| 【発明の名称】 |
質量分析装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】ホワイトハウス, クライグ
【氏名】バンクス, ジェイ., フレッド, ジュニア
【氏名】カタラノ, クレメント
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】質量分析計に接続したエレクトロスプレー(電気噴霧)及び大気圧化学イオン化源室の改良を行い、源性能の最適化及び源操作を簡素化しまた系の感度を改善した。大気圧イオン化室(60)の側面に沿って窓(46、47)を加え、操作中にエレクトロスプレー及び大気圧イオン化源を直接見ることを可能にすることによって、性能最適化のための大気圧イオン源手順を簡素化した。大気圧室の側壁に沿って伸びる円柱レンズ(64)を室内の観察用に半透明であるように配置した。この円筒状側面レンズ(33)は、エレクトロスプレー液体導入針(32)及びエレクトロスプレー室鏡板(34)から電気的に隔離した。円柱レンズとエレクトロスプレー液体導入針間の電位差と針と鏡板間に調整したものをより高くした円柱レンズを操作すると、エレクトロスプレー質量分析計の改善された系感度が達成できた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 試料担持溶液をイオン化する手段と、質量/電荷数に応じて分離する手段と、イオンの強度を測定して化合物の分子量や構造に関する情報を取得する手段とを備えた質量分析装置において、前記試料担持溶液の荷電液滴が生成するエレクトロスプレー室を包含し、試料担持溶液から大気圧又はその付近でイオンを発生させ、オリフィスを通して該イオンを真空に搬送するエレクトロスプレーイオン源と、前記試料担持溶液をエレクトロスプレー室に搬送する溶液搬送手段と、前記エレクトロスプレー室の側面に位置した一つ又はそれ以上の窓と、前記溶液搬送手段を囲み、円筒面に複数の孔を有する円筒形電極と、前記オリフィスを通して真空に入る中性気体をポンプで排出する手段を備えた真空内の一つ又はそれ以上の真空ポンプ段階と、真空に搬送されるイオンを質量分析するための一つ又はそれ以上の真空ポンプ段階内に位置する質量分析計及び検出器を包含して構成する質量分析装置。 【請求項2】 請求項1において、該エレクトロスプレー室が該エレクトロスプレー室の一側面に位置した該窓を包含していることを特徴とする質量分析装置。 【請求項3】 請求項1において、該エレクトロスプレー室が該エレクトロスプレー室の反対側面に位置した該窓を包含していることを特徴とする質量分析装置。 【請求項4】 請求項1において、該エレクトロスプレー室が該エレクトロスプレー室の三方側面に位置した該窓を包含していることを特徴とする質量分析装置。 【請求項5】 請求項1において、該エレクトロスプレー室が該エレクトロスプレー室の四方側面に位置した該窓を包含していることを特徴とする質量分析装置。 【請求項6】 請求項1において、各々の該窓アセンブリーがシールを包含していることを特徴とする質量分析装置。 【請求項7】 請求項1において、該質量分析計が飛行時間質量分析計であることを特徴とする質量分析装置。 【請求項8】 請求項1において、該質量分析計が四重極質量分析計であることを特徴とする質量分析装置。 【請求項9】 請求項1において、該質量分析計が磁気セクター質量分析計であることを特徴とする質量分析装置。 【請求項10】 請求項1において、該質量分析計がフーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析計であることを特徴とする質量分析装置。 【請求項11】 請求項1において、該質量分析計がイオン・トラップ質量分析計であることを特徴とする質量分析装置。 【請求項12】 試料担持溶液をイオン化する手段と、質量/電荷数に応じて分離する手段と、イオンの強度を測定して化合物の分子量や構造に関する情報を取得する手段とを備えた質量分析装置において、前記試料担持溶液の荷電液滴が生成する大気化学イオン化源室を包含し、前記試料担持溶液から大気圧又はその付近でイオンを発生させ、オリフィスを通して該イオンを真空に搬送する大気化学イオン化源と、該試料担持溶液を大気化学イオン化源室に搬送する溶液搬送手段と、該大気化学イオン化源室の側面に位置した一つ又はそれ以上の窓と、前記溶液搬送手段を囲み、円筒面に複数の孔を有する円筒形電極と、該大気化学イオン化源内の該オリフィスを通して真空に入る気体をポンプで排出する手段を備えた真空内の一つ又はそれ以上の真空ポンプ段階と、真空に搬送される該イオンを質量分析するための一つ又はそれ以上の該真空ポンプ段階内に位置する質量分析計及び検出器を包含して構成する質量分析装置。 