| 【発明の名称】 |
チップアレイ及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】井上 泰史
【氏名】松下 晴彦
【氏名】茂木 宏之
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| 【要約】 |
【課題】小型化の要望に的確に追従できる新規なチップアレイを提供する。
【解決手段】部品本体12内に内蔵された4つのコンデンサ部14の引出部分14aを部品本体12の高さ方向1側面(下面側)で露出させると共に、各コンデンサ部14の引出部分14aの露出端にそれぞれ接続するように部品本体12の高さ方向1側面(下面側)に4対の外部電極13を形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 四角柱形状の部品本体と、部品本体内に内蔵された複数の単位回路部と、各単位回路部に対応した複数対の外部電極を部品本体の表面に有するチップアレイであって、複数対の外部電極は部品本体の高さ方向2側面の少なくとも一方に形成されており、複数の単位回路部は各々の引出部分の端縁を外部電極形成面で露出していて、各単位回路部の引出部分の露出端は外部電極形成面において幅方向で向き合う1対の外部電極にそれぞれ接続されている、ことを特徴とするチップアレイ。 【請求項2】 部品本体は部品長さ方向の積層構造を有し、複数の単位回路部は部品長さ方向で列を成すように配置され、各単位回路部は部品長さ方向に積層された複数の内部導体から構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のチップアレイ。 【請求項3】 部品本体は部品高さ方向の積層構造を有し、複数の単位回路部は部品長さ方向で列を成すように配置され、各単位回路部は部品高さ方向に積層された複数の内部導体から構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のチップアレイ。 【請求項4】 複数の単位回路部は部品長さ方向の列が2以上形成されるように配置されている、ことを特徴とする請求項2または3に記載のチップアレイ。 【請求項5】 複数の単位回路部を内蔵したチップアレイの製造方法であって、内部導体用の導体ペースト層が所定配列で形成されたグリーンシートと、導体ペースト層を有しないグリーンシートとを、所定の順序で積層して熱圧着する工程と、圧着後の積層シートを部品単位に切断して、単位回路部を構成するための導体ペースト層が部品長さ方向または部品高さ方向で積層され、且つ、部品高さ方向2側面の少なくとも一方に所定のグリーンシートに設けられた引出部分の端縁が露出した四角柱形状の積層チップを得る工程と、引出部分の端縁が露出する積層チップの高さ方向2側面の少なくとも一方に引出部分の露出端と重なるように外部電極用の導体ペースト層を形成する工程とを備える、ことを特徴するチップアレイの製造方法。 【請求項6】 単位回路部はコンデンサであり、グリーンシートを積層して熱圧着する工程では、少なくとも1つの引出部分を有する導体ペースト層が所定配列で形成されたグリーンシートを少なくとも用いる、ことを特徴する請求項5に記載のチップアレイの製造方法。 【請求項7】 単位回路部はコンデンサであり、グリーンシートを積層して熱圧着する工程では、スルーホールに導体ペーストを充填して構成された接続部分が対をなすように形成され、且つ、一方の接続部分に重なるように導体ペースト層が所定配列で形成されたグリーンシートと、スルーホールに導体ペーストを充填して構成された引出部分が対をなすように形成されたグリーンシートとを少なくとも用いる、ことを特徴とする請求項5に記載のチップアレイの製造方法。 【請求項8】 単位回路部はインダクタであり、グリーンシートを積層して熱圧着する工程では、スルーホールに導体ペーストを充填して構成された接続部分が形成され、且つ、接続部分に重なるように導体ペースト層が所定配列で形成されたグリーンシートを少なくとも用いる、ことを特徴する請求項5に記載のチップアレイの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンデンサ部やインダクタ部等の単位回路部を複数内蔵したチップアレイに関する。 【0002】 【従来の技術】図1〜図3には、チップアレイを代表するものとして、積層型のコンデンサアレイを示してある。 【0003】このコンデンサアレイ1は、高さ方向の積層構造を有する四角柱形状の部品本体2と、部品本体2の幅方向2側面に設けられた4対の側面電極3と、部品本体2内に部品長さ方向で列を成すように内蔵された4つのコンデンサ部4とを備えている。 【0004】各コンデンサ部4は誘電体層を介して高さ方向に積層された複数の矩形状内部電極から構成され、各コンデンサ部4は帯状の引出部分4aの端縁を部品本体2の幅方向2側面で露出している。 【0005】各側面電極3は帯状に形成され、部品本体2の高さ方向2側面に回り込む部分3a(以下、回り込み部3aと言う)を有しており、各コンデンサ部4の引出部分4aの端縁は幅方向で向き合う1対の側面電極3にそれぞれ接続されている。 【0006】このコンデンサアレイ1は、図3に示すように、高さ方向2側面の一方が下を向くように基板SUに搭載され、そして、各側面電極3及び下側の回り込み部3aは、各側面電極3に対応するように基板SUに設けられた電極SUrに半田等の接合材料JMを介して接続される。 【0007】前記のコンデンサアレイ1を製造するときには、図4に示すように、引出部分IEaを端部に有する内部電極用の4つの導体ペースト層IEが形成された第1のセラミックグリーンシートG1(以下、セラミックグリーンシートは単にグリーンシートと言う)と、同様の導体ペースト層IEが対称形に形成された第2のグリーンシートG2とが所定枚数交互に重なり、また、上側と下側に導体ペースト層を有しない複数枚の第3のグリーンシートG3が重なるように各グリーンシートを積層し、全体を熱圧着して四角柱形状の積層チップを得る。 【0008】図4には1つのコンデンサアレイに対応したシート構成を示してあるが、実際の製造時には、各グリーンシートとして多数個取りが可能な大きさを有し、且つ、取り数に応じた配列で導体ペースト層等が形成されたものが使用され、圧着後に積層シートを部品単位に切断して積層チップを得る工程が実施される。 【0009】続いて積層チップを焼成し、そして、図5に示すように、焼成チップの幅方向2側面に、各コンデンサ部4の引出部分4aの露出端と重なるように側面電極用の導体ペースト層OEを4対形成してこれを焼き付ける。尚、側面電極用の焼き付け層の表面には必要に応じて1層以上のメッキ層が形成される。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】近年における高密度実装の要望に係り、コンデンサアレイには小型化が求められている。