| 【発明の名称】 |
試料ホルダ搬送装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】所 裕一郎
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】搬送経路に沿って配置されたガイド部材30a,30b,32,34,43,44によりガイドされる被ガイド部11d,17aと、直線に沿って形成された主ラック17とを有するホルダ搬送部材Cと、連結ラック21と、連結ラック21をガイドするラックガイド36と、ラック駆動ピニオン37とを備えた試料ホルダ搬送装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下記(A01)〜(A04)の要件を備えたことを特徴とするホルダ搬送装置、(A01)搬送経路に沿って配置されたガイド部材によりガイドされる被ガイド部と、試料ホルダが装着されるホルダ装着部と、直線に沿って主ラック歯が形成された主ラックとを有するホルダ搬送部材、(A02)前記主ラックに対して一直線状に延びた伸長状態と所定角度をなす折曲げ状態との間で回動可能に、前記主ラックの端部に連結され且つ、且つ前記伸長状態では前記主ラック歯と連続する連結ラック歯を有する連結ラック、(A03)連結ラックの移動経路であるラック移動経路に沿って配置され、前記連結ラックをガイドするラックガイド、(A04)前記ラック移動経路に配置され且つ前記主ラックおよび連結ラックの歯に順次噛み合って回転するラック駆動ピニオン。 【請求項2】 下記の構成要件(A05),(A06)を備えたことを特徴とする請求項1記載の試料ホルダ搬送装置、(A05)前記試料ホルダの上部に設けた幅広の試料保持部の下面中央部から下方に突出する被保持部が挿入される開口が試料ホルダ搬送方向の前端に形成されたU字状のホルダ被保持部挿入溝と前記試料保持部の下面を支持するホルダ支持部とを有する前記ホルダ装着部、(A06)前記ホルダ支持部の下面に回転可能に支持され且つ左右方向に離れて前後方向に延びる一対のホルダ保持アームと、前記一対のホルダ保持アームの前端部を接近させるように作用するアーム先端部接近用弾性部材と、前記一対のホルダ保持アームの前端部の間隔を所定間隔に保持するアーム間隔保持部材とを有し、前記一対のホルダ保持アームは、前記アーム間隔保持部材により所定間隔に保持された前記一対のホルダ保持アームの前端部であるアーム先端部を試料ホルダの前記被保持部の後面に押圧したときに前記一対のアーム先端部が前記被保持部の後面および左右の側面により押し広げられて左右の側面に沿って前面に移動した状態で前記試料ホルダを保持するホルダ保持部材。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子顕微鏡等の荷電粒子線装置で使用する試料ホルダ搬送装置に関し、特に、搬送する試料ホルダを保持するホルダ搬送部材を移動させるための搬送機構の構成が簡単で、小型化が容易な試料ホルダ搬送装置に関する。本発明の試料ホルダ搬送装置は走査型電子顕微鏡装置等の真空試料室と、前記真空試料室に接続された試料交換室との間で試料を搬送する際等に使用される。 【0002】 【従来の技術】図10は従来の試料ホルダ搬送装置の1例の説明図で、図10Aは平面図、図10Bは側面図である。図10において、真空試料室Aを形成する外壁01は、走査型電子顕微鏡D(図10B参照)を支持する上壁02、および仕切弁Vが設けられた側壁03を有している。真空試料室Aは開閉可能な仕切弁Vを介して試料交換室(予備排気室)Bに接続されている。真空試料室Aには試料ステージSTが設けられている。試料ステージSTはXYテーブル、回転テーブル等を有している。開閉カバーBaを有する試料交換室Bには試料ホルダHが着脱可能に装着されるホルダ装着部材04と、前記ホルダ装着部材04に固定されたナット05と、前記ナット05に螺合するスクリューシャフト(送りネジ)06とが配置されている。前記スクリューシャフト06を正転または逆転させることにより、前記試料ホルダHが装着されたホルダ装着部材04を、真空試料室Aおよび試料交換室(予備排気室)B間で搬送している。 【0003】図11は従来の試料ホルダ搬送装置の他の例の概略説明図で、図11Aは平面図、図11Bは側面図である。