| 【発明の名称】 |
電子部品実装装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中野 智之
【氏名】内田 英樹
【氏名】栗林 毅
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| 【要約】 |
【課題】電子回路基板の搬送後、電子部品装着後の位置ズレを防止し生産性を向上させる電子部品実装装置を提供する。
【解決手段】搬送部のローダレール部8、Yテーブル部9、アンローダレール部10の搬送速度を一定に保ち、また、実装されている電子部品5の状態を判断し、最適な搬送速度で基板7を搬送する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回路基板(7)に電子部品(5)を装着する電子部品実装装置において、上記電子部品を装着する上記基板を保持する基板搬送保持部(9)と、上記基板搬送保持部に上記回路基板を搬入するローダレール部(8)と、上記基板搬送保持部から上記回路基板を搬出するアンローダレール部(10)と、上記ローダレール部と上記基板搬送保持部と上記アンローダレール部との間で上記基板を搬出搬入させて乗り移らせるとき、搬出側と搬入側とで上記回路基板の乗り移りを等速度又は等加速度状態で行うように制御する制御部(25)とを備えるようにしたことを特徴とする電子部品実装装置。 【請求項2】 上記制御部は、上記回路基板の基板サイズにより、速度又は加速度パラメータを変更して、搬出側と搬入側とで上記回路基板の乗り移りを等速度又は等加速度状態で行う請求項1に記載の電子部品実装装置。 【請求項3】 上記制御部は、上記電子部品の寸法に基き上記電子部品の重心位置を求め、求められた電子部品の重心位置に基いて電子部品が装着された基板の搬送速度を設定する請求項1又は2に記載の電子部品実装装置。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の電子部品実装装置(62,63)を複数台連結して配置し、前工程側の電子部品実装装置での電子部品実装状態に基き、上記前工程側の電子部品実装装置から後工程側の電子部品実装装置への基板の搬送速度を設定するようにした電子部品実装システム。 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の電子部品実装装置(62)と、上記電子部品実装装置の前工程として上記基板に半田を印刷する印刷機(61)とを備え、上記印刷機で上記基板に印刷された半田量に基き、上記基板の搬送速度を設定するようにした電子部品実装システム。 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の電子部品実装装置(62)と、上記電子部品実装装置の後工程として上記基板に実装された電子部品を検査する検査機(66)とを備え、上記検査機で上記基板に実装された電子部品を検査した結果に基き、上記基板に実装された電子部品のうちの最も重心状態が悪い電子部品を基に上記基板の搬送速度を設定するようにした電子部品実装システム。 【請求項7】 回路基板(7)に電子部品(5)を装着する電子部品実装方法において、上記電子部品を装着する上記基板を保持する基板搬送保持部(9)に上記回路基板を搬入するローダレール部(8)と上記基板搬送保持部と上記基板搬送保持部から上記回路基板を搬出するアンローダレール部(10)との間で上記基板を搬出搬入させて乗り移らせるとき、搬出側と搬入側とで上記回路基板の乗り移りを等速度又は等加速度状態で行うようにしたことを特徴とする電子部品実装方法。 【請求項8】 上記回路基板の基板サイズにより、速度又は加速度パラメータを変更して、搬出側と搬入側とで上記回路基板の乗り移りを等速度又は等加速度状態で行う請求項7に記載の電子部品実装方法。 【請求項9】 上記電子部品の寸法に基き上記電子部品の重心位置を求め、求められた電子部品の重心位置に基いて電子部品が装着された基板の搬送速度を設定する請求項7又は8に記載の電子部品実装方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を実装すべき回路基板を搬入し、搬出された回路基板上に電子部品を実装するとともに、電子部品実装後の基板を搬出する電子部品実装装置及び方法に関する。 