| 【発明の名称】 |
電子部品供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】神村 淳男
|
| 【要約】 |
【課題】組み立て工数及び部品点数の削減を図って装置の価格低減に貢献できる電子部品供給装置を提供する。
【解決手段】搬送通路2a内を移動する電子部品ECを停止させるためのストッパー部3bと搬送通路2aの取出口2a2を開閉可能なシャッター部3cとを一体に有する回転部材3を用いているので、ストッパーとシャッターを別部品として構成する場合に比べて装置の組み立て工数を削減することができる。また、シャッター部3cを一体に有する回転部材3を回転させることによって取出口2a2の開閉を行えるので、シャッター自体に直線移動を行うためのガイド機構が必要となる場合に比べて部品点数を削減することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子部品が所定姿勢で移動可能な前端開口の搬送通路と、搬送通路内の先頭の電子部品を外部に取り出すために搬送通路の前部に設けられた取出口と、搬送通路内の電子部品を前端開口に向かって搬送するためのエアー吸引力を搬送通路内に作用させるためのエアー吸引孔とを備えた電子部品供給装置であって、搬送通路内を移動する電子部品を停止させるためのストッパー部と搬送通路の取出口を開閉可能なシャッター部とを一体に有し、搬送通路内の電子部品をエアー吸引力により搬送するときにはシャッター部によって搬送通路の取出口を閉塞し、また、搬送通路内の先頭の電子部品を外部に取り出すときにはシャッター部による取出口の閉塞を解除して搬送通路の取出口を開放するように回転動作する回転部材を備える、ことを特徴とする電子部品供給装置。 【請求項2】 回転部材のシャッター部は、搬送通路の取出口に対応した取出口を有しており、回転部材が所定の角度位置にあるときに搬送通路の取出口はシャッター部によって閉塞され、また、回転部材が前記角度位置とは異なる位置にあるときにシャッター部の取出口は搬送通路の取出口に合致する、ことを特徴とする請求項1に記載の電子部品供給装置。 【請求項3】 回転部材のシャッター部は、搬送通路の取出口を選択的に開閉可能な形状を有しており、回転部材が所定の角度位置にあるときに搬送通路の取出口はシャッター部によって閉塞され、また、回転部材が前記角度位置とは異なる位置にあるときにシャッター部は搬送通路の取出口から外れる、ことを特徴とする請求項1に記載の電子部品供給装置。 【請求項4】 回転部材のストッパー部は、回転部材の回転中心から所定距離離れた第1の面と第1の面よりも回転部材の回転中心からの距離が小さな第2の面とを湾曲面を介して備えており、回転部材が所定の角度位置にあるときに搬送通路の前端開口はストッパー部の第1の面によって閉塞され、また、回転部材が前記角度位置とは異なる位置にあるときにストッパー部の第2の面が搬送通路の前端開口と間隔をおいて向き合う、ことを特徴とする請求項2または3に記載の電子部品供給装置。 【請求項5】 回転部材のストッパー部は、回転部材の回転中心と偏心した円形外周面を備えており、回転部材が所定の角度位置にあるときに搬送通路の前端開口はストッパー部の円形外周面によって閉塞され、また、回転部材が前記角度位置とは異なる位置にあるときにストッパー部の円形外周面は搬送通路の前端開口から離れる、ことを特徴とする請求項2または3に記載の電子部品供給装置。 【請求項6】 回転部材のストッパー部には、搬送通路の取出口が開放されている状態で搬送通路内の先頭の電子部品をストッパー部に引き寄せて後続の電子部品から分離するための永久磁石が設けられている、ことを特徴とする請求項4または5に記載の電子部品供給装置。 【請求項7】 回転部材のストッパー部には、搬送通路の取出口がシャッター部によって閉塞されている状態で搬送通路内にエアー吸引力を作用させるためのエアー吸引孔が設けられている、ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の電子部品供給装置。 【請求項8】 回転部材のシャフト部にはストッパー部に至るエアー吸引通路が設けられ、このエアー吸引通路にエアー吸引孔が連通している、ことを特徴とする請求項7に記載の電子部品供給装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、搬送通路内の電子部品をエアー吸引によって搬送して所定の取出位置に供給する電子部品供給装置に関する。 【0002】 【従来の技術】特公平6−82952号公報には、部品搬送をエアー吸引によって行う装置が開示されている。