| 【発明の名称】 |
電子機器およびケーブル実装方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮崎 豊秀
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| 【要約】 |
【課題】電子機器筐体間を接続するケーブルの配置構成を工夫し、簡単安価な構成により放射ノイズを減衰させる。
【解決手段】電子機器の筐体102、103間でケーブル108を介して信号伝送を行なう場合、ケーブル108を筐体102、103の筐体面の一方または両方に密着させて沿わせて配置する。また、ケーブル108を機器間を電気的に接続するレール104の直近を経由して配置する。あるいはさらに、筐体102、103どうしを接続する導体部材(104)が、ケーブル接続平面(C、D)と直交する平面(A、B)にある場合は、ケーブルを導体部材平面とケーブル接続平面が接する辺(E、F)の直近を沿わせて配置する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 導電性の複数の筐体間でケーブルを介して信号伝送を行なう電子機器において、前記ケーブルを前記複数の筐体の筐体面の一方または両方に密着させて沿わせて配置したことを特徴とする電子機器。 【請求項2】 前記ケーブルを筐体間を接続する導体部材の直近を経由して配置したことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 【請求項3】 前記筐体どうしを接続する導体部材が、ケーブル接続平面と直交する平面にある場合は、ケーブルを導体部材平面とケーブル接続平面が接する辺の直近を沿わせて配置したことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。 【請求項4】 電子機器の導電性の複数の筐体間で信号伝送を行なうためのケーブルを配置するケーブル実装方法において、前記ケーブルを前記複数の筐体の筐体面の一方または両方に密着させて沿わせて配置したことを特徴とするケーブル実装方法。 【請求項5】 前記ケーブルを筐体間を接続する導体部材の直近を経由して配置したことを特徴とする請求項4に記載のケーブル実装方法。 【請求項6】 前記筐体どうしを接続する導体部材が、ケーブル接続平面と直交する平面にある場合は、ケーブルを導体部材平面とケーブル接続平面が接する辺の直近を沿わせて配置したことを特徴とする請求項5に記載のケーブル実装方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、導電性の複数の筐体間でケーブルを介して信号伝送を行なう電子機器、および電子機器の導電性の複数の筐体間で信号伝送を行なうためのケーブルを配置するケーブル実装方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、コンピュータ等の電子装置から放射される電磁波によって周辺装置が障害を起こすことが問題となっている。このため、電子装置から放射される放射妨害波のレベルをVCCI(情報処理装置等電波障害自主協議会)で定める規格値以下に抑えるように自主規制が行なわれている。 【0003】これら放射妨害波の要因としては、発生源である電子機器の電子回路部分と、放射源である電子機器間の信号を伝送するケーブルや、筐体等の金属部材がある。 【0004】これらの要因のうち、電子機器の電子回路部分に関しては、シミュレーション等が進み、放射ノイズ対策は比較的良好に行なえるようになってきたが、ケーブルや筐体では設定要因で変動が大きく、現場での対策に頼っているのが現状である。 【0005】ケーブル廻りの具体的なノイズ低減方法としては、特開平11−40900号公報や特公平10−208791号公報に示されるように、シールドやグラウンド信号の接続方法を工夫するものが知られている。 【0006】このうち特開平11−40900号公報は、回路基板の銅箔を延長することによりグランドとの接続を強化し、放射ノイズを低減するものである。 【0007】また、特公平10−208791号公報は、ケーブル接続された基板間のフレームグランド間を接続して放射ノイズを低減するものである。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の従来技術は、回路基板間の距離が比較的離れていて回路基板間のケーブルと筐体のフレーム間が同じ程度の接続長である場合を想定したもので、筐体上(筐体間)のケーブル配置を目的としたものではない。 【0009】電子機器の形態としては、システムを構成する部材が必ずしも1つの筐体に全て収納されている形態ばかりではなく、たとえばコンピュータシステムなどのようにそれぞれ独立した筐体に収納された回路をケーブルで接続することにより1つのシステムが構成される形態は珍しくない。