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【発明の名称】 原子炉燃料集合体
【発明者】 【氏名】内藤 考文

【氏名】清水 純太郎

【要約】 【課題】原子炉燃料集合体において、原子炉冷却材流に伴流する異物が、支持グリッドと燃料棒との間に引っかかり、燃料棒被覆管を損傷することを防止する。

【解決手段】原子炉燃料集合体は、上下方向に離れた上部ノズル及び下部ノズル13、該両ノズル間に互いに平行に延び両端がそれぞれ前記ノズルの一方に連結される複数の制御棒案内管、該制御棒案内管に長手方向に間隔をおいて取り付けられた最下グリッド19を含む複数の支持グリッド、並びに該支持グリッドの格子開口に個別に挿通され、前記両ノズル間に互いに平行に延びる複数の燃料棒21を有し、更に最下グリッド19と下部ノズル13との間に格子構造の異物フィルタ30が配置され、異物フィルタ30の格子空間内に燃料棒21の下部端栓21aが位置するようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上下方向に離れた上部ノズル及び下部ノズル、該両ノズル間に互いに平行に延び両端がそれぞれ前記ノズルの一方に連結される複数の制御棒案内管、該制御棒案内管に長手方向に間隔をおいて取り付けられた最下グリッドを含む複数の支持グリッド、並びに該支持グリッドの格子開口に個別に挿通され、前記両ノズル間に互いに平行に延びる複数の燃料棒を有する原子炉燃料集合体において、前記最下グリッドと前記下部ノズルとの間に格子構造の異物フィルタが配置され、該異物フィルタの格子空間内に前記燃料棒の下部端栓が位置するように位置づけられていることを特徴とする原子炉燃料集合体。
【請求項2】 前記燃料棒の下部端栓と前記異物フィルタとの隙間を狭める隙間低減構造が更に形成されていることを特徴とする請求項1の原子炉燃料集合体。
【請求項3】 前記隙間低減構造が、前記燃料棒の被覆管より太い下部端栓により構成されることを特徴とする請求項2の原子炉燃料集合体。
【請求項4】 前記隙間低減構造が、前記燃料棒の下部端栓の外周面に形成された突起により構成されることを特徴とする請求項2の原子炉燃料集合体。
【請求項5】 前記隙間低減構造が、前記異物フィルタの内側ストラップを二重構造により構成されることを特徴とする請求項2の原子炉燃料集合体。
【請求項6】 前記隙間低減構造が、前記異物フィルタの交差する内側ストラップの一方又は双方に、該内側ストラップの交差部に近接して形成された突起により構成されることを特徴とする請求項2の原子炉燃料集合体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉用燃料集合体に関し、特に加圧水型原子炉用燃料集合体において、冷却材流に伴流される異物の進入を防止するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、商業原子力発電用として加圧水型原子炉は広く使用され、これに使用される燃料集合体の構造も比較的良く知られている(日本機械学会編「機械工学便覧」など参照。)。冗長を厭わず説明すれば、代表的な加圧水型原子炉用燃料集合体は、上下方向に離隔されて配置された上部ノズル及び下部ノズルと、これら両ノズルの間に所定の間隔をおいて配置され、ストラップにより形成された格子空間を備えたグリッドと、その格子空間内に所定の間隔をおいて挿通され、且つグリッドの固定部より固定され、更にそれぞれの上下端部が上部ノズル及び下部ノズルに連結された制御棒案内管と、グリッドの支持部より弾性的に支持された多数の燃料棒とから主として構成される。而して、前述の下部ノズルは、燃料集合体が炉心に装荷されているときには原子炉下部炉心板に近接対向しており、炉内下部から流れてきた冷却材が貫流するための流路孔が下部ノズル内に多数形成されている。