なお、図11において前記図10に示す要素に対応する要素には同一の符号付けて重複する詳細な説明は省略する。図11において、モータMによりカルダン機構のアーム07を回転させると、ホルダ装着部材04は試料ステージSTに向かって直進し試料ホルダHを試料ステージSTに着脱させることができる。なお、このような試料ホルダ搬送装置は例えば特開平11−186361号公報に記載されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記図10、図11に示す従来の試料ホルダ搬送装置では、搬送機構が大型化し、試料ホルダ搬送装置の専有面積が大きく、質量の増加やコストアップ等の問題点があった。また、試料ホルダ搬送装置により搬送した試料ホルダHを試料ステージSTに確実に着脱することが可能な小型のホルダ着脱機構を備えた試料ホルダ搬送装置の出現が望まれている。 【0005】本発明は前述の事情に鑑み、下記(O01)の記載内容を課題とする。 (O01)コンパクトに折り曲げることが可能な搬送機構を備えた試料ホルダ搬送装置を提供すること。 (O02)搬送方向に往復移動するだけで試料ホルダ搬送装置と試料ステージとの間で試料ホルダの交換を行える小型の試料ホルダ搬送装置を提供すること。 【0006】 【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決するために案出した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。 【0007】(本発明)前記課題を解決するために、本発明の試料ホルダは、下記の要件(A01)〜(A04)を備えたことを特徴とする、(A01)搬送経路に沿って配置されたガイド部材(30a,30b,32,34,43,44)によりガイドされる被ガイド部(11d,17a)と、試料ホルダ(H)が装着されるホルダ装着部(C1)と、直線に沿って主ラック歯が形成された主ラック(17)とを有するホルダ搬送部材(C)、(A02)前記主ラック(17)に対して一直線状に延びた伸長状態と所定角度をなす折曲げ状態との間で回動可能に、前記主ラック(17)の端部に連結され且つ、且つ前記伸長状態では前記主ラック歯と連続する連結ラック歯を有する連結ラック(21)、(A03)連結ラック(21)の移動経路であるラック移動経路に沿って配置され、前記連結ラック(21)をガイドするラックガイド(36)、(A04)前記ラック移動経路に配置され且つ前記主ラック(17)および連結ラック(21)の歯に順次噛み合って回転するラック駆動ピニオン(37)。 【0008】(本発明の作用)前記構成を備えた本発明の試料ホルダ搬送装置では、ホルダ搬送部材(C)のホルダ装着部(C1)には試料ホルダ(H)が装着される。ホルダ搬送部材(C)の主ラック(17)の端部に連結された連結ラック(21)は、前記主ラック(17)に対して一直線状に延びた伸長状態と所定角度をなす折曲げ状態との間で回動可能であり、前記伸長状態では直線に沿って形成された主ラック歯と連結ラック歯とは連続する。前記ラック移動経路に配置されたラック駆動ピニオン(37)は前記主ラック(17)および連結ラック(21)の歯に順次噛み合って回転する。このラック駆動ピニオン(37)の回転により主ラック(17)および連結ラック(21)は移動する。このとき、ラック移動経路に沿って配置されたラックガイド(36)は、前記連結ラック(21)を連結ラック(21)の移動経路に沿ってガイドする。また、前記ガイド部材(30a,30b,32,34,43,44)は、ホルダ搬送部材(C)の被ガイド部(C1)を搬送経路に沿ってガイドする。したがって、前記ラック駆動ピニオン(37)を回転駆動することにより、ホルダ搬送部材(C)を搬送経路に沿って搬送することができる。また、連結ラック(21)は主ラック(17)に回動可能に連結されているので、主ラック(17)に対して折り畳めるのでコンパクトに折り畳み可能な搬送機構を提供することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の試料ホルダ搬送装置の実施の形態1は、前記本発明において下記の構成要件(A05),(A06)を備えたことを特徴とする。