| 【発明の名称】 |
電子部品の取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】坂本 力夫
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| 【要約】 |
【課題】六角ネジに与えられたトルクによってネジ2が回転してしまうことを防ぐ電子部品の取付構造を提供する。
【解決手段】電子部品の取付構造は、ブラケット3と、一部がブラケット3に埋め込まれたネジ1と、このネジ1に螺合されるネジ2と、ブラケット3に設けられてネジ1が回転するときにネジ1が回転するのを抑止する抑止要素31とを含む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ブラケットと、一部が前記ブラケットに埋め込まれた雌ねじと、この雌ねじに螺合される雄ねじと、前記ブラケットに設けられて前記雄ねじが回転するときに前記雌ねじが回転するのを抑止する抑止要素とを含むことを特徴とする電子部品の取付構造。 【請求項2】 前記雌ねじはリベットねじであることを特徴とする請求項1記載の電子部品の取付構造。 【請求項3】 前記雌ねじは第1および第2の部分を有し、前記第1の部分が前記ブラケットに埋め込まれており、前記第2の部分が前記抑止要素と係合していることを特徴とする請求項1記載の電子部品の取付構造。 【請求項4】 前記雄ねじが回転する場合、該雌ねじが動き出したとき、前記第2の部分の1つの側面または1つの頂点が前記抑止要素に接触して当該雌ねじの回転が抑止されることを特徴とする請求項3記載の電子部品の取付構造。 【請求項5】 前記第2の部分は両主面が四角形の板状を呈していることを特徴とする請求項3記載の電子部品の取付構造。 【請求項6】 前記第1の部分は円柱状を呈しており、前記雄ねじが回転するとき前記雌ねじが該第1の部分を回転軸として回転することを特徴とする請求項3記載の電子部品の取付構造。 【請求項7】 前記第1および第2の部分は一体に形成されていることを特徴とする請求項3記載の電子部品の取付構造。 【請求項8】 前記第1の部分と前記第2の部分とを接続する接続部材を含むことを特徴とする請求項3記載の電子部品の取付構造。 【請求項9】 前記抑止要素は突起であることを特徴とする請求項1記載の電子部品の取付構造。 【請求項10】 前記雄ねじが回転する場合、該雌ねじが動き出したとき、前記第2の部分の1つの側面または1つの頂点が前記突起に接触して当該雌ねじの回転が抑止されることを特徴とする請求項9記載の電子部品の取付構造。 【請求項11】 前記突起は前記ブラケットと一体に形成されていることを特徴とする請求項9記載の電子部品の取付構造。 【請求項12】 前記突起は前記ブラケットと別体に形成されていることを特徴とする請求項9記載の電子部品の取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品の取付構造に関し、特に、ブラケットに埋め込まれたネジを用いた電子部品の取付構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の電子部品の取付構造として、リベットネジおよび六角ネジを用いて電子部品をブラケットに取り付けるものがある。 【0003】図7を参照すると、このような従来の電子部品の取付構造は、リベットネジ100と、六角ネジ200と、ブラケット300と、プラスチックモールド400と、電子部品500とを含む。 【0004】リベットネジ100はブラケット300に埋め込まれている。リベットネジ100には孔が設けられ、該孔にはネジが螺刻されている。六角ネジ200はリベットネジ100に螺合される。 【0005】電子部品を取り付ける作業を行う作業者は、六角ネジにトルクを与える。このトルクにより六角ネジがリベットネジに螺合される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】作業者は、六角ネジがリベットネジに螺合完了したかどうかについて、締め付け感を知ることや六角ネジが回転しなくなることにより知ることを期待している。しかしながら、上述の従来の電子部品の取付構造では、作業者が締め付け感を得ることや六角ネジが回転しなくなることを期待して六角ネジにトルクを与え続けていると、たとえ六角ネジがリベットネジに螺合完了していても、トルクが六角ネジからリベットネジに伝わり、リベットネジ自体が六角ネジとともに回転してしまう。このため、作業者は締め付け感が得られないため、六角ネジを回転させ続けてしまう問題が生じる。さもなければ、作業者は、六角ネジがリベットネジに螺合完了したと推測して、実際には未だ螺合が完了していないにもかかわらず六角ネジにトルクを与えるのを止めてしまう。このため、電子部品が適正に取付されない問題が生じる。 【0007】そこで、本発明の目的は、六角ネジに与えられたトルクによってリベットネジが回転してしまうことを防ぐ電子部品の取付構造を提供することにある。 