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【発明の名称】 ロータリー耕耘装置
【発明者】 【氏名】鋤柄 忠良
【住所又は居所】愛知県岡崎市矢作町字西林寺38番地 鋤柄農機株式会社内

【要約】 【課題】ロータリー耕耘装置において、フレームに対する耕耘軸の支持構造の工夫により、耕耘爪により後方に放てきされる土壌の中央寄せ効果を高めることである。

【解決手段】トラクタ等の動力車の動力により耕耘軸を駆動回転させて、該耕耘軸に取付けられた多数の耕耘爪により耕耘する構成のロータリー耕耘装置であって、フレームFに左右一対の動力伝達ケース(軸支持体)9が取付けられて、各動力伝動ケース9には、それぞれ独立した耕耘軸S1,S2 が、その回転方向に対応して平面視で緩やかなハの字状又は逆ハの字状となるように、左右の中心線C1 に直交する水平線Lに対して僅かに傾斜し、しかもセンタードライブ方式となって軸支された構成とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フレームの下面に軸支持体が垂下状態で取付けられて、該支持体に水平に軸支された耕耘軸に多数の耕耘爪が取付けられ、トラクタ等の動力車の動力により前記耕耘軸を駆動回転させて、各耕耘爪により耕耘する構成のロータリー耕耘装置であって、前記フレームに左右一対の軸支持体が取付けられて、各軸支持体には、それぞれ独立した2本の耕耘軸が、その回転方向に対応して平面視で緩やかなハの字状又は逆ハの字状となるように、左右の中心線に直交する水平線に対して僅かに傾斜し、しかもセンタードライブ方式となって軸支されていることを特徴とするロータリー耕耘装置。
【請求項2】 前記動力車からフレーム上に設置されたギアーボックスに入力された動力は、左右一対の各傾斜二軸動力伝達手段を介して前記軸支持体を構成する左右の各動力伝達ケースの入力軸に伝達されて、2本の耕耘軸が駆動回転される構成であることを特徴とする請求項1に記載のロータリー耕耘装置。
【請求項3】 前記傾斜二軸動力伝達手段は、ユニバーサルジョイントであることを特徴とする請求項2に記載のロータリー耕耘装置。
【請求項4】 フレームの下面に軸支持体が垂下状態で取付けられて、該支持体に水平に軸支された耕耘軸に多数の耕耘爪が取付けられ、トラクタ等の動力車の動力により前記耕耘軸を駆動回転させて、各耕耘爪により耕耘する構成のロータリー耕耘装置であって、前記フレームの左右方向の中央部及び両端部の計3箇所に軸支持体が取付けられて、左右の独立した2本の耕耘軸は、その回転方向に対応して平面視で緩やかなハの字状又は逆ハの字状となるように、左右の中心線に直交する水平線に対して僅かに傾斜して配置されて、その内端部は傾斜二軸動力伝達手段を介して中央部の軸支持体を構成する動力伝達ケースの出力軸の両端部にそれぞれ連結されていると共に、その外端部は、両端の軸支持体にそれぞれ軸支されて、サイドドライブ方式となっていることを特徴とするロータリー耕耘装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ等の動力車の動力により耕耘軸を駆動回転させて、これに取付けられた多数の耕耘爪により土壌を膨軟にするロータリー耕耘装置に関するものである。なお、以下の説明において、独立した2本の耕耘軸を有するロータリー耕耘装置のドライブ方式は、個々の耕耘軸に関してのものである。
【0002】
【従来の技術】ロータリー耕耘装置を使用した作業形態の一つとして、成形直後の畦面にマルチフィルムを被覆する作業がある。この場合には、ロータリー耕耘装置の後方に畦成形板を装着して、ロータリー耕耘装置により膨軟にされた土壌を中央部に寄せながら盛り上げて所望形状の畦に成形している。上記の畦成形においては、当然のこととして、ロータリー耕耘装置で膨軟にされて、畦成形板より成形される前の土壌を可能な限り中央部に寄せることが肝要となる。
