| 【発明の名称】 |
ガラス固化体取り扱いクレーン |
| 【発明者】 |
【氏名】石渡 幸二
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| 【要約】 |
【課題】トロリを搬入位置へ戻せるガラス固化体取り扱いクレーンを提供する。
【解決手段】スペーストロリ7の移動方向へ延びる走行用ねじ軸8、スプライン軸9、救援用ねじ軸10と、走行用ねじ軸8に螺合した走行用ナット26と、スプライン軸9に摺動可能に外嵌し且つ走行用ナット26に係合しトロリ7に拘束された従動部材27と、救援用ねじ軸10に螺合されトロリ7を押し戻す救援用ナット29と、走行用ねじ軸8を回転させる走行駆動装置35と、スプライン軸9と救援用ねじ軸10を選択的に回転させる救援駆動機構37とを備え、走行用ねじ軸8が回転不能の際に、救援駆動機構37によりスプライン軸9を回転させると走行用ナット26と従動部材27との係合が解除され、次いで救援用ねじ軸10を所定方向へ回転させると、救援用ナット29が、搬入位置へトロリ7を押し戻す。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ガラス固化体の受け入れ位置と払い出し位置との間を直線的に移動可能なトロリと、該トロリの移動経路に沿って平行に延びる走行用ねじ軸、スプライン軸、及び救援用ねじ軸と、走行用ねじ軸に螺合した走行用ナットと、スプライン軸にトロリ移動方向へ摺動可能に外嵌し且つ走行用ナットに係合する従動部材と、トロリに固着され且つ受け入れ位置側と払い出し位置側の双方から従動部材に当接する移動拘束部材と、救援用ねじ軸に螺合され且つ払い出し位置側からトロリに当接し得る救援用ナットと、該救援用ナットの周方向への回転を拘束する回転拘束部材と、走行用ねじ軸を回転させる駆動機構と、スプライン軸と救援用ねじ軸を選択的に回転させる救援駆動機構とを備えたことを特徴とするガラス固化体取り扱いクレーン。 【請求項2】 スプライン軸の一端部に固着した第1の従動歯車と,救援用ねじ軸の一端部に固着した第2の従動歯車と、先端寄り部分がスプライン軸及び救援用ねじ軸の間に介在し且つ遠隔操作によりトロリ移動方向へ変位可能な救援用駆動軸と、第1の従動歯車及び第2の従動歯車に噛合し得るように救援用駆動軸に固着した駆動歯車とにより救援駆動機構を構成した請求項1に記載のガラス固化体取り扱いクレーン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はガラス固化体取り扱いクレーンに関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、高レベル放射性廃液を溶融状態のガラスに混入させ、この溶融ガラスを固化体容器に注入したうえ、自然風冷によりガラスの固化を図り、放射性廃液をガラスに封じ込めることにより、安定した状態で保管可能なガラス固化体を形成し、当該ガラス固化体を、崩壊熱が除去されるまでの間、廃棄物貯蔵施設で保管することが検討されている。 【0003】ガラス固化体は、放出する放射線量が高いため、固化体容器内へ溶融ガラスを充填する廃液処理工程から廃棄物貯蔵施設内へのガラス固化体の運搬には、遠隔操作によって作動するガラス固化体取り扱いクレーンを用いることになる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ガラス固化体を廃棄物貯蔵施設へ搬送しているときに、ガラス固化体取り扱いクレーンのトロリの走行駆動機構に故障が生じて、トロリが走行できなくなった場合、ガラス固化体がトロリに吊り下げられたままの状態になることを解消するために、遠隔操作可能なパワーマニピュレータにより廃液処理工程側の受け入れ位置まで押し戻し、ガラス固化体を回収する必要がある。 【0005】しかしながら、パワーマニピュレータを、ガラス固化体を吊り下げたトロリを移動させることができるようにすると、装置の規模が大きくなって初期設備費や運転維持費が高くなる。 【0006】また、パワーマニピュレータの操作には、熟練を要するため、走行駆動機構に故障が生じたときにトロリを速やかに搬入位置へ押し戻せないことが懸念される。 