| 【発明の名称】 |
回転角度制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】萩原 友郎
【氏名】神長 宇享
【氏名】稲荷 裕
【氏名】間瀬 精士
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| 【要約】 |
【課題】小型のエンコーダ円板を使用することができ、エンコーダ円板の同心度を簡単に出すことができ、エンコーダ円板の交換を簡単に行うことができるようにする。
【解決手段】円筒状の固定軸2と、固定軸の内周に軸受5A、5Bを介して回転自在に支持されたθ軸3と、固定軸の外周に軸受6A、6Bを介して回転自在に支持された2θ軸4と、θ軸と2θ軸のウォームホイール32、42に回転入力を与えるサーボモータ33、43と、θ軸と2θ軸の回転角度を検出するエンコーダ円板72、74及び検出部62、64とを備え、θ軸と2θ軸の各前端側に出力部としてのθ円板31と2θアーム50が設けられたゴニオメータにおいて、θ軸と2θ軸の各ウォームホイール32、42を各軸の出力部であるθ円板と2θアームの近傍に配置し、固定軸2の後端側に各エンコーダ円板72、74を設け、θ軸と2θ軸の後端側に各エンコーダ検出部62、64を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベースに固定された円筒状の固定軸と、この円筒状の固定軸の内部を貫通し該固定軸の内周に嵌合した軸受により回転自在に支持された内軸と、前記円筒状の固定軸の外側に配され該固定軸の外周に嵌合した軸受により前記内軸と同心に回転自在に支持された円筒状の外軸と、前記内軸の回転入力部に対して回転入力を与える内軸用駆動機構と、前記外軸の回転入力部に対して回転入力を与える外軸用駆動機構と、前記内軸の回転角度を検出する内軸用エンコーダと、前記外軸の回転角度を検出する外軸用エンコーダとを備え、前記内軸と外軸の各一端側に出力部が設けられ、前記各エンコーダの出力に応じて前記各駆動機構を駆動することにより、各軸の出力部の回転角度を制御する回転角度制御装置において、前記内軸と外軸の各回転入力部を各軸の出力部の近傍に配置し、前記固定軸の他端側に前記各エンコーダの円板を設け、前記内軸と外軸の他端側に前記各エンコーダの検出部を設けたことを特徴とする回転角度制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主としてX線回折装置のゴニオメータとして利用される回転角度制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】X線回折装置に使用されるゴニオメータは、測定すべき試料を角速度θで回転させると共に、検出器アームを試料の回転軸と同軸に角速度2θで回転させる必要があり、例えば、図2に示すようなものが知られている。 【0003】この図2に示すゴニオメータGBは、縦型X線回折装置に使用されるゴニオメータであり、ベース1に水平な姿勢で固定された円筒状の固定軸2と、この固定軸2の内部を貫通し該固定軸2の内周に嵌合した軸受5A、5Bにより回転自在に支持されたθ軸(内軸)3と、固定軸2の外側に配され該固定軸2の外周に嵌合した軸受6A、6Bにより内軸3と同心に回転自在に支持された円筒状の2θ軸(外軸)4と、θ軸3の回転入力部であるウォームホイール32に対して回転入力を与えるウォーム34付きのサーボモータ(内軸用駆動機構)33と、2θ軸4の回転入力部であるウォームホイール42に対して回転入力を与えるウォーム44付きのサーボモータ(外軸用駆動機構)43と、θ軸3の回転角度を検出するθ軸(内軸)用エンコーダ円板35及びエンコーダ検出部36と、2θ軸4の回転角度を検出する2θ軸(外軸)用エンコーダ円板45及びエンコーダ検出部46とを備えている。 【0004】そして、各エンコーダ検出部36、46の出力に応じて各サーボモータ33、43を駆動することにより、θ軸3と2θ軸4の各前端側(一端側)に出力部として設けられたθ円板31と2θアーム50とを、それぞれ角速度θとその倍の角速度2θとで回転させるようになっている。 【0005】この場合、θ軸3の回転入力部であるウォームホイール32はθ軸3の後端に設けられ、θ軸用エンコーダ円板35はθ軸3の前端のθ円板31の近傍に設けられ、θ軸用エンコーダ検出部36は固定軸2の前端に設けられている。