(A05)前記試料ホルダの上部に設けた幅広の試料保持部(H1)の下面中央部から下方に突出する被保持部(H2)が挿入される開口が試料ホルダ搬送方向の前端に形成されたU字状のホルダ被保持部挿入溝(11a)と前記試料保持部(H1)の下面を支持するホルダ支持部(11b,11c)とを有する前記ホルダ装着部(C1)、(A06)前記ホルダ支持部(11b,11c)の下面に回転可能に支持され且つ左右方向に離れて前後方向に延びる一対のホルダ保持アーム(12,12)と、前記一対のホルダ保持アーム(12)の前端部を接近させるように作用するアーム先端部接近用弾性部材(14)と、前記一対のホルダ保持アーム(12,12)の前端部の間隔を所定間隔に保持するアーム間隔保持部材(15,15)とを有し、前記一対のホルダ保持アーム(12,12)は、前記アーム間隔保持部材(15,15)により所定間隔に保持された前記一対のホルダ保持アーム(12,12)の前端部であるアーム先端部を試料ホルダ(H)の前記被保持部(H2)の後面に押圧したときに前記一対のアーム先端部が前記被保持部(H2)の後面(1)および左右の側面(3,4)により押し広げられて左右の側面(3,4)に沿って前面(2)に移動した状態で前記試料ホルダ(H)を保持するホルダ保持部材(12〜15)。 【0010】(実施の形態1の作用)前記構成を備えた本発明の試料ホルダ搬送装置の実施の形態1では、前記ホルダ装着部(C1)のU字状のホルダ被保持部挿入溝(11a)の試料ホルダ搬送方向の前端に形成された開口、またはホルダ被保持部挿入溝(11a)の上方から、前記試料ホルダ(H)の被保持部(H2)が挿入される。試料ホルダ(H)の上部に設けた幅広の前記試料保持部(H1)の下面は前記ホルダ装着部(C1)のホルダ支持部(11b,11c)に支持される。ホルダ保持部材(12〜15)は、前記ホルダ支持部(11b,11c)の下面に回転可能に支持され且つ左右方向に離れて前後方向に延びる一対のホルダ保持アーム(12,12)と、アーム先端部接近用弾性部材(14)と、アーム間隔保持部材(15,15)とを有している。前記アーム先端部接近用弾性部材(14)は、前記一対のホルダ保持アーム(12,12)の前端部を接近させるように作用するが、前記一対のホルダ保持アーム(12,12)の前端部の間隔はアーム間隔保持部材(15,15)により所定間隔に保持される。 【0011】前記ホルダ保持部材(12〜15)の前記一対のホルダ保持アーム(12,12)は、前記アーム間隔保持部材(15)により所定間隔に保持された前記一対のホルダ保持アーム(12,12)の前端部であるアーム先端部を試料ホルダ(H)の前記被保持部(H2)の後面に押圧したときに前記一対のアーム先端部が前記被保持部(H2)の後面(1)および左右の側面(3,4)により押し広げられて左右の側面(3,4)に沿って相対的に前面(2)に移動した状態で前記試料ホルダ(H)を保持する。すなわち、前記一対のホルダ保持アーム(12,12)は、そのアーム先端部を試料ホルダ(H)の被保持部(H2)の後面(1)に押圧することにより、前記被保持部(H2)の左右の側面(3,4)を挟んだ状態で保持することができる。したがって、試料ステージ(ST)に、前記試料ホルダ搬送装置の前記ホルダ保持部材(搬送装置側ホルダ保持部材)(12〜15)と同様のホルダ保持部材(ステージ側ホルダ保持部材)(52〜55)を設け、搬送装置側ホルダ保持部材(12〜15)に保持した試料ホルダ(H)を試料ステージ(ST)に搬送してステージ側ホルダ保持部材(52〜55)の一対のホルダ保持アーム(53,53)の先端部に試料ホルダ(H)の前面を押圧することにより、試料ホルダ(H)をステージ側ホルダ保持部材(52〜55)に保持させることができる。 【0012】また、試料ホルダ(H)を保持していない搬送装置側ホルダ保持部材(12〜15)を試料ステージ(ST)に搬送して、搬送装置側ホルダ保持部材(12〜15)の一対のホルダ保持アーム(12,12)をステージ側ホルダ保持部材(52〜55)に保持された試料ホルダ(H)の後面(1)に押圧することにより、試料ホルダ(H)を搬送装置側ホルダ保持部材(12〜15)に保持させることができる。この場合、搬送方向に往復移動するだけで試料ホルダ搬送装置(U)と試料ステージ(ST)との間で試料ホルダ(H)の交換を行える小型の試料ホルダ搬送装置を提供することができる。 