| 【発明の名称】 |
農作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】西尾 和実 【住所又は居所】長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地 松山株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】適切な作業できる農作業機を提供する。
【解決手段】農作業機1は、振動刃13の後方位置で圃場を鎮圧する鎮圧ローラ23を備える。この鎮圧ローラ23は、回転方向後側で土を圃場表面部に押し込む複数の土押込面部を構成する羽根27を有する。各羽根27は、回転中心軸線αからの離間距離が回転方向前端側から回転方向後端側に向って徐々に増大するように位置する。農作業機1は、鎮圧ローラ23をこの鎮圧ローラ23の上側が進行方向に向うように圃場表面部に対してスリップ回転させる鎮圧ローラ回転手段24を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 進行方向に移動しながら所定の作業を行う農作業機であって、回転方向後側で土を圃場表面部に押し込む土押込面部を有する回転可能な鎮圧ローラと、この鎮圧ローラを圃場表面部に対してスリップ回転させる鎮圧ローラ回転手段とを具備することを特徴とする農作業機。 【請求項2】 進行方向に移動しながら所定の作業を行う農作業機であって、回転方向後側で土を畝表面部に押し込む土押込面部を有する回転可能な畝成形体と、この畝成形体を畝表面部に対してスリップ回転させる畝成形体回転手段とを具備することを特徴とする農作業機。 【請求項3】 進行方向に移動しながら所定の作業を行う農作業機であって、回転方向後側で土を畝左右両側面の表面部全体および畝上面の表面部左右両側に押し込む土押込面部を有する回転可能な略鼓形状の畝成形体と、この畝成形体を畝表面部に対してスリップ回転させる畝成形体回転手段とを具備することを特徴とする農作業機。 【請求項4】 進行方向に移動しながら所定の作業を行う農作業機であって、回転方向後側で土を畝表面部全体に押し込む土押込面部を有する回転可能な略鼓形状の畝成形体と、この畝成形体を畝表面部に対してスリップ回転させる畝成形体回転手段とを具備することを特徴とする農作業機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、適切な作業ができる農作業機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば外周面を円筒面状とした鎮圧ローラを所定方向に回転させ、この鎮圧ローラで圃場を鎮圧するようにした農作業機、或いは、外周面を鼓面状とした畝成形体を所定方向に回転させ、この畝成形体で畝を成形するようにした農作業機等が知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の農作業機では、強固に鎮圧、畝成形することができない場合があり、適切な作業を行えないおそれがある。 【0004】本発明は、このような点に鑑みなされたもので、適切な作業ができる農作業機を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の農作業機は、進行方向に移動しながら所定の作業を行う農作業機であって、回転方向後側で土を圃場表面部に押し込む土押込面部を有する回転可能な鎮圧ローラと、この鎮圧ローラを圃場表面部に対してスリップ回転させる鎮圧ローラ回転手段とを具備するものであり、鎮圧ローラの土押込面部で土を圃場表面部に押し込むことにより強固に鎮圧される。 【0006】請求項2記載の農作業機は、進行方向に移動しながら所定の作業を行う農作業機であって、回転方向後側で土を畝表面部に押し込む土押込面部を有する回転可能な畝成形体と、この畝成形体を畝表面部に対してスリップ回転させる畝成形体回転手段とを具備するものであり、畝成形体の土押込面部で土を畝表面部に押し込むことにより強固に畝成形される。 