同公報に開示された装置は、部品給送路の端部に設けられた部品取出口と、先頭のチップ部品を部品取出口に位置決めするためのストッパーピンと、ストッパーピンに当接した先頭のチップ部品よりも前方に離れた位置に設けられたエアー吸引孔と、部品取出口を開閉するシャッターとを有している。この装置は、シャッターで部品取出口を閉じた状態にして、部品給送路内のエアーがストッパーピンの周囲隙間を介してエアー吸引孔に吸い込まれるようなエアー流を生じさせることによって、部品給送路内のチップ部品をエアー吸引によってストッパーピンに向かって給送する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前述の装置では、ストッパーピンとシャッターとが別部品として構成されているため、ストッパーピンとシャッターを別々に組み込んで装置を組み立てる面倒がある。また、シャッターを直線移動させることによって部品取出口の開閉を行っているので、シャッター自体に直線移動を行うためのガイド機構が別途必要となる。 【0004】本発明は前記事情に鑑みて創作されたもので、その目的とするところは、組み立て工数及び部品点数の削減を図って装置の価格低減に貢献できる電子部品供給装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明は、電子部品が所定姿勢で移動可能な前端開口の搬送通路と、搬送通路内の先頭の電子部品を外部に取り出すために搬送通路の前部に設けられた取出口と、搬送通路内の電子部品を前端開口に向かって搬送するためのエアー吸引力を搬送通路内に作用させるためのエアー吸引孔とを備えた電子部品供給装置であって、搬送通路内を移動する電子部品を停止させるためのストッパー部と搬送通路の取出口を開閉可能なシャッター部とを一体に有し、搬送通路内の電子部品をエアー吸引力により搬送するときにはシャッター部によって搬送通路の取出口を閉塞し、また、搬送通路内の先頭の電子部品を外部に取り出すときにはシャッター部による取出口の閉塞を解除して搬送通路の取出口を開放するように回転動作する回転部材を備えることをその特徴とする。 【0006】この電子部品供給装置によれば、搬送通路内を移動する電子部品を停止させるためのストッパー部と搬送通路の取出口を開閉可能なシャッター部とを一体に有する回転部材を用いているので、ストッパーとシャッターを別部品として構成する場合に比べて装置の組み立て工数を削減できる。また、シャッター部を一体に有する回転部材を回転させることによって取出口の開閉を行えるので、シャッター自体に直線移動を行うためのガイド機構が必要となる場合に比べて部品点数を削減できる。 【0007】本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなる。 【0008】 【発明の実施の形態】図1〜図8は本発明の一実施形態を示すもので、以下の説明では図1の左側を前、右側を後、手前側を左、奥側を右として表記する。図中の符号1はフレーム、2は通路構成部材、3は回転部材、4は第1駆動レバー、5は操作レバー、6はエアーシリンダー、7は制御バルブ、8はエアーチューブ、9はロータリージョイント、10は第2駆動レバー、11は部品貯蔵庫、12は固定パイプ、13は可動パイプ、ECは電子部品である。尚、本実施形態では、電子部品ECとして、長さ>幅=高さの寸法関係を有し、長さ方向の両端部に外部電極を有するチップコンデンサやチップインダクタやチップ抵抗器等のチップ部品を示してある。 【0009】図1に示すように、フレーム1はステンレス等の金属板を所定形状に打ち抜くことによって得られた板材を屈曲等によって整形することにより形成されている。図示例のものでは下端縁にフレーム剛性を高めるための屈曲部が設けられているが、この屈曲部は必ずしも必要なものではない。フレーム1には第2駆動レバー10の復帰位置を規定するためのストッパーピン1aが設けられている。 【0010】図1,図3及び図4に示すように、通路構成部材2はフレーム1の左側面にネジ止めされており、水平で且つ直線状の搬送通路2aを内部に有している。搬送通路2aの横断面形状は、電子部品ECが長さ向きに整列した状態で移動できるように電子部品ECの端面形状よりも僅かに大きな矩形を成している。搬送通路2aの後部には固定パイプ12の内孔下端との中継を行うために傾斜部分(符号なし)或いは湾曲部分が設けられている。搬送通路2aの前端には開口2a1が設けられ、また、搬送通路2aの前部上壁には、搬送通路2a内の先頭の電子部品ECを外部に取り出すための取出口2a2が設けられている。また、通路構成部材2の前端開口2a1の前側には、回転部材3のストッパー部3bを回転自在に収容するための凹部2bが設けられている。この凹部2bの底面は搬送通路2aの下面と段差なく連続している。