| 【発明の名称】 |
印刷抵抗基板 |
| 【発明者】 |
【氏名】荒木 淳
【氏名】佐藤 哲也
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| 【要約】 |
【課題】摺動路と摺動接点との接触不良を防止し、良好な接続を得ることができる印刷抵抗基板を提供するものである。
【解決手段】基板である絶縁基板1上に導電体と抵抗体4とを形成し、その表面を第1,第2の摺動接点6,7が摺動する印刷抵抗基板であって、導電体の一部は線状導電体2として独立して複数形成され、抵抗体4によって複数の線状導電体2が互いに接続されて、第1の摺動接点6が摺動する第1の摺動路2aを形成し、前記導電体の他の一部は第2の摺動接点7が摺動する第2の摺動路13を形成し、第2の摺動路13の第2の摺動接点7が摺動する摺動接触部13aに、第2の摺動路13の一部を除いた導電体除去部14を所定間隔をあけて複数形成したものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基板上に導電体と抵抗体とを形成し、その表面を第1,第2の摺動接点が摺動する印刷抵抗基板であって、前記導電体の一部は線状導電体として独立して複数形成され、前記抵抗体によって前記複数の線状導電体が互いに接続し前記第1の摺動接点が摺動する第1の摺動路を形成し、前記導電体の他の一部は前記第2の摺動接点が摺動する第2の摺動路を形成し、前記第2の摺動接点が摺動する前記第2の摺動路の摺動接触部に、前記第2の摺動路の一部を取り除いた導電体除去部を所定間隔をあけて複数形成したことを特徴とする印刷抵抗基板。 【請求項2】 前記第2の摺動接点の摺動方向に対して垂直方向である前記摺動接触部の両端を接続部で接続したことを特徴とする請求項1記載の印刷抵抗基板。 【請求項3】 前記複数の導電体除去部の各々に除去面積拡大部を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の印刷抵抗基板。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば車両の燃料タンク内に設けられる液面検出装置などに用いられる印刷抵抗基板に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、印刷抵抗基板は、例えば、実開昭60−76230号公報や実開昭62−40528号公報に示されているものがある。この従来例では、図4に示すように、セラミックなどの絶縁基板1上に線状導電体2が複数形成され、それぞれが抵抗体4により電気的に接続されている。そして、複数の線状の導電体2により第1の摺動路2aを形成している。また、絶縁基板1上に導電体からなる第2の摺動路3を備えている。そして、この第1の摺動路2aと第2の摺動路3にそれぞれ接続する第1の摺動接点6と第2の摺動接点7とを有する摺動接点保持部材5を備えている。第1,第2の摺動接点6,7と摺動接点保持部材5とは異なる材質からなり、第1,第2の摺動接点6,7を摺動接点保持部材5にカシメて固定してある。 【0003】なお、8,9は第1の摺動路2a及び第2の摺動路3とをリード線10に接続するための導電路であり、導電路8,9はランド8a,9aでリード線10と半田11により接続されている。なお、12は調整用の抵抗体である。 【0004】前記構成により、図示しないフロートの変動により、摺動接点保持部材5が回動して第1,第2の摺動接点6,7が第1,第2の摺動路2a,3を摺動することにより、液面の変動を検出するものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、第1の摺動路2aと第2の摺動路3にそれぞれ第1の摺動接点6と第2の摺動接点7が摺動しており、各摺動接点6,7が削れて、削りカスなどにより、摺動路2a,3と摺動接点6,7との間に挟まり、一時的な接触不良が発生する虞があった。しかし、第1の摺動路2aと第1の摺動接点6と間に挟まった削りカスなどは、第1の摺動路2aが線状導電体2により形成されているため、摺動路2aが洗濯板状であり、削りカスが取れやすく、接触不良の発生は低いものであったが、第2の摺動路3と第2の摺動接点7は、第2の摺動路3は凹凸のない平面であるため、第2摺動路3と第2の摺動接点7と間に挟まった削りカスなどは、取れにくく接触不良が発生しやすく、また接触不良が継続する虞があった。 【0006】また、第1の摺動路2aである線状導電体2と第2の摺動路3とでは、形状が異なるために摺動路を形成する導電体の厚みが異なり、第2の摺動路3の方が薄く形成される。両者の厚みが異なるために、第1の摺動路2aと摺動接点6、第2の摺動路3と摺動接点7とでは耐摺動性が異なり、削れ具合が一様にならず、削れ具合を一様にするために、摺動接点6,7を異なる材質で作成しなければならず、コストの上昇を伴うものであった。そこで、これらを回避するために、第1の摺動路2aと第2の摺動路3との厚みを同じにするために、印刷工程を別にして別々に形成することが考えられるが、この場合も、作業工程が増えるために、コストの上昇を伴うものであった。 