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【発明の名称】 照明システム
【発明者】 【氏名】鴨井 美稚子

【氏名】加藤 潤一

【氏名】濱名 哲也

【要約】 【課題】リモコンの操作を混乱させることなくリモコンの数の増加を防止できるようにした照明システムを提供する。

【解決手段】人体検出手段や明るさ検出手段のような検出手段を1つ又は複数備え、それらの情報に基づき照明器具の点灯状態を制御する照明制御装置と、この照明制御装置の制御値や制御状態を設定する設定手段からなる照明システムにおいて、前記設定手段は、照明制御装置の制御に用いる検出手段の組合せや制御タイプに応じた設定手段に切り替え可能とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 人体検出手段や明るさ検出手段のような検出手段を1つ又は複数備え、それらの情報に基づき照明器具の点灯状態を制御する照明制御装置と、この照明制御装置の制御値や制御状態を設定する設定手段からなる照明システムにおいて、前記設定手段は、照明制御装置の制御に用いる検出手段の組合せや制御タイプに応じた設定手段に切り替え可能であることを特徴とする照明システム。
【請求項2】 設定手段は照明制御装置に無線信号で設定内容を伝送することを特徴とする請求項1記載の照明システム。
【請求項3】 照明制御装置は少なくとも信号受信部を有し、設定手段は少なくとも信号送信部を有することを特徴とする請求項1または2記載の照明システム。
【請求項4】 照明制御装置と設定手段は共に信号受信部と信号送信部を有することを特徴とする請求項1または2記載の照明システム。
【請求項5】 設定手段はその機能切り替えのための切替手段を有することを特徴とする請求項3または4記載の照明システム。
【請求項6】 設定手段の機能切り替えのための切替手段を設定手段とは別に設けたことを特徴とする請求項3または4記載の照明システム。
【請求項7】 設定手段の機能切り替えのための切替手段は、その設定手段が設定する照明制御装置に設けられていることを特徴とする請求項6記載の照明システム。
【請求項8】 設定手段が有する切替手段は、専用の切替スイッチであることを特徴とする請求項5記載の照明システム。
【請求項9】 設定手段が有する切替手段は、設定時に利用するボタンを操作することにより設定手段の機能を切り替えることを特徴とする請求項5記載の照明システム。
【請求項10】 設定手段が有する切替手段は、設定時に利用するボタンをある特定の操作をすることにより設定手段の機能を切り替えることを特徴とする請求項5記載の照明システム。
【請求項11】 照明制御装置の設定をする設定手段とは別の無線による設定手段により制御タイプを示す無線信号が送信され、それを受信した照明制御装置の設定をする設定手段がそのタイプに応じた設定手段に切り替わることを特徴とする請求項6記載の照明システム。
【請求項12】 照明制御装置の設定をする設定手段ではあるが、他の設定手段の設定タイプを切り替える手段を有する設定手段によって、設定タイプを示す信号が送信され、その信号を受信した照明制御装置の設定をする設定手段がそのタイプに応じた設定手段に切り替わることを特徴とする請求項6記載の照明システム。
【請求項13】 照明制御装置の設定をする設定手段にメモリなどを連結させることにより制御タイプに応じた設定手段に切り替わることを特徴とする請求項6記載の照明システム。
【請求項14】 設定手段が照明制御装置に制御タイプを問い合わせる信号を送信し、その信号を受信した照明制御装置から制御タイプを示す信号が送信され、その制御タイプを示す信号を受信した設定手段がそのタイプに応じた設定手段に切り替わることを特徴とする請求項7記載の照明システム。
【請求項15】 設定手段が制御タイプに応じた設定手段に切り替わると、必要な項目しか設定できないようにしたことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の照明システム。
【請求項16】 設定手段が制御タイプに応じた設定手段に切り替わると、その設定手段が備える設定内容など表示する表示手段の表示内容が制限されるか、または、操作が制限されることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の照明システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人感センサや明るさセンサを用いて照明制御することにより省エネ効果や利便性を向上させた照明システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、照明器具や制御装置ならびにそれらの設定や操作をするリモコンに、アドレスを設定する手段を有するものがあった。信号を送りたい照明器具や制御装置のアドレスと同じアドレスにリモコン側も設定して送信すると、そのアドレスを有する照明器具や制御装置のみが信号を受信することができる。