| 【発明の名称】 |
フラットケーブルの製造方法および製造装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】福本 康治
【氏名】山野 能章
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| 【要約】 |
【課題】各線状導体間の短絡を有効に防止するフラットケーブルの製造装置を提供する。
【解決手段】各線状導体1を挟み込んだ両絶縁フィルム4を長さ方向に連続した状態に超音波溶着する超音波溶着手段12が、超音波振動を付与するホーン14と、ホーン14に対向配置されるアンビル15とを備える。ホーン14の絶縁フィルム4に当接される当接部が絶縁フィルム4の幅方向に平坦状に形成されている。アンビル15は、絶縁フィルム4の送給ラインPに対して直交する軸心回りに回転自在に支持された柱状体よりなり、アンビル15外周面に、各線状導体1の両側で絶縁フィルム4に当接される突条部16が周方向に連続して形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定間隔を有して平行配置された複数の線状導体を、帯状の2枚の絶縁フィルムで挟み込んだフラットケーブルの製造方法であって、前記各線状導体両側で互いに対向する前記両絶縁フィルムを、絶縁フィルムの長さ方向に連続した状態に超音波溶着することによって各線状導体を挟み込むことを特徴とするフラットケーブルの製造方法。 【請求項2】 請求項1記載のフラットケーブルの製造方法における前記超音波溶着を行うための超音波溶着手段が、超音波振動を付与するホーンと、ホーンに対向配置されるアンビルとを備え、前記ホーンの前記絶縁フィルムに当接される当接部が絶縁フィルムの幅方向に平坦状に形成され、前記アンビルは、前記絶縁フィルムの移動方向に対して直交する軸心回りに回転自在に支持された柱状体よりなり、アンビル外周面に、前記各線状導体の両側で絶縁フィルムに当接される突条部が周方向に連続して形成されてなることを特徴とするフラットケーブルの製造装置。 【請求項3】 請求項1記載のフラットケーブルの製造方法における前記超音波溶着を行うための超音波溶着手段が、超音波振動を付与する上流側ホーンおよび下流側ホーンと、上流側ホーンおよび下流側ホーンにそれぞれ対向配置される上流側アンビルおよび下流側アンビルとを、前記絶縁フィルムの移動方向に沿って所定間隔を有して備え、前記上流側アンビルおよび前記下流側アンビルはそれぞれ固定配置されると共に、各アンビルの前記絶縁フィルムに当接される当接部がそれぞれ平坦面に形成され、前記上流側ホーンおよび前記下流側ホーンは、前記絶縁フィルムの移動方向に対して直交する軸心回りに回転自在に支持された柱状の振動付与体をそれぞれ備え、各振動付与体の外周面に、前記各線状導体の両側で絶縁フィルムに当接される突部が周方向に所定間隔を有して形成され、上流側ホーンと上流側アンビルで超音波溶着された溶着部間の間隙が、下流側ホーンと下流側アンビルで超音波溶着されることを特徴とするフラットケーブルの製造装置。 【請求項4】 請求項1記載のフラットケーブルの製造方法における前記超音波溶着を行うための超音波溶着手段が、超音波振動を付与するホーンと、ホーンに対向配置されるアンビルとを備え、前記ホーンおよび前記アンビルの対向面に、それぞれ前記各線状導体の両側で前記両絶縁フィルムの両側より当接される突部が、その突部における前記絶縁フィルムの移動方向の幅と同じ間隔を有してその移動方向に沿って複数形成され、ホーンとアンビルの各突部で両絶縁フィルムを挟んで超音波溶着して間欠的な溶着部形成後、両絶縁フィルムを移動方向に沿って前記間隔分だけ移動させてホーンとアンビルの各突部で両絶縁フィルムを挟んで各溶着部間が超音波溶着されることを特徴とするフラットケーブルの製造装置。 【請求項5】 請求項1記載のフラットケーブルの製造方法における前記超音波溶着を行うための超音波溶着手段が、超音波振動を付与するホーンと、ホーンに対向配置されるアンビルとを備え、前記ホーンもしくは前記アンビルのいずれか一方が、前記絶縁フィルムの移動方向に長さを有する平坦状に形成され、他方が、絶縁フィルムの移動方向に対して直交する軸心回りに回転自在に支持されると共に絶縁フィルムの移動方向に沿って往復移動自在な柱状体を備え、該柱状体の外周面に、前記各線状導体の両側で絶縁フィルムに当接される突条部が周方向に連続して形成されてなることを特徴とするフラットケーブルの製造装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、民生機器、OA