【請求項13】 請求項2において、該大気化学イオン化源室が該大気化学イオン化源室の一側面に位置した該窓を包含していることを特徴とする質量分析装置。 【請求項14】 請求項2において、該大気化学イオン化源室が該大気化学イオン化源室の反対側面に位置した該窓を包含していることを特徴とする質量分析装置。 【請求項15】 請求項2において、該大気化学イオン化源室が該大気化学イオン化源室の三方側面に位置した該窓を包含していることを特徴とする質量分析装置。 【請求項16】 請求項2において、該大気化学イオン化源室が該大気化学イオン化源室の四方側面に位置した該窓を包含していることを特徴とする質量分析装置。 【請求項17】 請求項2において、該窓アセンブリーがシールを包含していることを特徴とする質量分析装置。 【請求項18】請求項2において、該質量分析計が飛行時間質量分析計であることを特徴とする質量分析装置。 【請求項19】 請求項2において、該質量分析計が四重極質量分析計であることを特徴とする質量分析装置。 【請求項20】 請求項2において、該質量分析計が磁気セクター質量分析計であることを特徴とする質量分析装置。 【請求項21】 請求項2において、該質量分析計がフーリエ変換イオンサイクロトロン質量分析計であることを特徴とする質量分析装置。 【請求項22】 請求項2において、該質量分析計がイオン・トラップ質量分析計であることを特徴とする質量分析装置。
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【発明の詳細な説明】【発明の属する技術分野】大気圧イオン化(API)源特に電気噴霧(以下「エレクトロスプレー」(ES)と記す)及び大気圧化学イオン化(APCI)源は、質量分析(MS)が応用される用途範囲を拡大してきた。改良した性能及び簡便に日常的にES及びAPCIイオン源を操作できる能力を持つことは、これからAPI/MS技術を日常的で同時に複雑な化学分析のために広範に使用することに貢献している。質量分析計に接続したESおよびAPCI源は両方共連続的に流動する液体試料からイオンを発生させることができ、かくして液体クロマトグラフィー(LC)及びキャピラリー電気泳動(CE)分離系のオンライン検出器として利用することができる。液体試料は同様に連続注入又は試料噴射によって、連続的に流動する溶液に導入することができる。API/MS系が譲歩性能なしに容易に操作できるようになるにつれて、この技術をあまり理解せずに最適の結果だけを得ることが要求される。API/MS系の段取り及び簡単になればそれだけ、この計測を成功裏に操作でき特異な分析応用を解決することができる研究者の基盤が広くなる。ES及びAPCI源の段取り及び最適化を簡単にするために、操作中API室内部を見ることを可能にする窓をES及びAPCI室(チャンバ)側面にとりつけた。操作時にスプレーを見ることによって、エレクトロスプレー又は噴霧補助エレクトロスプレーの最適化及び故障診断を助けることができる。室内を調べるために大気圧室の側壁に沿って伸びる半透明な円柱レンズを配置した。この円筒形状側面レンズをエレクトロスプレー液体導入管出口の先端工具チップ(以下単に「チップ」と記す)に対して高い電圧で操作すると、系の改良した感度を達成することができた。 【従来の技術】質量分析計に接続した大気圧イオン化源、特にエレクトロスプレー及び大気圧化学イオン化源は、溶液中に存在する化合物の分析に広く用いられてきている。ES/MS系は米国特許第4,531,056号、第4,542,293号及び第4,209,696号に記述されており、技術及びその応用はFennらによってMass Spectrometry Reviews 1991年9巻37〜70項またSmithらによってMass Spectrometry Reviews 1991年10巻359〜451項に解説されている。