| 【発明の名称】 |
ロータリ耕耘装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】滝沢 哲也 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】リヤカバーへの補助リヤカバーの着脱に手間が掛かるとともに、補助リヤカバーを回動可能に構成する場合には、補助リヤカバーの上下位置と角度の調整が複雑となっていた。
【解決手段】耕耘カバー24後部に設けたリヤカバー27に補助リヤカバー33を取り付け可能とするロータリ耕耘装置1において、前記補助リヤカバー33の前部に係合部と、該係合部のロック機構と、係合時の位置決め当接部を設け、リヤカバー27下部上に、補助リヤカバーの前端を位置決め当接させるガイド47と、補助リヤカバー33の嵌合部を係合させる係合部材35・36を設け、該係合部材35・36とガイド47に形成する当接面47a・47bを複数形成して高さ調整可能に構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 耕耘カバー後部に設けたリヤカバーに補助リヤカバーを取り付け可能とするロータリ耕耘装置において、前記補助リヤカバーの前部に係合部と、該係合部のロック機構と、係合時の位置決め当接部を設け、リヤカバー下部上に、補助リヤカバーの前端を位置決め当接させるガイドと、補助リヤカバーの嵌合部を係合させる係合部材を設けたことを特徴とするロータリ耕耘装置。 【請求項2】 前記係合部材とガイドに形成する当接面を複数形成して高さ調整可能に構成したことを特徴とする請求項1記載のロータリ耕耘装置。 【請求項3】 耕耘カバーを耕耘爪軸を中心に前後回動可能にロータリ耕耘装置を構成し、メインビームと耕耘カバー上面との間を連結ロッドを介して連結したことを特徴とするロータリ耕耘装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリ耕耘装置の耕耘爪の後方を覆うリヤカバーに取り付ける補助リヤカバーの構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、トラクタ等に装着されるロータリ耕耘装置において、該耕耘ロータリの耕耘カバー内に耕耘爪を配置し、該耕耘カバーの後部にリヤカバーを回動自在に枢支し、該リヤカバーの下部に、地面をさらに効果的に均平にするための補助リヤカバーが取り付けられている。例えば、補助リヤカバーを、リヤカバーの左右両側で2本のピンによりリヤカバーに固定したり、リヤカバーの左右両側で一本の支点ピンとステーにより上下位置と傾斜角度とを調整可能に構成したりしていた。そして、耕耘カバーは耕耘爪軸を中心に前後回動可能に構成されたものであり、その回動位置の調整をハンドルにより行うようにしていた。また、特許第2541692号公報に示す技術は、リヤカバー下部に取付台を設け、該取付台とリヤカバーとの間にフラップカバーを取り付けて、フラップカバーを取付台の円弧面に沿って上下方向に回動することによってフラップカバーの上下位置を調整するようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のロータリ耕耘装置においては、リヤカバーに補助リヤカバーを着脱する際に手間が掛かるとともに、補助リヤカバーを回動可能にリヤカバーに取り付けた場合には、ステーにより補助カバーの上下位置と傾斜角度の調整を行わなければならず、調整作業が複雑となっていた。さらに、耕耘カバーは両側爪軸で回動自在に支持され、上面はハンドル支点で固定されているだけであり、固定式のロータリカバーと比較すると、強度が弱かった。また、特許第2541692号公報に示す技術は、フラップカバーとリヤカバーの取付台との間に土詰まりが発生すると、フラップカバーの着脱及び角度調整が困難となることがあった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0005】即ち、請求項1においては、耕耘カバー後部に設けたリヤカバーに補助リヤカバーを取り付け可能とするロータリ耕耘装置において、前記補助リヤカバーの前部に係合部と、該係合部のロック機構と、係合時の位置決め当接部を設け、リヤカバー下部上に、補助リヤカバーの前端を位置決め当接させるガイドと、補助リヤカバーの嵌合部を係合させる係合部材を設けたものである。 