| 【発明の名称】 |
CS放送デュアルアンテナの受信レベル計測方法及び計測装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 二郎
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| 【要約】 |
【課題】デュアルアンテナの方向を調整する際、メータの最大値を1個所とすることができ、方向調整を確実かつ容易に行ない得ると共に、コストの低下を図り得るCS放送デュアルアンテナの受信レベル計測装置を提供する。
【解決手段】2衛星に対応した第1、第2のコンバータ12、13を備えたデュアルアンテナ10からの信号をチューナ21に入力する。また、このチューナ21には、チャンネル設定回路24にて設定されたチャンネル設定信号を選局スイッチ25により切換えて入力する。上記チャンネル設定回路24は、2衛星のうち一方の衛星だけが使用している周波数の放送チャンネルに対応したチャンネル設定信号を出力する。上記デュアルアンテナ10からチューナ21に送られてくる信号を上記チャンネル設定信号に従って受信し、チューナ21から出力されるAGC信号を電流増幅器34により増幅してメータ35を駆動する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2衛星に対応した2つのコンバータを備えたCS放送デュアルアンテナの出力信号をチューナで受信し、このチューナから出力されるAGC信号により上記アンテナの受信レベルを計測するCS放送デュアルアンテナの受信レベル計測方法において、上記チューナの受信チャンネルを上記2衛星のうち一方の衛星だけが使用している周波数の放送チャンネルに設定して受信電波のレベルを計測することを特徴とするCS放送デュアルアンテナの受信レベル計測方法。 【請求項2】 2衛星に対応した2つのコンバータを備えたCS放送デュアルアンテナの出力信号を受信するチューナと、このチューナから出力されるAGC信号を増幅する電流増幅器と、この電流増幅器の出力信号で駆動されるメータと、上記チューナの受信チャンネルを設定するチャンネル設定手段とを具備し、上記チャンネル設定手段は、上記チューナの受信チャンネルを上記2衛星のうち一方の衛星だけが使用している周波数の放送チャンネルに設定することを特徴とするCS放送デュアルアンテナの受信レベル計測装置。 【請求項3】 2衛星に対応した2つのコンバータを備えたCS放送デュアルアンテナの出力信号を受信するチューナと、このチューナから出力されるAGC信号を増幅する電流増幅器と、この電流増幅器の出力信号で駆動されるメータと、上記チューナに対する複数のチャンネル設定信号を出力するチャンネル設定手段と、このチャンネル設定手段から出力されるチャンネル設定信号を選択して上記チューナに入力する選局スイッチとを具備し、上記チャンネル設定手段は、上記2衛星のうち一方の衛星だけが使用している周波数の放送チャンネルに対応したチャンネル設定信号を複数出力することを特徴とするCS放送デュアルアンテナの受信レベル計測装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、CS放送デュアルアンテナの受信レベル計測方法及び計測装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、BS放送、CS放送等の衛星放送の数が益々増加している。また、CS放送(CSディジタル放送)においては、同一軌道上に非常に狭い間隔で、例えば4°の角度でJC−SAT3号及びJC−SAT4号の衛星が打ち上げられている。上記JC−SAT3号及びJC−SAT4号の衛星から送信されるCS放送は、それぞれ専用のパラボラアンテナで受信することができるが、最近では1つの受信アンテナで2つのCS放送を受信することができるCS放送デュアルアンテナが実用化されている。このCS放送デュアルアンテナは、1つのパラボラ反射鏡に2つのコンバータ、すなわち、JC−SAT3号の放送受信用コンバータ及びJC−SAT4号の放送受信用コンバータを設けたものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記CS放送デュアルアンテナは、1つのアンテナで2つのCS放送を受信できるので非常に便利である。しかし、CS放送デュアルアンテナを設置する場合には、2つの衛星に対応するように、その位置を調整しなければならないので、その調整が非常に面倒である。