| 【発明の名称】 |
ケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズ及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】酒井 和泉
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| 【要約】 |
【課題】接着剤と低融点可溶合金片塗布フラックスとの接触による溶融合金の分断阻害や封止性能の低下による過重な分断阻害を排除してケ−ス長さの縮小化を可能とするケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズを提供する。
【解決手段】ケ−ス開口とリ−ド線との間を接着剤5で封止してケ−ス開口に臨むケ−ス外面及びケ−ス内面を接着剤封止面a及びbとした合金型温度ヒュ−ズにおいて、ケ−ス外面4aの表面粗度をケ−ス内面4bの表面粗度よりも小さくした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】リ−ド線間に低融点可溶合金片を接続し、該低融点可溶合金片にフラックスを塗布し、該フラックス塗布低融点可溶合金片をケ−ス内に収容し、ケ−ス開口とリ−ド線との間を接着剤の滴下塗布によって封止する合金型温度ヒュ−ズの製造方法において、ケ−ス外面をケ−ス内面よりも、接着剤に対し良濡れ性とすることを特徴とするケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズの製造方法。 【請求項2】ケ−ス外面の表面粗度をケ−ス内面の表面粗度よりも小さくする請求項1記載のケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズの製造方法。 【請求項3】リ−ド線間に低融点可溶合金片を接続し、該低融点可溶合金片にフラックスを塗布し、該フラックス塗布低融点可溶合金片をケ−ス内に収容し、ケ−ス開口とリ−ド線との間を接着剤で封止してケ−ス開口に臨むケ−ス外面及びケ−ス内面を接着剤封止面とした合金型温度ヒュ−ズにおいて、ケ−ス外面の表面粗度をケ−ス内面の表面粗度よりも小さくしたことを特徴とするケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズ。 【請求項4】ケ−ス外面の表面粗度がケ−ス内面の表面粗度の0.95倍以下である請求項3記載のケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズ。 【請求項5】ケ−ス外面の表面粗度及びケ−ス内面の表面粗度が5μm以下である請求項3または4記載のケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズ。 【請求項6】ケ−ス開口と低融点可溶合金片との間の間隔が3.5mm以下である請求項3〜5何れか記載のケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズ。 【請求項7】ケ−ス外面の接着剤封止長さがケ−ス内面の接着剤封止長さよりも短くされている請求項3〜6何れか記載のケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズ及びその製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】合金型温度ヒュ−ズにおいては、ヒュ−ズエレメントにフラックス塗布低融点可溶合金片を使用し、通常、そのフラックス塗布低融点可溶合金片の封止をケ−ス、例えばセラミックスケ−スと接着剤とにより行っている。図7は、ケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズの汎用品である筒状ケ−スタイプを示し、リ−ド線1’,1’間に低融点可溶合金片2’を接続し、該低融点可溶合金片2’にフラックス3’を塗布し、該フラックス塗布低融点可溶合金片をケ−ス4’内に収容し、ケ−ス開口とリ−ド線との間を接着剤5’、例えばエポキシ樹脂で封止してある。この接着剤による封止は、通常、一定量の封止を滴下させて塗布する方法により行われる。例えば、接着剤タンク内の上部空間をバルブを介して加圧ガンボンベに連通し、バルブの操作により一定量のガスを接着剤タンク内に送入し、接着剤タンク下端のニ−ドルから一定量の接着剤を筒状ケ−スの封止箇所に滴下する方法が採用されている。 