また、2θ軸4の回転入力部であるウォームホイール42は2θ軸4の軸方向中間部に設けられ、2θ軸用エンコーダ円板45はウォームホイール42の近傍に設けられ、2θ軸用エンコーダ検出部46は固定軸2の後端から延ばしたアーム上に設けられている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、θ円板31には、試料テーブルや加熱装置などが取り付けられる関係から、数kg〜10数kgの大きな荷重がかかる。ここで、θ軸3の前端のθ円板31(出力部)と後端のウォームホイール32(入力部)は距離が離れているので、θ軸3には回転駆動に伴ってねじりが発生する。 【0007】1/1000度台の分解能で測定する場合には、上記のねじれ角が計測誤差範囲内に収まるので、ねじれ角による問題は生じないが、1/10000度台の分解能で測定する場合には、上記のねじれ角が分解能の角度を上回るため、上述のように、エンコーダ円板35を極力、θ円板31の近傍に取り付けて、フィードバック制御するようにしている。 【0008】しかし、エンコーダ円板35をθ円板31の近傍に取り付けると、エンコーダ円板35をθ円板31よりも大型にしなければならず、しかも同心度を合わせながらエンコーダ円板35をθ軸3に取り付けなければならないことから、取り付けに熟練を要していた。また、θ円板31をθ軸3に一体化してある場合は、装置を分解しないと、エンコーダ円板35を簡単に交換することができなかった。また、回転入力部であるウォームホイール32と出力部であるθ円板31が離れていることにより、θ軸3自体のねじれは解消しないことから、モータ33の制御利得を高めると、ハンチングを起こしやすいという問題もあった。 【0009】本発明は、上記事情を考慮し、小型のエンコーダ円板を使用することができ、エンコーダ円板の同心度を簡単に出すことができ、エンコーダ円板の交換を簡単に行うことができ、更にモータによる回転制御性の向上が図れる回転角度制御装置を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ベースに固定された円筒状の固定軸と、この円筒状の固定軸の内部を貫通し該固定軸の内周に嵌合した軸受により回転自在に支持された内軸と、前記円筒状の固定軸の外側に配され該固定軸の外周に嵌合した軸受により前記内軸と同心に回転自在に支持された円筒状の外軸と、前記内軸の回転入力部に対して回転入力を与える内軸用駆動機構と、前記外軸の回転入力部に対して回転入力を与える外軸用駆動機構と、前記内軸の回転角度を検出する内軸用エンコーダと、前記外軸の回転角度を検出する外軸用エンコーダとを備え、前記内軸と外軸の各一端側に出力部が設けられ、前記各エンコーダの出力に応じて前記各駆動機構を駆動することにより、各軸の出力部の回転角度を制御する回転角度制御装置において、前記内軸と外軸の各回転入力部を各軸の出力部の近傍に配置し、前記固定軸の他端側に前記各エンコーダの円板を設け、前記内軸と外軸の他端側に前記各エンコーダの検出部を設けたことを特徴とする。 【0011】この発明の装置では、内外軸の回転入力部を出力部の近傍に設置することにより、駆動時における内外軸のねじれを小さくすることができる。また、出力部を設けた側と反対側の固定軸の他端側に各エンコーダの円板を設けているので、エンコーダの円板を固定軸よりも大きく形成しさえすればよく、出力部の近くにエンコーダ円板を取り付ける場合と比べて、エンコーダ円板を小型に形成することが可能となり、取り付けも容易となる。また、固定軸に両方のエンコーダ円板を取り付けているので、同心度も出しやすく、取り付けの際の面倒も要しない。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は実施形態の回転角度制御装置としてのゴニオメータGAの構成を示す断面図である。 【0013】このゴニオメータGAは、縦型X線回折装置に使用されるゴニオメータであって、ベース1に立設された前後支柱1A、1Bに水平な姿勢で嵌合固定された円筒状の固定軸2と、この固定軸2の内部を貫通し該固定軸2の内周に嵌合した軸受5A、5Bにより回転自在に支持されたθ軸(内軸)3と、固定軸2の外側に配され該固定軸2の外周に嵌合した軸受6A、6Bにより内軸3と同心に回転自在に支持された円筒状の2θ軸(外軸)4と、θ軸3の回転入力部であるウォームホイール32に対して回転入力を与えるウォーム34付きのサーボモータ(内軸用駆動機構)33と、2θ軸4の回転入力部であるウォームホイール42に対して回転入力を与えるウォーム44付きのサーボモータ(外軸用駆動機構)43と、θ軸3の回転角度を検出するθ軸(内軸)用エンコーダ円板72及びエンコーダ検出部62と、2θ軸4の回転角度を検出する2θ軸(外軸)用エンコーダ円板74及びエンコーダ検出部64とを備えている。 