機器や車載用電子機器等の配線に用いられるフラットケーブルの製造方法および製造装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、省スペース・軽量化を目的として、2枚の絶縁フィルムの間に間隔をあけて平行配置された断面平角状の複数の線状導体を挟み込んだフラットケーブルがあり、この種のフラットケーブルの製造方法として、所定間隔を有して平行配置された複数の線状導体を、帯状の2枚の絶縁フィルムで挟み込んだ状態で、両絶縁フィルムを互いに超音波により溶着する方法がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の超音波溶着によるフラットケーブルの製造方法によれば、各線状導体両側の両絶縁フィルムをフラットケーブルの長さ方向に対して間欠的に超音波溶着する方法であり、水等の導電物がフラットケーブル内に浸入した場合、非溶着部を通じて各線状導体間が短絡するおそれがあった。 【0004】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、各線状導体間の短絡を有効に防止するフラットケーブルの製造方法およびその製造方法に使用される製造装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題を達成するための技術的手段は、所定間隔を有して平行配置された複数の線状導体を、帯状の2枚の絶縁フィルムで挟み込んだフラットケーブルの製造方法であって、前記各線状導体両側で互いに対向する前記両絶縁フィルムを、絶縁フィルムの長さ方向に連続した状態に超音波溶着する点にある。 【0006】また、そのフラットケーブルの製造方法に使用される製造装置として、前記超音波溶着を行うための超音波溶着手段が、超音波振動を付与するホーンと、ホーンに対向配置されるアンビルとを備え、前記ホーンの前記絶縁フィルムに当接される当接部が絶縁フィルムの幅方向に平坦状に形成され、前記アンビルは、前記絶縁フィルムの移動方向に対して直交する軸心回りに回転自在に支持された柱状体よりなり、アンビル外周面に、前記各線状導体の両側で絶縁フィルムに当接される突条部が周方向に連続して形成されてなる構造としてもよい。 【0007】さらに、そのフラットケーブルの製造方法に使用される製造装置として、前記超音波溶着を行うための超音波溶着手段が、超音波振動を付与する上流側ホーンおよび下流側ホーンと、上流側ホーンおよび下流側ホーンにそれぞれ対向配置される上流側アンビルおよび下流側アンビルとを、前記絶縁フィルムの移動方向に沿って所定間隔を有して備え、前記上流側アンビルおよび前記下流側アンビルはそれぞれ固定配置されると共に、各アンビルの前記絶縁フィルムに当接される当接部がそれぞれ平坦面に形成され、前記上流側ホーンおよび前記下流側ホーンは、前記絶縁フィルムの移動方向に対して直交する軸心回りに回転自在に支持された柱状の振動付与体をそれぞれ備え、各振動付与体の外周面に、前記各線状導体の両側で絶縁フィルムに当接される突部が周方向に所定間隔を有して形成され、上流側ホーンと上流側アンビルで超音波溶着された溶着部間の間隙が、下流側ホーンと下流側アンビルで超音波溶着される構造としてもよい。 【0008】また、そのフラットケーブルの製造方法に使用される製造装置として、前記超音波溶着を行うための超音波溶着手段が、超音波振動を付与するホーンと、ホーンに対向配置されるアンビルとを備え、前記ホーンおよび前記アンビルの対向面に、それぞれ前記各線状導体の両側で前記両絶縁フィルムの両側より当接される突部が、その突部における前記絶縁フィルムの移動方向の幅と同じ間隔を有してその移動方向に沿って複数形成され、ホーンとアンビルの各突部で両絶縁フィルムを挟んで超音波溶着して間欠的な溶着部形成後、両絶縁フィルムを移動方向に沿って前記間隔分だけ移動させてホーンとアンビルの各突部で両絶縁フィルムを挟んで各溶着部間が超音波溶着される構造としてもよい。 【0009】さらに、そのフラットケーブルの製造方法に使用される製造装置として、前記超音波溶着を行うための超音波溶着手段が、超音波振動を付与するホーンと、ホーンに対向配置されるアンビルとを備え、前記ホーンもしくは前記アンビルのいずれか一方が、前記絶縁フィルムの移動方向に長さを有する平坦状に形成され、他方が、絶縁フィルムの移動方向に対して直交する軸心回りに回転自在に支持されると共に絶縁フィルムの移動方向に沿って往復移動自在な柱状体を備え、該柱状体の外周面に、前記各線状導体の両側で絶縁フィルムに当接される突条部が周方向に連続して形成されてなる構造としてもよい。