| 【発明の名称】 |
燃料クレーン位置検出装置及びその方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】江頭 良夫
【氏名】若山 精一
【氏名】坂口 稔
【氏名】前田 達志
【氏名】曽田 大輔
【氏名】谷田部 弘
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| 【要約】 |
【課題】原子炉容器に設置された燃料集合体を移送するため、燃料移送クレーンの吊り上げ装置を燃料集合体の鉛直上方に配置するための燃料クレーン位置検出装置及びその方法を提供する。
【解決手段】燃料クレーン位置検出装置は、走行位置、マストチューブ高さ、燃料集合座標を表示する位置表示器、クレーン走行、マストチューブ昇降用の駆動装置、上部ノズル20と連結するフィンガー、位置決め穴に挿入するガイドピン18を設けたグリッパ17、リーフスプリングの検出範囲への送波時間から相対位置を検出するセンサからなり、送波時間が最小になるまで微小走行させ、上部ノズル20上方にグリッパ17を配置、位置決めし、ガイドピン18を挿入しクレーンと燃料集合体とを連結するものとした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水中に配置された燃料集合体を吊り上げ上部空間を縦横に走行し、所望の位置に移送する燃料移送クレーンを、吊り上げる前記燃料集合体の鉛直上方に配置するための燃料クレーン位置検出装置において、前記燃料移送クレーンに設置され、走行位置、前記燃料集合体を吊り上げるマストチューブの高さ及び前記燃料集合体の座標位置を表示する位置表示器と、前記位置表示器に表示された前記座標位置へ前記燃料移送クレーンを走行させ、前記マストチューブを昇降させる駆動装置と、前記マストチューブの下端に連結され、前記燃料集合体の上端に連結された上部ノズルと連結するフィンガーを設けたグリッパと、前記グリッパに設置され、前記上部ノズルの上面に配置したリーフスプリングの最高位置に設定された検出範囲に送波した振動波の受波時間から前記グリッパと前記上部ノズルとの相対位置を検出するセンサとからなり、センサ信号により前記燃料移送クレーンを微小走行させて位置決めし、前記グリッパから垂下したガイドピンを前記上部ノズル上方に開口する位置決め穴に挿入させ連結できる位置に配置するようにしたことを特徴とする燃料クレーン位置検出装置。 【請求項2】 請求項1の燃料クレーン位置検出装置を使用し前記グリッパと前記上部ノズルとの連結位置へ位置合わせする方法において、前記センサを前記グリッパの下部プレート底面に設置する工程と、前記駆動装置を使用して前記位置表示器に表示された吊り上げを行う前記燃料集合体の鉛直上方付近まで前記燃料移送クレーンを走行させる工程と、前記燃料移送クレーンから前記グリッパを前記上部ノズルと接触しない直上高さまで降下させる工程と、前記センサから前記リーフスプリングに振動波を照射し反射波を受波するまでの送波時間を検出する工程と、前記送波時間が最も短くなるリーフスプリングの検出範囲に振動波が照射される位置まで前記燃料移送クレーンを微小走行させ、前記ガイドピンを前記位置決め穴の鉛直上方に配置する工程と、前記グリッパを降下させ前記ガイドピンを前記位置決め穴に挿入する工程とからなることを特徴とする燃料クレーン位置検出方法。 【請求項3】 水中に配置された燃料集合体を吊り上げて上部空間を縦横に走行し、燃料集合体を所望の位置に移送する燃料移送クレーンを、吊り上げる前記燃料集合体の鉛直上方に配置するための燃料クレーン位置検出装置において、前記燃料移送クレーンにより昇降するマストチューブ上端及び下端側部から前記燃料移送クレーンと燃料集合体とを結合する上部構造体を撮影する2台のカメラ及び照明装置とからなる検出装置と、前記カメラの画像から前記上部構造体の特徴部位を抽出する画像処理装置と、抽出された特徴部位を処理して前記燃料移送クレーンと前記燃料集合体と位置ずれを算出する信号処理装置と、前記位置ずれを修正した座標情報から前記燃料移送クレーンを走行させ前記燃料集合体の鉛直上方に位置決めする制御装置とからなることを特徴とする燃料クレーン位置検出装置。 