しかし、前述のような構造を有するコンデンサアレイ1で小型化を図るには、幅方向2側面に形成された側面電極3の存在が支障となる。 【0011】側面電極3は部品本体2の主として幅方向2側面に形成されるものであるため、電極形成時に位置精度低下や寸法精度低下等の不良を生じ易い。とりわけ、アレイ自体のサイズが小さくなると前記の不良が顕著なものとなって、歩留まりの低下を招来する恐れがある。 【0012】前記の不具合はコンデンサアレイに限らず、複数のインダクタ部を内蔵したインダクタアレイや、他種のチップアレイでも同様に生じ得る。 【0013】本発明は前記事情に鑑みて創作されたもので、その目的とするところは、小型化の要望に的確に追従できる新規なチップアレイを提供することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明に係るチップアレイは、四角柱形状の部品本体と、部品本体内に内蔵された複数の単位回路部と、各単位回路部に対応した複数対の外部電極を部品本体の表面に有するチップアレイであって、複数対の外部電極は部品本体の高さ方向2側面の少なくとも一方に形成されており、複数の単位回路部は各々の引出部分の端縁を外部電極形成面で露出していて、各単位回路部の引出部分の露出端は外部電極形成面において幅方向で向き合う1対の外部電極にそれぞれ接続されていることをその特徴とする。 【0015】このチップアレイは、部品本体内に内蔵された複数の単位回路部の引出部分の端縁が部品本体の高さ方向2側面の少なくとも一方で露出し、各単位回路部の引出部分の露出端にそれぞれ接続するように部品本体の高さ方向2側面の少なくとも一方に複数対の外部電極が形成されている。つまり、部品本体の高さ方向2側面の少なくとも一方に複数対の外部電極が設けられているので、部品本体の幅方向2側面に複数対の外部電極を形成する場合に比べて電極形成時に位置精度低下や寸法精度低下等の不良を生じることを極力回避することができる。 【0016】一方、本発明に係るチップアレイの製造方法は、複数の単位回路部を内蔵したチップアレイの製造方法であって、内部導体用の導体ペースト層が所定配列で形成されたグリーンシートと、導体ペースト層を有しないグリーンシートとを、所定の順序で積層して熱圧着する工程と、圧着後の積層シートを部品単位に切断して、単位回路部を構成するための導体ペースト層が部品長さ方向または部品高さ方向で積層され、且つ、部品高さ方向2側面の少なくとも一方に所定のグリーンシートに設けられた引出部分の端縁が露出した四角柱形状の積層チップを得る工程と、引出部分の端縁が露出する積層チップの高さ方向2側面の少なくとも一方に引出部分の露出端と重なるように外部電極用の導体ペースト層を形成する工程とを備えることをその特徴する。 【0017】このチップアレイの製造方法によれば、複数対の外部電極が部品本体の高さ方向2側面の少なくとも一方に形成された前記のチップアレイを的確に、且つ、安定して製造することができる。 【0018】本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなる。 【0019】 【発明の実施の形態】[第1実施形態]図6〜図10には本発明を積層型のコンデンサアレイに適用した第1実施形態を示してある。 【0020】このコンデンサアレイ11は、長さ方向の積層構造を有する四角柱形状の部品本体12と、部品本体12の高さ方向1側面(下面側)に設けられた4対の外部電極13と、部品本体12内に部品長さ方向で列を成すように内蔵された4つのコンデンサ部(単位回路部)14とを備えている。 【0021】各コンデンサ部14は誘電体層を介して長さ方向に積層された複数の矩形状内部電極から構成され、各コンデンサ部14は帯状に形成された引出部分14aの端縁を部品本体12の高さ方向1側面(下面側)で露出している。各コンデンサ部14の引出部分14aの露出端は、部品本体12の高さ方向1側面(下面側)において幅方向で向き合う1対の外部電極13にそれぞれ接続されている。 【0022】このコンデンサアレイ11は、図8に示すように、外部電極13が形成された高さ方向1側面が下を向くように基板SUに搭載され、そして、各外部電極13は、各外部電極13に対応するように基板SUに設けられた電極SUrに半田等の接合材料JMを介して接続される。 【0023】前記のコンデンサアレイ11を製造するときには、図9に示すように、引出部分IE1aを端部に有する内部電極用の1つの導体ペースト層IE1が形成された第1のセラミックグリーンシートGS1(以下、セラミックグリーンシートは単にグリーンシートと言う)と、引出部分IE2aを端部に有する内部電極用の1つの導体ペースト層IE2が前記第1のグリーンシートGS1と対称形に形成された第2のグリーンシートGS2とが所定枚数交互に重なり、また、コンデンサ部を構成するシート群が導体ペースト層を有しない複数枚の第3のグリーンシートGS3を介して重なり、さらに、前側と後側に導体ペースト層を有しない複数枚の第3のグリーンシートGS3が重なるように各グリーンシートを積層し、全体を熱圧着して四角柱形状の積層チップを得る。 【0024】図9には1つのコンデンサアレイに対応したシート構成を示してあるが、実際の製造時には、各グリーンシートとして多数個取りが可能な大きさを有し、且つ、取り数に応じた配列で導体ペースト層等が形成されたものが使用され、圧着後に積層シートを部品単位に切断して積層チップを得る工程が実施される。 【0025】続いて積層チップを焼成し、そして、図10に示すように、焼成チップの高さ方向1側面(下面側)に、各コンデンサ部14の引出部分14aの露出端と重なるように外部電極用の導体ペースト層OE1を4対形成してこれを焼き付け、必要に応じてペースト焼き付け層の表面に蒸着やスパッタリングや電解・無電解メッキ等の薄膜形成手法によって表層を形成する。尚、外部電極用の導体ペースト層は積層チップと同時に焼成するようにしてもよい。また、外部電極は、単層または多層構造の何れでも構わないし、厚膜形成手法或いは薄膜形成手法の何れか一方のみを用いて形成したり両方を併用して形成しても構わない。 【0026】本第1実施形態のコンデンサアレイ11では、部品本体12内に内蔵された4つのコンデンサ部14の引出部分14aの端縁を部品本体12の高さ方向1側面(下面側)で露出させると共に、各コンデンサ部14の引出部分14aの露出端にそれぞれ接続するように部品本体12の高さ方向1側面(下面側)に4対の外部電極13を形成してある。 【0027】つまり、前記のコンデンサアレイ11では、部品本体12の高さ方向1側面(下面側)に4対の外部電極13が設けられているので、部品本体12の幅方向2側面に4対の外部電極を形成する場合に比べて電極形成時に位置精度低下や寸法精度低下等の不良を生じることを極力回避することができ、アレイ自体のサイズを小さくするときでも電極形成不良を原因とした歩留まりの低下を抑制して小型化の要望に的確に追従できる。 