【0003】上記合金型温度ヒュ−ズは、保護しようとする機器の発熱し易い部分に低接触熱抵抗で固定して使用される。而して、機器が過電流等の異常で発熱すると、その発生熱で合金型温度ヒュ−ズの低融点可溶合金片が溶融され、既溶融のフラックスとの共存下、溶融合金が表面エネルギ−の作用のもとで球状化分断され、この分断距離が一定の距離に達すると、安定な電気絶縁状態のもとで通電遮断が完結される。 【0004】上記フラックスは、低融点可溶合金片の酸化を防止して所定融点での溶融を保証すること、万一酸化膜が形成されたときでもその酸化膜を溶解して溶融合金の流動を保証すること、溶融合金と溶融フラックスとの共存によって前記分断を促進する表面エネルギ−状態を齎らすこと、溶融合金のリ−ド線への濡れを促して前記分断を加速すること、等の作用を営む。 【0005】このように、上記溶融した低融点可溶合金分断へのフラックスの寄与度は大であるが、ケ−スによる封止状態とケ−ス無のしの非封止状態とでは、上記分断に顕著な差が生じる。その理由は、ケ−スによる封止状態では、上記分断の妨げとなる酸素の量が限られるのに対し、ケ−ス無しの非封止状態下では、酸素量が実質的に無制限となるためである。従って、ケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズにおいて、ケ−ス開口とリ−ド線との間の封止性能の如何は、温度ヒュ−ズの作動性に大きな影響を及ぼす重大事項である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】近来、電子・電機機器、特に携帯式機器の小型化に伴い、温度ヒュ−ズにおいても小型化が要請されている。而るに、低融点可溶合金片の長さ、すなわちリ−ド線間の距離は、上記分断を確実に完結させ得る分断間距離(ア−ク消滅距離)で律せられ、使用電圧で規制されてしまう。従って、前記ケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズの長さ寸法を短縮するには、ケ−ス開口から低融点可溶合金片までの距離(図6におけるL)の短縮化に依存せざるを得ない。 【0007】しかしながら、ケ−スから低融点可溶合金片までの距離を短縮して前記の接着剤による封止を行うと、接着剤が低融点可溶合金片塗布フラックスに接触し、上記溶融合金の溶融フラックス共存下での分断が阻害される、フラックスが接着剤に溶解して接着剤の接着封止性能が低下する、等の不都合が招来される。 【0008】本発明の目的は、ケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズのケ−ス長さの縮小化を図っても、ケ−ス開口の接着剤による封止を、温度ヒュ−ズの分断特性に影響を及ぼすことなく良好に行い得るケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズ及びその製造方法を提供することにある。換言すれば、接着剤と低融点可溶合金片塗布フラックスとの接触による溶融合金の分断阻害や封止性能の低下による過重な分断阻害を排除してケ−ス長さの縮小化を可能とするケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズ及びその製造方法を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明に係るケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズの製造方法は、リ−ド線間に低融点可溶合金片を接続し、該低融点可溶合金片にフラックスを塗布し、該フラックス塗布低融点可溶合金片をケ−ス内に収容し、ケ−ス開口とリ−ド線との間を接着剤の滴下塗布によって封止する合金型温度ヒュ−ズの製造方法において、ケ−ス外面をケ−ス内面よりも、接着剤に対し良濡れ性とすることを特徴とする構成であり、ケ−ス外面をケ−ス内面よりも、接着剤に対し良濡れ性とするために、ケ−ス外面の表面粗度をケ−ス内面の表面粗度よりも小さくすることができる。 