【請求項4】 前記検出装置が前記照明装置としてレーザ光を使用し、前記レーザ光を前記上部構造体の特徴部位に照射し特徴部位の形状をプロファイル化でき、前記画像処理装置がプロファイル化された若しくは未形状の特徴部位の画像処理ができ、前記信号処理装置が前記上部構造体の傾き、位置若しくは高さずれをリアルタイムで算出でき、前記制御装置が前記上部構造体の傾き、位置若しくは高さずれをリアルタイムで算出された座標情報により前記燃料移送クレーンを前記燃料集合体の鉛直上方に位置決めするものであることを特徴とする請求項3の燃料クレーン位置検出装置。 【請求項5】 前記画像処理装置が前記上部構造体の形状が異なり、対称形の前記上部構造体では形状の中心、抽出された特徴部位の重心位置を検出する機能を有し、対称形ではない前記上部構造体では構造パターンの画像を予め有しておて、検出画像との比較処理することにより特徴部位の位置画像を処理できるとともに、特徴部位の損傷若しくは欠落を特徴部位の重心位置若しくは構造パターンの画像との比較から修復された特徴部位を検出できるものであることを特徴とする請求項3の燃料クレーン位置検出装置。 【請求項6】 前記信号処理装置が前記上部構造体の位置情報を処理しながら前記検出装置のカメラの撮影制御及び照明装置の光量制御機能を備えるとともに、前記燃料移送クレーンを操作するオペレータへの自動監視制御と燃料集合体の位置情報を提供する機能を有していることを特徴とする請求項3の燃料クレーン位置検出装置。 【請求項7】 前記制御装置が複数体の前記燃料集合体の位置情報を過去の履歴情報として記憶する機能を有し、特定燃料集合体の新しい位置決め値と過去の位置決め値との比較照合が可能であり、特定燃料集合体を移送するとき位置情報をモニターすることにより、前記オペレータへの助成である半自動制御と前記検出装置のカメラによる位置検出情報で行なう完全自動化制御とが行なえる機能を有することを特徴とする請求項3の燃料クレーン位置検出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は原子炉格納容器内の原子炉容器に設置され稼働する燃料集合体を、原子格納容器内と原子格納容器外のキャスクピット又は除染場ピット等との間で移送するために、原子炉格納容器等の上方を走行させるよう配置された燃料移送クレーンで昇降させるために、燃料移送クレーンのグリッパを燃料集合体の上部に固着されている上部ノズルの配置されている位置に正確に誘導して、燃料移送クレーンから昇降させるグリッパと上部ノズルとを確実に結合するための燃料クレーン位置検出装置及びその検出方法に関する。 【0002】 【従来の技術】原子炉容器内の燃料集合体取替えおよび燃料集合体上部の検査には、これ迄カメラを用いた方法があり、それらは各部の検査箇所の近傍にカメラを設置し検査を行い、もしくは、ズームカメラ等による離れた箇所からの目視観察のみで検査している。即ち、図9に示すように、原子炉格納容器1内の原子炉キャビティ2内に設置され、ステンレスチューブ製の燃料棒5(図10参照)内に充填された核物質の核反応を起させ、高温、高圧の発電等を行う蒸気を発生させる燃料集合体3は、縦、横に、例えば、17本×17本の長さ約4mの燃料棒5と核反応を制御するスパイダー等を配置したものからなり、このような燃料集合体3は、全体形状が箱体をなすように縦横に並べられ、約100体からなる燃料集合体ユニット10にされて、原子炉キャビティ2内の底部に区画された原子炉容器4内に収容されて稼動させるようにしている。 【0003】このような燃料集合体3のうち、反応が終了した燃料棒5又は微小な変形が生じた燃料棒5を含む取り替える必要のある燃料集合体3、又は燃料棒5の反応の違いにより燃料集合体3内での配置位置を変える必要がある燃料集合体3は、原子炉容器4内の燃料集合体ユニット10から個別に取り出し、原子炉格納容器1外の使用済燃料ピット6、キャスクピット7又は除染場8に移した後、新燃料貯蔵庫9に保管されている新規の燃料集合体3と取り換えられ、若しくは燃料棒5の配置換えを行い、さらには変形のない燃料棒5を再装填した燃料集合体3に変換されて、再び燃料集合ユニット10の規定場所に移すことが行われている。 