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【発明の名称】 電子装置
【発明者】 【氏名】椿 繁裕

【氏名】大黒 崇弘

【氏名】林 義人

【要約】 【課題】冷却効率を向上することができる電子装置を提供することにある。

【解決手段】基板12には、複数の発熱部材である半導体素子20,22,24,26が搭載されている。半導体素子20,22,24,26の上部には、バイパス流路40が設けられている。バイパス流路40の流出口44,46は、冷却風の流れ方向において、半導体素子24,26の上流側に開口していて、冷却風を半導体素子24,26に供給する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数の発熱部材が搭載された基板と、この配線基板上の発熱部材に冷却流体を流通させて冷却するファンとを有する電子装置において、上記基板に搭載された発熱部材の上部に取り付けられ、その内部を冷却流体が流通するとともに、上記冷却流体の流れの方向において上記発熱部材の上流側に開口した流出口を有する流体通路を備えることを特徴とする電子装置。
【請求項2】複数の発熱部材が搭載された基板と、この配線基板上の発熱部材に冷却流体を流通させて冷却するファンとを有する電子装置において、上記複数の発熱部材は、発熱量の大きな第1の発熱部材と、発熱量の小さな第2の発熱部材を有し、上記第1の発熱部材と上記第2の発熱部材の間を、上記冷却流体の流れ方向に平行する方向に仕切る仕切り板を備えることを特徴とする電子装置。
【請求項3】請求項2記載の電子装置において、さらに、上記第2の発熱部材の上流側に配置され、上記第2の発熱部材に流れる冷却流体の流量を調整する調整板を備えることを特徴とする電子装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子などの発熱部材が実装された電子装置に係り、特に、実装された半導体素子等の発熱部材を冷却するに好適な電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子装置の冷却構造としては、例えば、特開平3−250880号公報に記載されているように、発熱量の大きい半導体素子と発熱量の小さい半導体素子が混在されている電子装置の基板内部の風量分布を制御するために、発熱量の小さい半導体の上流側に、冷却抵抗板を設けるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の電子装置の冷却構造では、冷却抵抗板の下流側で、冷却風が発熱量の小さい半導体素子に流れ込み、冷却効率が低下するという問題があった。また、冷却風が、半導体素子の上部を通過することにより、冷却効率が低下するという問題があった。
【0004】本発明の目的は、冷却効率を向上することができる電子装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、複数の発熱部材が搭載された基板と、この配線基板上の発熱部材に冷却流体を流通させて冷却するファンとを有する電子装置において、上記基板に搭載された発熱部材の上部に取り付けられ、その内部を冷却流体が流通するとともに、上記冷却流体の流れの方向において上記発熱部材の上流側に開口した流出口を有する流体通路を備えるようにしたものである。かかる構成により、冷却流体を効率的に発熱部材に供給して、発熱部材に対する冷却効率を向上し得るものとなる。
【0006】また、上記目的を達成するために、本発明は、複数の発熱部材が搭載された基板と、この配線基板上の発熱部材に冷却流体を流通させて冷却するファンとを有する電子装置において、上記複数の発熱部材は、発熱量の大きな第1の発熱部材と、発熱量の小さな第2の発熱部材を有し、上記第1の発熱部材と上記第2の発熱部材の間を、上記冷却流体の流れ方向に平行する方向に仕切る仕切り板を備えるようにしたものである。かかる構成により、発熱量の異なる発熱部材間の冷却流体の流通を妨げて、発熱部材に対する冷却効率を向上し得るものとなる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を用いて、本発明の第1の実施形態による電子装置の構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による電子装置のパッケージの構成を示す斜視図であり、図2は、本発明の第1の実施形態による電子装置の全体構成を示す平面断面図であり、図3は、本発明の第1の実施形態による電子装置の全体構成を示す側面断面図である。