エレクトロスプレー及びAPCIは、オンラインLC/MS及びCE/MS系のためのイオン源として日常的に用いられている。第1図に図式的に示したようにエレクトロスプレーイオン化においては、試料担持液体を出口末端で一般に尖った管を通して気圧浴気体に導入する。ES液体導入管又は針出口と周囲の電極との間に3〜6キロボルトの相対電圧をかけ、試料担持液体のエレクトロスプレー噴霧化を起こさせる。エレクトロスプレー過程で生成した荷電液滴は、エレクトロスプレー室内の向流浴気体を通過すると蒸発する。この荷電液滴の蒸発はレイリー崩壊をもたらし、続いて液滴が更に蒸発及び収縮する。この過程は結局より小さな直径荷電液滴表面から気体相へのイオンの脱着をもたらす。イオン及び荷電液滴を伴走する大気圧浴気体の一部をオリフィス又はキャピラリー円環を通して真空に掃引する。キャピラリーを真空へのオリフィスとして用いるときは、液滴蒸発及び液滴からのイオン脱着を更に助けるためにキャピラリーを加熱する。キャピラリーを出るイオンは自由噴流膨張によって真空に入り、質量分析計に加速して集束される。噴霧補助技術がエレクトロスプレーに応用され、その使用を簡素化し操作範囲を拡大してきた。エレクトロスプレー針チップで適用される高周波数超音波噴霧がエレクトロシプレー液滴形成過程を補助するために用いられている。超音波噴霧補助エレクトロスプレー装置は、Analytica of Branford社が製造している。一方、空気噴霧補助エレクトロスプレーは、MackらによってJ.of Chemical Physics,1970年62巻4977〜4986項に最初に、また後に米国特許4,861,988号に報告されている。これらの噴霧補助エレクトロスプレー技術は両方共、1μl/分未満〜2ml/分を超える範囲の流速でまた広範な溶液伝導率及び溶媒組成でエレクトロスプレー源に入る液体から陽又は陰イオンを発生させるときに操作を簡素化し、そしてエレクトロスプレーの性能を改良するのに成功している。非補助エレクトロスプレーは、高表面張力をもつ水溶液、高伝導性及び50μl/分を超える液体流速では安定なスプレーを形成させる難しさがあった。エレクトロスプレーをキャピラリー電気泳動に接続することが必要な幾つかの用途か又は限られた試料しか入手できない場合には、液体流速が低いほうが好ましい。噴霧補助技術を使用する場合と比較すると非補助エレクトロスプレーの使用は、これらの応用で高い性能をもたらす。補助及び非補助エレクトロスプレー法の両方において、ES源性能を最適化するときにスプレーを観察することが有用である。Sciex社製造の市販のES/MS四重極質量分析計は、ES鏡板あるいは真空オリフィス末端と向かいあっている円筒ES又は空気噴霧補助ES源の末端に位置する窓を用いている。このES源の内部直径は7インチを超えまた円筒状側壁はアース電位に保持される。このES源の鏡板はアースと1000ボルト以内に保たれている。窓は粗い液滴径を生成する空気噴霧補助エレクトロスプレーが操作時に向いている方向を目視するために用いられる。この目視窓の位置は、非補助エレクトロスプレー噴霧では最適監視を可能にしない。操作時に窓の内部誘電表面上の空間電荷蓄積の効果からES源の遮蔽を防ぐために、窓の内部に伝導性電極は置いていなかった。非補助エレクトロスプレーによって生成する液滴径は、尖ったエレクトロスプレー液体導入管チップを出る液体流速の関数である。試料を保存するか又はES源に接続した微小細孔径溶融シリカLCカラムを操作するときは、液体流速は典型的には6μl/分未満である。約3μl/分の液体流速では、生成する荷電液滴径分布は2.93ミクロンの平均直径をもつ単分散である。液滴が針チップから反対の電極鏡板に向かって移動すると、空間電荷斥力によってエレクトロスプレー荷電液滴は扇形にひろがる。この移動液滴は向流乾燥気体中で迅速に蒸発し、それらが鏡板に近づくにつれ大きさが低下する。低流速エレクトロスプレー上昇流(以下「プルーム」と記す)中で生成した液滴直径は非常に小さく、前方光散乱を用いて噴霧プルームを観察しなければならない。初期に生成するエレクトロスプレー液滴は可視光のミー散乱から見ることができるが、しかし液滴が蒸発するにつれて可視光のレイリー散乱状態になる。1又は2.mu.l/分の液体流から生成するエレクトロスプレー液滴プルームを通して散乱する白色光源から、チンダル色スペクトルを観察することができる。