【0004】このために、原子炉格納容器1内の原子炉キャビティ2の水面上方には走行レール11が敷設されると共に、原子炉キャビティ内を縦、横に走行できる燃料移送クレーン12が設けられ、特に、原子炉格納容器1内部の原子炉キャビティ2内では縦、横(X,Y)に走行できるようにし、燃料集合ユニット10のうちの移送を行う燃料集合体3を鉛直上方へ吊り上げ移送できるようにしている。また、原子炉格納容器1外のキャスクピット7の上方にも、走行レール11′、燃料移送クレーン12′が設けられ、燃料移送管13から燃料集合体3を原子炉格納容器1から外部へ取り出し、又は搬入できるようにしている。なお、14は燃料集合体3を燃料移送管13内を通過させる姿勢と燃料移送クレーン12′で昇降させる姿勢にするための燃料移送装置である。 【0005】また、図10(a)に示すように、燃料移送クレーン12には、鋼製のマストチューブ15が高さ(Z)方向に昇降可能に設けられており、このマストチューブ15の下端部には、吊具28を介してグリッパーチューブ16が装着され、燃料集合体3を原子炉容器4から抜き出し、又は挿入するために燃料集合体3の直上から垂下されたグリッパーチューブ16の下端に取り付けられ、グリッパーチューブ16の内部下端に設けられた円形の上部プレート23の中央にあけられた穴を貫通し、自在に燃料移送クレーン12に設けた駆動装置により上下動できるようにした、インナーチューブ25の下端に取り付けられたグリッパ17をインナーチューブ25と共に下降させることにより、グリッパ17の対角線下端から垂下させたガイドピン18を下降させるようにしている。 【0006】以下、本明細書ではグリッパ17と上部プレート23とを併せて上部構造体と呼称することとする。また、上部プレート23を貫通し上下動するインナーチューブ25の下端部は、グリッパ17上端に設けられた円形状の下部プレート26の中央にあけられた穴を貫通し、マストチューブ15を押し下げることにより、グリッパ17全体と共にガイドピン18も下降させるようにしている。 【0007】なお、同図において、29はグリッパーチューブ16上昇時、燃料移送クレーン12との衝突を防止するためのリミットスイッチ、30はグリッパ17を回動させるエアシリンダー24に空気を供給するための空気供給室、31はガイドキーである。 【0008】一方、前述したように4m程度の長さのステンレス管からなり、内部に核反応物質を充填した燃料棒5を縦横に17本づつ配置した燃料集合体3の上方には、グリッド19を介して鋼製の上部構造体を形成する上部ノズル20が設けられている。 【0009】この上部ノズル20は、図11に示すように正方形の枠体39からなり、枠体39の上端部四隅には、グリッパ17と上部ノズル20との結合時の間隔を一定のものにするためにガイドピン大径部40下端と上端を係合させるようにした間隔保持部材32が立設され、しかも、間隔保持部材32のうち対角に配置された間隔保持部材32には、上述したように下降して来るガイドピン18を挿入するための位置決め穴33が穿設され、上記ガイドピン18をこの位置決め穴21に挿入し、さらにグリッパ17をマストチューブ15で下降させ、図10(c)で示す上部ノズル20とグリッパ17の配置状態になったとき、エアシリンダー24を回動させることにより、フィンガー22の支点間を連結している連結部材27が押し下げられ、下端が外側に開くことにより、グリッパ17と上部ノズル20がフィンガー22に設けた爪21により係合し、グリッパ17と上部ノズル20とが連結される。 【0010】また、ガイドピン18の上方はスリーブ41内を上下動し、スリーブ41内のガイドピン18にはスプリングが巻回されており、このスプリングの押付け力でガイドピン18が下方へ押し付けられることにより、ガイドピン18を下方へ押し付け図10(c)に示す連結状態を保持するようにしている。