| 【発明の名称】 |
断線予知ケーブル及びケーブル交換時期検出システム |
| 【発明者】 |
【氏名】森川 敏郎
【氏名】平山 忍
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| 【要約】 |
【課題】ケーブルに別途配設した検知用ケーブルの状態を監視することで、ケーブルが疲れ寿命に達して断線する前にケーブル交換の必要性を知ることができ、ケーブルの交換時期を確実に管理者に認識させて安全に使用できる断線予知ケーブル及びケーブル交換時期検出システムを提供する。
【解決手段】ケーブル10と一体にケーブル10より疲れ寿命の短い検出用ケーブル2を配設し、ケーブル10が断線する以前に検出用ケーブル2が疲れ寿命に達して断線することから、この検出用ケーブル2における信号伝送状態変化を検出・報知させると、検出用ケーブル2の断線を外部から管理者が明瞭に把握できることとなり、この検出用ケーブル2の断線を利用してケーブル10が疲れ寿命直前状態にあるタイミングを適切なケーブル交換時期として管理者に確認させられ、ケーブル10の断線による機器の急停止を防げるなど安全性を確保できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 両端部が互いの位置関係を必要に応じて変化させる二つの機構部品にそれぞれ接続され、前記二つの機構部品の相対位置変化に応じて繰返される曲げ伸しに対して所定の疲れ寿命を有するケーブルと、所定の信号伝送路を有し、且つ少なくとも前記ケーブルよりも疲れ寿命が短い構成とされてなり、前記ケーブルの内部に前記ケーブル長手方向へ配設される検出用ケーブルとを備えることを特徴とする断線予知ケーブル。 【請求項2】 互いの位置関係を必要に応じて変化させる二つの機構部品に両端部をそれぞれ接続され、前記二つの機構部品の相対位置変化に応じて繰返される曲げ伸しに対して所定の疲れ寿命を有するケーブルと、所定の信号伝送路を有し、且つ少なくとも前記ケーブルよりも疲れ寿命が短い構成とされてなり、前記ケーブルの外面に沿わせて前記ケーブルと一体に配設される検出用ケーブルとを備えることを特徴とする断線予知ケーブル。 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の断線予知ケーブルにおいて、前記ケーブルが光ファイバケーブルであることを特徴とする断線予知ケーブル。 【請求項4】 前記請求項1ないし3のいずれかに記載の断線予知ケーブルにおける前記検出用ケーブルと接続され、検出用ケーブルに所定の信号を伝送させると同時に信号伝送状態を監視し、検出用ケーブルの信号伝送状態変化を検出して所定の管理者に報知する所定の検出手段を備え、当該検出手段が、前記検出用ケーブルの信号伝送可能な状態から信号伝送不可能な状態への移行を検出すると、前記ケーブルが交換時期に達していることを前記管理者に報知することを特徴とするケーブル交換時期検出システム。 【請求項5】 互いの位置関係を必要に応じて変化させる二つの機構部品に両端部をそれぞれ接続され、前記二つの機構部品の相対位置変化に応じて繰返される曲げ伸しに対して所定の疲れ寿命を有するケーブルと、繰返し応力が加わると当該繰返し数の増加に伴って電気抵抗が増大する所定の導電物質を前記ケーブルの内部に前記ケーブル長手方向へ等断面積で連続させてなる検出用導電体とを備えることを特徴とする断線予知ケーブル。 