【0003】一方、加圧水型原子炉においては、原子炉容器、蒸気発生器、主冷却材ポンプ及びこれらを繋ぐ配管から冷却材循環ループが形成され、前述の燃料集合体が装荷される原子炉炉心を通る冷却材は、その循環ループを通って循環する。そして、その冷却材の中には、製作から据付、並びに配管及び冷却設備の補修中などにおいて、金属粒子、チップ、削り片のような細片や破片を含む様々な異物が混入する虞がある。これら異物小片は、燃料集合体内部に流入後、グリッドの格子空間の壁と燃料棒との間に引っかかると、燃料棒の破損をもたらすことがある。即ち、燃料棒は内部の燃料ペレットを薄肉の被覆管で覆っているが、引っかかった異物の移動により被覆管に擦傷を生じ、又は係止異物の流体誘起振動による繰り返し接触がフレッティング摩耗などを生じ、薄肉被覆管に貫通損傷を生ずる虞がある。
【0004】前述のような燃料棒被覆管の貫通損傷は、内容物の漏出を生ずるから好ましくない。このため、前述の下部ノズルの流路孔の径をできるだけ小さくして異物の通過を防止し、燃料集合体内への異物の進入を阻止している。流路孔の小径化は冷却材流の抵抗を増大するので自ずと制約があり、二次的なものとして、最下部グリッドの中に薄肉被覆管が存在しないようにしている。具体的には、燃料棒の被覆管の下端を閉じる下部端栓を相対的に長いものとし、下部端栓の上端部が最下部グリッドの中に位置するようにしている。冷却材流は実質的に最下部グリッドのストラップと燃料棒の間を流れるが、前述の流路孔を通過して燃料集合体内に進入した異物があれば、ここに引っかかるようにする。そして、その異物が振動などをしても、これに接触する下部端栓は被覆管とは異なり中実部材なので、摩耗しても内容物の漏出がない。また、最下部グリッドの中に捕捉されない異物が仮にあっても、同様な物理的寸法条件にある他のグリッドと燃料棒との間は通過し、そこに引っかかる確率は実質的に無視できるから損傷は発生しないとする考え方に立っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の下部端栓長大化策は、必ずしも全ての原子炉で採用できるものではない。例えば、燃料集合体は高燃焼度化の傾向にあるが、この場合核分裂生成物の量が増大するから、できるだけ下部端栓を短くして燃料棒内収容プレナムの容積増大が望まれる。又、燃料棒の照射成長により燃料棒の下端が最下部グリッドの中から出て遠ざかるような動きをする。そして、高燃焼度化はその照射成長量も大きくするから、前述の長い下部端栓を使用できずに短い下部端栓を使用した燃料棒を持つ燃料集合体においては、最下部グリッドと下部端栓とによる異物進入阻止作用は燃料寿命の全期間に亘っては期待できない。従って、本発明の課題は、高燃焼度用に短い下部端栓を持つ燃料棒を有する燃料集合体においても、燃料棒被覆管の損傷危険性がある異物の進入を実質的に阻止する異物フィルタを備えた原子炉燃料集合体を提供することをある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するため、本発明によれば、上下方向に離れた上部ノズル及び下部ノズル、両ノズル間に互いに平行に延び両端がそれぞれ前記ノズルの一方に連結される複数の制御棒案内管、制御棒案内管に長手方向に間隔をおいて取り付けられた最下グリッドを含む複数の支持グリッド、並びに支持グリッドの格子開口に個別に挿通され、前記両ノズル間に互いに平行に延びる複数の燃料棒を有する原子炉燃料集合体は更に、前記最下グリッドと前記下部ノズルとの間に配置された格子構造の異物フィルタを有し、該異物フィルタはその格子空間内に前記燃料棒の下部端栓を受け入れるように構成される。その燃料棒の下部端栓と異物フィルタのストラップとの隙間を狭める隙間低減構造を更に形成するのが好適である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。尚、全図に亘り、同一部分には同一の符号を付している。先ず図1を参照して、本発明の実施形態に係る燃料集合体の全体構造を説明する。図において、燃料集合体10の上部ノズル11と下部ノズル13とは上下方向に離れて対向しており、互いに平行に延びた複数の制御棒案内管15によって構造的に連結されている。この制御棒案内管15には、上下方向に間隔をおいて複数の支持格子乃至グリッド17、19が取り付けられている。説明の都合上、最下方に位置するグリッドを最下グリッド19と称する。これらのグリッド17、19は基本的に同じ構造であるが、薄い金属帯板乃至ストラップを碁盤の線状に配置して組み立てたもので、アレイ状に並んだ格子空間を形成する。この格子空間に複数の燃料棒21が1本ずつ挿通され、支持される。図においては燃料集合体10の内部構造を明確にするため、中央部の燃料棒21が切除されて示されている。