これは、送信される信号にアドレスデータが含まれており、受信側は同一のアドレスデータを有する信号のみ受け付けるように制限しているものである。例えば、図23において、リモコンからアドレス1を含む信号を送信すると、アドレス1の器具は信号を受け付けるが、アドレス2の器具は信号を受け付けない。この技術は、設定や操作をしたい器具や装置に向かって、ある信号を送信した時に、無線信号が干渉して、隣り合う器具や装置もその信号を受信して制御状態や設定内容が変わることを防ぐためのものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、オフィスなど、用途によって異なる制御を行う照明制御装置を設置することがある。それらの設定や操作をワイヤレスリモコンで行うことができるようにする場合、照明制御装置の制御タイプごとに設定項目や操作項目が異なるため、すべての制御タイプの設定項目や操作項目を網羅したリモコンにすると、必要のない機能がリモコンに設けられているため、リモコン操作に混乱をきたす恐れがある。また、各制御タイプ専用のリモコンの場合、リモコン操作の混乱は解消されるが、設置した制御タイプの数だけリモコンが必要になる。
【0004】本発明は、これらの問題を解消することを課題とするものであり、リモコンの操作を混乱させることなくリモコンの数の増加を防止できるようにした照明システムを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の照明システムによれば、人体検出手段や明るさ検出手段のような検出手段を1つ又は複数備え、それらの情報に基づき照明器具の点灯状態を制御する照明制御装置と、この照明制御装置の制御値や制御状態を設定する設定手段からなる照明システムにおいて、前記設定手段は、照明制御装置の制御に用いる検出手段の組合せや制御タイプに応じた設定手段に切り替え可能であることを特徴とするものである。
【0006】具体的には、例えば、図24に示すように、照明制御装置の設定をする設定手段とは別の無線による設定手段により制御タイプを示す無線信号が送信され、それを受信した照明制御装置の設定をする設定手段がそのタイプに応じた設定手段に切り替わるようにする。
【0007】また、図25に示すように、照明制御装置の設定をする設定手段ではあるが、他の設定手段の設定タイプを切り替える手段を有する設定手段によって、設定タイプを示す信号が送信され、その信号を受信した照明制御装置の設定をする設定手段がそのタイプに応じた設定手段に切り替わるようにしても良い。また、図26に示すように、照明制御装置の設定をする設定手段にメモリなどを連結させることにより制御タイプに応じた設定手段に切り替わるようにしても良い。
【0008】また、図27に示すように、設定手段が照明制御装置に制御タイプを問い合わせる信号を送信し、その信号を受信した照明制御装置から制御タイプを示す信号が送信され、その制御タイプを示す信号を受信した設定手段がそのタイプに応じた設定手段に切り替わるようにしても良い。また、設定手段そのものに切替手段を設けても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は本発明の実施形態1の照明システムの構成図である。図中、1は照明器具、2照明制御装置、3はリモコンである。照明制御装置2は人体検出手段や明るさ検出手段のような検出手段を1つ又は複数備え、それらの情報に基づき照明器具1の点灯状態を制御する。また、照明制御装置2はリモコン3からの信号を受信するための信号受信部を有する。リモコン3は信号送信部を有し、照明制御装置2の制御内容を設定したり、手動操作したりすることができる。照明制御装置2は、具備するセンサの組合せや数などにより制御タイプが異なる。そして、制御タイプが異なると、当然、その設定及び操作の内容も異なる。リモコン3は、各制御タイプ専用の設定及び操作のみに限定できるように切り替える手段を備える。
【0010】例えば、図2の例では、リモコン3が各制御タイプ専用になるために切り替える手段として、リモコン3に備えられたタイプ切替スイッチ4を用いている。図示された例では、タイプ0専用となっているが、タイプ切替スイッチ4を操作することにより、タイプ1、タイプ2、タイプ3専用にそれぞれ切り替えることができる。
【0011】また、図3の例では、リモコン3が各制御タイプ専用になるために切り替える手段として、リモコン3に備えられたタイプ切替ボタン5を用いている。リモコン3に具備された表示手段6にタイプが表示される。図示された例では、タイプ0専用となっているが、タイプ切替ボタン5を操作することにより、表示手段6における表示がタイプ0→タイプ1→タイプ2→タイプ3→タイプ0のように切り替わる。