【0003】上記目的に使用されるロータリー耕耘装置は、サイドドライブ方式と、2本の耕耘軸S1,S2 を備えた二軸センタードライブ方式(図6参照)とがある。前者のサイドドライブ方式のロータリー耕耘装置は、フレームの横方向の一端部に垂下状態で取付けられた動力伝達ケースと、その他端部に取付けられた支持ブラケットとで、1本の耕耘軸の両端を支持する構成である。また、後者の二軸センタードライブ方式(2本の各耕耘軸についてみれば、それぞれがセンタードライブ方式である)は、2本の耕耘軸S1,S2 を同心となるように左右にそれぞれ配置して、各耕耘軸S1,S2 の長手方向の中央部を動力伝達ケース9の下端部の出力軸の部分で支持した構成である。
【0004】そして、いずれの方式のロータリー耕耘装置においても、その耕耘軸は、該ロータリー耕耘装置の左右の中心線C1 、或いはロータリー耕耘装置を装着している機体の進行方向Pに対して直交していたので、耕耘爪Nの回転により膨軟にされる土壌は、該耕耘爪(或いは耕耘軸)の後方Q1 (ロータリー耕耘装置の進行方向Pと180°異なる方向)に向けて放てきされてしまう。
【0005】そこで、耕耘軸の軸方向に沿った取付位置に応じて、形状の異なる耕耘爪を取付けたり、或いは同一の耕耘爪の場合には、耕耘軸の軸方向に沿った取付位置に応じて、取付けの方向を変える等して、耕耘爪により膨軟にされる土壌が、可能な限り、直後ではなくて、左右の中心線の側を向いた斜め後方に放てきされる工夫はなされていたが、耕耘爪の形状、或いは耕耘軸に対する耕耘爪の取付状態の工夫のみでは、後方放てき土壌の中央寄せ効果に関しては、十分とは言えなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ロータリー耕耘装置において、フレームに対する耕耘軸の支持構造の工夫により、耕耘爪により後方に放てきされる土壌の中央寄せ効果を高めることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために請求項1に記載の発明は、フレームの下面に軸支持体が垂下状態で取付けられて、該支持体に水平に軸支された耕耘軸に多数の耕耘爪が取付けられ、トラクタ等の動力車の動力により前記耕耘軸を駆動回転させて、各耕耘爪により耕耘する構成のロータリー耕耘装置であって、前記フレームに左右一対の軸支持体が取付けられて、各軸支持体には、それぞれ独立した2本の耕耘軸が、その回転方向に対応して平面視で緩やかなハの字状又は逆ハの字状となるように、左右の中心線に直交する水平線に対して僅かに傾斜し、しかもセンタードライブ方式となって軸支されていることを特徴としている。
【0008】請求項1の発明によれば、2本の耕耘軸は、ダウンカット方向に回転する場合には、平面視で緩やかなハの字状となるように、又アップカット方向に回転する場合には、平面視で緩やかな逆ハの字状となるように配置されているために、いずれの場合も各耕耘軸に取付けられた多数の耕耘爪により膨軟にされた土壌は、それぞれロータリー耕耘装置の左右の中心線の側に向いた斜後方に放てきされる。このように、多数の耕耘爪により膨軟にされた土壌は、ロータリー耕耘装置の左右両側から、その中心線の側に向いた斜後方に放てきされて、直後に成形される畦の中心側に寄せ集められる。よって、畦成形板による目的形状の畦が成形され易くなる。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記動力車からフレーム上に設置されたギアーボックスに入力された動力は、左右一対の各傾斜二軸動力伝達手段を介して前記軸支持体を構成する左右の各動力伝達ケースの入力軸に伝達されて、2本の耕耘軸が駆動回転される構成であることを特徴としている。
【0010】請求項2の発明によれば、左右一対の耕耘軸が平面視で緩やかなハの字状に配置されているために、前記ギアーボックスの左右の各出力軸と左右の各動力伝達ケースの入力軸とは、動力車の左右の中心線に直交する水平線に対して各耕耘軸が交差する角度だけずれていて、同一線上には位置していない。よって、傾斜二軸動力伝達手段を使用することにより、動力車の動力は、ギアーボックスの左右の各出力軸から、左右の各動力伝達ケースの入力軸に伝達できる。
【0011】また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、傾斜二軸動力伝達手段がユニバーサルジョイントであることを特徴としており、ユニバーサルジョイントの使用により、僅かに傾斜する二軸を連結して、その一方から他方に動力を確実に伝達できる。