【0007】請求項3記載の農作業機は、進行方向に移動しながら所定の作業を行う農作業機であって、回転方向後側で土を畝左右両側面の表面部全体および畝上面の表面部左右両側に押し込む土押込面部を有する回転可能な略鼓形状の畝成形体と、この畝成形体を畝表面部に対してスリップ回転させる畝成形体回転手段とを具備するものであり、畝上面の表面部中央からの発芽が適切に確保されつつ、畝成形体の土押込面部で土を畝左右両側面の表面部全体および畝上面の表面部左右両側に押し込むことにより強固に畝成形される。 【0008】請求項4記載の農作業機は、進行方向に移動しながら所定の作業を行う農作業機であって、回転方向後側で土を畝表面部全体に押し込む土押込面部を有する回転可能な略鼓形状の畝成形体と、この畝成形体を畝表面部に対してスリップ回転させる畝成形体回転手段とを具備するものであり、畝成形体の土押込面部で土を畝表面部全体に押し込むことにより強固に畝成形される。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の農作業機の第1の実施の形態の構成を図面を参照して説明する。 【0010】図1および図2において、1は農作業機で、この農作業機1は、例えば走行車としての牽引車であるトラクタ(図示せず)に脱着可能に連結されて使用される牽引式の土壌消毒機等で、この農作業機1は、トラクタの走行(牽引動作)により圃場を前方(進行方向X)に移動しながら、所定の作業を行うものである。 【0011】この農作業機1は、機枠2を備え、この機枠2の前端部には走行車連結手段である3点連結手段3が設けられ、この3点連結手段3は図示しないトラクタ後部の作業機昇降用支持装置である3点リンク機構(3点ヒッチ)に連結されている。 【0012】また、機枠2の前側中央部には、トラクタのエンジン等の動力源からの動力を入力する入力軸4が回転可能に設けられ、この入力軸4はトラクタのPTO軸にユニバーサルジョイント等を介して連結されている。また、この入力軸4には偏心回転するカム5が固着されている。 【0013】さらに、機枠2には、刃用回動アーム7が左右方向の支軸8を介して設けられ、この刃用回動アーム7は支軸8を中心として上下方向に回動可能になっている。この刃用回動アーム7の前端部からはローラ軸9が前方に向って突出し、このローラ軸9にはカム5の下部に係合したローラ10が回転自在に設けられ、これら上下のカム5およびローラ10が互いに常時係合するように抱持体11にて抱持されている。 【0014】また、刃用回動アーム7の後端部には、この刃用回動アーム7の回動により前後方向に振動する上下方向に細長状のサブソイラ等の振動刃13が上下位置調節可能に設けられている。 【0015】この振動刃13の下端部にはチゼル等の破砕爪14が取り付けられている。また、振動刃13の後端部に沿って例えば2本の薬液導管15が配置されており、この薬液導管15にはタンク16からの薬液がポンプ17の作動によりホース18を介して供給される。なお、このポンプ17は、振動刃13の前方に位置するゲージ輪等の接地輪19の回転に応じて作動する。 【0016】また、機枠2には、互いに離間対向した左右一対のローラ用回動アーム21が、前端側を中心として上下方向に回動可能に設けられている。 【0017】そして、これら左右一対のローラ用回動アーム21の後端部間には、振動刃13の後方位置で圃場を鎮圧する左右方向の1本の略円柱状の鎮圧ローラ23が左右方向の回転中心軸線αを中心として回転可能に水平状に架け渡されており、この鎮圧ローラ23は、鎮圧ローラ回転手段24によって所定方向に向ってすなわち鎮圧ローラ23の上側が進行方向に向う回転方向に向って圃場表面部に対してスリップ回転する構成になっている。すなわち、この鎮圧ローラ23は、鎮圧ローラ回転手段24からの動力に基いて、進行方向Xへの移動速度より速い周速をもって回転方向(図示イ方向)に向ってスリップ状態で強制的に駆動回転するようになっている。 【0018】この鎮圧ローラ23は、例えば左右一対のローラ用回動アーム21の後端部間に回転可能に軸架された左右方向のローラ軸25を有し、このローラ軸25の外周側には円筒状のローラ本体26が一体に設けられている。 