| 【発明の名称】 |
極薄導体箔を用いたパターン形成方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】高崎 義徳
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| 【要約】 |
【課題】極薄銅箔を用いることにより,外層のパターン精度がよく,歩留まりもよいパターン形成方法を提供すること。
【解決手段】内層パターン50を有する基板表面上に,層間絶縁層11と,カバーフィルム付き極薄銅箔12とを,カバーフィルム14が最も外側になるように積層する。そして,カバーフィルム14がついたままレーザ穴開けおよびクリーニングを行い,内層パターン50が露出するビアホールを形成する。その後,無電解めっき,めっきレジストの形成,電気めっき,めっきレジスト除去,エッチング,の手順で外層パターンを形成する。銅箔13が極薄であることおよびその厚さの均一性により,エッチングの程度が少なくて済む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内層パターンを有する基板表面上に,層間絶縁層と,保護層付き極薄導体箔とを,前記保護層が最も外側になるように積層し,前記保護層が付いたままレーザ穴開けして穴の底に前記内層パターンを露出させ,前記保護層を除去して前記極薄導体箔を露出させ,前記極薄導体箔上に外層パターンをアディティブに形成し,前記外層パターンの線間部分の前記極薄導体箔をエッチングして除去することを特徴とする極薄導体箔を用いたパターン形成方法。 【請求項2】 請求項1に記載する極薄導体箔を用いたパターン形成方法において,前記レーザ穴開けの後,前記保護層を除去する前に,穴の底のクリーニングを行うことを特徴とする極薄導体箔を用いたパターン形成方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は,積層配線板における外層パターンの形成に関する。さらに詳細には,外層パターンの厚さのばらつきを低減させることにより,歩留まりおよびパターン精度を向上させたパターン形成方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の外層パターンの形成方法の一例を,図8以下により説明する。図8は,内層パターン50が形成されている基板上に,樹脂付き銅箔を銅箔51が上になるように積層し,そしてUV−YAGレーザにより銅箔51および樹脂層52の穴開けを行った状態を示す。一般的にはこの状態における銅箔51の厚さは5±1μm程度である。この状態ではビア底に樹脂残渣53が残っているので,プラズマ処理またはソフトエッチ処理により樹脂残渣53が除去される。このとき銅箔51も若干エッチングされるので,その厚さは少し減るが厚さのばらつきは少し増し,3±2μm程度となる。 【0003】そして無電解銅めっき(厚さは1μm程度)を全面に施してから,その上にめっきレジスト55を形成する(図9)。その後,電気めっきにより,めっきレジスト55のない部分に銅めっき層を形成する。そしてめっきレジスト55を除去すると,図10の状態となる。この状態では,銅箔51および無電解めっき層54により,パターン間がつながっている。そこで,パターン間の銅箔51および無電解めっき層54が消える程度に軽くエッチングして,図11の状態を得る。これで,主として電気めっき層56による外層パターンが形成されたことになる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前記した従来のパターン形成方法には,外層パターンのパターン精度や歩留まりがよくないという問題点があった。その原因は,以下の点にあると考えられる。すなわち,図10の状態から図11の状態に至るときにエッチングする銅箔51および無電解めっき層54の厚さが,ばらつきを含めれた最大値では6μm程度もあることである。このためのエッチングは外層パターン56に対しても作用する。特に横方向には両側から作用するので,外層パターン56の幅はエッチング前後で12μmほども減少してしまうのである。このようにエッチング量が多いため,エッチングそのもののばらつきもその分大きく,これが図11の状態でのパターン精度を悪化させている。このため,外層パターンとしてあまりファインなパターンを用いることができないのである。 【0005】また,図11の状態でのライン幅Lおよびスペーシング幅Sをともに30μmとすれば,図9の状態でのめっきレジスト55の間隔Lを42μmとし,幅Sを18μmとしなければならない。このようにめっきレジスト55の幅Sが小さいことにより,図11の状態でパターン間のショートが生じることがある。なぜなら,めっきレジスト55の密着性が不十分だと,電気めっき時にその下にめっきもぐりが生じる場合があるからである。このようなことがあると,その箇所では,図10におけるパターン間部分の厚さがもっと厚くなる。その箇所はエッチング後も残銅となる可能性が強い。そして,めっきレジスト55の幅Sが小さいと,残銅がパターンからパターンまでつながってショートとなり,歩留まりを下げるのである。