上記の従来技術はこのような構成において、筐体どうしを接続するケーブルの放射ノイズ低減には役に立たない。 【0010】一般に、筐体間のケーブル接続構造は主として機械的な要因に基づき設計され、ケーブルの配置方法などは成り行きで、たとえば、束ねられた状態でケーブル類が床に放り出されているようなケースも多く見られる。 【0011】したがって、従来では、筐体間ケーブルからの放射ノイズを防止するには、高価なシールドケーブルを使用したり、フェライト製のコアを使用している事が多い。しかしながら、ケーブルが長かったり、伝送される信号の周波数が高くなると、これらの従来の対策では放射ノイズのレベルを下げることが難しくなっているのが現状である。 【0012】本発明の課題は、上記の問題を解決し、電子機器筐体間を接続するケーブルの配置構成を工夫し、簡単安価な構成により放射ノイズを減衰させることにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明によれば、導電性の複数の筐体間でケーブルを介して信号伝送を行なう電子機器、および電子機器の導電性の複数の筐体間で信号伝送を行なうためのケーブルを配置するケーブル実装方法において、前記ケーブルを前記複数の筐体の筐体面の一方または両方に密着させて沿わせて配置した構成を採用した。 【0014】あるいはさらに、前記ケーブルを筐体間を接続する導体部材の直近を経由して配置した構成を採用した。 【0015】あるいはさらに、前記筐体どうしを接続する導体部材が、ケーブル接続平面と直交する平面にある場合は、ケーブルを導体部材平面とケーブル接続平面が接する辺の直近を沿わせて配置した構成を採用した。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明においては、導電性の筐体を持つ電子機器間を伝送する信号ケーブルの配置構成を工夫することによりノイズ低減を行なう。 【0017】図6は、平面状の導体間のグランド接続と、その導体上のケーブル配置による帰還電流の状態を、EMスキャンを使用して近傍磁界分布により調べるための設備の構成を示している。 【0018】サンプルは200×150mmの銅板301上に送信部306を、また、もう一枚の銅板302に受信部307を設け送信部306と受信部307をツイストペア線304で接続し、受信側は、100Ωの抵抗で終端しそれぞれのグランド端子は銅板上に接地した。送信側は信号発生器(ESG−4000A)308より100Ωの同軸ケーブルを使用して、30MHzで100dBμV強度の正弦波を入力する。 【0019】そして、銅板301、302を図示のように横方向に1cmの距離で離して配置し、後述のように異なる位置(図7参照)で導体303を介して銅板301、302を接続する。送信部306、受信部307間のケーブル(ツイストペア線)304は、最短位置で、あるいは導体303上に沿うように配置し、ケーブルのたわみは中央で束ね、ケーブル面の30MHzでの磁界分布を測定した。 【0020】図7は、異なる位置で導体303を介して銅板301、302を接続した構成(A−1、B−1、C−1)と、それぞれ対応するEMスキャン上の近傍電磁界分布を示している(A−2、B−2、C−2)。図7の縦軸および横軸は距離(cm)を示し、濃色および斜線の密度の高い部分が磁界強度が高い。 【0021】この中で、図7の(A−2)は、(A−1)のように銅板301、302を端部で接続したがケーブル304は最短位置で接続し、導体303上を通らないようにした(EMスキャン上に直接乗せた)構成における測定結果であり、図示のように、この構成では中央部のケーブル部分と導体間の接続部分の磁界強度が高くなっていて、その間もやや高いレベルが広がっているのが判る。 【0022】この現象は、信号電流に対して帰還電流がツイストペア線のグランド線に流れるとともに、導体間を接続した部分にも流れていることを示す。このことは、帰還電流の経路がケーブル下を流れ接続されない導体部分を迂回して又は広がりながら接続部分に集中し接続導体上を流れていることを示している。 【0023】一般に、磁界の強度分布と放射ノイズの関係は、最大強度が大きく、分布の広がりの広い程放射ノイズが大きくなる。 【0024】図7(C−2)は、ケーブル接続を最短とし、しかも導体303により銅板301、302を中央で接続し、ケーブル304直下に導体間の接続がある構成(C−1)における近傍磁界強度分布の測定結果を示している。 【0025】この場合は、ケーブル直下のみが図7(C−2)のデータ並みの値を示し、図7(A−1)のような色の広がりが見られないので、放射ノイズは(A−1)の条件より少ないといえる。 