| 【発明の名称】 |
スイッチ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】森 俊晴
【氏名】田辺 義雄
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| 【要約】 |
【課題】速動式のスイッチ装置の構造で、接点機構のばね材料に丸線材を使用することにより、加工性や寸法精度の維持が簡易で、コストの廉価対応ができると共に、接触部の信頼性を向上することができるスイッチ装置を提供する。
【解決手段】一端が導体板8に係止され、他端が中央端子3に係止された支持アーム7と、導体板8と中央端子3との間に屈曲して配設されて導体板8を中央端子3に可動に支持するばね部材10とを、ばね性を有する丸線材で形成すると共に、支持アーム7、及びばね部材10が係止される導体板8、及び中央端子3との係止部を、円弧面状に形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 固定接点と、この固定接点と接離される可動接点を有する導体板と、この導体板を可動に支持する中央端子と、一端が前記導体板に係止され、他端が前記中央端子に係止された支持アームと、前記導体板と前記中央端子との間に屈曲して配設され、前記支持アームと協働して前記導体板を前記中央端子に可動に支持するばね部材と、前記導体板を前記ばね部材のばね性によりスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位させて前記可動接点を前記固定接点に接離させるスライド部材とを備え、前記支持アーム、及びばね部材を、ばね性を有する線材で形成すると共に、前記支持アーム、及びばね部材が係止される前記導体板、及び中央端子との係止部を、円弧面状に形成したことを特徴とするスイッチ装置。 【請求項2】 前記支持アームは、撓み可能に対向された一対のアーム片を備え、このアーム片が前記導体板の側壁に弾性付勢されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。 【請求項3】 前記側壁には傾斜面を有する規制突部を形成し、前記導体板がスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位して前記可動接点が前記固定接点に接触する方向へ移動した時に、前記アーム片が前記傾斜面と弾圧接触するようにしたことを特徴とする請求項2記載のスイッチ装置。 【請求項4】 前記ばね部材は、捻りコイルばねからなることを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。 【請求項5】 前記スライド部材に、傾斜面からなる作動面部を形成し、且つ、前記導体板には、前記作動面部と当接する当接部を形成し、前記スライド部材のスライド移動に伴って、前記作動面部が前記当接部に摺接し、前記導体板をスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のスイッチ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の電源スイッチとして使用されるスイッチ装置に係り、特にばねの反転動作を利用して接点の接離を行う速動式のスイッチ装置の構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の速動式のスイッチ装置の構造としては、図13乃至図15に示すものがある。図13はスイッチ装置のオフ時の縦断面図、図14は同じくオン時の縦断面図、図15は接点機構部の部分説明図である。この従来のスイッチ装置は、合成樹脂などの絶縁材からなるケース21と、このケース21の内底部に配設され上面に固定接点22aを備えた固定端子22と、この固定端子22に隣接して同じく前記ケース21の内底面に配設された中央端子23と、この中央端子23に可動に支持され、一端部に前記固定端子22と接離可能な可動接点29を備えた導体板28と、この導体板28と前記中央端子23とに係止され前記導体板28を可動に支持する支持板27と、前記導体板28と前記中央端子23との間に屈曲されて係止され、自身の屈伸動作により前記導体板28を駆動する板ばね30と、この板ばね30の突起30aに当接して駆動させ、前記導体板28を前記固定端子22の方向、あるいは前記固定端子22から離れる方向へ変位させるスライド部材31とから主に構成されている。 【0003】導体の金属板などからなる前記中央端子23は、前記支持板27が係止される支持板係止用突起23aと、前記板ばね31が係止される板ばね係止用突起23bとが形成されている。