一般的には、テレビ受信画像を確認しながらアンテナの方向を調整するが、テレビ受信機はアンテナから離れた所に設置されるので、1人でアンテナの方向を調整することは困難である。このためアンテナの受信信号のレベルをアンテナが設置されている場所、あるいはその近くで確認できるレベルメータが実用化されている。 【0004】上記従来のレベルメータは、2つのコンバータから出力されるJC−SAT3号の放送及びJC−SAT4号の放送をそれぞれ受信し、その受信信号のレベルをメータで表示するようにしたものである。調整に際しては、アンテナの方向を衛星の方向に概略合わせた後、アンテナを左右に移動させると、アンテナの向きが衛星の方向に一致したところでメータの振れが大きくなる。しかし、2つの衛星から放送電波が出力されているので、JC−SAT3号に適合する所とJC−SAT4号に適合する所の2個所にメータの最大値が現れることになり、どこが最適な所か確認することができない。また、2つの衛星から放送電波を受信することにより両方の電波が影響し合ってメータの振れが複雑に変化し、このためどの点が最適な方向であるかを確認することが困難である。 【0005】また、従来のレベルメータは、内部のチューナから出力される中間周波信号を取出し、その信号レベルを計測するように構成しているので、その扱う信号の周波数が高く、計測回路の構成が複雑となり、コストが高くなるという問題があった。 【0006】本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、アンテナの方向を調整する際、メータの最大値を1個所とすることができ、方向調整を確実かつ容易に行ない得ると共に、コストの低下を図り得るCS放送デュアルアンテナの受信レベル計測方法及び計測装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】第1の発明は、2衛星に対応した2つのコンバータを備えたCS放送デュアルアンテナの出力信号をチューナで受信し、このチューナから出力されるAGC信号により上記アンテナの受信レベルを計測するCS放送デュアルアンテナの受信レベル計測方法において、上記チューナの受信チャンネルを上記2衛星のうち一方の衛星だけが使用している周波数の放送チャンネルに設定して受信電波のレベルを計測することを特徴とする。 【0008】第2の発明に係るCS放送デュアルアンテナの受信レベル計測装置は、2衛星に対応した2つのコンバータを備えたCS放送デュアルアンテナの出力信号を受信するチューナと、このチューナから出力されるAGC信号を増幅する電流増幅器と、この電流増幅器の出力信号で駆動されるメータと、上記チューナの受信チャンネルを設定するチャンネル設定手段とを具備し、上記チャンネル設定手段は、上記チューナの受信チャンネルを上記2衛星のうち一方の衛星だけが使用している周波数の放送チャンネルに設定することを特徴とする。 【0009】第3の発明に係るCS放送デュアルアンテナの受信レベル計測装置は、2衛星に対応した2つのコンバータを備えたCS放送デュアルアンテナの出力信号を受信するチューナと、このチューナから出力されるAGC信号を増幅する電流増幅器と、この電流増幅器の出力信号で駆動されるメータと、上記チューナに対する複数のチャンネル設定信号を出力するチャンネル設定手段と、このチャンネル設定手段から出力されるチャンネル設定信号を選択して上記チューナに入力する選局スイッチとを具備し、上記チャンネル設定手段は、上記2衛星のうち一方の衛星だけが使用している周波数の放送チャンネルに対応したチャンネル設定信号を複数出力することを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るCS放送デュアルアンテナの受信レベル計測装置の回路構成図である。同図において、10はCS放送デュアルアンテナで、1つのパラボラ反射鏡11に対し、JC−SAT3号放送(PerfecTV)用の第1のコンバータ12及びJC−SAT4号放送(JSkyB)用の第2のコンバータ13を備えている。上記第1のコンバータ12及び第2のコンバータ13の出力信号は、混合器14で混合され、この混合器14に設けられている同軸コネクタ15より出力される。上記CS放送デュアルアンテナ10としては、局部発振周波数が「11.2GHz」のものと、「10.678GHz」のものが、従来から一般に使用されている。 