| 【発明の名称】 |
磁気シールド構築方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】村上 薫
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| 【要約】 |
【課題】容易に磁気シールド材の接合部の隙間を埋めることができる磁気シールド構築方法を提供する。
【解決手段】磁気シールド材1を接合して磁気シールドを構築する磁気シールド構築方法であって、隣接する磁気シールド材1間の隙間2に磁性流体3を充填し、隙間2を完全に埋めることによって磁束が漏洩することのない磁気シールドを構築する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】磁気シールド材を接合して磁気シールドを構築する磁気シールド構築方法であって、隣接する磁気シールド材間の隙間に磁性流体を充填することを特徴とする磁気シールド構築方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁気シールドの構築方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】医療現場や物理計測分野等に用いられる精密電気機器等は、外部からの磁気により誤作動や計測精度の低下を起こすことが多い。そのため、外部の磁気を遮蔽する磁気シールドルームが必要となる。この磁気シールドルームは磁気シールド材を用いて構築するが、構築する磁気シールドルームが大きい場合、複数の磁気シールド材を接合して構築を行う。この磁気シールド材の接合部分は隙間が生じやすく、隙間が生じると、この隙間から漏洩磁束が生じてしまうため、隙間はなるべく塞いでおく必要がある。 【0003】現在この隙間を最小にするため、例えば、特開平09−097991号公報に示されるような、磁気シールド材間に生じる隙間に最大比透磁率1000以上の金属からなる溶射材を溶射することによって接合する方法や、スポット溶接、あるいは、磁気シールド材を重ね合わせてボルト・ナット等により締結する方法など、様々な方法が考案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、磁気シールド材は高価なものであるので重ね合わせて接合するのは不経済であり、また、溶射や溶接は作業が繁雑となるといった問題点がある。 【0005】本発明は、容易に磁気シールド材の接合部の隙間を埋めることができる磁気シールド構築方法を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく請求項1記載の発明は、例えば図1に示すように、磁気シールド材1を接合して磁気シールドを構築する磁気シールド構築方法であって、隣接する磁気シールド材間の隙間2に磁性流体3を充填することを特徴としている。 【0007】ここで、磁気シールド材は珪素鋼やパーマロイ等の高透磁率を持つ軟磁性材料からなり、磁性流体は強磁性超微粒子を水やジエステルなどの液体に安定的に分散したものである。 【0008】請求項1記載の発明によれば、隣接する磁気シールド材間の隙間に磁性流体を充填することにより、隙間から磁気シールドの外へ磁束が漏れるのを防止することができる。また、磁性流体は液体であるので、隙間に充填し易い。従って、接合部分にある程度の余裕を持たせて隣接する磁気シールド材を接合することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明における磁気シールド構築方法について説明する。大型の磁気シールドは、複数の板状の磁気シールド材と磁性流体から形成する。磁気シールド材は周知のものであり、通常、珪素鋼やパーマロイ等の高透磁率を持つ軟磁性材料である。また、磁性流体は液体中に高濃度のマグネタイトなどの強磁性超微粒子が安定的に分散した系で、媒体となる液体(ベース液)と強磁性超微粒子及び、強磁性超微粒子の表面に強固に化学吸着した界面活性剤の3成分からなるものであり、磁力によって保持して、回転軸等の周囲の隙間を完全に埋め、気体の漏れや埃の侵入等を防ぐシールやダンパー等として用いられるものである。 【0010】磁気シールドは、まず、周知の構築方法と同様に磁気シールド材を任意の大きさの箱型(部屋型)に組む。このとき、磁気シールド材の接合部分にある程度の余裕(隙間)を持たせて組み上げてもよい。そして、図1に示すように、隣接する磁気シールド材1の接合部分に生じた隙間2に磁性流体1を充填して、隙間2を完全に埋めることにより、隙間のない磁気シールドを構築することができる。 【0011】また、磁性流体は、構築した磁気シールドの磁束が漏洩し易い部分に上塗りすることにより、その部分の磁気シールド厚を増すことができ、磁束の漏洩を抑制することも可能となる。なお、以上のように構築した磁気シールドの内側及び外側に、磁気シールドの妨げにならない壁材等を施工しても良い。 【0012】このように、上記実施の形態の磁気シールド構築方法によれば、磁気シールド材の接合部分の隙間に磁性流体を充填することにより、磁束の漏洩がない磁気シールドを特別な機材等を使用せずに容易に構築することができる。また、磁性流体は液体であるので、充填し易く、接合部分に余裕を持たせて磁気シールドの組立を行っても、隙間を完全に埋めることができると共に、磁気シールド材の表面に上塗りすることによって磁気シールド厚を増すことができ、磁束の漏洩を抑制することができる。 【0013】なお、以上の実施の形態例においては、磁性流体としてマグネタイトを用いた磁性流体を挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、MnやCoを含むスピネル型フェライトや、Co、Fe、Niなどを用いた磁性流体であっても良い。また、磁気シールド材等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。 【0014】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、隣接する磁気シールド材間の隙間に磁性流体を充填することにより、磁性流体が隙間から磁気シールドの外へ磁束が漏れるのを防止する。また、磁性流体は隙間に充填し易い液体であるので、接合部分にある程度の余裕を持たせて隣接する磁気シールド材を接合しても隙間を完全に埋めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000195971 【氏名又は名称】西松建設株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年6月29日(2000.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090033 【弁理士】 【氏名又は名称】荒船 博司 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−16389(P2002−16389A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月18日(2002.1.18) |
| 【出願番号】 |
特願2000−196607(P2000−196607) |
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