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【発明の名称】 紫外線照射装置
【発明者】 【氏名】徳村 勝也

【要約】 【課題】

【解決手段】紫外線照射ランプ1は、ケース2の内部に収納され、その直下に、ワーク3が配置されている。ワーク3はクリーニング処理の対象物である。紫外線照射ランプ1とワーク3との間には、紫外線導入セル4を配置し、内部には窒素が封入されている。その入射壁5は、紫外線照射ランプ1の形状にほぼ一致する凹凸面を形成し、出射壁6は、対象物であるワーク3の紫外線被照射面に沿う凹凸面を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 紫外線照射ランプと、上記紫外線照射ランプの発する紫外線の照射を受けて処理される対象物を配置する照射部と、上記紫外線照射ランプの発光面に沿う凹凸面を有する入射壁を紫外線照射ランプに対向配置し、上記対象物の被照射面側に出射壁を対向配置して、上記入射壁と出射壁とに包囲された空間に不活性ガスを封入して、上記紫外線照射ランプと照射部との間に配置した、紫外線導入セルを備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
【請求項2】 紫外線照射ランプと、上記紫外線照射ランプの発する紫外線の照射を受けて処理される対象物を配置する照射部と、上記紫外線照射ランプの発光面に沿う凹凸面を有する入射壁を紫外線照射ランプに対向配置し、上記対象物の被照射面に沿う凹凸面を有する出射壁を対象物に対向配置して、上記入射壁と出射壁とに包囲された空間に不活性ガスを封入して、上記紫外線照射ランプと照射部との間に配置した、紫外線導入セルを備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
【請求項3】 紫外線照射ランプと、上記紫外線照射ランプの発する紫外線の照射を受けて処理される対象物を配置する照射部と、上記紫外線照射ランプの発光面を密着させる入射窓を紫外線照射ランプに対向配置し、上記対象物の被照射面側に出射壁を対向配置して、上記入射窓と出射壁とに包囲された空間に不活性ガスを封入して、上記紫外線照射ランプと照射部との間に配置した、紫外線導入セルを備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
【請求項4】 紫外線照射ランプと、上記紫外線照射ランプの発する紫外線の照射を受けて処理される対象物を配置する照射部と、上記紫外線照射ランプの発光面を密着させる入射窓を紫外線照射ランプに対向配置し、上記対象物の被照射面に沿う凹凸面を有する出射壁を対象物に対向配置して、上記入射窓と出射壁とに包囲された空間に不活性ガスを封入して、上記紫外線照射ランプと照射部との間に配置した、紫外線導入セルを備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
【請求項5】 不活性ガス雰囲気中に配置した紫外線照射ランプと、上記紫外線照射ランプの発する紫外線の照射を受けて処理される対象物を収納した照射容器と、当該照射容器の内部を換気する換気装置とから成り、上記照射容器は、上記対象物の被照射面に沿う凹凸面を有する透明体から成ることを特徴とする紫外線照射装置。
【請求項6】 請求項5に記載の紫外線照射装置において、上記照射容器は、上記換気装置を取り外したとき、上記対象物を照射容器内部に収納したまま密封するバルブ機構を備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
【請求項7】 不活性ガス雰囲気中に配置した紫外線照射ランプと、上記紫外線照射ランプの発する紫外線の照射を受けて処理される対象物を収納した照射容器と、当該照射容器の内部を換気する換気装置とから成り、上記照射容器は、ワークを通過させる筒状部分を有し、複数のワークを連続的に供給するボックスが接続され、このボックスとともに密閉した空間を形成し、上記照射容器の筒状部分にワークを搬送する機構を備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエキシマランプなどの紫外線照射ランプを使用して対象物に紫外線を照射し、対象物表面のクリーニング処理や表面改質処理をする紫外線照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の基板、液晶表示板あるいはレンズなどの表面に不純物が付着している場合に、エキシマランプを用いた紫外線照射装置が利用される。