【0026】また、図7(B−2)は、導体303により銅板301、302を端部で接続し、銅板間の接続ケーブル304の最短配置と導体接続位置が離れており、導体303上を通るようにケーブルを迂回させた構成(B−1)の近傍磁界分布である。このような構成においても、図7(A−1)、(A−2)の比較から明らかなように磁界強度のMAX値は低下し、ケーブルと導体接続部との50dBクラスの強度の広がりが大幅に減少している。 【0027】したがって、図7(B−1)の構成においても放射ノイズは減少し、最良の(C−1)、(C−2)と同程度の放射ノイズを達成可能であることが予想できる。 【0028】以上は平面構造を用いた測定および考察であるが、以下では立体構造について考察する。ここで、たとえば横に2つ直方体形状の筐体を配置し、同一平面にそれぞれ入出力ケーブルを配置するような構成を考える。このような構成では、前述のように、一般的にはケーブルの余った部分を束ねて床面に置いて接続する形態が多く、このような接続形態では放射ノイズの追加対策、たとえば、基板の出力回路のフィルタ等を強化したり、更にケーブルにフェライトコアを取り付けたり、シールドケーブルを使用することで放射ノイズを低下させる対策が必要であった。 【0029】しかし、シールドケーブルの使用によりコネクタのコストまで増加したり、放射ノイズの低減効果が不足したり、セッティングを繰り返し測定するたびに、ケーブルと筐体間の距離等で測定値が変動してしまう、といった不都合が生じる。 【0030】そこで、先の図6、図7の平面を立てて、ケーブル面として見立てると、図7(B−1、B−2、あるいはC−1、C−2)のように筐体間を導体で接続し、この導体部分の直近にケーブルを配置すれば放射ノイズ低減効果を期待できる。 【0031】ところが、単純な筐体間の接続では、周辺の4点程度が接続されるので、筐体のケーブル取り出し、あるいは導入部に近い1点に筐体接続部(筐体を接続する導体)を設け、その直近にケーブルを沿わせることで放射ノイズを低減できると考えられる。 【0032】たとえば、図2のように、筐体102、103間の接続が底面中央でレール104により移動できる接続構造のときは、底面中央のレール104直近にケーブル108を通線し、ケーブルを板金に沿わせて固定すれば先の例から低い放射ノイズ特性が得られる。このように可動部分の直近にケーブル108を配置すると、移動でケーブル108を挟んだり床でこすったりする恐れがあるが、その場合はケーブルが床に着かないような構造(後述のケーブルフック109a〜109dによる)を用いてもよい。 【0033】次善の策としては、底面にケーブルを通さずに、良好な放射ノイズが得られる条件が必要である。 【0034】図1は、筐体102、103のケーブル108の入出力部106、107が同一平行面にある構成を示している。この場合ケーブル108を最短にして板金に沿わすとやや良好な結果が得られるが、さらに放射ノイズを低減するには工夫が必要である。筐体の接続位置(レール104)が中央であり、ケーブルと離れた位置にある。このような場合、次にグランド接続が強い場所がどこか考えれば良いが、筐体間接続がある面の辺(E、F)の直近が良好であることが判った。そこで、ケーブルは早めに底面を共有する辺(E、F)に近づけ、板金に固定しながらさらに直近を沿わせ移動部分のたるみを設けてケーブル108を配置する。ケーブル入力側も同様にケーブルを這わせることで放射ノイズが低減され、コストの削減と作業性の向上が期待できる。 【0035】筐体上にケーブルを沿わせるための部材としては、金属やプラスチックなどから構成されたケーブルフックを用いることができる。金属のケーブルフックはネジ固定のものが多いが、プラスチックのものはケーブルの脱着が容易である。 【0036】以下、本発明の実施形態を図面に基づいてより詳細に説明する。 【0037】[第1の実施形態]図1および図2は、本発明に係わるケーブル配置構成の実施形態1を示す構成図である。図1は、本発明の実施形態のうち、ケーブルを底面に接続する辺の直近の筐体背面に沿わせた構成である。 【0038】筐体102は複写機本体で大きさが700W×700D×800Hmmで、筐体103は付属の給紙ユニットで350W×700D×400Hmm、それぞれの底面は導電性のレールで接続され、通常は両筐体が電気的に導通しないが接触した状態で、メンテナンスの際にレール104方向に150mm移動できる構造になっている。ケーブル出力部106(ケーブル導入および取り出し口あるいはコネクタ)は筐体102の下部中央に、またケーブル入力部107は筐体103の下辺にある。 【0039】ケーブル108は6芯で信号が2本、電源が1本で残り3本がグランドになり、シールドはされていない。