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、第1発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は、フラットケーブルの製造方法に使用される製造装置を示す図であり、この製造装置では、所定の送給ラインP(移動方向)の最も上流側に線状導体1が収納された複数の導体ロール2が設けられ、この下流側に、ピッチローラ3、絶縁フィルム4が収納された一対のフィルムロール6および一対の挟込ローラ8が順次備えられている。 【0011】各導体ロール2には、銅又は銅合金製の線状導体1が予め巻回収納されており、製造されるフラットケーブル10において並列配置される線状導体1の数に合わせて複数設けられている。そして、本実施形態では、4本の線状導体1が並列配置されたフラットケーブル10を製造するように構成されているので、4つの導体ロール2が配設されている。また、本実施形態では、各線状導体1として断面矩形状の平角導体が用いられている。 【0012】この各導体ロール2より引出された線状導体1は、ピッチローラ3により所定間隔を有した並列状態に整列された状態で、対の挟込ローラ8間に送給される。 【0013】また、一対のフィルムロール6は、送給ラインPを挟んでその上方および下方に位置して設けられており、それぞれに帯状の絶縁フィルム4が予め巻回収納されている。この際、各絶縁フィルム4は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の柔軟で超音波溶着可能な樹脂により形成されたフィルム状の基材によって構成されている。そして、これら一対のフィルムロール6から引出された各絶縁フィルム4も両挟込ローラ8間に送給される。 【0014】ここに、各線状導体1が上下の絶縁フィルム4間に挟み込まれた状態で挟込ローラ8下流側に配置された超音波溶着部12に送給される。 【0015】超音波溶着部12は、図1ないし図5に示される如く、送給ラインPを上下から挟み込む位置にそれぞれ設けられた超音波振動を付与するホーン14とアンビル15とを備える。 【0016】送給ラインPの上側に設けられたホーン14は、絶縁フィルム4の幅寸法よりも大きい幅寸法を有し、絶縁フィルム4に当接される当接部は幅方向に平坦状の振動付与部14aとされた板状に構成され、その振動付与部14aを、送給ラインPに沿って送給される上側の絶縁フィルム4の外面(上面)に対して、その幅方向全体にわたって摺接可能な鉛直姿勢に配設されている。これにより、図示省略の超音波振動発生機構(振動子等)より発生された超音波振動がこのホーン14に付与されて、当該ホーン14が絶縁フィルム4の幅方向に振動可能に構成されている。 【0017】また、アンビル15は、絶縁フィルム4の送給ラインPに対して直交する軸心回りに回転自在に支持された略円柱状の柱状体により構成されており、その外周面には、前記並列配置された各線状導体1間および両端の線状導体1の外方位置に対応する領域に、その周方向に沿って連続する突条部16が形成されている。この突条部16は周方向に沿って、所定ピッチで幅広部16aと幅狭部16bとが交互に備えられた構造とされている。 【0018】そして、アンビル15の軸心に沿って備えられた支軸15aが、送給ラインPの下側で当該送給ラインPと直交する方向に沿って配設され、その支軸15aが回転自在に支持されており、送給ラインPに沿って絶縁フィルム1が送給されると、その外周面に備えられた各突条部16を絶縁フィルム1の下面に順次押し当てながら、前記絶縁フィルム1の送給に伴って、従動回転しまたは図示省略の回転駆動部の駆動により前記絶縁フィルム1の送給に同期して回転する構成とされている。 【0019】そして、ホーン14に超音波振動を付与した状態で、複数の線状導体1を挟み込んだ絶縁フィルム4が、ホーン14とアンビル15との間に送給されると、ホーン14の振動付与部14aが絶縁フィルム4の外面(上面)にその幅方向全体にわたって摺接すると共に、アンビル15の各突条部16が振動付与部14aの直下で、各線状導体1が配設された領域を除く領域(各線状導体1の両側)で絶縁フィルム4の外面(下面)に接触して、両絶縁フィルム4同士が圧接された状態でそれらに超音波振動エネルギが付与され、これにより、図6に示すように、絶縁フィルム4同士が各線状導体1の両側でそれぞれ超音波溶着される。 【0020】そして、絶縁フィルム4の送給に伴って、ホーン14の振動付与部14aが絶縁フィルム4の上面に摺接しながら、アンビル15の各突条部16が絶縁フィルム4の下面に接触していくことになり、両絶縁フィルム4は、その長さ方向に沿って連続した状態で超音波溶着されることになる。 