この装置は、対象物を大気中あるいはクリーンエア中に配置し、エキシマランプを用いて紫外線を照射する。対象物の表面の不純物はこの紫外線によって分解される。また紫外線は対象物周辺の酸素をオゾンに変える。このオゾンの作用によって、対象物表面で紫外線により劣化した不純物が酸化される。対象物周辺のエアは強制排気される。酸化した不純物は気体となって排気とともに除去される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のような従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。紫外線を照射するランプが大気中にあると、紫外線の減衰が激しくて効率が悪い。また、ランプの周辺でオゾンが発生して、ランプの付属部品を酸化劣化させる恐れがある。従って、ランプを窒素雰囲気中に配置すると共に、対象物側に透明な窓を設けて、この窓から紫外線を対象物に照射するといった方法が開発されている(特許2705023号)。
【0004】対象物は窓の下に配置され、紫外線の照射を受ける。対象物は大気中あるいはクリーンエア中に配置される。窓から出射した紫外線がエア中の酸素分子に衝突すると、酸素分子を活性化させる。すなわち酸素をオゾンに変える。紫外線のエネルギーはエア中の酸素に衝突するたびに減少する。対象物の表面の不純物を分解するのも紫外線のエネルギーによる。従って、紫外線が対象物の表面に達するまでの距離を短くするほど、クリーニング処理あるいは表面改質処理の能力が高まる。しかしながら、対象物の表面に複雑な曲面や凹凸があると、従来の紫外線照射装置ではこの条件を満たすことは困難である。すなわち対象物の表面に照射される紫外線のエネルギーが、場所によってばらつくという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決するため次の構成を採用する。
〈構成1〉紫外線照射ランプと、上記紫外線照射ランプの発する紫外線の照射を受けて処理される対象物を配置する照射部と、上記紫外線照射ランプの発光面に沿う凹凸面を有する入射壁を紫外線照射ランプに対向配置し、上記対象物の被照射面側に出射壁を対向配置して、上記入射壁と出射壁とに包囲された空間に不活性ガスを封入して、上記紫外線照射ランプと照射部との間に配置した、紫外線導入セルを備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
【0006】〈構成2〉紫外線照射ランプと、上記紫外線照射ランプの発する紫外線の照射を受けて処理される対象物を配置する照射部と、上記紫外線照射ランプの発光面に沿う凹凸面を有する入射壁を紫外線照射ランプに対向配置し、上記対象物の被照射面に沿う凹凸面を有する出射壁を対象物に対向配置して、上記入射壁と出射壁とに包囲された空間に不活性ガスを封入して、上記紫外線照射ランプと照射部との間に配置した、紫外線導入セルを備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
【0007】〈構成3〉紫外線照射ランプと、上記紫外線照射ランプの発する紫外線の照射を受けて処理される対象物を配置する照射部と、上記紫外線照射ランプの発光面を密着させる入射窓を紫外線照射ランプに対向配置し、上記対象物の被照射面側に出射壁を対向配置して、上記入射窓と出射壁とに包囲された空間に不活性ガスを封入して、上記紫外線照射ランプと照射部との間に配置した、紫外線導入セルを備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
【0008】〈構成4〉紫外線照射ランプと、上記紫外線照射ランプの発する紫外線の照射を受けて処理される対象物を配置する照射部と、上記紫外線照射ランプの発光面を密着させる入射窓を紫外線照射ランプに対向配置し、上記対象物の被照射面に沿う凹凸面を有する出射壁を対象物に対向配置して、上記入射窓と出射壁とに包囲された空間に不活性ガスを封入して、上記紫外線照射ランプと照射部との間に配置した、紫外線導入セルを備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
【0009】〈構成5〉不活性ガス雰囲気中に配置した紫外線照射ランプと、上記紫外線照射ランプの発する紫外線の照射を受けて処理される対象物を収納した照射容器と、当該照射容器の内部を換気する換気装置とから成り、上記照射容器は、上記対象物の被照射面に沿う凹凸面を有する透明体から成ることを特徴とする紫外線照射装置。