【請求項6】 互いの位置関係を必要に応じて変化させる二つの機構部品に両端部をそれぞれ接続され、前記二つの機構部品の相対位置変化に応じて繰返される曲げ伸しに対して所定の疲れ寿命を有する光ファイバケーブルと、繰返し応力が加わると当該繰返し数の増加に伴って光信号の伝搬損失が増大する所定の透光物質を前記光ファイバケーブルの内部に前記光ファイバケーブル長手方向へ等断面積で連続させてなる検出用透光体とを備えることを特徴とする断線予知ケーブル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、曲げ伸しが繰返される使用状態で信号伝達や電力供給に用いられるケーブルに関し、特に、ケーブルに内蔵又は別体で設けた検知用ケーブルの断線から、管理者がケーブルの断線も近いことを把握でき、ケーブル交換の必要性を認識できる断線予知ケーブル及びケーブル交換時期検出システムに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、産業用ロボット等のメカトロニクス機器においては、各動作部分を動かすために分散配置された複数のアクチュエータに対する電力供給や制御等のために、各アクチュエータと制御部又は電源部とを接続するケーブルが用いられている。 【0003】このようなメカトロニクス機器用のケーブルにおいては、機器の動作に伴う機器各部の各機構部品同士の相対的な動きで、これら機構部品にそれぞれ接続されているケーブル両端部の相対距離が度々変化し、ケーブルは繰返し曲げられたり、曲った状態から伸されたりすることから、この繰返しの曲げ伸しに対して所定の耐久性を有することが必須条件となっており、従来から、ケーブルをなす導体及び被覆材は十分な可撓性と、曲げ伸しに対する十分な疲れ寿命とを有する構成とされていた。 【0004】こうした繰返しの曲げ伸しに対する耐久性に優れる従来のケーブルの一例を図3に示す。この図3は従来のケーブルの概略構成図である。前記各図において従来のケーブル10は、中心に配設されてケーブル全体の強度を維持する芯線11と、接続された二つの機構部品における所定の電子回路間で制御信号等を伝える複数の信号線12と、芯線11及び信号線12をまとめて被覆して保護する保護層13と、シールド層として保護層13外周に配設される金属編組14と、さらに外側で最外層として全体を覆うシース15とを備える構成である。 【0005】前記信号線12は、細い金属線を多数本撚り合わせた撚り線を絶縁外被で被覆して形成される構成であり、やり取りする信号に対応してケーブル10中に複数本配設され、ケーブル10を多心構造としている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従来のケーブルは以上のように構成されていることから、ケーブル10にあらかじめ設定された所定回数範囲を超えて曲げ伸しを繰返させると、ケーブル10内の信号線12が疲労で断線し、当初の機能を果せなくなるのは明らかであり、ケーブル10を疲れ寿命に達する以前に新品と交換するのが一般的であった。 【0007】ケーブル10の信号線12の疲れ寿命は、信号線12における導体の材質や構造に左右されるが、疲れ寿命を延したものほど特殊な材質・構造を有して高コストとなるため、通常は使用条件に対してコストと疲れ寿命とのバランスが最適となるケーブル10を採用し、ケーブル10を疲れ寿命より前に所定の交換サイクルで交換する方法が採られている。 【0008】しかし、ケーブル10の交換サイクルは、ケーブル10を使用する機器における曲げ伸しの頻度から疲れ寿命を予測して求めたり、過去の断線時期などから経験的に求めたりしていることから、正確に特定するのが難しく、実際には交換のタイミングが早すぎたり遅すぎたりする場合も起り得た。仮に管理者がケーブル10の寿命予測を誤り、本来の交換時期を超えてケーブル10の使用を続けた場合には、作業中にケーブル10が断線して機器が急停止や異常動作する危険性があるという課題を有していた。 