【0007】そこで、本発明は前記従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、摺動路と摺動接点との接触不良を防止し、良好な接続を得ることができる印刷抵抗基板を提供するものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するため、基板上に導電体と抵抗体とを形成し、その表面を第1,第2の摺動接点が摺動する印刷抵抗基板であって、前記導電体の一部は線状導電体として独立して複数形成され、前記抵抗体によって前記複数の線状導電体が互いに接続されて、前記第1の摺動接点が摺動する第1の摺動路を形成し、前記導電体の他の一部は前記第2の摺動接点が摺動する第2の摺動路を形成し、前記第2の摺動路の前記第2の摺動接点が摺動する摺動接触部に、前記第2の摺動路の一部を除いた導電体除去部を所定間隔をあけて複数形成したものである。 【0009】また、前記第2の摺動接点の摺動方向に対して垂直方向である前記摺動接触部の両端を接続部で接続したものである。 【0010】また、前記複数の導電体除去部の各々に除去面積拡大部を形成したものである。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の印刷抵抗基板は、基板である絶縁基板1上に導電体と抵抗体4とを焼付形成し、その表面を第1,第2の摺動接点6,7が摺動する印刷抵抗基板であって、導電体の一部は線状導電体2として独立して複数形成され、抵抗体4によって複数の線状導電体2が互いに接続されて、第1の摺動接点6が摺動する第1の摺動路2aを形成し、前記導電体の他の一部は第2の摺動接点7が摺動する第2の摺動路13を形成し、第2の摺動路13の第2の摺動接点7が摺動する摺動接触部13aに、第2の摺動路13の一部を除いた導電体除去部14を所定間隔をあけて複数形成したものである。このように構成したことにより、第2の摺動路13と第2の摺動接点7との接触不良を防止し、良好な接続を得ることが可能な印刷抵抗基板を提供することができる。また、第1の摺動路2aと第2の摺動路13との厚みを同じにすることができ、良好な耐摩耗性を備えた印刷抵抗基板を提供することができる。 【0012】また、第2の摺動接点7の摺動方向に対して垂直方向である摺動接触部13aの両端を接続部13bで接続したものである。このように構成したことにより、第2の摺動路13の配線抵抗を低く抑えることができ、良好な検出を行える印刷抵抗基板を提供することができる。 【0013】また、複数の導電体除去部14の各々に除去面積拡大部15を形成したものである。このように構成したことにより、導電体除去部14の幅を狭く印刷形成しても、良好に導電体除去部14を形成することが可能な印刷抵抗基板を提供することができる。 【0014】 【実施例】図1は本発明の第1実施例の正面図であり、本発明を自動車などの車両の燃料タンク内に設けられる液面検出器に適用した場合を例にとって説明する。 【0015】この検出器は、セラミックなどの絶縁基板1と、この絶縁基板1上に複数焼付形成され後述する摺動接点が摺動する複数の線状導電体2からなる第1の摺動路2aと、複数の線状導電体2に接続する抵抗体4と、第1の摺動路2a上を摺動する第1の摺動接点6と第2の摺動路13上を摺動する第2の摺動接点7とを備え図示しない支点を中心に回動する摺動子5とを備えている。 【0016】導電体8,9は第1,第2の摺動路2,13と同様に、絶縁基板1上に焼付形成され、抵抗体12は抵抗体4と同一工程で形成されている。そして、導電体8,9には、それぞれリード線10が半田11により接続され、図示しない計器の駆動手段に接続されている。 【0017】第2の摺動路13の第2の摺動接点7が摺動する摺動接触部13aに、第2の摺動路13を取り除いた導電体除去部14を所定間隔をあけて複数形成したものである。このように構成したことにより、第2の摺動路13が洗濯板状となり、第2の摺動路13と第2の摺動接点7との間に挟まった削りカスなどが導電体除去部14により、導電体除去部14に入り込みやすくなり、第2の摺動路13と第2の摺動接点7との間に介在することが防止され、接触不良を防止することができる。 【0018】また、導電体除去部14を設けたことにより、第1の摺動路2aである線状導電体2と第2の摺動路13との厚みを同じにすることができ、良好な耐摩耗性を得ることができる。また、第1の摺動路2aと第2の摺動路13とを同じ印刷工程で形成することができるので、コストの上昇を抑えることができる。また、摺動接点6,7とを同一の材質で形成することもでき、コストの上昇を抑えることができる。また、図示していないが、第1,第2の摺動接点6,7を摺動保持部材5にプレス加工などにより一体に形成することも可能となり、よりコストを削減することができる。 【0019】また、摺動接触部13aの第2の摺動接点7の摺動方向に対して垂直方向である摺動接触部13aの両端を接続部13bで接続したことにより、第2の摺動路13の配線抵抗を抑えることができ、良好な検出を行うことができる印刷抵抗基板を得ることができる。また、摺動接触部13aの第2の摺動接点7の摺動方向に対して垂直方向である摺動接触部13aの両端に接続部13bを設けたことにより、接続部13bを第1,第2の摺動接点6,7間でかつ第1の摺動路2aと第2の摺動路13との間と、第2の摺動路13と第1,第2の摺動接点6,7の回転中心との間に2つに分けて形成することで、印刷抵抗基板上での配線レイアウトが容易となり、配線レイアウトの制約を受けることなく配線抵抗を抑えることができる。また、従来の配線レイアウトから最小限の変更で対応できる。 【0020】また、本実施例においては、第1,第2の摺動接点6,7は図示しない回動中心を中心として、円弧状に回動したが、前記実施例に限定されるものではなく、第1,第2の摺動接点6,7は直線状に動くものでも良い。