エッチングの程度を増せば残銅は解消できるように思えるが,エッチング量が多いことは前述のようにそれ自体が問題である。 【0006】本発明は,前記した従来のパターン形成方法が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,外層のパターン精度がよく,歩留まりもよいパターン形成方法を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】この課題の解決を目的としてなされた本発明のパターン形成方法は,内層パターンを有する基板表面上に,層間絶縁層と,保護層付き極薄導体箔とを,保護層が最も外側になるように積層し,保護層が付いたままレーザ穴開けして穴の底に内層パターンを露出させ,保護層を除去して極薄導体箔を露出させ,極薄導体箔上に外層パターンをアディティブに形成し,外層パターンの線間部分の極薄導体箔をエッチングして除去することによる極薄導体箔を用いたパターン形成方法である。 【0008】この方法では,基板表面の内層パターン上に,層間絶縁層と,保護層付き極薄導体(主として銅)箔とが積層される。この極薄導体箔は外層パターンの一部となるものである。このとき,極薄導体箔の上に保護層が付いている。この保護層は,極薄導体箔を保護するために付けられているものである。そして,保護層が付いたままの状態で,レーザ加工により穴が形成される。これにより穴の底に内層パターンが露出する。その後,保護層が除去される。そして外層パターンがアディティブに形成される。ここで「アディティブに」とは,全面に導体層を形成しまたは積層してこれをパターンエッチングするのではなく,パターン部分にのみ導体層が形成される手法によることを意味する。そして,外層パターンの線間部分の極薄導体箔がエッチングにより除去される。 【0009】この方法では,外層パターンの線間部分をエッチングするときのエッチングの程度は,少なくて済む。極薄導体箔は薄いだけでなく厚さの均一性にも優れるので,ばらつきを考慮した最大厚でもさほど厚くないからである。このため,このエッチングによる外層パターンのダメージが少なく,パターン精度が高い。また,外層パターンのアディティブ形成の際,線間部分の幅を必要以上に小さくしなくても済む。このため,めっきもぐり等が仮に生じてもそれによりパターン間のショートに至るおそれは小さい。 【0010】ここで一般的には,レーザ穴開けの後,穴の底のクリーニングが行われる。穴の底には層間絶縁層の残渣が残っており,これを除去するためである。つまり前述の「露出」は,層間絶縁層の残渣が残った不完全なものでもよいのである。このクリーニングは,保護層を除去する前に行うことが望ましい。クリーニングの際に,極薄導体箔がダメージを受けて厚さのばらつきが生じるのを防ぐためである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。まず,出発状態を説明する。本実施の形態では,図1の状態を出発状態とする。この状態は,絶縁層49上に公知の手法により内層パターン50を形成した状態である。 【0012】この状態に対し,図2に示すように,層間絶縁層11とカバーフィルム付き極薄銅箔12とを積層する。層間絶縁層11の形成は,ドライフィルム(感光性のないものでよい)のラミネートや,液状樹脂を塗布して固化する方法など公知の手法を用いればよい。カバーフィルム付き極薄銅箔12は,厚さ3μmの銅箔13に,カバーフィルム14としてPETフィルムを接着したものである。図2の状態では,カバーフィルム14が最上に位置しており,銅箔13はカバーフィルム14と層間絶縁層11との間に位置している。銅箔13は,外層パターン形成の下地となるものである。 【0013】層間絶縁層11およびカバーフィルム付き極薄銅箔12の積層は,まず層間絶縁層11を積層し次いでカバーフィルム付き極薄銅箔12をラミネートしてもよいし,両者を一度にラミネートしてもよい。また,カバーフィルム付き極薄銅箔12は,PETフィルム以外に銅箔やアルミ箔,レーザシート等をカバーフィルム14としたものも提供されているのでそれらのいずれでもよい。 【0014】次に,ビアホールを形成する。このため,内層パターン50が存在する位置に対し上方から,レーザビームを照射して穴開け加工する。このときのレーザビームは,UV−YAGレーザが好ましく(CO2 レーザでも可能ではある),銅箔13を直に加工できるビームパワーを要する。これにより,図3に示すように,カバーフィルム14,銅箔13,層間絶縁層11が加工されてビアホール15が形成され,その底に内層パターン50が露出する。図3から明らかなように,ビアホール15の形成のためのレーザ加工は,カバーフィルム14が付いたままの状態で行われる。よって,穴開けされずに残っている部分の銅箔13は,レーザ加工により何らダメージを受けていない。 【0015】図3の状態でのビアホール15の底の内層パターン50上には,層間絶縁層11の残渣16が残っている。レーザビームのパワーが銅箔13を直に加工できるほど強力なので,内層パターン50が露出し始めたと思われるところで見込みで加工を停止しなければならないからである。