【0006】請求項2においては、前記係合部材とガイドに形成する当接面を複数形成して高さ調整可能に構成したものである。 【0007】請求項3においては、耕耘カバーを耕耘爪軸を中心に前後回動可能にロータリ耕耘装置を構成し、メインビームと耕耘カバー上面との間を連結ロッドを介して連結したものである。 【0008】 【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明する。図1は作業車両に装着したロータリ耕耘装置を示す側面図、図2はロータリ耕耘装置の側面図、図3はロータリ耕耘装置の平面図、図4は深耕時における補助リヤカバーの側面図、図5は同じく上面図、図6は浅耕時における補助リヤカバーの側面図、図7は耕耘カバーの部分断面図、図8はリヤカバーを回動最深位置とした場合の耕耘カバーの部分断面図、図9はリヤカバーを回動最浅位置とした場合の耕耘カバーの部分断面図、図10は別実施例の耕耘カバーの部分断面図である。 【0009】まず、図1乃至図3を用いてロータリ耕耘装置1の構成について説明する。作業車両としてのトラクタの後部にはロータリ耕耘装置1が装着されており、作業車両のエンジンからの動力の一部がミッションケース3後面より突出したPTO軸4よりユニバーサルジョイント等を介してロータリ耕耘装置1に伝えられて駆動する構成としている。 【0010】この作業車両は、前後に前輪5および後輪6を懸架する本体の前部にボンネット7を配設し、該ボンネット7内部にはエンジン2を配置している。ボンネット7の後方にはステアリングハンドル8を設けており、上記ステアリングハンドル8の後方にはシート9を配設している。またシート9の側部には主変速レバーが突設される。 【0011】エンジン2の後方にはミッションケース3を配設し、エンジン2からの動力をミッションケース3に伝えて変速して後輪6や前輪5に駆動力を伝達する構成としている。 【0012】作業車両の後部には作業機装着装置を介してロータリ耕耘装置1が装着されており、該作業機装着装置はトップリンク10やロアリンク11等より構成されて、ミッションケース3上部に配設した油圧ケース(図示せず)より突出したリフトアーム12にリフトロッド(図示せず)を介してロアリンク11に連結されて、リフトアームを回動することによりロータリ耕耘装置1を昇降回動可能としている。なお、作業機装着装置の後部にはワンタッチ式装着機構が設けられ、ロータリ耕耘装置1の着脱を簡単にできるようにしている。 【0013】次に、ロータリ耕耘装置1の構成について説明する。図2および図3において、ロータリ耕耘装置1は左右中央上部にギヤケース15を配置し、該ギヤケース15より前方に入力軸を突出して、該入力軸にユニバーサルジョイント16等を介して前記PTO軸4と接続されている。前記ギヤケース15の両側にメインビーム17・17を左右両側方に突設し、該メインビーム17・17の端部にチェーンケース18とサイドサポート19の上端を固設し、該チェーンケース18とサイドサポート19の下部に耕耘爪軸20を横架している。該耕耘爪軸20上には耕耘爪21・21・・・が放射状に所定の間隔をあけて配設され、ギヤケース15内の動力伝達機構より耕耘爪軸20に動力を伝えて回転駆動するようにしている。 【0014】また、前記チェーンケース18とサイドサポート19の下部の耕耘爪軸20を支持する部分には耕耘カバー24の両側下部が枢支され、該耕耘カバー24は前記耕耘爪21・21・・・の回動軌跡上方を覆う構成とし、作業に合わせて耕耘カバー24を耕耘爪軸20を中心に前後回動可能に構成している。該耕耘カバー24の後部には枢支軸25を介してリヤカバー27の前部が枢支され、耕耘カバー24の後部上には摺動支持ブラケット29・29が後上方に立設され、リヤカバー27の上面にはハンガーロッド30・30の下部が枢支され、該ハンガーロッド30・30の上部が前記摺動支持ブラケット29・29の上部に摺動可能に支持されている。なお、ハンガーロッド30・30にはバネが外嵌されて、作業時に地表面の凹凸に追随できるように付勢する構成としている。そして、前記リヤカバー27下部に、補助リヤカバー33が設けられている。 【0015】次に、補助リヤカバー33の取付構造について説明する。図4及び図5に示すように、前記リヤカバー27の左右両側の上面にはプレート状の補強部材34が前後方向垂直に設けられており、該補強部材34の後下部において上下位置に複数(本実施例では二つ)の係合部材となるピン35・36が左右水平方向に横設されている。