【0009】本発明は、前記課題を解消するためになされたもので、ケーブルに別途配設した検知用ケーブルの状態を監視することで、ケーブルが疲れ寿命に達して断線する前にケーブル交換の必要性を知ることができ、ケーブルの交換時期を確実に管理者に認識させて安全に使用できる断線予知ケーブル及び当該断線予知ケーブルを利用するケーブル交換時期検出システムを提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明に係る断線予知ケーブルは、両端部が互いの位置関係を必要に応じて変化させる二つの機構部品にそれぞれ接続され、前記二つの機構部品の相対位置変化に応じて繰返される曲げ伸しに対して所定の疲れ寿命を有するケーブルと、所定の信号伝送路を有し、且つ少なくとも前記ケーブルよりも疲れ寿命が短い構成とされてなり、前記ケーブルの内部に前記ケーブル長手方向へ配設される検出用ケーブルとを備えるものである。このように本発明においては、曲げ伸しが繰返されるケーブル内にケーブルより疲れ寿命の短い検出用ケーブルを一体に配設し、ケーブルが疲れ寿命に達して断線する以前に検出用ケーブルが疲れ寿命に達して断線することにより、この検出用ケーブルに所定の検出手段を接続して検出用ケーブルにおける信号伝送状態変化を検出・報知させると、検出用ケーブルの断線を外部から管理者が明瞭に把握できることとなり、この検出用ケーブルの断線を利用してケーブルが疲れ寿命直前状態にあるタイミングを適切なケーブル交換時期として管理者に確認させられ、ケーブルの断線による機器の急停止を防げるなど安全性を確保できる。 【0011】また、本発明に係る断線予知ケーブルは、互いの位置関係を必要に応じて変化させる二つの機構部品に両端部をそれぞれ接続され、前記二つの機構部品の相対位置変化に応じて繰返される曲げ伸しに対して所定の疲れ寿命を有するケーブルと、所定の信号伝送路を有し、且つ少なくとも前記ケーブルよりも疲れ寿命が短い構成とされてなり、前記ケーブルの外面に沿わせて前記ケーブルと一体に配設される検出用ケーブルとを備えるものである。このように本発明においては、曲げ伸しが繰返されるケーブル外側にケーブルより疲れ寿命の短い検出用ケーブルを一体に配設し、ケーブルが疲れ寿命に達して断線する以前に検出用ケーブルが疲れ寿命に達して断線することにより、検出用ケーブルに所定の検出手段を接続して検出用ケーブルにおける信号伝送状態変化を検出・報知させると、検出用ケーブルの断線を外部から明瞭に把握できることとなり、この検出用ケーブルの断線を利用してケーブルが疲れ寿命直前状態にあるタイミングを適切なケーブル交換時期として管理者に確認させられ、ケーブルの断線による機器の急停止を防げるなど、安全性を確保できることに加え、一般のケーブルに検出用ケーブルを沿わせて一体化した簡略な構造となり、ケーブルを検出用ケーブルを内蔵した特殊な構造として製造する必要もなく、ケーブルにかかるコストを大幅に抑えられることとなる。 【0012】また、本発明に係る断線予知ケーブルは、前記ケーブルが光ファイバケーブルであるものである。このように本発明においては、光ファイバケーブルの曲げ伸しに対する疲れ寿命を検出用ケーブルで検出するようにしているので、曲げの曲率に限度を有する光ファイバケーブルの劣化を未然に検出できる。また、本発明に係るケーブル交換時期検出システムは必要に応じて、前記断線予知ケーブルにおける前記検出用ケーブルと接続され、検出用ケーブルに所定の信号を伝送させると同時に信号伝送状態を監視し、検出用ケーブルの信号伝送状態変化を検出して所定の管理者に報知する所定の検出手段を備え、当該検出手段が、前記検出用ケーブルの信号伝送可能な状態から信号伝送不可能な状態への移行を検出すると、前記ケーブルが交換時期に達していることを前記管理者に報知するものである。このように本発明においては、ケーブルと一体に配設されてケーブルの断線以前に疲れ寿命に達して断線する検出用ケーブルに検出手段を接続し、検出手段で検出用ケーブルにおける信号伝送状態の変化を検出し、検出用ケーブルの断線を外部の管理者に対し報知することにより、管理者が検出用ケーブルの断線及びケーブルの疲れ寿命直前状態を明瞭に把握できることとなり、ケーブルが疲れ寿命直前状態にあるタイミングを適切なケーブル交換時期として管理者に認識させられ、ケーブルの断線による機器の急停止を防げるなど安全性を確保できる。 