【0014】この場合、θ軸3のウォームホイール32はθ円板31の直後に配され、2θ軸4のウォームホイール42は2θアーム50の直後に配され、各ウォームホイール32、42の位置に応じてサーボモータ34、44が配されている。また、θ軸用エンコーダ円板72と2θ軸用エンコーダ円板74は、固定軸2の後端に嵌合されたハブ65の外周に同心に取り付けられている。ここでは、両エンコーダ円板72、74を固定軸2に取り付ける際には、同一のハブ65の外周面を基準にして同心度を出すだけでよいので、取り付けが容易に且つ正確にでき、熟練を要しない。 【0015】一方、各エンコーダの検出部62、64は、θ軸3の後端及び2θ軸4の後端に取り付けたアーム61、63の先端に取り付けられている。そして、各エンコーダ検出部62、64の出力に応じて各サーボモータ33、43を駆動することにより、θ軸3と2θ軸4の各前端側(一端側)に出力部として設けられたθ円板31と2θアーム50とを、それぞれ角速度θとその倍の角速度2θで回転させるようになっている。 【0016】このゴニオメータGAでは、θ軸3の回転入力部であるウォームホイール32を、θ円板(出力部)31の近傍に設置しているので、回転駆動時におけるθ軸3のねじれを無視できる程度に小さくすることができる。従って、ハンチングの心配がなく、回転制御性の向上が図れる。なお、ウォームホイール32をθ軸3の前端部に配置し、回転角度を検出するエンコーダ円板72を固定軸2の後端部に配置することで、θ円板31からエンコーダ円板72までの距離が開くことになるが、ウォームホイール32の後方では、軸受5A、5Bの摩擦程度しか負荷が作用しないので、θ軸3の後端側のねじりは、従来の構造に比べると、1/1000くらいになり、角度分解能に影響を及ぼすことはない。 【0017】また、上記の構造では、固定軸2に取り付けたハブ61に、θ軸用のエンコーダ円板72と2θ軸用エンコーダ円板74とを同軸に固定しており、エンコーダ円板72、74は固定軸2よりも大きければよいので、従来に比べてエンコーダ円板72、74を小型に形成することができて、その取り付けが容易になる。また、エンコーダ円板72、74の同心度も、ハブ61の外周面を基準にして出すだけでよいので、取り付けを容易且つ正確に行うことができる。また、エンコーダ円板72、74は、固定軸2の後端に取り付けているので、交換も容易にできる。 【0018】なお、上記実施形態では、本発明をゴニオメータに適用した場合を示したが、ゴニオメータ以外の装置にも本発明は適用可能である。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明によれば、内軸と外軸の回転入力部を出力部の近傍に設置したので、回転駆動時における内軸と外軸のねじれを小さくすることができ、回転制御性の向上が図れる。また、出力部を設けた側と反対側の固定軸の他端側に各エンコーダの円板を設けているので、エンコーダの円板を固定軸よりも大きく形成しさえすればよくなり、従来の出力部の近くにエンコーダ円板を取り付ける場合と比べて、エンコーダ円板を小型にすることができ、取り付けの容易化が図れる。また、固定軸に両方のエンコーダ円板を取り付けているので、同心度が出しやすい上、2つの円板を同時に取り付けることができて、組立所要時間を大幅に短縮することが可能となる。また、固定軸の端部にエンコーダ円板を取り付けているので、装置を分解しないでも交換が容易にできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000137395 【氏名又は名称】株式会社マック・サイエンス
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| 【出願日】 |
平成12年11月10日(2000.11.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091362 【弁理士】 【氏名又は名称】阿仁屋 節雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−148394(P2002−148394A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月22日(2002.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−343091(P2000−343091) |
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