【0013】(実施例)次に図面を参照しながら、本発明の試料ホルダ搬送部材の実施の形態の例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、右左方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。 【0014】(実施例1)図1は本発明の実施例1の試料ホルダ搬送装置および試料ホルダの平面図である。図2は前記図1のII−II線断面図である。図3は前記図1のIII−III線断面図である。 【0015】図1において、真空試料室Aには試料ステージSTが設けられており、試料ステージSTの上方には電子ビーム照射装置(図示せず)が配置されている。前記真空試料室Aに仕切弁V(図1参照)を介して接続された試料交換室Bには試料搬送装置Uが配置されている。試料搬送装置Uは試料ホルダ搬送部材Cを有しており、試料ホルダ搬送部材Cは、試料ホルダHを保持して試料交換室Bと真空試料室Aの試料ステージSTとの間で搬送する。 【0016】図3において、試料ホルダHは、ホルダ下部(被保持部)H2およびホルダ上部(試料保持部)H1を有している。図1において、ホルダ下部H2は、試料ホルダ搬送部材Cに保持されるときに試料ホルダ搬送部材Cの後部に対向する側面であるホルダ後面1および試料ステージSTに装着されるときに試料ステージSTに対向する側面であって前記ホルダ後面1と反対側のホルダ前面2と、前記ホルダ後面1およびホルダ前面2を接続する左右一対のホルダ側面3,4とを有している。前記ホルダ後面1には上下方向に延びる凹部により形成された左右一対の後側被挟持部1a,1aが形成されており、前記ホルダ前面2には上下方向に延びる凹部により形成された左右一対の前側被挟持部2a,2aが形成されている。前記ホルダ下部H2の下面には、前後に延びるあり溝5が形成されている。 【0017】図3において、前記ホルダ上部H1は前記ホルダ下部の上端から外方に広がる被支持部6を有している。被支持部6は前記左右のホルダ側面3,4の上端から左右に突出する部分を有しており、その部分は試料ホルダ搬送部材Cにより支持される部分である。また、ホルダ上部H1の上面の中央部には試料(図示せず)が保持されるように構成されている。 【0018】図4は前記図1に示す試料ホルダ搬送部材の説明図で、図4Aは上面図、図4Bは前記図4Aの矢印IVBから見た図、図4Cは前記図4Aの矢印IVCから見た図、図4Dは図4Cの矢印IVDから見た図である。図1において、試料ホルダ搬送装置Uは試料ホルダ搬送部材Cを有している。試料ホルダ搬送部材Cは、長方形のホルダ支持プレート11を有しており、ホルダ支持プレート11には前端に開口するホルダ下部挿入溝(ホルダ被保持部挿入溝)11aが形成されており、ホルダ下部挿入溝11aの右左にはホルダ支持部11b,11cが形成されており、左側縁(−Y側縁)には前後(X軸方向)に延びる被ガイド壁(被ガイド部材)11dが下方に突出して形成されている。 【0019】前記ホルダ支持プレート11の下面には前記ホルダ下部挿入溝11aの後端部に左右(Y軸方向)一対のホルダ保持アーム12が鉛直なヒンジ軸12a回りに回転可能に支持されている。各ホルダ保持アーム12は前後方向(X軸方向)に延びており、その先端部(前端部)にはそれぞれホルダ保持ローラ13,13が鉛直軸回りに回転可能に支持されている。また、前記ホルダ保持アーム12,12には、引張ばね(アーム先端部接近用弾性部材)14により、前端部のホルダ保持ローラ13,13が常時接近する方向の力が作用している。前記ホルダ保持アーム12,12は、前記ホルダ支持プレート11の下面に固定されたストッパ(アーム間隔保持部材)15,15により、ホルダ保持ローラ13,13が所定の距離以下に接近しないように構成されている。すなわち、試料ホルダ搬送部材Cが試料ホルダHを保持していない状態において、前記引張ばね14が前記ホルダ保持アーム12,12にその前端部を接近させる力を作用させても、ホルダ保持アーム12,12が前記ストッパ15,15に当接して、ホルダ保持アーム12,12の前端のホルダ保持ローラ13,13は所定距離に保持されるように構成されている。 【0020】図5は前記図1Aに示す主ラックおよび連結ラックの連結構造の説明図である。図6は連結ラックの後端部とラックガイドとの関連を示す図である。図1、図5において、前記ホルダ支持プレート11のホルダ支持部11b下面には前後方向(X軸方向)に直線状に延びる主ラック17が固定されている。