| 【発明の名称】 |
放射性廃棄物の圧縮減容廃棄体、圧縮減容処理方法、および圧縮減容用金属缶 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 賢次
【氏名】植木 浩行
【氏名】牧 隆
【氏名】梅村 昭男
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| 【要約】 |
【課題】充填度を高めて十分な減容を確実に図ることが可能な放射性廃棄物の圧縮減容廃棄体、圧縮減容処理方法を提供し、さらにはこれらに用いて好適な放射性廃棄物の圧縮減容用金属缶を提供する。
【解決手段】放射性廃棄物8を収容した圧縮減容用金属缶1を減圧下で面圧25〜60MN/m2で圧縮するとともに、圧縮減容用金属缶1内の内容物の充填度が85vol%以上とされた圧縮減容廃棄体11に減容処理する。また、金属缶1は缶胴部2と缶蓋部3とを有して二重構造とされるとともに、缶蓋部3による缶胴部2の封止部分には、圧縮時の放射性廃棄物8の外部への漏出防止手段4が備えられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 放射性廃棄物を収容した圧縮減容用金属缶を減圧下で面圧25〜60MN/m2で圧縮することにより減容処理されるとともに、上記圧縮減容用金属缶内の内容物の充填度が85vol%以上とされていることを特徴とする放射性廃棄物の圧縮減容廃棄体。 【請求項2】 放射性廃棄物とともに結合材が上記圧縮減容用金属缶に収納されていることを特徴とする請求項1に記載の放射性廃棄物の圧縮減容廃棄体。 【請求項3】 放射性廃棄物を圧縮減容用金属缶に収納し、この圧縮減容用金属缶を減圧下で圧縮することにより圧縮減容廃棄体に減容処理することを特徴とする放射性廃棄物の圧縮減容処理方法。 【請求項4】 放射性廃棄物を収容して圧縮減容させられる放射性廃棄物の圧縮減容用金属缶であって、筒状の缶胴部とこの缶胴部の開口部を封止する缶蓋部とを有し、この缶蓋部の外周には上記缶胴部の少なくとも開口部側の外周を取り囲むように周壁部が設けられて二重構造とされるとともに、この缶蓋部による缶胴部の開口部の封止部分には、圧縮時の上記放射性廃棄物の外部への漏出を防止する漏出防止手段が備えられていることを特徴とする放射性廃棄物の圧縮減容用金属缶。 【請求項5】 上記漏出防止手段は、上記缶胴部の開口部を覆うように設けられる粉塵捕集用のフィルタと、この開口部の周縁と上記缶蓋部との間に介装されるシール材とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の放射性廃棄物の圧縮減容用金属缶。 【請求項6】 上記缶胴部には、圧縮減容時の圧縮方向に折れ曲がり可能な折り目が付けられていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の放射性廃棄物の圧縮減容用金属缶。 【請求項7】 放射性廃棄物を請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の放射性廃棄物の圧縮減容用金属缶に収納し、この圧縮減容用金属缶を減圧下で圧縮することにより、圧縮減容廃棄体に減容処理することを特徴とする放射性廃棄物の圧縮減容処理方法。 【請求項8】 上記圧縮減容廃棄体を処分容器に充填して処分することを特徴とする請求項7に記載の放射性廃棄物の圧縮減容処理方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、原子力施設等から廃棄される放射性廃棄物を処理する際の放射性廃棄物の圧縮減容廃棄体、圧縮減容処理方法、および圧縮減容用金属缶に関するものである。 【0002】 【従来の技術】原子力施設等において使用された後に廃棄される放射性黒鉛等の放射性廃棄物は、従来そのまま、あるいは粉砕した状態で廃棄物処分容器に収容してセメントなどで固形化することにより廃棄体とし、これを最終処分地に埋設することが検討されてきたが、処分地を効率的に使用するため、上記廃棄体をより高密度にすることが求められてきている。