| 【発明の名称】 |
サプレッションチェンバ再塗装方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】新澤 慶丸
【氏名】柴田 成康
【氏名】西岡 仁
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| 【要約】 |
【課題】サプレッションチェンバ内部の既存塗膜を剥離してから新たに塗料を塗布するまでの間の発錆を抑止できるようにする。
【解決手段】複数のベイ7が無端状に連なったサプレッションチェンバ6内にその周方向に離隔した8つの仮設壁19を設けて、チェンバ6内面及び隣接する仮設壁19で囲まれる区画A,B,C,D,E,F,G,Hを形成し、チェンバ6周方向に連続する区画D,E,F,Gのうちの両端の区画D,Gへチェンバ6外部から乾燥空気を除湿ホース20,21により送給して、ベイ7内面と仮設壁19縁部の間の空隙を介して中間の区画E,Fへ乾燥空気を流入させ、区画E,F内を低湿度に保ちながら、既存の塗膜を剥離し且つ新たに塗料を塗布する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のベイが無端状に連なったサプレッションチェンバ内にその周方向に離隔した4以上の仮設壁を設けて、チェンバ内面及び隣接する仮設壁で囲まれる区画を複数形成し、チェンバ周方向に連続する3以上の区画のうちの両端の区画へチェンバ外部から乾燥空気を送給して、該乾燥空気をチェンバ内面と仮設壁との間の空隙を介して連続する3以上の区画のうちの中間の区画へ流入させながら、当該区画内の既存の塗膜を剥離し且つ新たに塗料を塗布することを特徴とするサプレッションチェンバ再塗装方法。 【請求項2】 区画内の既存塗膜の剥離、及び新規塗料の塗布を行なうときに、当該区画内の雰囲気空気をチェンバ外部へ排出するとともに塵埃を捕捉する請求項1に記載のサプレッションチェンバ再塗装方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はサプレッションチェンバ再塗装方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図11及び図12は原子炉設備の一例を示すものであり、この原子炉設備は、蒸気発生源である原子炉圧力容器1と、上端が開口した格納容器本体2及びその開口を閉止する上蓋3で構成され且つ前記の原子炉圧力容器1を格納する原子炉格納容器4と、該原子炉格納容器4の下部を周方向に取り囲み且つ内部に水5を貯留するトーラス形状のサプレッションチェンバ6とを備えている。 【0003】サプレッションチェンバ6は、両端部が開口した複数のベイ7を無端状に接続したものであり、所定のベイ7の頂部には、着脱可能な閉止蓋8を有し且つ定期検査などを実施する際にサプレッションチェンバ6に作業者が出入りするためのマンホール9や、サプレッションチェンバ6への給排気系の配管(図示せず)が接続される管台10が設けられている。 【0004】このサプレッションチェンバ6内には、周方向に延びるベントヘッダ11と、下端部が水5に没するようにベントヘッダ11に接続した多数のダウンカマ12とが設けられている。 【0005】また、ベントヘッダ11の所定箇所には、圧力差に応じてベントヘッダ11の外部から内部への空気の流通を許容し得るバルブ13が取り付けられている。 【0006】更に、ベントヘッダ11の内部空間は、サプレッションチェンバ6を貫通するベント管14を介して原子炉格納容器4の内部空間(ドライウエル)に連通している。 【0007】サプレッションチェンバ6内面、ベントヘッダ11内面及び外面、ダウンカマ12内面及び外面、ベント管14内面、ベント管14のサプレッションチェンバ6内部に位置している部分の外面は、防錆効果が高い無機ジンクリッチ系塗料、及び耐水性に優れたエポキシ樹脂系塗料により塗装されているが、塗膜の劣化に起因した腐蝕を防止するために、サプレッションチェンバ6内面、ベントヘッダ11外面、ダウンカマ12外面などの塗膜を更新する再塗装工事を、原子炉設備の定期検査時に実施している。 【0008】再塗装工事は、サプレッションチェンバ6内部の水5を外部へ移送する水抜き作業、マンホール9からサプレッションチェンバ6内に足場用資材を搬入し且つ作業足場を架設する足場組立作業、サプレッションチェンバ6などに形成されている既存の塗膜をグリッドブラストにより剥離させたうえ塗料を吹き付けて新しい塗膜を形成する研掃塗装作業、作業足場を解体し且つ足場用資材をマンホール9から搬出する足場取外作業を順に施工する。 【0009】更に、新たに形成した塗膜が硬化するまで、充分な養生期間をとった後、外部へ移送しておいた水5をサプレッションチェンバ6内部へ戻す。 