【0011】テレビジョン受信機によりCS放送を受信する場合には、上記混合器14の同軸コネクタ15から同軸ケーブルを介してCSチューナ(図示せず)に接続するが、CS放送デュアルアンテナ10の受信レベルを計測する際には、同軸コネクタ15から同軸ケーブル16を介してCS放送デュアルアンテナの受信レベル計測装置(レベルメータ)20に接続する。また、上記CS放送デュアルアンテナ10は、テレビジョン受信機のCSチューナあるいは、受信レベル計測装置20から供給される直流電源によって動作する。 【0012】上記受信レベル計測装置20は、CS放送受信用のチューナ21を備えている。上記チューナ21には、アンテナ入力端子22及びチューナ出力端子23が設けられており、上記アンテナ入力端子22が同軸ケーブル16を介して上記混合器14の同軸コネクタ15に接続される。チューナ21は、アンテナ入力端子22に入力された受信信号を分岐してチューナ出力端子23に出力する。このチューナ出力端子23には、必要に応じてテレビジョン受信機のCSチューナが同軸ケーブルにより接続される。 【0013】上記チューナ21には、チャンネル設定回路24から出力される複数のチャンネル設定信号が選局スイッチ25により選択されてTUV端子に入力される。上記チャンネル設定回路24は、JC−SAT3号、JC−SAT4号の何れか一方のみで送信されているチャンネルを受信できるように、例えばJC−SAT3号における放送チャンネルJD25(送信周波数12.428GHz)を受信できるように設定される。選局スイッチ25は、CS放送デュアルアンテナ10の種類に応じて、すなわち、CS放送デュアルアンテナ10が使用している局部発振周波数に対応してチャンネル設定回路24のチャンネル設定信号を選択し、チューナ21のTUV端子に入力する。この場合、選局スイッチ25による例えば#1の選択チャンネルは、局部発振周波数が「11.2GHz」のデュアルアンテナ、#2の選択チャンネルは局部発振周波数が「10.678GHz」のデュアルアンテナに対応している。 【0014】なお、図1では、チャンネル設定回路24及び選局スイッチ25により、#1、#2のチャンネル以外に、更に#3〜#6のチャンネルを選択できるようになっているが、これはその他のCS衛星、BS衛星の電波を受信する専用アンテナを設置する場合に、その対応する衛星電波の受信レベルを計測できるようにしたものである。 【0015】そして、上記チューナ21のLNB端子には、直流電源26から例えば12Vの動作電圧が電源スイッチ27a、詳細を後述する保護回路28及び電源ライン29を介して入力される。上記直流電源26としては、例えば1.5Vの電池を8本使用し、合計12Vの電圧を得ている。 【0016】上記チューナ21は、チューナ出力端子23にテレビジョン受信機のCSチューナが接続されている場合には、CSチューナから供給される例えば12Vの直流電圧をアンテナ入力端子22及びLNB端子に出力する。この場合、LNB端子から電源ライン29に出力される直流電圧は、上記保護回路28によって直流電源26に影響しないようになっている。上記電源ライン29と接地ラインGNDとの間には、LED31が抵抗32を介して接続される。 【0017】また、上記電源ライン29に供給される12Vの電圧は、上記チャンネル設定回路24に供給されると共に、電圧変換回路33により例えば5Vの電圧に変換されてチューナ21に動作電圧として供給される。 【0018】そして、上記チューナ21から出力されるAGC信号を電流増幅器34により増幅してメータ35を駆動する。上記電流増幅器34については詳細を後述する。上記メータ35は、例えば200μAのもので、一端が上記電源ライン29に接続され、他端が電源スイッチ27bを介して電流増幅器34の出力端に接続される。この電流増幅器34には、上記メータ35の針の振れ状態を調整する感度調整用ボリューム36が設けられる。 【0019】上記電源スイッチ27a、27bは、連動して動作するもので、3端子a、b、cを可動接点dにより切換える構成となっている。電源スイッチ27aの端子aは電源OFF、端子bは電源ON、端子cは電源チェック(CHECK)のための端子で、端子aはオープン、端子b,cは直流電源26の+端子に接続され、共通接点dが保護回路28に接続される。また、電源スイッチ27bの端子a、bは電流増幅器34の出力端に接続され、端子cは可変抵抗37及び抵抗38を介して接地ラインGNDに接続され、可動接点dがメータ35に接続される。 