また、前記支持板係止用突起23aと板ばね係止用突起23bには、略対向した位置に係止用V溝23c、23dが設けられており、この係止用V溝23c、23dに前記支持板27と板ばね30の一端側がそれぞれ係止されるものとなっている。 【0004】前記支持板27は、同じく導体の金属板からなり、中央に前記板ばね係止用突起23bが遊嵌可能な開口部を備え、略U字状に形成され、その一端側が前記支持板係止用突部23aの係止用V溝23cに係止され、他端側が前記導体板28の前記可動接点29の固着側近傍に係止されている。 【0005】前記導体板28は、同じく導体の金属板からなり、中央に前記支持板係止用突起23a及び板ばね係止用突起23bとが遊嵌可能な開口部と、一端側に前記可動接点29とを備えている。前記導体板28は、開口部の内縁の一端側に前記支持板27の一端側が係止され、開口部の他端側が前記板ばね30に係止されて、前記中央端子23に可動に取り付けられている。 【0006】前記板ばね30は、ばね性を有する薄板状の金属板で略V字状に形成され、一端側は前記中央端子23の板ばね係止用突起23bの係止用V溝23dに係止され、他端側は前記導体板28の開口部内縁の、前記支持板27が係止された一端側とは対向する他端側に係止されている。前記板ばね30は、前記中央端子23と前記導体板28との間に屈曲されて配設されている。また、前記板ばね30の略V字状の頂点部近傍には、前記スライド部材31がスライド移動した場合に、前記導体板28を駆動するための作動突起30aが形成されている。 【0007】上記のスイッチ装置の接点機構を組み立てる場合には、前記導体板28を前記中央端子23に遊嵌した状態で可動に取り付けるため、前記導体板28の開口部内縁の一端側に前記支持板27の一端側を係止させ、前記支持板27の他端側を前記中央端子23の支持板係止用突起23aに係止した状態で、前記導体板28の開口内縁の他端側と前記中央端子23の板ばね係止用突起23bとの間に前記板ばね30を屈曲させた状態で取り付ける必要があった。この時、前記板ばね30は前記支持板27を介して前記導体板28と前記中央端子23との間で弾発した状態で取り付けられるため、前記導体板28と前記支持板27と前記板ばね30とが三者一体となって前記中央端子23に可動に取り付けられるものとなっている。 【0008】上記スイッチ装置の動作を説明すると、前記スライド部材31が押圧されることにより、スライド部材31が押圧方向(図示右方向)へスライド移動して、このスライド部材31で前記板ばね30のV字状の頂点部近傍が押され、板ばね30は前記中央端子23の板ばね係止用突起23bの係止用V溝23dを支点として時計方向へ回動される。この時、前記導体板28は前記支持板27と共に、前記中央端子23の支持板係止用突起23aの係止用V溝23cを支点として図示下方向へ移動し、前記板ばね30との係止部が前記支持板係止用突起23aの係止用V溝23c(板ばね30の反転ポイント)を越えた時に、前記導体板28は図示下方向へ自走して前記可動接点29が前記固定接点22aと当接し回路がオン状態となる。この時、前記スライド部材31は押し込み位置にロックされる。 【0009】この状態から、更に前記スライド部材31押圧すると、ロックが外れて、前記スライド部材31は復帰ばね26の付勢力により押圧方向とは反対の方向(図示左方向)へ復帰する。この時、前記板ばね30の作動突起30aが押され、板ばね30は反時計方向へ回動され、板ばね30の反転ポイントを超えた時に、前記導体板28は図示上方向へ自走して前記可動接点29が前記固定接点22aから離間して回路がオフ状態となる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の速動式のスイッチ装置の構造においては、前記導体板28の反転と、前記可動接点29と固定接点22aとの接触を行うために、前記板ばね30を使用しているが、必要荷重が高いため許容応力の高いばね材料(例えば銅チタン、ベリリユウム銅など)を使用する必要があり、加工性や寸法精度の維持が難しく、部品コストが高騰してしまうという問題があった。 【0011】また、前記支持板27と前記板ばね30に、それぞれ板材を使用しているため、形状が複雑となり材料の歩留まりも悪く、前記中央端子23との係合部が切断面同士のエッジ部分で当接するため、摩耗し易く、接触部の信頼性が悪くなるという問題があった。 