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【発明の名称】 電子部品実装機
【発明者】 【氏名】更科 英悟

【氏名】中野 智之

【氏名】内田 英樹

【氏名】城戸 一夫

【要約】 【課題】基板の規正時に基板に不適切な負荷が作用せず、基板を最適に規正した状態で電子部品を実装できて高精度生産を実現できる電子部品実装機を提供する。

【解決手段】装着ヘッドの吸着ノズルで電子部品を吸着し、テーブル部2にて位置決めされた回路基板1の所定位置に装着する電子部品実装機において、テーブル部2上で回路基板1をY方向に規正する規正レール11、12間の幅を、駆動モータ17の負荷を検出したり、押圧力を圧力センサで検出したり、規正レール12とその移動手段との間にばねを介装すること等により、回路基板1に対して与える負荷を制御した状態で自動規正するレール幅規正手段10を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 装着ヘッドの吸着ノズルで電子部品を吸着し、テーブル部にて位置決めされた基板の所定位置に装着する電子部品実装機において、テーブル部上で基板を一方向に位置規正する規正レールの幅を、基板に対して与える負荷を制御した状態で自動規正するレール幅規正手段を設けたことを特徴とする電子部品実装機。
【請求項2】 レール幅規正手段は、規正レールの幅方向の位置を規正するモータの負荷を検出して規正状態を最適制御するように構成したことを特徴とする請求項1記載の電子部品実装機。
【請求項3】 レール幅規正手段は、規正レールに圧力センサを設け、規正時に規正レールに作用する圧力を検出して規正状態を最適制御するように構成したことを特徴とする請求項1記載の電子部品実装機。
【請求項4】 レール幅規正手段は、規正レールとその位置決め手段との間にばねを介装し、規正時に規正レールに作用する負荷をばねの圧縮量で制御するように構成したことを特徴とする請求項1記載の電子部品実装機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子部品を基板上に実装する電子部品実装機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子部品実装機について、図7、図8を参照して説明する。図7において、XYロボット31によりXY方向に移動及び位置決め可能な装着ヘッド32に設けられた吸着ノズル33にて、部品供給カセット34から電子部品35を吸着し、装着ヘッド32の移動により装着位置まで移送し、テーブル部37にて所定位置に位置決めされた回路基板36上に電子部品35を装着することで、回路基板36の所定位置に電子部品35を装着するように構成されている。
【0003】回路基板36を所定位置に位置決めして固定するテーブル部37においては、回路基板36をY方向に位置規正する規正レール38が設けられるとともに、高精度に位置規正するために、図9に示すように、Y方向規正手段39が設けられている。このY方向規正手段39は、規正レール38に中間部が枢支されたL字状の規正レバー40を配設してその一端に設けたローラ41を回路基板36に対して押圧した状態と退避した状態で移動可能に構成し、かつローラ41にて回路基板36を押圧する方向に規正レバー40の他端をばね42にて付勢するとともに、ジョイント44を介してシリンダ43にてばね42の付勢力に抗してローラ41を退避動作させ得るように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の構成における回路基板36のY方向の規正構成では、回路基板36に対してばね42による押圧負荷が作用し、その負荷状態が明確でないため、回路基板36に反りやストレスが発生する恐れがあり、回路基板36の状態が良くないことがあるという問題があった。
【0005】また、図8に示す構成ではメカニカルな機構であるため、部品点数が多く、調整に多大な時間を要するという問題もあった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、基板の規正時に基板に不適切な負荷が作用せず、基板を最適に規正した状態で電子部品を実装できて高精度生産を実現できる電子部品実装機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子部品実装機は、装着ヘッドの吸着ノズルで電子部品を吸着し、テーブル部にて位置決めされた基板の所定位置に装着する電子部品実装機において、テーブル部上で基板を一方向に位置規正する規正レールの幅を、基板に対して与える負荷を制御した状態で自動規正するレール幅規正手段を設けたものであり、基板の規正時に基板に不適切な負荷が作用せず、基板を最適に規正した状態で電子部品を実装できて高精度生産を実現でき、また調整メンテナンスが容易になるという効果が得られる。
【0008】また、レール幅規正手段は、規正レールの幅方向の位置を規正するモータの負荷を検出して規正状態を最適制御するように構成したり、規正レールに圧力センサを設け、規正時に規正レールに作用する圧力を検出して規正状態を最適制御するように構成したり、規正レールとその位置決め手段との間にばねを介装し、規正時に規正レールに作用する負荷をばねの圧縮量で制御するように構成することができ、上記効果を奏するとともに、部品点数を減らすことにより、コストダウンを図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子部品実装機の各実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
【0010】(第1の実施形態)本発明の第1の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。図1において、1は回路基板、2は回路基板1の搬入、搬出及び位置決め固定を行うテーブル部である。3は電子部品4を供給する部品供給部である。5は装着ヘッドで、電子部品4を吸着する吸着ノズル6を備えている。装着ヘッド5はXYロボット7によってX方向及びY方向に移動及び位置決め可能に構成され、吸着ノズル6にて部品供給部3で電子部品4を吸着し、テーブル部2上で位置決め固定された回路基板1上の所定位置に装着するように構成されている。テーブル部2の両側には、図2に示すように、回路基板1の搬入を行うローダ8と、回路基板1の搬出を行うアンローダ9が接続されている。