ケーブル108の長さは、筐体102、103の相対移動に必要な遊びを確保するため、ケーブル入出力部106、107間より200mm程度(あるいはそれ以上)長くとってある。 【0040】ケーブル108は、ケーブル入出力部106、107より入出力面と底面のグランド面が接する辺(E、F)の直近を通るように、ケーブルフック109を70mmおきに取り付け、筐体面にできるだけ密着させて沿わせた。ケーブルフック109には脱着が容易なプラスチック製を使用した。 【0041】測定に際しては、1MHzのクロック信号を常時送り、その放射ノイズを10mのオープンサイトで電界強度として測定した。図5は、この結果を示したもので、30〜80MHz迄の垂直偏波で40MHz付近でブロード状ピークが少し残っているが、この部分の放射ノイズの強度を規格に従って測定すると22dBμVで規格値の30dBμVとノイズは低く、十分な効果が得られていることがわかる。 【0042】このように、ケーブルを筐体面の一方又は両方に密着させて沿わせて配置することにより放射ノイズを抑制することができる。 【0043】図2は、図1同様にケーブル108をケーブル入出力部(ケーブル導入および取り出し口あるいはコネクタ)106、107のある筐体面(C、D)に沿わせるとともに、筐体102、103間を接続するレール104の直近を経由して接続したものである。そして、ここでは、筐体102、103どうしを接続するレール104が、ケーブル接続平面(ケーブル入出力部の存在する平面:図2のC、D)と直交する平面(図2のA、B)にあるので、ケーブル108がケーブル入出力部から出た後、ケーブル108を導体部材平面(A、B)とケーブル接続平面(C、D)が接する辺(E、F)にまず近づけるようにケーブルフック109でガイドし、辺(E、F)の直近を沿わせることによって、より効果的に放射ノイズを抑制することができる。 【0044】なお、図2あるいは図1の構成では、レール104により筐体を可動とするために底面付近にケーブル108の遊びを作らなければならず、筐体102、103を相対移動する際にケーブル108が擦れてしまう心配がある。その場合は、それぞれの筐体の最後のケーブルフックの位置を図2の109a、109b、あるいは109c、109dのような底面より高い位置に設け、これを利用して筐体102、103を相対移動する際のケーブル108の遊びを確保し、しかもケーブル108が床に擦らないようにする構成も考えられる。 【0045】以上のように、電子機器の導電性の筐体間で信号を伝送するケーブルを筐体面の一方又は両方に密着させて沿わせて配置する(図1)ことにより放射ノイズを抑制することができる。 【0046】さらに、筐体間を接続する導体部材直近を経由してケーブルを配置する(図2)、特に筐体どうしを接続する導体部材が、ケーブル接続平面(ケーブル入出力部の存在する平面:図2のC、D)と直交する平面(図2のA、B)にある場合は、ケーブルを導体部材平面(A、B)とケーブル接続平面(C、D)が接する辺(E、F)の直近を沿わせた形状とすることで、より効果的に放射ノイズを抑制することができる。 【0047】[第2の実施形態]図3、図4は、本発明に係わるケーブル構成の実施形態2を示す構成図である。筐体201は複写機本体で大きさが700W×700D×800Hmm、筐体202はスキャナーユニットで500W×700D×150Hmm、上下の筐体201、202は図示のように中央2点(導体部203、203)で電気的に接続され、接続されている本体上面は左右にスライドできる構造になっている。信号入出力部分は図示のように背面に配置されている。本体側は図示のように背面下部中央付近に信号入出力部が設けられている。ケーブル204の信号には20MHzのクロック信号と22MHzのビデオ信号が含まれている。 【0048】ケーブルフック207a、207b、207cによるケーブル204の配置は、ケーブルフック207b、207cによりケーブル204が導体部材平面(A、B)とケーブル接続平面(C、D)が接する辺(E、F)の直近にまず沿うように行なう。ケーブルフック207bと207cの間には筐体201と202の相対移動のために必要な遊びを設けるとともに、ケーブルフック207bとケーブル入出力部205、およびケーブルフック207cとケーブル入出力部206の間はほぼ最短で接続してある。 【0049】このような構成において、実施形態1と同様に10mでの電界強度を測定すると、ここでは20MHzの逓倍の周波数で放射ノイズ強度が減少した。 【0050】図3、図4のように、筐体間を接続する導体部材直近を経由してケーブルを配置することにより効果的に放射ノイズを抑制することができる。