非補助エレクトロスプレーの品質及び安定性は、このスプレー品質の直接観察から迅速に観察することができる。本発明はエレクトロスプレー室の側壁周辺の位置においた窓又は観察ポートの導入を包含している。特に、本発明はESスプレープルームから観察される散乱強度を最適化できるように光源又は観察角度の位置を決め、ES室の反対側に置いた窓又は観察ポートを包含している。電圧及び針位置は、操作中にエレクトロスプレー性能を目視で最適化できるように調整できる。MS信号が不安定になるか又は低下したら、ESプルームwp迅速に目視観察しESスプレー性能に障害があるかどうかを決定することができる。例えば、脈動液体搬送ポンプ又は針チップで出現する気泡が一時的にエレクトロスプレー過程を中断させたら、噴霧不良を目視観察することができる。ES室側壁周辺の壁又は窓を打つイオンの空間荷電蓄積を回避するために、ES室の側壁は伝導性である。普通円筒状でありまたES室の側壁長の大部分に沿って伸びる伝導性側壁電極が、電極を通してES源を見ることができるように配置されている。ES源内で陽イオンを生成させるときは、ES液体導入管出口チップを対向電極鏡板及び周囲の円筒状電極又はレンズに対して陽性キロボルト電圧に維持する。ES源の相対的配置が向流浴気体流を含む場合には、普通ES室鏡板をオリフィス又はキャピラリー入口電圧より高い0〜1000ボルトに維持する。側壁円筒形状レンズ電圧は、陽イオン操作モードで鏡板電圧に対して普通0〜3000ボルトである。イオンのエレクトロスプレー発生のためには、相対電圧の方向を陰性電圧で逆転させる。ES室電極の電位は一般に、ES針チップを離れる荷電体が静電場によって真空に入るオリフィス又はキャピラリーに向かって方向付けられまた集束するように調整する。本発明の一つの態様においては補助及び非補助ES操作の幾つかのモードで、円筒電極及びES液体導入管の間の電位差を増大させまたES液体導入管と鏡板及びキャピラリー入口電極との間は一定の差に保持することによって、陽又は陰イオン信号水準を著しく増大できることを発見した。見掛け脱焦点化電圧が円筒電極に作用するときの感度増大の機構は未だよく理解されていない。円筒電極相対電圧の増大に伴って上がる感度はより高い液体流速で顕著であり、脱焦点化は液滴が扇形に広がることを助け乾燥効率を上げる。ES液滴導入針チップ電圧に対して増大した円筒電極電圧は、生成液滴あたりの正味荷電密度の増大を起こしES/MS感度の上昇をもたらす。API源の側壁に窓を導入すること、並びに操作中にESスプレー及びAPCIコロナ放電領域を見ることを可能にした半透明側壁電極をもつように配置することは、操作中又はAPI源の型によっては性能最適化及び系の故障判断を助けまた簡素化する。ES液体導入針チップ、ES室鏡板及びオリフィス板の間を1000ボルトまでの電位差で側壁電極を運転するように配置した場合には、非補助及び噴霧補助エレクトロスプレー操作でより高い信号強度を達成することができる。ES/MS感度を上げまたAPI操作の便利さを改善することは、API/MS分析を日常的に応用できる用途範囲を拡大する。 【発明の実施の形態】大気圧源は大気圧で又はこの近傍でイオンを発生させそして真空に搬送し、そこでイオンは質量分析計に加速されそして集束する。エレクトロスプレーイオン化は荷電液滴を生成させ、これが蒸発後に液体から気相にイオンを直接与える。大気化学イオン化においては最初に試料担持液体が蒸発し、そして大気圧源室内に位置するコロナ放電領域に生成する溶媒イオンとの化学イオン化電荷交換によって試料気相イオンが生成する。最初にエレクトロスプレーイオン源を例として用いて、本発明の好ましい態様を記述する。エレクトロスプレーイオン化においては、試料担持液体は第1図に示す管入口1に入りそして尖った管又は針チップ2を出る。エレクトロスプレー液体導入管チップ2は、10周囲のES室3電極4、5及び6に対してキロボルト電位に保持する。電極4は普通円筒形状であり、ES室3の長さにわたって広がっている。鏡板電極として知られる電極5は、筒先7を備え、開口8を通ってキャピラリー円環入口10へ入るイオンのより有効な集束を達成するためにES室3内に静電場線を形成させる。鏡板筒先7はまた効率的荷電液滴蒸発に作用するように向流浴気体流を導くのに役立つ。