【0020】図2は、上記保護回路28の回路構成を示したものである。保護回路28の入力端子T1は、抵抗40を介して例えばPNP型のトランジスタ41のエミッタに接続され、そのコレクタはダイオード42を順方向に介して出力端子T2に接続される。上記抵抗40には、抵抗43及び大容量のコンデンサ44が並列に接続される。また、トランジスタ41のエミッタ・ベース間に抵抗45が接続されると共に、コレクタ・ベース間抵抗46が接続される。更に、上記入力端子T1は、例えばPNP型のトランジスタ47のエミッタに接続され、そのベースは上記トランジスタ41のベースに接続される。また、トランジスタ47のコレクタは、トランジスタ41のベースに接続されると共に、抵抗48を介して接地ラインGNDに接続される。上記保護回路28は、図1に示したように直流電源26が電源スイッチ27aを介して入力端子T1に供給され、出力端子T2は、電源ライン29に接続される。 【0021】上記保護回路28は、電源スイッチ27a、27bがONされると、直流電源26が入力端子T1に供給され、これによりトランジスタ41がONする。このため入力端子T1に供給された直流電源26は、ダイオード42及び出力端子T2を介して電源ライン29へ出力される。 【0022】上記の状態において、保護回路28の負荷回路に予め設定した以上の大きな電流が流れると、抵抗40、43による電圧降下が大きくなり、トランジスタ47のベース電圧が低下してトランジスタ47がONし、トランジスタ41のベースに逆バイアス電圧を与える。このためトランジスタ41がOFFして負荷回路を保護する。上記の状態は、大容量のコンデンサ44の充電電圧によって保持される。 【0023】上記のように保護回路28により負荷回路が遮断された場合は、電源スイッチ27a、27bをOFFし、負荷回路が正常に復帰した後、再度電源スイッチ27a、27bをONする。上記電源スイッチ27a、27bを一旦OFFすると、コンデンサ44に充電された電荷が抵抗40、43を介して放電し、初期状態に戻るので、電源スイッチ27a、27bを再度ONすると、トランジスタ41がONし、電源ライン29に直流電源26を供給する。また、ダイオード42は、テレビジョン受信機のCSチューナから供給される電圧と、直流電源26とを遮断する作用を有している。 【0024】図3は、上記電流増幅器34の回路構成を示したものである。AGC信号入力端子51と接地ラインGNDとの間にダイオード52及び半固定抵抗53が直列に設けられると共に、この半固定抵抗53にコンデンサ54が並列に設けられる。上記半固定抵抗53の摺動端子は、抵抗55を介して例えばNPN型トランジスタ57のベースに接続されると共に、抵抗56を介してエミッタに接続される。このエミッタと接地ラインGVDとの間には、上記感度調整用ボリューム36が設けられる。そして、上記トランジスタ57のコレクタは、電源スイッチ27bを介してメータ35に接続される。 【0025】上記の構成において、チューナ21から電流増幅器34に入力されるAGC信号は、その信号レベルが半固定抵抗53により調整されてトランジスタ57に入力される。トランジスタ57は、入力されたAGC信号を電流増幅し、メータ35を駆動する。この場合、メータ35における針の振れは、感度調整用ボリューム36によって調整される。 【0026】図4は、上記電流増幅器34において、半固定抵抗53の値を[100KΩ]、抵抗55の値を[160KΩ]、抵抗56の値を[33KΩ]とし、感度調整用ボリューム36の値を[0Ω]、[1.2KΩ]、[2.5KΩ]、[5KΩ]に可変設定した場合の入力電流と出力電流との関係を示したものである。 【0027】図5は、上記受信レベル計測装置(レベルメータ)20の外観構成を示したものである。ケース60の上側にアンテナ入力端子22及びチューナ出力端子23が設けられる。また、ケース60の前面には、上部側にメータ35が設けられると共に、その近傍にLED31が配置される。更に、ケース60の前面には、メータ35より下方に選局情報として局部発振周波数が例えば[1.Sky Perfec11.2GHz]、[2.Sky Perfec 10.678GHz]のように印刷表示されると共に、電源スイッチ27(27a、27b)が設けられる。この電源スイッチ27の近傍には、操作ツマミの位置に対応させて「OFF」、「ON」、「CHECK」の文字が印刷される。