【0010】本発明に係るケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズは、リ−ド線間に低融点可溶合金片を接続し、該低融点可溶合金片にフラックスを塗布し、該フラックス塗布低融点可溶合金片をケ−ス内に収容し、ケ−ス開口とリ−ド線との間を接着剤で封止してケ−ス開口に臨むケ−ス外面及びケ−ス内面を接着剤封止面とした合金型温度ヒュ−ズにおいて、ケ−ス外面の表面粗度をケ−ス内面の表面粗度よりも小さくしたことを特徴とする構成であり、通常、ケ−ス外面の表面粗度がケ−ス内面の表面粗度の0.95倍以下とされ、ケ−ス外面の表面粗度及びケ−ス内面の表面粗度が5μm以下とされ、ケ−ス開口と低融点可溶合金片との間の間隔が3.5mm以下とされ、ケ−ス外面の接着剤封止長さがケ−ス内面の接着剤封止長さよりも短くされる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係るケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズの一実施例を示す図面である。図1において、1,1はリ−ド線、2はリ−ド線1,1間に溶接等により接続した低融点可溶合金片、3は低融点可溶合金片2に塗布したフラックスである。4はフラックス塗布低融点可溶合金片上に挿通した耐熱性、絶縁性の筒状ケ−ス、例えばセラミックス筒状ケ−スであり、外面4aの表面粗度を内面4bの表面粗度よりも小さくしてある。5は筒状ケ−ス両端の各開口と各リ−ド線1との間を封止した接着剤であり、ケ−ス開口に臨むケ−ス外面とケ−ス内面とを封止界面a,bとしてある。 【0012】上記リ−ド線1には、線状の外、板状、テ−プ状のものも使用でき、材質としては、銅または銅合金の外、鉄、ニッケルまたは各金属の合金、表面の一部または全体に錫、鉛、銅、ニッケル、インジウム、ビスマスの何れか一種または2種以上を被覆または貼り合わせしたものも使用できる。更に、裸線の外、絶縁被覆線も使用でき、封止接着剤に対する耐引き抜き性を高めるために、鍔等のストッパ−を形成することも可能である。上記低融点可溶合金片2には、温度ヒュ−ズの作動温度を融点とする合金、好ましくは共晶合金が使用され、通常、錫、鉛、ビスマス、インジウム、銀、銅、カドミウム等から選択される元素を含む組成とされ、その形状は、線状の外、板状、テ−プ状の使用も可能である。上記フラックス3には、ロジンを主成分とする組成物が使用され、ロジンとしては、天然ロジン、重合ロジン、水添ロジン、マレイン酸変性ロジン、ホルミル化ロジン、フェノ−ル変性ロジン、グリコ−ル酸変性ロジン、不均化ロジン等を挙げることができる。また、フラックスの活性力を高めるために、活性剤、例えばアミン類のハロゲン化水素酸塩や有機酸や有機ハロゲン化合物を添加することができ、更に塗布時のべたつきを排除するためにパラフィン等のワックス類を配合したり、更に軟化点を調整するためにアセトアミド等の軟化点降下剤を配合することもできる。 【0013】図2の(イ)は接着剤による封止に使用する接着剤滴下塗布装置の一例を示している。図2の(イ)において、61は接着剤貯槽であり、非金属材例えば、プラスチック、ガラス等から成形されている。62は貯槽61の下端に取着された二股ニ−ドルである。63は貯槽61の上端に取着された蓋体、64は蓋体63に取着されたガス(空気)供給管である。65は供給ガス源、66はガス圧レギュレ−タであり、供給ガス源65のガスを入力し、所定の設定圧力で出力する。67は電磁開閉バルブである。68は排気バルブであり、電磁開閉バルブ67のオン(オフ)に対応してオフ(オン)され、オン作動により貯槽61内からガスが排出されて貯槽内ガス空間が常圧(大気圧)に復帰される。71はコンベアベルトであり、ベルト巾を温度ヒュ−ズ(ワ−ク)wの筒状ケ−ス4の長さよりも小としてあり、ワ−クwの筒状ケ−ス両端部がベルト巾の両側から突出された状態でワ−クwが搬送されていく。図2の(ロ)は、搬送ラインの側面図を示している。72はワ−クストッパ−であり、ワ−クがニ−ドル62の直下に達する直前に降下されてワ−クwの走行が停止される。この停止中、ワ−クwの筒状ケ−ス4がコンベアベルト71との摩擦により回転される。なお、ワ−クの停止中、ワ−クのリ−ド線を筒状ケ−スの中心に位置させるように位置決め治具が設けられているが、その図示は省略してある。 【0014】図2において、ニ−ドル62の直下にワ−クwが到来すると、ストッパ−72によってワ−クwの走行が停止され、発振器69から電磁開閉バルブ67にパルス信号が送入され、電磁開閉バルブ67が一定時間、開通される。この間、ガス供給源65からガス(空気)がガス圧レギュレ−タ66による調圧下、貯槽61内の上部空間に圧入され、このガス圧入に伴いニ−ドル62から接着剤が分流吐出されていく。電磁開閉バルブ67がオフ作動により閉路されると、ガス供給源65からガスの圧入が停止されると共に排気バルブ68がオン作動により開通されて貯槽61内の上部空間が常圧とされるので、接着剤の吐出が停止される。