【0013】また、本発明に係る断線予知ケーブルは、互いの位置関係を必要に応じて変化させる二つの機構部品に両端部をそれぞれ接続され、前記二つの機構部品の相対位置変化に応じて繰返される曲げ伸しに対して所定の疲れ寿命を有するケーブルと、繰返し応力が加わると当該繰返し数の増加に伴って電気抵抗が増大する所定の導電物質を前記ケーブルの内部に前記ケーブル長手方向へ等断面積で連続させてなる検出用導電体とを備えるものである。このように本発明においては、曲げ戻しの繰返し数が多くなるに従って電気抵抗の増大する変化が生じる所定の導電物質をケーブル内に配設して検出用導電体とし、この検出用導電体が曲げ戻しの繰返しで抵抗変化してケーブルの疲れ寿命に対応する所定の抵抗値に近付くことにより、検出用導電体の電気抵抗変化を所定の検出手段で検出・報知させると、ケーブルが疲れ寿命直前状態であることを外部から管理者が明瞭に把握できることとなり、ケーブルが疲れ寿命直前状態にあるタイミングを適切なケーブル交換時期として管理者に確認させられ、ケーブルの断線による機器の急停止を防げるなど安全性を確保できる。 【0014】また、本発明に係る断線予知ケーブルは、互いの位置関係を必要に応じて変化させる二つの機構部品に両端部をそれぞれ接続され、前記二つの機構部品の相対位置変化に応じて繰返される曲げ伸しに対して所定の疲れ寿命を有する光ファイバケーブルと、繰返し応力が加わると当該繰返し数の増加に伴って光信号の伝搬損失が増大する所定の透光物質を前記光ファイバケーブルの内部に前記光ファイバケーブル長手方向へ等断面積で連続させてなる検出用透光体とを備えるものである。このように本発明においては、曲げ戻しの繰返し数が多くなるに従って光信号の伝搬損失が増大する変化が生じる所定の透光物質を光ファイバケーブル内に配設して検出用透光体とし、この検出用透光体が曲げ戻しの繰返しで伝搬損失が変化して光ファイバケーブルの疲れ寿命に対応する所定の抵抗値に近付くことにより、検出用透光体の光信号の伝搬損失変化を所定の検出手段で検出・報知させると、光ファイバケーブルが疲れ寿命直前状態であることを外部から管理者が明瞭に把握できることとなり、光ファイバケーブルが疲れ寿命直前状態にあるタイミングを適切なケーブル交換時期として管理者に確認させられ、光ファイバケーブルの断線による機器の急停止を防げるなど安全性を確保できる。 【0015】 【発明の実施の形態】(本発明の第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態を図1に基づいて説明する。この図1は本実施の形態に係る断線予知ケーブルの概略構成図及び使用状態のブロック図である。前記各図に示す本実施の形態に係る断線予知ケーブル1は、前記従来のケーブル10として、芯線11と、信号線12と、保護層13と、金属編組14と、シース15とを備える構成に加えて、前記信号線12の外側に沿わせて保護層13内に一体に配設される検出用ケーブル2を有するものである。 【0016】前記検出用ケーブル2は、電気信号の伝送路となる導体2aと、その周囲を被覆して外部と絶縁させる絶縁外被2bとを備える構成である。前記導体2aとしては、単線もしくは線数の少ない撚り線を用い、曲げ伸しに対する疲れ寿命が信号線12より若干短くなるようにしている。この検出用ケーブル2はケーブル10から外部に引出されて所定の電子回路からなる検出手段3に接続され、検出手段3からの信号を伝送すると同時にこの信号伝送状態を検出手段3に監視され、断線で信号伝送状態に変化が生じるとこれを検出される仕組みとなっている。 【0017】次に、本実施形態の断線予知ケーブルの使用状態について説明する。断線予知ケーブル1の配設されている機器の動作に伴い、断線予知ケーブル1全体に対する曲げ伸しが繰返され、信号線12及び検出用ケーブル2には曲げ伸しによる応力が加わる。ケーブル10に対する曲げ伸しの繰返し数がケーブル10の疲れ寿命の直前まで達すると、ケーブル10内の検出用ケーブル2が信号線12より先に疲れ寿命に達して断線し、伝送路としての機能を果せない状態となる。