【0008】次に本発明の実施形態の要部を図2及び図3を参照して説明する。図2は、下部ノズル13、最下グリッド19、燃料棒21の下端部、及び異物フィルタ30の相対的上下位置関係を拡大して示したもので、下部ノズル13は小径流路孔13aを有し、又燃料棒21は短い下部端栓21aを有している。小径流路孔13aは1個のみ図示されているが、必要な機械的強度を損なわない範囲で多数穿設されているものと理解すべきである。図3に異物フィルタ30の構造が部分的に示されている。異物フィルタ30は基本的には最下グリッド19と同様な構造をしており、ストラップ31、33を直交して組み立てて四角断面のセル空間37を画成し、外側は周縁ストラップ35で囲まれる。但し、異物フィルタ30の最外側寸法は、最下グリッド19や下部ノズル13のそれより幾分小さくなっている。燃料棒21は、異物フィルタ30のセル空間37を通るようになっているが、下部端栓21aは、セル空間37内に位置するようになっている。
【0009】前述した構造の燃料集合体10において、下部の冷却材の流れを説明すれば、図2に矢印に示すように、小径流路孔13aを通って異物フィルタ30の下方に流入する。その際、小径流路孔13aより大きい伴流異物は通過できないから除去される。異物フィルタ30の下方に流入した冷却材は、異物フィルタ30のストラップ31、33と下部端栓21aとの間を流れ、次に最下グリッド19と燃料棒21との間を上昇する。前述のように冷却材が異物フィルタ30のセル空間37を通る際に、グリッド17、19の内部に引っかかる可能性のある伴流異物があれば、同様の寸法関係にある下部端栓21aとストラップ31、33の間に挟まれて捕捉される。このようにして、グリッド17、最下グリッド19と燃料棒21との間に引っかかる可能性のある異物は実質的に除去される。下部端栓21aとストラップ31、33の間を通過する異物は、グリッド17、最下グリッド19で捕捉されることなく通過する。一方、下部端栓21aの周辺で捕捉された異物が、下部端栓21aの外面に摩耗損傷を発生させても、下部端栓21aは中実部材であるから、その摩耗損傷は被覆管の内部空間には達しないので、燃料棒21内の放射性物質等が漏出することがない。
【0010】次に前記実施形態の一部を変更した改変実施形態を図4を参照して説明する。図2と図4の対比から明らかなように、下部ノズル13、最下グリッド19及び異物フィルタ30の形状乃至相互間の相対的位置関係は不変であり、燃料棒41の下部端栓41aの外径のみが大きくなっている。燃料棒の被覆管部分の外径は、同じ儘である。このようにすると、下部端栓41aと、異物フィルタ30のストラップ31、33との間隔が前述の実施形態の場合よりも小さくなる。即ち、下部端栓41aとストラップ31、33との隙間は、燃料棒21と最下グリッド19及び他のグリッド17のストラップとの隙間より小さくなる。このため、下部端栓41aとストラップ31、33とは、より小さい異物も捕捉でき、それらの隙間を通過した更に小さい異物は、燃料棒21と最下グリッド19及び他のグリッド17との間は余裕を持って通過し、引っかかって損傷を発生するようなことはない。
【0011】前述の改変実施形態においては、燃料棒の下部端栓の外径を全体的に被覆管部分より大きくしたが、図5及び図6に示すように燃料棒51の下部端栓51aを部分的に、即ち条突起51bを直交軸上に4個形成するようにしても良い。尚、条突起51bの数及び位置は例示であり、適宜数を増減し、位置を変更しても良いことは勿論である。この実施形態における条突起51bも、前述の大径化と同じ原理で異物捕捉効果を増大する。
