・伝動フレーム7、前処理体9及び整畦体11を上下調節する。 【0020】前処理体9においては、耕耘ロ−タ18の爪取付けボックス16にボルト・ナット17を介して装着された耕耘爪18が回転して耕耘作業を行うとき、リブ18aまたはプレート25によって、ボルト・ナット17にストレートに土が当たるのが回避され、ボルト・ナット17の摩耗を低下させ、ボルト・ナット17の耐久性を向上させると共に、耕耘爪18の交換作業を容易にする。 【0021】 【発明の効果】以上説明したように本発明の畦塗り機によれば、走行機体の後部に装着され、該走行機体から動力を受け、元畦の一部及び圃場を耕耘して畦状に盛り上げる耕耘ロ−タを備えた前処理体、及びこの前処理体により耕耘された土壌を回転しながら畦に成形するドラム状の整畦体を備えた畦塗り機において、前処理体及び整畦体を、1つのフレーム構造により支持し、かつ1つのフレーム構造から前処理体及び整畦体に動力伝達するように構成したので、畦塗り機が小型になり、重量が軽くなって走行機体に対する重量バランスが良くなり、良好な畦整形を実施することができる。 【0022】前処理体の耕耘ロ−タに装着される耕耘爪の取付け基部に、耕耘爪の回転方向に対して対向するように突出するリブを形成したので、耕耘ロ−タが深く耕耘しても、リブによって耕耘爪を取付けているボルト・ナットに直接土が接触することがなく、ボルト・ナットの摩耗を大幅に軽減させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390010836 【氏名又は名称】小橋工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市中畦684番地
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| 【出願日】 |
平成11年2月4日(1999.2.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063565 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 信淳 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−204706(P2003−204706A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月22日(2003.7.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−376542(P2002−376542) |
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