キャピラリー入口末端電極6は鏡板レンズ5に対する電圧差で操作し、キャピラリー円環入口10へのイオン集束を最大化する。非補助エレクトロスプレーを用いることができる範囲内の溶液及び液体流速では、管チップ2と周囲の電極4、5及び6との間の電位差を充分大きく維持しテイラー錐を形成させることによって荷電液滴が生成する。針チップ2近傍に生成するエレクトロスプレー噴霧荷電液滴は静電場によって鏡板筒先7及びキャピラリー入口電極6の方向に移動する。荷電液滴は針チップ2から離れるにつれて扇形に広がり、スプレー11を形成する。12で示した加熱浴気体は荷電液滴移動に対して向流に流れ、液滴蒸発を助ける。イオンは蒸発する荷電液滴から脱着し、これらのイオンの一部は中性浴気体分子と共にキャピラリー13又は円環14を通して真空に掃引される。液滴蒸発を助けるためにキャピラリー13は、単独で又は向流浴気体12と一緒に加熱することができる。真空の入口としてキャピラリー13の代わりに偏平オリフィスも同様に使用されている。示したようなキャピラリー13はガラスか、金属めっきするか又は伝導性端部をもつ誘電性キャピラリーであるが、しかしキャピラリー13は同様に金属管でもよい。浴気体に混入している気相イオンはキャピラリーオリフィスまで円環14に掃引され、そして真空段階16内のキャピラリー出口15で形成する自由噴流膨張によって真空に入る。次にイオンは静電環レンズ24、スキマー22及び23並びに静電レンズ25、26及び27を通して質量分析計入口開口20に加速、集束されるが、中性気体は真空ポンプ段階16、17、18及び19によって送り出される。質量分析計21は四重極マスフィルターとして示しているが、しかしこれは同様に磁気セクター、イオン・トラップ、飛行時間(TOF)又はフーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴(FT−ICR)質量分析計であってもよい。第1図には4つのポンプ段階を例として図示しているが、しかし所定の質量分析計の最適性能を達成するために種々の静電レンズ配置と共に4つより少ないか又は追加の真空ポンプ段階を用いることができる。第2図は、超音波噴霧補助エレクトロスプレー液体導入管アセンブリー31を包含するエレクトロスプレー室30の更に詳細な断面図を示す。一方、アセンブリー31は、空気噴霧補助エレクトロスプレー液体導入管アセンブリー又は非補助エレクトロスプレー液体導入管アセンブリーで置換することができる。試料担持溶液は、超音波噴霧器アセンブリー31の部分である尖った管チップ32を出る。チップ32は非補助又は噴霧補助エレクトロスプレー操作中、ES室30対向電極33、34及び35に対してキロボルト電位に維持される。荷電液滴のエレクトロスプレー噴霧又はプルーム36が加熱向流浴気体38に対向してキャピラリー入口37の方に静電力によって引張られるように、相対電位が調整される。高い液体流速の水性又は高伝導性溶液がチップ32を出ることから安定なエレクトロスプレー液滴形成過程が維持できない場合は、エレクトロスプレー過程の荷電液滴形成を助長するためにチップを210キロヘルツを超える周波数で機械的に振動させることができる。更に集束化気体を継手40に加え、チップ32を囲む円環41を通して放出させることができる。この集束化気体流を添加して、それが鏡板筒先32及びキャピラリー42に向かって移動するときに半径方向の荷電液滴ドリフトを制限することができる。また、チップ32で空気噴霧を用いて、円環41を出る気体速度を増大させることによってエレクトロスプレー荷電液滴形成を助長することができる。非補助及び噴霧補助ESで第二の液体層を試料導入針チップを囲む円環を通して加えて、溶液化学を変えそしてES/MS系の性能を改善してもよい。非補助及び噴霧器補助エレクトロスプレーの最適化は、操作中に噴霧36を観察することによって支援することができる。溶液電気伝導率又は水性溶媒の比率が不明である溶液をエレクトロスプレー噴霧するときは、適用したES室電極電位と共にスプレー36の直接目視で安定な非補助エレクトロスプレーが達成できたかどうかを決定する。典型的に2μl/分未満の低い液体流速を用いるときは、最大感度を達成するために、チップ32の位置が鏡板筒先42の1cm以内に操作中見えるように置くことができる。 チップ32の形が不規則である場合には、スプレーが軸からわずかに曲がる。