検出用ケーブル2と接続された検出手段3はこの検出用ケーブル2の信号伝送可能状態から信号伝送不可能状態への移行を検出して、管理者に検出用ケーブル2が断線状態となったこと、すなわち、ケーブル10が交換時期に達していることを報知する。ケーブル10より若干先に疲れ寿命に達する検出用ケーブル2の断線でケーブル10がもうすぐ疲れ寿命に達することを明瞭に示すことができ、管理者に確実に新品ケーブルとの交換時期を認識させられる。 【0018】このように、本実施の形態に係る断線予知ケーブルにおいては、曲げ伸しが繰返されるケーブル10内に信号線12より疲れ寿命の短い検出用ケーブル2を一体に配設し、信号線12が疲れ寿命に達して断線する以前に検出用ケーブル2が疲れ寿命に達して断線することから、この検出用ケーブル2に検出手段3を接続して検出用ケーブル2の断線を検出・報知させ、検出用ケーブル2の断線を管理者が把握してケーブル10の交換時期として認識できることとなり、ケーブル10が疲れ寿命直前状態となっている最適なタイミングで管理者にケーブル10を交換させられ、ケーブル10の断線による機器の急停止を未然に防げるなど、安全性を確実に確保できる。 【0019】(本発明の第2の実施形態)本発明の第2の実施形態を図2に基づいて説明する。この図2は本実施の形態に係る断線予知ケーブルの概略構成図である。前記各図に示す本実施の形態に係る断線予知ケーブル1は、前記第1の実施形態同様、芯線11と、信号線12と、保護層13と、金属編組14と、シース15と、検出用ケーブル2とを備える一方、異なる点として、前記検出用ケーブル2がケーブル10内ではなくシース15の外側に沿わせて一体に配設される構成を有するものである。 【0020】前記検出用ケーブル2は、前記第1の実施形態と同様に、導体2aと、絶縁外被2bとを備える構成であり、ケーブル10からさらに延長されて検出手段3に接続され、検出手段3からの信号を伝送すると同時にこの信号伝送状態を検出手段3に監視され、断線で信号伝送状態に変化が生じるとこれを検出される仕組みとなっている。 【0021】次に、本実施形態の断線予知ケーブルの使用状態について説明する。前記第1の実施形態同様、断線予知ケーブル1の配設されている機器の動作に伴い、断線予知ケーブル1全体に対する曲げ伸しが繰返され、信号線12及び検出用ケーブル2には曲げ伸しによる応力が加わる。ケーブル10に対する曲げ伸しの繰返し数がケーブル10の疲れ寿命の直前まで達すると、ケーブル10に沿う検出用ケーブル2が信号線12より先に疲れ寿命に達して断線し、信号伝送が不可能な状態となる。検出用ケーブル2と接続された検出手段3はこの検出用ケーブル2の信号伝送可能状態から信号伝送不可能状態への移行を検出して、管理者にケーブル10が交換時期に達していることを報知する。ケーブル10より若干先に疲れ寿命に達する検出用ケーブル2の断線でケーブル10がもうすぐ疲れ寿命に達することを明瞭に示すことができ、管理者に確実に新品ケーブルとの交換時期を認識させられる。 【0022】このように、本実施の形態に係る断線予知ケーブルにおいては、曲げ伸しが繰返されるケーブル10に沿わせて信号線12より疲れ寿命の短い検出用ケーブル2を一体に配設し、信号線12が疲れ寿命に達して断線する以前に検出用ケーブル2が疲れ寿命に達して断線することから、この検出用ケーブル2に検出手段3を接続して検出用ケーブル2の断線を検出・報知させ、検出用ケーブル2の断線を管理者が把握してケーブル10の交換時期として認識できることとなり、ケーブル10が疲れ寿命直前状態となっている最適なタイミングで管理者にケーブル10を交換させられ、ケーブル10の断線による機器の急停止を未然に防げるなど、安全性を確実に確保できる。また、従来同様のケーブル10に検出用ケーブル2を沿わせて一体化した簡略な構造となり、ケーブル10を検出用ケーブル2を内蔵した特殊な構造として製造する必要もなく、ケーブル全体のコスト増加を抑えられる。 