【0008】パッケージ10を構成する基板12の上には、発熱部材であるLSIチップなどの半導体素子20,22,24,26が搭載され、固定されている。基板の両側には、側壁30,32が固定されている。ここで、半導体素子20は、発熱量の大きな素子であり、例えば、複数のLSIチップがモジュール化されたものである。一方、半導体素子22,24,26は、発熱量の小さな素子であり、例えば、単一のLSiチップである。また、半導体素子20は、高さの高い素子であり、半導体素子22,24,26は、高さの低い素子である。なお、図中の半導体素子はヒートシンク無しで描かれているが、ヒートシンクが取り付けられた場合にも適用される。
【0009】半導体素子22,24,26の上部には、流体通路となるバイパス流路40が取り付けられている。バイパス流路40は、直方体の箱形形状であり、側壁32の上部に固定されている。バイパス流路40は、冷却風の導入口となる開口42と、冷却風の排出口となる開口44,46を備えている。これらの開口42,44,46以外の部分は、閉じられた形状である。開口42は、バイパス流路40の端面に設けられている。開口44,46は、バイパス流路40の下面に設けられている。矢印A1方向に開口42からバイパス流路40内に流入した冷却風は、開口44,46から矢印A2,A3方向に流れて、バイパス流路40から流出して、半導体素子24,26を冷却する。また、開口42の下側からは、矢印B1方向に冷却風が流入して、半導体素子22及び、半導体素子22の下流側に位置する半導体素子24,26を冷却する。
【0010】また、発熱量の大きな半導体素子20と、発熱量の小さな半導体素子22,24,26の間には、仕切り板50が設けられている。仕切り板50は、発熱量の大きな半導体素子20と、発熱量の小さな半導体素子22,24,26の間の冷却風の流通を遮るものであり、半導体素子20と半導体素子22,24,26の間に、冷却風の流れ方向に平行する方向に配置されている。仕切り板50は、バイパス流路40に取り付けられている。また、仕切り板50の下端と基板12の間の部分Dは、直接接触しておらず、仕切り板50の荷重が基板12に掛からないような構造となっている。
【0011】本実施形態では、基板12、半導体素子20,22,24,26、側壁30,32、バイパス流路40、仕切り板50によって、電子装置のパッケージ10を構成している。
【0012】次に、図2及び図3を用いて、本実施形態の電子装置の全体構成について説明する。図2は、図3のY−Y断面を示し、図3は、図2のX−X断面を示している。
【0013】図2に示すように、パッケージ10は、筐体60の内部に収納されている。また、筐体60の内には、パッケージ10に冷却風を送風するためのファン62と、パッケージ10の内部から空気を流出させるためのファン64とが設けられている。ファン62とファン64より、パッケージ10の内部には、図示の右側から左側に向けて流れる冷却風の流れが形成される。
【0014】パッケージ10の内部は、仕切り板50によって、図示の上下方向に2分割されている。上半分には、発熱量の大きなLSiなどのチップなどの半導体素子20が基板12の上に搭載され、固定されている。また、下半分には、発熱量の小さなLSiなどのチップなどの半導体素子22,24,26が基板12の上に搭載され、固定されている。なお、半導体素子22は、実際には、複数の半導体素子22A,22B,…,22Hから構成されている。半導体素子24,26についても、同様にして、それぞれ、複数の半導体素子24A,24B,…,24H、半導体素子26A,26B,…,26Hから構成されている。半導体素子22と半導体素子24の間には、さらに発熱量の小さな半導体素子であるRAMボード27(27A,27B,…,27H)が基板12の上に搭載されている。また、半導体素子24と半導体素子26の間には、さらに発熱量の小さな半導体素子であるRAMボード28(28A,28B,…,28H)が基板12の上に搭載されている。
【0015】次に、図3に示すように、半導体素子22,24,26の上部には、バイパス流路40が取り付けられている。バイパス流路40は、冷却風の導入口となる開口42と、冷却風の排出口となる開口44,46を備えている。これらの開口42,44,46以外の部分は、閉じられた形状である。開口42は、バイパス流路40の端面に設けられている。開口44,46は、バイパス流路40の下面に設けられている。開口44は、冷却風の流れ方向(ファン62からファン64の方向)において、主たる冷却対象である半導体素子24の上流側に設けられている。また、開口46は、冷却風の流れ方向において、主たる冷却対象である半導体素子26の上流側に設けられている。
