| 【発明の名称】 |
蒸気発生装置用伝熱管、蒸気発生装置、および高速増殖炉 |
| 【発明者】 |
【氏名】碓井 志典
【氏名】戸田 幹雄
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| 【要約】 |
【課題】ナトリウムと水との接触を阻止し、安全性に優れた蒸気発生装置を提供すること。
【解決手段】熱交換用の伝熱管5を備えた蒸気発生装置において、伝熱管5を、3重の同心円状に配置された管6、7、8にて構成するとともに、各管6、7、8相互の隙間9、10に高熱伝導性の液体金属(鉛ビスマス)を導入すること。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 熱交換用の伝熱管を備えた蒸気発生装置において、前記伝熱管を、3重の同心円状に配置された管にて構成するとともに、各管相互の隙間に高熱伝導性の液体金属を導入したことを特徴とする蒸気発生装置。 【請求項2】 熱交換用の伝熱管を備えた蒸気発生装置において、前記伝熱管を、3重の同心円状に配置された内側管、中央管、外側管にて構成するとともに、前記内側管と前記中央管との間、前記中央管と前記外側管との間にそれぞれ隙間を設け、前記各隙間に高熱伝導性の液体金属を導入したことを特徴とする蒸気発生装置。 【請求項3】 請求項2に記載の蒸気発生装置において、前記内側管と前記中央管との間の隙間を保つ第1の隙間保持体と、前記中央管と前記外側管との間の隙間を保つ第2の隙間保持体とを備えたことを特徴とする蒸気発生装置。 【請求項4】 請求項3に記載の蒸気発生装置において、前記第1および第2の隙間保持体を前記中央管に備えたことを特徴とする蒸気発生装置。 【請求項5】 請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の蒸気発生装置において、前記高熱伝導性の液体金属を貯蔵する貯蔵容器を備え、前記貯蔵容器と前記各隙間とを連通させたことを特徴とする蒸気発生装置。 【請求項6】 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の蒸気発生装置において、前記高熱伝導性の液体金属として鉛ビスマス(PbBi)を用いたことを特徴とする蒸気発生装置。 【請求項7】 請求項2乃至6のうちいずれか1項に記載の蒸気発生装置において、前記内側管の内側に蒸気発生材、前記外側管の外側に前記蒸気発生材よりも温度が高い高温流体を流通させ、前記高温流体の熱を、前記外側管、前記外側管と前記中央管との隙間に導入された高熱伝導性の液体金属、前記中央管、前記中央管と前記内側管との隙間に導入された高熱伝導性の液体金属、前記内側管を介して前記蒸気発生材に移動させ、前記蒸気発生材から蒸気を発生させるようにしたことを特徴とする蒸気発生装置。 【請求項8】 請求項7に記載の蒸気発生装置において、前記内側管の内側を流通する高温流体の圧力を、前記中央管と前記内側管との隙間に導入された高熱伝導性の液体金属の圧力よりも高くしたことを特徴とする蒸気発生装置。 【請求項9】 請求項8に記載の蒸気発生装置において、前記内側管にリークが発生した場合には、前記内側管の内側から、前記中央管と前記内側管との隙間側へと流出した前記蒸気発生材の、前記高熱伝導性の液体金属に含まれる濃度を検出することによって前記リークを検知する濃度検出手段を備えたことを特徴とする蒸気発生装置。 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の蒸気発生装置において、前記内側管にリークが発生した場合には、前記内側管の内側から、前記中央管と前記内側管との隙間側へと放出された圧力によってもたらされる増加圧力を検知することによって前記リークを検知する圧力検出手段を備えたことを特徴とする蒸気発生装置。 【請求項11】 請求項8乃至10のうちいずれか1項に記載の蒸気発生装置において、前記各隙間と連通し、前記高熱伝導性の液体金属を貯蔵する貯蔵容器と、前記貯蔵容器に備えられ、前記内側管にリークが発生した場合には、前記内側管の内側から、前記中央管と前記内側管との隙間側へと放出される圧力によってもたらされる増加圧力を吸収するためのカバーガス領域とを備えたことを特徴とする蒸気発生装置。 【請求項12】 請求項7乃至11のうちいずれか1項に記載の蒸気発生装置において、前記蒸気発生材を水、前記高温流体をナトリウム(Na)としたことを特徴とする蒸気発生装置。 【請求項13】 蒸気発生装置に備えられ、蒸気発生材と高温流体との熱交換を行う蒸気発生装置用伝熱管であって、3重の同心円状に配置された管にて構成するとともに、各管相互の隙間に高熱伝導性の液体金属を導入したことを特徴とする蒸気発生装置用伝熱管。 【請求項14】 蒸気発生装置に備えられ、被冷却材と冷却材との熱交換を行う蒸気発生装置用伝熱管であって、3重の同心円状に配置された内側管、中央管、外側管にて構成するとともに、前記内側管と前記中央管との間、前記中央管と前記外側管との間にそれぞれ隙間を設け、前記各隙間に高熱伝導性の液体金属を導入したことを特徴とする蒸気発生装置用伝熱管。 