〈構成6〉構成5に記載の紫外線照射装置において、上記照射容器は、上記換気装置を取り外したとき、上記対象物を照射容器内部に収納したまま密封するバルブ機構を備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
【0010】〈構成7〉不活性ガス雰囲気中に配置した紫外線照射ランプと、上記紫外線照射ランプの発する紫外線の照射を受けて処理される対象物を収納した照射容器と、当該照射容器の内部を換気する換気装置とから成り、上記照射容器は、ワークを通過させる筒状部分を有し、複数のワークを連続的に供給するボックスが接続され、このボックスとともに密閉した空間を形成し、上記照射容器の筒状部分にワークを搬送する機構を備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。図1は本発明の紫外線照射装置の具体例を示し、(a)はその横断面図、(b)はその主要部斜視図である。
【0012】エキシマランプなどの紫外線照射ランプ1は、ケース2の内部に収納されている。この紫外線照射ランプ1の直下に、ワーク3が配置されている。このワーク3は例えばレンズなどのクリーニング処理の対象物である。また3本の紫外線照射ランプ1とワーク3との間に、この発明では、紫外線導入セル4を配置している。紫外線導入セル4は、例えば合成石英ガラスのケースにより構成される。紫外線導入セル4の内部には窒素が封入されている。
【0013】窒素を封入するのは、紫外線による影響が少なく、この雰囲気中を紫外線が通過しても減衰が非常に少ないからである。これに対して酸素は、紫外線が衝突すると活性化する。本発明で窒素を不活性ガスと呼ぶのはこの理由からであり、同様の性質を持つ不活性ガスがあれば、それを使用して差し支えない。
【0014】図の3本の紫外線照射ランプ1の上半分はそれぞれ反射膜7で覆われており、紫外線は紫外線照射ランプ1の下側に向けて集中的に照射されるよう構成されている。紫外線照射ランプ1は、電源装置8によって駆動される。上記紫外線導入セル4は、支柱13によりつり下げられており、紫外線導入セル4はケース2の内部の所定位置に支持される。ワーク3は図示しない支持装置に支持される。またこのケース2の内部にクリーンエアを導入して強制排気するために、排気ポンプ11が設けられている。
【0015】図の(b)に示すように、紫外線導入セル4は、その上面を紫外線照射ランプ1の側に向けている。この上面は紫外線を導入する入射壁5と呼ぶ。この入射壁5は、紫外線照射ランプ1の形状にほぼ一致する凹凸面を形成している。従って、紫外線照射ランプ1をぴったりと入射壁5に接触させた状態で、紫外線導入セル4を支持することが可能である。このように、紫外線照射ランプ1を隙間なく紫外線導入セル4に密着させたのは、紫外線照射ランプ1から発射された紫外線が紫外線照射ランプ1の周辺の酸素を分解して、照射エネルギを減衰させたり、発生したオゾンにより紫外線照射ランプ1の付属品を劣化させることがないようにするためである。
【0016】なお、紫外線照射ランプ1の発光部は、図の(b)のwの部分だけであって、その両端は発光しない。そこで、紫外線導入セル4の幅は、図のように紫外線照射ランプ1の長さより若干狭く、ほぼwになるように設計するとよい。
【0017】一方、紫外線導入セル4の下側の面は、紫外線がワーク3に向けて出射される壁である。これを出射壁6と呼ぶ。この出射壁6は、対象物であるワーク3の紫外線被照射面に沿う凹凸面を有する。すなわち、ワーク3の上面とほぼ同一の曲率の曲面になるように構成されている。ワーク3は、紫外線導入セル4の出射壁6より若干離れた場所に配置され、出射壁6との間にわずかな隙間が生じるように配置される。この隙間に酸素が存在すれば、酸素がオゾンに分解されてワーク3の表面の不純物を酸化してクリーニング等の処理をする。
【0018】この隙間はワーク3のどの被照射面に着目してもほぼ同程度の寸法になるように設定する。窒素ガスを封入した紫外線導入セル4の内部では、紫外線照射ランプ1から照射された紫外線の減衰量は小さく、紫外線導入セル4の出射面6から出射される紫外線のエネルギーはどの部分でもほぼ均一である。そして,この紫外線が、紫外線導入セル4を出射してワーク3被照射面に達するまでの距離が、どの部分でもほぼ等しいから、ワーク3のどの被照射面に照射される紫外線のエネルギーもほぼ均一になる。これによってクリーニング処理がむらなくできる。
