| 【発明の名称】 |
電子線照射装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】東尾 篤史
【氏名】浦野 晋
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| 【要約】 |
【課題】多量のパージガスを使用することなく電子線照射部の酸素濃度を十分に低下させることができる電子線照射装置を提供する。
【解決手段】走行する帯材3に対して連続的に電子線を照射するとともに、電子線の照射部に不活性ガスをパージガスとして噴射するように構成された電子線照射置である。電子線照射部2を基準とする帯材3の走行路の上流側位置および下流側位置に、帯材3に向かって空気を噴出する第1および第2の空気噴出ノズル5,6を備える。第1、第2の空気噴出ノズル5,6は、それらから噴出される空気が前記帯材に近づくほど前記電子線照射部から遠ざかるようにその噴射方向が設定されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行する帯材に対して連続的に電子線を照射するとともに、前記電子線の照射部に不活性ガスをパージガスとして噴射するように構成された電子線照射置であって、前記電子線照射部を基準とする前記帯材の走行路の上流側位置および下流側位置に、前記帯材に向かって空気を噴出する第1および第2の空気噴出ノズルをそれぞれ配設し、前記第1、第2の空気噴出ノズルは、それらから噴出される空気が前記帯材に近づくほど前記電子線照射部から遠ざかるようにその噴射方向が設定されていることを特徴とする電子線照射装置。 【請求項2】 前記不活性ガスがN2であることを特徴とする請求項1に記載の電子線照射装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子線照射装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図3は、従来の電子線照射装置を示す概略図である。この電子線照射装置では、フィラメント1から電子線照射部2へ電子線が照射される。そして、電子線照射部2には、電子線を照射すべきウェブ3が連続的に送り込まれる。このような電子線照射装置を紙印刷乾燥装置として適用する場合、電子線照射部2において活性化されたインキが酸素と反応して、印刷不良を引き起こすという問題が発生する。そこで、従来においては、電子線照射部2にスリットノズル4を介してN2からなるパージガスを噴出させて、この電子線照射部2における酸素濃度を低減するようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記電子線照射部2の酸素濃度は、周囲からの酸素の拡散や紙(ウェブ3)の走行に伴なう酸素の持ち込みのために高い値をもつ。したがって、電子線照射部2の酸素濃度を十分に低下させるには、多量のパージガスが必要となり、これは、この種の電子線照射装置の運転コストをアップさせる要因になっている。 【0004】本発明の課題は、このような状況に鑑み、多量のパージガスを使用することなく電子線照射部の酸素濃度を十分に低下させることができる電子線照射装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、走行する帯材に対して連続的に電子線を照射するとともに、前記電子線の照射部に不活性ガスをパージガスとして噴射するように構成された電子線照射置であって、前記電子線照射部を基準とする前記帯材の走行路の上流側位置および下流側位置に、前記帯材に向かって空気を噴出する第1および第2の空気噴出ノズルをそれぞれ配設している。前記第1、第2の空気噴出ノズルは、それらから噴出される空気が前記帯材に近づくほど前記電子線照射部から遠ざかるようにその噴射方向が設定されている。上記不活性ガスとしては、例えばN2が使用される。 【0006】 【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る電子線照射装置の実施の形態を示している。なお、図1においては、図3に示す要素と同一の要素に共通の符号を付してある。この電子線照射装置において、電子線発生手段であるフィラメント1は、電子線照射部2へ電子線を照射する。電子線照射部2には、ウェブ(紙等からなる帯材)3が連続的に搬入され、その際、この電子線照射部2における酸素濃度を低減するために、N2用スリットノズル4から電子線照射部2にパージガスとしてのN2が噴出される。 【0007】この実施の形態では、電子線照射部2を基準とするウェブ3の走行路の上流側位置および下流側位置にそれぞれ空気噴出用スリットノズル5および6を配設し、これらのノズル5,6からウェブ3に向かって空気を噴出させている。 【0008】上記空気噴出用スリットノズル5,6は、それらの先端部相互が図1において末広がり形状をなすように設けられている。したがって、それらのノズル5,6から噴出された空気は、ウェブ3に近づくほど、電子線照射部2から遠ざかることになる。なお、空気噴出用スリットノズル5,6は、その先端開口がウェブ3の幅方向(図1の紙面に垂直な方向)に沿って延びている。 【0009】上記空気噴出用スリットノズル5,6を備えたこの実施形態に係る電子線照射装置によれば、ウェブ3の走行路の上流側位置および下流側位置にそれぞれ空気が噴射されるので、走行するウェブ3による電子線照射部2への酸素持ち込み量(同伴酸素量)が大幅に低減される。また、スリットノズル5,6の空気噴射方向が電子線照射部2に対して外向きに傾斜していることから、いわゆるコアンダ効果によって電子線照射部2の雰囲気が負圧となり、その結果、拡散による電子線照射部2への酸素の持ち込み量も著しく低減される。 【0010】したがって、この実施の形態に係る電子線照射装置を例えば紙印刷乾燥装置に適用した場合、電子線照射部2において活性化されたインキが酸素と反応するという不都合を回避して、このインキの反応に起因した印刷不良の発生を抑制することができる。 【0011】図3は、この実施の形態に係る電子線照射装置を適用した場合の空気噴出流量と必要N2噴出量との関係を示している。この図3から明らかなように、ノズル5,6からの空気噴出流量を0(従来装置では0である)から増大するに伴なって必要とするN2噴出流量が低減される。これは、上記したウェブ3の走行による同伴酸素の持ち込み量ならびに上記拡散による酸素の持ち込み量がノズル5,6からの空気の噴出によって低減されるからである。なお、上記実施の形態では、電子線照射部2に噴出させるパージガスとしてN2を用いているが、このパージガスとして他の不活性ガスを適用することも可能である。 【0012】 【発明の効果】本発明に係る電子線照射装置は、電子線照射部を基準とする帯材の走行路の上流側位置および下流側位置に空気噴出用ノズルを設け、これらのノズルから上記帯材に向かってそれぞれ空気を噴出させている。上記各ノズルから噴射される空気は、上記帯材に近づくほど上記電子線照射部から遠ざかるようにその方向が設定されている。したがって、本発明の電子線照射装置によれば、上記帯材の走行に伴なう電子線照射部への酸素持ち込み量(同伴酸素量)ならびに拡散による該電子線照射部への酸素の持ち込み量が大幅に低減され、その結果、多量のパージガスを使用することなく電子線照射部の酸素濃度を十分に低下させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月11日(2001.5.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099623 【弁理士】 【氏名又は名称】奥山 尚一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−341096(P2002−341096A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月27日(2002.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−141761(P2001−141761) |
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