主ラック17の右側面にはラック歯が形成されており、左側面には平面状の被ガイド部17aが形成されている。前記符号12〜15で示された要素によりホルダ保持部材(12〜15)が構成され、符号11〜15で示された要素によりホルダ装着部C1が構成されており、前記符号C1,17で示された要素により前記試料ホルダ搬送部材Cが構成されている。前記主ラック17の後端には連結プレート18(図5参照)が鉛直なピン19により回転可能に連結されている。前記連結プレート18は2本のねじ20により連結ラック21の連結端部に固定連結されている。図1、図6において連結ラック21の自由端部には鉛直ピン22が回転可能に支持されており、鉛直ピン22の下端にはローラ支持プレート23が固定されている。ローラ支持プレート23に所定間隔離れた一対の被ガイドローラ24,24が鉛直軸回りに回転可能に支持されている。 【0021】図1〜図3において、前記試料交換室Bの底壁にはベースプレート26が固定されており、ベースプレート26上には複数の搬送ローラ支持部材27および搬送ローラ支持部材28が支持されている。搬送ローラ28は各搬送ローラ支持部材27により左右方向(Y軸方向)に延びる水平軸回りに回転可能に支持されている。図1、図2においてホルダ支持プレート11のホルダ支持部11bおよび11cの下面は、それぞれ3個の搬送ローラ28により、前後方向(X軸方向)に搬送可能に支持されている。ベースプレート26上には、左側(−Y側)部分にガイドローラ支持部材29およびガイドローラ支持部材29により鉛直軸回りに回転可能に支持された複数のガイドローラ(ガイド部材)30a,30bが配置されている。ガイドローラ30aは前記ホルダ支持プレート11の被ガイド壁11dの右側面に接触し、ガイドローラ30aは前記ホルダ支持プレート11の被ガイド壁11dの左側面に接触して、ホルダ支持プレート11を前後方向(X軸方向)にガイドしている。 【0022】図1、図2において、ベースプレート26上には、前記ガイドローラ支持部材29の前側(X側)部分にガイドローラ支持部材31およびガイドローラ支持部材31により鉛直軸回りに回転可能に支持されたガイドローラ(ガイド部材)32が配置されている。ガイドローラ32は前記ホルダ支持プレート11の被ガイド壁11dの右側面に接触して、ホルダ支持プレート11を前後方向(X軸方向)にガイドしている。また、図1において、ベースプレート26上には、右側(Y側)且つ前側(X側)部分にガイドローラ支持部材33およびガイドローラ支持部材33により鉛直軸回りに回転可能に支持された複数のガイドローラ(ガイド部材)34,34が配置されている。ガイドローラ34は前記主ラック17の左側面に接触して、ホルダ支持プレート11を前後方向(X軸方向)にガイドしている。 【0023】図1〜図3において、ベースプレート26上にはレール状のラックガイド36が支持されており、ラックガイド36は全体としてL字型をしており、前後方向に延びる前側部分と左右方向に延びる後側部分とを有している。ラックガイド36の側面は前記連結ラック21の自由端の被ガイドローラ24,24(図6参照)をガイドしている。前記ラックガイド36の前端部近傍の右側(Y側)には鉛直軸回りに回転可能なピニオン(ラック駆動ピニオン)37が配置されておりピニオン37はモータM(図3参照)により、正回転または逆回転される。主ラック17および連結ラック21はピニオン37の正回転時には前方に移動し、逆回転時には後方に移動する。 【0024】図1、図2において、試料交換室Bと試料ステージSTとの間には前記ホルダ支持プレート11下面を支持する搬送ローラ41,41および42,42と、前記主ラック17の左側面および被ガイド壁11dの右側面をガイドするガイドローラ43,43および44,44が回転可能に支持されている。試料ステージSTはXY平面内で移動するXYテーブルTA(図2参照)に支持された回転テーブルTR(図2参照)上に支持されており、前記搬送ローラ42,42、ガイドローラ43,43,44,44は前記XYテーブルTA上に支持されている。試料ステージST上にはカンナ台46が設けられており、カンナ台46は前記ホルダ下部H2の下面の前後に延びるあり溝5(図3参照)が嵌合する形状を有している。前記カンナ台46の後側にはストッパ47が配置されている。