【0019】また、このローラ本体26の円筒面状の外周面には、回転方向後側で圃場の土を圃場表面部に徐々に押し込む土押込面部を構成する羽根27が、ローラ本体26とともに回転するように図示しない固定具(ボルト、ナット等)にて一体的に複数枚(例えば6枚)取り付けられている。すなわち、ローラ本体26の基準面である外周面には、複数枚の作用板である羽根27が、圃場表面部に断続的な叩き作用が付与されるように段差を有した状態で周方向に沿って連続的に配置されている。 【0020】各羽根27は、ステンレス板等の金属板、或いは弾性変形可能な合成樹脂板等にて、ローラ軸25の軸方向長さと略同じ長さを有する細長矩形板状に形成され、かつ短手方向である回転方向に沿ってやや湾曲した曲面状に形成されている。この各羽根27は、回転中心軸線αからの離間距離が回転方向前端側から回転方向後端側に向って徐々に増大するように配置されている。 【0021】なお、図1から明らかなように、一の羽根27の回転方向後端部とこの一の羽根27に隣接する他の羽根27の回転方向前端部とが互いに重なり合った状態で、互いに隣接する羽根27相互が一体に連結されている。また、鎮圧ローラ回転手段24は、入力軸4と、この入力軸4からの動力をローラ軸25に伝達するギヤ、チェーン等の伝動手段28とにて構成されている。さらに、鎮圧ローラ23は、コイルばね等の付勢手段29にて下方に付勢され、圃場表面部に追従するようになっている。 【0022】次に、上記第1の実施の形態の動作を説明する。 【0023】農作業機1全体が、トラクタの走行により圃場を進行方向Xに移動すると、振動中の振動刃13および破砕爪14にて圃場が切削されて所定の溝が進行方向Xに沿って形成されるとともに、この溝内に薬液が薬液導管15から供給される。 【0024】また、振動刃13の後方位置では、スリップ回転中の鎮圧ローラ23にて圃場が平らに整地鎮圧される。この際、鎮圧ローラ23が有する各羽根27の回転方向後側で、土が圃場表面部に対して押し込まれて締め固められ、圃場が強固に鎮圧される。すなわち、圃場表面部が土押込面部を構成する羽根27の押し込みによって硬化し、作物にとって最適な圃場となる。 【0025】そして、上記第1の実施の形態によれば、回転方向後側で土を圃場表面部に押し込む複数枚の羽根27を外周面側に有する回転可能な略円柱状の鎮圧ローラ23と、この鎮圧ローラ23を圃場表面部に対してスリップ回転させる鎮圧ローラ回転手段24とを具備する構成であるから、外周面を円筒面状とした鎮圧ローラを回転させて鎮圧する従来の農作業機に比べてより強固に鎮圧でき、よって、作物にとって適切な作業ができ、作物の発芽性をきわめて良好にできる。 【0026】次に、本発明の農作業機の第2の実施の形態の構成を図面を参照して説明する。 【0027】図3および図4において、41は農作業機で、この農作業機41は、例えば走行車としての牽引車であるトラクタ(図示せず)に脱着可能に連結されて使用される牽引式の整地装置等で、この農作業機41は、トラクタの走行(牽引動作)により圃場を前方(進行方向X)に移動しながら、所定の作業を行うものである。 【0028】この農作業機41は、機枠42を備え、この機枠42の前端部には走行車連結手段である3点連結手段43が設けられ、この3点連結手段43は図示しないトラクタ後部の作業機昇降用支持装置である3点リンク機構(3点ヒッチ)に連結されている。 【0029】また、機枠42の前側中央部には、トラクタのエンジン等の動力源からの動力を入力する入力軸44が回転可能に設けられ、この入力軸44はトラクタのPTO軸にユニバーサルジョイント等を介して連結されている。さらに、機枠42の前側左右両側には、左右一対のゲージ輪等の接地輪45が上下位置調節可能に設けられている。 【0030】さらに、機枠42には、所定方向(例えばダウンカット方向)に駆動回転して圃場を耕耘砕土する耕耘体であるロータリ耕耘体46が回転可能に設けられている。 【0031】このロータリ耕耘体46は、入力軸44に第1伝動手段47を介して連結された左右方向のロータリ軸48を有し、このロータリ軸48には複数の切削爪であるロータリ爪49が放射状に一体的に取り付けられている。