【請求項15】 請求項14に記載の蒸気発生装置用伝熱管において、前記内側管と前記中央管との間の隙間を保つ第1の隙間保持体と、前記中央管と前記外側管との間の隙間を保つ第2の隙間保持体とを備えたことを特徴とする蒸気発生装置用伝熱管。 【請求項16】 請求項15に記載の蒸気発生装置用伝熱管において、前記第1および第2の隙間保持体を前記中央管に備えたことを特徴とする蒸気発生装置用伝熱管。 【請求項17】 請求項13乃至16のうちいずれか1項に記載の蒸気発生装置用伝熱管において、前記高熱伝導性の液体金属として鉛ビスマス(PbBi)を用いたことを特徴とする蒸気発生装置用伝熱管。 【請求項18】 請求項14乃至17のうちいずれか1項に記載の蒸気発生装置用伝熱管において、前記内側管の内側に蒸気発生材、前記外側管の外側に前記蒸気発生材よりも温度が高い高温流体を流通させ、前記高温流体の熱を、前記外側管、前記外側管と前記中央管との隙間に導入された高熱伝導性の液体金属、前記中央管、前記中央管と前記内側管との隙間に導入された高熱伝導性の液体金属、前記内側管を介して前記蒸気発生材に移動させ、前記蒸気発生材から蒸気を発生させるようにしたことを特徴とする蒸気発生装置用伝熱管。 【請求項19】 請求項18に記載の蒸気発生装置用伝熱管において、前記内側管の内側を流通する高温流体の圧力を、前記中央管と前記内側管との隙間に導入された高熱伝導性の液体金属の圧力よりも高くしたことを特徴とする蒸気発生装置用伝熱管。 【請求項20】 請求項18または請求項19に記載の蒸気発生装置用伝熱管において、前記蒸気発生材を水、前記高温流体をナトリウム(Na)としたことを特徴とする蒸気発生装置用伝熱管。 【請求項21】 冷却材としてナトリウムを用いた高速増殖炉であって、炉心に装荷された核燃料の核分裂により発生する核分裂エネルギーによって前記冷却材を加熱し、請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の蒸気発生装置を用いて、前記加熱された冷却材であるナトリウムと、水との熱交換を行い、前記水を蒸気に転換するようにしたことを特徴とする高速増殖炉。 【請求項22】 冷却材としてナトリウムを用いた高速増殖炉であって、核燃料が装荷されてなる炉心が配置された原子炉容器を含み、前記炉心を冷却する前記冷却材を循環させる第1のループと、前記第1のループに備えられ、前記核燃料の核分裂により発生する核分裂エネルギーによって発熱した炉心を冷却し、自身は加熱される前記冷却材であるナトリウムと水との熱交換を行い前記水を蒸気に転換させる、請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の蒸気発生装置とを備えたことを特徴とする高速増殖炉。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気発生装置用伝熱管、蒸気発生装置、および高速増殖炉に係り、更に詳しくは、物理的に独立している複数の同心円状の管から構成される蒸気発生装置用伝熱管、およびこの蒸気発生装置用伝熱管を用いることによって、万が一、一方の管が破損した場合であっても、他方の管が同時に破損することのない蒸気発生装置、更には、この蒸気発生装置を用いることによって、2次ナトリウム系ループを省略することが可能な高速増殖炉に関する。 【0002】 【従来の技術】従来主流の高速増殖炉は、冷却材としてナトリウムが使用されている。ナトリウムは水と接触すると爆発的な化学反応を生じる物質であることが知られている。したがって、図7の系統概要図に示すように、蒸気発生装置39の伝熱管破損が生じても、原子炉内を循環し放射性を帯びたナトリウムと水とが接触し爆発反応を引き起こすことが無いように、1次ナトリウム系ループ40の他に、2次ナトリウム系ループ41が設けられている。 【0003】1次ナトリウム系ループ40には、このループ内においてナトリウムを循環させるための1次循環ポンプ42が備えられている。この1次循環ポンプ42によって冷却材であるナトリウムが1次ナトリウム系ループ40内を循環する。この1次ナトリウム系ループ40は、原子炉容器43、中間熱交換器44に導かれており、これによって、原子炉容器43内の炉心45で発生した熱が、1次ナトリウム系ループ40を循環するナトリウムによって除去される。一方、このナトリウムは、炉心45において加熱された後に、中間熱交換器44に導かれる。そして、中間熱交換器44において、2次ナトリウム系ループ41内を循環するナトリウムによって冷却され、再び原子炉容器43側に導かれる。 【0004】一方、2次ナトリウム系ループ41にもまた、このループ内においてナトリウムを循環させるための2次循環ポンプ46が備えられている。この2次循環ポンプ46によって冷却材であるナトリウムが2次ナトリウム系ループ41内を循環する。