| 【発明の名称】 |
フラットケーブルの製造方法、それに用いられる導体挟み込み装置およびフラットケーブル |
| 【発明者】 |
【氏名】山野 能章
【氏名】福本 康治
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| 【要約】 |
【課題】耐クロストーク性を有するフラットケーブルを低コストに製造できるフラットケーブルの製造方法、それに用いられる導体挟み込み装置およびフラットケーブルを提供する。
【解決手段】このフラットケーブルの製造方法では、対をなす線状導体11a,11b(および11c,11d)を案内する案内ローラ27を、両絶縁フィルム15,17の幅方向に所定の振幅Aおよび所定周期で往復駆動して両線状導体11a,11b(および11c,11d)が両熱圧着ローラ23,25に挟み込まれる際の挟み込み位置Pa〜Pdを前記幅方向に往復移動させることにより、両線状導体11a,11b(および11c,11d)を、一定間隔D2を保持して波形に配設しつつ両絶縁フィルム15,17の間に挟み込むようになっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 対をなす2本の線状導体が互いに絶縁状態を保持しつつ所定の平面に沿って波形に蛇行配置されており、かつ前記平面の直交方向から見て、前記両線状導体の互いに交差する2点間に、前記両線状導体によって囲まれる領域が形成されているフラットケーブルの製造方法であって、前記両線状導体を、一定間隔を保持して波形に配設しつつ2枚の絶縁フィルムの間に挟み込むことによって、前記フラットケーブルの前段階の部材である帯状の中間部材を形成する導体挟み込み工程と、前記中間部材を、一方の前記線状導体の波形形状の中心軸と他方の前記線状導体の波形形状の中心軸との間の中心を通る中心線に沿って折り畳むとともに、所定の接着手段により折り畳んだ状態に固着して前記フラットケーブルを形成する折り畳み工程と、を備え、前記2枚の絶縁フィルムの少なくとも一方の絶縁フィルムは、樹脂製の基材と、その基材の内側表面に形成された熱可溶性樹脂からなる接着層とを備えており、前記導体挟み込み工程では、前記両線状導体を挟み込んだ状態で前記両絶縁フィルムを熱圧着する上下1対の熱圧着用ローラに前記両線状導体を案内するための第1および第2の案内溝を有する案内手段を、前記両絶縁フィルムの幅方向に所定周期で往復駆動して前記両線状導体が前記両熱圧着ローラに挟み込まれる際の挟み込み位置を前記幅方向に前記所定周期で往復移動させることにより、前記両線状導体を、一定間隔を保持して波形に配設しつつ前記両絶縁フィルムの間に挟み込むことを特徴とするフラットケーブルの製造方法。 【請求項2】 前記2枚の絶縁フィルムの各基材の厚さは、互いに異なっており、前記折り畳み工程では、前記2枚の絶縁フィルムのうちの前記基材の厚さが薄い方の前記絶縁フィルムが内側となるように、前記中間部材が折り畳まれることを特徴とする請求項1に記載のフラットケーブルの製造方法。 【請求項3】 前記折り畳み工程では、前記中間部材が折り畳まれる際に内側になる前記絶縁フィルムの表面に前記接着手段として設けられた接着層によって、前記中間部材が折り畳まれた状態に固着されることを特徴とする請求項1または2に記載のフラットケーブルの製造方法。 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のフラットケーブルの製造方法の前記導体挟み込み工程に用いられる導体挟み込み装置であって、上下1対の前記熱圧着用ローラと、前記案内手段と、前記案内手段を前記幅方向に前記所定周期で往復駆動する駆動機構と、を備えることを特徴とする導体挟み込み装置。 【請求項5】 互いに対をなす2本の線状導体が互いに絶縁状態を保持しつつ所定の平面に沿って波形に蛇行配置されており、かつ前記平面の直交方向から見て、前記両線状導体の互いに交差する2点間に、前記両線状導体によって囲まれる領域が形成されているフラットケーブルの製造方法であって、請求項1ないし3のいずれかに記載のフラットケーブルの製造方法により製造されたことを特徴とするフラットケーブル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フラットケーブルの製造方法、それに用いられる導体挟み込み装置およびフラットケーブルに関するものである。 【0002】 【従来の技術】本願出願人等は、耐クロストーク性(耐漏話性)を有するフラットケーブル(耐クロストークフラットケーブル)を既に提案している(特開平5−120928号公報)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのような耐クロストークフラットケーブルをいかに低コストに製造するかは、フラットケーブルのより具体的構成に関する改良点も含めて依然として課題となっていた。