【0008】また、本発明の他の目的は、作業者が締め付け感を得られる、または六角ネジがリベットネジに螺合完了したことを知ることができる電子部品の取付構造を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明の電子部品の取付構造は、ブラケットと、一部が前記ブラケットに埋め込まれた雌ねじと、この雌ねじに螺合される雄ねじと、前記ブラケットに設けられて前記雄ねじが回転するときに前記雌ねじが回転するのを抑止する抑止要素とを含む。 【0010】また、本発明の他の電子部品の取付構造は、前記雌ねじはリベットねじであることを特徴とする。 【0011】さらに、本発明の他の電子部品の取付構造は、前記雌ねじは第1および第2の部分を有し、前記第1の部分が前記ブラケットに埋め込まれており、前記第2の部分が前記抑止要素と係合していることを特徴とする。 【0012】また、本発明の他の電子部品の取付構造は、前記雄ねじが回転する場合、該雌ねじが動き出したとき、前記第2の部分の1つの側面または1つの頂点が前記抑止要素に接触して当該雌ねじの回転が抑止されることを特徴とする。 【0013】さらに、本発明の他の電子部品の取付構造は、前記第2の部分は両主面が四角形の板状を呈していることを特徴とする。 【0014】また、本発明の他の電子部品の取付構造は、前記第1の部分は円柱状を呈しており、前記雄ねじが回転するとき前記雌ねじが該第1の部分を回転軸として回転することを特徴とする。 【0015】さらに、本発明の他の電子部品の取付構造は、前記第1および第2の部分は一体に形成されていることを特徴とするまた、本発明の他の電子部品の取付構造は、前記第1の部分と前記第2の部分とを接続する接続部材を含むことを特徴とするさらに、本発明の他の電子部品の取付構造は、前記抑止要素は突起であることを特徴とする。 【0016】また、本発明の他の電子部品の取付構造は、前記雄ねじが回転する場合、該雌ねじが動き出したとき、前記第2の部分の1つの側面または1つの頂点が前記突起に接触して当該雌ねじの回転が抑止されることを特徴とする。 【0017】さらに、本発明の他の電子部品の取付構造は、前記突起は前記ブラケットと一体に形成されていることを特徴とする。 【0018】また、本発明の他の電子部品の取付構造は、前記突起は前記ブラケットと別体に形成されていることを特徴とする。 【0019】 【発明の実施の形態】次に本発明の電子部品の取付構造の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。 【0020】図1、2および3を参照すると、本発明の電子部品の取付構造は、リベットネジ1および1´と、六角ネジ2および2´と、ブラケット3と、プラスチックモールド4と、電子部品とを含む。本実施の形態では、電子部品はコネクタ5である。 【0021】リベットネジ1はその一部がブラケット3に埋め込まれている。六角ネジ2はリベットネジ1に螺合される。リベットネジ1は、六角ネジ2と協働してコネクタ5をプラスチックモールド4に固定する。 【0022】図4を参照すると、リベットネジ1は、ネジ部11とベース部12とからなる。 【0023】図1、2および3を参照すると、ネジ部11はブラケット3とコネクタ5に埋め込まれている。具体的には、ブラケット3のコネクタが取り付けられる位置には孔が設けられており、コネクタ5にもこの孔に対応する孔が設けられている。リベットネジ1のネジ部11は、ブラケット3の孔とコネクタ5の孔とが整列されたところに、ブラケット3の側から挿入されている。 【0024】再び図4を参照すると、ネジ部11は円柱状を呈している。リベットネジ1は孔111を有する。孔111は、ネジ部11およびベース部12を貫通して形成されている。孔111の内側側面にはネジ山が螺刻されている。 【0025】ベース部12は、板状を呈している。ベース部12の両主面は四角形に形成されている。この四角形は、正方形であっても長方形であってもどちらでもかまわない。要するに、ベース部12は両主面が四角形の板状を呈している。 【0026】図1、2および3を参照すると、六角ネジ2は、リベットネジ1のネジ部12に孔111から螺合されている。 【0027】ブラケット3は、情報処理装置の筐体に組み込まれ、筐体と同電位のグランド電位に保たれる。ブラケット3の材料は金属である。 【0028】ブラケット3には、六角ネジ2が回転するときにリベットネジ1が回転するのを抑止する抑止要素が形成されている。この抑止要素は、リベットネジ1のベース部12と係合してリベットネジ1の回転を抑止する。本実施の形態では、抑止要素は突起31、32である。六角ネジ2が回転する場合、リベットネジ1が動き出したとき、リベットネジ1のベース部12の側面または1つの頂点が突起31に接触することにより、リベットネジ1の回転が抑止される。 【0029】図5を参照すると、リベットネジ1のベース部12の頂点が突起31に接触している。 【0030】プラスチックモールド4の内部にはリード線が配線されている。プラスチックモールド4は、プラスチックで形成されており、内部のリード線を保護する。 【0031】次に、本発明の電子部品の取付の動作について説明する。 【0032】図2を参照すると、作業者が六角ネジ2を回転させ、六角ネジ2をリベットネジ1に螺挿させる。