【0002】 【従来の技術】以下従来の技術について、図面を参照しながら説明する。 【0003】図6は従来の技術を説明する図である。すなわち、図6は電子部品実装装置の要部拡大斜視図である。XYロボット101により位置決めされるノズル102を備えたヘッド部103は、装着すべき電子部品105を部品供給部104からノズル102に吸着したのちヘッド部103の移動により装着位置まで運ばれ、直交するX方向とY方向の二方向に移動可能なXYテーブル部のYテーブル部106に固定された回路基板107上に移動し、上記ノズル102に吸着した電子部品105を回路基板107上の所定位置に装着するといった電子部品実装動作を行っている。 【0004】次に、上記回路基板107の搬送動作構成について説明する。搬送部は、基板実装しているときに次の基板107を待機するローダレール部108と、回路基板107に電子部品を実装させているとき上記基板107を保持するYテーブル部106と、電子部品実装後の回路基板107を次工程の装置に搬送するまでに待機させるアンローダレール部110とから構成されている。上記搬送部のローダレール部108とアンローダレール部110のそれぞれは、回路基板107を流す一対の搬送ベルト111,111を有し、一対の搬送ベルト111,111はインダクションモータ112Aにより駆動するようにしている。また、上記搬送部のYテーブル部106は、回路基板107を流す一対の搬送ベルト111,111を有し、一対の搬送ベルト111,111はACサーボモータ112Bにより駆動するようにしている。 【0005】次に、上記回路基板107の搬送動作について説明する。前工程から搬出された回路基板107はローダレール部108のローダベルト111,111により搬入される。ローダレール部108に搬入された回路基板107は、ローダレール部108上の基板検出センサー109の反応にてローダベルト111,111を停止し待機する。ローダレール部108上の基板検出センサー109上に待機された回路基板107は、Yテーブル部106に回路基板107が有る場合はローダレール部108にて待機する。また、Yテーブル部106に回路基板107がない湯合は、ローダレール部108からYテーブル部106に搬入される。Yテーブル部106に搬入された回路基板107は、上記に述べたように電子部品実装動作を行う。 【0006】次に、電子部品105が実装された回路基板107は、アンローダレール部110へ搬出される。 【0007】Yテーブル部106、アンローダレール部110の搬送起動は、それぞれが有するYテーブル部109、アンローダレール部110の入口にある回路基板検出センサーの基板検出反応によりそれぞれのベルト111,111の起動を開始させるようにしている。この結果、Yテーブル部106とアンローダレール部110とのベルト111,111の起動開始のタイミングが異なることになっている。 【0008】また、Yテーブル部106はACサーボモータ112Bで駆動されるためYテーブル部106の搬送速度は変更することが可能であるが、ローダレール部108とアンローダレール部110はインダクションモータ112Aでそれぞれ駆動されるためローダレール部108とアンローダレール部110の搬送速度はそれぞれ変更することができないものであった。また、速度コントローラにて速度変更ができても、設定量のバラツキがあり、最適な搬送速度制御に至らなかった。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような構成では、Yテーブル部106の搬送速度を変更すれば、場合によっては、ローダレール部108からYテーブル部106への基板107の乗り移り、又は、Yテーブル部106からアンローダレール部110への基板107の乗り移りに対して、Yテーブル部106とアンローダレール部110の搬送速度が異なるため(図2(A)参照)、回路基板107に急ブレーキ又は急加速がかかり、回路基板107上の電子部品105が基板107上で位置ズレを発生する場合がある。 