そこで、例えば特開昭60−15600号公報には、このような放射性の廃棄物をドラム缶等の金属缶よりなる密閉容器に収容した上で密封し、これを水平2軸および垂直1軸の圧縮シリンダからなる3方向圧縮装置によって圧縮することにより、その容積を減少せしめた圧縮減容廃棄体として処理することが提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このような圧縮減容廃棄体においては、廃棄物を密閉容器に収容する際にこの容器内に取り込まれた空気も廃棄物とともに密閉容器ごと圧縮させられることとなるため、圧縮された廃棄体全体の容積に対してその内部に収容されて圧縮させられた内容物の容積の割合、すなわち廃棄体の充填度をあまり大きくすることができず、十分な減容を図ることは困難であった。しかも、こうして容器内に取り込まれて圧縮された空気は加圧状態となるため、その圧力に十分抗し得るだけの強度を密閉容器を構成する金属缶に与えなければならず、これに伴いこの金属缶としても上述のドラム缶のような比較的肉厚が大きくて強度の高いものを用いざるを得なくなるので、廃棄体を十分に減容することが一層困難となる。また、その一方で、かかるドラム缶のような寸胴の金属缶は、非圧縮時には応力を均等に受け止めることができて上述のように高い強度が得られる反面、これを圧縮しようとすると1点から一気に変形が生じてしまうために亀裂等の破損が生じ易く、特に内部に収容された廃棄物が放射性の黒鉛のように粉塵を生じ易いものである場合には、圧縮時に加圧された上記空気によってこの亀裂から粉塵が飛散して周囲の環境を汚染するおそれすらある。 【0004】本発明は、このような背景の下になされたもので、充填度を高めて十分な減容を確実に図ることが可能な放射性廃棄物の圧縮減容廃棄体を提供し、また放射性廃棄物をそのような圧縮減容廃棄体に処理するための放射性廃棄物の圧縮減容処理方法を提供し、さらには特にこれらの圧縮減容廃棄体や圧縮減容処理方法に用いて好適な放射性廃棄物の圧縮減容用金属缶およびこれを用いた圧縮減容処理方法をも提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の圧縮減容廃棄体は、放射性廃棄物を収容した圧縮減容用金属缶を減圧下で面圧25〜60MN/m2で圧縮することにより減容処理されるとともに、上記圧縮減容用金属缶内の内容物の充填度が85vol%以上とされていることを特徴とし、また本発明の圧縮減容処理方法は、放射性廃棄物を圧縮減容用金属缶に収納し、この圧縮減容用金属缶を減圧下で圧縮することにより圧縮減容廃棄体に減容処理することを特徴とする。従って、まず本発明の処理方法では、上記金属缶が減圧下で圧縮させられるため、廃棄物とともに金属缶内に取り込まれる空気が少なく、また金属缶を圧縮してもこの空気が加圧状態となるのを抑えることができる。このため、本発明の廃棄体においては、上述のような高い充填度が得られるとともに、これに伴って金属缶とその内容物とが密着することにより金属缶だけではなく内容物でも負荷を受け止めることができ、従って金属缶が比較的肉薄でも上述のような十分な強度を得ることができる。なお、上記金属缶には放射性廃棄物とともに有機又は無機系の結合材を収納するようにしてもよい。 【0006】一方、本発明の圧縮減容用金属缶は、放射性廃棄物を収容して圧縮減容させられる放射性廃棄物の圧縮減容用金属缶であって、筒状の缶胴部とこの缶胴部の開口部を封止する缶蓋部とを有し、この缶蓋部の外周には上記缶胴部の少なくとも開口部側の外周を取り囲むように周壁部が設けられて二重構造とされるとともに、この缶蓋部による缶胴部の開口部の封止部分には、圧縮時の上記放射性廃棄物の外部への漏出を防止する漏出防止手段が備えられていることを特徴とし、また本発明の圧縮減容処理方法は、放射性廃棄物をこのような圧縮減容用金属缶に収納し、この圧縮減容用金属缶を減圧下で圧縮することにより、圧縮減容廃棄体に減容処理することをも特徴とする。従って、このような構成の金属缶および処理方法によれば、減圧時には二重構造とされた上記缶蓋部の周壁部と缶胴部の開口部側外周との間から缶内部の空気を排気して減圧することができる一方、圧縮時には上記漏出防止手段によって缶内に収容された放射性廃棄物の漏出が防止されるので、たとえこの廃棄物が放射性の黒鉛などであっても、その粉塵が飛散したりするのを確実に防止することができる。 