また、図10(c)に示す連結状態を解除するためには、ガイドピン18上方に巻回されているスプリングの押し付力に抗して、インナーチューブ25を若干引き上げ、インナーチューブ25を回動させることにより、フィンガー22の爪21が上部ノズル20と係合する周方向からずれることにより、フィンガー22下端の爪21を上部ノズル20の係合部から引き離し、爪21によるグリッパ17と上部ノズル20との連結を解除した後、マストチューブ15を上昇させることにより、グリッパ17と上部ノズル20との係合を解除することができる。 【0011】さらに、図11に示すように、上部ノズル20には、四隅に立設された間隔保持部材32の隣接部、即ち上部ノズル20の枠体39上方にはグリッド19の上端部を被覆する蓋34を上方から押付け保持するため、直角三角形状にされ、頂部に押圧のための水平面が形成され、高さ方向の部材が枠体39中に挿入され、燃料集合体3の上方に設けられる蓋34を押圧するリーフスプリング35設けるようにしている。なお、図11において、図11(a)は図10(b)の矢視C−Cで示す平面図、図11(b)は側面図、図11(c)は図10(b)の矢視B−Bで示す底面図である。 【0012】図11(a)、図11(c)に示すようにリーフスプリング35がその上方に配置される上部ノズル20の枠体39の内部には燃料棒5を燃料集合体3の所定位置に挿入するための燃料棒挿入孔36が縦・横に17個(相当)、核反応速度を制御するためのスパイダースを挿入制御するためのスパイダー孔37が穿設された板が張設されており、その上方に蓋34を設け、前述したようにリーフスプリング35で固定するようにしている。 【0013】従来の燃料集合体3を把持して吊り上げ、所定の位置に移送するために、燃料移送クレーン12と燃料集合体とを連結するグリッパ17および上部ノズル20からなる上部構造体は、上述の様に構成されているために、グリッパ17の下部プレート26から垂下されているガイドピン18が間隔保持部材32に穿設されている位置決め穴33内に設計値で規定された長さ、具体的には、ガイドピン18のガイドピン大径部40下端が位置決め穴33が開口にする間隔保持部材32の上端に接するまで挿入されている限り、燃料移送クレーン12上の操作員の操作により、マストチューブ15を昇降させることにより、燃料集合体3は鉛直方向に昇降し、昇降を行う燃料集合体3の周辺に配置されている他の燃料集合体3又は原子炉容器4等に衝突して破損させるようなこともなく、燃料集合体3の移送はスムーズに行うことができる。 【0014】しかしながら、上述した従来のグリッパ17のガイドピン18を上部ノズル20の位置決め穴33に挿入するようにした装置により燃料集合体3を取替るようにした燃料移送用クレーンの座標位置決めは、現状では、監視用のカメラが監視している作業者又は双眼鏡等で相互の位置を確認している外部の作業者からの指示、及びオペレータの位置表示器の目視により、オペレータが手動にて燃料移送クレーン12を駆動して、燃料クレーン12の最終位置決めを行っていた。 【0015】しかも、位置決めを間違い燃料集合体3の昇降時又は移送時に、グリッパ17と上部ノズル20との係合が不十分で外れ若しくは昇降姿勢を崩すことは昇降を行う燃料集合体3は、勿論のこと燃料集合ユニット10の他の燃料集合体3又は原子炉容器等の損傷に連がり、しかも作業員が接近できない場所で起ることが多いために、このようなトラブル絶対にない様にする必要があり、燃料集合体3の移送に当っては経験豊富なクレーンオペレータを必要とし、しかも、作業員が近付くことができない場所でガイドピン18を設計値で規定された長さだけ、位置決め穴33内に挿入するための操作が必要となり、燃料集合体3の移送には多大な時間を必要とする不具合があった。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】本発明の燃料クレーン位置検出装置及びその方法は、上述した従来の装置若しくは方法の不具合を解消するために、音波、超音波(UT)、レーザ光等を使って20m以上の深さの水中にある燃料移送クレーンから吊り降ろされるグリッパと燃料集合体の上部の上部ノズルとの正確な相対位置を、燃料移送クレーン上で検出し、この検出信号を確認しながら燃料移送クレーンを操作してグリッパと上部ノズルとを正確に連結できるようにした燃料クレーン位置検出装置及びその方法を提供することを課題とする。 