【0010】また、搬送品質を向上するため、搬送速度を最低速度に落としても、生産性が悪くなり、また、その設定がオーバスペックになっているか(言い換えれば、搬送速度を速くしすぎているか)が判断できなかった。すなわち、搬送速度に対して実装部品から自動的に最適な搬送速度を判断する手段がなかった。 【0011】従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、電子回路基板の搬送時、電子部品装着後の位置ズレを防止し生産性を向上させる電子部品実装装置を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。 【0013】本発明の第1態様によれば、回路基板に電子部品を装着する電子部品実装装置において、上記電子部品を装着する上記基板を保持する基板搬送保持部と、上記基板搬送保持部に上記回路基板を搬入するローダレール部と、上記基板搬送保持部から上記回路基板を搬出するアンローダレール部と、上記ローダレール部と上記基板搬送保持部と上記アンローダレール部との間で上記基板を搬出搬入させて乗り移らせるとき、搬出側と搬入側とで上記回路基板の乗り移りを等速度又は等加速度状態で行うように制御する制御部とを備えるようにしたことを特徴とする電子部品実装装置を提供する。 【0014】本発明の第2態様によれば、上記制御部は、上記回路基板の基板サイズにより、速度又は加速度パラメータを変更して、搬出側と搬入側とで上記回路基板の乗り移りを等速度又は等加速度状態で行う第1の態様に記載の電子部品実装装置を提供する。 【0015】本発明の第3態様によれば、上記制御部は、上記電子部品の寸法に基き上記電子部品の重心位置を求め、求められた電子部品の重心位置に基いて電子部品が装着された基板の搬送速度を設定する第1又は2の態様に記載の電子部品実装装置を提供する。 【0016】本発明の第4態様によれば、第1〜3のいずれか1つの態様に記載の電子部品実装装置を複数台連結して配置し、前工程側の電子部品実装装置での電子部品実装状態に基き、上記前工程側の電子部品実装装置から後工程側の電子部品実装装置への基板の搬送速度を設定するようにした電子部品実装システムを提供する。 【0017】本発明の第5態様によれば、第1〜3のいずれか1つの態様に記載の電子部品実装装置と、上記電子部品実装装置の前工程として上記基板に半田を印刷する印刷機とを備え、上記印刷機で上記基板に印刷された半田量に基き、上記基板の搬送速度を設定するようにした電子部品実装システムを提供する。 【0018】本発明の第6態様によれば、第1〜3のいずれか1つの態様に記載の電子部品実装装置と、上記電子部品実装装置の後工程として上記基板に実装された電子部品を検査する検査機とを備え、上記検査機で上記基板に実装された電子部品を検査した結果に基き、上記基板に実装された電子部品のうちの最も重心状態が悪い電子部品を基に上記基板の搬送速度を設定するようにした電子部品実装システムを提供する。 【0019】本発明の第7態様によれば、回路基板に電子部品を装着する電子部品実装方法において、上記電子部品を装着する上記基板を保持する基板搬送保持部に上記回路基板を搬入するローダレール部と上記基板搬送保持部と上記基板搬送保持部から上記回路基板を搬出するアンローダレール部との間で上記基板を搬出搬入させて乗り移らせるとき、搬出側と搬入側とで上記回路基板の乗り移りを等速度又は等加速度状態で行うようにしたことを特徴とする電子部品実装方法を提供する。 【0020】本発明の第8態様によれば、上記回路基板の基板サイズにより、速度又は加速度パラメータを変更して、搬出側と搬入側とで上記回路基板の乗り移りを等速度又は等加速度状態で行う第7の態様に記載の電子部品実装方法を提供する。 【0021】本発明の第9態様によれば、上記電子部品の寸法に基き上記電子部品の重心位置を求め、求められた電子部品の重心位置に基いて電子部品が装着された基板の搬送速度を設定する第7又は8の態様に記載の電子部品実装方法を提供する。 【0022】 【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 【0023】以下、本発明の実施形態を図1〜図5、図6、図7に基づいて説明する。 