【0007】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、走行駆動機構が故障したときにトロリを容易に搬入位置へ押し戻せるガラス固化体取り扱いクレーンを提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載のガラス固化体取り扱いクレーンでは、ガラス固化体の受け入れ位置と払い出し位置との間を直線的に移動可能なトロリと、該トロリの移動経路に沿って平行に延びる走行用ねじ軸、スプライン軸、及び救援用ねじ軸と、走行用ねじ軸に螺合した走行用ナットと、スプライン軸にトロリ移動方向へ摺動可能に外嵌し且つ走行用ナットに係合する従動部材と、トロリに固着され且つ受け入れ位置側と払い出し位置側の双方から従動部材に当接する移動拘束部材と、救援用ねじ軸に螺合され且つ払い出し位置側からトロリに当接し得る救援用ナットと、該救援用ナットの周方向への回転を拘束する回転拘束部材と、走行用ねじ軸を回転させる駆動機構と、スプライン軸と救援用ねじ軸を選択的に回転させる救援駆動機構とを備えている。 【0009】また、本発明の請求項2に記載のガラス固化体取り扱いクレーンでは、スプライン軸の一端部に固着した第1の従動歯車と、救援用ねじ軸の一端部に固着した第2の従動歯車と、先端寄り部分がスプライン軸及び救援用ねじ軸の間に介在し且つ遠隔操作によりトロリ移動方向へ変位可能な救援用駆動軸と、第1の従動歯車及び第2の従動歯車に噛合し得るように救援用駆動軸に固着した駆動歯車とにより救援駆動機構を構成している。 【0010】本発明の請求項1あるいは請求項2に記載のガラス固化体取り扱いクレーンのいずれにおいても、スプライン軸及び救援用ねじ軸が静止している状態で、駆動機構によって走行用ねじ軸を回転させると、当該走行用ねじ軸長手方向へ走行用ナットが移動し、走行用ナットから移動部材を経て移動拘束部材に伝達される力によりトロリが移動する。 【0011】また、駆動機構の故障により走行用ねじ軸が回転しないときに、救援駆動機構によってスプライン軸を回転させると、走行用ナットに対する従動部材の係合が解除され、次いで救援用ねじ軸を所定方向へ回転させると、トロリの払い出し位置側から救援用ナットが当接して、受け入れ位置側へトロリを押し出す。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図示例と共に説明する。 【0013】図1乃至図5は本発明のガラス固化体取り扱いクレーンの実施の形態の一例を示すものであり、図中、1は放射性廃棄物貯蔵施設、2は放射性廃棄物貯蔵施設1内に設置されたガラス固化体取り扱いクレーン、3は廃液処理工程で処理されて台車4により放射性廃棄物貯蔵施設1のガラス固化体搬入孔5まで搬送されたガラス固化体である。 【0014】このガラス固化体3は、ガラス固化体取り扱いクレーン2により、台車4から吊り上げられ、ガラス固化体搬入孔5から放射性廃棄物貯蔵施設1内に搬入されるようになっている。 【0015】ガラス固化体取り扱いクレーン2は、放射性廃棄物貯蔵施設1内の天井部に固設したレール6に沿い走行し得るようにしたトロリ7と、レール6敷設方向に平行する方向へ延びる走行用ねじ軸8、スプライン軸9、救援用ねじ軸10、巻上用スプライン軸11、及び救援用ナット29の回動を拘束する回転拘束部材12を備えている。 【0016】走行用ねじ軸8、スプライン軸9、救援用ねじ軸10、巻上用スプライン軸11は、レール6の両端部近傍に配設された枠体13に枢支されている。 【0017】また、前記の回転拘束部材12は、救援用ねじ軸10の下方に所定間隔を置いて平行に延びるように前記の枠体13間に張設されている。 【0018】トロリ7は、レール6上を転動し得る車輪14を介してレール6に吊り下げられた柱部材15を4隅に有するトロリフレーム16と、該トロリフレーム16に搭載された巻上機構17と、トロリフレーム16の下部に設けられた走行機構18とを備えている。 【0019】巻上機構17は、トロリフレーム16上に配設されたドラム用枠体19と、該ドラム用枠体19上部に回動自在に支持され且つレール6に平行する方向へ延びるドラム20と、該ドラム20の一側端部に固設され且つドラム20と一体的に回転するドラム歯車21と、ドラム用枠体19に挟持されてドラム歯車21と噛み合い且つ巻上用スプライン軸11にトロリ7移動方向へ摺動可能に外嵌した小歯車22とにより構成されている。 