【0017】また、本発明は、従来装置、若しくは方法の不具合を解消するため、上方および側方から燃料集合体の上部位置と燃料移送クレーンと連結位置に配置されたグリッパと上部ノズルとからなる上部構造体を2台のカメラで立体的に撮影し、この画像に基づき燃料移送クレーン位置を操作して、グリッパと上部ノズルとをより精度良く、しかも、迅速に連結できるようにした燃料クレーン位置検出装置を提供することを課題とする。 【0018】 【課題を解決するための手段】このため、第1番めの本発明の燃料クレーン位置検出装置は、次の手段とした。 【0019】(1)水中に配置された燃料集合体を吊り上げ上部空間を縦横に走行させ、所望の位置に燃料集合体を移送する燃料移送クレーンに設置され、走行位置、燃料集合体を吊り上げるマストチューブの高さ及び燃料集合体の座標位置を表示し、オペレータの操作を助成する位置表示器と、位置表示器に表示された吊り上げ連結する燃料集合体が設置されている座標位置へ燃料移送クレーンを走行させ、燃料移送クレーンからマストチューブを昇降させる駆動装置と、マストチューブの下端に連結され、燃料集合体の上端に連結された上部ノズルと連結しマストチューブの下端に燃料集合体の上端に設けた上部ノズルを連結するフィンガー及び上部ノズル上方に開口させた位置決め穴に挿入させるガイドピンを垂下させ設けたグリッパと、グリッパの下部プレート底面に設置され、上部ノズルの上面に配置したリーフスプリングの最高位置に設定された検出範囲に送波した振動波の受波までの送波時間からグリッパと上部ノズルとの相対位置を検出するセンサとからなり、センサからのセンサ信号による送波時間が最小になるまで燃料移送クレーンを微小走行させて、上部ノズルの鉛直上方に正確にグリッパが配置される位置決めをし、ガイドピンを位置決め穴に挿入させて燃料移送クレーンと燃料集合体とを連結できる位置に配置できるものとした。 【0020】なお、センサは超音波からなる振動波を送波し、反射波を受波できるUTセンサを使用することが好ましいが、音波はレーザ光等の光波、即ち水中走波時に燃料集合体が配置されている水中において吸収されにくい振動波を使用するようにしたものでも良い。また、位置決め穴に挿入させるガイドピンには、ガイドピン底部が位置決め穴底面に着底し、グリッパと上部ノズルとが確実に係合したことを確認できる係合センサ等を設けることが好ましい。さらに、センサからのセンサ信号は位置表示器に表示されるようにし、オペレータの位置表示器の目視による燃料移送クレーンの微小走行を助成できるようにすることが好ましい。 【0021】(a)これにより、移送を必要とする燃料集合体と移送する燃料移送クレーンとを連結するため、グリッパと上部ノズルとを連結する上部構造体の位置に燃料移送クレーンを走行させ配置する操作が容易になり、燃料移送クレーンの操作に熟練オペレータを必要とせず、確実に燃料移送クレーンを連結位置、換言すれば、グリッパと上部ノズルとの位置合わせがスムーズにできるようになり、燃料集合体と燃料移送クレームとを確実に連結できると共に、位置合わせのための時間を大幅に短縮することができ、これ迄目視により燃料移送クレーンの操作を行っているオペレータの負担を低減できる。 【0022】さらには、位置合わせのためのグリッパと上部ノズルとの位置合わせ位置に配置され、双眼鏡等により位置合わせ状況を監視し、オペレータにグリッパ、上部ノズルの各位置状況等を連絡するための監視員の配置が不要になる。また、燃料集合体と燃料移送クレーンとが設計どおりに確実に連結できるので、燃料移送クレーン等に片加重が発生することがなく、さらには、昇降時および移送時にトラブルが発生することがなく、所望する燃料集合体を吊り上げ規定された位置に安全且つ確実に移送することができるようになる。また、グリッパと上部ノズルとの位置合わせが、グリッパの下部プレート底面にセンサを配置して、その信号をオペレータに伝達するだけで行われるため、簡素な構成のものにできる。 【0023】また、第2番目の本発明の請求項1の燃料クレーン位置検出装置を使用しグリッパと上部ノズルとの位置合わせする方法は、次の手段を採用した。 