【0028】また、前記のコンデンサアレイ11では、部品長さ方向に積層された複数の内部電極から各コンデンサ部14を構成しているので、部品高さ方向に積層された複数の内部電極からコンデンサ部を構成する場合に比べて隣接するコンデンサ部14の間に広い間隔を確保し易く、これにより隣接するコンデンサ部14の間に生じ得るクロストークや短絡等の不具合を解消することができる。 【0029】さらに、前記のコンデンサアレイ11では、部品本体12が長さ方向の積層構造を有するので、隣接するコンデンサ部14の間に低誘電率層等を簡単に介装することができ、これにより隣接するコンデンサ部14の間に生じ得るクロストークをより効果的に解消できる。 【0030】尚、第1実施形態のコンデンサアレイ11では、部品本体12内に4つのコンデンサ部14を内蔵したものを例示したが、コンデンサ部14の個数は適宜増減して構わない。 【0031】また、第1実施形態のコンデンサアレイ11では、各コンデンサ部14の内部電極数(容量)を一致させたのを例示したが、コンデンサ部14を構成する内部電極数を変えたり、隣接する内部電極間の間隔(シート厚)を変えたり、或いは隣接する内部電極の対向面積を変えること等によって、各コンデンサ部14の容量を任意に変更することが可能である。 【0032】[第2実施形態]図11〜図15には本発明を積層型のコンデンサアレイに適用した第2実施形態を示してある。 【0033】このコンデンサアレイ21は、長さ方向の積層構造を有する四角柱形状の部品本体22と、部品本体22の高さ方向2側面それぞれに設けられた4対の外部電極23と、部品本体22内に部品長さ方向で列を成すように内蔵された4つのコンデンサ部(単位回路部)24とを備えている。 【0034】各コンデンサ部24は誘電体層を介して長さ方向に積層された複数の矩形状内部電極から構成され、各コンデンサ部24は帯状に形成された引出部分24aの端縁を部品本体22の高さ方向2側面それぞれで露出している。各コンデンサ部24の引出部分24aの露出端は、部品本体22の高さ方向2側面において幅方向で向き合う1対の外部電極23にそれぞれ接続されている。 【0035】このコンデンサアレイ21は、図13に示すように、外部電極23が形成された高さ方向2側面の一方が下を向くように基板SUに搭載され、そして、各外部電極23は、各外部電極23に対応するように基板SUに設けられた電極SUrに半田等の接合材料JMを介して接続される。 【0036】前記のコンデンサアレイ21を製造するときには、図14に示すように、引出部分IE4aを端部上下に有する内部電極用の1つの導体ペースト層IE4が形成された第1のセラミックグリーンシートGS4(以下、セラミックグリーンシートは単にグリーンシートと言う)と、引出部分IE5aを端部上下に有する内部電極用の1つの導体ペースト層IE5が前記第1のグリーンシートGS4と対称形に形成された第2のグリーンシートGS5とが所定枚数交互に重なり、また、コンデンサ部を構成するシート群が導体ペースト層を有しない複数枚の第3のグリーンシートGS6を介して重なり、さらに、前側と後側に導体ペースト層を有しない複数枚の第3のグリーンシートGS6が重なるように各グリーンシートを積層し、全体を熱圧着して四角柱形状の積層チップを得る。 【0037】図14には1つのコンデンサアレイに対応したシート構成を示してあるが、実際の製造時には、各グリーンシートとして多数個取りが可能な大きさを有し、且つ、取り数に応じた配列で導体ペースト層等が形成されたものが使用され、圧着後に積層シートを部品単位に切断して積層チップを得る工程が実施される。 【0038】続いて積層チップを焼成し、そして、図15に示すように、焼成チップの高さ方向2側面それぞれに、各コンデンサ部24の引出部分24aの露出端と重なるように外部電極用の導体ペースト層OE2を4対形成してこれを焼き付け、必要に応じてペースト焼き付け層の表面に蒸着やスパッタリングや電解・無電解メッキ等の薄膜形成手法によって表層を形成する。尚、外部電極用の導体ペースト層は積層チップと同時に焼成するようにしてもよい。また、外部電極は、単層または多層構造の何れでも構わないし、厚膜形成手法或いは薄膜形成手法の何れか一方のみを用いて形成したり両方を併用して形成しても構わない。 【0039】本第2実施形態のコンデンサアレイ21では、部品本体22内に内蔵された4つのコンデンサ部24の引出部分24aの端縁を部品本体22の高さ方向2側面それぞれで露出させると共に、各コンデンサ部24の引出部分24aの露出端にそれぞれ接続するように部品本体22の高さ方向2側面それぞれに4対の外部電極23を形成してある。 【0040】つまり、前記のコンデンサアレイ21では、部品本体22の高さ方向2側面それぞれに4対の外部電極23が設けられているので、部品本体22の幅方向2側面に4対の外部電極を形成する場合に比べて電極形成時に位置精度低下や寸法精度低下等の不良を生じることを極力回避することができ、アレイ自体のサイズを小さくするときでも電極形成不良を原因とした歩留まりの低下を抑制して小型化の要望に的確に追従できる。 【0041】また、前記のコンデンサアレイ21では、部品本体22の高さ方向2側面それぞれに4対の外部電極23を設けることによって部品自体の表裏を無くしてあるので、高さ方向2側面の一方を実装面として選択的に利用することができ、実装時に部品姿勢を制御する負担を軽減できる。 【0042】さらに、前記のコンデンサアレイ21では、部品長さ方向に積層された複数の内部電極から各コンデンサ部24を構成しているので、部品高さ方向に積層された複数の内部電極からコンデンサ部を構成する場合に比べて隣接するコンデンサ部24の間に広い間隔を確保し易く、これにより隣接するコンデンサ部24の間に生じ得るクロストークや短絡等の不具合を解消することができる。 【0043】さらにまた、前記のコンデンサアレイ21では、部品本体22が長さ方向の積層構造を有するので、隣接するコンデンサ部24の間に低誘電率層等を簡単に介装することができ、これにより隣接するコンデンサ部24の間に生じ得るクロストークをより効果的に解消できる。 【0044】尚、第2実施形態のコンデンサアレイ21では、部品本体内22に4つのコンデンサ部24を内蔵したものを例示したが、コンデンサ部24の個数は適宜増減して構わない。 【0045】また、第2実施形態のコンデンサアレイ21では、各コンデンサ部24の内部電極数(容量)を一致させたのを例示したが、コンデンサ部24を構成する内部電極数を変えたり、隣接する内部電極間の間隔(シート厚)を変えたり、或いは隣接する内部電極の対向面積を変えること等によって、各コンデンサ部24の容量を任意に変更することが可能である。 