一方、補助リヤカバー33はリヤカバー27の左右幅に合わせた長さで側面視「く」字状に曲げられ、該補助リヤカバー33の左右両側の前記補強部材34の位置に合わせて取付プレート49が前後方向に固設されて、該補助リヤカバー33より上方へ突出した取付プレート49の上部には、下方へ開放した切り欠き部が設けられ、該切り欠き部の形状に沿ってカラー37が取付プレート49に固設されている。 【0016】前記カラー37の前部は逆U字状の凹部37aを形成して前記ピン35またはピン36を嵌合可能に構成し、後部には係合部のロック機構が設けられており、上方を開放した凹状部37bが後方に向けて延設され、該凹状部37b及び凹部37aにストッパピン39が前後方向に摺動可能に挿通され、凹状部37bにおけるストパッピン39上にスプリング41が外嵌され、該ストッパピン39上に貫通したスプリングピン42によりバネ受として、ストッパピン39を前方(凹部37a側)へ摺動するように付勢している。 【0017】また、前記ストッパピン39他端(後端)にスプリングピン45を介して操作レバー44上部が枢支され、該操作レバー44の中途部の下部が前記取付プレート49に枢支軸43を介して枢支され、該枢支軸43を回動支点としている。また、前記取付プレート49の下部には操作レバー44を握り易いように開口部49aが形成されている。従って、該操作レバー44の後部を握って回動させると、前部に枢結したストッパピン39が後方に摺動されて、凹部37aを開放できるようにし、操作レバー44を放すとスプリング41の付勢力により元の位置に戻るようにしている。 【0018】また、前記ピン35の前方のリヤカバー27上に補助リヤカバー33係合時の位置決め当接部が設けられており、前記補強部材34にガイド47が一体的に固設されている。該ガイド47は、側面視階段状に形成されており、上段当接面47aはピン35の前方に位置してリヤカバー27から離れるように傾斜し、下段当接面47bはピン36の前方に位置してリヤカバー27に近づくように傾斜する構成として、上段当接面47aと下段当接面47bとの間には角度αが形成されている。そして、該上段当接面47aと下段当接面47bの後面に前記補助リヤカバー33の取付プレート49前端面が当接するようにして回り止めされて固定できるようにしている。該取付プレート49の前端面はストッパピン39に対して垂直方向となるようにし、取付プレート49前上部には補強プレート53が固設されている。 【0019】このような構成において、操作レバー44を下方へ回動すると、ストッパピン39が後方へ摺動して、凹部37aが開放されてピン35に嵌合して操作レバー44を放すと、図4に示すように補助リヤカバー33を上部位置で固定することができる。このとき、補助リヤカバー33の下部底面はリヤカバー25の略延長上に位置する。このようにして、補助リヤカバー33の着脱を容易にすることができて、補助リヤカバー33の上下位置の調整を簡単に行うことができる。また、補助リヤカバー33の取付構造を簡単にすることができる。 【0020】また、図6に示すように、浅耕時には下方のピン36に、補助リヤカバー33を固定することによって、補助リヤカバー33の上下位置を容易に調整することができる。つまり、操作レバー44を握って凹部37bを開放した状態で、ピン36に嵌合して操作レバー44を放すと、図6に示すように補助リヤカバー33は下部位置に固定することができる。このとき、補助リヤカバー33はガイド47の傾斜面に沿って固定され、補助リヤカバー33は更に後方へ延長することができて、リヤカバー27の後部と略平行の状態で後方に延長することができ、補助リヤカバー33は深耕時と略同様の姿勢で鉛直下方に移動されて地面に当接する。そのため、補助リヤカバー33と地面との接地角θ2は、深耕時の接地角θ1と略変わらず、地面の均平化をより効果的に行うことができる。従来は、例えば、特許第2541692号公報の技術では、フラップカバーは、リヤカバー下部の円弧状の面を中心に回動し、深耕時は上へ、浅耕時は下へ回動することでフラップカバーの上下位置の調整を行うようにしているため、浅耕時にはフラッパーと地面との接地角が大きくなり、十分な効果を得ることができない場合があったのである。 【0021】次に、耕耘カバー24の回動ロック機構について図7乃至図9より説明する。