【0012】次に、図4の例では、リモコン3が各制御タイプ専用になるために切り替える手段として、リモコン3に備えられた操作・設定用ボタン5a〜5cを兼用している。これらのボタン5a〜5cは、照明制御装置2の設定や手動操作を行う際に使用する操作ボタンであるが、これらの複数のボタンをある特定の操作、順番で操作することにより制御タイプが切り替わる。例えば、ボタン5aを2秒以上押した後、ボタン5bを押す→ボタン5cを押す→ボタン5aと5bを同時に押す、という手順で操作すれば、タイプ2専用のリモコンになるなど、通常の操作では使用しないような手順を用いてボタン5a〜5cを操作することにより制御タイプを切り替える。
【0013】次に、図5の例では、リモコン3が各制御タイプ専用になるために切り替える手段として、タイプ切替用の専用リモコン7からの信号を受信すると対応するタイプが切り替わるようにする。この場合、リモコン3は、信号送信部と信号受信部を共に有し、タイプ切替用の専用リモコン7からの信号を受信できる必要がある。制御タイプを切り替えようとする操作者Mは、タイプ切替用の専用リモコン7の送信部とリモコン3の受信部とを向かい合わせて操作するものである。図6に示すように、タイプ切替用リモコン7からタイプ0専用への切替信号を送信すると、設定及び操作用のリモコン3はタイプ0専用に切り替わる。同様に、タイプ1、2、3専用への切替信号を送信した場合には、設定及び操作用のリモコン3はタイプ1、2、3専用にそれぞれ切り替わる。
【0014】次に、図7の例では、リモコン3が各制御タイプ専用になるために切り替える手段として、タイプ切替のための専用カートリッジ8を設定及び操作用のリモコン3に接続すると、リモコン3の対応する制御タイプが切り替わるようにする。専用カートリッジ8には例えばメモリが内蔵されており、設定及び操作用のリモコン3は専用カートリッジ8から読み込んだ情報により制御タイプが切り替わる。例えば、タイプ0の専用カートリッジを接続すると、設定及び操作用のリモコン3はタイプ0専用に切り替わる。同様に、タイプ1、2、3の専用カートリッジを接続した場合には、設定及び操作用のリモコン3はタイプ1、2、3専用にそれぞれ切り替わる。
【0015】また、リモコンは、図8に示すように、各制御タイプ専用から、すべてのタイプの設定や手動操作に対応できる全機能型のリモコンに切り替えることもできるようにしても良い。ただし、全タイプ用のリモコンを用いた場合、照明制御装置の制御タイプによっては、全タイプ用のリモコンから送信される信号の種類によっては、信号を受け付けないものもある。例えば、明るさセンサを持たず、明るさのフィードバック制御が出来ない制御タイプの照明制御装置に、明るさの設定値を送信したような場合、信号を受け付けることができない。このような受け付け不可の信号が受信された場合、そのことを可視光LED表示などで報知する手段を設けても良い。
【0016】本実施形態によれば、複数の制御タイプの照明制御装置に1機種のリモコンで対応することができ、かつ、各制御タイプごとの設定や操作内容に限定したリモコンにすることができ、必要のない機能を排除することが可能で、リモコンの操作者が混乱なく操作することができる。
【0017】(実施形態2)図9および図10は本発明の実施形態2の照明システムの構成図である。図中、1は照明器具、2照明制御装置、3はリモコンである。照明制御装置2は、複数のセンサと、リモコン信号の受信部および送信部と、センサの出力に基づいて複数の照明器具1の点灯レベルを制御する調光信号を出力する制御部とを備えている。リモコン3は、リモコン信号の送信部および受信部と、表示手段、画面切替手段、信号送信手段を備えており、照明制御装置2の制御内容の設定や手動操作のための信号を送信できるほか、制御タイプの問い合わせ信号を送信したり、その問い合わせ信号に対する返信信号を受信できるようになっている。照明制御装置2のセンサには、明るさセンサや人感センサなどがあり、センサの組合せなどにより制御タイプが異なる。リモコン3は、照明制御装置2の制御タイプ専用の設定及び操作に対応することができ、リモコン3のタイプは照明制御装置2により切り替えられる。
【0018】図9および図10の#1〜#6は制御タイプの問い合わせ動作のステップを示している。まず、図9の#1のように、タイプ問い合わせ信号を送信する操作をすると、#2のように、リモコンからタイプ問い合わせ信号が送信され、#3のように、照明制御装置の信号受信部でタイプ問い合わせ信号が受信される。これに対して、図10の#4のように、照明制御装置の信号送信部から制御タイプ返信信号が送信される。#5のように、照明制御装置からの制御タイプの返信信号をリモコンの信号受信部で受信すると、リモコンは、#6のように、その信号の内容に応じた制御タイプのリモコンになる。
【0019】本実施形態によれば、リモコン3で設定及び操作したい照明制御装置2に直接問い合わせて照明制御装置2からの返信信号によりリモコン3の制御タイプを切り替えるため、実施形態1の効果に加え、設置されている照明制御装置2の制御タイプが不明な場合でも、確実に対応するタイプにリモコン3を切り替えることができる効果がある。