さらに、凹部2bの底面にはブッシュ装着孔2cが貫通形成されており、このブッシュ装着孔2cには円筒形のブッシュ2dが装着されている。さらにまた、通路構成部材2の後寄りの右側面には、操作レバー5の下側部分の前後揺動を許容するための収容溝2eが設けられている。 【0011】図1,図3,図4及び図5に示すように、回転部材3は、円柱状のシャフト部3aと、シャフト部3aの上端に設けられた略四角柱状のストッパー部3bと、ストッパー部3bの上側に設けられた円盤状のシャッター部3cとを備えており、シャフト部3aとストッパー部3bとシャッター部3cは1部品として形成されるか、或いは、複数部品を組み合わせることによって一体に構成されている。また、シャフト部3aの下部には、第1駆動レバー4のラック部4aに係合し得るピニオン3dが固着されている。さらに、シャフト部3aの内部中心にはストッパー部3bに至るエアー吸引通路3eが形成されている。さらに、シャフト部3aの下端にはロータリージョイント9を介してエアーチューブ8の端部が接続されている。このロータリージョイント9は、回転部材3の回転動作をエアーチューブ8に伝えずにエアー流通を行う役目を果たすが、本実施形態における回転部材3の回転動作は90度の往復回転であるので、ロータリージョイント9を除外してエアーチューブ8をシャフト部3aのエアー吸引通路3eに直結することも可能である。 【0012】回転部材3のシャフト部3aはブッシュ2dの内孔径にほぼ一致した外径を有し、ブッシュ2dの内孔に回転自在に挿通されている。シャフト部3aのブッシュ2dの下側位置には、回転部材3の上方移動を規制するためのリング3a1が取り付けられている。 【0013】回転部材3のストッパー部3bは凹部2bの深さ寸法にほぼ一致した高さ寸法を有しており、シャフト部3aをブッシュ2dの内孔に挿通した状態では、その下面は凹部2bの底面と接している。回転運動を行うストッパー部3bの下面と凹部2bの底面とに摩耗や擦り傷を生じることを防止するため、両者の間には摩擦抵抗を低減するために無給油性樹脂等から形成された層材を介装するようにしても構わない。このストッパー部3bは、シャフト部3aの中心から所定距離離れた第1の面3b1と、第1の面3b1よりもシャフト部3aの中心からの距離が小さな第2の面3b2を湾曲面3b3を介し90度の角度差をもって有している。図面では2つの第1の面3b1と2つの第2の面3b2と4つの湾曲面3b3を有するものをストッパー部3bとして示してあるが、第1の面3b1と第2の面3b2と湾曲面3b3は少なくとも1つずつあれば用をなす。また、ストッパー部3bの第1の面3b1には、エアー吸引力を搬送通路2a内に作用させるためのエアー吸引孔3e1が設けられており、このエアー吸引孔3e1はエアー吸引通路3eと連通している。ちなみに、回転部材3が図3及び4に示す角度位置にあるときは、ストッパー部3bの第1の面3b1が搬送通路2aの前端開口2a1に正対し、搬送通路2aの前端開口2a1はストッパー部3bの第1の面3b1によって実質的に閉塞される。また、回転部材3が図6及び図7に示す角度位置にあるときは、ストッパー部3bの第2の面3b2は搬送通路2aの前端開口2a1と間隔をおいて向き合う。 【0014】回転部材3のシャッター部3cは可能な限り薄い厚みを有しており、シャフト部3aをブッシュ2dの内孔に挿通した状態では、その下面は通路構成部材2の上面と接している。回転運動を行うシャッター部3cの下面と通路構成部材2の上面とに摩耗や擦り傷を生じることを防止するため、両者の間には摩擦抵抗を低減するために無給油性樹脂等から形成された層材を介装するようにしても構わない。シャッター部3cの中心はシャフト部3aの中心と一致しており、ストッパー部3bの第2の面3b2に相当する角度位置には、コ字状の切り欠きから成る取出口3c1が形成されている。取出口3c1の幅寸法と長さ寸法は搬送通路2aの取出口2a2の幅寸法と長さ寸法よりも大きく、取出口3c1を構成する切り欠きはストッパー部3bの第2の面3b2にまで達している。ちなみに、回転部材3が図3及び4に示す角度位置にあるときは、搬送通路2aの取出口2a1はシャッター部3cによって実質的に閉塞される。また、回転部材3が図6及び図7に示す角度位置にあるときは、シャッター部3cの取出口3c1は搬送通路2aの取出口2a2に合致する。 【0015】図1に示すように、第1駆動レバー4は、回転部材3のピニオン部3dと係合し得るラック部4aを前部に有し、ラック部4aの後方に2つのガイド孔4bを有する。この第1駆動レバー4は、各ガイド孔4bに挿通された支持シャフトSS1をフレーム1に取り付けることによってフレーム1の左側面に前後移動可能に配置されている。