【0012】また、請求項4の発明は、フレームの下面に軸支持体が垂下状態で取付けられて、該支持体に水平に軸支された耕耘軸に多数の耕耘爪が取付けられ、トラクタ等の動力車の動力により前記耕耘軸を駆動回転させて、各耕耘爪により耕耘する構成のロータリー耕耘装置であって、前記フレームの左右方向の中央部及び両端部の計3箇所に軸支持体が取付けられて、左右の独立した2本の耕耘軸は、その回転方向に対応して平面視で緩やかなハの字状又は逆ハの字状となるように、左右の中心線に直交する水平線に対して僅かに傾斜して配置されて、その内端部は傾斜二軸動力伝達手段を介して中央部の軸支持体を構成する動力伝達ケースの出力軸の両端部にそれぞれ連結されていると共に、その外端部は、両端の軸支持体にそれぞれ軸支されて、サイドドライブ方式となっていることを特徴としている。
【0013】請求項4の発明によれば、2本の耕耘軸のドライブ方式が請求項1のものと異なるのみであって、2本の耕耘軸が、その回転方向に対応して平面視において緩やかなハの字状又は逆ハの字状にに配置されておれば、2本の各耕耘軸に取付けられた多数の耕耘爪により膨軟にされた土壌は、それぞれロータリー耕耘装置の左右の中心線の側に向いた斜後方に放てきされて、ロータリー耕耘作業時における土壌の中央寄せ効果が高められる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。図1は、請求項1の発明に係るロータリー耕耘装置R1 をトラクタTの後方に装着した状態の平面図であり、図2は、同じく側面図であり、図3は、同じく拡大背面図であり、図4は、図1のロータリー耕耘装置R1 の部分の拡大図であり、図5は、動力伝達機構を主体に示すロータリー耕耘装置R1 の背面図である。図1ないし図4において、ロータリー耕耘装置R1 の前端部には、左右の中心線C1 上に配置された上側の1本の第1連結具1と、該中心線C1 に対して左右対称の位置に配置された下側の一対の第2連結具2とが設けられ、第1及び第2の各連結具1,2には、トラクタTの後部に装着された1本のトップリンク3と一対のロワーリンク4とがそれぞれ連結され、ロータリー耕耘装置R1 は、前記3本の各リンク3,4を介してトラクタTの後部に装着されている。
【0015】また、トラクタTのPTO軸(図示せず)と、ロータリー耕耘装置R1 の左右方向の中央部に装着されたギアボックス5の入力軸6とは、第1ユニバーサルジョイントJ1 を介して連結され、トラクタTの動力がロータリー耕耘装置R1 の左右の各耕耘軸S1,S2 に伝達される構成になっている。また、ロータリー耕耘装置R1 のフレームFは、トラクタTの進行方向Pに沿って所定間隔をおいて配置された一対のフレームロッド7と、各フレームロッド7の両端部を連結する一対の連結板8と、前記一対のフレームロッド7の両端部に一体に設けられた一対の動力伝達ケース9とで構成される。
【0016】本発明のロータリー耕耘装置R1 を構成する左右一対の耕耘軸S1,S2 は、図4及び図7に示されるように、平面視において緩やかなハの字状に配置されているため、その軸心は、ロータリー耕耘装置R1 (或いはトラクタT)の進行方向Pと直交する水平線Lに対して僅かな傾斜角度(θ)だけ傾斜している。このため、図4に示されるように、下端の出力軸11の部分で耕耘軸S1,S2 を支持する左右一対の動力伝達ケース9は、平面視において、その延長線がV字形となるように、ロータリー耕耘装置R1 の中心線C1 に対して傾斜している。前記一対の連結板8は、前記動力伝達ケース9の幅方向(ロータリー耕耘装置R1 の全体から見ると「斜前後方向」)に配置されているが、該一対の連結板8により両端部が連結されている前後一対のフレームロッド7は、ロータリー耕耘装置R1 の中心線C1 に対して直交している。
【0017】また、左右一対の各耕耘軸S1,S2 は、動力伝達ケース9の出力軸11(図3参照)の両端部に外軸12が嵌め込まれてそれぞれ連結され、各外軸12に爪アタッチメントAが装着された構成である。この爪アタッチメントAは、前記外軸12の外側に嵌め込まれる角筒体13に複数本の耕耘爪Nが取付けられた構成である。よって、各耕耘軸S1,S2 は、その中央部が動力伝達ケース9の下端部に支持されているのみであるため、左右に二分された各部分は、片持状となって支持されている。