【0016】次に、図2及び図3を用いて、冷却風の流れについて説明する。図2に示すように、ファン62によって作り出された冷却風は、矢印C1方向にパッケージ10の側端部から流入し、そのまま直進して、発熱量の大きな半導体素子20に突き当たり、半導体素子20を冷却する。半導体素子20を冷却した空気流は、さらに、ファン64によって吸引され、矢印C2方向に流出し、筐体60の外部に排出される。
【0017】また、ファン62によって作り出された冷却風は、矢印B1方向にパッケージ10の側端部からバイパス流路40の下端部の内部に流入し、そのまま直進して、発熱量の小さな半導体素子22に突き当たり、半導体素子20を冷却する。さらに、半導体素子22を冷却した空気流は、RAMボード27を冷却する。さらに、半導体素子24にも、矢印B2方向の空気流が当たる。しかしながら、矢印B2方向の空気流は、半導体素子22によって加熱されているため、このままでは、半導体素子24の冷却のために不十分である。
【0018】一方、ファン62によって作り出された冷却風は、矢印A1方向にパッケージ10の側端部からバイパス流路40の内部に流入する。バイパス流路40の下面には、開口44と開口46が形成されているため、矢印A1方向の冷却風は、矢印A2方向の冷却風と、矢印A3方向の冷却風とに分離される。半導体素子24には、矢印B2方向の冷却風と、矢印A2方向の冷却風が当たるが、矢印A2方向の冷却風の温度は低いため、半導体素子24を十分に冷却することができる。
【0019】半導体素子24を冷却した空気流は、RAMボード28を冷却する。さらに、半導体素子26にも、矢印B3方向の空気流が当たる。また、バイパス流路40の下面の開口46からの矢印A3方向の冷却風も、半導体素子26に当たることにより、半導体素子26は、矢印B3方向の冷却風と、矢印A3方向の冷却風によって冷却される。
【0020】ここで、各部の発熱量と各部の寸法の一例について説明する。半導体素子20の発熱量は、例えば、850Wである。半導体素子22A,22B,…,22Hの個々の発熱量は、例えば、10Wとあり、8個の半導体素子があるため、合計の発熱量は80Wである。半導体素子24A,24B,…,24Hの個々の発熱量は、例えば、16Wとあり、8個の半導体素子があるため、合計の発熱量は128Wである。半導体素子26A,26B,…,26Hの個々の発熱量は、例えば、18Wとあり、8個の半導体素子があるため、合計の発熱量は144Wである。また、RAMボード27A,27B,…,27H,28A,28B,…,28Hの個々の発熱量は、例えば、1Wとあり、16個のRAMボードがあるため、合計の発熱量は16Wである。半導体素子20以外の発熱部品の発熱量の合計は、390Wである。
【0021】パッケージ10の長さL1は、560mmである。パッケージ10の幅W1は、360mmであるとともに、仕切り板50によって仕切られた半導体素子20側の部分の幅W2は、180mmであり、残りの部分の幅W3は、180mmである。パッケージ10の高さH1は、75mmである。半導体素子20の高さH2は、70mmである。筐体60の内部には、複数のパッケージが上下方向に積み重ねるようにして配置されるため、パッケージ10の上には、他のパッケージの基板が配置されることになり、半導体素子20の上面には、5mm程度の隙間が形成されている。また、バイパス流路40の高さH3は、35mmであり、半導体素子22,24,26等が配置される部分の高さH4は、40mmである。また、バイパス流路40の出口側の開口44の長さL2は、20mmとし、開口46の長さL3は、10mmとしている。開口44,46の幅は、幅W3より僅かに狭いものである。
【0022】以上、発熱量と各部の寸法について述べたが、上述した構成とすることにより、発熱部材である半導体素子20,22,24,26等をほぼ同じ温度まで冷却して、冷却効率を向上することができる。バイパス流路の入口の高さH3については、基板上に配置される半導体素子22,24,26等の高さによって制限されるので、出口の開口44,46の長さL2,L3については、半導体素子22,24,26が配置される部分の流路抵抗や矢印B2,B3方向の冷却風による冷却効率を勘案して、設定されるものである。