【0010】既存の塗膜を剥離した後、研掃面へ塗料を吹き付けるにあたっては、図12に示すように、原子炉設備に付帯している換気ファン15の吸気口に、仮設ダクト16の空気流通方向下流端を接続し、また、仮設ダクト16の空気流通方向上流端寄り部分をマンホール9からサプレッションチェンバ6内部に挿通して塗料を吹き付けるべき所定のベイ7まで引き込んで、換気ファン15を作動させる。 【0011】これにより、塗料の吹き付けが行なわれるベイ7から空気を、仮設ダクト16を介してサプレッションチェンバ6外部へ導き、気化した有機溶剤がベイ7内に充満することを抑制している。 【0012】なお、実際には、換気量を確保するために、サプレッションチェンバ6内部に複数本の仮設ダクト16を配置している。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】このような再塗装工事は、外気湿度が低くなる時期を選んで実施していたが、近年、原子炉設備の増加に伴って、高温多湿の夏期に再塗装工事を行なわざるを得ない場合がある。 【0014】しかしながら、従来工法のままで夏期に再塗装工事を実施すると、既存の塗膜を剥離した後、塗料を吹き付けるまでの間にサプレッションチェンバの構成部材が発錆することが懸念される。 【0015】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、サプレッションチェンバ内部の既存塗膜を剥離してから新たに塗料を塗布するまでの間の発錆を防止できるようにすることを目的としている。 【0016】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載のサプレッションチェンバ再塗装方法では、複数のベイが無端状に連なったサプレッションチェンバ内にその周方向に離隔した4以上の仮設壁を設けて、チェンバ内面及び隣接する仮設壁で囲まれる区画を複数形成し、チェンバ周方向に連続する3以上の区画のうちの両端の区画へチェンバ外部から乾燥空気を送給して、該乾燥空気をチェンバ内面と仮設壁との間の空隙を介して連続する3以上の区画のうちの中間の区画へ流入させながら、当該区画内の既存の塗膜を剥離し且つ新たに塗料を塗布する。 【0017】本発明の請求項2に記載のサプレッションチェンバ再塗装方法では、区画内の既存塗膜の剥離、及び新規塗料の塗布を行なうときに、当該区画内の雰囲気空気をチェンバ外部へ排出するとともに塵埃を捕捉する。 【0018】本発明の請求項1あるいは請求項2に記載したサプレッションチェンバ再塗装方法のいずれにおいても、塗膜の剥離と塗料の塗布を行なうべき区画へ、それに隣接する双方の区画から乾燥空気を供給して、塗膜の剥離と塗料の塗布を行なうべき区画への大気の流入を抑止し、当該区画を低湿度に保つ。 【0019】また、本発明の請求項2に記載したサプレッションチェンバ再塗装方法では、塗膜の剥離と塗料の塗布を行なうべき区画内の雰囲気空気をチェンバ外部へ排出させて、当該区画内を負圧に保ち、チェンバ外部へ排出する空気より塵埃を捕捉して、大気中への塵埃の拡散を防止する。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図示例とともに説明する。 【0021】図1乃至図3は、本発明のサプレッションチェンバ再塗装方法の実施の形態の第1の例を示すもので、図中、図11及び図12と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。 【0022】このサプレッションチェンバ再塗装方法では、先に述べた水抜き作業、並びに足場組立作業が完了した後に、サプレッションチェンバ6内に8つの仮設壁19をベイ7相互の継手部分に1ヶ所おきに設けて、2つのベイ7の内面と隣接する仮設壁19とで囲まれる区画A,B,C,D,E,F,G,Hをサプレッションチェンバ6内に形成させる。 【0023】上記の区画A,B,C,D,E,F,G,H内には、ベント管14が1本ずつあり、区画C,Fを形成しているベイ7の1つには、マンホール9がある。 【0024】区画F内のバルブ13を開放したうえ、除湿ホース20の空気流通方向下流端寄り部分を、原子炉格納容器4内方から区画F側へ向かうベント管14、ベントヘッダ11、並びにバルブ13に挿通して、その下流端を区画D内に位置させ、同様に、区画G内のバルブ13を開放したうえ、除湿ホース21の空気流通方向下流端寄り部分を、原子炉格納容器4内方から区画G側へ向かうベント管14、ベントヘッダ11、並びにバルブ13に挿通して、その下流端を区画G内に位置させる。 【0025】集塵ダクト22,23の空気流通方向上流端寄り部分を、ベイ7外方から区画Cのマンホール9、及び区画C内に挿通して、一方の集塵ダクト22の上流端を区画E内に位置させ且つ他方の集塵ダクト23の上流端を区画F内に位置させることにより、当該区画E,Fを研掃塗装作業を行なうべき範囲とする。 【0026】集塵ダクト22,23の空気流通方向下流端には、フィルタ24とファン25で構成される集塵器26が設けられ、除湿ホース20,21の空気流通方向上流端には、コンプレッサ30、除湿器27、及びアフタークーラ31で構成される乾燥空気供給源32が設けられている。 