【0024】(第1実施形態)まず、本発明の第1実施形態の電子部品実装装置及び方法について図1を参照しながら説明する。 【0025】図1において、XYロボット1により位置決めされる3本のノズル2,2,2を備えたヘッド部3は、装着すべき電子部品5,5,5を例えばパーツカセットから構成される部品供給部4からノズル2,2,2に吸着したのちヘッド部3の移動により装着位置まで運ばれる。次いで、直交するX方向とY方向の二方向に移動可能なXYテーブル部の、基板搬送保持部の一例としての、Yテーブル部9に固定された回路基板7上に移動し、上記各ノズル2に吸着した各電子部品5を回路基板7上の各装着すべき位置に装着するといった電子部品実装動作を行っている。 【0026】次に、上記回路基板7の搬送動作構成について説明する。搬送部は、基板実装しているときに次の基板7を待機させるローダレール部8と、回路基板7に電子部品を実装させているとき上記基板7を保持するYテーブル部9と、電子部品実装後の回路基板7を次工程の装置に搬送するまでに待機させるアンローダレール部10とから構成される。上記搬送部のローダレール部8とアンローダレール部10のそれぞれは、回路基板7の搬送方向と直交する方向の幅方向の端部を支持しかつ回路基板7を流す一対の搬送ベルト11A,11A;11B,11B;11C,11Cを有し、一対の搬送ベルト11A,11A;11B,11B;11C,11Cは、ACサーボモータ又はリニアモータなどのモータ18A,18B,18Cにより同期駆動されている。 【0027】制御部25は、図7に示すように、搬送部のローダレール部8とYテーブル部9とアンローダレール部10とのそれぞれの搬送速度の変更、様々な基板搬送速度算出用プログラムを電子部品ライブラリーとして記憶部90への記録及び読み出し及び実行、モータ18A,18B,18Cの起動、記憶部90に記憶された生産プログラムなどの実行制御を行うようにしている。 【0028】次に、上記回路基板7の搬送動作について説明する。以下の動作は、制御部25の制御の下に行われる。 【0029】前工程から搬出された回路基板7は、制御部25の制御の下に、ローダレール部8のモータ18Aの駆動により一対のローダベルト11A,11Aの回転走行によりローダレール部8に搬入される。ローダレール部8に搬入された回路基板7は、ローダレール部8上のローダレール部用基板検出センサー13により基板検出されるまで搬入され、基板検出センサー13による基板検出後は、基板検出センサー13からの検出信号に基き制御部25の制御によりローダレール部8のモータ18Aの駆動を停止する。この結果、基板7はローダレール部8上に待機する。 【0030】ローダレール部8上に待機した回路基板7は、Yテーブル部9に基板7が有る場合(Yテーブル部用基板検出センサ23により基板検出されている場合)には、ローダレール部8にそのまま待機する。また、Yテーブル部9に基板がない場合には、制御部25の制御の下に、ローダレール部8のモータ18Aが駆動されて、ローダレール部8上に待機した回路基板7が、ローダレール部8からYテーブル部9に搬入される。すなわち、Yテーブル部9に基板がない場合には、ローダレール部8は、モータ8Aの駆動により一対の搬送ベルト11A,11Aを同期して回す。このとき、Yテーブル部9の一対の搬送ベルト11B,11Bも同時に駆動するように、制御部25によりYテーブル部9のモータ8Bを駆動させる。この結果、ローダレール部8からYテーブル部9へ基板7を搬送するとき、ローダレール部8のモータ18AとYテーブル部9のモータ18Bとを制御部25の制御により同期駆動して一対の搬送ベルト11A,11A及び一対の搬送ベルト11B,11Bが同時に駆動されることにより、基板7の乗り移り時の加速度状態或いは最高速度状態は、図2(B)に示すように、ローダレール部8の一対の搬送ベルト11A,11AとYテーブル部9の一対の搬送ベルト11B,11Bとが同一速度状態或いは同一加速度状態となるように制御部25により制御される。 【0031】Yテーブル部9に搬入された基板7は、Yテーブル部用基板検出センサ23により基板検出されるまで搬入され、基板検出センサー23による基板検出後は、基板検出センサー23からの検出信号に基き制御部25の制御によりYテーブル部9のモータ18Bの駆動を停止する。