【0023】なお、以上の説明では、矢印A1方向の冷却風の流量QA1と矢印B1方向の冷却風の流量QB1とは、ほぼ等しいものとしているが、例えば、矢印B1方向の冷却風の流量QB1を、矢印A1方向の冷却風の流量QA1よりも小さくしたい場合(QB1<QA1)には、バイパス流路40の下側の部分の入口に、破線で示すように、冷却風調整板70を設けるようにすればよいものである。冷却風調整板70の構成については、図5を用いて後述するが、平板に等間隔で円形の開口を形成したものや、入口の一部を閉鎖するような板材である。
【0024】以上のようにして、配線基板上に実装された複数個の半導体の発熱量及び部品高さに顕著な差がある場合にも、発熱量の大きい半導体素子にターゲットを合わせて基板全体に対する冷却風量の設計を行う必要がなく、それぞれの半導体素子の発熱量に合わせた風量の最適化が可能となり、効率的な配線基板の冷却を行うことができる。また、上流部と下流部に位置する半導体素子の温度差を小さくすることにより、半導体素子の動作の安定性を高めることができる。
【0025】以上説明したように、本実施形態によれば、発熱量の異なる半導体素子20と、半導体素子22,24,26の間を仕切り板50によって仕切り、両者の間の空気流の流れを遮断することにより、それぞれの流路の冷却風によって半導体素子等の発熱部材を効率的に冷却することができる。また、半導体素子の上部に、バイパス流路を設け、バイパス流路の出口の開口を冷却対象の発熱部材である半導体素子24,26の上流側に設けることにより、冷却風を、発熱部材に効率的に導いて、発熱部材の冷却効率を向上することができる。さらに、仕切り板は、基板12からは浮いた状態で保持されているため、電子回路基板内部の配線の都合あるいは半導体素子の実装位置の制約により、直付けできない場合にも、設置することが可能である。
【0026】次に、図4〜図6を用いて、本発明の第2の実施形態による電子装置の構成について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態による電子装置のパッケージの構成を示す平面図であり、図5は、図4の正面図である。なお、図1〜図3を同一符号は、同一部分を示している。
【0027】図4に示すように、パッケージ10Jを構成する基板12Jの上には、LSIチップなどの半導体素子20J,22J,24Jや、RAMボードのような半導体素子27J,27K,27Lが搭載され、固定されている。基板の両側には、側壁30,32が固定されている。ここで、半導体素子20Jは、発熱量の大きな素子である。一方、半導体素子22J,24Jは、発熱量の小さな素子である。
【0028】発熱量の大きな半導体素子20Jと、発熱量の小さな半導体素子22J,24Jの間には、仕切り板50が設けられている。仕切り板50は、半導体素子20Jと、半導体素子22J,24Jの間の冷却風の流通を遮るものである。
【0029】半導体素子20Jは、矢印D1で示される冷却風によって冷却される。また、半導体素子22J,24J,27J,27K,27Lは、矢印D1で示される冷却風によって冷却される。さらに、仕切り板50と側壁32の右側端部には、風量調整板70が設けられている。
【0030】ここで、図5を用いて、風量調整板70の構成について説明する。図5は、図4の矢印D1,E1方向から見た正面図である。風量調整板70は、複数の円形の開口72が形成されている。開口72の数や開口径を変えることにより、開口面積率を変えることができる。風量調整板70は、矢印E1の冷却風の流れを一部を遮り、半導体素子22Jに当たる風量を調整するものである。発熱量の大きな半導体素子20Jと、発熱量の小さな半導体素子22J,24J,27Jのように、発熱量が相違するとき、冷却に必要な風量も異なるので、風量調整のために、風量調整板70を設けている。風量調整板70の開口形状として、円形開口72を板材に均一に形成することにより、風量調整板70を通過して、半導体素子22J,24J,27J等に当たる風量を均一化することができる。特に、半導体素子27J,27K,27Lのように、高さが高い素子があるときは、風量を均一化することは冷却を均一化する上で、効果的である。
【0031】図6は、他の形態の風量調整板70Aを示している。図6は、本発明の第2の実施形態による電子装置のパッケージに用いる風量調整板の他の構成を示す正面図である。なお、図4及び図5と同一符号は、同一部分を示している。