従って、一回の吐出量は上記ガスの貯槽61内への圧入量に等しく、ワ−クの筒状ケ−スの両端に一定量の接着剤を滴下でき、ニ−ドルの直下にワ−クが到来するタイミングとパルス信号の発信タイミングとを同期させることによって、コンベア方式によりワ−クの筒状ケ−ス両端に所定量の接着剤を滴下していくことができる。 【0015】上記図1におけるように、筒状ケ−ス外面の表面粗度をケ−ス内面の表面粗度よりも小さくしてあるから、接着剤がケ−ス内面よりもケ−ス外面に濡れ易く、前記一定量の滴下接着剤のケ−ス外面側への割り振り量をそのケ−ス外面の濡れ易さのためにそれだけ多くできる。従って、従来のケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズの封止に較べ、筒状ケ−ス内面側の封止界面長さbを短く、筒状ケ−ス外面側の封止界面長さaを長くでき、而して、全体の封止界面距離を減少させることなく、筒状ケ−ス内面側の封止界面長さbを短くできる結果、接着剤5と低融点可溶合金片塗布フラックス3との接触をよく排除して所定の封止性能を保証できる。 【0016】上記筒状ケ−ス4としては、アルミナ、マグネシア、炭化シリコン等のセラミックス粉体とバインダ−類、湿潤剤、可塑剤、ビヒクル(水)等の混練物を押出成形し、その成形物を窒素ガス等の加圧雰囲気中で脱脂し、ついで焼結し、而るのち、バレル研磨等で研磨したものを好適に使用でき、表面粗度はセラミックス粉体の粒径、バレル研磨剤、バレル回転速度等により異なるが、通常、5μm以下であり、バレル研磨剤、バレル回転速度等の調整により、ケ−ス内面の表面粗度を0.20〜0.90μm、ケ−ス外面の表面粗度をケ−ス内面の表面粗度の0.95倍以下、0.15〜0.85μmとする。好ましくは、ケ−ス内面の表面粗度を0.50〜0.80μm、ケ−ス外面の表面粗度を0.30〜0.47μmとすることが適切である。上記セラミックス組成物におけるバインダ−剤としては、例えばポリビニルアルコ−ル、メチルセルロ−ス、デンプン等を挙げることができ、可塑剤としては、例えば、プロピレングリコ−ル、グリセリン、トリエチレングリコ−ル等を挙げることができ、湿潤剤としては、例えば、ポリエチレングリコ−ルのアルキルエ−テル等を挙げることができ、配合比は、通常、バインダ−剤1〜6重量%、可塑剤2〜10重量%、湿潤剤0.001〜2重量%、ビヒクル(水)8〜25重量%、残部セラミックス粉体とされる。 【0017】上記のバレル研磨には、回転バレル研磨を使用することができ、バレルの回転数N(r・p・m)は、バレル槽内径をD(m)として、式N=K/√D、K=15〜30によって設定される。 【0018】上記のケ−ス4には、セラミックスの外,ソ−ダ石灰ガラス,鉛ガラス,ホウケイ酸ガラス等のガラス製、フェノ−ル樹脂,ポリカ−ボネ−ト,ホリフェニレンサルファイド,ポリエチレンテレフタレ−ト,液晶ポリマ−等のプラスチック製等の使用も可能であり、繊維補強材、例えばガラス繊維を20〜40重量%含有させることもできる。 【0019】上記接着剤5には、エポキシ樹脂系,ウレタン樹脂系等を使用でき、粘度調整のために、フィラ−、例えばシリカ,炭酸カルシウム,アルミナ等の球状乃至は短繊維状フィラ−を添加できる。接着剤の粘度が高過ぎると、(ケ−ス外面への濡れ量)/(ケ−ス内面への濡れ量)の比が大きくなり、接着剤の粘度が低過ぎると、前記の比が小さくなるので、通常、フィラ−の配合量は5〜75重量%とされる。最適の粘度調整のもとでは、筒状ケ−スを回転させなくても、周方向に充分一様に接着剤を塗布することができる。 【0020】図3は、この場合に使用するワ−ク搬送装置の一例を示し、図3の(イ)に示す回転テ−ブル73に周方向に一定の角度間隔θで、図3の(ロ)に示すように、ワ−ク支承台74が設けられ、所定の位置に前記接着剤滴下塗装装置の二股ニ−ドル62が配設され、テ−ブル73が角度θ回転に要する時間をT1、前記電磁開閉バルブ(図2の67)が開通されて一定量の接着剤が吐出される時間をT2とすると、前記発振器のパルス間隔が(T1+T2)に、テ-ブルの間歇停止時間がT2よりもやや長く設定される。75は封止済のワ−ク取り出し位置を、76は未封止ワ−クの送り込み位置をそれぞれ示し、この送り込み位置76において、ワ−クの取り出し速度に平衡して未封止ワ−クが支承台74に載置されていく。 【0021】前記した低融点可溶合金片塗布フラックスと封止接着剤との接触が問題になるのは、通常、ケ−ス開口と低融点可溶合金片との距離が3.5mm以下の場合であり、この条件に該当すれば、他のケースタイプの温度ヒューズ、例えば、図4に示す、扁平ケ−スタイプの合金型温度ヒュ−ズにも、本発明を有効に適用できる。