【0027】ファン25の吸引口には、フィルタ24を介して集塵ダクト22,23の空気流通方向下流端が接続され、ファン25の吐出口は、プラント建屋の換気系統を経て大気開放されている。 【0028】また、コンプレッサ30の吐出口には、アフタークーラ31、及び除湿器27を介して除湿ホース20,21の空気流通方向上流端が接続されている。 【0029】先に述べた仮設壁19には、ポリエチレンなどのように軽量で且つ折りたたみや巻き取りが容易な高分子化合物を素材とするシート材を用いることによって、サプレッションチェンバ6内部への仮設壁19の搬入及び搬出が容易にできるようにする。 【0030】この仮設壁19は、ベントヘッダ11などの既設構造物や、除湿ホース20,21、集塵ダクト22,23などの仮設物を避けてベイ7内面に張設することになるが、既設構造物、仮設物、及びベイ7内面と仮設壁19縁部との間に、気流が通過できる程度の空隙を適宜形成させておく。 【0031】更に、全てのダウンカマ12の下端部に、弾力性に富んだ合成ゴム形材料などで構成したバルーン状の膨張プラグ17を挿入したうえ、その内部に空気を充填することによって、ダウンカマ12を閉塞し、また、ベント管14の原子炉格納容器4側の開口部分をカバー18により被覆して、原子炉格納容器4内方側から高湿度の大気が、ベント管14、ベントヘッダ11、及びダウンカマ12を経てサプレッションチェンバ6内部へ流入しないようにする。 【0032】膨張プラグ17の挿入位置は、ダウンカマ12のベント管14寄り上端部や、ダウンカマ12の上下方向中間部分であってもよい。 【0033】このとき、区画F,G側へ向かうベント管14の開口部分を閉塞するカバー18には、先に述べた除湿ホース20,21が貫通可能なものを用いる。 【0034】これに加えて、区画Fのマンホール9を閉止し、また、区画Cのマンホール9は、作業者用通路として開放しておく。 【0035】なお、区画Fのマンホール9にノズルが具備された作業蓋を締結し、外部からベイ7内方へのグリッドブラスト研掃材の送給、並びにベイ7内方から外部へのグリッドブラスト研掃材の回収を行なうようにしてもよい。 【0036】区画E,Fの研掃塗装作業を行なうときに、集塵器26と乾燥空気供給源32を作動させると、区画E,F内の雰囲気空気、及び塵埃が、ファン25の吸引により集塵ダクト22,23を経てフィルタ24へ流入し、塵埃を取り除いた空気が大気放出される。 【0037】コンプレッサ30から吐出される空気は、アフタークーラ31で冷却され且つ除湿器27で水分が取り除かれた後、この乾燥空気の約半分が、除湿ホース20を経て区画Dに送給され、区画D,Eの境界に位置する仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空隙を通過して区画Eへ流入する。 【0038】また、上記乾燥空気の残りの半分は、除湿ホース21を経て区画Gに送給され、区画G,Fの境界に位置する仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空隙を通過して区画Fへ流入する。 【0039】これにより、区画E,Fへ高湿度の大気が直接流入することがなく、当該区画E,Fが低湿度に保たれ、既存塗膜を剥離してから新たに塗料を塗布するまでの間の発錆を防止できる。 【0040】また、区画E,Fの雰囲気空気をファン25により外部へ排出させて、これら区画E,F内を負圧に保ち、排出される空気に含まれている塵埃をフィルタ24で捕捉するので、大気中へ塵埃が拡散しない。 【0041】区画E,Fの研掃塗装作業が完了した後に、たとえば、区画G,Hの研掃塗装作業を行なう場合には、除湿ホース20,21の空気流通方向下流端を区画A,Fに移動し、集塵ダクト22,23の空気流通方向上流端を区画G,Hに位置を移動したうえ、集塵器26及び除湿器27を作動させて、区画G,Hを低湿度に且つ負圧に保つようにする。 【0042】図4及び図5は、図1乃至図3に示すサプレッションチェンバ再塗装方法での集塵と乾燥空気供給の他の例であり、図中、図1乃至図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。 【0043】この集塵と乾燥空気供給の例では、集塵ダクト22,23の空気流通方向下流端と除湿ホース20,21の空気流通方向上流端との間に、集塵器26、除湿器27、及びクーラ33を介在させている。 【0044】集塵器26のファン25の吸引口には、フィルタ24を介して集塵ダクト22,23の空気流通方向下流端が接続され、ファン25の吐出口には、除湿器27、及びクーラ33を介して除湿ホース20,21の空気流通方向上流端が接続されている。 【0045】区画E,F(区画Eについては図1を参照)の研掃塗装作業を行なうときに、集塵器26、除湿器27、クーラ33を作動させると、区画E,F内の雰囲気空気、及び塵埃が、ファン25の吸引により集塵ダクト22,23を経てフィルタ24へ流入し、塵埃を取り除いた空気が大気放出される。 