【0021】この超音波溶着によりフラットケーブル10が形成され、フラットケーブル10はその後、ガイドローラ18を介して、巻取ロール19に順次巻取収納されていく。 【0022】以上のように構成された製造装置によるフラットケーブル10の製造方法によれば、フラットケーブル10における各線状導体1の両側で、互いに対向する両絶縁フィルム4を、その長さ方向に沿って連続した状態で超音波溶着しているため、水等の導電物がフラットケーブル10内に浸入した場合であっても、各線状導体1間が互いに短絡するおそれなく、各線状導体1間の短絡が有効に防止できる。 【0023】また、図6に示される如く、超音波溶着された溶着部21が幅広部と幅狭部とからなるため、全長にわたって幅広部により超音波溶着した構造と比較して、フラットケーブル10における溶着部分のフィルム強度も良好に確保できると共に、端末剥離における作業性も良好となる。 【0024】図7は第2の実施形態を示しており、アンビル15における突条部16が周方向に同一幅に構成された構造とされている。そしてその他の構成は上記と同様である。 【0025】従って、この場合、図8に示される如く、フラットケーブル10の溶着部21は、長さ方向に沿って同幅に形成され、上記第1の実施形態と同様、水等の導電物がフラットケーブル10内に浸入した場合であっても、各線状導体1間が互いに短絡するおそれなく、各線状導体1間の短絡が有効に防止できるという効果が得られる。 【0026】図9は第3の実施形態を示しており、アンビル15における突条部16が周方向に同一幅に構成され、突条部16に周方向に沿って所定ピッチで凹部16cが形成された構造とされている。そしてその他の構成は上記と同様である。 【0027】従って、この場合、フラットケーブル10の溶着部21は、第1の実施形態と同様、長さ方向に沿って幅方向の溶着面積が異なる構造とされ、上記第1の実施形態と同様の効果が得られる。 【0028】図10は第2発明の実施形態を示しており、第1発明の上記実施形態と略同様に構成されており、同一構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。 【0029】即ち、本実施形態においては、超音波溶着部12が超音波振動を付与する上流側ホーン24および下流側ホーン25と、上流側ホーン24および下流側ホーン25にそれぞれ対向配置される上流側アンビル26および下流側アンビル27とを、絶縁フィルム4の送給ラインPに沿って所定間隔を有して備えた構造とされている。 【0030】そして、上流側アンビル26および下流側アンビル27は、それぞれ固定状に配置され、各アンビル26、27の上面、即ち絶縁フィルム4のに当接される当接部は平坦面に形成されている。 【0031】また、上流側ホーン24および下流側ホーン25は、絶縁フィルム4の移動方向に対して直交する軸心回りに回転自在に支軸29a、30aで支持された円柱状の振動付与体29、30をそれぞれ備え、図11にも示される如く、各振動付与体29、30の外周面に、各線状導体1の両側で絶縁フィルム4に当接される突部31、32が周方向に同じピッチ、即ち同一間隔を有して突出形成されている。 【0032】そして、図12に示される如く、上流側ホーン24と上流側アンビル26で絶縁フィルム4の長さ方向に所定ピッチで超音波溶着された溶着部33が得られ、各溶着部33間の間隙が、下流側ホーン25と下流側アンビル27で、図13に示される如く、絶縁フィルム4の長さ方向に所定ピッチで超音波溶着された溶着部34で埋められる構成とされている。 【0033】従って、本実施形態の製造装置によるフラットケーブル10の製造方法によれば、フラットケーブル10における各線状導体1の両側で、互いに対向する両絶縁フィルム4が上流側ホーン24と上流側アンビル26および下流側ホーン25と下流側アンビル27によってそれぞれ超音波溶着され、各溶着部33、34によって絶縁フィルム4の長さ方向に沿って超音波溶着部分が連続した状態となり、水等の導電物がフラットケーブル10内に浸入した場合であっても、各線状導体1間が互いに短絡するおそれなく、各線状導体1間の短絡が有効に防止できる。 【0034】この際、振動付与体29における突部31と、振動付与体30における突部32の幅を、それぞれ幅広と幅狭とに互いに異なる幅に構成すれば、第1発明の第1の実施形態と同様、フィルム強度も良好に確保できると共に、端末剥離における作業性も良好となるという利点が発揮できる。 