【0012】したがって、本発明では上述した問題点を解決し、速動式のスイッチ装置の構造で、接点機構のばね材料に丸線材を使用することにより、加工性や寸法精度の維持が簡易で、コストの廉価対応ができると共に、接触部の信頼性を向上することができるスイッチ装置を提供することを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明では第1の手段として、固定接点と、この固定接点と接離される可動接点を有する導体板と、この導体板を可動に支持する中央端子と、一端が前記導体板に係止され、他端が前記中央端子に係止された支持アームと、前記導体板と前記中央端子との間に屈曲して配設され、前記支持アームと協働して前記導体板を前記中央端子に可動に支持するばね部材と、前記導体板を前記ばね部材のばね性によりスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位させて前記可動接点を前記固定接点に接離させるスライド部材とを備え、前記支持アーム、及びばね部材を、ばね性を有する線材で形成すると共に、前記支持アーム、及びばね部材が係止される前記導体板、及び中央端子との係止部を、円弧面状に形成したことを特徴とする。 【0014】また、第2の手段として、前記支持アームは、撓み可能に対向された一対のアーム片を備え、このアーム片が前記導体板の側壁に弾性付勢されていることを特徴とする。 【0015】また、第3の手段として、前記側壁には傾斜面を有する規制突部を形成し、前記導体板がスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位して前記可動接点が前記固定接点に接触する方向へ移動した時に、前記アーム片が前記傾斜面と弾圧接触するようにしたことを特徴とする。 【0016】また、第4の手段として、前記ばね部材は、捻りコイルばねからなることを特徴とする。 【0017】また、第5の手段として、前記スライド部材に、傾斜面からなる作動面部を形成し、且つ、前記導体板には、前記作動面部と当接する当接部を形成し、前記スライド部材のスライド移動に伴って、前記作動面部が前記当接部に摺接し、前記導体板をスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位させるようにしたことを特徴とする。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明のスイッチ装置の1実施例を図1乃至図12に示す。図1はスイッチ装置のオフ時の縦断面図、図2は同じくスイッチ装置のオン時の縦断面図、図3は同じくカバーとスライド部材の一部を破断した状態の平面図、図4は図2の4−4線における断面図、図5は導体板と支持アームの係合状態を示す平面図、図6は同じく正面図、図7は同じく側面図、図8乃至図12は接点機構部の動作状態を示す説明図で、図8は初期(オフ)状態の説明図、図9は導体板が自走する直前の状態を示す説明図、図10は導体板が自走して接点がオンした状態を示す説明図、図11はスライド部材がロックした後フルストローク押した状態を示す説明図、図12はスライドのロックが解除され導体板が自走して接点がオフとなる直前の状態を示す説明図である。 【0019】図において、ケース1は、合成樹脂などの絶縁材で上面が開口された箱状に形成されている。このケース1の開口内には一対の収納部1aが形成され、この収納部1aの内底面には、上面に固定接点2aを有する導体の金属板からなる固定端子2と、この固定端子2に隣接して同じく導体の金属板からなる中央端子3がそれぞれ配設されている。 【0020】前記収納部1aには後述するスライド部材11が収納され、スライド移動可能に配設されている。また、前記ケース1の先端側には、回路基板などへ取り付けるための取付脚4aを有する金属板からなるフレーム4が取り付けられており、後端側には、後述するカバー12を取り付ける取付突部1bが形成されている。また、前記ケース1の先端側には、後述するスライド部材11のロックカム11eに一端側が係合してスライド部材11を押し込み位置にロックする、ロックピン5の他端側を軸支する軸孔1cが設けられており、この軸孔1cの更に先端側には、後述するスライド部材11を復帰位置に付勢する復帰ばね6の一端側が係止される復帰ばね係止部1dが延設されている。 【0021】前記中央端子3には、後述する支持アーム7を係止する支持アーム係止用突起3aと、後述する捻りコイルばね10を係止するばね係止用突起3bがそれぞれ立設されており、また、前記支持アーム係止用突起3aとばね係止用突起3bには、略対向した位置に係止用溝3c、3dが設けられており、この係止用溝3c、3dに後述する支持アーム7と捻りコイルばね10の一端側がそれぞれ係止されるものとなっている。また、この係止用溝3c、3dは、後述する支持アーム7及び捻りコイルばね10の線径に合わせてそれぞれ円弧状に形成されている。 