また、このロータリ耕耘体46の上方は固定カバー51にて覆われ、この固定カバー51の後端部には可動カバー52が上下方向に回動調節可能に設けられている。すなわち、可動カバー52はハンドル53の操作で前端部を中心として上下方向に回動調節可能になっている。 【0032】また、機枠42には、互いに離間対向した左右一対のローラ用回動アーム61が、前端側すなわち例えばロータリ軸48と同軸上に位置する支軸62を中心として上下方向に回動調節可能に設けられている。すなわちローラ用回動アーム61はハンドル60の操作で前端部を中心として上下方向に回動調節可能になっている。 【0033】そして、これら左右一対のローラ用回動アーム61の後端部間には、ロータリ耕耘体46の後方位置で圃場を鎮圧する左右方向の1本の略円柱状の鎮圧ローラ63が左右方向の回転中心軸線αを中心として回転可能に水平状に架け渡されており、この鎮圧ローラ63は、鎮圧ローラ回転手段64によって所定方向に向ってすなわち鎮圧ローラ63の上側が進行方向に向う回転方向に向って圃場表面部に対してスリップ回転する構成になっている。すなわち、この鎮圧ローラ63は、鎮圧ローラ回転手段64からの動力に基いて、進行方向Xへの移動速度より速い周速をもって回転方向(図示イ方向)に向ってスリップ状態で強制的に駆動回転するようになっている。 【0034】この鎮圧ローラ63は、例えば左右一対のローラ用回動アーム61の後端部間に回転可能に軸架された左右方向のローラ軸65を有し、このローラ軸65の外周側には円筒状のローラ本体66が一体に設けられている。 【0035】また、このローラ本体66の円筒面状の外周面には、回転方向後側で圃場の土を圃場表面部に徐々に押し込む土押込面部を構成する羽根67が、ローラ本体66とともに回転するように図示しない固定具(ボルト、ナット等)にて一体的に複数枚(例えば6枚)取り付けられている。すなわち、ローラ本体66の基準面である外周面には、複数枚の作用板である羽根67が、圃場表面部に断続的な叩き作用が付与されるように段差を有した状態で周方向に沿って連続的に配置されている。 【0036】各羽根67は、ステンレス板等の金属板、或いは弾性変形可能な合成樹脂板等にて、ローラ軸65の軸方向長さと略同じ長さを有する細長矩形板状に形成され、かつ短手方向である回転方向に沿ってやや湾曲した曲面状に形成されている。この各羽根67は、回転中心軸線αからの離間距離が回転方向前端側から回転方向後端側に向って徐々に増大するように配置されている。 【0037】なお、図3から明らかなように、一の羽根67の回転方向後端部とこの一の羽根67に隣接する他の羽根67の回転方向前端部とが互いに重なり合った状態で、互いに隣接する羽根67相互が一体に連結されている。また、鎮圧ローラ回転手段64は、入力軸44と、第1伝動手段47と、ロータリ軸48と、このロータリ軸48からの動力をローラ軸65に伝達する第2伝動手段68とにて構成されている。 【0038】次に、上記第2の実施の形態の動作を説明する。 【0039】農作業機41全体が、トラクタの走行により圃場を進行方向Xに移動すると、回転中のロータリ耕耘体46のロータリ爪49にて圃場が耕耘砕土され、圃場表面部が盛り上げられる。 【0040】また、このロータリ耕耘体46の後方位置では、スリップ回転中の鎮圧ローラ63にて圃場が平らに整地鎮圧される。この際、鎮圧ローラ63が有する各羽根67の回転方向後側で、土が圃場表面部に対して押し込まれて締め固められ、圃場が強固に鎮圧される。すなわち、圃場表面部が土押込面部を構成する羽根67の押し込みによって硬化し、作物にとって最適な圃場となる。 【0041】そして、上記第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様、回転方向後側で土を圃場表面部に押し込む複数枚の羽根67を外周面側に有する回転可能な略円柱状の鎮圧ローラ63と、この鎮圧ローラ63を圃場表面部に対してスリップ回転させる鎮圧ローラ回転手段64とを具備する構成であるから、外周面を円筒面状とした鎮圧ローラを回転させて鎮圧する従来の農作業機に比べてより強固に鎮圧でき、よって、作物にとって適切な作業ができ、作物の発芽性をきわめて良好にできる。 