また、第1駆動レバー4の後端は操作レバー5の下側部分に回転自在に連結されている。 【0016】図1に示すように、操作レバー5は、上端に操作部5aを有し、屈曲部分近傍に第2駆動レバー10に駆動力を付与するための駆動ローラー5bを有している。この操作レバー5は、屈曲部分に設けられた孔(図示省略)に挿通された支持シャフトSS2をフレーム1に取り付けることによってフレーム1の左側面に回転可能に配置されている。また、操作レバー5の下側部分は通路構成部材2の収容溝2eを通じて通路構成部材2の下側に突出しており、操作レバー5の下端は連結プレート6bを介してエアーシリンダー6のロッド6aの後端に連結されている。 【0017】図1に示すように、エアーシリンダー6は給排気ポートを2つ備えた複動型のもので、前端部に設けられた孔(図示省略)に挿通された支持シャフトSS3をフレーム1に取り付けることによってフレーム1の左側面に回転可能に配置されている。エアーシリンダー6のロッド6aの後端に設けられた連結プレート6bにはバネフックが一体に形成されており、このバネフックとフレーム1との間にはコイルバネCS1が張設されている。このコイルバネCS1はロッド6aと操作レバー5と第1駆動レバー4を待機位置に復帰させる役目を果たす。 【0018】また、エアーシリンダー6の一方の給排気ポートには、吸気口と排気口を分岐するための制御バルブ7が接続されている。詳しくは、図1に弁記号を示すように、ロッド6aが後退するときには制御バルブ7の後側が排気口となり、ロッド6aが後退位置から前進するときには制御バルブ7の前側が吸気口となるような弁構造を有する。ちなみに、エアーシリンダー6の他方の給排気ポートは外気に開放されている。 【0019】図1に示すように、第2駆動レバー10は、操作レバー5の駆動ローラー5bによって押圧される傾斜した被駆動面10aを前端部に有し、U字形溝を有する係合部10bを後端部に有する。この第2駆動レバー10は、屈曲部分に設けられた孔(図示省略)に挿通された支持シャフトSS4をフレーム1に取り付けることによってフレーム1の左側面に回転可能に配置されている。第2駆動レバー10の係合部10bは後述する下側コイルバネCS3と下側カラー13cとの間に挿入されており、上側コイルバネCS2によって時計回り方向に付勢されて、前部上縁をストッパーピン1aに当接している。 【0020】図1及び図2(A)に示すように、部品貯蔵庫11はフレーム1の左側面にネジ止めされており、前後方向の寸法よりも左右方向の寸法が小さく、且つ、略V字状の傾斜底面を有する貯蔵室11aを内部に有している。部品貯蔵庫11の上部には、貯蔵室11aの上端開口を開閉するためのスライド蓋11bが設けられている。また、貯蔵室11aの最深部には横断面円形の孔11cが貫通形成されている。上下運動を行う可動パイプ13の外面と孔11cの内面とに摩耗や擦り傷を生じることを防止するため、孔11cに摩擦抵抗を低減するために無給油性樹脂等から形成されたブッシュを介装するようにしても構わない。貯蔵室11a内には多数の電子部品ECがバルク状に貯蔵されている。部品貯蔵庫11は少なくとも左側面部分を透明な部品から構成されており、外部から部品貯蔵量を確認できるようになっている。 【0021】図1及び図2(A)に示すように、固定パイプ12は、金属や硬質樹脂等から形成された所定長の円形パイプ材から成り、横断面円形の内孔を中心に有している。固定パイプ12の内孔の横断面形状は電子部品ECの端面形状よりも僅かに大きく、電子部品ECを長さ向きで自重落下させることができる。この固定パイプ12は、その下端を通路構成部材2に設けられた装着孔(図示省略)に差し込まれている。図面では、固定パイプ12の上端は孔11cの上端とほぼ一致した位置にあるが、孔11cよりも僅かに低い位置、或いは、孔11cよりも僅かに高い位置にあっても構わない。 【0022】図1及び図2(A)に示すように、可動パイプ13は、金属や硬質樹脂等から形成された所定長の円形パイプ材から成り、孔11cよりも僅かに小さな外径と固定パイプ12の外径よりも僅かに大きな内径を有している。この可動パイプ13は孔11cと固定パイプ3との間の環状スペースに上下移動可能に配置されている。また、可動パイプ13の上端にはすり鉢状の案内面13aが形成され、外面には2つのカラー13b,13cが形成されている。また、部品貯蔵庫11と上側カラー13bとの間にはコイルバネCS2が介装され、上側カラー13bと下側カラー13cとの間にはコイルバネCS3が介装されており、コイルバネCS3と下側カラー13cとの間には第2駆動レバー10の係合部10bが挿入されている。可動パイプ13はコイルバネCS2によって下方に付勢されており、待機状態における可動パイプ13の上端は固定パイプ12の上端よりも低い位置にある。