ストッパ47の後端面は前記カンナ台46に装着されるあり溝5を有するホルダ下部H2の前端に当接して、試料ステージST上に装着される試料ホルダHの位置決めする。 【0025】前記カンナ台46およびストッパ47の左右両側には、前記図4Dに示した一対のホルダ保持アーム12、鉛直なヒンジ軸12a、ホルダ保持ローラ13、および引張ばね14と同様の一対のホルダ保持アーム52、鉛直なヒンジ軸52a、ホルダ保持ローラ53および引張ばね54が配置されている。前記引張ばね54が前記ホルダ保持アーム52,52にその前端部を接近させる力を作用させため、ホルダ保持アーム52,52はその前端のホルダ保持ローラ53,53が前記カンナ台46の前端部に当接した状態(所定距離離れた状態)で保持される。前記ホルダ保持アーム52,52の左右両側にはガイドアーム56,56が配置されており、ガイドアーム56の前端部にはローラ57が左右に延びる水平軸回りに回転可能に支持されている。ガイドアーム56,56の左右方向の外側面は前記主ラック17の左側面および被ガイド壁11dの右側面をガイドし、ローラ57,57はホルダ支持プレート11の下面を支持する。 【0026】(実施例1の作用)図7は実施例1の作用説明図で試料ホルダが試料交換室と真空試料室の試料ステージとの間で移動する様子を示す図である。図8は前記図7の試料ホルダと共に移動するラックの位置を示す図である。図1〜図3において、仕切弁Vを遮断状態とし、開閉カバーBaを開いた状態で試料ホルダHを試料交換室Bのホルダ下部挿入溝11aの上方からホルダ保持アーム12,12の間に挿入する。試料ホルダHのホルダ下部H2の下端部外周は前記ホルダ保持アーム12,12の間に挿入し易いように、下端に行く程先細りに形成されているので、試料ホルダHのホルダ下部H2は前記一対のホルダ保持アーム12,12に挟持される。その状態で前記開閉カバーBaを閉塞して、試料交換室B内部を真空にしてから仕切弁Vを開放する。その状態で、前記モータM(図3参照)によりピニオン37を正回転させると主ラック17は前進(X方向に移動)する。このとき、主ラック17とともにホルダ搬送部材Cおよび試料ホルダHは前進する。 【0027】図7、図8において、前記主ラック17およびホルダ搬送部材Cの移動に伴って、連結ラック21の前記主ラック17との連結端が移動するこのとき、主ラック17の自由端部は前記ラックガイド36に沿って移動し、図7の2点鎖線で示す位置および図8A〜図8Cに示す位置に順次移動する。図7、図8から分かるように、最初(試料ホルダHをホルダ搬送部材Cに装着したとき)には、連結ラック21に対する主ラック17の折り曲げ角度が90°であるが、前記主ラック17の前進に伴って前記折り曲げ角度が広がって、最終的に折り曲げ角度は180°になって、前進する。なお、前記モータMによりピニオン37を逆回転させることにより、ホルダ搬送部材Cを後退(試料ステージSTから試料交換室B側へ移動)させることができる。 【0028】図9は同実施例1のホルダ搬送部材に保持した試料ホルダを試料ステージに装着する場合の作用説明図で、図9Aはホルダ搬送部材に保持した試料ホルダが試料ステージのホルダ保持アーム先端のホルダ保持ローラに当接した状態を示す図、図9Bは前記図9Aの状態からホルダ搬送部材をさらに前進させた状態を示す図、図9Cは前記図9Bの状態からホルダ搬送部材をさらに前進させたて試料ホルダが試料ステージのホルダ保持アームに保持された状態を示す図である。図9Aにおいて、試料ホルダHを保持した試料ホルダ搬送部材Cが試料ステージSTに向かって前進したとき、試料ステージSTのホルダ保持ローラ53,53は、ホルダ保持ローラ13,13の内側の周面に当接するようになっている。その状態でさらに試料ホルダ搬送部材Cを前進させると、ホルダ保持ローラ53,53は、試料ホルダHの側面とホルダ保持ローラ13,13との間に侵入して、ホルダ保持ローラ13,13およびホルダ保持アーム12,12を外側に押し広げる(図9B参照)。このとき、試料ホルダH下面のあり溝5の前端部(X端部)は、試料ステージSTのカンナ台46の後端部(−X端部)に嵌合する。 【0029】前記図9Bの状態から試料ホルダ保持部材Cおよび試料ホルダHをさらに試料ステージST側に前進させると、ホルダ保持ローラ53,53は試料ホルダHの左右のホルダ側面3,4に沿って相対的に後方(−X方向)に移動する。