この2次ナトリウム系ループ41は、中間熱交換器44、蒸気発生装置39に導かれており、これによって、中間熱交換器44において、1次ナトリウム系ループ40内を循環するナトリウムが、2次ナトリウム系ループ41内を循環するナトリウムによって冷却される。一方、2次ナトリウム系ループ41内を循環するナトリウムは、中間熱交換器44において加熱された後に、蒸気発生装置39に導かれる。そして、蒸気発生装置39において、水ループ47内を循環する冷却水によって冷却され、再び2次ナトリウム系ループ41内を循環する。 【0005】この水ループ47には、このループ内において水を循環させる給水ポンプ48が備えられている。この給水ポンプ48によって水がこの水ループ47内を循環する。この水ループ47は、蒸気発生装置39、タービン49に導かれており、これによって、蒸気発生装置39において、2次ナトリウム系ループ41内を循環するナトリウムが、水ループ47内を循環する水によって冷却される。一方、水ループ47内を循環する水は、蒸気発生装置39において加熱され蒸気となってタービン49に導かれ、タービン49の回転に供される。そして、この蒸気によってタービン49が回転することによって発電される。 【0006】上述したように、冷却材としてナトリウムを用いた高速増殖炉では、2次ナトリウム系ループ41を設けることによって、万が一、蒸気発生装置39の伝熱管に破損が生じても、ナトリウムと水との反応による圧力上昇や反応物生成によって炉心の健全性が損なわれないような対策が講じられている。 【0007】このように、冷却材としてナトリウムを用いた高速増殖炉プラントでは、2次ナトリウム系ループ41が設置されており、この2次ナトリウム系ループ41を削除することが経済的に有利なプラントとなる。 【0008】その有望な概念として、蒸気発生装置の伝熱管として、図8にその断面図を示すような二重管伝熱管51を用いるという概念がある。 【0009】このような二重管伝熱管51を用いた蒸気発生装置は、図8および図9(a)に示すように、その内側に高圧の水蒸気の流れる内管6と、その外側をナトリウムが流れる外管8とが機械的に密着した密着二重管や、図9(b)に示すように、内管6と外管8との間に0.4mm程度の組網線52を挟んだ組網線入り二重管がある。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような二重管伝熱管51を用いた蒸気発生装置を適用した高速増殖炉では、以下のような問題がある。 【0011】すなわち、図9に示すような二重管伝熱管51は、素材メーカーで製作されるため、製造法が同じという理由で伝熱管の安全シナリオ構築上、内管6と外管8との同時破損を回避することが困難である。 【0012】つまり、図9に示すような二重管伝熱管51は、内管6と外管8とが機械的に接触しているため、一方の管が破損した場合の機械的荷重が他方の管に伝達され、他方の管の破損を引き起こすものとみなされる。このように、図9に示すような二重管伝熱管51は、単管による伝熱管と同じと見なされるために、このような二重管伝熱管51を蒸気発生装置1に適用しても2次ナトリウム系ループ41を削除することはできないという問題がある。 【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、ナトリウムを冷却材として用いた高速増殖炉において用いられる蒸気発生装置の伝熱管を、複数の同心円状の管から構成し、各々の管の間に隙間を設けることにより、万が一、一方の管が破損した場合であっても、その機械的荷重が他方の管に伝達されることがないようにし、もって、複数の同心円状の管が同時破損することのない蒸気発生装置用伝熱管を提供することにある。 【0014】また、その第2の目的は、ナトリウムと水との間の熱交換を行い蒸気を発生させる蒸気発生装置に、第1の目的に記載したような蒸気発生装置用伝熱管を適用することによって、万が一、一方の管が破損した場合であっても、ナトリウムと水との接触を阻止し、安全性に優れた蒸気発生装置を提供することにある。 【0015】更にまた、その第3の目的は、ナトリウムを冷却材として用いた高速増殖炉において、第2の目的に記載したような蒸気発生装置を適用することによって、2次ナトリウム系ループを削除することが可能で、経済的に優れた高速増殖炉を提供することにある。 【0016】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。 【0017】すなわち、請求項1の発明では、熱交換用の伝熱管を備えた蒸気発生装置において、伝熱管を、3重の同心円状に配置された管にて構成するとともに、各管相互の隙間に高熱伝導性の液体金属を導入する。 【0018】請求項2の発明では、熱交換用の伝熱管を備えた蒸気発生装置において、伝熱管を、3重の同心円状に配置された内側管、中央管、外側管にて構成するとともに、内側管と中央管との間、中央管と外側管との間にそれぞれ隙間を設け、各隙間に高熱伝導性の液体金属を導入する。 