【0035】図14は第3発明の実施形態を示しており、第1発明の上記実施形態と略同様に構成されており、同一構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。 【0036】即ち、本実施形態においては、超音波溶着部12におけるホーン36およびアンビル37がそれぞれ矩形のブロック状に構成され、互いの対向面に、それぞれ各線状導体1の両側で両絶縁フィルム4の両側より当接される突部38、39が、その突部38、39における絶縁フィルム4の送給ラインPに沿った幅Sと同じ間隔Tを有してその送給ラインPに沿って複数形成された構造とされている。 【0037】そして、ホーン36とアンビル37の各突部38、39で両絶縁フィルム4を挟んで超音波溶着し、図12に示されるような間欠的な溶着部33形成後、両絶縁フィルム4を移動方向に沿って前記間隔T分だけ移動させた後、再度、ホーン36とアンビル37の各突部38、39で両絶縁フィルム4を挟んで超音波溶着することにより、図13に示されるように、先の各溶着部33間の隙間が、後の各溶着部34で埋められる構成とされている。 【0038】その後、ホーン36やアンビル37の送給ラインPに沿った長さL分、絶縁フィルム4が移動操作され、上記同様にして超音波溶着され、同様の操作が順次繰り返される。 【0039】従って、本実施形態の製造装置によるフラットケーブル10の製造方法によれば、フラットケーブル10における各線状導体1の両側で、互いに対向する両絶縁フィルム4がホーン36の各突部38とアンビル37の各突部39によって、所定間隔T位置ズレした位置との複数回、超音波溶着され、各溶着部33、34によって絶縁フィルム4の長さ方向に沿って超音波溶着部分が連続した状態となり、水等の導電物がフラットケーブル10内に浸入した場合であっても、各線状導体1間が互いに短絡するおそれなく、各線状導体1間の短絡が有効に防止できる。 【0040】図15ないし図18は第4発明の実施形態を示しており、第1発明の上記実施形態と略同様に構成されており、同一構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。 【0041】即ち、本実施形態においては、超音波溶着部12におけるアンビル41の上面が、絶縁フィルム4の送給ラインPに沿って所定長さを有する平坦状に形成されている。そして、ホーン42は、第2発明の実施形態のように、絶縁フィルム4の送給ラインPに対して直交する軸心回りに回転自在に支持された柱状の振動付与体43を備えると共に、振動付与体43を備えたホーン42は絶縁フィルム4の送給ラインPに沿って往復移動操作自在に構成されている。 【0042】また、振動付与体43の外周面には、第1発明の第1実施形態に示される如く、各線状導体1の両側で絶縁フィルム4に当接される突条部16が周方向に連続して形成されている。 【0043】そして、図15に示される如く、ホーン42がアンビル41の送給ラインP上流端側に位置した状態で、各線状導体1を挟み込んだ両絶縁フィルム4の未溶着部分がアンビル41の送給ラインP下流端側に位置するように移動操作される。 【0044】この状態で、ホーン42とアンビル41とにより超音波溶着しながら、ホーン42が、図16に示される如く、アンビル41の送給ラインP下流端側に位置するまで移動操作される。ここに、アンビル41上面側に位置する両絶縁フィルム4が超音波溶着される。 【0045】次に、ホーン42が僅かに持ち上げられた状態で、図17に示される如く、絶縁フィルム4が送給ラインPに沿って所定長さ移動操作され、未溶着部分がアンビル41の送給ラインP下流端側に位置される。 【0046】この状態で、ホーン42とアンビル41とにより超音波溶着しながら、ホーン42が、図18に示される如く、アンビル41の送給ラインP上流端側に位置するまで移動操作される。ここに、アンビル41上面側に位置する両絶縁フィルム4が超音波溶着される。 【0047】そして、この作業の繰り返しにより、所定範囲毎、バッチ処理的に順次、超音波溶着されていく。 【0048】従って、本実施形態の製造装置によるフラットケーブル10の製造方法によっても、フラットケーブル10の超音波溶着部分が長さ方向に沿って連続した状態となり、水等の導電物がフラットケーブル10内に浸入した場合であっても、各線状導体1間が互いに短絡するおそれなく、各線状導体1間の短絡が有効に防止できる。 【0049】また、振動付与体43の各突条部16が第1発明の第1の実施形態と同様に構成されることによって、第1発明の第1の実施形態と同様、フィルム強度も良好に確保できると共に、端末剥離における作業性も良好となるという利点が発揮できる。 