【0022】支持アーム7は、導電性のばね性を有する丸線材で略U字状に形成され、前記支持アーム係止用突起3aの係止用溝3cに係止される係止軸7aと、この係止軸7aから延設され撓み可能に対向された一対のアーム片7bを備えている。このアーム片7bの先端側には後述する導体板8の側壁8aに設けられた係止孔8cに回動可能に係合する屈曲部7cが設けられており、この屈曲部7cが係止孔8cに係合されることにより導体板と一体に係合されると共に、前記アーム片7bは自らの弾性で導体板8の側壁8aに弾性付勢されるようになっている。 【0023】導体板8は、同じく導体の金属板からなり、両側部には側壁8aが対向されて設けられ、この導体板8の中央には、窓孔部8bが設けられている。前記側壁8aには、一対の係止孔8cが設けられ、この係止孔8cに前記支持アーム7の屈曲部7cが回動可能に係合されるものとなっている。また、前記係止孔8cの近傍には、前記支持アーム7のアーム片7bと当接する、傾斜面8dを有する規制突部8eが形成されている。また、この規制突部8eは前記側壁8aの上面側に行くにしたがって突出するように前記傾斜面8dが形成されている。 【0024】前記側壁8aに前記規制突部8eを形成することにより、前記導体板8がスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位して、可動接点9が前記固定接点2aに接触する方向へ移動した時には、前記導体板8の移動に伴って、前記アーム片7bが前記傾斜面8dに沿って上面側へ移動するため、前記規制突部8eによって前記アーム片7bが内側に圧縮されることとなり、前記傾斜面8dとの弾圧接触圧が強化されるようになっている。 【0025】すなわち、前記支持アーム7のアーム片7bが、前記導体板8の側壁8aに弾性付勢するように形成されていることから、前記支持アーム7と前記導体板8との接続が確実となり、スイッチの開閉時に、バウンスやチャタリングなどにより前記導体板8と前記中央端子3との接続が離間する虞がなくなり、接触の信頼性が向上されるものとなっている。また、前記側壁8aに、前記規制突部8eを設けたことから、前記導体板8の前記固定接点2a方向への移動に伴って前記アーム片7bと前記傾斜面8dとの弾圧接触圧が強化されるようになっているため、更に接触の信頼性が向上されるものとなる。 【0026】また、前記窓孔部8b内には、前記支持アーム7が遊嵌されると共に、前記支持アーム係止用突起3aや後述する捻りコイルばね10なども遊嵌されるものとなっている。また、この窓孔部8bの一端側には、前記導体板8を前記中央端子3に取り付ける際に、前記支持アーム用突起3aに挿入ガイドされる、ガイド溝部8fが形成されている。このガイド溝部8fを設けることにより、前記導体板8が前記中央端子3に可動に位置決めされて取り付けられるものとなる。 【0027】また、前記導体板8の一端側には、可動接点9が固着されている。また、前記可動接点9が固着される前記導体板8の一端側に前記係止孔8cが形成されて、前記支持アーム7の屈曲部7cが係合されるものとなっており、他端側には後述する捻りコイルばね10の一端側が係止されるフック部8gが形成されて、前記中央端子3に可動に取り付けられるものとなっている。また、前記フック部8gよりさらに先端側には、後述するスライド部材11の作動面部11dと当接して前記導体板8をスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位させる円弧面からなる当接部8hが設けられている。 【0028】ばね部材である捻りコイルばね10は、導電性のばね性を有する丸線材でコイル状に巻回されて形成され、一対のばね片10a、10bを有し、一方のばね片10aは前記中央端子3のばね係止用突起3bの係止用溝3dに係止され、他方のばね片10bは前記導体板8の前記フック部8gに係止されている。前記捻りコイルばね10は、前記中央端子3と前記導体板7との間に屈曲されて配設されており、前記導体板7は前記捻りコイルばね10の付勢力によって前記固定接点2aの配設位置(前記収納部1aの内底面側)とは反対の方向へ付勢されたものとなっている。 【0029】ばね部材を、前記捻りコイルばね10で形成するようにしたことから、板ばね等の板状の金属板を使用してプレス成形する場合に比較して、形状が簡易となり、加工性や寸法精度の維持が容易で、コストの廉価対応ができるものとなっている。また、断面が丸形の丸線材で形成されていることから、前記中央端子3の係止用溝3d、及び前記導体板7のフック部8gとの係合部が円弧状となるため、滑らかな摺動となり、削れなどの発生がなく、接触の信頼性が向上されるものとなる。 