【0012】次に、図7及び図8を参照して本発明の別の実施形態を説明する。尚、本実施形態は、図2及び図3に示す実施形態の異物フィルタの構造を以下に説明するように変更したものであるが、下部ノズル13、最下グリッド19及び燃料棒21との相対的位置関係は同じである。図面、特に図8に示すように、本実施形態における異物フィルタ60において、交差する方向に延びる内側のストラップ61、63がそれぞれ狭い間隔をおいて二重に配置されていて、最外側のストラップ65に囲まれている。ストラップ65の外側寸法は、ストラップ35と同様に最下グリッド19や下部ノズル13のそれよりも小さくなっているが、近接して2枚のストラップ61、63を受け容れる構造となっている。そして、交差する二重配置のストラップ61、63の間にセル空間67が形成されている。燃料棒21は変わらないから、燃料棒21の外面と、近接するストラップ61、63との隙間は、2枚のストラップ61、63間の距離の半分だけ、セル空間37の場合より小さくなっている。このようにして、燃料棒21の外面と、近接するストラップ61、63との隙間は、グリッド17、19における燃料棒21とストラップとの隙間より小さくなっているから、後者に入り込んで引っかかる異物の通過を阻止する。ここを通過する異物は充分小さいので、グリッド17、19と燃料棒21との間を悠々と通過する。
【0013】次に、図9及び図10を参照して本発明の更に別の実施形態を説明する。尚、本実施形態も、図7及び図8の実施形態と同様に図2及び図3に示す実施形態の異物フィルタの構造のみを以下に説明するように変更したものである。図面、特に図10に示すように、本実施形態における異物フィルタ70においては、交差する方向に延びる内側のストラップ71、73にはそれぞれその交差部に近接して、突出部71a、71b、73a、73bが形成されている。ストラップ71、73を取り囲むストラップ75の外側寸法と、最下グリッド19や下部ノズル13のそれとの関係は同様である。
【0014】上述したような異物フィルタ70を採用することにより、ほぼ矩形断面のセル空間7を画成するストラップ71、73と、円形断面の燃料棒21との間の比較的大きい対角部隙間は、突出部71a、71b、73a、73bによって狭められる。このようにして、燃料棒21の外面と、ストラップ71、73の交差部のとの隙間は、相対的に小さくなり、異物フィルタ70を通過する異物の大きさを十分に小さくする。このようにして異物フィルタ70を通過する異物は充分小さいものとなるから、グリッド17、19と燃料棒21との間を余裕を持って悠々と通過し、引っかかることがない。従って、異物の接触や振動などによるグリッド部の燃料棒被覆管損傷を効果的に防止することができる。
【0015】次に、図11及び図12を参照して本発明の更に別の実施形態を説明する。尚、本実施形態も、前述の実施形態と同様に図2及び図3に示す実施形態の異物フィルタの構造のみを以下に説明するように変更したものである。図面、特に図12に示すように、本実施形態における異物フィルタ80においては、交差する方向に延びる内側のストラップ81、83にはそれぞれその交差部に近接して、一面側に突出する突出部81a、83aと他面側に突出する突出部81b、83bとが背中合わせに形成されている。そして、これらの突出部81a、81b、83a、83bは、ストラップ81、83の全幅(図において上下方向)に亘って延びている。ストラップ81、83を取り囲むストラップ85の外側寸法と、最下グリッド19や下部ノズル13のそれとの関係は同様であるが、ストラップ81、83との交差結合部に近接して内向きの突出部85aが形成されている。この突出部85aもその全幅にわたって延びている。このような異物フィルタ80は、前述の異物フィルタ70と同等乃至それ以上の異物通過阻止作用を奏する。
【0016】次に、図13及び図14を参照して前述の実施形態(図11及び図12)の改変例を説明する。図面、特に図14に示すように、本改変例における異物フィルタ90においては、交差する方向に延びる内側の一方のストラップ91は2枚合わせ構造で、他方のストラップ93は一枚物の平板構造となっている。そして、ストラップ91には、ストラップ93との交差部に向かい合わせの突出部91aが形成されている。そして、突出部91aは、ストラップ91の全幅(図において上下方向)に亘って延びている。ストラップ91、93を取り囲むストラップ95の外側寸法と他の部材のそれとの関係は同様である。