調整器44を用いて32の軸ずれ位置を調整しながら噴霧プルームを見ることによって、開口36に入る噴霧プルームの方向の検証が可能になる。噴霧補助エレクトロスプレーと共に高い液体流速を用いるときは、チップ32の軸ずれ調整が信号応答を最適化するために好ましい。チップ32の位置及び噴霧プルーム36の方向の操作中の目視整合は、段取り及び最適化を簡素化し、また故障診断目的にスプレー品質の迅速点検を可能にする。本発明の好ましい態様においては、窓46及び47は源操作中にスプレー36の目視ができるように側壁又はES源ハウジング54内に導入される。光源48は光が窓47を通過することによって噴霧プルーム36を照らすように置かれる。窓47を通して輝く光48からの照明で、噴霧プルーム36が窓46を通して観察できる。低い流速エレクトロスプレー操作では、エレクトロスプレープルーム36を通す白色光散乱からチンダルスペクトルを示すように生成液滴径は充分小さい。最も明るいプルーム36画像を受け、また窓46及び48の大きさはある範囲の目視及び照明角度を与えるように充分大きくして、見る角度は調整しなければならない。窓又は観察ポート46及び47はES室壁に備えられ、操作中に気体又は蒸気がES源28から漏れることを防ぐように各々シール50、51で密封される。窓47をES源室30の底部側に設置するときは、窓47は排水又はベント用ポート52を含んでいる。円筒電極38は窓46及び47に隣接する電極区域用に半透明区画と共に配置する。典型的には33は窓46及び47に隣接する60%を超える透明性を持つスクリーン又は有孔板区画と共に配置した金属レンズである。レンズ33のスクリーン又は有孔板区画は観察用に充分な光学透明性であるが、しかし円柱レンズ33の外側にある窓又は絶縁表面上の外部静電場又は荷電蓄積からES源室30への静電場浸透を最小化する。第2図に示した好ましい態様では円柱レンズ33は、誘電性ES室ハウジング54によってES液体導入管又は噴霧器アセンブリー31、鏡板レンズ34及びキャピラリー入口レンズ35から電気的に隔離される。鏡板レンズ34は、絶縁体56によって真空ハウジングから電気的に隔離される。この電気的隔離は、円柱レンズ33の電位をES室電極32、34及び35に対して数キロボルト電位差に調整することを可能にする。壁54の外側のES源室30は、示した好ましい態様においては絶縁又は誘電材料からつくられている。第3図は、ES室60の3側面に位置した観測窓61、62及び63を備えたES室60の三次元外観である。円柱レンズ64を操作中にES源内部を見ることを可能にする各窓の位置に隣接した半透明有孔板区画と共に示す。ES液体導入管アセンブリー65は軸66及び軸ずれ67針チップ32調整器をもつ。光源は典型的には、ES操作中頂部窓63を通して観察される噴霧36で底部窓61を通して輝くように調整される。米国特許第4,542,293号に記述されているように、ガラス窓又は誘電キャピラリーがイオンを真空に輸送するために用いられるときには、イオンをキャピラリーオリフィス又は円環14を通して推進する浴気体の衝突によってイオンがキャピラリーを通して移動するにつれ、イオンは数キロボルトの静電圧に上がることができる。本態様ではキャピラリー入口レンズ35は、操作中アース電位に維持したES針アセンブリー31と共にキロボルト電位で操作することができる。キャピラリー円環14に入るイオンは気体衝突によって入口キロボルト電位に抗して上部へ推され、キャピラリー出口電極15の電位がいくらであっても真空に搬送することができる。従って誘電キャピラリーの入口及び出口電位はデカップリングされ、互いに独立して調整することができる。誘電キャピラリー13の代わりに伝導性キャピラリー管又はオリフィスを用いるときは、これらの素子上に調整した静電圧はイオンの真空への集束、推進に必要な電圧に調整しなければならない。陽イオン発生について以前報告したES針管チップ32と鏡板筒先42との間の距離を1.5cmに調整したときの典型的なES室操作電圧を表1に示す。 【表1】