特に、耐クロストークフラットケーブル内において、対をなす2本の線状導体を絶縁状態を保持しつつ互いに交差するようにいかに波形に配設するかが大きな課題となっている。 【0004】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、耐クロストーク性を有するフラットケーブルを低コストに製造できるフラットケーブルの製造方法、それに用いられる導体挟み込み装置およびフラットケーブルを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するための技術的手段は、対をなす2本の線状導体が互いに絶縁状態を保持しつつ所定の平面に沿って波形に蛇行配置されており、かつ前記平面の直交方向から見て、前記両線状導体の互いに交差する2点間に、前記両線状導体によって囲まれる領域が形成されているフラットケーブルの製造方法であって、前記両線状導体を、一定間隔を保持して波形に配設しつつ2枚の絶縁フィルムの間に挟み込むことによって、前記フラットケーブルの前段階の部材である帯状の中間部材を形成する導体挟み込み工程と、前記中間部材を、一方の前記線状導体の波形形状の中心軸と他方の前記線状導体の波形形状の中心軸との間の中心を通る中心線に沿って折り畳むとともに、所定の接着手段により折り畳んだ状態に固着して前記フラットケーブルを形成する折り畳み工程と、を備え、前記2枚の絶縁フィルムの少なくとも一方の絶縁フィルムは、樹脂製の基材と、その基材の内側表面に形成された熱可溶性樹脂からなる接着層とを備えており、前記導体挟み込み工程では、前記両線状導体を挟み込んだ状態で前記両絶縁フィルムを熱圧着する上下1対の熱圧着用ローラに前記両線状導体を案内するための第1および第2の案内溝を有する案内手段を、前記両絶縁フィルムの幅方向に所定周期で往復駆動して前記両線状導体が前記両熱圧着ローラに挟み込まれる際の挟み込み位置を前記幅方向に前記所定周期で往復移動させることにより、前記両線状導体を、一定間隔を保持して波形に配設しつつ前記両絶縁フィルムの間に挟み込むことを特徴とする。 【0006】また、好ましくは、前記2枚の絶縁フィルムの各基材の厚さは、互いに異なっており、前記折り畳み工程では、前記2枚の絶縁フィルムのうちの前記基材の厚さが薄い方の前記絶縁フィルムが内側となるように、前記中間部材が折り畳まれるのがよい。 【0007】さらに、好ましくは、前記折り畳み工程では、前記中間部材が折り畳まれる際に内側になる前記絶縁フィルムの表面に前記接着手段として設けられた接着層によって、前記中間部材が折り畳まれた状態に固着されるのがよい。 【0008】また、前記目的を達成するための技術的手段は、請求項1ないし3のいずれかに記載のフラットケーブルの製造方法の前記導体挟み込み工程に用いられる導体挟み込み装置であって、上下1対の前記熱圧着用ローラと、前記案内手段と、前記案内手段を前記幅方向に前記所定周期で往復駆動する駆動機構と、を備えることを特徴とする。 【0009】さらに、前記目的を達成するための技術的手段は、互いに対をなす2本の線状導体が互いに絶縁状態を保持しつつ所定の平面に沿って波形に蛇行配置されており、かつ前記平面の直交方向から見て、前記両線状導体の互いに交差する2点間に、前記両線状導体によって囲まれる領域が形成されているフラットケーブルの製造方法であって、請求項1ないし3のいずれかに記載のフラットケーブルの製造方法により製造されたことを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係るフラットケーブルの製造方法に用いられる導体挟み込み装置の概略側面図であり、図2は図1の導体挟み込み装置の部分的構成を示す概略平面図であり、図3は図1の導体挟み込み装置の要部の構成を示す斜視図であり、図4は図1の導体挟み込み装置の要部の構成を示す正面図である。なお、便宜上、図1では後述する可動式保持部材29および駆動機構31等が省略されており、図2では後述するフィルムロール19,21および絶縁フィルム15,17等が省略されている。 【0011】また、本実施形態に係るフラットケーブル1(図6参照)がどのような原理により耐クロストーク性を有しているのかの説明は、前述の特開平5−120928号公報に係るフラットケーブルの場合と同一であるため、ここでは省略する。 【0012】本実施形態に係るフラットケーブルの製造方法は、■導体挟み込み工程と、■折り畳み工程と、を備えている。 