【0007】ここで、特にこのように収容される廃棄物が放射性黒鉛である場合などには、上記漏出防止手段は、上記缶胴部の開口部を覆うように設けられる粉塵捕集用のフィルタと、この開口部の周縁と上記缶蓋部との間に介装されるシール材とを備えたものであるのが望ましい。また、上記缶胴部に、圧縮減容時の圧縮方向に折れ曲がり可能な折り目が付けておけば、金属缶は圧縮時にこの折り目から規則的に折り曲げられて変形しながら圧縮されることとなり、従来のドラム缶のように1点から一気に変形することがなくなって、亀裂が生じたりするのを防ぐことが可能となる。 【0008】 【発明の実施の形態】図1ないし図8は、本発明の放射性廃棄物の圧縮減容処理方法の一実施形態を説明するものであり、以下、これらの図を用いてこの処理方法の一実施形態について説明するとともに、本発明の放射性廃棄物の圧縮減容廃棄体および圧縮減容用金属缶の一実施形態についても合わせて説明する。まず、本実施形態の圧縮減容用金属缶1について説明すると、この金属缶1は、いずれも炭素鋼等の金属材料により形成されて図1に示すように有底の四角形筒状をなす缶胴部2とこの缶胴部2の開口部2Aを封止する缶蓋部3とから構成され、この缶蓋部3の外周には缶胴部2の開口部2A側の外周よりも一回り大きな四角形枠型をなす周壁部3Aが一体に形成されていて、この缶蓋部3を缶胴部2の開口部2Aに被せることにより、図4および図5に示すように上記周壁部3Aが缶胴部2の開口部2A側の外周を取り囲むようにして二重構造とされる。 【0009】そして、こうして缶蓋部3により封止される缶胴部2の開口部2Aの封止部分には、図4および図5に示すように漏出防止手段4が備えられている。この漏出防止手段4は、上記開口部2Aを覆うように設けられる粉塵捕集用のフィルタ5と、この開口部2Aの周縁と缶蓋部3との間に介装されるシール材6とから構成されている。ここで、この缶胴部2の開口部2A周縁は内側に折り曲げられているとともに、その端縁には内側に開口する断面U字状の取付部2Bが設けられてる一方、上記フィルタ5は、粉塵が通過不能な細かな網目を備えた板状のものであって、上記取付部2Bにその端部が嵌め込まれることによって缶胴部2の開口部2Aに着脱可能に取り付けられる。また、上記シール材6は、金属缶1を構成する金属よりも変形し易いシリコンポリマー等の材質によって断面方形に形成されていて、缶蓋部3内側の上記周壁部3Aが設けられる内周縁部に全周に亙って設けられ、缶蓋部3を缶胴部2の開口部2Aに被せた状態でこの開口部2Aの上記端縁に密着可能とされている。 【0010】さらに、この金属缶1の缶胴部2には、その全周に、圧縮減容時の圧縮方向(本実施形態では缶胴部2の開口部2Aから底部に向かう長手方向)に折れ曲がり可能な折り目7が設けられている(ただし、図1では缶胴部2の1側面にのみ図示されている。)。この折り目7は、例えば上記圧縮方向に沿った断面が波形をなすようにこの圧縮方向に直交する平面に沿って缶胴部2の側面に波板加工を施すことによって形成されたものであり、このような折り目7をこの圧縮方向に向けて缶胴部2の外周と内周とに交互かつ等間隔に多数設けることにより、金属缶1の缶胴部2は上記圧縮方向に圧縮された際に図7に示すようにこの折り目7から内外周に交互に折り曲げられて蛇腹状に圧縮される。 【0011】一方、この金属缶1に収容される放射性廃棄物は、本実施形態では図1に示すように外形六角柱状とされた放射性黒鉛8であって、上記フィルタ5を取り外した状態で缶胴部2内に挿入され、缶胴部3は図2に示すようにこの放射性黒鉛8をちょうど収容可能な大きさとされている。また、本実施形態では、図1に示すようにこの放射性黒鉛8とともに結合材9も金属缶1内に収容される。ここで、この結合材9としては、エポキシ樹脂又はセメント等の有機系又は無機系結合材が用いられ、このような結合材9が固化して放射性黒鉛8の粉塵と固着することにより、その飛散が防止される。 【0012】本実施形態の処理方法では、このように放射性黒鉛8と結合材9とが収容された金属缶1は、缶胴部2の開口部2Aに上述のようにフィルタ5が取り付けられた上で缶蓋部3が被せられ、図3に示すように圧縮プレス装置10に収納される。この圧縮プレス装置10は、金属缶1を収納可能なシリンダ室10A内にピストン10Bが挿入可能とされて、このシリンダ室10A内の金属缶1を上記圧縮方向に圧縮するものであり、またこのシリンダ室10Aの周囲には気密にカバー10Cが設けられるとともに、このカバー10C内は図示されない真空吸引装置に接続されていて、これによりシリンダ室10A内は減圧可能とされている。 