【0020】ドラム20には、ガラス固化体3を吊り上げる巻上用ロープ23が巻き付けられており、該巻上用ロープ23は、複数のシーブ(図示せず)とガラス固化体3を把持し得る把持手段25のシーブに巻き掛けられ、ドラム20の回転に伴う巻上用ロープ23の巻き取り、あるいは繰り出しにより、把持手段25を介してガラス固化体3を吊り上げ、あるいは吊り降ろし得るようになっている。 【0021】走行機構18は、トロリフレーム16のドラム20下方に配置され且つ走行用ねじ軸8に螺合した走行用ナット26と、スプライン軸9にトロリ7移動方向へ摺動可能に外嵌し且つ走行用ナット26に脱着自在に係合し得る従動部材27と、トロリフレーム16に固着され且つ受け入れ位置側(図3に示すA側)と払い出し位置側(図3に示すB側)の双方から従動部材27に当接する移動拘束部材28と、救援用ねじ軸10に螺合し且つ払い出し位置側(図1に示すB側)からトロリフレーム16に当接し得るように配置された救援用ナット29とにより構成されている。 【0022】走行用ナット26は、図4に示すように外周の所定箇所に突起部30を有し、従動部材27には、前記の突起部30に嵌合し得る透孔31aを有するレバー31が設けられている。 【0023】すなわち、走行用ナット26と従動部材27とをトロリ7移動方向の同位置に対峙させ、スプライン軸9を介して従動部材27を、走行用ナット26の突起部30に従動部材27のレバー31が近接する方向へ回転させると、当該レバー31の透孔31aが走行用ナット26の突起部30に嵌合し、走行用ナット26と従動部材27とが係合する。 【0024】また、スプライン軸9を介して従動部材27を、走行用ナット26の突起部30から従動部材27のレバー31が離反する方向へ回転させると、当該レバー31の透孔31aと突起部30との嵌合が解除され、走行用ナット26が従動部材27から解放される。 【0025】救援用ナット29は、軸心に救援用ねじ軸10に螺合し得る雌ねじを有するナット本体32と、該ナット本体32の下部に回転自在に設けられ且つ救援用ねじ軸10に平行に張設された回転拘束部材12の上面に当接して転動し得るローラ33とを有する。 【0026】回転拘束部材12は、救援用ねじ軸10を回転させたときに救援用ナット29の周方向への回動をローラ33を介して拘束し且つ当該ローラ33が周方向へ転動することにより救援用ねじ軸10延設方向への救援用ナット29の移動を容易にする。 【0027】走行用ねじ軸8、及び巻上用スプライン軸11は、レール6の両端部近傍に配設された枠体13に、払い出し位置側(図3に示すB側)の各端部と、受け入れ位置側(図1に示すA側)の中間部位とが、軸受24を介して枢支されており、受け入れ位置側の端部は、更に延設されて放射性廃棄物貯蔵施設1の隔壁34を貫通して室外へ延び、走行用ねじ軸8は、モータなどの走行駆動装置35に接続し、巻上用スプライン軸11は、モータなどの巻上駆動装置36に接続している。 【0028】また、スプライン軸9、及び救援用ねじ軸10は、払い出し位置側(図3に示すB側)の各端部と、受け入れ位置側(図3に示すA側)の各端部寄り部分とが、レール6両端部近傍に配設された枠体13に軸受24を介して枢支されており、受け入れ位置側の端部には、救援駆動機構37が設けられている。 【0029】救援駆動機構37は、スプライン軸9の端部に固着した第1の従動歯車38と、該第1の従動歯車38に対して払い出し位置側(図3に示すB側)へ所定の間隔を置いて位置するように救援用ねじ軸10の端部に固着した第2の従動歯車39とを有する。 【0030】また、先端寄り部分がスプライン軸9及び救援用ねじ軸10の間に介在し且つ基端部が自在継手40を介して連結軸41の一端に接続され、トロリ7移動方向へ変位可能に支持された救援用駆動軸42を有する。 【0031】該救援用駆動軸42の先端部には、救援用駆動軸42のトロリ7移動方向への変位に伴って、前記の第1の従動歯車38、あるいは第2の従動歯車39に噛み合い得る駆動歯車43が固着されている。 