図4において、1,1は並行なリ−ド線、2はこれらリ−ド線1,1の先端部側面間に接続された低融点可溶合金片、3は低融点可溶合金片2に塗布されたフラックスである。4は扁平ケ−スであり、ケ−ス外面の表面粗度がケ−ス内面の表面粗度よりも小さくされている。5はケ−ス開口に滴下塗布された接着剤であり、ケ−ス開口に臨むケ−ス外面及びケ−ス内面が接着剤封止界面a,bとされている。 【0022】なお、上記何れの実施例のケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズにおいても、ケ−ス開口に臨むケ−ス外面の接着剤封止界面が長過ぎると、ケ−ス外面を使用しての印刷表示に支障となるので、通常、ケ−ス外面の接着剤封止長さaがケ−ス内面の接着剤封止長さbよりも短くされる。 【0023】また、筒状ケ−ス開口の周方向に、滴下接着剤をスム−ズに回し込むために、図5の(イ)または(ロ)に示すように、ケ−ス開口内面をテ−パ状または段状に拡開することもでき、この拡開は、特に、ワ−クの筒状ケ−スを非回転として接着剤を滴下塗装する場合に有効である。更に、図6の(イ)〜(ニ)に示すように、筒状ケ−ス4内の奥側コ−ナにストッパ−40を設け、各リ−ド線1の先端をストッパ−40に当接してケ−ス4内の奥側面と低融点可溶合金片2との間に充分な間隔を保持することにより、低融点可溶合金片2の分断時に発生するア−クがケ−ス4内の奥側面に接触するのを抑制してケ−ス4がア−ク熱で熱応力破壊するのを軽減することができる。 【0024】 【実施例】〔実施例〕図1に示す筒状ケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズを1000箇製造した。筒状ケ−スの材質はアルミナセラミックスであり、内径を1.0mmφ、外径を1.5mmφ、長さを5.0mmとした。ケ−ス内面の表面粗度は0.55〜0.65μm、ケ−ス外面の表面粗度は0.35〜0.45μmであった。リ−ド線及び低融点可溶合金片の外径を0.5mmφとし、筒状ケ−ス端と低融点可溶合金片との間隔を1.4mmとした。接着剤には、シリカ粉末を45重量%配合した粘度110〜120Pa.Sのエポキシ樹脂系接着剤を使用し、一筒状ケ−スの片側端に対する接着剤の滴下量を0.003mlとし、筒状ケ−スを非回転にして封止した。1000箇中、接着剤が低融点可溶合金片塗布フラックスに接触したものは、102箇であり、898箇はそのような接触がなく合格品であった。 【0025】〔比較例〕実施例に対し、ケ−ス外面の表面粗度をケ−ス内面の表面粗度とほぼ同一とし、両面とも表面粗度を0.57〜0.68μmとした。1000箇中、接着剤が低融点可溶合金片塗布フラックスに接触したものは、487箇にも達し、製品合格率は50%程度に過ぎなかった。 【0026】 【発明の効果】本発明によれば、ケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズにおいて、ケ−ス開口に臨むケ−ス内面の接着剤封止距離が短縮化されることに対応してケ−ス外面の接着剤封止距離を長くすることができるから、全体の接着剤距離を実質的に維持して封止性能を保持しつつ接着剤の低融点可溶合金片塗布フラックスとの接触を防止できる。従って、ケ−スタイプ合金型温度ヒュ−ズの長さ寸法の縮小化に伴い不可避的にケ−ス開口と合金型温度ヒュ−ズとの間の距離が短くされても、優れた封止性能のもとで良好なヒュ−ズの溶融分断作動性を保証できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000225337 【氏名又は名称】内橋エステック株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年6月19日(2000.6.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097308 【弁理士】 【氏名又は名称】松月 美勝
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| 【公開番号】 |
特開2002−56758(P2002−56758A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−182361(P2000−182361) |
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