【0018】また、図5に示されるように、前記ギアボックス5は、前記入力軸6に伝達された動力を、傘歯車14aと、これに噛合する別の傘歯車14bとを介して出力軸15に出力可能にするものである。また、フレームFの左右の対称位置に配置された一対の動力伝達ケース9の上端部の各入力軸16と、前記ギアボックス5の出力軸15とは、それらの軸心が前記傾斜角度(θ)が交差していて、同一直線上に存在しないので、第2ユニバーサルジョイントJ2 を介して互いに連結されている。即ち、前記出力軸15は、その両端部が第2ユニバーサルジョイントJ2 を介して各動力伝達ケース9の入力軸16にそれぞれ連結されている。また、左右一対の各動力伝達ケース9は、その内部において、入力軸16と出力軸11とにそれぞれ鎖歯車17,18が取付けられて、各鎖歯車17,18に鎖19が掛装されて、前記ギアボックス5の出力軸15から入力軸16に第2ユニバーサルジョイントJ2 を介して伝達された動力を各耕耘軸S1,S2 に伝達するものである。
【0019】このように、第2ユニバーサルジョイントJ2 を使用することにより、一対の動力伝達ケース9の各入力軸16と、ギアボックス5の各出力軸15とが前記傾斜角度(θ)で交差していても、動力伝達が可能となる。これにより、トラクタTのPTO軸から取り出された動力は、第1ユニバーサルジョイントJ1 、ギアボックス5内の歯車機構、一対の第2ユニバーサルジョイントJ2 及び一対の動力伝達ケース9内の鎖歯車機構を介して左右の各耕耘軸S1,S2 に伝達されて、各耕耘軸S1,S2 に取付けられた多数の耕耘爪Nは、ダウンカット方向に駆動回転されて、畦成形前の土壌を膨軟にする。なお、図1において、C2 は、トラクタTの左右の中心線を示し、該トラクタTの後部にロータリー耕耘装置R1 を装着した状態では、各中心線C1,C2 は合致している。
【0020】また、ロータリー耕耘装置R1 の後部には、トラクタTの進行方向Pと直交する横方向(左右方向)Uに沿って畦成形板Dが配置されて、一対の装着具21を介して前記ロータリー耕耘装置R1 のフレームFに連結されている。この畦成形板Dは、長手方向(成形状態において、トラクタTの進行方向Pと直交する横方向U)に二分割されて、成形される畦幅が調整可能な構成になっている。また、ロータリー耕耘装置R1 のフレームFには、カバー22が取付けられて、左右一対の各耕耘軸S1,S2 に取付けられる全ての耕耘爪Nが上方から覆われるようになっている。
【0021】そして、トラクタTのPTO軸の動力が上記した伝動機構を介して左右一対の各耕耘軸S1,S2 に伝達され、該耕耘軸S1,S2 がダウンカット方向に回転することにより、畦成形直前の畦成形予定部B’の土壌は、膨軟にされる。ここで、本発明においては、左右一対の各耕耘軸S1,S2 は、平面視で緩やかなハの字状となるように、ロータリー耕耘装置R1 の左右の中心線C1 と直交する水平線Lに対して僅かな傾斜角度(θ)だけ互いに逆方向に傾斜しているために、図7に示されるように、左右の各耕耘軸S1,S2 に取付けられた多数の耕耘爪Nにより膨軟にされた土壌は、前記中心線C1 の側を僅かに向いた斜後方Q2 に向いて放てきされる。このため、図7に示されるように、左右の各耕耘軸S1,S2 に取付けられた多数の耕耘爪Nにより膨軟にされた各土壌は、互いに前記中心線C1 の側に寄せ集められるために、図10(イ)に示されるように、畦成形直前の畦成形予定部B’の土壌は、僅かに中高となる。
【0022】このように、膨軟にされた畦成形直前の畦成形予定部B’が僅かに中高になっているために、畦成形板Dによって目的形状〔図10(ロ)に示される例では、僅かに中高となった形状〕の畦Bが成形され易くなる。また、成形される畦Bの幅Wは、二分割構造の畦成形板Dの幅を変更すると共に、これに対応して、左右の各耕耘軸S1,S2 の外側に装着される爪アタッチメントAの長さを変更することにより、容易に対応できる。