【0013】そこで、こうして金属缶1をシリンダ室10Aに収納した上で、まず上記真空吸引装置によってシリンダ室10A内を例えば5,000〜10,000Pa程度の圧力にまで減圧すると、放射性黒鉛8および結合材9の収容時に金属缶1内に同時に取り込まれた空気Aが図4に示すように上記フィルタ5の網目から二重構造とされた缶胴部2の開口部2Aと缶蓋部3の周壁部3Aとの間を通って排出されて金属缶1内も減圧状態となるが、このとき放射性黒鉛8の粉塵は、フィルタ5の網目によっても遮られ、金属缶1内部から飛散することはない。そして、次にこの減圧下のまま上記ピストン10Bをシリンダ室10A内に挿入して金属缶1を面圧25〜60MN/m2で圧縮することにより、まず図5に示すように缶蓋部3に設けられた漏出防止手段4の上記シール材6が缶胴部2の開口部2A端縁に密着して金属缶1内部からの粉塵の漏出がさらに防止され、さらに圧縮を続けることにより放射性黒鉛8が金属缶1ごと減容処理されて、図6に示すような当初の金属缶1よりも短い直方体状の本実施形態による圧縮減容廃棄体11が得られる。 【0014】しかして、この実施形態の廃棄体11においては、減圧によって空気Aが排出された上で、放射性黒鉛8が圧縮によって塊状及び粉末状に粉砕されることにより、この放射性黒鉛8および結合材9が図7に示すように金属缶1内面に密着させられるようにして充密させられ、これによって当該廃棄体11の全容積に占める内容物としての放射性黒鉛8および結合材9の容積の割合、すなわち充填度は85vol%以上とされる。また、金属缶1は、その缶胴部2が上述のように蛇腹状に折り曲げられて圧縮されるとともに、缶蓋部3の上記周壁部3Aも圧縮によって缶胴部2の開口部2A側外周に密着させられている。さらに、こうして減容処理された廃棄体11は、図8に示すように複数個ずつ積み上げられるようにして、例えば炭素鋼等の材質よりなる箱形の処分容器12に充填され、最終処分地に埋設されたりして処分される。 【0015】従って、まず、このような本実施形態の放射性廃棄物の圧縮減容処理方法によれば、放射性廃棄物としての放射性黒鉛8を収容した金属缶1が上記圧縮プレス装置10によって減圧下において圧縮させられるため、放射性黒鉛8の収容時に金属缶8内に取り込まれた空気Aが金属缶1内から排出された後、金属缶1が圧縮されるため、金属缶1内が加圧状態となることもなく、従ってこの圧力に抗するために金属缶1を厚肉とせずともよく、上記内容物を一層緻密に金属缶1に充填することができる。 【0016】そのため、こうして減容処理された本実施形態の圧縮減容廃棄体11においては、上述のように85vol%以上の高い充填度を得ることができ、従って逼迫する最終処分地をより有効に利用することが可能となって環境負荷や処分コストの軽減を促すことができるとともに、埋設後においても空隙の陥没等が生じたりすることが少なく、安全性の向上を図ることができる。なお、この廃棄体11において充填度が85vol%を下回ったりすると、このような効果が確実に得られなくなるおそれがある。充填度は理想的には100vol%に近いほど望ましいのは勿論であるが、現実的に100vol%とすることは不可能であり、95vol%程度が上限とされる。 【0017】さらに、本実施形態では、放射性廃棄物として粉塵が生じ易い放射性黒鉛8を金属缶1に収容するに際して、これとともに結合材9が収容されており、この結合材9が固化することによって粉塵を固着するので、金属缶1の圧縮時、あるいは万が一圧縮された廃棄体11の金属缶1部分に破損が生じた際でも、この放射性黒鉛8の粉塵が漏出したり飛散したりして周囲の環境を損なうようなこともない。なお、本実施形態ではこのように放射性廃棄物として放射性黒鉛8を金属缶1に収容しているが、これ以外にも例えば原子力施設の解体の際に廃棄される放射性のコンクリートや金属材を減容処理するのに本発明を応用することも勿論可能である。 