【0032】連結軸41の他端は、自在継手44を介して遠隔操作軸45の一端に接続し、遠隔操作軸45の他端側は、放射性廃棄物貯蔵施設1の隔壁34を貫通して室外に延在する。 【0033】すなわち、室外からの遠隔操作により、遠隔操作軸45、連結軸41を介して救援用駆動軸42を、トロリ7移動方向へ変位させることにより、駆動歯車43を第1の従動歯車38、あるいは第2の従動歯車39に噛合させることができるようになっている。 【0034】図1乃至図5に示すガラス固化体取り扱いクレーンで、ガラス固化体3を放射性廃棄物貯蔵施設1内に搬入する際には、図3の2点鎖線で示すように、トロリ7は放射性廃棄物貯蔵施設1のガラス固化体搬入孔5の上方へ移動して停止している。 【0035】また、従動部材27のレバー31の透孔31aは、図4に示すように、走行用ナット26の突起部30に嵌合しており、救援用駆動軸42は、受け入れ位置側(図3に示すA側)位置に変位し、該救援用駆動軸42の先端部に嵌設されている駆動歯車43は、第1の従動歯車38、第2の従動歯車39のいずれにも噛合しておらず、スプライン軸9、救援用ばね軸10は静止状態となっている。 【0036】台車4に搭載されたガラス固化体3がガラス固化体搬入孔5の下方に到達すると、巻上駆動装置36が作動され、巻上用スプライン軸11を所定の周方向へ回転するように駆動する。 【0037】巻上用スプライン軸11が回動すると、小歯車22、ドラム歯車21を介してドラム20が駆動されて巻上用ロープ23を繰り出す方向に回動し、当該巻上用ロープ23に吊設された把持手段25がガラス固化体搬入孔5を通って下降し、ガラス固化体3の上端を把持する。 【0038】ここで、巻上駆動装置36を逆転作動させると、ドラム20が巻上用ロープ23を巻き取る方向に回動し、台車4上のガラス固化体3はガラス固化体搬入孔5を通って放射性廃棄物貯蔵施設1内に吊り上げられる。 【0039】更に、ガラス固化体3が放射性廃棄物貯蔵施設1内の上方所定位置まで吊り上げられると、走行駆動装置35が作動し、走行用ねじ軸8を所定の周方向へ回動する。 【0040】走行用ねじ軸8が回動すると、当該走行用ねじ軸8の長手方向へ走行用ナット26が移動し、走行用ナット26から従動部材27を経て移動拘束部材28に伝達される推力によりトロリ7が払い出し位置側(図3に示すB側)方向の所定の位置まで移動する。 【0041】この際、従動部材27はスプライン溝(図4参照)を介してスプライン軸9に外嵌されており、当該スプライン軸9に対してトロリ7移動方向へ摺動し得られ、また、巻上用の小歯車22はスプライン溝を介して巻上用スプライン軸11に外嵌されており、当該巻上用スプライン軸11に対してトロリ7移動方向へ摺動し得るために、いずれも、トロリ7の移動に対して、何ら支障を生じない。 【0042】例えば、ガラス固化体3の搬送中に走行駆動装置35が故障して走行用ねじ軸8が回転不可能となりトロリ7の移動ができなくなった場合には、救援駆動機構37の遠隔操作軸45を操作し、自在継手40,44、連結軸41を介して救援用駆動軸42を軸方向へ変位させることにより、駆動歯車43を第1の従動歯車38に噛み合わせたうえ、遠隔操作軸45を回転させ自在継手40,44、連結軸41、救援用駆動軸42、駆動歯車43、第1の従動歯車38を介してスプライン軸9を回転させると、走行用ナット26に対する従動部材27の係合が解除される。 【0043】次いで、救援駆動機構37の遠隔操作軸45を操作し、自在継手40,44、連結軸41を介して救援用駆動軸42を軸方向へ変位させることにより、駆動歯車43を第2の従動歯車39に噛み合わせたうえ、遠隔操作軸45を回転させ自在継手40,44、連結軸41、救援用駆動軸42、駆動歯車43、第2の従動歯車39を介して救援用ねじ軸10を所定の周方向へ回転させると、回転拘束部材12上を転動するローラ33を介して回転を拘束される救援用ナット29が当該回転拘束部材12に沿って移動し、トロリ7の払い出し位置側(図3に示すB側)からトロリ7に当接して、トロリ7を受け入れ位置側(図3に示すA側)へ押し出す。 