【0042】次に、本発明の農作業機の第3の実施の形態の構成を図面を参照して説明する。 【0043】図5において、71は農作業機で、この農作業機71は、例えば走行車としての牽引車であるトラクタ(図示せず)に脱着可能に連結されて使用される牽引式の畝成形装置等で、この農作業機71は、トラクタの走行(牽引動作)により圃場を前方(進行方向X)に移動しながら、所定の作業を行うものである。 【0044】この農作業機71は、図5に示すように、機枠72を備え、この機枠72の前端部には図示しない走行車連結手段である3点連結手段が設けられ、この3点連結手段は図示しないトラクタ後部の作業機昇降用支持装置である3点リンク機構(3点ヒッチ)に連結されている。 【0045】また、機枠72の前側中央部には、トラクタのエンジン等の動力源からの動力を入力する入力軸74が回転可能に設けられ、この入力軸74はトラクタのPTO軸にユニバーサルジョイント等を介して連結されている。さらに、機枠72の前側左右両側には、図示しない左右一対のゲージ輪等の接地輪が上下位置調節可能に設けられている。 【0046】さらに、機枠72には、所定方向(例えばダウンカット方向)に駆動回転して圃場を耕耘砕土する耕耘体であるロータリ耕耘体76が回転可能に設けられている。 【0047】このロータリ耕耘体76は、入力軸74に第1伝動手段77を介して連結された左右方向のロータリ軸78を有し、このロータリ軸78には複数の切削爪であるロータリ爪79が放射状に一体的に取り付けられている。また、このロータリ耕耘体76の上方は図示しない固定カバーにて覆われている。 【0048】また、機枠72には、互いに離間対向した左右一対の回動アーム81が、前端側を中心として上下方向に回動可能に設けられている。 【0049】そして、これら左右一対の回動アーム81の後端部間には、ロータリ耕耘体76の後方位置でこのロータリ耕耘体76で耕耘された土にて凸状の畝Aを成形する略鼓形状の畝成形回転体である畝成形体83が左右方向の回転中心軸線αを中心として回転可能に水平状に架け渡されており、この畝成形体83は、畝成形体回転手段84によって所定方向に向ってすなわち畝成形体83の上側が進行方向に向う回転方向に向って畝表面部A1に対してスリップ回転する構成になっている。すなわち、この畝成形体83は、畝成形体回転手段84からの動力に基いて、進行方向Xへの移動速度より速い周速をもって回転方向(図示イ方向)に向ってスリップ状態で強制的に駆動回転するようになっている。 【0050】この畝成形体83は、図6および図7に示すように、例えば左右一対のローラ用回動アーム81の後端部間に回転可能に軸架された左右方向の回転軸85を有し、この回転軸85の外周側には鼓形状の羽根支持体であるベース86が一体に設けられている。このベース86は、例えば左右対称をなす左右一対の截頭円錐状部86aと、これら左右一対の截頭円錐状部86aの径小端部相互を一体に連結する円筒状部86bとに構成されている。 【0051】また、このベース86の鼓面状の基準面である外周面には、回転方向後側で圃場の土を畝表面部A1の所定部分に、すなわち例えば土を畝左右両側面(傾斜状の側面)の表面部全体および畝上面(水面状の上面)の表面部左右両側のそれぞれに徐々に押し込む土押込面部を構成する羽根87が、ベース86とともに回転するように固定具(ボルト、ナット等)88にて一体的に複数枚(例えば左右合わせて12枚)取り付けられている。 【0052】すなわち、ベース86の円筒状部86b軸方向中央部を除く部分における外周面、つまりベース86の左右両側の外周面には、複数枚の作用板である羽根87が、左右対称の構成で、畝表面部A1に断続的な叩き作用が付与されるように段差を有した状態で周方向に沿ってそれぞれ連続的に配置されている。 【0053】各羽根87は、ステンレス板等の金属板、或いは弾性変形可能な合成樹脂板等にて、略扇板状でかつ回転方向に沿ってやや湾曲した曲面状に形成されている。この各羽根87は、回転中心軸線αからの離間距離が回転方向前端側から回転方向後端側に向って徐々に増大するように配置されている。 