【0013】導体挟み込み工程は、図1および図2に示される導体挟み込み装置3を用いて行われる。この導体挟み込み装置3は、大略的に、線状導体が巻回された複数(ここでは4つ)の導体ドラム13と、上下2枚の絶縁フィルム15,17をそれぞれ供給する2つのフィルムロール19,21と、上下1対の熱圧着用ローラ23,25と、案内ローラ(案内手段)27と、案内ローラ27を回転可能に保持する可動式保持部材29と、その可動式保持部材29を案内ローラ27とともに往復駆動する駆動機構31と、分割刃33と、巻取装置35とを備えている。 【0014】この導体挟み込み工程では、4本の線状導体11を上下2枚の絶縁フィルム15,17の間に挟み込んだものを、分割刃33により中央部で順次2分割することにより、後にそれぞれフラットケーブル1となるべき帯状の2つの中間部材41,43が形成される。 【0015】各線状導体11には、断面サイズが厚さ0.1mm、幅1.5mmの軟導線が使用されている。また、2枚の絶縁フィルム15,17のうちの少なくとも一方(本実施形態では両方)の絶縁フィルム15,17は、PET等の樹脂製の基材と、その基材の内面側表面に塗布された基材と同系統(ここではポリエステル系)の熱可溶性樹脂からなる接着層とを備えて構成されている。本実施形態では、上側の絶縁フィルム15は、厚さ25μmの基材と厚さ60μmの接着層とで構成されており、下側の絶縁フィルム17は、厚さ50μmの基材と厚さ60μmの接着層とで構成されている。なお、中間部材41,43の折り畳みを容易にするために、折り畳みの際に内側になる絶縁フィルム15の基材の厚さは、絶縁フィルム17の基材の厚さの半分以下(ここでは半分)の値に設定するのが好ましい。 【0016】そして、絶縁フィルム15,17は、フィルムロール19,21から引き出されて上下の熱圧着用ローラ23,25の間に供給される。また、各線状導体11は、各導体ドラム13から引き出されて案内ローラ45,27によって案内されて、上下から供給される絶縁フィルム15,17の間に挟み込まれるようにして上下の熱圧着用ローラ23,25の間に供給される。 【0017】案内ローラ27は、図3および図4に示すように、熱圧着用ローラ23,25の前段にローラ23,25と平行に設けられ、その外周部には、第1ないし第4の4本の線状導体11をそれぞれ案内する第1ないし第4の円環状の案内溝27a〜27dが設けられている。 【0018】この4つの案内溝27a〜27dは、各線状導体11が熱圧着用ローラ23,25に挟み込まれる際の挟み込み位置Pa〜Pdを決定するためのものであり、各線状導体11を対応する各案内溝27a〜27dに通して熱圧着用ローラ23,25に供給することにより、各線状導体11の挟み込み位置Pa〜Pdが、案内溝27a〜27dの熱圧着用ローラ23,25に対する位置および案内溝27a〜27dの配設ピッチに対応した位置に決定される。そして、この挟み込み位置Pa〜Pdを調節することにより、各線状導体11が絶縁フィルム15,17に挟み込まれる際の絶縁フィルム15,17の幅方向に対する位置が変化されるようになっている。 【0019】本実施形態では、第1の線状導体11aと第2の線状導体11bが対を構成し、第3の線状導体11cと第4の線状導体11dとが対を構成するようになっている。このため、案内溝27a,27cと案内溝27b,27dとの間の間隔D1、および絶縁フィルム15,17に挟み込まれた線状導体11a,11cと線状導体11b,11dとの間の間隔D2は、図4および図5に示すように、対を構成するのに適切な一定の値(ここでは5mm)に設定されている。また、案内溝27bと案内溝27cとの間の間隔D3および絶縁フィルム15,17の幅は、分割刃33で2分割して2つの中間部材41,43を作成可能な寸法に設定されている。 【0020】このような案内ローラ27は、熱圧着用ローラ23,25と平行な軸回りに回転自在な状態で可動式保持部材29によって保持されている。可動式保持部材29は、案内ローラ27を保持した状態で、図4の矢印B1で示すように、絶縁フィルム15,17の幅方向に移動可能に設けられており、駆動機構31によって前記幅方向に往復駆動される。 【0021】駆動機構31は、図4に示すように、絶縁フィルム15,17の幅方向に沿って設けられたネジ軸31aと、そのネジ軸31aを回転駆動するモータ31bと、保持部材29に設けられ、ネジ軸31aと螺合する雌ネジ体31cとを備えている。ネジ軸31aは、軸回りに回転自在な状態で所定位置に固定的に設置されているとともに、モータ31bも所定位置に固定されているため、モータ31bによってネジ軸31aが正逆転駆動されると、これに伴って雌ネジ体31c、可動式保持部材29および案内ローラ27が一体となって前記幅方向に往復駆動される。 