【0030】スライド部材11は、合成樹脂などの絶縁材から形成されており、前記ケース1の収納部1aに配設される基部11aと、この基部11aの先端に延設された操作部11bとを備えている。前記基部11aには、前記導体板8や支持アーム7等を収容する導体板収容部11cが設けられ、この導体板収容部11cには、前記導体板8の当接部8hと摺接して前記導体板8をスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位させる、傾斜面からなる作動面部11dが形成されている。また、前記導体板収容部11cの先端側には、前記したロックピン5が摺接されて、前記スライド部材11を押し込み位置にロックするロックカム11eが形成されている。また、前記操作部11bには、前記スライド部材11を復帰位置に付勢する前記復帰ばね6を収納する復帰ばね収納部11fが設けられている。 【0031】カバー12は、合成樹脂などの絶縁材で方形状に形成され、前記ケース1の後端側の前記取付突部1dと係止される取付腕部12aと、前記ケース1の先端側に取り付けられた前記フレーム4とによって、前記ケース1の開口された前記収納部1aを覆うように取り付けられている。また、前記導体板8の、前記可動接点9が固着された側の上面側には、前記導体板8の先端部と当接して導体板8の位置を規制する突起部12bが設けられている。 【0032】前述したスイッチ装置の接点機構を組み立てる場合には、前記ケース1の内底面に配設されている前記中央端子3に前記導体板8を取り付けることとなるが、この場合、前記導体板8に、前記支持アーム7を弾性付勢して係合するようにしてあるため、前記導体板8と支持アーム7が一体部品になっており、前記導体板8の窓孔部8bに前記中央端子3の支持アーム係止用突起3aを遊嵌させて、前記支持アーム7の係止軸7aを前記支持アーム係止用突起3aの係止用溝3cに組み込むだけで、容易に前記中央端子3に前記導体板8を組み込むことができるようになっている。この時、前記導体板8には、前記ガイド溝部8fが設けられており、このガイド溝部8fが前記支持アーム係止用突起3aに挿入ガイドされることで、位置決めされるものとなる。 【0033】この状態から、前記捻りコイルばね10を前記導体板8の窓孔部8bに遊嵌させた状態で、前記導体板8のフック部8gと前記中央端子3の前記捻りコイルばね係止用突起3bとの間に、前記捻りコイルばね10を屈曲させて係止させて接点機構部の組立は終了する。 【0034】この時、前記導体板8は前記捻りコイルばね10の付勢力で前記収納部1aの前記固定端子2が配設された方向とは反対の方向へ付勢された状態となり、前記可動接点9が固着された側の上端面側が、前記カバー12の突起部12bに当接し、他端側の前記当接部8hが前記作動面部11dに当接することで、前記導体板8は可動接点9と固定接点2aが一定の間隔を保持した状態で前記収納部1a内に略平行に配設された状態となっている。 【0035】次に、上述したスイッチ装置の動作を図8乃至図12で説明する。図8に示すように、初期の状態では前記導体板8は前記可動接点9が前記固定接点2aと一定の間隔をおいて離間された状態で接点がオフ状態となっている。この状態では、前記導体板8は前記捻りコイルばね10の付勢力で前記固定端子2及び固定接点2aとは反対の方向(上側)へ付勢された状態となっている。 【0036】この状態から前記スライド部材11の操作部11bが前記復帰ばね6の付勢力に抗して押し込まれると、図9に示すように、前記スライド部材11の作動面部11dが前記導体板8の当接部8hを押圧し、前記導体板8の当接部8h側を前記捻りコイルばね10の付勢力に抗して前記収納部1aの内底面側へ押し下げる。この時、図9に示すにように、前記捻りコイルばね10と導体板8との係止部が、前記支持アーム7と中央端子3の係止部(前記支持アーム係止用突起3aの係止用溝3c)と重なった時を境にして前記捻りコイルばね10の付勢力の方向が下側へと反転し、前記導体板8は前記収納部1aの内底面側に自走して前記可動接点9が前記固定接点2aと当接して接点がオン状態となる。 【0037】この状態から前記スライド部材11を更に押し込むことにより、図10に示すように、前記導体板8の当接部8hが、前記スライド部材11の作動面部11dにより更に下側に押し下げられるものとなり、前記板ばね10の付勢力によって前記可動接点9は前記固定接点2a方向へ押圧されることで接触が確実に行われるものとなっている。この時、前記スライド部材11は、前記ロックピン5とロックカム11eの協働により押し込み位置へロックされるものとなる。 【0038】この状態から、ロックを解除する場合には、図11に示すように、前記スライド部材11の操作部11bを更に押圧してやると、前記ロックピン5が前記ロックカム11eから外れて、前記スライド部材11は前記復帰ばね6の付勢力で初期位置へ復帰するものとなる。