そして、筐体間を接続する導体部材直近を経由してケーブルを配置する、特に筐体どうしを接続する導体部材が、ケーブル接続平面(ケーブル入出力部の存在する平面:図2のC、D)と直交する平面(A、B)にある場合は、ケーブルを導体部材平面(A、B)とケーブル接続平面(C、D)が接する辺(E、F)の直近を沿わせた形状とすることで、より効果的に放射ノイズを抑制することができる。 【0051】[比較例]ここで、本発明の効果を示すために、本発明を採用しなかった場合の比較例を図8、図9に示しておく。 【0052】図8は、筐体が左右に配置された時の構成で、第1実施形態と同様、筐体102は複写機本体で大きさが700W×700D×800Hmm、筐体103は付属の給紙ユニットで350W×700D×400Hmmであり、それぞれの底面は導電性のレール104で接続されている。この構成では、ケーブル108を筐体に沿わせることなく、また、レール104の直近を沿わせることなく床に束ねてある。この構成における10M法による電界強度の測定結果は、使用周波数が高くなるにつれて放射妨害波の漏洩が大きくなった。このような構成では、更にケーブルにフェライトコア110を取り付けたり、ケーブル108にシールドケーブルを使用するといった高価につくノイズ対策を施さないかぎり、規格を満足するような放射ノイズレベルを達成することはできない。 【0053】図9は、筐体201と202を上下に配置した異なる比較例を示している。この筐体201は複写機本体で大きさが700W×700D×800Hmm、筐体202はスキャナーユニットで500W×700D×150Hmmで、上下の筐体202、201は図示のように中央の2点(導体部203、203)で電気的に接続され、本体(筐体201)上面は左右にスライドできる構造になっている。信号入出力部分(コネクタ)205、206は図示のように背面に配置されている。特に本体側(筐体201)は背面下部中央付近にケーブル入出力部205が設けられている。ケーブル204には20MHzのクロック信号と22MHzのビデオ信号を入力している。図9の構成では、図3、図4に示すようにケーブルフックを用いてケーブル204を筐体に沿わせる構造を用いていないので、図8の比較例同様、放射ノイズレベルを低減させることはできなかった。 【0054】以上のように、本発明においては、電子機器の導電性の筐体間で信号を伝送するケーブルを筐体面の一方又は両方に密着させて沿わせて配置する基本構成(図1〜図4)により放射ノイズの抑制を可能とする。 【0055】そして、好ましくは、さらに筐体間を接続する導体部材直近を経由してケーブルを配置する、特に筐体どうしを接続する導体部材が、ケーブル接続平面(ケーブル入出力部の存在する平面:図1〜図4のC、D)と直交する平面(同A、B)にある場合は、ケーブルを導体部材平面(同A、B)とケーブル接続平面(同C、D)が接する辺(同E、F)の直近を沿わせた形状とすることで、より効果的に放射ノイズを抑制することができる。 【0056】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、導電性の複数の筐体間でケーブルを介して信号伝送を行なう電子機器、および電子機器の導電性の複数の筐体間で信号伝送を行なうためのケーブルを配置するケーブル実装方法において、前記ケーブルを前記複数の筐体の筐体面の一方または両方に密着させて沿わせて配置した構成、あるいはさらに、前記ケーブルを筐体間を接続する導体部材の直近を経由して配置した構成、あるいはさらに、前記筐体どうしを接続する導体部材が、ケーブル接続平面と直交する平面にある場合は、ケーブルを導体部材平面とケーブル接続平面が接する辺の直近を沿わせて配置した構成を採用することにより、電子機器筐体間を接続するケーブルの配置構成を工夫し、簡単安価な構成により放射ノイズを減衰させることができる、という優れた効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年10月25日(2000.10.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075292 【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 卓
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| 【公開番号】 |
特開2002−134980(P2002−134980A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−324818(P2000−324818) |
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