この場合、第1の摺動路2aと第2の摺動路13も第1,第2の摺動接点6,7が直線状に動けるように、直線状に形成されるものである。 【0021】また、本実施例においては、第2の摺動路13は抵抗体4と非接続状態で形成されているが、接続状態で形成してあっても、本発明の作用効果を得ることができる。 【0022】次に本発明の第2実施例を図2を用いて説明する。なお、前記実施例と同一及び相当箇所には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。 【0023】本実施例において、前記実施例と異なる点は、導電体除去部14のそれぞれに矩形状の除去面積拡大部15を形成したことである。この除去面積拡大部15は、第2の摺動接点7が摺動する摺動軌跡をはずした位置に設けられている。これは、仮に除去面積拡大部15上を第2の摺動接点7が摺動したとすると、除去面積拡大部15に第2の摺動接点7が位置したときに、第2の摺動接点が第2の摺動路13と接触しない場合があるためであり、この点を防止するために、除去面積拡大部15は、第2の摺動接点7が摺動する摺動軌跡をはずした位置に設けられている。 【0024】第1,第2の摺動路2a,13を構成する導電体は、ペースト状の導電体を従来周知のスクリーン印刷と呼ばれる印刷手段で形成される。第1実施例のような同一幅の形状で、かつ、接続部13bで囲まれた形状の導電体除去部14を、スクリーン印刷でファインピッチと呼ばれる幅の狭い形状で形成すると、印刷時のにじみが発生し、導電除去部14を設計どおりの形状で形成することができなくなる。 【0025】この現象を図3を用いて説明する。図中16は、スクリーン印刷に使用する網目状のスクリーンであり、17はスクリーン16上に形成された版であり、この場合は、導電体除去部14に対応するものである。18はスキージで、19はペースト状の導電体である。 【0026】スクリーン印刷は、絶縁基板1上に版17を形成したスクリーン16を配置し、このスクリーン16上のペースト状の導電体19をスキージ18でしごいて、摺動路を形成する。このスキージ18の移動方向は、図1中の矢印方向(図の下側から上側)へ移動する。この時に、スキージ18で刷られる導電体19の全てが版17の上にのるのではなく、一部がスクリーン16と絶縁基板1との間に入り込んでしまい。そのまま、版17上をスキージ18がしごくことで、スクリーン16と絶縁基板1との間に入り込んだ導電体19は伸ばされた状態となる。 【0027】このため、本来導電体19が入り込んではいけない部分に、導電体19が入り込み、加えてスキージ18で伸ばされることにより、導電体除去部14が設計どおりの形状に形成されず、印刷が滲んだようにつぶれる可能性もある。 【0028】特に、第1実施例のように、導電体除去部14の形状が細長く、また、導電体除去部14が第2の摺動路13を抜いたような形状、つまり、接続部13bを形成するために、スクリーン16の導電体除去部14形成用の版17の直前(図3中の版17の左側)に版17のない部分が存在することとなり、この版17のない部分から導電体19が印刷時に、スクリーン16と絶縁基板1間に侵入しやすくなりやすい。 【0029】そこで、本実施例では、導電体除去部14のそれぞれに矩形状の除去面積拡大部15を形成したものである。この除去面積拡大部15は、図3の矢印で示すスキージ18の移動方向に対して、導電体除去部14の始め形成される部分に設けられている。このように、除去面積拡大部15を形成したことにより、スクリーン16と絶縁基板1との間に、導電体19が入り込み、スキージ18でつぶされて伸びたとしても、除去面積拡大部15の面積が大きいため、たとえ、印刷のにじみなどでつぶれてしまったとしても、良好に導電体除去部14を形成することができる。また、本実施例では、摺動接触部13aの両端を接続部13bで接続していたが、摺動接触部13aの一端を接続部13bで接続して他端を開放し、この開放した部分に除去面積拡大部15を形成してもよい。 【0030】なお、前記実施例においては、スキージ18の移動方向は、図1,2中の矢印方向であったが、この方向に限定されるものではなく、図1,2中の矢印方向とは反対の方向(図中上側から下側への方向)にスキージ18が移動してもよい。但し、この移動方向の場合は、除去面積拡大部15が設けられる位置が、第2実施例の位置、すなわち導電体除去部14の下端(図3参照)とは反対の導電体除去部14の上端となる。 【0031】また、除去面積拡大部15の形状は、前記実施例においては、矩形状であったが、前記実施例に限定されるものではなく、任意の形状でよく、たとえば、円形状であっても良い。 【0032】 【発明の効果】以上、本発明により、初期の目的を達成することができ、摺動路と摺動接点との接触不良を防止し、良好な接続を得ることができる印刷抵抗基板を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000231512 【氏名又は名称】日本精機株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−57005(P2002−57005A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2001−101539(P2001−101539) |
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