【0018】一方、本実施形態の金属缶1においては、その缶胴部2の開口部2A側外周と缶蓋部3の周壁部3Aとが二重構造をなしているとともに、この缶蓋部3による開口部2Aの封止部分には漏出防止手段4が備えられており、従って特に上記実施形態の処理方法のように減圧下で金属缶1を圧縮する場合において、減圧時の金属缶1内からの空気Aの排出は阻害することなく、しかしながらこの空気Aが排出される際の放射性廃棄物の漏出、すなわち放射性黒鉛8の粉塵の飛散等を一層確実に防止することができる。しかも、本実施形態では、この漏出防止手段4が上記開口部2Aを覆うように設けられる粉塵捕集フィルタ5と、この開口部2A周縁(端縁)と缶蓋部3との間に介装されるシール材6とを備えており、フィルタ5によって減圧時に空気Aは円滑に排出しつつも粉塵の漏出を抑えることができるとともに、圧縮時にはシール材6によって開口部2Aをシールして以降の粉塵等の漏出を確実に防止することができる。なお、本実施形態では二重構造とされる缶蓋部3の周壁部3Aが缶胴部2の開口部2A側外周を取り囲むようにされているが、これをさらに金属缶1の長手方向に延長するようにして、金属缶1の外周が長手方向全長に亙って二重構造とされるようにしてもよい。また、本実施形態の金属缶1の缶胴部2は、その一端に開口部2Aが形成されて他端は有底状とされているが、この缶胴部2の両端に開口部2Aを形成してこれらを缶蓋部3により封止するようにしてもよい。 【0019】さらに、本実施形態の金属缶1では、その缶胴部2に圧縮減容時の圧縮方向に折れ曲がり可能な折り目7が付けられており、圧縮時にはこの折り目7から金属缶1が規則的に折り曲げられるように変形して圧縮されるので、従来の寸胴のドラム缶を圧縮する場合のように1点から一気に変形が進行する場合のように、金属缶1に亀裂が生じたりするおそれがなくなる。しかも、こうして規則的に折り曲げられて金属缶1が圧縮されることにより、内容物との間の隙間をより確実に埋めることができて、減容処理された廃棄体11の充填度の一層の向上を図ることができる。なお、本実施形態では圧縮プレス装置10によって金属缶1をその長手方向に圧縮するようにしており、これに対してこの圧縮方向に沿った断面が波形をなすように缶胴部2の側面に波板加工を施して折り目7を形成しているが、例えば上記従来の3方向圧縮装置のように金属缶1をその長手方向に交差する方向に圧縮するようにしてもよく、その場合に折り目7は、これら交差方向に折れ曲がり可能にされていてもよい。 【0020】さらにまた、本実施形態の処理方法では、減容処理された廃棄体11が図8に示すように複数ずつ処分容器12に充填されて最終処分地に埋設されたりするようになされているため、最終処分地の一層の有効利用を図ることが可能となる。 【0021】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧縮減容処理方法によれば、放射性廃棄物を収容した金属缶を減圧下で圧縮することにより、空気を排出して高い充填度の廃棄体に減容処理することができ、従ってそのように処理された本発明の圧縮減容廃棄体によれば、少ないスペースに多くの廃棄物を保持することが可能となって、環境への負荷や処分コストの軽減を図ることができる。また、本発明の圧縮減容用金属缶によれば、缶胴部と缶蓋部とが二重構造とされるとともに缶蓋部による缶胴部の開口部の封止部分に漏出防止手段を備えることにより、特に上記処理方法や廃棄体に用いた場合に、減圧時の空気の排出を促しつつも、この減圧時や圧縮時の廃棄物の漏出を確実に防ぐことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006264 【氏名又は名称】三菱マテリアル株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月14日(2001.5.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−341091(P2002−341091A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月27日(2002.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−143823(P2001−143823) |
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