このとき、試料ホルダ保持部材Cのホルダ保持アーム12,12は外側に広がってホルダ保持ローラ13,13は、試料ステージSTのホルダ保持アーム52,52の外側面に沿って前方に移動する。そして、図9Cに示すように、試料ステージSTのホルダ保持アーム52,52後端部(−X端部)のホルダ保持ローラ53,53は試料ホルダHの後側部(−X側部分)を挟持する。この図9Cの状態では、試料ホルダH下面のあり溝5は、試料ステージSTのカンナ台46に嵌合しており、試料ホルダHのホルダ前面2は試料ステージSTのストッパ54の後端面(−X端面)に当接している。 【0030】前記図9Cに示す状態は試料ホルダHが試料ステージSTに装着された状態である。この図9Cに示す状態で、試料ホルダ保持部材Cを後退させる(−X方向に移動させる)と、試料ホルダHは試料ステージSTに装着されたまま、試料ホルダ保持部材Cのみが後退し、試料ステージSTから離れる。 【0031】なお、前記試料ステージSTに試料ホルダHが装着された状態(図9Cに示す状態、すなわち、料ステージSTのホルダ保持アーム52,52後端部(−X端部)のホルダ保持ローラ53,53が試料ホルダHの後側部を挟持する状態で、後方(−X方向)から試料ホルダ保持部材Cが試料ステージSTに向かって前進してきた場合には、前記図9で説明したホルダ保持アーム52,52とホルダ保持アーム12,12との作用が逆になる。すなわち、試料ステージSTのホルダ保持アーム52,52先端部のホルダ保持ローラ53,53が試料ホルダHの後側部を挟持している状態(図9C参照)で、試料ホルダ保持部材Cが前進してくると、試料ホルダ保持部材Cのホルダ保持アーム12,12のホルダ保持ローラ13,13が、試料ホルダHの後側部とホルダ保持ローラ53,53との間に侵入する。そして、さらに試料ホルダ保持部材Cを前進させると、ホルダ保持ローラ13,13は試料ホルダHの左右のホルダ側面3,4に沿って前進し、前側部を挟持する。その状態で、試料ホルダ保持部材Cを後退させることにより、試料ホルダHを試料ステージSTから離脱させて後方(−X方向に移動させることができる。 【0032】したがって、前記試料ステージST、試料ホルダH、試料ホルダ保持部材Cは、試料ホルダ保持部材Cの前進および後退のみで、試料ホルダHを試料ステージSTと試料ホルダ保持部材Cとの間で交換可能(着脱可能)であり、且つ、試料ホルダ保持部材Cに装着した試料ホルダHを搬送可能である。 【0033】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。 (H01)主ラック17はホルダ支持プレート11と別体に成形してから、ホルダ支持プレート11下面に固着したり、ホルダ支持プレート11と一体成形したりすることが可能である。 (H02)前記連結ラック21は1本で構成されていたが直列に連結された複数のラックにより構成することが可能である。 【0034】 【発明の効果】前述の本発明の試料ホルダ搬送装置は、下記の効果(E01),(E02)を奏することができる。 (E01)コンパクトに折り曲げることが可能な搬送機構を備えた試料ホルダ搬送装置を提供することができる。 (E02)搬送方向に往復移動するだけで試料ホルダ搬送装置と試料ステージとの間で試料ホルダの交換を行える小型の試料ホルダ搬送装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004271 【氏名又は名称】日本電子株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月10日(2000.8.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094905 【弁理士】 【氏名又は名称】田中 隆秀
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| 【公開番号】 |
特開2002−56796(P2002−56796A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−243390(P2000−243390) |
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