【0054】また、一の羽根87の回転方向後端部とこの一の羽根87に隣接する他の羽根87の回転方向前端部とが互いに重なり合った状態で、互いに隣接する羽根87相互が一体に連結されている。なお、各羽根87は、例えば截頭円錐状部86aの外周面を覆い隠す扇板状部87aとこの扇板状部87aの径小端部から突出して円筒状部86bの外周面一部を覆い隠す突出部87bとにて構成されている。ベース86の円筒状部86b軸方向中央部の外周面は、各羽根87にて覆い隠されずに外部に露出している。また、畝成形体83は、図示しないコイルばね等の付勢手段にて下方に付勢され、畝表面部A1に追従するようになっている。 【0055】また一方、畝成形体回転手段84は、入力軸74と、この入力軸74からの動力を回転軸85に伝達するギヤ、チェーン等の第2伝動手段90とにて構成されている。 【0056】次に、上記第3の実施の形態の動作を説明する。 【0057】農作業機71全体が、トラクタの走行により圃場を進行方向Xに移動すると、回転中のロータリ耕耘体76のロータリ爪79にて圃場が耕耘砕土され、圃場表面部が盛り上げられる。 【0058】また、このロータリ耕耘体76の後方位置では、スリップ回転中の略鼓形状の畝成形体83にて圃場表面部に凸状の畝Aが成形される。 【0059】この際、畝成形体83が有する各羽根87の回転方向後側で、ロータリ耕耘体76にて耕耘された土が、畝左右両側面の表面部全体および畝上面の表面部左右両側のそれぞれに対して押し込まれて締め固められ、強固な崩れ難い畝Aが成形される。 【0060】すなわち、畝表面部A1の畝上面中央部分(作物が芽を出す部分)以外の部分全体が土押込面部を構成する羽根87の押し込みによって硬化し、作物にとって最適な畝Aとなる。なお、畝上面の表面部左右中央部分つまり畝上面幅方向中央部分は、羽根87にて土が押し込まれず、この部分から作物を発芽させる。 【0061】そして、上記第3の実施の形態によれば、回転方向後側で土を畝表面部A1、すなわち例えば畝左右両側面の表面部全体および畝上面の表面部左右両側に押し込む複数枚の羽根87を外周面側に有する回転可能な略鼓形状の畝成形体83と、この畝成形体83を畝表面部A1に対してスリップ回転させる畝成形体回転手段84とを具備する構成であるから、畝上面の表面部中央からの発芽を適切に確保しつつ、外周面を鼓面状とした畝成形体を回転させて畝成形する従来の農作業機に比べてより強固に畝成形でき、よって、作物にとって適切な作業ができ、作物の発芽性をきわめて良好にできる。 【0062】なお、上記第3の実施の形態では、畝成形体83は、回転方向後側で土を畝表面部A1の一部、例えば畝左右両側面の表面部全体および畝上面の表面部左右両側に押し込む複数枚の羽根87を有する構成として説明したが、例えば、図8に示すように、回転方向後側で土を畝表面部A1全体(畝左右両側面の表面部全体および畝上面の表面部全体)に押し込む土押込面部を構成する羽根91を複数有する構成としてもよい。各羽根91は、例えば截頭円錐状部86aの外周面を覆い隠す左右対称をなす左右一対の扇板状部91aと、これら両扇板状部91aの径小端部相互を一体に連結し円筒状部86bの外周面全体を覆い隠す連結部91bとにて構成されている。 【0063】また、畝成形体83は、図9に示すように、回転方向後側で土を畝左右両側面の表面部のみに押し込む土押込面部を構成する羽根92を複数有する構成としてもよい。各羽根92は、例えば円筒状部86bの外周面を覆い隠す部分を有さず、截頭円錐状部86aの外周面を覆い隠す扇板状部92aのみにて構成されている。 【0064】また一方、上記いずれの実施の形態においても、回転方向後側を押圧面部とし回転方向前側を逃げ面部とする土押込面部を所定形状の羽根27,67,87,91,92で構成した場合について説明したが、例えば、図10に示すように、左右方向の回転中心軸線αを中心としてスリップ回転する鎮圧ローラ23,63、畝成形体83の外周面形状を側面視断面多角形状(例えば正八角形状、或いは正六角形状等)とし、この鎮圧ローラ23,63、畝成形体83が、回転方向(図示イ方向)後側を回転中心軸線αからの離間距離が回転方向前端側から回転方向後端側に向って徐々に増大する押圧面部95とし回転方向前側を回転中心軸線αからの離間距離が回転方向前端側から回転方向後端側に向って徐々に減少する逃げ面部96とする土押込面部97を外周面側に複数有するようにしてもよい。 