この結果、基板7はYテーブル部9上に停止する。停止した回路基板7に対して、電子部品の実装動作が行われる。 【0032】実装動作終了後、Yテーブル部9で電子部品実装された基板7は、アンローダレール部10に基板7が有る場合(アンローダレール部用基板検出センサ33により基板検出されている場合)には、Yテーブル部9にそのまま待機する。また、アンローダレール部10に基板がない場合には、Yテーブル部9からアンローダレール部10へ回路基板7の搬出するため、Yテーブル部9の制御部25の制御の下に、Yテーブル部9のモータ18Bが駆動されて、Yテーブル部9上に停止されていた電子部品実装後の回路基板7が、Yテーブル部9からアンローダレール部10に搬入される。すなわち、Yテーブル部9は、モータ8Bの駆動により一対の搬送ベルト11B,11Bを同期して回す。このとき、アンローダレール部10の一対の搬送ベルト11C,11Cも同時に駆動するように、制御部25によりアンローダレール部10のモータ8Cを駆動させる。この結果、Yテーブル部9からアンローダレール部10へ基板7を搬送するとき、Yテーブル部9のモータ18Bとアンローダレール部10のモータ18Cとを制御部25の制御により同期駆動して一対の搬送ベルト11B,11B及び一対の搬送ベルト11C,11Cが同時に駆動されることにより、基板7の乗り移り時の加速度状態或いは最高速度状態は、図2(B)に示すように、Yテーブル部9の一対の搬送ベルト11B,11Bとアンローダレール部10の一対の搬送ベルト11C,11Cとが同一速度状態或いは同一加速度状態となるように制御部25により制御される。 【0033】上記第1実施形態によれば、上記制御部25の制御により、搬送部のローダレール部8からYテーブル部9への回路基板7の乗り移り時にローダレール部8からYテーブル部9とを同期して駆動しかつ同一速度又は同一加速度状態に制御することにより、ローダレール部8からYテーブル部9へ回路基板7が乗り移っても、基板7に作用する衝撃力を最小限にすることができ、基板搬送品質、生産性向上を図ることができる。また、上記制御部25の制御により、Yテーブル部9からアンローダレール部10への回路基板7の乗り移り時に、Yテーブル部9からアンローダレール部10とを同期して駆動しかつ同一速度又は同一加速度状態に制御することにより、Yテーブル部9からアンローダレール部10へ回路基板7が乗り移っても、基板7に作用する衝撃力を最小限にすることができ、基板搬送品質、生産性向上を図ることができる。 【0034】なお、仮に、ローダレール部108、アンローダレール部110、Yテーブル部106が同一最高速度に設定されていても、基板107の大きさによっては、最高速度(一定速度)の状態にならない場合が発生する。すなわち、回路基板7の基板サイズ又は回路基板7の種類などにより基板と搬送ベルトとの摩擦状態が異なり、ローダレール部8側での速度若しくは加速度状態とYテーブル部9側での速度若しくは加速度状態とが一致しない場合、又は、Yテーブル部9側での速度若しくは加速度状態とアンローダレール部10側での速度若しくは加速度状態とが一致しない場合は、予め設定された基板搬送動作よりもモータの起動タイミングを遅らせるようにタイマーを設定したりして、それぞれの基板乗り移り時の同一速度又は同一加速度状態を図2(B)に示すように実現するようにしてもよい。基板サイズは予め電子部品ライブラリーに入力し、入力された基板サイズ情報に基き、速度を設定する。一例として、大型サイズの基板と、大型サイズの基板の面積の大略半分程度の面積を有する中型サイズの基板とが有る場合、大型サイズの基板は中型サイズの基板の半分程度の速度にするように設定する。 【0035】具体的には、ローダ部8とYテーブル部9とアンローダ部10のそれぞれの速度を、基板サイズに併せて、予め記憶された計算式により求めた速度になるように速度制御することにより、等速度を実現することができる。このようにすれば、基板サイズを考慮して、ローダ部8、Yテーブル部9、アンローダ部10の各モータの駆動タイミングを適宜変更し、乗り移り時点では最高速度又は等加速度状態にて制御するようにすることができる。