六角ネジ2にトルクが加えられ、六角ネジ2が回転するとき、六角ネジ2のネジ部とリベットネジ1に設けられたネジ山との間の摩擦によって六角ネジ2からリベットネジ1にトルクが伝達される。六角ネジ2がリベットネジ1に螺合完了してもリベットネジ1にトルクが加えられている場合や、リベットネジ1とブラケット3または/およびコネクタ5との間の摩擦が小さい場合、リベットネジ1は、ネジ部11を回転軸として回転しようとする。すなわち、リベットネジ1自体の回転は、六角ネジ2からリベットネジ1に伝達されるトルクとリベットネジ1とブラケット3および/またはコネクタ5との間の摩擦との関係により生じる。 【0033】図5を参照すると、リベットネジ1が回転し始めると、ベース部12の1つの頂点または1つの辺が突起31に接触し、リベットネジ1の回転は抑止される。このことにより、作業者は、六角ネジ2がリベットネジ1に螺合完了している場合には、真に螺合が完了していることを知ることができる。 【0034】このように、本発明では、六角ネジ2に与えられたトルクがリベットネジ2に伝達されリベットネジ2が回転しようとしても、リベットネジ2の回転は抑止要素により抑止される。本発明のリベットネジ1のベース部12は、情報処理装置等の筐体の内側にあり、密閉されていることがある。一方、六角ネジ2は情報処理装置等の筐体の外部に露出されている。本発明によれば、リベットネジ1のベース部12が密閉された筐体の内部にあっても、六角ネジ2をリベットネジ1に螺合完了させることができる。 【0035】また、本発明では、六角ネジ2がリベットネジ1に螺合完了していないにもかかわらず六角ネジ2からリベットネジ1に伝達されたトルクがリベットネジ1を回転させ始めたとしても、リベットネジ1の回転は抑止要素により抑止される。このため、作業者が六角ネジ2を回転させ続けていれば、六角ネジ2をリベットネジ1に螺合させ続けることができる。このような例は、六角ネジ2からリベットネジ1に伝達されるトルクが、リベットネジ1とブラケット3との間の摩擦に比して大きい場合に見られる。 【0036】上記実施の形態では、リベットネジ1、六角ネジ2および突起31について説明したが、リベットネジ1´、六角ネジ2´および突起32についても同様である。 【0037】本実施の形態では、リベットネジ1の孔111は貫通孔であったが、これに代えて貫通しない孔を適用してもよい。この場合、孔は、リベットネジ1のベース部12が設けられている側と逆の側に形成される。 【0038】上記実施の形態において、リベットネジ1のネジ部11とベース部12とは一体に形成されていてもよいし、別に形成されていてもよい。別に形成されている場合、ネジ部11とベース部12とは接着剤等により接続される。 【0039】次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明の第2の実施の形態は、抑止要素がブラケット3とは別に形成されている点で第1の実施の形態と異なる。 【0040】図6を参照すると、本発明の第2の実施の形態の電子部品の取付構造は、抑止部材33および34を含む。その他の構成は第1の実施の形態において対応するそれぞれの構成と同一である。 【0041】抑止部材33は、リベットネジ1に隣接する位置に設けられている。抑止部材33は、接着剤等によりブラケット3に接続されている。リベットネジ1が回転する場合、ベース部12の1つの頂点または1つの辺が抑止部材33に接触することにより、抑止部材33はリベットネジ1が回転することを抑止する。 【0042】抑止部材34も抑止部材33と同様の構成を有する。 【0043】 【発明の効果】以上説明したように、本発明では、六角ネジに与えられたトルクによりリベットネジが回転してしまうことを防ぐことができる。これは、リベットネジの回転を抑止する抑止要素を設けたためである。 【0044】また、本発明では、六角ネジに与えられたトルクがリベットネジに伝達されリベットネジが回転しようとしても、リベットネジの回転は抑止要素により抑止されるため、作業者が締め付け感を得られる、または、六角ネジがリベットネジに螺合完了したことを知ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004237 【氏名又は名称】日本電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年12月18日(2000.12.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082935 【弁理士】 【氏名又は名称】京本 直樹 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−185167(P2002−185167A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月28日(2002.6.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−384342(P2000−384342) |
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