【0024】(2)センサをグリッパの下部プレート底面に設置する工程と、駆動装置により位置表示器に表示された吊り上げる燃料集合体の鉛直上方付近まで燃料移送クレーンを走行させる工程と、駆動装置により燃料移送クレーンからマストチューブを降下させ、グリッパが上部ノズルと接触しない直上高さまで降下させる工程と、グリッパの下部リングに底面に設けたセンサから、リーフスプリングに振動波を照射し反射波を受波するまでの送波時間を検出する工程と、送波時間が最も短くなるリーフスプリング最高位置に設定された水平面からなる検出範囲に振動波が照射されるまで燃料移送クレーンを微小走行を繰り返し、ガイドピンを位置決め穴の鉛直上方位置に配置する工程と、位置決め穴の鉛直上方に配置されたグリッパを更に降下させ、ガイドピンを上部ノズル上面に開口する位置決め穴に挿入し、グリッパに設けた爪を上部ノズルに係合させることにより燃料集合体を燃料移送クレーンにより吊り上げ可能にする工程とからなるものにした。 【0025】なお、グリッパを上部ノズルと接触しない直上高さまで降下させる工程では、グリッパを上部ノズルの上端、即ち検出範囲の高さよりも、さらに約500mm程度の上方にまで降下させることが好ましい。 【0026】(b)これにより、上述(a)と同様な作用、効果を奏することができる。 【0027】また、第3番目の燃料クレーン位置検出装置は、次の手段とした。 【0028】(3)水中に配置された燃料集合体を吊り上げて上部空間を縦横に走行し、燃料集合体を所望の位置に移送する燃料移送クレーンを吊り上げる燃料集合体の鉛直上方に配置する燃料クレーン位置検出装置において、燃料移送クレーンにより昇降させるマストチューブ上端及び下端側部から、燃料移送クレーンと燃料集合体とを結合する部分のグリッパ及び上部ノズルとからなる、上部構造体の平面的な相対位置並びに側面視での相対位置を撮影する2台のカメラ及び照明装置とからなる検出装置と、カメラの画像から上部構造体の特徴部位を抽出する画像処理装置と、抽出された特徴部位を処理して燃料移送クレーンと燃料集合体と位置ずれを算出する信号処理装置と、位置ずれを修正した座標情報から燃料移送クレーンを燃料集合体の鉛直上方に位置決めする制御装置とからなるものとした。 【0029】(c)このように、燃料移送クレーンと燃料集合体とを連結する上部構造体の位置ずれを検出装置によりカメラ画像で検出し、検出された画像から画像処理装置でグリッパ、上部ノズルからなる上部構造体の特徴部位を抽出して、抽出された特徴部位を信号処理装置で処理して上部構造体の相対的な位置ずれを算出し相対的な位置ずれのない座標情報に修正して、この修正された座標情報が入力された制御装置で燃料移送クレーンを操作することにより、上部構造体のグリッパ及び上部ノズルは、平面的な相対位置並びに側面視での相対位置を位置ずれのないいわゆる立体的にずれのない高精度の位置に配置することができる。 【0030】また、第4番目の燃料クレーン位置検出装置は、(3)の手段に加え次の手段とした。 【0031】(4)検出装置が照明装置としてレーザ光を使用し、レーザ光を上部構造体の特徴部位に照射し特徴部位の形状をプロファイル化でき、画像処理装置がプロファイル化された若しくは未形状の特徴部位の画像処理ができ、信号処理装置が上部構造体の傾き、位置若しくは高さずれをリアルタイムで処理でき、制御装置が上部構造体の傾き、位置若しくは高さずれをリアルタイムで処理した座標情報により燃料移送クレーンを燃料集合体の鉛直上方に位置決めするものとした。 【0032】なお、特徴部位に照射するレーザ光は、レンズにより集光されたレーザスリット光を使用することが好ましい。 【0033】(d)このように、(3)の手段に加え(4)の手段にし検出装置の照明装置に直進性に優れるレーザ光を使用し、上部構造体の特徴部位を検出するようにしたので、特徴部位の形状を鮮明にしたプロファイル化ができ、プロファイル化された若しくは未形状の特徴部位の画像処理を画像処理装置で行なうことにより、燃料構造体と昇降を行うマストチューブとを連結する上部構造体の傾き、位置、高さずれを、信号処理装置でリアルタイムで処理でき、このリアルタイムで処理した座標情報を使って制御装置により、燃料移送クレーンを操作することにより、上部構造体のグリッパと上部ノズルの位置決めをより精度の高いものにできる。 