| 【発明の名称】 |
原子力用バグフィルタ |
| 【発明者】 |
【氏名】大森 直思
【氏名】渡辺 正昭
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| 【要約】 |
【課題】原子力用バグフィルタの袋状フィルタ部材とフィルタ部材取付用格子状枠体の分離を容易なものとし、フィルタ部材取付用格子状枠体を再使用または再利用することができるようにした原子力用バグフィルタを提供すること。
【解決手段】複数個の袋状フィルタ部材と、前記袋状フィルタ部材の口縁を収容自在とした押し込み溝を有する格子状内枠体と、前記格子状内枠体全体を没入させるための没入溝を有する格子状外枠体からなり、前記格子状内枠体を、押し込み溝に前記袋状フィルタ部材の口縁が押し込まれた状態で、前記格子状外枠体の没入溝に没入させ、前記格子状内枠体の押し込み溝の内周縁と前記格子状外枠体の没入溝の内周面とで前記袋状フィルタ部材の口縁を挟持固定するようにしたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数個の袋状フィルタ部材と、前記袋状フィルタ部材の口縁を収容自在とした押し込み溝を有する格子状内枠体と、前記格子状内枠体全体を没入させるための没入溝を有する格子状外枠体からなり、前記格子状内枠体を、押し込み溝に前記袋状フィルタ部材の口縁が押し込まれた状態で、前記格子状外枠体の没入溝に没入させ、前記格子状内枠体の押し込み溝の内周縁と前記格子状外枠体の没入溝の内周面とで前記袋状フィルタ部材の口縁を挟持固定するようにしたことを特徴とする原子力用バグフィルタ。 【請求項2】 前記格子状外枠体の没入溝をテーパーを設けた起立片で構成したことを特徴とする請求項1記載の原子力用バグフィルタ。 【請求項3】 前記格子状内枠体と格子状外枠体が耐腐食性材質からなることを特徴とする請求項1または2記載の原子力用バグフィルタ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、袋状フィルタ部材取付用格子状枠体を再使用または再利用することができる原子力用バグフィルタに関する。ここで、「再使用」とは洗浄等の処理により放射性同位元素を除去して原子力用バグフィルタとして使用することを意味し、「再利用」とは原子力用バグフィルタとしては使用しないが、洗浄等の処理により放射性同位元素を除去してその後再資源として別目的に利用することを意味する。 【0002】 【従来の技術】従来の原子力用バグフィルタ(原子力用吹流しフィルタ)は、本出願人が先に出願した実公平6−16384号公報に開示されている通り、可燃性材料からなる袋状フィルタ部材を可燃性材料からなるフィルタ部材取付用格子状枠体の各挟持用桟部で挟持し、かつ、リベット等の合成樹脂製螺子固定具により前記袋状フィルタ部材の口縁を桟部に螺挿して締め付け固定し、さらに、前記フィルタ部材取付用格子状枠体を保護するために、前記フィルタ部材取付用格子状枠体の後方から金属製アタッチメント後枠でこれを被覆し、そして前方から金属製アタッチメント前枠を前記金属製アタッチメント後枠の外周を被覆するように嵌合していた。上記の原子力用バグフィルタは、以上の構成とすることで、金属製アタッチメント前枠及び後枠を除く、袋状フィルタ部材、フィルタ部材取付用格子状枠体、合成樹脂製螺子固定具の全てを焼却することができるものであった。従って、これらを焼却した場合、焼却後の容量を著しく減少でき、放射性廃棄物の廃棄用ドラム缶への収容保管効率が著しく向上した点において優れたものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】フィルタ部材取付用格子状枠体は、再使用や再利用できることが望ましい。しかしながら、前記袋状フィルタ部材は、前記フィルタ部材取付用格子状枠体にリベット等の合成樹脂製螺子固定具により締め付け固定されているために、原子力用バグフィルタを解体した際、前記フィルタ部材取付用格子状枠体に前記フィルタ部材の一部が残ってしまうことがあった。前記袋状フィルタ部材には放射性の塵埃が付着している可能性があるため、前記袋状フィルタ部材が残ったフィルタ部材取付用格子状枠体は、再使用も再利用もできず、焼却せざるを得なかった。そこで本発明は、原子力用バグフィルタの袋状フィルタ部材とフィルタ部材取付用格子状枠体の分離を容易なものとし、フィルタ部材取付用格子状枠体を再使用または再利用することができるようにした原子力用バグフィルタを提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、本発明の原子力用バグフィルタは、請求項1記載の通り、複数個の袋状フィルタ部材と、前記袋状フィルタ部材の口縁を収容自在とした押し込み溝を有する格子状内枠体と、前記格子状内枠体全体を没入させるための没入溝を有する格子状外枠体からなり、前記格子状内枠体を、押し込み溝に前記袋状フィルタ部材の口縁が押し込まれた状態で、前記格子状外枠体の没入溝に没入させ、前記格子状内枠体の押し込み溝の内周縁と前記格子状外枠体の没入溝の内周面とで前記袋状フィルタ部材の口縁を挟持固定するようにしたことを特徴とする。また、請求項2記載の原子力用バグフィルタは、請求項1記載の原子力用バグフィルタにおいて、前記格子状外枠体の没入溝をテーパーを設けた起立片で構成したことを特徴とする。また、請求項3記載の原子力用バグフィルタは、請求項1または2記載の原子力用バグフィルタにおいて、前記格子状内枠体と格子状外枠体が耐腐食性材質からなることを特徴とする。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の原子力用バグフィルタは、複数個の袋状フィルタ部材と、前記袋状フィルタ部材の口縁を収容自在とした押し込み溝を有する格子状内枠体と、前記格子状内枠体全体を没入させるための没入溝を有する格子状外枠体からなり、前記格子状内枠体を、押し込み溝に前記袋状フィルタ部材の口縁が押し込まれた状態で、前記格子状外枠体の没入溝に没入させ、前記格子状内枠体の押し込み溝の内周縁と前記格子状外枠体の没入溝の内周面とで前記袋状フィルタ部材の口縁を挟持固定するようにしたことを特徴とするものである。 