【0019】請求項3の発明では、請求項2の発明の蒸気発生装置において、内側管と中央管との間の隙間を保つ第1の隙間保持体と、中央管と外側管との間の隙間を保つ第2の隙間保持体とを備える。 【0020】請求項4の発明では、請求項3の発明の蒸気発生装置において、第1および第2の隙間保持体を中央管に備える。 【0021】請求項5の発明では、請求項1乃至4のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、高熱伝導性の液体金属を貯蔵する貯蔵容器を備え、貯蔵容器と各隙間とを連通させる。 【0022】請求項6の発明では、請求項1乃至5のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、高熱伝導性の液体金属として鉛ビスマス(PbBi)を用いる。 【0023】請求項7の発明では、請求項2乃至6のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、内側管の内側に蒸気発生材、外側管の外側に蒸気発生材よりも温度が高い高温流体を流通させ、高温流体の熱を、外側管、外側管と中央管との隙間に導入された高熱伝導性の液体金属、中央管、中央管と内側管との隙間に導入された高熱伝導性の液体金属、内側管を介して蒸気発生材に移動させ、蒸気発生材から蒸気を発生させる。 【0024】請求項8の発明では、請求項7の発明の蒸気発生装置において、内側管の内側を流通する高温流体の圧力を、中央管と内側管との隙間に導入された高熱伝導性の液体金属の圧力よりも高くする。 【0025】請求項9の発明では、請求項8の発明の蒸気発生装置において、内側管にリークが発生した場合には、内側管の内側から、中央管と内側管との隙間側へと流出した蒸気発生材の、高熱伝導性の液体金属に含まれる濃度を検出することによってリークを検知する濃度検出手段を備える。 【0026】請求項10の発明では、請求項8または請求項9の発明の蒸気発生装置において、内側管にリークが発生した場合には、内側管の内側から、中央管と内側管との隙間側へと放出された圧力によってもたらされる増加圧力を検知することによってリークを検知する圧力検出手段を備える。 【0027】請求項11の発明では、請求項8乃至10のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、各隙間と連通し、高熱伝導性の液体金属を貯蔵する貯蔵容器と、貯蔵容器に備えられ、内側管にリークが発生した場合には、内側管の内側から、中央管と内側管との隙間側へと放出される圧力によってもたらされる増加圧力を吸収するためのカバーガス領域とを備える。 【0028】請求項12の発明では、請求項7乃至11のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、蒸気発生材を水、高温流体をナトリウム(Na)とする。 【0029】請求項13の発明では、蒸気発生装置に備えられ、蒸気発生材と高温流体との熱交換を行う蒸気発生装置用伝熱管であって、3重の同心円状に配置された管にて構成するとともに、各管相互の隙間に高熱伝導性の液体金属を導入する。 【0030】請求項14の発明では、蒸気発生装置に備えられ、被冷却材と冷却材との熱交換を行う蒸気発生装置用伝熱管であって、3重の同心円状に配置された内側管、中央管、外側管にて構成するとともに、内側管と中央管との間、中央管と外側管との間にそれぞれ隙間を設け、各隙間に高熱伝導性の液体金属を導入する。 【0031】請求項15の発明では、請求項14の発明の蒸気発生装置用伝熱管において、内側管と中央管との間の隙間を保つ第1の隙間保持体と、中央管と外側管との間の隙間を保つ第2の隙間保持体とを備える。 【0032】請求項16の発明では、請求項15の発明の蒸気発生装置用伝熱管において、第1および第2の隙間保持体を中央管に備える。 【0033】請求項17の発明では、請求項13乃至16のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置用伝熱管において、高熱伝導性の液体金属として鉛ビスマス(PbBi)を用いる。 【0034】請求項18の発明では、請求項14乃至17のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置用伝熱管において、内側管の内側に蒸気発生材、外側管の外側に蒸気発生材よりも温度が高い高温流体を流通させ、高温流体の熱を、外側管、外側管と中央管との隙間に導入された高熱伝導性の液体金属、中央管、中央管と内側管との隙間に導入された高熱伝導性の液体金属、内側管を介して蒸気発生材に移動させ、蒸気発生材から蒸気を発生させる。 【0035】請求項19の発明では、請求項18の発明の蒸気発生装置用伝熱管において、内側管の内側を流通する高温流体の圧力を、中央管と内側管との隙間に導入された高熱伝導性の液体金属の圧力よりも高くする。 【0036】請求項20の発明では、請求項18または請求項19の発明の蒸気発生装置用伝熱管において、蒸気発生材を水、高温流体をナトリウム(Na)とする。 