【0019】なおワーク3の上面が平坦なものであれば、紫外線導入セル4の出射面6の形状は平坦で構わない。この場合においても、上記のような構造にすれば、紫外線照射ランプ1が窒素を封入した紫外線導入セル4の外部に配置されているため、例えば紫外線照射ランプ1が耐用期間を過ぎた場合にこれを交換する作業が容易になる。すなわち紫外線導入セルをそのままにして、紫外線照射ランプ1だけを取り出して取り替えることが可能になる。従って紫外線照射ランプ1を紫外線照射セルの内部に配置した場合に比べて、保守点検が容易になるという効果がある。
【0020】図2は本発明の別の実施例を示す紫外線照射装置の断面図である。図のケース20の中には、上部と下部にそれぞれ3本ずつ紫外線照射ランプ1を配置している。これらのランプは、ケース20の内部に収納されて支持される。ケース20の内部には窒素ガスが封入されている。一方、ケース20の中央部には、透明の照射容器21が配置されている。この照射容器21には、入力パイプ22と出力パイプ23とが接続されている。
【0021】入力パイプ22からクリーンエアが照射容器21の内部に導入される。出力パイプ23には排気ポンプ24が接続され、ここから汚れたエアが排出される。この図に示す照射容器21は、紫外線照射の対象物であるワーク3を収納し、このワーク3の被照射面に沿う凹凸面を有している。そして、図1の例と同様に、被照射面とほぼ一定の距離が保てるような凹凸面を持つ。照射容器21は石英ガラスなどにより形成される。従って、この実施例においても、紫外線照射ランプ1から出力されてワーク3に照射される紫外線は、エア中に出射された時ほぼ同じ程度の距離を経てワーク3の被照射面に衝突する。
【0022】従って、ワーク3のいずれの面にもほぼ同じ程度のエネルギーの紫外線が照射され、全体として均一なクリーニング処理ができる。この例ではワーク3の上面も下面も同様の条件で一挙にクリーニング処理ができるように構成されている。図1に示した装置の場合には、ワークの両面を処理するには、ワークを裏返して同じ処理を繰り返す。図2の装置では裏返しが不要だから2倍の速度でクリーニングをすることが可能になる。また、後から図3の例で説明するように、照射容器21にワーク3を収納したまま密封して運搬ができるように、バルブ25が設けられている。
【0023】図3は、照射容器の変形例を示し、(a)と(b)とは照射容器の異なる部分の主要部縦断面図、(c)は照射容器の外観斜視図である。図のように、この例の照射容器は、透明石英等から成る上壁31と下壁32とから成る。その間の空間にワーク30が支持される。これらを支持するために、2組のスペーサ35とホルダ33が照射容器の両縁に配置される。スペーサ35とホルダ33は2分割構造であり、その合わせ目に溝状の気道37が形成されている。そして、左右のホルダ33には、パイプ41が取り付けられ、パイプ41にはバルブ40が取り付けられている。
【0024】一方のパイプ41に排気ポンプを接続して、内部を図の矢印36のように強制換気すれば、ワークに照射された紫外線により処理されて気化した不純物は、排気ポンプにより外部へ取り出され、ワークはクリーンエア中に保持し続けられる。また、バルブ40を利用すれば、処理の前後にわたり、ワーク30を照射容器内部に収納したまま密封することができるという効果もある。即ち、照射容器は運搬にも利用できる。もちろん照射容器の上壁と下壁はワークの形状に合わせた任意の凹凸にすることができる。
【0025】図4は、本発明の装置の変形例で、(a)は横断面図、(b)はその斜視図である。この図の紫外線導入セル4は、その上面に紫外線照射ランプ1の発光面に沿う凹凸面を有する入射壁を設けている。図の(b)に示すように、入射壁5の紫外線照射ランプ1と接する面であって、紫外線を受け入れる面は、開口14になっている。紫外線照射ランプ1を、図示しないシール等を介してぴったりと入射壁5に接触させた状態で、紫外線導入セル4の内部に不活性ガスを封入する。これが図3の(a)の状態である。こうすれば、紫外線照射ランプ1から発射された紫外線は、図1の例のように入射壁を通過することなく、紫外線導入セル4内部に直接進入するから、紫外線の減衰が少なくなる効果がある。その他の部分の構造や効果は図1の例と変わらない。
【0026】なお、図1の例では紫外線導入セル4に封入した不活性ガスを窒素ガスにしたが、これ以外の不活性ガスを使用してもかまわない。また装置のケースやその他の部分の形状などは、自由に変更してよい。さらにエキシマランプ以外の、様々な紫外線照射ランプを使用して差し支えない。エキシマランプの形状も上記の形状に限定されるものではない。