【0011】テーブル部2には、図2、図3に示すように、回路基板1のY方向の位置規正を行う一対の規正レール11、12と、それぞれの規正レール11、12に形成された搬送面に沿って移動する移送ベルト13とを備え、移送ベルト13にて回路基板1をX方向に移送して所定位置に位置決めするように構成されている。
【0012】また、一対の規正レール11、12間のレール幅を調整できるように、一方の規正レール12は、Y方向に配設されたガイドレール14に沿って他方の規正レール11に対して接近離間移動可能な可動ブラケット15に装着されている。また、規正レール12を移動させる送りねじ16と、送りねじ16を回転駆動する駆動モータ17と、送りねじ16に螺合するナット部材18から成るレール幅規正手段10が設けられている。ナット部材18は規正レール12が装着された可動ブラケット15に固定されている。そして、本実施形態においては駆動モータ17はトルク制御が可能なボイスコイルモータ(以下、VCMと記す)19にて構成されている。
【0013】図4において、VCM19はコントローラ20にて制御されるVCMドライバー21にて駆動されるとともに、VCM19のトルク値がコントローラ20にフィードバックされており、コントローラ20は予め設定されたトルク値となるようにVCMドライバー21を介してVCM19をトルク制御するように構成されている。
【0014】以上の構成によれば、コントローラ20にて予め最適に設定されたトルク値となるようにVCM19をトルク制御することによって、回路基板1に規正レール12を押し付けて回路基板1をY方向に位置規正する時に、回路基板1に作用する負荷を自動的に最適状態に保つことができ、そのため回路基板1の規正時に不適切な負荷が作用せず、回路基板1を最適に規正した状態で電子部品4を実装できて高精度生産を実現でき、また調整メンテナンスが容易になる。また、メカニカルな規正手段を設ける必要がないので、部品点数を減らすことができ、コストダウンを図ることができる。
【0015】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形態について、図5、図6を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、第1の実施形態と同一の構成要素については同一参照番号を付して説明を省略し、相違点のみを説明する。
【0016】図5において、規正レール12に、規正時に回路基板1の側端縁が接して規正圧力を検出するように圧力センサ22が配設されている。また、駆動モータ17はACサーボモータ23又はパルスモータにて構成されている。
【0017】図6において、圧力センサ22の検出信号はコントローラ20に入力され、コントローラ20は検出圧力に応じてACサーボドライバー24に位置、速度、加速度等の制御信号を出力し、それに基づいてACサーボドライバー24がACサーボモータ23に対するモータ電流を制御することで圧力検出値が所定値になるように駆動制御される。
【0018】以上の構成によれば、回路基板1に対する規正圧力が所定値になるようにACサーボモータ23を制御することによって、回路基板1をY方向に位置規正する時の回路基板1に対する負荷を自動的に最適状態に保つことができ、そのため回路基板1の規正時に回路基板1に不適切な負荷が作用せず、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0019】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形態について、図7を参照して説明する。
【0020】本実施形態においては、図7に示すように、送りねじ16に螺合するナット部材25を規正レール12が装着された可動ブラケット15と分離して配設し、ナット部材25と可動ブラケット15間にばね26を介装している。また、駆動モータ17はパルスモータ27又はACサーボモータにて構成され、規正レール12の規正位置に対応して規定される所定位置にナット部材25を位置決めするように構成されている。
【0021】本実施形態においては、回路基板1の幅に応じてナット部材25の位置をパルスモータ27にて制御することにより、所定のばね26の圧縮反力によって回路基板1に対する規正時の負荷が制御されるとともに、回路基板1の寸法誤差等の多少の誤差がばね26にて吸収されるので、回路基板1の規正時に回路基板1に不適切な負荷が作用せず、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0022】
【発明の効果】本発明の電子部品実装機によれば、以上のようにテーブル部上で基板を一方向に規正する規正レールの幅を、基板に対して与える負荷を制御した状態で自動規正するレール幅規正手段を設けたので、基板の規正時に基板に不適切な負荷が作用せず、基板を最適に規正した状態で電子部品を実装できて高精度生産を実現でき、また調整メンテナンスが容易になるという効果が得られる。
【0023】また、レール幅規正手段を、規正レールの幅方向の位置を規正するモータの負荷を検出して規正状態を最適制御するように構成したり、規正レールに圧力センサを設け、規正時に規正レールに作用する圧力を検出して規正状態を最適制御するように構成したり、規正レールとその位置決め手段との間にばねを介装し、規正時に規正レールに作用する負荷をばねの圧縮量で制御するように構成することにより、上記効果を奏するとともに、部品点数を減らすことにより、コストダウンを図ることができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成12年6月29日(2000.6.29)
【代理人】 【識別番号】100080827
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 勝
【公開番号】 特開2002−16399(P2002−16399A)
【公開日】 平成14年1月18日(2002.1.18)
【出願番号】 特願2000−195791(P2000−195791)