【0022】そして、このような駆動機構31は、可動式保持部材29とともに案内ローラ27を前記幅方向に所定の振幅A(図5参照)および所定周期で往復駆動するようになっている。なお、この案内ローラ27の往復駆動は、熱圧着用ローラ23,25が巻き込み方向に回転されて、ローラ23,25の間に絶縁フィルム15,17および線状導体11が所定の供給速度で連続的に送り込まれている状態で行われる。 【0023】このように案内ローラ27が往復駆動されると、これに伴って、各線状導体11が熱圧着用ローラ23,25に挟み込まれる際の挟み込み位置Pa〜Pdが、図3の矢印B2で示すように、絶縁フィルム15,17の幅方向に所定の振幅Aおよび所定周期で往復移動される。そして、このように挟み込み位置Pa〜Pdが幅方向に往復移動されると、互いに対をなす線状導体11a,11bおよび線状導体11c,11dが、図2および図5に示すように、一定間隔D1を保持しつつ、所定の振幅Aおよび所定周期で、かつ同位相で波形に蛇行した状態で絶縁フィルム15,17の間に挟み込まれる。本実施形態では、線状導体11の振幅Aは、2.5mmに設定されている。 【0024】なお、図5中の符号C1,C2は、線状導体11a,11bおよび11c,11dの波形形状の中心軸を示しており、線状導体11a,11bおよび11c,11dは、この中心軸C1,C2を中心にその両側に波形に蛇行している。 【0025】両絶縁フィルム15,17は、熱圧着用ローラ23,25の間を通過する際に、ローラ23,25によって互いに押し付けられた状態で、所定温度(例えば、170℃)に加熱され、これによって絶縁フィルム15,17の接着層が溶融し、溶融した接着層により両絶縁フィルム15,17が互いに固着される。 【0026】このように熱圧着用ローラ23,25にて線状導体11を挟み込んだ状態で互いに熱圧着された絶縁フィルム15,17は、巻取装置35によって引き取られて巻き取られるまでの途中で、分割刃33によって中央部で2分割されて、2つの中間部材41,43となる。2つの中間部材41,43は、それぞれ分割された状態で巻取装置35によって巻き取られる。 【0027】続く、折り畳み工程では、上述の導体挟み込み工程にて形成された中間部材41(あるいは43)を、図6および図7に示すように、その中間部材41(あるいは43)に含まれる一方の線状導体11a(あるいは11c)の中心軸C1と他方の線状導体11b(あるいは11d)の中心軸C2との間の中心を通る直線状の中心線C3(図5参照)に沿って折り畳むとともに、図示しない所定の接着剤(接着手段)51(図8参照)により折り畳んだ状態に固着してフラットケーブル1を形成する。使用する接着剤としては、絶縁フィルム15の基材と同系統(ここではポリエステル系)の熱可溶性樹脂などが用いられ、折り畳んだ際に内側に位置して互いに接触する絶縁フィルム15の外側表面に、厚さ1〜3μm(ここでは1μm)の接着層として接着剤51が塗布されるようになっている。 【0028】このように形成されたフラットケーブル1では、図6および図7に示すように、対をなす両線状導体11a,11b(あるいは11c,11d)の波形形状の中心軸C1,C2は互いに重なり合っており、これによって、両線状導体11a,11b(あるいは11c,11d)は、絶縁フィルム15,17に沿って互いに同軸の逆位相の軸対称な波形に蛇行配置されており、両線状導体11a,11b(あるいは11c,11d)の互いに交差する2点間に、両線状導体11a,11b(あるいは11c,11d)によって囲まれる領域が形成されている。また、両線状導体11a,11b(あるいは11c,11d)の間は、折り畳まれて2枚重ねになった絶縁フィルム15が介在しており、これによって両者の間の絶縁が確保されている。 【0029】ここで、図8は、図7の部分拡大図であり、図8中において、符号15a,17aは、絶縁フィルム15,17の基材を示し、符号15b,17bは、絶縁フィルム15,17の接着層を示している。 【0030】以上のように、本実施形態によれば、導体挟み込み工程によって、一定間隔D2を保持して波形に配設された2本の線状導体11a,11b(あるいは11c,11d)を2枚の絶縁フィルム15,17の間に挟み込んでなる帯状の中間部材41(あるいは43)を形成し、続いて折り畳み工程によって、その中間部材41(あるいは43)を、一方の線状導体11a(あるいは11c)の中心軸C1と他方の線状導体11b(あるいは11d)の中心軸C2との間の中心を通る中心線C3に沿って折り畳むとともに、所定の接着剤により折り畳んだ状態に固着してフラットケーブル1を形成するため、簡単な製造工程により低コストに耐クロストーク性を有するフラットケーブルを製造することができる。 