【0046】ファン25から吐出される空気は、除湿器27、クーラ33を通過し、この乾燥空気の約半分が、除湿ホース20を経て区画D(区画Dについては図1を参照)に送給され、区画D,Eの境界に位置する仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空隙を通過して区画Eへ流入する。 【0047】また、上記乾燥空気の残りの半分は、除湿ホース21を経て区画Gに送給され、区画G,Fの境界に位置する仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空隙を通過して区画Fへ流入する。 【0048】これにより、区画E,Fへ高湿度の大気が直接流入することがなく、当該区画E,Fが低湿度に保たれ、既存塗膜を剥離してから新たに塗料を塗布するまでの間の発錆を防止できる。 【0049】また、区画E,Fの雰囲気空気をファン25により外部へ排出させて、これら区画E,F内を負圧に保ち、排出される空気に含まれている塵埃をフィルタ24で捕捉するので、大気中へ塵埃が拡散しない。 【0050】図6乃至図8は、本発明のサプレッションチェンバ再塗装方法の実施の形態の第2の例を示すもので、図中、図1乃至図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。 【0051】このサプレッションチェンバ再塗装方法では、先に述べた水抜き作業、並びに足場組立作業が完了した後に、サプレッションチェンバ6内に5つの仮設壁19を所定のベイ7継手部分に設けて、1つのベイ7の内面と隣接する仮設壁19とで囲まれる区画P,Q、4つのベイ7の内面と隣接する仮設壁19とで囲まれる区画R、8つのベイ7の内面と隣接する仮設壁19とで囲まれる区画S、並びに2つのベイ7の内面と隣接する仮設壁19とで囲まれる区画Tをサプレッションチェンバ6内に形成させる。 【0052】上記の区画Pを除く区画Q,R,S,Tには、少なくとも1本のベント管14があり、区画P,Sを形成しているベイ7の1つには、マンホール9がある。 【0053】区画Q内のバルブ13を開放したうえ、除湿ホース20の空気流通方向下流端寄り部分を、原子炉格納容器4内方から区画Q側へ向かうベント管14、ベントヘッダ11、並びにバルブ13に挿通して、その下流端が区画T内に位置させ、同様に、区画R内のバルブ13を開放したうえ、除湿ホース21の空気流通方向下流端寄り部分を、原子炉格納容器4内方から区画R側へ向かうベント管14、ベントヘッダ11、並びにバルブ13に挿通して、その下流端を区画R内に位置させる。 【0054】区画Sのマンホール9に集塵ダクト22,23の空気流通方向中間部分が貫通した作業蓋28を締結し、両集塵ダクト22,23の空気流通方向下流端を区画S内に位置させ、当該区画Sを研掃塗装作業を行なうべき範囲とする。 【0055】集塵ダクト22,23の空気流通方向下流端には、フィルタ24とファン25で構成される集塵器26が設けられ、除湿ホース20,21の空気流通方向上流端には、コンプレッサ30、アフタークーラ31、及び除湿器27で構成される乾燥空気供給源32が設けられている。 【0056】更に、区画Pのマンホール9を作業者用通路として開放し、ベントヘッダ11内に間仕切29を、区画T,Pの境界、及び区画Q,Rの境界に対応するように設け、また、ベント管14の原子炉格納容器4側の開口部分をカバー18により被覆して、原子炉格納容器4内方側から高湿度の大気が、ベント管14、ベントヘッダ11、及びダウンカマ12を経てサプレッションチェンバ6内部へ流入しないように、あるいは、開放状態の区画Pから高湿度の大気が、ダウンカマ12、ベントヘッダ11を経て区画Sへ流入しないようにする。 【0057】このとき、区画Q,R側へ向かうベント管14の開口部分を閉塞するカバー18には、先に述べた除湿ホース20,21が貫通可能なものを用いる。 【0058】区画Sの研掃塗装作業を行なうときに、集塵器26と乾燥空気供給源32を作動させると、区画S内の雰囲気空気、及び塵埃が、ファン25の吸引により集塵ダクト22,23を経てフィルタ24へ流入し、塵埃を取り除いた空気が大気放出される。 【0059】コンプレッサ30から吐出される空気は、アフタークーラ31で冷却され且つ除湿器27で水分が取り除かれた後、この乾燥空気の約半分が、除湿ホース20を経て区画Tに送給され、区画T,Sの境界に位置する仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空隙を通過して区画Sへ流入する。 【0060】また、上記乾燥空気の残りの半分は、除湿ホース21を経て区画Rに送給され、区画R,Sの境界に位置する仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空隙を通過して区画Sへ流入する。 