【0037】請求項21の発明では、冷却材としてナトリウムを用いた高速増殖炉であって、炉心に装荷された核燃料の核分裂により発生する核分裂エネルギーによって冷却材を加熱し、請求項1乃至12のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置を用いて、加熱された冷却材であるナトリウムと、水との熱交換を行い、水を蒸気に転換する。 【0038】請求項22の発明では、冷却材としてナトリウムを用いた高速増殖炉であって、核燃料が装荷されてなる炉心が配置された原子炉容器を含み、炉心を冷却する冷却材を循環させる第1のループと、第1のループに備えられ、核燃料の核分裂により発生する核分裂エネルギーによって発熱した炉心を冷却し、自身は加熱される冷却材であるナトリウムと水との熱交換を行い水を蒸気に転換させる、請求項1乃至12のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置とを備える。 【0039】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。 【0040】なお、以下の各実施の形態の説明に用いる図中の符号は、図7から図9と同一部分については同一符号を付して示すことにする。 【0041】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施の形態を図1から図5を用いて説明する。 【0042】図1は第1の実施の形態に係る蒸気発生装置の全体構成の一例を示す断面図、図2は伝熱管の詳細を示す断面図、図3は図2中に示すA−A線に沿った断面図である。 【0043】すなわち、本実施の形態に係る蒸気発生装置1は、上部鏡2および下部鏡3と接続している容器4内に、複数の伝熱管5を配してなる。 【0044】伝熱管5は、図2および図3に示すように、内管6、中央管7、外管8を同心円状に配し、それぞれの管の間に、伝熱を阻害しない範囲で隙間9、10(約0.5mm:これは製作性や伝熱上から決める数字で任意)を備えている。それぞれの管は例えば12Crや9CrといったCr鋼によって製造するが、一般的に伝熱管に用いられている材料であれば、その他の鋼材を用いて製造しても良い。 【0045】このように、伝熱管5は、内管6と中央管7との間の隙間9、中央管7と外管8との間の隙間10をそれぞれ備えていることによって、各々の管6、7、8を互いに分離させている。したがって、万が一、内管6もしくは外管8が破損した場合であっても、その破損時の圧力は、中央管7が保持し、機械的な荷重も中央管7が吸収するため、内管6と外管8と同時には破損しないようにしている。また、製作工程上も、工場で管を3重に組み上げ、素管の製作及び組立製作も分離していることから、同一の材料とは見なされず同一起因事象による同時破損を問われない。 【0046】下部鏡3には、冷却水入口ノズル11を備えている。この冷却水入口ノズル11は、伝熱管5の内管6の下端部に接続しており、内管6の内部に冷却水Wを供給する。このように伝熱管5に供給された冷却水Wは、内管6内を上昇する。そして、後述するように、上昇途中において外管8の外側を下降する高温のナトリウム(Na)と熱交換を行い、ナトリウムから熱を奪ってナトリウムを冷却する一方、自らはこの熱を受熱することによって蒸気となる。 【0047】上部鏡2には、蒸気出口ノズル12を備えている。この蒸気出口ノズル12は、伝熱管5の内管6の上端部に接続しており、内管6の内部を上昇してくる蒸気を、例えばタービン回転用の蒸気としてタービン設備に供給したり、あるいは熱源として供給する。 【0048】また、下部鏡3には、鉛ビスマス供給口14を備えている。この鉛ビスマス供給口14は、容器4の内部に熱伝導性の高い液体金属として例えば鉛ビスマス(PbBi)を供給する。このように容器4の内部に供給された鉛ビスマスは、図2に示すように、下部分離板16の下端部から、伝熱管5の内管6と中央管7との間の隙間9、および中央管7と外管8との間の隙間10に導入されるようにしている。つまり、容器4と下部鏡3とを分離する下部分離板16は、伝熱管5を貫通させるための貫通穴を備えており、この貫通穴に伝熱管5の外管8の下部をシール溶接している。この場合、外管8および中央管7の下端部は、下部分離板16の下端部とほぼ一致させている。 【0049】同様に、容器4と上部鏡2とを分離する上部分離板17もまた、伝熱管5を貫通させるための貫通穴を備えており、この貫通穴に伝熱管5の外管8の上部をシール溶接している。この場合、外管8および中央管7の上端部は、上部分離板17の上端部とほぼ一致させている。なお、中央管7の上端部には、図4に示すようなツバ18を備えており、図2に示すようにこのツバ18を上部分離板17の上端部に引っ掛ける。これによって、中央管7が容器4から下部鏡3側へと抜け落ちないようにしている。 