【0020】(実施形態3)図11〜14は、本発明の実施形態3の照明システムにおける第1〜第16の制御タイプの照明制御装置の構成を示している。また、図15はこれらの各制御タイプの照明制御装置に適合できるリモコンの構成を示している。図15のリモコン3は、リモコン信号の信号送信部31と信号受信部32、表示手段33、画面切替手段34、信号送信手段35を備えている。表示手段33は図16〜図19に示すような表示画面群を表示する手段であり、画面切替手段34は表示画面群を切り替えるための操作ボタンである。また、信号送信手段35はその表示内容に応じた信号を送信するための操作ボタンである。このリモコン3は、各制御タイプの設定及び操作に対応することができ、実施形態1や2などの方法で、各制御タイプ専用の設定及び操作のみに限定することができる。
【0021】図11〜図14に示すように、使用するセンサの数や組合せによって、照明制御装置のタイプすなわち制御タイプも異なる。各制御タイプは制御の内容が異なるが、共通する制御もある。例えば、人感センサを備える照明制御装置では、その検出情報に基づき、人がいるときは高出力点灯、人がいないときは、低出力点灯となるような制御をする場合、高出力点灯時と低出力点灯時の点灯レべルや、非検知状態になってから高出力点灯レべルを維持する保持時間、高出力点灯から低出力点灯へ点灯状態が移行するときのフェードカーブ又はフェード時間、低出力点灯から高出力点灯に移行するときのフェードカーブ又はフェード時間などが設定内容となる。また、明るさセンサでは、その検出値に基づき、ある明るさ以上のときに人感センサ制御を許可するという制御をする場合、人感センサ制御を許可する明るさの値、明るさ検出値が一定になるように点灯状態をフィードバック制御する場合、その一定にする明るさ検出値などが設定内容となる。これらは、各タイプに共通する項目であったり、該当しない項目であったりする。
【0022】そこで、図15のリモコン3は、図16に示すような表示画面群を備え、すべての制御タイプ0〜Fに必要な設定内容、及び、すべてのセンサによる制御に必要な設定内容を表示し且つ設定できる機能を備えているが、各タイプ専用に切り替えられると、表示される画面は図17〜図19に例示するように限定される。例えば、図11のタイプ0、図13のタイプ8、図14のタイプEの照明制御装置の設定及び操作をするための専用のリモコンとなった後は、これらの照明制御装置が備えるセンサの組み合わせに応じて、タイプ0専用、タイプ8専用、タイプE専用の設定内容のみが表示可能となる。
【0023】(実施形態4)図20は本発明の実施形態4の照明システムに用いるリモコンの構成図である。このリモコンは例えば図11に示すタイプ0〜3の照明制御装置に適合できるものとする。リモコン3は、リモコン信号の信号送信部31および信号受信部32と、表示手段33、及び操作ボタン■〜■を備えており、各制御タイプの設定及び操作に対応することができ、実施形態1や2などの方法で、各制御タイプ専用の設定及び操作のみに限定することができるものとする。操作ボタン■〜■の機能はリモコンのタイプによって異なる。例えば、ボタン■ではタイプ0、1、2、3に共通する信号が送信される。ボタン■ではタイプ0、1に共通する信号が送信される。ボタン■ではタイプ2、3に共通する信号が送信される。ボタン■ではタイプ0、2に共通する信号が送信される。ボタン■ではタイプ1、3に共通する信号が送信されるものとする。
【0024】いま、図20のリモコン3がタイプ0専用になっているときに、図21に示すように、ボタン■、■または■を押すと所定の信号が送信されると共に、その送信時には送信マークが表示される。一方、ボタン■または■を操作しても信号は送信されず、信号の送信マークも表示されない。
【0025】次に、図20のリモコン3がタイプ2専用になっているときには、図22に示すように、ボタン■、■または■を押すと所定の信号が送信されると共に、その送信時には送信マークが表示される。一方、ボタン■や■を操作しても信号は送信されず、信号の送信マークも表示されない。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、人体検出手段や明るさ検出手段のような検出手段を1つ又は複数備え、それらの情報に基づき照明器具の点灯状態を制御する照明制御装置と、この照明制御装置の制御値や制御状態を設定する設定手段からなる照明システムにおいて、前記設定手段は、照明制御装置の制御に用いる検出手段の組合せや制御タイプに応じた設定手段に切り替え可能としたので、リモコンの操作を混乱させることなく、リモコンの数の増加を防止できるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成12年11月30日(2000.11.30)
【代理人】 【識別番号】100085615
【弁理士】
【氏名又は名称】倉田 政彦
【公開番号】 特開2002−170689(P2002−170689A)
【公開日】 平成14年6月14日(2002.6.14)
【出願番号】 特願2000−365846(P2000−365846)