【0023】なお、前記第1及び第2の各実施の形態に係る断線予知ケーブルにおいて、ケーブル10内には信号伝送路となる複数本の信号線12が配設され、これらと一体に検出用ケーブル2を配設する構成としているが、これに限らず、信号線12の代りに電力供給用の電力線を配設し、この電力線に沿わせて検出用ケーブル2を配設する構成とすることもできる。加えて、信号線12として一般的な金属導体を用いる構成としているが、これに限らず、光ファイバー等の他の材質を用いた信号線とする構成とすることもでき、前記同様、より疲れ寿命の短い検出用ケーブル2を一体に配設してケーブル10の交換時期を確実に管理者に認識させられる。さらに、検出用ケーブル2も金属導体とは限らず、光ファイバー等他の材質を用いる構成とすることもでき、断線検出用の検出手段3をこれに対応させて光信号検出回路とすることで前記同様に断線を検出できる。 【0024】また、前記第1及び第2の各実施の形態に係る断線予知ケーブルにおいては、ケーブル10の内部又は外面に検出用ケーブル2を一つ配設する構成としているが、この他、ケーブル10と一体に疲れ寿命のそれぞれ異なる検出用ケーブルを複数配設する構成とすることもでき、複数の検出用ケーブルが一つずつ時間間隔をおいて断線していくことで、信号線12の疲れ寿命に近付く状態をより詳細に管理者に認識させられ、管理者に対しケーブル交換の必要性を喚起させて確実に交換を実行させられる。 【0025】また、前記第1及び第2の各実施の形態に係る断線予知ケーブルにおいて、信号線12と疲れ寿命の異なる検出用ケーブル2が先に断線することでケーブル10の交換時期に達したことを示す仕組みとしているが、これに限らず、曲げ戻しの繰返し数が大きくなるに従って電気抵抗が増大する所定の導電物質を検出用導電体としてケーブル10内に被覆層又は線状体といった形状でケーブル長手方向に連続させて配設する構成とすることもでき、この検出用導電体が曲げ戻しの繰返しで抵抗変化してケーブル10の疲れ寿命に対応する所定の抵抗値に近付く状態を所定の検出手段で検出・報知させることで前記同様にケーブル10がもうすぐ疲れ寿命に達することを明瞭に示すことができ、管理者にケーブル10の交換時期を確実に認識させられる。 【0026】さらに、前記検出用導電体に限らず、曲げ戻しの繰返し数が大きくなるに従って光信号の伝搬損失が増大する所定の透光物質を検出用透光体としてケーブル10内に被覆層又は線状体といった形状でケーブル長手方向に連続させて配設する構成とすることもでき、この検出用透光体が曲げ戻しの繰返しで伝搬損失が変化してケーブル10の疲れ寿命に対応する所定の伝搬損失値に近付く状態を所定の検出手段で検出・報知させることで前記同様にケーブル10がもうすぐ疲れ寿命に達することを明瞭に示すことができ、管理者にケーブル10の交換時期を確実に認識させられる。 【0027】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、曲げ伸しが繰返されるケーブル内にケーブルより疲れ寿命の短い検出用ケーブルを一体に配設し、ケーブルが疲れ寿命に達して断線する以前に検出用ケーブルが疲れ寿命に達して断線することにより、この検出用ケーブルに所定の検出手段を接続して検出用ケーブルにおける信号伝送状態変化を検出・報知させると、検出用ケーブルの断線を外部から管理者が明瞭に把握できることとなり、この検出用ケーブルの断線を利用してケーブルが疲れ寿命直前状態にあるタイミングを適切なケーブル交換時期として管理者に確認させられ、ケーブルの断線による機器の急停止を防げるなど安全性を確保できるという効果を奏する。 