【0046】[第3実施形態]図16〜図19には本発明を積層型のコンデンサアレイに適用した第3実施形態を示してある。 【0047】このコンデンサアレイ31は、長さ方向の積層構造を有する四角柱形状の部品本体32と、部品本体12の高さ方向1側面(下面側)に設けられた8対の外部電極33と、部品本体12内に4×2の配列で内蔵された8つのコンデンサ部(単位回路部)34とを備えている。図から分かるように、本第3実施形態のコンデンサアレイ31は、部品長さ方向の列が2つ形成されるように8つのコンデンサ部34を配置した以外は第1実施形態のコンデンサアレイ11と同様の構成を有する。 【0048】各コンデンサ部34は誘電体層を介して長さ方向に積層された複数の矩形状内部電極から構成され、各コンデンサ部34は帯状に形成された引出部分34aの端縁を部品本体32の高さ方向1側面(下面側)で露出している。各コンデンサ部34の引出部分34aの露出端は、部品本体32の高さ方向1側面(下面側)において幅方向で向き合う1対の外部電極33にそれぞれ接続されている。 【0049】このコンデンサアレイ31は、図18に示すように、外部電極33が形成された高さ方向1側面が下を向くように基板SUに搭載され、そして、各外部電極33は、各外部電極33に対応するように基板SUに設けられた電極SUrに半田等の接合材料JMを介して接続される。 【0050】前記のコンデンサアレイ31を製造するときには、図19に示すように、引出部分IE7aを端部に有する内部電極用の2つの導体ペースト層IE7が形成された第1のセラミックグリーンシートGS7(以下、セラミックグリーンシートは単にグリーンシートと言う)と、引出部分IE8aを端部に有する内部電極用の2つの導体ペースト層IE8が前記第1のグリーンシートGS7と対称形に形成された第2のグリーンシートGS8とが所定枚数交互に重なり、また、コンデンサ部を構成するシート群が導体ペースト層を有しない複数枚の第3のグリーンシートGS9を介して重なり、さらに、前側と後側に導体ペースト層を有しない複数枚の第3のグリーンシートGS9が重なるように各グリーンシートを積層し、全体を熱圧着して四角柱形状の積層チップを得る。 【0051】図19には1つのコンデンサアレイに対応したシート構成を示してあるが、実際の製造時には、各グリーンシートとして多数個取りが可能な大きさを有し、且つ、取り数に応じた配列で導体ペースト層等が形成されたものが使用され、圧着後に積層シートを部品単位に切断して積層チップを得る工程が実施される。 【0052】続いて積層チップを焼成し、そして、焼成チップの高さ方向1側面(下面側)に、各コンデンサ部34の引出部分34aの露出端と重なるように外部電極用の導体ペースト層を8対形成してこれを焼き付け、必要に応じてペースト焼き付け層の表面に蒸着やスパッタリングや電解・無電解メッキ等の薄膜形成手法によって表層を形成する。尚、外部電極用の導体ペースト層は積層チップと同時に焼成するようにしてもよい。また、外部電極は、単層または多層構造の何れでも構わないし、厚膜形成手法或いは薄膜形成手法の何れか一方のみを用いて形成したり両方を併用して形成しても構わない。 【0053】本第3実施形態のコンデンサアレイ31では、部品本体32内に内蔵された8つのコンデンサ部34の引出部分34aの端縁を部品本体32の高さ方向1側面(下面側)で露出させると共に、各コンデンサ部34の引出部分34aの露出端にそれぞれ接続するように部品本体32の高さ方向1側面(下面側)に8対の外部電極33を形成してある。 【0054】つまり、前記のコンデンサアレイ31では、部品本体32の高さ方向1側面(下面側)に8対の外部電極33が設けられているので、部品本体32の幅方向2側面に8対の外部電極を形成する場合に比べて電極形成時に位置精度低下や寸法精度低下等の不良を生じることを極力回避することができ、アレイ自体のサイズを小さくするときでも電極形成不良を原因とした歩留まりの低下を抑制して小型化の要望に的確に追従できる。 【0055】また、前記のコンデンサアレイ31では、部品長さ方向に積層された複数の内部電極から各コンデンサ部34を構成しているので、部品高さ方向に積層された複数の内部電極からコンデンサ部を構成する場合に比べて隣接するコンデンサ部34の間に広い間隔を確保し易く、これにより隣接するコンデンサ部34の間に生じ得るクロストークや短絡等の不具合を解消することができる。 【0056】さらに、前記のコンデンサアレイ31では、部品本体32が長さ方向の積層構造を有するので、隣接するコンデンサ部34の間に低誘電率層等を簡単に介装することができ、これにより隣接するコンデンサ部34の間に生じ得るクロストークをより効果的に解消できる。 【0057】尚、第3実施形態のコンデンサアレイ31では、部品本体32内に8つのコンデンサ部34を4×2の配列状態で内蔵したものを例示したが、コンデンサ部34の個数は適宜増減して構わないし、配列パターンも5×2や3×3等の種々のパターンが任意に採用できる。勿論、グリーンシートに形成される導体ペースト層の数を変えれば、コンデンサ部34の並び数が異なる列を平行に配置した構造、例えば、4つのコンデンサ部の並びと3つのコンデンサ部の並びとを平行に配置したような構造とすることも可能である。 【0058】また、第3実施形態のコンデンサアレイ31では、各コンデンサ部34の内部電極数(容量)を一致させたのを例示したが、コンデンサ部34を構成する内部電極数を変えたり、隣接する内部電極間の間隔(シート厚)を変えたり、或いは隣接する内部電極の対向面積を変えること等によって、各コンデンサ部34の容量を任意に変更することが可能である。 【0059】[第4実施形態]図20〜図23には本発明を積層型のコンデンサアレイに適用した第4実施形態を示してある。 【0060】このコンデンサアレイ41は、長さ方向の積層構造を有する四角柱形状の部品本体42と、部品本体42の高さ方向2側面それぞれに設けられた8対の外部電極43と、部品本体42内に4×2の配列で内蔵された8つのコンデンサ部(単位回路部)44とを備えている。図から分かるように、本第4実施形態のコンデンサアレイ41は、部品長さ方向の列が2つ形成されるように8つのコンデンサ部44を配置した以外は第2実施形態のコンデンサアレイ21と同様の構成を有する。 【0061】各コンデンサ部44は誘電体層を介して長さ方向に積層された複数の矩形状内部電極から構成され、各コンデンサ部44は帯状に形成された引出部分44aの端縁を部品本体42の高さ方向2側面それぞれで露出している。各コンデンサ部44の引出部分44aの露出端は、部品本体42の高さ方向2側面において幅方向で向き合う1対の外部電極43にそれぞれ接続されている。 