よって、基板サイズが異なっても、搬送部間での基板の乗り移り時に基板に作用する衝撃力を最小限にすることができ、基板搬送品質を向上させることができ、生産性向上を図ることができる。 【0036】また、ローダレール部8とYテーブル部9との速度波形のフィードバック、Yテーブル部9とアンローダレール部との速度波形のフィードバックをそれぞれ行い、各搬送部での搬送ベルトの速度又は加速度を変更するように制御部25で制御することも可能である。 【0037】(第2実施形態)以下、本発明の第2実施形態にかかる電子部品実装装置及び方法について図3及び図7を参照しながら説明する。 【0038】本発明の第2実施形態にかかる電子部品実装装置及び方法は、電子部品の重心状態を、記憶部81に記憶された、電子部品の寸法や形状や重さなどとともに電子部品ライブラリーを参照して、判断する装置及び方法であり、電子部品の寸法や形状や重さなどに基いて電子部品の重心位置を求め、求められた電子部品の重心位置などの重心状態に基いて電子部品毎の当該電子部品が装着された基板の搬送速度の設定を可能とし、基板上の電子部品に適応した基板搬送速度で上記第1実施形態にかかる基板搬送を行うものである。 【0039】図3は、電子部品の一例としてのトランス5Aの斜視図を示す。トランス5Aの重心とトランス5Aのリード51,…,51の面積を求めることにより、基板搬送時にトランス5Aに作用する衝撃力によるトランス5Aの位置ズレを判断できる。この衝撃力は、一例として、基板の位置決め時に基板を当て止めする基板ストッパーに圧力センサーを設けて、基板ストッパーに基板を当て止めするときに、基板から基板ストッパーに作用する衝撃力を上記圧力センサーで検出して算出することができる。 【0040】具体的には、制御部25により以下の動作を行わせる。 【0041】まず、図4のステップS1で、データ記憶部に記憶され又はLANなどの通信又はフロッピー(登録商標)ディスクなどの記憶媒体から入力され予め設定された生産基板プログラムにより、実装データ記憶部に記憶されるか又は通信又はフロッピーディスクなどの記憶媒体から入力される、各電子部品の寸法を電子部品ライブラリーの演算プログラムに入力する。 【0042】次いで、図4のステップS2で上記演算プログラムを制御部25で実行させることにより各電子部品の重心位置を求め、求められた各電子部品の重心位置などの重心状態に基いて各電子部品の重心とリード面積とを算出する。 【0043】次いで、図4のステップS3で、データ記憶部に記憶されるか又は通信又はフロッピーディスクなどの記憶媒体から入力される、NCプログラムより基板7に装着すべき電子部品のうち衝撃に最も弱い電子部品に作用する衝撃力の算出を行う。 【0044】次いで、図4のステップS4で、算出された衝撃に最も弱い電子部品に対して、適切な基板搬送速度が自動的に設定され、第1実施形態にかかる基板搬送動作を行うことになる。例えば、上記圧力センサの検出に基き算出した衝撃値から基板搬送速度を求め、予想していた衝撃値の1.5倍の衝撃値が算出されたときには、基板搬送速度を半分の速度に設定する。 【0045】上記内容より生産基板に対して、電子部品の重心を考慮して最適な基板搬送速度で生産することができ、基板搬送品質の改善を図ることができる。 【0046】なお、衝撃に最も弱い電子部品に作用する衝撃力の算出を行うとき、全ての部品について行わずに、重心の位置により位置ズレしやすい部品についてのみ、電子部品の重心とリード面積を算出するようにしてもよい、例えば、一定以上の大きさ又は重さの電子部品についてのみ、電子部品の重心とリード面積とを算出するようにしてもよい。 【0047】上記第2実施形態によれば、一般に、重心の悪い電子部品に対しては基板搬送速度を落とす必要があるが、従来はどの程度落とせばよいか不明であったが、本実施形態によれば、基板に実装された電子部品の中で最も重心状態の悪いものを取り上げ、その電子部品に過度の衝撃力が作用しない、言い換えれば、装着後に位置ズレが生じない程度の基板搬送速度で基板搬送を行うことができる。よって、上記第1実施形態の作用効果に加えて、より一層、基板7に作用する衝撃力を最小限にすることができ、基板搬送品質、生産性向上を図ることができる。 