また、上記ケース60の右側部には、感度調整用ボリューム36及び選局スイッチ25が設けられる。 【0028】次にCS放送のデュアルアンテナ10を設置する場合に、上記受信レベル計測装置20を用いて方向調整を行なう場合の操作手順について説明する。まず、デュアルアンテナ10を受信するCS衛星、この場合には、JC−SAT3号、JC−SAT4の大体の方向に合わせて設置する。そして、図1に示したようにデュアルアンテナ10の同軸コネクタ15と受信レベル計測装置20のアンテナ入力端子22との間を同軸ケーブル16により接続し、選局スイッチ25をデュアルアンテナ10の種類、すなわち、局部発振周波数に合わせて設定する。すなわち、デュアルアンテナ10が「11.2GHz」の局部発振周波数を使用している場合には、選局スイッチ25により#1のチャンネルを選択し、デュアルアンテナ10が「10.678GHz」の局部発振周波数を使用している場合には、選局スイッチ25により#2のチャンネルを選択する。なお、受信レベル計測装置20の電源によりコンバータ12、13を動作させる場合には、チューナ出力端子23には何も接続しない。 【0029】そして、感度調整用ボリューム36を中位の状態に設定して電源スイッチ27をONにする。電源スイッチ27のONは、LED31の点灯により確認することができる。上記電源スイッチ27をオンすると、直流電源26が保護回路28を介してチューナ21のLNB端子に入力され、アンテナ入力端子22から同軸ケーブル16を介して混合器14及びコンバータ12、13に供給される。これによりコンバータ12、13が受信動作を開始する。この場合、チューナ21は、JC−SAT3号、JC−SAT4号の何れか一方のみで送信されているチャンネルを受信できるように、すなわち、この実施形態ではJC−SAT3号における放送チャンネルJD25(送信周波数12.428GHz)を受信できるように設定されている。 【0030】第1のコンバータ12は、JC−SAT3号から送信される周波数12.428GHzのチャンネルJD25(垂直偏波)の信号を受信すると、局部発振周波数が「11.2GHz」の場合には1228MHzの信号に変換し、局部発振周波数が「10.678GHz」の場合には1750MHzの信号に変換して出力する。一方、JC−SAT4号は、上記放送チャンネルJD25に対応する周波数の放送は行なっていないので、上記第2のコンバータ13からは上記放送チャンネルJD25に対応する周波数の信号は何も出力されない。 【0031】従って、チューナ21は、#1のチャンネルが選択されている場合には第1のコンバータ12から出力される「1228MHz」の信号を受信し、#2のチャンネルが選択されている場合には「1750MHz」の信号を受信する。 【0032】上記の状態で、上記設置したデュアルアンテナ10の仰角、偏波角を仮止めにして左右例えば東側から西側へ移動すると、第1のコンバータ12から受信信号が出力された際にチューナ21からAGC信号が出力され、その強さに応じてメータ35が振れるので、振れの最大の所で止める。メータ35の振れが極端に小さいとき、あるいは大きいときには、感度調整用ボリューム36により調整する。 【0033】次に、デュアルアンテナ10を上下方向に移動させ、メータ35の指針が最大になった位置で止める。上記のようにしてデュアルアンテナ10の仰角及び偏波角を調整し、受信レベルが最大の位置で固定する。 【0034】上記デュアルアンテナ10の方向を調整する際、一方の衛星、すなわちJC−SAT3号だけから電波が送信されているチャンネルを選択して受信電波のレベルを計測しているので、メータ35の振れの最大点は1個所しかなく、また、JC−SAT3号とJC−SAT4号の電波が相互に影響することもないので、受信電波の最大点を確実かつ容易に確認することができる。 【0035】また、JC−SAT3号の送信電波を受信する第1のコンバータ12に対する方向を正しく調整すると、結果的にJC−SAT4号の送信電波を受信する第2のコンバータ13に対する方向も正しく調整される。このためJC−SAT4号に対する方向調整を改めて行なう必要はない。 【0036】従って、上記の調整操作を終了した後、デュアルアンテナ10から受信レベル計測装置20を外してテレビジョン受信機のCSチューナを接続することにより、テレビジョン受信機はJC−SAT3号及びJC−SAT4号から送信されるCS放送の電波を最良の状態で受信することができる。