【0050】このような構成とすることによって、各々の隙間9、10は下部鏡3側、および上部鏡2側において互いに連通し、かつ、各隙間9、10には、鉛ビスマス供給口14から供給された鉛ビスマスが導入されるようになる。 【0051】また、図4に示すように、内管6および中央管7にスペーサワイヤ20をスパイラル状に巻くことによって、隙間9、10の間隔を保持している。なお、スペーサワイヤ20を巻く代わりに、図5の断面図に示すように、中央管7に突起部21、22を備え、これによって隙間9、10の間隔を保持するようにしても良い。すなわち、中央管7の外向きに備えた突起部21によって隙間10の間隔を保持し、中央管7の内向きに備えた突起部22によって隙間9の間隔を保持するようにしても良い。なお、両隙間9、10の間隔は、同じでも、同じでなくても構わない。 【0052】本実施の形態に係る蒸気発生装置1では、下部鏡3の内部、各隙間9、10の内部を鉛ビスマスで満たすために、上部鏡2内の鉛ビスマス液面23まで、鉛ビスマスを鉛ビスマス供給口14から供給する。なお、上部鏡2内部の鉛ビスマス液面23の上部空間は、例えばアルゴンガスなどの不活性ガスを充満させたカバーガス領域24としている。更に、上部鏡2には、カバーガス領域24と空間的に連通している圧力放出ノズル25を備えている。 【0053】上部鏡2の内部には、鉛ビスマスに含まれる湿度を測定する湿分計27を備えている。また、圧力放出ノズル25には圧力計28を備え、カバーガス領域24の圧力が上昇した場合には、この圧力計28によって、それを検知できるようにしている。 【0054】一方、容器4には、ナトリウム入口ノズル30とナトリウム出口ノズル31とを備えている。ナトリウム入口ノズル30は、高温のナトリウムを容器4内に導入するためのノズルである。また、ナトリウム出口ノズル31は、容器4に導入されたナトリウムを排出するためのノズルである。このナトリウム入口ノズル30から容器4内に導入された高温のナトリウムは、伝熱管5の外管8の外側を下降する過程において、内管6の内部を上昇する冷却水Wとの間で、伝熱管5を介した熱交換を行い、冷却水Wを蒸発させる一方、自らは冷却されて低温のナトリウムとなり、ナトリウム出口ノズル31から蒸気発生装置1の外部に排出されるようにしている。なお、冷却水Wとナトリウムとの間で行われる熱交換は、外管8、隙間10に導入されている鉛ビスマス、中央管7、隙間9に導入されている鉛ビスマス、内管6を介した熱伝達によって行われるが、鉛ビスマスは、熱伝導性が高い物質であることから、伝熱管5の断面径方向に沿ってなされるこのような熱伝達の効率を著しく低下させることはない。 【0055】このように構成することによって、本実施の形態に係る蒸気発生装置1は、図3に示すように、伝熱管5の内管6の内側に冷却水Wを、隙間9、10に鉛ビスマス(PbBi)を、外管8の外側にナトリウム(Na)を導入する。なお、圧力を比較すると、内管6の内側、次いで隙間9、10、外管8の外側の順に圧力を低くしている。一例として、内管6の内側の圧力は約160気圧、外管8の外側の圧力は約1〜2気圧としている。 【0056】次に、以上のように構成した本実施の形態に係る蒸気発生装置の作用について説明する。 【0057】本実施の形態に係る蒸気発生装置1では、その下部に設けられた冷却水入口ノズル11から、伝熱管5の内管6の内側に、冷却水Wが高圧(約160気圧)で導入される。導入された冷却水Wは内管6の内部を上昇して行く。 【0058】また、鉛ビスマス供給口14から伝熱管5の隙間9および隙間10には、熱伝導性の高い液体金属である鉛ビスマスが導入される。なお、隙間9および隙間10の圧力は、内管6の内部圧力よりも低く、外管8の外側圧力よりも高い。 【0059】更に、ナトリウム入口ノズル30から、伝熱管5の外管8の外側に、高温のナトリウムがほぼ常圧(約1〜2気圧)で導入される。導入された高温のナトリウムは、外管8の外側を下降して行く。 【0060】これによって、上昇する冷却水Wと、下降する高温のナトリウムとの間における熱交換が伝熱管5を介してなされる。すなわち、高温のナトリウムが下降している外管8の外側から、冷却材が上昇している内管6の内側へ熱が伝達する。この熱の伝達は、外管8、隙間10に導入されている鉛ビスマス、中央管7、隙間9に導入されている鉛ビスマス、内管6を介して行われるが、鉛ビスマスは、熱伝導性が高い物質であることから、伝熱管5の断面径方向に沿ってなされるこのような熱伝達は、効率良く行われる。 【0061】これによって、外管8の外側のナトリウムは冷却され、ナトリウム出口ノズル31から排出される。一方、内管6の内側の冷却水Wは、蒸気に転換され、この蒸気は、蒸気出口ノズル12から排出される。 【0062】次に、万が一、伝熱管5の内管6および外管8のうちのいずれかの管が破損した場合の作用について説明する。 【0063】伝熱管5は、例えばスペーサワイヤ20や中央管7に備えられた突起部21、22によって、内管6と中央管7との間に隙間9が、また、中央管7と外管8との間に隙間10がそれぞれ確保され、これによって、各々の管6、7、8が互いに分離している。 