図面ではコイルバネCS2とCS3の力関係をCS2<CS3としたものを示してあるが、コイルバネCS2とCS2の力関係はCS2=CS3或いはCS2>CS3であっても構わない。 【0023】前述の装置は、図1に示した待機状態から操作レバー5の操作部5aを所定ストローク押し下げた後、押し下げを解除して操作レバー5をコイルバネCS1の付勢力を利用して復帰させる動作を所定サイクル、例えば0.1秒前後のサイクルで繰り返すことにより所期の部品供給を行う。 【0024】図1に示した待機状態から操作レバー5の操作部5aを所定ストローク押し下げると、第1駆動レバー4及びエアーシリンダー6のロッド6aが後方に所定ストローク後退すると共に、第2駆動レバー10の被駆動面10aが操作レバー5の駆動ローラー5bによって押圧されて第2駆動レバー10が反時計回り方向に所定角度回転する。この後、操作レバー5の押し下げを解除すると、コイルバネCS1の付勢力によって第1駆動レバー4及びエアーシリンダー6のロッド6aが後退位置から前方移動して元の位置に戻ると共に、コイルバネCS2の付勢力によって第2駆動レバー10が元の位置に戻る。 【0025】第2駆動レバー10が反時計回り方向に所定角度回転してから復帰する過程では、図2(A),(B)に示すように、下降位置にある可動パイプ13が上昇してから下降する動作を行い、この昇降動作によって可動パイプ13の上側にある電子部品ECが上下に動かされて貯蔵室11a内の電子部品ECが撹拌作用を受け、貯蔵部品ECが案内面13aの傾斜を利用して或いは直接に固定パイプ12の内孔上端に長さ向きで1個ずつ入り込む。固定パイプ12の内孔に入り込んだ電子部品ECは自重によって内孔を下方に移動し、傾斜部分(符号なし)或いは湾曲部分を通過するときに姿勢を変更されて搬送通路2aに横向き姿勢で送り込まれる。傾斜部分(符号なし)或いは湾曲部分と搬送通路2aの横断面形状が電子部品ECの端面形状よりも僅かに大きな矩形であるので、電子部品ECの長手方向両端面を除く4側面の向きは搬送通路2aに送り込まれる際に矯正される。 【0026】第1駆動レバー4及びエアーシリンダー6のロッド6aが後方に所定ストローク後退する過程では、第1駆動レバー4のラック部4aによってピニオン3dが回転駆動されて回転部材3が図6及び図7に示すように上から見て90度時計回り方向に回転して、シャッター部3cの取出口3c1が搬送通路2aの取出口2a2に合致して取出口2a2が開放される。回転部材3のストッパー部3bの第1の面3b1と第2の面3b2との間には湾曲面3b3が設けられているので、回転部材3が回転するときに搬送通路2aの前端開口2a1とストッパー部3bが干渉することはない。また、エアーシリンダー6のロッド6aが後退するときには、制御バルブ7の後側が排気口として作用し、この排気口からエアーが外部に放出される。 【0027】一方、第1駆動レバー4及びエアーシリンダー6のロッド6aが後退位置から前方移動して復帰する過程では、第1駆動レバー4のラック部4aによってピニオン3dが前記とは逆方向に回転駆動されて回転部材3が図3及び図4に示す状態に復帰する。また、エアーシリンダー6のロッド6aが前進するときには、制御バルブ7の前側が吸気口として作用するため、ロッド6aの前進に伴うエアー吸引力がエアーチューブ8及び回転部材3のエアー吸引通路3eを通じてエアー吸引孔3e1に作用する。 【0028】搬送通路2aの取出口2a2がシャッター部3cによって閉塞され、且つ、搬送通路2aの前端開口2a1がストッパー部3bの第1の面3b1によって閉塞されている状態でエアー吸引孔3e1にエアー吸引力が作用すると、図3及び図4に示すように、搬送通路2a内に前端開口2a1に向かうエアーの流れが形成され、可動パイプ13の昇降動作によって搬送通路2aに送り込まれた電子部品ECが前方に引き込まれて搬送通路2a内を整列状態のまま前方に移動し、搬送部品ECの先頭の電子部品ECがストッパー部3bの第1の面3b1に当接して後続の電子部品ECは先頭の電子部品ECのうしろに連なる。エアー吸引孔3e1は第1の面3b1の部品当接箇所よりも上側に形成されているため、先頭の電子部品ECが第1の面3b1に当接した後もエアー吸引による部品搬送を良好に行うことができる。 【0029】エアー吸引が停止した後に、回転部材3が図6及び図7に示すように上から見て90度時計回り方向に回転すると、ストッパー部3bの第1の面3b1が先頭の電子部品ECから外れ、第2の面3b2が搬送通路2aの前端開口2a1と間隔をおいて向き合うと共に、先頭の電子部品ECがシャッター部3cの取出口3c1及び搬送通路2aの取出口2a2を通じて外部に露出する。