【0065】また、図11に示すように、左右方向の回転中心軸線αを中心としてスリップ回転する鎮圧ローラ23,63、畝成形体83の外周面形状を、直線状に展開した側面視の断面がジグザグ形状をなす所定形状、すなわち例えばやや湾曲した曲面(回転中心軸線αからの離間距離が回転方向前端側から回転方向後端側に向って徐々に増大する曲面)を周方向に段部を介して並設した所定形状とし、この鎮圧ローラ23,63、畝成形体83が、回転方向(図示イ方向)後側を押圧面部95aとし回転方向前側を逃げ面部96aとする土押込面部97aを外周面側に複数有するようにしてもよい。 【0066】また一方、土押込面部を構成する羽根27,67は、円筒状の羽根支持体であるベースとなるローラ本体26,66を用いることなくローラ軸25,65に連結棒等を介して取り付けた構成としてもよい。同様に、羽根87,91,92は、羽根支持体であるベース86を用いることなく回転軸85に連結棒等を介して取り付けた構成としてもよい。 【0067】さらに、隣接する羽根27,67の端部相互を重なり合わせることなく、隣接する羽根27,67間に所定の間隔を設け、羽根27,67の回転方向後端部をローラ本体26,66外周面から離反した自由端部としてもよい。同様に、隣接する羽根87,91,92の端部相互を重なり合わせることなく、隣接する羽根87,91,92間に所定の間隔を設け、羽根87,91,92の回転方向後端部をベース86外周面から離反した自由端部としてもよい。 【0068】さらに、上記いずれの実施の形態においても、回転手段24,64,84は、トラクタの動力源からの動力を伝達して鎮圧ローラ23等をスリップ回転させるものには限定されず、回転手段24,64,84自体がエンジン、モータ等の動力源を有しこの動力源からの動力を伝達して鎮圧ローラ23等をスリップ回転させるものでもよい。 【0069】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、鎮圧ローラの土押込面部で土を圃場表面部に押し込むことにより強固に鎮圧でき、適切な作業ができる。 【0070】請求項2記載の発明によれば、畝成形体の土押込面部で土を畝表面部に押し込むことにより強固に畝成形でき、適切な作業ができる。 【0071】請求項3記載の発明によれば、畝上面の表面部中央からの発芽を適切に確保しつつ、畝成形体の土押込面部で土を畝左右両側面の表面部全体および畝上面の表面部左右両側に押し込むことにより強固に畝成形でき、適切な作業ができる。 【0072】請求項4記載の発明によれば、畝成形体の土押込面部で土を畝表面部全体に押し込むことにより強固に畝成形でき、適切な作業ができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000188009 【氏名又は名称】松山株式会社 【住所又は居所】長野県小県郡丸子町大字塩川5155番地
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| 【出願日】 |
平成13年12月7日(2001.12.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062764 【弁理士】 【氏名又は名称】樺澤 襄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−169501(P2003−169501A) |
| 【公開日】 |
平成15年6月17日(2003.6.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−374482(P2001−374482) |
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