【0032】風量調整板70Aは、風の流通を遮るための板材部73と、開口部74とを備えている。このように、開口面積の一部を遮蔽することにより、風量を調整することができる。この例では、RAMボードのような高さの高い素子がなく、LSIチップのように高さの低い素子だけの場合に、効率よく、半導体素子を冷却することができる。
【0033】以上説明したように、本実施形態によれば、発熱量の異なる半導体素子と、半導体素子の間を仕切り板50によって仕切り、両者の間の空気流の流れを遮断することにより、それぞれの流路の冷却風によって半導体素子等の発熱部材を効率的に冷却することができる。また、半導体素子の上流側に風量を調整する風量調整板70を設けることにより、半導体素子を効率よく冷却することができる。
【0034】次に、図7及び図8を用いて、本発明の第3の実施形態による電子装置の構成について説明する。図7は、本発明の第3の実施形態による電子装置のパッケージの構成を示す斜視図であり、図8は、本発明の第3の実施形態による電子装置のパッケージの構成を示す側面図である。
【0035】パッケージ10Mを構成する基板12の上には、LSIチップなどの半導体素子22M,24M,26Mが搭載され、固定されている。基板の両側には、側壁30,32が固定されている。
【0036】半導体素子22M,24M,26Mの上部には、バイパス流路40Mが取り付けられている。バイパス流路40Mは、直方体の箱形形状であり、側壁30,32の上部に固定されている。バイパス流路40Mは、冷却風の導入口となる開口42Mと、冷却風の排出口となる開口44Mを備えている。これらの開口42M,44M以外の部分は、閉じられた形状である。開口42Mは、バイパス流路40Mの端面に設けられている。開口44Mは、バイパス流路40Mの下面に設けられている。矢印F1方向に開口42Mからバイパス流路40M内に流入した冷却風は、開口44Mから矢印F2方向に流れて、バイパス流路40Mから流出して、半導体素子24M,26Mを冷却する。また、開口42Mの下側からは、矢印G1方向に冷却風が流入して、半導体素子22M及び、半導体素子22Mの下流側に位置する半導体素子24M,26Mを冷却する。
【0037】さらに、図8に示すように、パッケージ10Mの入口側の端部には、風量調整板70M,70Nが設けられている。風量調整板70Mは、バイパス流路40Mの入口に設けられており、風量調整板70Nは、バイパス流路40Mの下側の流路入口に設けられている。風量調整板70M,70Nは、図5に示したように、板材の全面に複数の円形開口が均一に形成されているものや、図6に示したように入口の一部を遮る形状のものが用いられる。
【0038】ファン等によって作り出された冷却風は、矢印G1方向にパッケージ10Mの側端部からバイパス流路40Mの下端部の内部に流入し、そのまま直進して、半導体素子22Mに突き当たり、半導体素子22Mを冷却する。さらに、半導体素子22Mを冷却した空気流は、半導体素子24M,26Mにも、矢印G2方向の空気流が当たる。一方、ファン等によって作り出された冷却風は、矢印F1方向にパッケージ10Mの側端部からバイパス流路40Mの内部に流入する。バイパス流路40Mの下面には、開口44Mが形成されているため、矢印F1方向の冷却風は、開口44Mから半導体素子24M,26Mに辺り、半導体素子24M、26Mを十分に冷却することができる。
【0039】以上説明したように、本実施形態によれば、半導体素子の上部に、バイパス流路を設け、バイパス流路の出口の開口を冷却対象の発熱部材である半導体素子の上流側に設けることにより、冷却風を、発熱部材に効率的に導いて、発熱部材の冷却効率を向上することができる。さらに、半導体素子の上流側に風量を調整する風量調整板を設けることにより、半導体素子に当たる風量を調整して、半導体素子を効率よく冷却することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、電子装置における冷却効率を向上することができる。
【出願人】 【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
【出願日】 平成12年10月5日(2000.10.5)
【代理人】 【識別番号】100077816
【弁理士】
【氏名又は名称】春日 讓
【公開番号】 特開2002−118386(P2002−118386A)
【公開日】 平成14年4月19日(2002.4.19)
【出願番号】 特願2000−305950(P2000−305950)