ストッパー部3bの第2の面3b2が搬送通路2aの前端開口2a1と間隔をおいて向き合うことによって先頭の電子部品ECが自由な状態となるので、図8に示すように吸着ノズルANを利用して先頭の電子部品ECを吸着して外部に取り出す際の作業を良好に行うことができる。 【0030】このように前述の装置では、搬送通路2a内を移動する電子部品ECを停止させるためのストッパー部3bと搬送通路2aの取出口2a2を開閉可能なシャッター部3cとを一体に有する回転部材3を用いているので、ストッパーとシャッターを別部品として構成する場合に比べて装置の組み立て工数を削減することができ、装置価格の低減に貢献できると共に装置のコンパクト化にも貢献できる。 【0031】また、シャッター部3cを一体に有する回転部材3を回転させることによって取出口2a2の開閉を行えるので、シャッター自体に直線移動を行うためのガイド機構が必要となる場合に比べて部品点数を削減することができ、装置価格の低減に貢献できると共に装置のコンパクト化にも貢献できる。 【0032】さらに、回転部材3のストッパー部3bには、搬送通路2aの取出口2a2がシャッター部3cによって閉塞されているときに搬送通路2aの前端開口2a1を閉塞するための第1の面3b1が設けられ、また、搬送通路2aの取出口2a2がシャッター部3cの取出口3c1に合致しているとき搬送通路2aの前端開口2a1と間隔をおいて向き合う第2の面3b2が設けられているで、エアー吸引による部品搬送を的確に行えると共に、先頭の電子部品ECを吸着ノズルANを利用して外部に取り出すときには先頭の電子部品ECを自由な状態として部品取り出し作業を良好に行える。 【0033】さらにまた、回転部材3のストッパー部3bの第1の面3b1にエアー吸引孔3e1を設けてあるので、エアー吸引孔を別部品や後加工によって別途設ける必要がなく、この点からも装置価格の低減及び装置のコンパクト化に貢献できる。 【0034】さらにまた、回転部材3のシャフト部3aにエアー吸引孔3e1と連通するエアー吸引通路3eを設けてあるので、シャフト部3aにエアーチューブ8を連結することができ、エアーチューブ接続部分を別部品や後加工によって別途設ける必要がなく、この点からも装置価格の低減及び装置のコンパクト化に貢献できる。 【0035】図9及び図10は前記回転部材3の部分変形例を示す。同図に示した回転部材3が前記回転部材3と異なるところは、搬送通路2aの取出口2a2が開放されたときに搬送通路2aの前端開口2a1と間隔をおいて向き合うストッパー部3bの第2の面3b2に、サマリウム−コバルト磁石等から成る永久磁石MGをN極またはS極が先頭の電子部品ECの端面と向き合うように埋設した点にある。 【0036】このような構成とすれば、回転部材3の回転によって搬送通路2aの取出口2a2が開放してストッパー部3bの第2の面3b2が搬送通路2aの前端開口2a1と間隔をおいて向き合うときに、図9及び図10に示すように搬送通路2a内の先頭の電子部品ECを永久磁石MGの磁力によってストッパー部3bの第2の面3b2に引き寄せて、先頭の電子部品ECを後続の電子部品ECとの間に隙間が生じるように引き離して分離することができる。先頭の電子部品ECが後続の電子部品ECと隙間を介して分離された状態となるので、吸着ノズルANを利用して先頭の電子部品ECを吸着して外部に取り出すときに先頭の電子部品ECが後続の電子部品ECと干渉することを確実に防止して、部品取り出し作業をより一層良好に行うことができる。 【0037】図11及び図12は前記回転部材3の代わりに用いることが可能な回転部材の構造を示す。ちなみに、同図に示した凹部2fは回転部材14のストッパー部14bを回転自在に収容するためのもので、この凹部2fの底面は搬送通路2aの下面と段差なく連続している。 【0038】図11及び図12に示した回転部材14は、円柱状のシャフト部14aと、シャフト部14aの上端に設けられた円柱状のストッパー部14bと、ストッパー部14bの上側に設けられた円盤状のシャッター部14cとを備えており、シャフト部14aとストッパー部14bとシャッター部14cは1部品として形成されるか、或いは、複数部品を組み合わせることによって一体に構成されている。また、シャフト部14aの下部には、第1駆動レバー4のラック部4aに係合し得るピニオン14dが固着されている。さらに、シャフト部14aの内部中心にはストッパー部14bに至るエアー吸引通路14eが形成されている。さらに、シャフト部14aの下端にはロータリージョイント9を介してエアーチューブ8の端部が接続されている。 【0039】回転部材14のシャフト部14aはブッシュ2dの内孔径にほぼ一致した外径を有し、ブッシュ2dの内孔に回転自在に挿通されている。