このような異物フィルタ90においては、突出部91aがセル空間97の隅部に突出して、燃料棒21とストラップ91、93とが画成する隙間を小さくしているので前述の異物フィルタと同等の異物通過阻止作用を奏する。又尚、前述の異物フィルタ90は、図15に示すような異物フィルタ100としても良い。図15において、異物フィルタ100の交差する内側ストラップ101、103は共に2枚張り合わせ構造となっている。そして、ストラップ101には、ストラップ103との交差部に突出部101aが形成されている。但し、突出部101aの配置は、千鳥足状となるように一つ置きとなっている。同様に、相手方のストラップ103にも突出部103aが形成されていて、一つの交差部に突出部101a、103aが重複することはない。符号105は、外側ストラップである。
【0017】次に、図16及び図17を参照して本発明の更に別の実施形態を説明する。尚、本実施形態も、前述の実施形態と同様に図2及び図3に示す実施形態の異物フィルタの構造のみを以下に説明するように変更したものである。図面、特に図17に示すように、本実施形態における異物フィルタ110においては、交差する方向に延びる内側のストラップ111、113にはそれぞれその交差部に近接して、一面側に突出する突出部111a、113aと他面側に突出する突出部111b、113bとが形成されている。そして、特に図16に示すように、ストラップ111の突出部111a、111bは、その幅方向(図において上下方向)に互い違いに形成されている。ストラップ113の突出部113a、113bの相互関係も同様である。ストラップ111、113を取り囲むストラップ115の形状寸法は、前述のストラップ85と同様のものである。即ち、ストラップ111、113とのそれぞれの交差結合部に近接して内向きの突出部115aが形成されている。この突出部115aはその全幅にわたって延びている。このような異物フィルタ80は、前述の異物フィルタ70と同等乃至それ以上の異物通過阻止作用を奏する。尚、ストラップ111、113の構成は、2枚張り合わせ、突出部一体成型で無くても、別体部品の組立品から構成しても良い。
【0018】以上複数の実施形態について、それぞれ構造を説明したが、その説明は相対的に重要度の高いストラップ自体に形成される流路面積制限用突出部に向いていた。そして、異物フィルタの周縁を形成する各外側ストラップとセル空間を画成する各内側ストラップとの連結部の構造については詳しく説明しなかったが、図18乃至図23に示す結合構造を内側ストラップの形状との組合せ適合性を考慮して選択できる。共に薄肉の内側ストラップISと、外側ストラップOSとを直角に交差させて結合する各結合構造自体は、複雑なものではなく、当業者には良く理解されうるものなので、詳細な説明は省略する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、燃料集合体の下部ノズルと最下グリッドとの間に、燃料棒と支持グリッドとの物理的関係を再現する異物フィルタを設け、その格子空間内内に燃料棒の下部端栓を受け入れているので、燃料棒と支持グリッドとの間に引っかかる可能性のある異物を異物フィルタにより除去し、燃料棒被覆管の摩耗損傷を防止することができる。又、本発明によれば、下部端栓の外周面の突起や大径化、異物フィルタのストラップに形成される突起などから燃料棒の下部端栓と前記異物フィルタとの隙間を狭める隙間低減構造が更に形成されることにより、通過異物を更に小さくすることにより、燃料棒被覆管の摩耗損傷防止効果を促進することができる。
【出願人】 【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
【出願日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【代理人】 【識別番号】100057874
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
【公開番号】 特開2002−296379(P2002−296379A)
【公開日】 平成14年10月9日(2002.10.9)
【出願番号】 特願2001−99696(P2001−99696)