【0048】(第3実施形態)以下、本発明の第3実施形態にかかる電子部品実装装置及び方法について図5及び図8を参照しながら説明する。 【0049】本発明の第3実施形態にかかる電子部品実装装置及び方法は、前工程及び後工程の装置の状態により、基板搬入動作(ローダベルト部8からYテーブル部9までの基板搬入動作)速度が最適状態となるように、生産ライン制御部80により、基板搬送を行うものである。すなわち、LAN通信又は実装データにより前工程で実装された最っとも重心状態が悪い電子部品により基板搬送速度を決定し、ローダレール部8からYテーブル部9への基板搬送速度を決定する。また、電子部品実装後の基板搬出動作に対して、Yテーブル部9からアンローダレール部10への基板搬送速度は、実装後の最も重心状態の悪い電子部品により、基板搬送速度を決定される。 【0050】この結果、基板搬入動作と基板搬出動作では装着された電子部品によって基板搬送速度が変更されることになる。 【0051】たとえば、図5に示すように、高速機(高速型電子部品実装装置)62の次に多機能機(多機能型電子部品実装装置)63が連結されている場合、高速機62で装着された電子部品のうちの最も重心状態の悪い電子部品に合わせた基板搬送速度で、高速機62から多機能機63への基板搬送が行われる。 【0052】なお、図5は、印刷機61、高速機62、多機能機63、コンベヤ64、リフロー装置65、検査機66の順に連結されており、印刷機61で半田が印刷された回路基板に対して高速機62で高速に電子部品が実装されたのち、当該基板に対して多機能機63で様々な種類の電子部品が実装される。その後、コンベヤ64でリフロー装置65に搬送されてリフロー工程を経たのち、検査機66でリフロー後の基板上の電子部品の状態が検査される。 【0053】上記第3実施形態によれば、上記した図5の生産ラインにおいて、例えば、多機能機63の前工程である高速機62での情報を基に、高速機62から多機能機63への基板搬送動作を最適化させることができる。より一層、基板7に作用する衝撃力を最小限にすることができ、基板搬送品質、生産性向上を図ることができる。 【0054】(第4実施形態)以下、本発明の第4実施形態にかかる電子部品実装装置及び方法について図5及び図8を参照しながら説明する。 【0055】本発明の第4実施形態にかかる電子部品実装装置及び方法は、図5に示すように、印刷機61との半田量による基板搬送速度の変更、印刷機61による後工程結果からの基板搬送速度の変更を、生産ライン制御部80により、可能とするものである。 【0056】たとえば、印刷機61の場合、基板に印刷される半田の半田量(半田厚み)は、ランドパターン(基板回路設計)及び装着すべき電子部品により変化する。よって、ランドパターン(基板回路設計)及び装着すべき電子部品による最適な基板搬送速度に設定することが必要となる。 【0057】そこで、まず、印刷機61のスクリーンの厚みにより、半田厚み量が記憶部81に記憶される。記憶された半田厚み量が、各設備に、LAN通信などのネットワーク通信又はFD(フロッピーディスク)などの記憶媒体によるデータの生産ライン制御部80への入力により、半田の厚みデータを得る。 【0058】生産ライン制御部80に接続された各設備の制御部は、生産ライン制御部80から得られた、半田量のデータと実際に装着すべき電子部品データとランドデータに対しての分析を行い、電子部品毎の基板搬送速度が決められる。このようにして各設備の制御部で求められた電子部品毎の基板搬送速度のうち最も遅い速度で基板を搬送するように、生産ライン制御部80により制御する。 【0059】このように第4実施形態によれば、従来は半田による最適搬送が行われていなかったが、基板搬送動作において、生産ライン制御部80により、印刷機61の半田量に基き、より最適な基板搬送を行うことができる。よって、より一層、基板7に作用する衝撃力を最小限にすることができ、基板搬送品質、生産性向上を図ることができる。 【0060】(第5実施形態)以下、本発明の第5実施形態にかかる電子部品実装装置及び方法について図5及び図8を参照しながら説明する。 