シャフト部14aのブッシュ2dの下側位置には、回転部材14の上方移動を規制するためのリング14a1が取り付けられている。 【0040】回転部材14のストッパー部14bはシャフト部14aの中心と偏心した円形外周面を有している。このストッパー部14bは凹部2fの深さ寸法にほぼ一致した高さ寸法を有しており、シャフト部14aをブッシュ2dの内孔に挿通した状態では、その下面は凹部2fの底面と接している。回転運動を行うストッパー部14bの下面と凹部2fの底面とに摩耗や擦り傷を生じることを防止するため、両者の間には摩擦抵抗を低減するために無給油性樹脂等から形成された層材を介装するようにしても構わない。ちなみに、回転部材14が図11及び12に示す角度位置にあるときは、搬送通路2aの前端開口2a1はストッパー部14bの円形外周面によって実質的に閉塞される。また、回転部材14が図13及び図14に示す角度位置にあるときは、ストッパー部14bの円形外周面は搬送通路2aの前端開口2a1から離れる。また、搬送通路2aの前端開口2a1を閉塞し得るストッパー部14bの円形外周面部分には、エアー吸引力を搬送通路2a内に作用させるためのエアー吸引孔14e1が設けられており、このエアー吸引孔3e1はエアー吸引通路14eと連通している。 【0041】回転部材3のシャッター部14cはストッパー部14bと同一方向に偏心しており、エアー吸引孔3e1と180度異なる箇所においてシャッター部14cの外周面はストッパー部14bの外周面と段差なく連続している。このシャッター部14cは可能な限り薄い厚みを有しており、シャフト部14aをブッシュ2dの内孔に挿通した状態では、その下面は通路構成部材2の上面と接している。回転運動を行うシャッター部14cの下面と通路構成部材2の上面とに摩耗や擦り傷を生じることを防止するため、両者の間には摩擦抵抗を低減するために無給油性樹脂等から形成された層材を介装するようにしても構わない。ちなみに、回転部材14が図11及び12に示す角度位置にあるときは、搬送通路2aの取出口2a1はシャッター部14cによって実質的に閉塞される。また、回転部材3が図13及び図14に示す角度位置にあるときは、シャッター部14cは搬送通路2aの取出口2a2から外れる。 【0042】第1駆動レバー4及びエアーシリンダー6のロッド6aが後方に所定ストローク後退する過程では、第1駆動レバー4のラック部4aによってピニオン14dが回転駆動されて回転部材14が図13及び図14に示すように上から見て180度時計回り方向に回転して、シャッター部14cが搬送通路2aの取出口2a2から外れて取出口2a2が開放される。回転部材14のストッパー部14bが円形外周面を有するので、回転部材14が回転するときに搬送通路2aの前端開口2a1とストッパー部14bが干渉することはない。 【0043】一方、第1駆動レバー4及びエアーシリンダー6のロッド6aが後退位置から前方移動して復帰する過程では、第1駆動レバー4のラック部4aによってピニオン14dが前記とは逆方向に回転駆動されて回転部材14が図11及び図12に示す状態に復帰する。また、エアーシリンダー6のロッド6aが前進するときには、制御バルブ7の前側が吸気口として作用するため、ロッド6aの前進に伴うエアー吸引力がエアーチューブ8及び回転部材14のエアー吸引通路14eを通じてエアー吸引孔14e1に作用する。 【0044】搬送通路2aの取出口2a2がシャッター部14cによって閉塞され、且つ、搬送通路2aの前端開口2a1がストッパー部14bの円形外周面によって閉塞されている状態でエアー吸引孔14e1にエアー吸引力が作用すると、図11及び図12に示すように、搬送通路2a内に前端開口2a1に向かうエアーの流れが形成され、可動パイプ13の昇降動作によって搬送通路2aに送り込まれた電子部品ECが前方に引き込まれて搬送通路2a内を整列状態のまま前方に移動し、搬送部品ECの先頭の電子部品ECがストッパー部14bの円形外周面に当接して後続の電子部品ECは先頭の電子部品ECのうしろに連なる。エアー吸引孔14e1は円形外周面の部品当接箇所よりも上側に形成されているため、先頭の電子部品ECが円形外周面に当接した後もエアー吸引による部品搬送を良好に行うことができる。 【0045】エアー吸引が停止した後に、回転部材14が図13及び図14に示すように上から見て180度時計回り方向に回転すると、ストッパー部14bの円形外周面が先頭の電子部品ECから離れ、円形外周面の180度異なる部分が搬送通路2aの前端開口2a1と間隔をおいて向き合うと共に、シャッター部14cが搬送通路2aの取出口2a2から外れて先頭の電子部品ECが搬送通路2aの取出口2a2を通じて外部に露出する。