【0006】本発明に使用される袋状フィルタ部材としては、例えば、ガラス繊維、合成繊維またはこれらを組み合わせたフェルトを主材とし、その外面にガラス繊維、合成繊維またはこれらを組み合わせた不織布を外被材として一体に重合したものが挙げられる。 【0007】本発明に使用される格子状内枠体と格子状外枠体としては、ステンレスや樹脂等の耐腐食性材質からなり、かつ、表面が平滑であるものが望ましい。耐腐食性材質からなる枠体を使用することにより、その再使用や再利用を複数回にわたって可能ならしめ、表面が平滑であるものを使用することにより、除染作業での放射性の塵埃の効果的な除去を可能ならしめる。これらに点において、耐腐食性材質としてはステンレスが特に望ましい。 【0008】押し込み溝に袋状フィルタ部材の口縁が押し込まれた状態の格子状内枠体を格子状外枠体に気密性をもって嵌合させることができるように、格子状外枠体の没入溝は、テーパーを設けた起立片で構成することが望ましい。 【0009】 【実施例】本発明の原子力用バグフィルタの一実施例を図1乃至図4を用いて説明する。図1は原子力用バグフィルタの一実施例の全体(分解)斜視図、図2はその平面図、図3は図1のIII−III線による断面図、図4は図3のA部拡大図である。本発明の原子力用バグフィルタは、複数個の袋状フィルタ部材1と、前記袋状フィルタ部材の口縁を収容自在とした押し込み溝2aを有する格子状内枠体2と、前記格子状内枠体全体を没入させるための没入溝3aを有する格子状外枠体3からなる。図1および図2は複数個のフィルタ部材1が格子状内枠体2と格子状外枠体3とで挟持固定された状態を示す図である。個々の袋状フィルタ部材1の口縁は格子状内枠体2の押し込み溝2aに押し込まれ、前記格子状内枠体2は、その状態で全体が格子状外枠体3の没入溝3aに没入されている(図3および図4参照)。これにより、前記格子状内枠体2の押し込み溝2aの内周縁2bと前記格子状外枠体3の没入溝3aの内周面3bとで前記袋状フィルタ部材1の口縁が挟持固定される。図3および図4に示すように、袋状フィルタ部材の口縁が格子状内枠体と格子状外枠体から容易に抜け落ちて抜けてしまわないように、袋状フィルタ部材の口縁は格子状内枠体の押し込み溝内で外向きに折り返しておくことが望ましい。特に、折り返し部を糸4で平縫いして固定することにより、袋状フィルタ部材の口縁の強度向上と折り返し形状の保持を十分に図ることができる。また、袋状フィルタ部材の口縁を格子状内枠体の押し込み溝の内周縁と格子状外枠体の没入溝の内周面とで挟持固定した際、格子状内枠体と格子状外枠体が気密性を持って勘合することができるように、前記格子状外枠体の没入溝はテーパーを設けた起立片で構成することが望ましい。格子状内枠体と格子状外枠体を強固に固定する方法としては、板バネで格子状内枠体と格子状外枠体を挟み込んで固定する方法や格子状内枠体に穴を、格子状外枠体に突起を設けておき、両者を係合する方法等がある。特に、所定の位置にビス穴を設けておき、格子状内枠体を格子状外枠体に没入させた後、両者をビス止めすることができるようにすれば、原子力バグフィルタをより強固なものとすることができる。 【0010】以上の構成とすることで、リベット等の合成樹脂製螺子固定具などを用いることなく、袋状フィルタ部材を枠体に固定することが可能となる。従って、フィルタを解体する際、袋状フィルタ部材と枠体の分離が容易になり、枠体を再使用または再利用することが可能となる。 【0011】 【発明の効果】本発明の原子力用バグフィルタは、複数個の袋状フィルタ部材と、前記袋状フィルタ部材の口縁を収容自在とした押し込み溝を有する格子状内枠体と、前記格子状内枠体全体を没入させるための没入溝を有する格子状外枠体からなり、前記格子状内枠体を、押し込み溝に前記袋状フィルタ部材の口縁が押し込まれた状態で、前記格子状外枠体の没入溝に没入させ、前記格子状内枠体の押し込み溝の内周縁と前記格子状外枠体の没入溝の内周面とで前記袋状フィルタ部材の口縁を挟持固定するようにしたので、リベット等の合成樹脂製螺子固定具などを用いることなく、袋状フィルタ部材を枠体に固定することができる。従って、フィルタを解体する際、袋状フィルタ部材と枠体を容易に分離することが可能となり、袋状フィルタ部材のみを放射性廃棄物として廃棄し、枠体は洗浄等の処理後、再使用や再利用することが可能となる。従って、放射性廃棄物の量を低減することができる。さらに、枠体が腐食したり破損したりしてしまい、枠体として再使用や再利用できない場合でも、洗浄等の処理の後、資源ゴミとして再利用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000232760 【氏名又は名称】日本無機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年6月19日(2000.6.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087745 【弁理士】 【氏名又は名称】清水 善▲廣▼ (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−6085(P2002−6085A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月9日(2002.1.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−183638(P2000−183638) |
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