【0062】このコンデンサアレイ41は、図22に示すように、外部電極43が形成された高さ方向2側面の一方が下を向くように基板SUに搭載され、そして、各外部電極43は、各外部電極43に対応するように基板SUに設けられた電極SUrに半田等の接合材料JMを介して接続される。 【0063】前記のコンデンサアレイ41を製造するときには、図23に示すように、引出部分IE10aを端部上下に有する内部電極用の2つの導体ペースト層IE10が形成された第1のセラミックグリーンシートGS10(以下、セラミックグリーンシートは単にグリーンシートと言う)と、引出部分IE11aを端部上下に有する内部電極用の2つの導体ペースト層IE11が前記第1のグリーンシートGS10と対称形に形成された第2のグリーンシートGS11とが所定枚数交互に重なり、また、コンデンサ部を構成するシート群が導体ペースト層を有しない複数枚の第3のグリーンシートGS12を介して重なり、さらに、前側と後側に導体ペースト層を有しない複数枚の第3のグリーンシートGS12が重なるように各グリーンシートを積層し、全体を熱圧着して四角柱形状の積層チップを得る。 【0064】図23には1つのコンデンサアレイに対応したシート構成を示してあるが、実際の製造時には、各グリーンシートとして多数個取りが可能な大きさを有し、且つ、取り数に応じた配列で導体ペースト層等が形成されたものが使用され、圧着後に積層シートを部品単位に切断して積層チップを得る工程が実施される。 【0065】続いて積層チップを焼成し、そして、焼成チップの高さ方向2側面それぞれに、各コンデンサ部44の引出部分44aの露出端と重なるように外部電極用の導体ペースト層を8対形成してこれを焼き付け、必要に応じてペースト焼き付け層の表面に蒸着やスパッタリングや電解・無電解メッキ等の薄膜形成手法によって表層を形成する。尚、外部電極用の導体ペースト層は積層チップと同時に焼成するようにしてもよい。また、外部電極は、単層または多層構造の何れでも構わないし、厚膜形成手法或いは薄膜形成手法の何れか一方のみを用いて形成したり両方を併用して形成しても構わない。 【0066】本第4実施形態のコンデンサアレイ41では、部品本体42内に内蔵された8つのコンデンサ部44の引出部分44aの端縁を部品本体42の高さ方向2側面それぞれで露出させると共に、各コンデンサ部44の引出部分24aの露出端にそれぞれ接続するように部品本体42の高さ方向2側面それぞれに8対の外部電極43を形成してある。 【0067】つまり、前記のコンデンサアレイ41では、部品本体42の高さ方向2側面それぞれに8対の外部電極43が設けられているので、部品本体42の幅方向2側面に8対の外部電極を形成する場合に比べて電極形成時に位置精度低下や寸法精度低下等の不良を生じることを極力回避することができ、アレイ自体のサイズを小さくするときでも電極形成不良を原因とした歩留まりの低下を抑制して小型化の要望に的確に追従できる。 【0068】また、前記のコンデンサアレイ41では、部品本体42の高さ方向2側面それぞれに8対の外部電極43を設けることによって部品自体の表裏を無くしてあるので、高さ方向2側面の一方を実装面として選択的に利用することができ、実装時に部品姿勢を制御する負担を軽減できる。 【0069】さらに、前記のコンデンサアレイ41では、部品長さ方向に積層された複数の内部電極から各コンデンサ部44を構成しているので、部品高さ方向に積層された複数の内部電極からコンデンサ部を構成する場合に比べて隣接するコンデンサ部44の間に広い間隔を確保し易く、これにより隣接するコンデンサ部44の間に生じ得るクロストークや短絡等の不具合を解消することができる。 【0070】さらにまた、前記のコンデンサアレイ41では、部品本体42が長さ方向の積層構造を有するので、隣接するコンデンサ部44の間に低誘電率層等を簡単に介装することができ、これにより隣接するコンデンサ部44の間に生じ得るクロストークをより効果的に解消できる。 【0071】尚、第4実施形態のコンデンサアレイ41では、部品本体42内に8つのコンデンサ部44を4×2の配列状態で内蔵させたものを例示したが、コンデンサ部44の個数は適宜増減して構わないし、配列パターンも5×2や3×3等の種々のパターンが任意に採用できる。勿論、グリーンシートに形成される導体ペースト層の数を変えれば、コンデンサ部44の並び数が異なる列を平行に配置した構造、例えば、4つのコンデンサ部の並びと3つのコンデンサ部の並びとを平行に配置したような構造とすることも可能である。 【0072】また、第4実施形態のコンデンサアレイ41では、各コンデンサ部44の内部電極数(容量)を一致させたのを例示したが、コンデンサ部44を構成する内部電極数を変えたり、隣接する内部電極間の間隔(シート厚)を変えたり、或いは隣接する内部電極の対向面積を変えること等によって、各コンデンサ部44の容量を任意に変更することが可能である。 【0073】[第5実施形態]図24及び図25には本発明を積層型のコンデンサアレイに適用した第5実施形態を示してある。 【0074】このコンデンサアレイ51は、長さ方向の積層構造を有する四角柱形状の部品本体52と、部品本体52の高さ方向1側面(下面側)に設けられた4対の外部電極53−1〜53−4と、部品本体42内に部品長さ方向で列を成すように内蔵された4つのコンデンサ部(単位回路部)54−1〜54−4とを備えている。 【0075】4つのコンデンサ部54−1〜54−4のそれぞれは、誘電体層を介して長さ方向に積層された複数の矩形状内部電極から構成されている。図示例のコンデンサアレイ51では、長さ方向両側の2つのコンデンサ部54−1と54−4は互いの内部電極数が同じで、長さ方向中央の2つのコンデンサ部54−2と54−3は互いの内部電極数が同じでその内部電極数はコンデンサ部54−1と54−4よりも多い。また、4対の外部電極53−1〜53−4のうち、長さ方向両側の2対の外部電極53−1と53−4は互いの大きさが同じで、長さ方向中央の2対の外部電極53−2と53−3は互いの大きさが同じでその長さは外部電極53−1と53−4よりも長い。 【0076】各コンデンサ部54−1〜54−4は帯状に形成された引出部分54aの端縁を部品本体52の高さ方向1側面(下面側)で露出しており、各コンデンサ部54−1〜54−4の引出部分54aの露出端は、部品本体52の高さ方向1側面(下面側)において幅方向で向き合う1対の外部電極53にそれぞれ接続されている。 【0077】このコンデンサアレイでは、第1〜第4実施形態のように4つのコンデンサ部を予め離反して形成するのではなく、部品本体51の高さ方向1側面(下面側)に4対の外部電極53−1〜53−4を形成した段階で部品本体52内の内部電極群を4つのコンデンサ部54−1〜54−4に分けるような構造を有している。 