図7に示すように、前記耕耘カバー24は耕耘爪軸20を中心に前後回動可能に構成されており、該耕耘カバー24の上面に耕耘カバー24の形状に合わせた円弧状に構成したプレート状の固定部材50が左右両側に前後方向に設けられている。また、メインビーム17にステー51が後方に突設され、該ステー51に連結ロッド52が回動自在に枢支され、該連結ロッド52他端が固定部材50に固定されている。そのため、耕耘カバー24の上部における両側と、耕耘カバー回動手段と、回動支持部により支持されて強度アップを図ることができ、石の噛み込みなどによる変形を防止することができる。 【0022】また、前記固定部材50と連結ロッド52の固定構成は、固定部材50の側面には前後方向に所定間隔をあけて固定穴50a・50a・・・が複数設けられており、耕耘カバー24を前後に回動した際に、固定穴50a・50a・・・と連結ロッド52の固定位置を変更して固定することによって、リヤカバー27を回動調整した位置で固定可能としている。例えば、図8に示すように、最も後に設けられた固定穴50aに連結ロッド52の一端を固定すると、リヤカバー27は回動最深位置となり、深耕作業が可能となる。また、図9に示すように、最も前に設けられた固定穴50aに連結ロッド52の一端を固定すると、リヤカバー27は回動最浅位置となり、代掻き等の作業が可能となる。なお、連結ロッド52は後面視で断面略逆U字状に形成されており、不使用時には、図8の二点鎖線のように連結ロッド52を固定部材50に挟み込み固定することで収納することができるため、部品の紛失を防止できる。 【0023】また、耕耘カバー24の回動ロック機構の別実施例について説明する。図10に示すように、前記耕耘カバー14下部の両側にはステー55・55が突設され、該ステー55・55に丸棒状の連結ロッド56の下部が回動自在に枢支されている。また、メインビーム17に固設されたステー57に支持部材(コマ)58が設けられ、該支持部材58に前記連結ロッド56の上部が支持されている。該支持部材58は角パイプまたは丸パイプに構成されて、前記連結ロッド56を軸心部に挿入して軸心方向に摺動可能に支持し、支持部材58の上下両側でスナップピン59・59により固定している。そして、該連結ロッド56の上端部にはリング状のストッパー56aが固設されて抜け止めされている。 【0024】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。 【0025】即ち、請求項1に示す如く、耕耘カバー後部に設けたリヤカバーに補助リヤカバーを取り付け可能とするロータリ耕耘装置において、前記補助リヤカバーの前部に係合部と、該係合部のロック機構と、係合時の位置決め当接部を設け、リヤカバー下部上に、補助リヤカバーの前端を位置決め当接させるガイドと、補助リヤカバーの嵌合部を係合させる係合部材を設けたので、補助リヤカバーの着脱が容易になり、補助リヤカバーの取付構造を簡単にすることができる。 【0026】請求項2に示す如く、前記係合部材とガイドに形成する当接面を複数形成して高さ調整可能に構成したので、補助カバーの上下位置の調整を簡単に行うことができ、耕深に合わせた補助リヤカバーの角度も同時に設定できる。 【0027】請求項3に示す如く、耕耘カバーを耕耘爪軸を中心に前後回動可能にロータリ耕耘装置を構成し、メインビームと耕耘カバー上面との間を連結ロッドを介して連結したので、耕耘カバーの強度の向上を図ることができ、石の噛み込みなどによる変形を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市北区茶屋町1番32号
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| 【出願日】 |
平成14年1月15日(2002.1.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2003−204705(P2003−204705A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月22日(2003.7.22) |
| 【出願番号】 |
特願2002−5930(P2002−5930) |
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