なお、デュアルアンテナ10側で電源系統の異常が発生し、過大電流が流れた場合は、保護回路28が作動し、電源ライン29への電源供給を遮断して回路を保護する。 【0037】以上は、受信レベル計測装置20の電源をデュアルアンテナ10に供給してレベル測定を行なう場合について説明したが、テレビジョン受信機のCSチューナからの電源をデュアルアンテナ10に供給する場合には、受信レベル計測装置20の電源スイッチ27をOFFし、チューナ出力端子23にテレビジョン受信機のCSチューナを同軸ケーブルにより接続する。チューナ出力端子23にテレビジョン受信機のCSチューナを接続すると、CSチューナから供給される電圧がアンテナ入力端子22を介してコンバータ12、13へ出力されると共に、チューナ21のLNB端子から電源ライン29に出力される。このため電源スイッチ27をOFFした状態でも、受信レベル計測装置20はCSチューナからの電源によって正常に動作する。 【0038】従って、上記のように受信レベル計測装置20の電源を使用した場合と同様にしてデュアルアンテナ10の仰角及び偏波角を調整することができる。なお、チューナ21のチューナ出力端子23にCSチューナを接続した状態で電源スイッチ27をONしたとしても、直流電源26とCSチューナからの電源との間は保護回路28のダイオード42により遮断されているので、特に問題はない。 【0039】また、直流電源26の消耗状態をチェックする場合には、電源スイッチ27をCHECKの位置に切換える。このときメータ35に可変抵抗37及び抵抗38を介して直流電源26が供給され、直流電源26の消耗状態に応じてメータ35の針が振れるので、直流電源26の良否を確認することができる。 【0040】なお、上記実施形態では、チャンネル設定回路24は、2衛星のうち一方の衛星だけが使用している周波数の1つの放送チャンネルに対応したチャンネル設定信号を出力する場合について示したが、その他、一方の衛星だけが使用している周波数の放送チャンネルをチャンネル設定回路24に複数設定し、例えばJC−SAT3号における上記放送チャンネルJD25(送信周波数12.428GHz)の他、JD25と同じ偏波方式、この場合には垂直偏波のJD21(送信周波数12.348GHz)、JD23(送信周波数12.388GHz)等のチャンネルを設定し、そのチャンネル設定信号を選局スイッチ25により切換えてチューナ21に入力するようにしても良い。 【0041】上記の構成とすることにより、2衛星のうち一方の衛星だけが使用している周波数の放送チャンネルを、他方の衛星が将来使用するような状態になったとしても、予め設定しておいた他の放送チャンネルを使用してデュアルアンテナ10の方向調整を確実かつ容易に行なうことができる。 【0042】 【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、CS放送デュアルアンテナの方向を調整する際、一方の衛星だけが使用している周波数のチャンネルを選択して受信電波のレベルを計測しているので、メータの振れの最大点を1個所とすることができ、受信レベルが最大となる方向を確実かつ容易に確認でき、デュアルアンテナの方向を正しく調整することができる。 【0043】また、本発明は、チューナから出力されるAGC信号を利用して受信電波のレベルを計測しているので、AGC信号を電流増幅するだけでメータを駆動できる。このため回路構成を簡易化でき、コストの低下を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500340266 【氏名又は名称】有限会社 北光電機製作所
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| 【出願日】 |
平成12年7月19日(2000.7.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−34058(P2002−34058A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月31日(2002.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2000−218633(P2000−218633) |
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