【0028】また、本発明によれば、曲げ伸しが繰返されるケーブル外側にケーブルより疲れ寿命の短い検出用ケーブルを一体に配設し、ケーブルが疲れ寿命に達して断線する以前に検出用ケーブルが疲れ寿命に達して断線することにより、検出用ケーブルに所定の検出手段を接続して検出用ケーブルにおける信号伝送状態変化を検出・報知させると、検出用ケーブルの断線を外部から明瞭に把握できることとなり、この検出用ケーブルの断線を利用してケーブルが疲れ寿命直前状態にあるタイミングを適切なケーブル交換時期として管理者に確認させられ、ケーブルの断線による機器の急停止を防げるなど、安全性を確保できることに加え、一般のケーブルに検出用ケーブルを沿わせて一体化した簡略な構造となり、ケーブルを検出用ケーブルを内蔵した特殊な構造として製造する必要もなく、ケーブルにかかるコストを大幅に抑えられるという効果を有する。 【0029】また、本発明においては、光ファイバケーブルの曲げ伸しに対する疲れ寿命を検出用ケーブルで検出するようにしているので、曲げの曲率に限度を有する光ファイバケーブルの劣化を未然に検出できるという効果を有する。また、本発明によれば、ケーブルと一体に配設されてケーブルの断線以前に疲れ寿命に達して断線する検出用ケーブルに検出手段を接続し、検出手段で検出用ケーブルにおける信号伝送状態の変化を検出し、検出用ケーブルの断線を外部の管理者に対し報知することにより、管理者が検出用ケーブルの断線及びケーブルの疲れ寿命直前状態を明瞭に把握できることとなり、ケーブルが疲れ寿命直前状態にあるタイミングを適切なケーブル交換時期として管理者に認識させられ、ケーブルの断線による機器の急停止を防げるなど安全性を確保できるという効果を有する。 【0030】また、本発明によれば、曲げ戻しの繰返し数が多くなるに従って電気抵抗の増大する変化が生じる所定の導電物質をケーブル内に配設して検出用導電体とし、この検出用導電体が曲げ戻しの繰返しで抵抗変化してケーブルの疲れ寿命に対応する所定の抵抗値に近付くことにより、検出用導電体の電気抵抗変化を所定の検出手段で検出・報知させると、ケーブルが疲れ寿命直前状態であることを外部から管理者が明瞭に把握できることとなり、ケーブルが疲れ寿命直前状態にあるタイミングを適切なケーブル交換時期として管理者に確認させられ、ケーブルの断線による機器の急停止を防げるなど安全性を確保できるという効果を有する。 【0031】さらに、本発明によれば、曲げ戻しの繰返し数が多くなるに従って光信号の伝搬損失が増大する変化が生じる所定の透光物質を光ファイバケーブル内に配設して検出用透光体とし、この検出用透光体が曲げ戻しの繰返しで伝搬損失が変化して光ファイバケーブルの疲れ寿命に対応する所定の抵抗値に近付くことにより、検出用透光体の光信号の伝搬損失変化を所定の検出手段で検出・報知させると、光ファイバケーブルが疲れ寿命直前状態であることを外部から管理者が明瞭に把握できることとなり、光ファイバケーブルが疲れ寿命直前状態にあるタイミングを適切なケーブル交換時期として管理者に確認させられ、光ファイバケーブルの断線による機器の急停止を防げるなど安全性を確保できるという効果を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000196705 【氏名又は名称】西部電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月9日(2000.8.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099634 【弁理士】 【氏名又は名称】平井 安雄
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| 【公開番号】 |
特開2002−56726(P2002−56726A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−241415(P2000−241415) |
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