【0023】引き続いて、請求項4の発明について説明する。図8は、動力伝達機構を主体に示す請求項4の発明に係るロータリー耕耘装置R2 の背面図であり、図9は、ロータリー耕耘装置R2 を構成する左右一対の耕耘軸S11, S12の配置を示す平面図である。請求項4の発明に係るロータリー耕耘装置R2 は、2本の耕耘軸S11, S12は、その両端が軸支されて、一端(内端)から動力が供給されるサイドドライブ方式となっている点のみが、請求項1の発明に係る前記ロータリー耕耘装置R1 と異なり、2本の耕耘軸S11, S12が平面視において緩やかなハの字状に配置されている構成は同一である。従って、請求項4の発明に係るロータリー耕耘装置R2 の説明に関しては、上述のロータリー耕耘装置R1 と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0024】即ち、図8に示されるように、フレームFの横方向の中央部に動力伝動ケース31が垂下状態で取付けられていると共に、その横方向の両端部に軸支持体32がそれぞれ同様の状態で取付けられている。また、前記動力伝動ケース31の下端部には、第3ユニバーサルジョイントJ3 で構成された出力軸33が支持され、該出力軸33に取付けられた鎖歯車34と、ギアボックス5’内において傘歯車14bを支持した出力軸15’に支持された鎖歯車35との間に鎖36が掛装されている。また、前記出力軸33を構成する第3ユニバーサルジョイントJ3は、その両端がジョイント部J3aとなっていて、各ジョイント部J3aにおいて、平面視で緩やかなハの字状に配置された2本の耕耘軸S11, S12の内端部が前記動力伝動ケース31内において連結されている。2本の耕耘軸S11, S12の外端部は、フレームFの横方向の両端部に垂下状態で取付けられた前記軸支持体32に軸支されている。この結果、2本の耕耘軸S11, S12は、その両端部が前記軸支持体32と前記動力伝動ケース31とに両端支持されて、その内端部から動力が供給されるサイドドライブ方式となる〔但し、出力軸(第3ユニバーサルジョイントJ3)を介して連結された2本の耕耘軸S11, S12を1本の耕耘軸とみなした場合には、センタードライブ方式とも言える〕。
【0025】このため、トラクタTのPTO軸の動力は、第1ユニバーサルジョイントJ1、ギアボックス5’内の歯車機構、動力伝動ケース31内の鎖歯車機構及び第3ユニバーサルジョイントJ3 を介して2本の耕耘軸S11, S12に伝達される。各耕耘軸S11, S12がダウンカット方向に回転して、各耕耘軸S11, S12に取付けられた多数の耕耘爪Nによって膨軟にされた土壌がロータリー耕耘装置R2 の中心線C1 の側を僅かに向いた斜後方Q2 に向けて放てきされて、畦成形予定部B’が僅かに中高となる作用は上述した通りである。
【0026】また、上記各実施形態では、いずれも耕耘軸がダウンカット方向に回転する場合であって、この場合には、2本の耕耘軸は、平面視で緩やかなハの字状に配置されるが、耕耘軸がアップカット方向に回転する場合には、膨軟にされた土壌の大部分は前方に放てきされるので、2本の耕耘軸を平面視で逆ハの字状に配置すると、耕耘された土壌は、僅かに中央部に寄せられる。
【0027】なお、傾斜して交差する二軸を連結して動力を伝達する傾斜二軸動力伝達手段は、上記したユニバーサルジョイントに限られない。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るロータリー耕耘装置によれば、各耕耘軸に取付けられた多数の耕耘爪により膨軟にされた土壌は、それぞれロータリー耕耘装置の左右の中心線の側に向いた斜後方に放てきされる。このように、多数の耕耘爪により膨軟にされた土壌は、ロータリー耕耘装置の左右両側から、その中心線の側に向いた斜後方に放てきされて、直後に成形される畦の中心側に寄せ集められるために、畦成形板による目的形状の畦が成形され易くなる。
【出願人】 【識別番号】000183967
【氏名又は名称】鋤柄農機株式会社
【住所又は居所】愛知県岡崎市矢作町字西林寺38番地
【出願日】 平成13年12月27日(2001.12.27)
【代理人】 【識別番号】100083655
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 哲寛
【公開番号】 特開2003−189701(P2003−189701A)
【公開日】 平成15年7月8日(2003.7.8)
【出願番号】 特願2001−396689(P2001−396689)