【0061】これにより、区画Sへ高湿度の大気が直接流入することがなく、当該区画Sが低湿度に保たれ、既存塗膜を剥離してから新たに塗料を塗布するまでの間の発錆を防止できる。 【0062】また、区画Sの雰囲気空気をファン25により外部へ排出させて、この区画S内を負圧に保ち、排出される空気に含まれている塵埃をフィルタ24で捕捉するので、大気中へ塵埃が拡散しない。 【0063】図9及び図10は、図6乃至図8に示すサプレッションチェンバ再塗装方法での集塵と乾燥空気供給の他の例であり、図中、図1乃至図8と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。 【0064】この集塵と乾燥空気供給の例では、集塵ダクト22,23の空気流通方向下流端と除湿ホース20,21の空気流通方向上流端との間に、集塵器26、除湿器27、及びクーラ33を介在させている。 【0065】集塵器26のファン25の吸引口には、フィルタ24を介して集塵ダクト22,23の空気流通方向下流端が接続され、ファン25の吐出口には、除湿器27、及びクーラ33を介して除湿ホース20,21の空気流通方向上流端が接続されている。 【0066】区画Sの研掃塗装作業を行なうときに、集塵器26、除湿器27、クーラ33を作動させると、区画S内の雰囲気空気、及び塵埃が、ファン25の吸引により集塵ダクト22,23を経てフィルタ24へ流入し、塵埃を取り除いた空気が大気放出される。 【0067】ファン25から吐出される空気は、除湿器27、アフタークーラ31を通過し、この乾燥空気の約半分が、除湿ホース20を経て区画T(区画Tについては図6を参照)に送給され、区画T,Sの境界に位置する仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空隙を通過して区画Sへ流入する。 【0068】また、上記乾燥空気の残りの半分は、除湿ホース21を経て区画Rに送給され、区画R,Sの境界に位置する仮設壁19の縁部とベイ7内面などの間の空隙を通過して区画Sへ流入する。 【0069】これにより、区画Sへ高湿度の大気が直接流入することがなく、当該区画Sが低湿度に保たれ、既存塗膜を剥離してから新たに塗料を塗布するまでの間の発錆を防止できる。 【0070】また、区画Sの雰囲気空気をファン25により外部へ排出させて、これら区画S内を負圧に保ち、排出される空気に含まれている塵埃をフィルタ24で捕捉するので、大気中へ塵埃が拡散しない。 【0071】なお、本発明のサプレッションチェンバ再塗装方法は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、施工条件に応じて、除湿ホールの代わりにダクトや管などを研掃塗装区画への乾燥空気の送給手段に用いること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更を加え得ることは勿論である。 【0072】 【発明の効果】以上述べたように、本発明のサプレッションチェンバ再塗装方法によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得る。 【0073】(1)本発明の請求項1あるいは請求項2に記載したサプレッションチェンバ再塗装方法のいずれにおいても、塗膜の剥離と塗料の塗布を行なうべき区画へ、それに隣接する双方の区画から乾燥空気を供給して、塗膜の剥離と塗料の塗布を行なうべき区画への大気の流入を抑止し、当該区画を低湿度に保つので、既存の塗膜を剥離してから新たに塗料を塗布するまでの間の発錆を防止できる。 【0074】(2)本発明の請求項2に記載したサプレッションチェンバ再塗装方法では、塗膜の剥離と塗料の塗布を行なうべき区画内の雰囲気空気をチェンバ外部へ排出させて、当該区画内を負圧に保ち、チェンバ外部へ排出する空気に含まれる塵埃を捕捉するので、大気中への塵埃が拡散しない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592009281 【氏名又は名称】石川島プラント建設株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月6日(2001.3.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062236 【弁理士】 【氏名又は名称】山田 恒光 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−257977(P2002−257977A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月11日(2002.9.11) |
| 【出願番号】 |
特願2001−62063(P2001−62063) |
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