【0044】トロリ7が受け入れ位置に到達し、把持手段25がガラス固化体搬入孔5の上方に位置すると、巻上駆動装置36が作動し、巻上用スプライン軸11を所定の周方向へ回転するように駆動する。 【0045】巻上用スプライン軸11が回動すると、小歯車22、ドラム歯車21を介してドラム20が駆動されて巻上用ロープ23を繰り出す方向に回動し、当該巻上用ロープ23に吊設された把持手段25に把持されているガラス固化体3を降下させ、当該ガラス固化体3をガラス固化体搬入孔5を通して、予め待機させてある台車4上に吊り降ろす。 【0046】台車4上に搭載されたガラス固化体3は、台車4によって廃液処理工程へ戻される。 【0047】ここで、動作不良を起こしている走行駆動装置35の点検を放射性廃棄物貯蔵施設1の室外で行うことができる。 【0048】走行駆動装置35の動作不良の修理が終了したのち、トロリ7を払い出し位置側(図3に示すB側)へ移動させ、走行用ナット26に従動部材27が対峙する位置にトロリ7を停止する。 【0049】その後、救援駆動機構37の遠隔操作軸45を操作し、自在継手40,44、連結軸41を介して救援用駆動軸42を軸方向へ変位させることにより、駆動歯車43を第1の従動歯車38に噛み合わせたうえ、遠隔操作軸45を回転させ自在継手40,44、連結軸41、救援用駆動軸42、駆動歯車43、第1の従動歯車38を介してスプライン軸9を、従動部材27のレバー31の透孔31aが走行用ナット26の突起部30に外嵌する方向へ回転させると、当該透孔31aが突起部30に嵌合し走行用ナット26に従動部材27が係合する。 【0050】このように、図1乃至図5に示すガラス固化体取り扱いクレーンにおいては、走行用ねじ軸8が回転しないときに、救援駆動機構37によりスプライン軸9を回転させると、走行用ナット26に対する従動部材27の係合が解除され、更に、救援用ねじ軸10を所定方向へ回転させると、トロリ7の払い出し位置側から救援用ナット29が当接して、受け入れ位置側へトロリ7を押し出すので、走行駆動装置35に故障が生じた際に、運転に対して、何等、熟練を要することなく、トロリ7を速やかに搬入位置へ押し戻すことができる。 【0051】なお、本発明のガラス固化体取り扱いクレーンは、上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは勿論である。 【0052】 【発明の効果】以上述べたように、本発明のガラス固化体取り扱いクレーンによれば、下記のような優れた効果を奏し得る。 【0053】(1)本発明の請求項1あるいは請求項2に記載のガラス固化体取り扱いクレーンのいずれにおいても、スプライン軸及び救援用ねじ軸が静止している状態で、駆動機構によって走行用ねじ軸を回転させると、当該走行用ねじ軸長手方向へ走行用ナットが移動するので、走行用ナットから移動部材を経て移動拘束部材に伝達される推力によりトロリを移動させることができる。 【0054】(2)また、駆動機構の故障により走行用ねじ軸が回転しないときに、救援駆動機構によってスプライン軸を回転させると走行用ナットに対する従動部材の係合が解除され、次いで救援用ねじ軸を所定方向へ回転させると、トロリの払い出し位置側から救援用ナットが当接するので、受け入れ位置側へトロリを押し出すことが容易にできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000099 【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月2日(2001.3.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062236 【弁理士】 【氏名又は名称】山田 恒光 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−257992(P2002−257992A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月11日(2002.9.11) |
| 【出願番号】 |
特願2001−58280(P2001−58280) |
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