【0061】本発明の第5実施形態にかかる電子部品実装装置及び方法は、生産ライン制御部80により、検査機66では、基板7での電子部品の装着位置を確認した後、位置ズレしている電子部品とその電子部品の重心関係により、基板搬送系により位置ズレが生じたか否かを判別する。 【0062】すなわち、検査機66で判定された装着位置ズレ電子部品が、電子部品の重心で考えた場合に、装着されている電子部品の何番目の状態の電子部品かを判断する。 【0063】生産ライン制御部80による重心の分析は、X、Y、Z方向にて分析し、そのズレが装着ズレの方向とマッチしているかも分析する。上記分析により、生産ライン制御部80により、基板搬送系の問題と判断した場合、多機能機63、高速機62に通知(LAN又はFD)する。高速機62、多機能機63はその通知により、生産ライン制御部80により、各々の基板搬送速度、すなわち、高速機62から多機能機63への基板搬送速度と、多機能機63からコンベヤ64でリフロー装置65への基板搬送速度とを最適な状態に変更する。例えば、重心のズレ方向が基板搬送方向に大略一致している場合には、基板搬送により重心のズレが生じたと判断して、基板搬送系の問題と判断する。その場合には、衝撃値を再確認して、基板搬送速度をさらに低下させるように設定する。 【0064】このように、第5実施形態によれば、検査機66で判定された装着位置ズレ現象が基板搬送によるものか否かを判断し、かつ、基板搬送が原因である場合には、最適な基板搬送速度に変更することができる。よって、生産ラインの下流側での検査結果情報を基に、より一層、基板7に作用する衝撃力を最小限にすることができ、基板搬送品質、生産性向上を図ることができる。 【0065】なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。 【0066】 【発明の効果】搬送部のローダレール部から、Yテーブル部やYレール部などの基板搬送保持部への回路基板の乗り移り時にローダレール部から基板搬送保持部とを同期して駆動しかつ同一速度又は同一加速度状態に制御することにより、ローダレール部から基板搬送保持部へ回路基板が乗り移っても、基板に作用する衝撃力を最小限にすることができ、基板搬送品質、生産性向上を図ることができる。また、基板搬送保持部からアンローダレール部への回路基板の乗り移り時に、基板搬送保持部からアンローダレール部とを同期して駆動しかつ同一速度又は同一加速度状態に制御することにより、基板搬送保持部からアンローダレール部へ回路基板が乗り移っても、基板に作用する衝撃力を最小限にすることができ、基板搬送品質、生産性向上を図ることができる。 【0067】よって、電子回路基板の搬送時の位置ズレを防止し生産性を向上させることができる。 【0068】また、基板に実装された電子部品の中で最も重心状態の悪いものを取り上げ、その電子部品に過度の衝撃力が作用しない、言い換えれば、装着後に位置ズレが生じない程度の基板搬送速度に設定するようにする場合には、基板搬送をより安定して信頼性良く行うことができ、基板搬送品質、生産性向上を図ることができる。 【0069】また、生産ラインにおいて、前工程又は後工程の電子部品の位置ズレや基板の半田量などの情報を基に、基板搬送動作を最適化させるようにする場合には、生産ライン全体として、基板搬送をより安定して信頼性良く行うことができ、基板搬送品質、生産性向上を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年12月11日(2000.12.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062144 【弁理士】 【氏名又は名称】青山 葆 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−185188(P2002−185188A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月28日(2002.6.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−375856(P2000−375856) |
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