さもないと内層パターン50も加工されてしまうからである。そこで,ビアホール15のクリーニングを行い,残渣16を除去する。クリーニングは,プラズマ処理もしくはソフトエッチングにより行う。クリーニング後の状態を図4に示す。図4の状態では,ビアホール15の底の残渣16が消滅している。図4から明らかなように,クリーニングもまた,カバーフィルム14が付いたままの状態で行われる。よって,銅箔13は,クリーニングにより何らダメージを受けていない。 【0016】クリーニングが済んでから,カバーフィルム14を剥がす。その後,全面に無電解銅めっきを施す。無電解銅めっきの厚さは1μm程度でよい。そして,めっきレジストを形成する。この状態を図5に示す。めっきレジスト18は,形成する外層パターンのネガパターンをなしている。その後,電気めっきにより,めっきレジスト18のない部分に銅めっき層を形成する。そしてめっきレジスト18を除去する。これにより,図6の状態を得る。図6の状態では,銅箔13および無電解めっき層17により,パターン間がつながっている。そこで,パターン間の銅箔13および無電解めっき層17が消える程度に軽くエッチングする。これにより,図7の状態とする。これで,パターン間が分離され,主として電気めっき層19による外層パターンが形成されたことになる。 【0017】本形態では,外層パターン19形成の下地として,前述のようにカバーフィルム付き極薄銅箔12を用いている。カバーフィルム付き極薄銅箔12の主層である銅箔13は,単に厚さが3μmしかなく極薄であるというだけでなく,厚さの均一性に優れている。すなわち銅箔13の厚さのばらつきは,±0.5μm程度しかない。このため,図6の状態でパターン間をつないでいる銅箔13および無電解めっき層17の厚さは,ばらつきを考慮した最大厚でも4.5μm程度である。このため,図6の状態から図7の状態へのエッチングの際のエッチング量が,従来技術で説明したものの場合より少なくて済む。このことにより,外層パターン19の幅のエッチング前後での減少量は9μmほどに止まる。また,エッチングのばらつきもその分少ない。よって,図7の状態でのパターン精度がよい。このため,外層パターンとしてファインなパターンでも用いることができる。 【0018】また,図7の状態でのライン幅Lおよびスペーシング幅Sをともに30μmとすれば,図5の状態でのめっきレジスト18の間隔Lを39μmとし,幅Sを21μmとすればよい。このようにめっきレジスト18の幅Sを従来技術で説明したものの場合ほど極端には小さくしなくて済む。このため,仮に電気めっき時にめっきレジスト18の下にめっきもぐりが生じたとしても,それによりパターン間のショートとなる可能性はさほど大きくない。このため歩留まりがよい。 【0019】以上詳細に説明したように本実施の形態では,外層パターン19形成の下地として,前述のようにカバーフィルム付き極薄銅箔12を用いるとともに,そのカバーフィルム14が付いたままの状態で,レーザ穴開けおよびクリーニングを行うこととしている。このため,銅箔13の厚さの均一性が維持されたまま,外層パターン19の形成が行われる。したがって,外層パターン19の分離のためのエッチング量が少なくて済む。かくして,極薄銅箔を用いることにより,外層パターンのパターン精度および歩留まりを向上させたパターン形成方法が実現されている。 【0020】なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,カバーフィルム付き極薄銅箔12として,銅箔13の厚さが3μmであるものを用いたが,公称厚4μm以下のものであればよい。また,銅以外の導体を用いたものであっても,上記の用途に使用可能なものであればよい。さらに,外層パターン19の上にさらに上層パターンを積み上げてもよい。 【0021】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明によれば,極薄導体箔を用いることにより,外層のパターン精度がよく,歩留まりもよいパターン形成方法が提供されている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000158 【氏名又は名称】イビデン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年6月28日(2000.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105751 【弁理士】 【氏名又は名称】岡戸 昭佳 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−16356(P2002−16356A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月18日(2002.1.18) |
| 【出願番号】 |
特願2000−194350(P2000−194350) |
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