【0064】したがって、万が一、内管6もしくは外管8が破損した場合であっても、その破損時の圧力は、中央管7によって保持され、機械的な荷重もまた中央管7によって吸収されるため、内管6と外管8とは同時には破損しない。すなわち、冷却水Wとナトリウムとが接触しないので、ナトリウムと水との爆発反応が阻止される。 【0065】更に、このように破損時の圧力が、隙間9、10に導入された鉛ビスマスによって保持された場合、この保持された圧力によって、鉛ビスマス液面23の上部空間であるカバーガス領域24の圧力が高められる。その結果、カバーガス領域24に充満されているアルゴンガスなどのガスが圧力放出ノズル25を介して放出される。この圧力が圧力計28に検知されることによって、内管6もしくは外管8に破損が生じたものと判定される。 【0066】更にまた、破損した管が内管6であった場合には、内管29の内部の圧力が隙間9、10よりも高いために、内管29の破損箇所から、隙間9、10側へと冷却水Wが流出し、隙間9、10に導入されている鉛ビスマスと混合し、鉛ビスマス中の湿分が上昇する。この湿分の上昇が湿分計27によって検知されることによって、内管6に破損が生じたものと判定される。 【0067】上述したように、本実施の形態に係る蒸気発生装置1においては、上記のような作用により、万が一、内管6および外管8のうちいずれか一方の管が破損した場合であっても、その破損によって生じる圧力上昇、機械的荷重は、中央管7によって吸収され、他方の管に伝達されないので、内管6と外管8との同時破損を阻止することができる。 【0068】内管6と外管8との間に、隙間9、10を介することによって、それぞれの管と分離している中央管7を設けることによって、外管8の外側を流れる高温のナトリウムと、内管6の内側を流れる冷却水Wとの間の熱交換の効率低下が懸念される。しかしながら、熱伝導特性に優れた液体金属である鉛ビスマスを隙間9、10に導入することによって、ナトリウムと冷却水との熱交換を効率良く行うことができる。 【0069】また、万が一、内管6および外管8のうちいずれか一方の管が破損した場合には、その破損によって生じる圧力上昇が圧力計28によって検知されることによって、破損が生じたことを検知することができる。特に、内管6が破損した場合には、内管6から流出する冷却水Wによって上昇する鉛ビスマス中の湿分が湿分計91によって測定されることによっても、内管6に破損が生じたことを検知することができる。 【0070】すなわち、ナトリウムと水との爆発反応を阻止することが可能で、かつ、内管6または外管8に破損が生じた場合には、それを検知することが可能となる。 【0071】なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、次のようにしても同様に実施できるものである。 【0072】すなわち、上記実施の形態では、内管6の内部に高圧の冷却水Wを、外管8の外側に常圧高温のナトリウムをそれぞれ導入する場合について説明したが、内管6の内部に常圧高温のナトリウムを、外管8の外側に高圧の冷却水Wを導入するようにしても良い。この場合、図1に示すナトリウム出口ノズル31から冷却材を導入し、ナトリウム入口ノズル30から蒸気を排出するようにする一方、蒸気出口ノズル12からナトリウムを導入し、冷却水入口ノズル11からナトリウムを排出するようにする。 【0073】また、上記実施の形態は、蒸気発生装置によって発生された蒸気を更に加熱する同機能の装置、例えば過熱器に適用することも可能である。 【0074】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施の形態を図6を用いて説明する。 【0075】図6は、本実施の形態に係る高速増殖炉の系統概要図であり、図7と同一部分には同一符号を付している。 【0076】すなわち、本実施の形態に係る高速増殖炉は、第1の実施の形態に係る蒸気発生装置1を適用し、図7に示す従来技術による高速増殖炉から、2次ナトリウム系ループ41、およびそれに付随する中間熱交換器44、2次循環ポンプ46を省略した構成としている。 【0077】ナトリウム系ループ33は、ポンプ34を備えている。そして、このポンプ34は、ナトリウムをナトリウム系ループ33内で循環させる。ナトリウム系ループ33の途中には、原子炉容器43、蒸気発生装置1を接続している。 【0078】ポンプ34によって昇圧され原子炉容器43に送られたナトリウムは、原子炉容器43内の炉心45で発生した熱を奪い、炉心45を冷却するとともに、自身は加熱されて高温ナトリウムとなる。更に、この高温ナトリウムは、図1に示すナトリウム入口ノズル30から蒸気発生装置1に導入され、蒸気を発生するための熱源として利用された後にナトリウム出口ノズル31から排出されて再びナトリウム系ループ33に戻る。 【0079】一方、水ループ47には、このループ内において冷却水Wを循環させる給水ポンプ48を備えており、この給水ポンプ48によって、水ループ47内に冷却水Wを循環させる。