陰イオン発生については電圧極性が逆である。円柱レンズの相対電圧33を上記表で典型的に用いたものより高い値に増大させることによって、増大したES質量分析計信号が得られることを発見した。第4図(a)は、シトクロムC(MW12360)のエレクトロスプレー四重極質量スペクトルを示す。このスペクトルは、超音波補助エレクトロスプレーを用いて、1ピコモル/.mu.lシトクロムC溶液(1:1メタノール:水及び0.1%酢酸中)200.mu.l/分の連続注入で発生させた。ESレンズ32、33、34及び35電位は誘電キャピラリーについて上に表示したように調整した。第4図(a)に示す多価荷電シトクロムCのピーク70及び71の強度をX軸73上に示した質量/電荷(m/z)比と共にY軸72上に示す。(M+15H)+15シトクロムCのピーク70がほぼ1600の振幅を有することに注意。第4図(b)は、円柱レンズ33電位を−60.KVに調整し、また他のすべてのスプレー及び電圧調整は第5a図の質量スペクトルをとったときに調整したものと同じにしたシトクロムCの質量スペクトルを示す。(M+15H)+15シトクロムCのピーク74振幅がほぼ20,000、倍率12.5に増大したことに注意。関連シトクロムCの振幅ピーク75の振幅も同様にm/zピーク74に比例して増大した。第5図は、他のエレクトロスプレー変数を一定に保ちながら円柱レンズ33の電位を上げたときのシトクロムC多価荷電ピーク間の関係80を示す。信号振幅はY軸81で示し、円柱レンズ33の電位はX軸82に沿って示した。円柱レンズの電位が増大するにつれて、イオン信号の顕著な増大が観察される。曲線80上の終点は第4図(a)及び(b)に示した質量スペクトルからとった。円柱レンズ33の電位振幅を増大させたときに、陽及び陰イオン操作モードの両方で信号強度の増大が達成できた。信号強度の増大は、空気噴霧を用いたまた円柱レンズ33の電位振幅を増大させたときに同様に観察できる。ES室30内部の静電場はレンズ32、33、34及び35によって室30の外部でかかる静電場から遮断されているので、イオン信号性能の増大はES室30内のレンズの相対電位を調整することによって達成されることは注目に値する。従って、第4図(b)で観察した同じシトクロムCのイオン信号水準は、表2の絶対電圧を調整することによって達成できるが、それはエレクトロスプレー室30内の静電レンズ素子間の相対電位が両方の場合で同じに維持されるからである。 【表2】
エレクトロスプレーを非補助モードで操作する場合、円柱レンズ33の電位振幅を増大させたときの信号改善に及ぼす効果は、管チップ32と鏡板筒先42との間より大きな距離でまた液体流速が増大するにつれてより顕著である。円柱レンズ33の電位振幅を増大させたときに高い信号を達成する機構は未だ完全には理解されていない。一つの説明は液体導入管チップ32と円柱レンズ33の電位間の高い相対電位が荷電液滴を分散させることを助け、軌道がES室30の中心線に沿っている液滴にとって更に有効な乾燥が達成できることである。APCIプローブアセンブリー90がAPI室91のES液体導入管アセンブリーを置換した本発明の他のもう一つの態様を第6図に示す。窓93及び92並びに半透明円柱レンズ94をもつAPI室アセンブリーは、ES源アセンブリー28について第2図に示した配置と同様である。窓観察ポートはコロナ放電領域95の観察を可能にし、APCI源操作中尖った針96のチップで形成されるコロナ放電の故障診断及び最適化を簡素化する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501245089 【氏名又は名称】アナリチカ オブ ブランフォード, インコーポレーテッド
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| 【出願日】 |
平成7年3月7日(1995.3.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069615 【弁理士】 【氏名又は名称】金倉 喬二
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| 【公開番号】 |
特開2002−56802(P2002−56802A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2001−184308(P2001−184308) |
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