この時、図12に示すように、前記導体板8と捻りコイルばね10との係止部が、前記支持アーム7と前記中央端子3との係止部(前記支持板係止用突起3aの係止用溝3c)を越えると前記捻りコイルばね10の付勢力の方向が上側へと反転し、前記導体板8は前記収納部1aの内底面とは反対側に自走して前記可動接点9が前記固定接点2aと離間して接点がオフ状態となり、図8に示す初期状態へと復帰する。 【0039】上記した本発明の実施例によれば、一端が前記導体板8に係止され、他端が前記中央端子3に係止された支持アーム7と、前記導体板8と前記中央端子3との間に屈曲して配設されて前記導体板8を前記中央端子3に可動に支持するばね部材10とを、ばね性を有する丸線材で形成すると共に、前記支持アーム7、及びばね部材10が係止される前記導体板8、及び中央端子3との係止部を、円弧面状に形成したことから、形状が簡易となり、材料の歩留まりも良く、加工性や寸法精度の維持が簡易となると共に、前記中央端子3及び導体板8との係合部が円弧面同士で当接するため、摩耗し難く、接触部の信頼性が向上されるものとなっている。 【0040】尚、上述した実施例では、前記支持アーム7の一端側を前記導体板8に係止する位置を、前記可動接点9の固着側と同一側としたが、これとは反対側に係止しても良く、この場合、前記捻りコイルばね10と前記導体板8との係止位置はこれとは反対に前記可動接点9の固着側となる。この場合にも、上述した構成と同様の効果が得られるのはもちろんである。 【0041】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のスイッチ装置の構造は、一端が導体板に係止され、他端が中央端子に係止された支持アームと、導体板と中央端子との間に屈曲して配設されて導体板を中央端子に可動に支持するばね部材とを、ばね性を有する丸線材で形成すると共に、支持アーム、及びばね部材が係止される導体板、及び中央端子との係止部を、円弧面状に形成したことから、形状が簡易となり、材料の歩留まりも良く、加工性や寸法精度の維持が簡易となると共に、中央端子及び導体板との係合部が円弧面同士で当接するため、摩耗し難く、接触部の信頼性が向上される。 【0042】また、支持アームは、撓み可能に対向された一対のアーム片を備え、このアーム片が導体板の側壁に弾性付勢されていることから、支持アームと導体板との接続が確実となり、スイッチの開閉時に、バウンスやチャタリングなどにより導体板と中央端子との接続が離間する虞がなくなり、接触の信頼性が向上される。 【0043】また、側壁には傾斜面を有する規制突部を形成し、導体板がスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位して可動接点が固定接点に接触する方向へ移動した時に、アーム片が傾斜面と弾圧接触するようにしたことから、導体板が固定接点方向へ移動するのに伴ってアーム片と傾斜面との弾圧接触圧が強化されるようになっているため、更に接触の信頼性が向上される。 【0044】また、ばね部材は、捻りコイルばねで形成したことから、板ばね等の板状の金属板を使用してプレス成形する場合に比較して、形状が簡易となり、加工性や寸法精度の維持が容易で、コストの廉価対応が可能となる。また、断面が丸形の丸線材で形成されていることから、中央端子の係止用溝、及び導体板のフック部との係合部が円弧状となるため、可動時に滑らかな摺動となり、削れなどの発生がなく、接触の信頼性が向上される。 【0045】また、スライド部材に、傾斜面からなる作動面部を形成し、且つ、導体板には、作動面部と当接する当接部を形成し、スライド部材のスライド移動に伴って、作動面部が当接部に摺接し、導体板をスライド移動方向に対して略垂直な方向へ変位させるようにしたことから、スイッチ装置の小型化、薄型化が図れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010098 【氏名又は名称】アルプス電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月11日(2000.8.11) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−56744(P2002−56744A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−249185(P2000−249185) |
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