【0031】また、導体挟み込み工程では、両線状導体11a,11b(あるいは11c,11d)を案内する案内ローラ27を、両絶縁フィルム15,17の幅方向に所定の振幅Aおよび所定周期で往復駆動して両線状導体11a,11b(あるいは11c,11d)が両熱圧着ローラ23,25に挟み込まれる際の挟み込み位置Pa〜Pdを前記幅方向に所定の振幅Aおよび所定周期で往復移動させることにより、両線状導体11a,11b(あるいは11c,11d)を、一定間隔D2を保持して波形に配設しつつ両絶縁フィルム15,17の間に挟み込むようになっているため、両絶縁フィルム15,17の間に挟み込まれる両線状導体11a,11b(あるいは11c,11d)の波形の配設形状を、簡易で低コストの導体挟み込み装置3によって容易に形成することができる。 【0032】さらに、案内ローラ27の往復移動速度を調節することにより、線状導体11の波形形状を様々な波形形状に容易に設定することができる。 【0033】また、折り畳んだ際に内側に位置する絶縁フィルム15の各基材の厚さは、外側に位置する絶縁フィルム17の基材の厚さに半分以下に設定されているため、折り畳み工程にて中間部材41,43を容易に折り畳むことができる。 【0034】さらに、接着剤51により中間部材41,43を折り畳んだ状態に強固に固着することができる。 【0035】また、本実施形態に係る製造方法により製造されたフラットケーブル1によれば、対をなす2本の線状導体11a,11b(あるいは11c,11d)の波形形状が、同軸にかつ逆位相になるように正確に形成されているため、耐クロストーク性能を向上させることができる。 【0036】 【発明の効果】請求項1ないし5に記載の発明によれば、導体挟み込み工程によって、一定間隔を保持して波形に配設された2本の線状導体を2枚の絶縁フィルムの間に挟み込んでなる帯状の中間部材を形成し、続く折り畳み工程によって、その中間部材を、一方の線状導体の中心軸と他方の線状導体の中心軸との間の中心を通る中心線に沿って折り畳むとともに、所定の接着手段により折り畳んだ状態に固着してフラットケーブルを形成するため、簡単な製造工程により低コストに耐クロストーク性を有するフラットケーブルを製造することができる。 【0037】また、導体挟み込み工程では、両線状導体を案内する案内手段を、両絶縁フィルムの幅方向に所定周期で往復駆動して両線状導体が両熱圧着ローラに挟み込まれる際の挟み込み位置を前記幅方向に前記所定周期で往復移動させることにより、両線状導体を、一定間隔を保持して波形に配設しつつ前記両絶縁フィルムの間に挟み込むようになっているため、両絶縁フィルムの間に挟み込まれる両線状導体の波形の配設形状を、簡易で低コストの装置構成によって容易に形成することができる。 【0038】さらに、案内ローラの往復移動速度を調節することにより、線状導体の波形形状を様々な波形形状に容易に設定することができる。 【0039】請求項2に記載の発明によれば、2枚の絶縁フィルムの各基材の厚さは、互いに異なっており、折り畳み工程では、2枚の絶縁フィルムのうちの基材の厚さが薄い方の絶縁フィルムが内側となるように、中間部材が折り畳まれるようになっているため、折り畳み工程にて中間部材を容易に折り畳むことができる。 【0040】請求項3に記載の発明によれば、接着層により中間部材を折り畳んだ状態に強固に固着することができる。 【0041】請求項5に記載の発明に係るフラットケーブルによれば、対をなす2本の線状導体の波形形状が、同軸にかつ逆位相になるように正確に形成されているため、耐クロストーク性能を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000183406 【氏名又は名称】住友電装株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月10日(2000.8.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089233 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 茂明 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−56733(P2002−56733A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−242144(P2000−242144) |
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