【0027】また、図1や図2に示した実施例の装置では、ワーク3を静止させた状態で紫外線を照射した。しかしながら、例えば、ワーク3の側縁を挟んでワーク3を搬送する機構を設ければ、長尺のワークを連続的に処理したり、多数のワークを順番にかわるがわる処理することができる。また、図3を用いて説明をした照射容器21のパイプ22、23に柔軟なホースを接続して吸排気を制御するようにすれば、複数の照射容器21を搬送しながら処理をすることができる。さらに、いずれの実施例についても、紫外線照射ランプとの距離を一定に維持しながらワークを回転させたり揺動させるような機構を組み込むことが可能である。
【0028】図5は本発明の紫外線照射装置の変形例断面図である。この装置は、図2に示したものを発展させたものである。(a)において、ケース50の上下には、紫外線照射ランプ52がそれぞれ3本づつ配置されている。そしてその中央には、筒状の照射容器51が配置されている。この照射容器51は、内部にワーク57を通過させる筒状の例えば、石英ガラスパイプなどにより構成される。照射容器51の両端には、ワークを連続的に供給するエレベータ55を収容したカバー54がパッキング53を介して接続されている。照射容器51とカバー54とは、この構成によって密閉した空間を形成している。その内部には洗浄用ガスが供給されて排出されるように構成されている。図の(b)は、ケース50の中央、すなわち照射容器51の中心軸を通る部分を切断した断面図で、(a)に示すケース50を上から見た状態を示す。この図のように照射容器51の側面((b)の上下の縁)には、それぞれ6本づつの枝を持つパイプ61が接続されている。このいずれか一方から洗浄用ガスを供給し、他方から洗浄処理によって汚れたガスを排出する。例えば、エレベータ55を収容したカバー54の内部に、やや加圧したクリーンエアを供給して照射容器51方向に流すようにすれば、カバー54側に洗浄処理によって汚れたガスが流れ込むことがない。これにより、ワークに紫外線を照射して処理をする部分のエアが清浄化される。
【0029】この実施例ではワーク57をホルダ58により支持し、図(a)の例えば右から左に向かってワーク57を順に搬送して紫外線照射処理をする。エレベータ55の棚56には、それぞれホルダ58に支持されたワーク57が収容される。そして、エレベータ55を図の矢印方向に上下させることによって、ホルダ58に支持されたワーク57をエレベータ55の棚56から照射容器51方向に搬送するよう構成されている。この搬送のための駆動力は、例えばリニアモータのように磁力を利用する。例えば図の(b)に示すように、ホルダ58はそれぞれ永久磁石により構成され、照射容器51の両側面には、このホルダ58を磁力によって例えば図の右から左に搬送力を与える電磁石62を多数配置する。各電磁石に所定のタイミングで順次励磁電力を供給すると、磁力によってホルダ58に支持されたワーク57が右から左に移動する。ワーク57は、紫外線照射ランプ52の直下まで運ばれた後、所定時間停止し、紫外線の照射を受ける。そして紫外線の照射が終了すると、今度は図の(a)の左側のカバー54に収容されたエレベータ55に向かって移動する。この搬送制御自体は、比較的簡単な励磁制御でよい。もちろん、ワーク57を一定の速度で照射容器51の一方から他方へ連続的に無停止で搬送するようにしてもよい。複数のワークを同時に搬送してもよいし、1つづつ順番に搬送してもよい。
【0030】上記の例においても、これまでの実施例と同様に、ワーク57と照射容器51との間の距離は充分に短く、かつどの部分をとっても、ほぼ一定の距離に設定をする。これによって、ワーク57の全面に渡って均一な照射処理が可能になる。また、照射容器51の両端にカバー54を配置し、ワーク57を照射処理前から照射処理後に至るまで常にクリーンなエアーの中に保管することによって、処理の前後においてワーク57に不用意に汚れが付着するといった問題がない。カバー54に収納したままワーク58を輸送することもできる。なお、この図のカバーの形状や、照射容器51とカバー54との連結部の構造、あるいはワークを供給するための機構、ワークを搬送するための機構などは、この図の例の他、同様の機能を持つものに自由に変更して差し支えない。
【出願人】 【識別番号】500307650
【氏名又は名称】株式会社テクノ・プレックス
【出願日】 平成12年11月14日(2000.11.14)
【代理人】 【識別番号】100102923
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 雄二
【公開番号】 特開2002−148396(P2002−148396A)
【公開日】 平成14年5月22日(2002.5.22)
【出願番号】 特願2000−346767(P2000−346767)