【0078】前記のコンデンサアレイ51を製造するときには、図9に示した第1のセラミックグリーンシートGS1と第2のグリーンシートGS2とが所定枚数交互に重なり、また、前側と後側に導体ペースト層を有しない複数枚の第3のグリーンシートGS3が重なるように各グリーンシートを積層し、全体を熱圧着して四角柱形状の積層チップを得る。 【0079】第1〜第4実施形態と同様に、実際の製造時には、各グリーンシートとして多数個取りが可能な大きさを有し、且つ、取り数に応じた配列で導体ペースト層等が形成されたものが使用され、圧着後に積層シートを部品単位に切断して積層チップを得る工程が実施される。 【0080】続いて積層チップを焼成し、そして、焼成チップの高さ方向1側面(下面側)に、引出部分54aの露出端と重なるように外部電極用の導体ペースト層を4対形成してこれを焼き付け、必要に応じてペースト焼き付け層の表面に蒸着やスパッタリングや電解・無電解メッキ等の薄膜形成手法によって表層を形成する。尚、外部電極用の導体ペースト層は積層チップと同時に焼成するようにしてもよい。また、外部電極は、単層または多層構造の何れでも構わないし、厚膜形成手法或いは薄膜形成手法の何れか一方のみを用いて形成したり両方を併用して形成しても構わない。 【0081】先に述べたように、焼成チップ内の内部電極群は、4対の外部電極を形成した段階で、対を成す外部電極のサイズ及び位置に応じて4つのコンデンサ部に分けられる。 【0082】本第5実施形態のコンデンサアレイ51では、部品本体52内の内部電極群の引出部分54aの端縁を部品本体52の高さ方向1側面(下面側)で露出させると共に、部品本体52内の内部電極群を4つのコンデンサ部54−1〜54−4に分けるように部品本体52の高さ方向1側面(下面側)に4対の外部電極53−1〜53−4を形成してある。 【0083】つまり、前記のコンデンサアレイ51では、部品本体52の高さ方向1側面(下面側)に4対の外部電極53−1〜53−4が設けられているので、部品本体52の幅方向2側面に4対の外部電極を形成する場合に比べて電極形成時に位置精度低下や寸法精度低下等の不良を生じることを極力回避することができ、アレイ自体のサイズを小さくするときでも電極形成不良を原因とした歩留まりの低下を抑制して小型化の要望に的確に追従できる。 【0084】また、前記のコンデンサアレイ51では、部品本体52の高さ方向1側面(下面側)に形成した4対の外部電極53−1〜53−4によって部品本体52内の内部電極群を4つのコンデンサ部54−1〜54−4に分けるようにしているので、外部電極53−1〜53−4のサイズ及び位置によって各コンデンサ部54−1〜54−4の容量を任意に変更することが可能である。 【0085】尚、第5実施形態のコンデンサアレイ51では、部品本体52内の内部電極群を4つのコンデンサ部54−1〜54−4に分けたものを例示したが、外部電極の形成数を変更すれば、部品本体52内の内部電極群を3以下、或いは、5以上のコンデンサ部に分けることも可能である。 【0086】また、第5実施形態のコンデンサアレイ51では、部品本体52の高さ方向1側面(下面側)に4対の外部電極53−1〜53−4を形成した段階で部品本体52内の内部電極群を複数のコンデンサ部54−1〜54−4に分けるような構造としたが、図26に示すコンデンサアレイ61のように、2つの内部電極によって単位コンデンサが構成できるように外部電極63を多数形成しておき、これら外部電極63が接続される基板電極のサイズ及び位置を調整することによって、コンデンサアレイ61を基板に実装した段階で部品本体内の内部電極群を複数のコンデンサ部に分けるような構造としてもよい。 【0087】さらに、第5実施形態のコンデンサアレイ51と図26に示したコンデンサアレイ61では、部品本体52,62の高さ方向1側面(下面側)に外部電極を形成したものを例示したが、内部電極の形状を図14に示した導体ペースト層IE4,IE5のような形状とすれば、部品本体52,62の高さ方向2側面それぞれに外部電極を形成することも可能である。この場合には、第2実施形態と同様にコンデンサアレイの高さ方向2側面の一方を実装面として選択的に利用することができ、実装時に部品姿勢を制御する負担を軽減できる。 【0088】さらにまた、第5実施形態のコンデンサアレイ51と図26に示したコンデンサアレイ61では、1つの内部電極群を部品本体52,62の長さ方向に配置したものを例示したが、同様の内部電極群を幅方向に並設すれば、第3,第4実施形態と同様、より多くのコンデンサ部を部品本体52,62内に内蔵させることもできる。 【0089】[第6実施形態]図27〜図30には本発明を積層型のコンデンサに適用した第6実施形態を示してある。 【0090】このコンデンサアレイ71は、高さ方向の積層構造を有する四角柱形状の部品本体72と、部品本体72の高さ方向2側面それぞれに設けられた4対の外部電極73と、部品本体72内に部品長さ方向で列を成すように内蔵された4つのコンデンサ部(単位回路部)74とを備えている。 【0091】各コンデンサ部74は誘電体層を介して高さ方向に積層され、且つ、柱状の接続部分74aによって高さ方向で交互に接続された複数の矩形状内部電極から構成され、接続部分74aと連続するように高さ方向上下部に設けられた引出部分74bの端縁を部品本体72の高さ方向2側面それぞれで露出している。各コンデンサ部74の引出部分74bの露出端は、部品本体72の高さ方向2側面において幅方向で向き合う1対の外部電極73にそれぞれ接続されている。 【0092】このコンデンサアレイ71は、図29に示すように、高さ方向2側面の一方が下を向きように基板SUに搭載され、そして、各外部電極73は、各外部電極73に対応するに基板SUに設けられた電極SUrに半田等の接合材料JMを介して接続される。 【0093】前記のコンデンサアレイ71を製造するときには、図30に示すように、スルーホールに導体ペーストを充填して構成された4対の接続部分CCと一方の接続部分CCに重なるように内部電極用の4つの導体ペースト層IE13が形成された第1のセラミックグリーンシートGS13(以下、セラミックグリーンシートは単にグリーンシートと言う)と、スルーホールに導体ペーストを充填して構成された4対の接続部分CCと一方の接続部分CCに重なるように内部電極用の4つの導体ペースト層IE14が前記第1のグリーンシートGS13と対称形に形成された第2のグリーンシートGS14とが所定枚数交互に重なり、また、上側と下側に、スルーホールに導体ペーストを充填して構成された4対の引出部分LCが形成された複数枚の第3のグリーンシートGS15が重なるように各グリーンシートを積層し、全体を熱圧着して四角柱形状の積層チップを得る。 【0094】図30には1つのコンデンサアレイに対応したシート構成を示してあるが、実際の製造時には、各グリーンシートとして多数個取りが可能な大きさを有し、且つ、取り数に応じた配列で導体ペースト層等が形成されたものが使用され、圧着後に積層シートを部品単位に切断して積層チップを得る工程が実施される。 