この水ループ47の途中には、蒸気発生装置1、タービン49を接続している。 【0080】給水ポンプ48によって昇圧された冷却水Wは、図1に示す冷却水入口ノズル11から蒸気発生装置1に導入され、伝熱管5を介して高温ナトリウムによって加熱されて蒸気となり、蒸気出口ノズル12から排出されるようにしている。給水ポンプ48は、このようにして蒸気出口ノズル12から排出された蒸気を、タービン回転用の蒸気としてタービン49へ送る。そして、この蒸気によってタービン49を回転させ、発電する。タービン49の回転に供された蒸気は、冷却水Wに復水され、再び水ループ47に戻る。 【0081】次に、以上のように構成した本実施の形態に係る高速増殖炉の作用について説明する。 【0082】本実施の形態に係る高速増殖炉の冷却材であるナトリウムは、ポンプ34によって昇圧され、ナトリウム系ループ33内を循環する。そして、原子炉容器43に送られると、炉心45で発生した熱が、この循環しているナトリウムによって奪われ、炉心45が冷却される。一方、ナトリウムは加熱されて高温ナトリウムとなり、ナトリウム入口ノズル30から蒸気発生装置1に導入される。 【0083】一方、水ループ47内の冷却水Wは、給水ポンプ48によって、この水ループ47内を循環する。そして、冷却水入口ノズル11から蒸気発生装置1に導入される。 【0084】これによって、蒸気発生装置1では、伝熱管5の外管8の外側に高温のナトリウムが導入され、内管6の内部に冷却水Wが導入されることによって、高温のナトリウムと冷却水Wとの間での熱交換がなされる。 【0085】この熱交換によって、冷却水Wは蒸気に転換され、蒸気出口ノズル12から排出される。排出された蒸気は、給水ポンプ48によって、タービン回転用の蒸気としてタービン49へ送られる。そして、この蒸気によってタービン49が回転し、発電される。タービン49の回転に供された蒸気は、冷却水Wに復水され、再び水ループ47に戻る。 【0086】一方、この熱交換によって、高温のナトリウムは冷却され、ナトリウム出口ノズル31から排出され、再びナトリウム系ループ33に戻される。 【0087】本実施の形態に係る高速増殖炉は、第1の実施の形態に係る蒸気発生装置1を適用していることから、伝熱管5において内管6と外管8とが同時に破損することが無く、ナトリウムと水とが接触しない。 【0088】このため、従来技術の高速増殖炉において設けていた2次ナトリウム系ループ41、中間熱交換器44、ポンプ46、および2次ナトリウム系ループ41に設けられた図示しないその他の機器類を削除することが可能となる。これによって構成が簡素化されるので、安全性を確保しつつ、経済的に優れた高速増殖炉を実現することが可能となる。なお、2次ナトリウム系ループ41、中間熱交換器44、ポンプ46、および2次ナトリウム系ループ41に設けられた図示しないその他の機器類を削除することによって、約30%のコスト低減効果があると概算されている。 【0089】以上、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。 【0090】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、ナトリウムを冷却材として用いた高速増殖炉において用いられる蒸気発生装置の伝熱管を、複数の同心円状の管から構成し、各々の管の間に隙間を設けることにより、万が一、一方の管が破損した場合であっても、その機械的荷重が他方の管に伝達されることがないようにすることができる。 【0091】以上により、複数の同心円状の管が同時に破損することのない蒸気発生装置用伝熱管を実現することができる。 【0092】また、ナトリウムと水との間の熱交換を行い蒸気を発生させる蒸気発生装置に、この蒸気発生装置用伝熱管を適用することによって、万が一、一方の管が破損した場合であっても、ナトリウムと水との接触を阻止し、安全性に優れた蒸気発生装置を実現することができる。 【0093】更にまた、ナトリウムを冷却材として用いた高速増殖炉において、この蒸気発生装置を適用することによって、2次ナトリウム系ループを削除することが可能で、経済的に優れた高速増殖炉を実現することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月16日(2001.1.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−214386(P2002−214386A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月31日(2002.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2001−7800(P2001−7800) |
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