ストッパー部14bの円形外周面が搬送通路2aの前端開口2a1と間隔をおいて向き合うことによって先頭の電子部品ECが自由な状態となるので、吸着ノズルANを利用して先頭の電子部品ECを吸着して外部に取り出す際の作業を良好に行うことができる。 【0046】前記の回転部材14を図1〜図8に示した回転部材3の代わりに用いた場合でも図1〜図8で説明した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。 【0047】図15及び図16は前記回転部材14の部分変形例を示す。同図に示した回転部材14が前記回転部材14と異なるところは、搬送通路2aの取出口2a2が開放されたときに搬送通路2aの前端開口2a1と間隔をおいて向き合うストッパー部14の円形外周面の所定部分に、サマリウム−コバルト磁石等から成る永久磁石MGをN極またはS極が先頭の電子部品ECと向き合うように埋設した点にある。 【0048】このような構成とすれば、回転部材14の回転によって搬送通路2aの取出口2a2が開放してストッパー部14bの円形外周面の所定部分が搬送通路2aの前端開口2a1と間隔をおいて向き合うときに、図15及び図16に示すように、搬送通路2a内の先頭の電子部品ECを永久磁石MGの磁力によってストッパー部14bの円形外周面に引き寄せて密着させ、先頭の電子部品ECを後続の電子部品ECとの間に隙間が生じるように引き離して分離することができる。先頭の電子部品ECが後続の電子部品ECと隙間を介して分離された状態となるので、吸着ノズルANを利用して先頭の電子部品ECを吸着して外部に取り出すときに先頭の電子部品ECが後続の電子部品ECと干渉することを確実に防止して、部品取り出し作業をより一層良好に行うことができる。 【0049】尚、前述の説明では、電子部品ECとして長さ>幅=高さの寸法関係を有し、長さ方向の両端部に外部電極を有するチップコンデンサやチップインダクタやチップ抵抗器等のチップ部品を例示したが、同様の寸法関係を有するチップ部品以外の電子部品は勿論のこと、搬送通路の形状等を変更すれば長さ>幅>高さの寸法関係を有する電子部品や円柱状の電子部品を取り扱うことも可能である。 【0050】また、前述の説明では、回転部材を所定方向に所定角度回転させてから逆方向に同角度回転させて復帰させるに動作させるようにしたが、回転部材を所定方向のみに所定角度ずつ回転するように動作させるようにしても構わない。この場合、図1〜図8と図9及び図11にそれぞれに示した回転部材3のシャッター部3cには2個の取出口3c1を180度異なる位置に設けることができる。 【0051】さらに、前述の説明では、給排気ポートを2つ備えた複動型のものをエアーシリンダーとして使用し、一方の給排気ポートに制御バルブを接続し、他方の給排気ポートを外気に開放したが、ロッドが後退するときに他方の給排気ポートからエアーシリンダー内にエアーと一緒に塵埃等が吸い込まれることを防止するために、他方の給排気ポートにフィルターを配置するようにしてもよい。また、エアーチューブを通じて制御バルブにエアーが吸引されるときに制御バルブ内及びエアーシリンダー内にエアーと一緒に塵埃等が吸い込まれることを防止するために、制御バルブの吸気口にフィルターを配置するようにしてもよい。勿論、エアーシリンダーとして単一の給排気ポートを有する単動型のものを用いても構わない。 【0052】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、ストッパーとシャッターを別部品として構成する場合に比べて装置の組み立て工数を削減することができると共に、シャッター自体に直線移動を行うためのガイド機構が必要となる場合に比べて部品点数を削減することができ、装置価格の低減に貢献できると共に装置のコンパクト化にも貢献できる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000204284 【氏名又は名称】太陽誘電株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年10月23日(2000.10.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069981 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 精孝 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2002−134990(P2002−134990A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−323042(P2000−323042) |
|