【0095】続いて積層チップを焼成し、そして、焼成チップの高さ方向2側面に、引出部分LCの露出端それぞれと重なるように外部電極用の導体ペースト層を形成してこれを焼き付け、必要に応じてペースト焼き付け層の表面に蒸着やスパッタリングや電解・無電解メッキ等の薄膜形成手法によって表層を形成する。尚、外部電極用の導体ペースト層は積層チップと同時に焼成するようにしてもよい。また、外部電極は、単層または多層構造の何れでも構わないし、厚膜形成手法或いは薄膜形成手法の何れか一方のみを用いて形成したり両方を併用して形成しても構わない。 【0096】本第6実施形態のコンデンサアレイ71では、部品本体72内に内蔵された4つのコンデンサ部74の引出部分74bの端縁を部品本体72の高さ方向2側面それぞれで露出させると共に、各コンデンサ部74の引出部分74bの露出端にそれぞれ接続するように部品本体72の高さ方向2側面それぞれに4対の外部電極73を形成してある。 【0097】つまり、前記のコンデンサアレイ71では、部品本体72の高さ方向2側面それぞれに4対の外部電極73が設けられているので、部品本体72の幅方向2側面に4対の外部電極を形成する場合に比べて電極形成時に位置精度低下や寸法精度低下等の不良を生じることを極力回避することができ、アレイ自体のサイズを小さくするときでも電極形成不良を原因とした歩留まりの低下を抑制して小型化の要望に的確に追従できる。 【0098】また、前記のコンデンサアレイ71では、部品本体72の高さ方向2側面それぞれに4対の外部電極73を設けることによって部品自体の表裏を無くしてあるので、高さ方向2側面の一方を実装面として選択的に利用することができ、実装時に部品姿勢を制御する負担を軽減できる。 【0099】尚、第6実施形態のコンデンサアレイ71では、部品本体内72に4つのコンデンサ部74を内蔵したものを例示したが、コンデンサ部74の個数は適宜増減して構わない。 【0100】また、第6実施形態のコンデンサアレイ71では、部品本体72の高さ方向2側面に各4対の外部電極73を形成したものを例示したが、図31に示すコンデンサアレイ81のように、部品本体82の高さ方向下部のみに引出部分84bを設けて高さ方向1側面(下面側)で引出部分84bの端縁を露出させると共に同側面のみに4対の外部電極83を形成するようにしてもよい。第6実施形態のコンデンサアレイ71と同様に部品本体82内には部品長さ方向で列を成すように4つのコンデンサ部(単位回路部)84が内蔵されており、各コンデンサ部84は誘電体層を介して高さ方向に積層され、且つ、柱状の接続部分84aによって高さ方向で交互に接続された複数の矩形状内部電極から構成されている。このコンデンサアレイ81を製造するときには、スルーホールに導体ペーストを充填して構成された4対の引出部分LCが形成された複数枚の第3のグリーンシートGS15を下側に重ね、且つ、引出部分を有しない第4のグリーンシートを上側に重ねるようにしてグリーンシートの積層・圧着工程を実施する。 【0101】さらに、第6実施形態のコンデンサアレイ71と図31に示したコンデンサアレイ81では、4つのコンデンサ部74,84を部品本体72,82内に部品長さ方向で列を成すように内蔵したものを例示したが、同様のコンデンサ部の列を幅方向に並設すれば、第3,第4実施形態と同様、より多くのコンデンサ部を部品本体72,82内に内蔵させることもできる。 【0102】さらにまた、第6実施形態のコンデンサアレイ71と図31に示したコンデンサアレイ81では、各コンデンサ部74,84の内部電極数(容量)を一致させたのを例示したが、コンデンサ部74,84を構成する内部電極数を変えたり、隣接する内部電極間の間隔(シート厚)を変えたり、或いは隣接する内部電極の対向面積を変えること等によって、各コンデンサ部74,84の容量を任意に変更することが可能である。 【0103】[第7実施形態]図32〜図35には本発明を積層型のインダクタアレイに適用した第7実施形態を示してある。 【0104】このインダクタアレイ91は、長さ方向の積層構造を有する四角柱形状の部品本体92と、部品本体92の高さ方向2側面それぞれに設けられた4対の外部電極93と、部品本体92内に部品長さ方向で列を成すように内蔵された4つのインダクタ部(単位回路部)94とを備えている。 【0105】各インダクタ部94は磁性体層を介して長さ方向に積層され、且つ、接続部分(符号無し)によって長さ方向にコイル状に接続された複数のコイル導体から構成され、長さ方向前後端のコイル用導体に設けられた引出部分94aの端縁を部品本体93の高さ方向2側面それぞれで露出している。各インダクタ部94の引出部分94aの露出端は、部品本体92の高さ方向2側面において幅方向で向き合う1対の外部電極93にそれぞれ接続されている。 【0106】このインダクタアレイ91は、図33に示すように、外部電極93が形成された高さ方向2側面の一方が下を向くように基板SUに搭載され、そして、各外部電極93は、各外部電極93に対応するように基板SUに設けられた電極SUrに半田等の接合材料を介して接続される。 【0107】前記のインダクタアレイを91を製造するときには、図35に示すように、スルーホールに導体ペーストを充填して構成された接続部分CCとこの接続部分CCに重なり、且つ、引出部分IE16aを端部上下に有するコイル導体用の1つの導体ペースト層IE16が形成された第1のセラミックグリーンシートGS16(以下、セラミックグリーンシートは単にグリーンシートと言う)と、スルーホールに導体ペーストを充填して構成された接続部分CCとこの接続部分CCに重なるようにコイル導体用の1つの導体ペースト層IE17が形成された第2のグリーンシートGS17と、スルーホールに導体ペーストを充填して構成された接続部分CCとこの接続部分CCに重なるようにコイル導体用の1つの導体ペースト層IE18が形成された第3のグリーンシートGS18と、スルーホールに導体ペーストを充填して構成された接続部分CCとこの接続部分CCに重なり、且つ、引出部分IE19aを端部上下に有するコイル導体用の1つの導体ペースト層IE19が形成された第4のセラミックグリーンシートG19とが所定の順序で重なり、また、インダクタ部を構成するシート群が導体ペースト層を有しない複数枚の第5のグリーンシートGS20を介して重なり、さらに、前側と後側に導体ペースト層を有しない複数枚の第3のグリーンシートGS20が重なるように各グリーンシートを積層し、全体を熱圧着して四角柱形状の積層チップを得る。 【0108】図35には1つのインダクタアレイに対応したシート構成を示してあるが、実際の製造時には、各グリーンシートとして多数個取りが可能な大きさを有し、且つ、取り数に応じた配列で導体ペースト層等が形成されたものが使用され、圧着後に積層シートを部品単位に切断して積層チップを得る工程が実施される。 