【0050】なお、この際、突条部16の構造は、第1発明の第2の実施形態や第3の実施形態等と同様の構造であってもよい。 【0051】また、ホーン42側を移動する構造とされているが、アンビル41の構造とホーン42の構造を入れ替えて、ホーン42側を送給ラインPに沿って長さを有する構造とし、アンビル41側に第1発明の各実施形態のようなアンビル15の構造とし、送給ラインPに沿って往復移動操作自在な構造としてもよい。 【0052】また、上記各実施形態において、4本の線状導体15が備えられたフラットケーブルを例示しているが、5本の線状導体15を備えた構造等であってもよく、線状導体15の数は何ら限定されない。 【0053】 【発明の効果】以上のように、本発明のフラットケーブルの製造方法によれば、各線状導体両側で互いに対向する両絶縁フィルムを、絶縁フィルムの長さ方向に連続した状態に超音波溶着することによって各線状導体を挟み込んでフラットケーブルを製造するものであり、水等の導電物がフラットケーブル内に浸入した場合であっても、各線状導体間が互いに短絡するおそれなく、各線状導体間の短絡が有効に防止できるという利点がある。 【0054】そして、超音波溶着を行うための超音波溶着手段が、超音波振動を付与するホーンと、ホーンに対向配置されるアンビルとを備え、ホーンの絶縁フィルムに当接される当接部が絶縁フィルムの幅方向に平坦状に形成され、アンビルは、絶縁フィルムの移動方向に対して直交する軸心回りに回転自在に支持された柱状体よりなり、アンビル外周面に、各線状導体の両側で絶縁フィルムに当接される突条部が周方向に連続して形成されてなる構造や、超音波溶着手段が、超音波振動を付与する上流側ホーンおよび下流側ホーンと、上流側ホーンおよび下流側ホーンにそれぞれ対向配置される上流側アンビルおよび下流側アンビルとを、絶縁フィルムの移動方向に沿って所定間隔を有して備え、上流側アンビルおよび下流側アンビルはそれぞれ固定配置されると共に、各アンビルの絶縁フィルムに当接される当接部がそれぞれ平坦面に形成され、上流側ホーンおよび下流側ホーンは、絶縁フィルムの移動方向に対して直交する軸心回りに回転自在に支持された柱状の振動付与体をそれぞれ備え、各振動付与体の外周面に、各線状導体の両側で絶縁フィルムに当接される突部が周方向に所定間隔を有して形成され、上流側ホーンと上流側アンビルで超音波溶着された溶着部間の間隙が、下流側ホーンと下流側アンビルで超音波溶着される構造や、超音波溶着手段が、超音波振動を付与するホーンと、ホーンに対向配置されるアンビルとを備え、ホーンおよびアンビルの対向面に、それぞれ各線状導体の両側で両絶縁フィルムの両側より当接される突部が、その突部における絶縁フィルムの移動方向の幅と同じ間隔を有してその移動方向に沿って複数形成され、ホーンとアンビルの各突部で両絶縁フィルムを挟んで超音波溶着して間欠的な溶着部形成後、両絶縁フィルムを移動方向に沿って間隔分だけ移動させてホーンとアンビルの各突部で両絶縁フィルムを挟んで各溶着部間が超音波溶着される構造や、超音波溶着手段が、超音波振動を付与するホーンと、ホーンに対向配置されるアンビルとを備え、ホーンもしくはアンビルのいずれか一方が、絶縁フィルムの移動方向に長さを有する平坦状に形成され、他方が、絶縁フィルムの移動方向に対して直交する軸心回りに回転自在に支持されると共に絶縁フィルムの移動方向に沿って往復移動自在な柱状体を備え、該柱状体の外周面に、各線状導体の両側で絶縁フィルムに当接される突条部が周方向に連続して形成されてなる構造とすることによって、上記製造方法に使用される良好な製造装置が提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000183406 【氏名又は名称】住友電装株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月11日(2000.8.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089233 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 茂明 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−56731(P2002−56731A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−244711(P2000−244711) |
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