【0109】続いて積層チップを焼成し、そして、焼成チップの高さ方向2側面それぞれに、各インダクタ部94の引出部分94aの露出端と重なるように外部電極用の導体ペースト層を4対形成してこれを焼き付け、必要に応じてペースト焼き付け層の表面に蒸着やスパッタリングや電解・無電解メッキ等の薄膜形成手法によって表層を形成する。尚、外部電極用の導体ペースト層は積層チップと同時に焼成するようにしてもよい。また、外部電極は、単層または多層構造の何れでも構わないし、厚膜形成手法或いは薄膜形成手法の何れか一方のみを用いて形成したり両方を併用して形成しても構わない。 【0110】本第7実施形態のインダクタアレイ91では、部品本体92内に内蔵された4つのインダクタ部94の引出部分94aの端縁を部品本体92の高さ方向2側面それぞれで露出させると共に、各インダクタ部94の引出部分94aの露出端にそれぞれ接続するように部品本体92の高さ方向2側面それぞれに4対の外部電極93を形成してある。 【0111】つまり、前記のインダクタアレイ91では、部品本体92の高さ方向2側面それぞれに4対の外部電極93が設けられているので、部品本体92の幅方向2側面に4対の外部電極を形成する場合に比べて電極形成時に位置精度低下や寸法精度低下等の不良を生じることを極力回避することができ、アレイ自体のサイズを小さくするときでも電極形成不良を原因とした歩留まりの低下を抑制して小型化の要望に的確に追従できる。 【0112】また、前記のインダクタアレイ91では、部品本体92の高さ方向2側面それぞれに4対の外部電極93を設けることによって部品自体の表裏を無くしてあるので、高さ方向2側面の一方を実装面として選択的に利用することができ、実装時に部品姿勢を制御する負担を軽減できる。 【0113】さらに、前記のインダクタアレイ91では、部品長さ方向に積層された複数のコイル導体から各インダクタ部94を構成しているので、部品高さ方向に積層された複数のコイル導体からインダクタ部を構成する場合に比べて隣接するインダクタ部94の間に広い間隔を確保し易く、これにより隣接するインダクタ部94の間に生じ得るクロストークや短絡等の不具合を解消することができる。 【0114】さらにまた、前記のインダクタレイ91では、部品本体92が長さ方向の積層構造を有するので、隣接するインダクタ部94の間に低磁性体層等を簡単に介装することができ、これにより隣接するインダクタ部94の間に生じ得るクロストークをより効果的に解消できる。 【0115】尚、第7実施形態のインダクタアレイ91では、部品本体内92に4つのインダクタ部94を内蔵したものを例示したが、インダクタ部94の個数は適宜増減して構わない。 【0116】また、第7実施形態のインダクタアレイ91では、部品本体92の高さ方向2側面に各4対の外部電極93を形成したものを例示したが、図34に示すインダクタアレイ101のように、部品本体102の高さ方向下部のみに引出部位分104aを設けて高さ方向1側面(下面側)で引出部分104aの端縁を露出させると共に同側面のみに4対の外部電極103を形成するようにしてもよい。第7実施形態のインダクタアレイ91と同様に部品本体102内には部品長さ方向で列を成すように4つのインダクタ部(単位回路部)104が内蔵されており、各インダクタ部104は磁性体層を介して長さ方向に積層され、且つ、接続部分(符号無し)によって長さ方向に接続された複数のコイル導体から構成されている。このインダクタアレイ101を製造するときには、引出部分を端部片側に有するコイル導体用の導体ペースト層が形成されたものを第1,第4のグリーンシートとして用いてグリーンシートの積層・圧着工程を実施する。 【0117】さらに、第7実施形態のインダクタアレイ91と図36に示したインダクタアレイ101では、4つのインダクタ部94,104を部品本体92,102内に部品長さ方向で列を成すように内蔵したものを例示したが、同様のインダクタ部の列を幅方向に並設すれば、第3,第4実施形態と同様、より多くのインダクタ部を部品本体92,102内に内蔵させることもできる。 【0118】さらにまた、第7実施形態のインダクタアレイ91と図36に示したインダクタアレイ101では、部品長さ方向の積層構造を有するものを例示したが、複数の導体ペースト層が形成されたものを第1〜第4のグリーンシートとして用い、第1,第4のグリーンシートから引出部分を除外し、第5のグリーンシートとして第6実施形態で示した第3のグリーンシートGS15のような引出部分LCを有するものを用いれば、部品高さ方向の積層構造を有するアレイを得ることも可能である。 【0119】さらにまた、第7実施形態のインダクタアレイ91と図36に示したインダクタアレイ101では、各インダクタ部94,104の巻き数(インダクタンス)を一致させたのを例示したが、インダクタ部94,104を構成する巻き数を変えたり、隣接するコイル導体間の間隔(シート厚)を変えたり、或いは隣接するコイル導体の対向面積を変えること等によって、各インダクタ部94,104のインダクタンスを任意に変更することが可能である。 【0120】以上の説明では本発明をコンデンサアレイとインダクタアレイに適用したものを例示したは、本発明は抵抗等の他種の単位回路部を有するアレイや、異種の単位回路部を組み合わせたアレイ等にも幅広く適用でき、同様の作用効果を得ることができる。 【0121】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、部品本体の幅方向2側面に複数対の外部電極を形成する場合に比べて電極形成時に位置精度低下や寸法精度低下等の不良を生じることを極力回避することができ、アレイ自体のサイズを小さくするときでも電極形成不良を原因とした歩留まりの低下を抑制して小型化の要望に的確に追従できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000204284 【氏名又は名称】太陽誘電株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月10日(2000.8.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069981 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 精孝 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−57066(P2002−57066A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−243131(P2000−243131) |
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