【0034】また、第5番目の燃料クレーン位置検出装置は、(3)の手段に加え次の手段とした。 【0035】(5)画像処理装置が上部構造体の形状が異なり、対称形の上部構造体では形状の中心、抽出された特徴部位の重心位置を検出する機能を有し、対称形ではない上部構造体では構造パターンの画像を予め有し、検出画像との比較処理する機能により特徴部位の位置画像を処理できるとともに、特徴部位の損傷若しくは欠落を特徴部位の重心位置、若しくは構造パターンの画像との比較から検出できるものとした。 【0036】(e)このように、(3)の手段に加え(5)の手段にし、画像処理装置にライブラリ機能を持たせるようにしたので、上部構造体の形状が変わっても、対称形の上部構造体では形状の中心、抽出された特徴部位の重心位置を検出でき、非対称形の上部構造体では予め準備している構造パターンと検出画像との比較処理により、特徴部位の位置画像が処理でき、さらには、特徴部位の損傷、欠落のあるものでも特徴部位の重心位置、形状を検出することができるので、上部構造体のグリッパ及び上部ノズルの位置決めをより精度の高いものにできる。 【0037】また、第6番目の燃料クレーン位置検出装置は、(3)の手段に加え次の手段とした。 【0038】(6)信号処理装置が上部構造体の位置情報を処理しながら、検出装置のカメラの撮影制御及び照明装置の光量制御機能を備えるとともに、燃料移送クレーンを操作するオペレータへの自動監視制御と位置情報を提供する機能を有しているものとした。 【0039】(f)このように、(3)の手段に加え(6)の手段にしたことにより、撮影対象の上部構造体全体がカメラ視野内に入らない場合でも、カメラ視野内の部分画像から画像処理装置に設けられているソフトにより、上部構造体の中心位置を推定して中心位置にカメラを向けて撮影ができ、又は光量制御することにより、明瞭にした上部構造体全体の形状をオペレータへの自動監視制御と位置情報を提供することができ、上部構造体のグリッパ及び上部ノズルの位置決めをより精度の高いものにできる。 【0040】また、第7番目の燃料クレーン位置検出装置は、(3)の手段に加え次の手段とした。 【0041】(7)制御装置が複数体の燃料集合体の位置情報を過去の履歴情報として記憶する機能を有するとともに、特定燃料集合体の新しい位置決め値と過去の位置決め値との比較照合が可能にし、特定燃料集合体を移送するとき位置情報をモニターすることにより、オペレータへの助成である半自動制御と検出装置のカメラによる位置検出情報で行なう完全自動化制御とが行なえるものとした。 【0042】(g)このように、(3)の手段に加え(7)の手段にしたことにより、燃料移送クレーンで吊り上げられ移送される燃料集合体が、元の場所と極端に異なる位置に再配置されることを防止することができる。これにより、各燃料集合体は原子炉容器内の環境が略一定した場所に設置され、燃料集合体の核反応を略一定したものにすることができ安定した運転ができるようになる。また、カメラにより検出された各燃料集合体の位置情報から、各燃料集合体を最適位置に自動的設置する完全自動化が行なえるようになる。 【0043】 【発明の実施の形態】以下、本発明の燃料クレーン位置検出装置及びその方法についての実施の形態を図面に基づき説明する。なお、図において図9〜図11で示した部材と同一部材には同一符号を符して説明は省略する。図1は本発明の燃料クレーム位置検出装置の実施の第1形態を示す図である。 【0044】図において、17は前述したようにインナーチューブ25の下端に連結された上部構造体を構成するグリッパーで、上部プレート23及び下部プレート26の外周に180°の間隔を設けて垂設されたガイドピン18の両側には、2本のガイドピン18の各々が上部ノズル20の対角線上に形成された位置決め穴33の鉛直上方に対応する位置にあるとき、鉛直下方に照射される超音波ビームが、上部ノズル20の枠体39に設けたリーフスプリング35の水平面にされた頂端部に設定された検出範囲51に照射されるようにした、リーフスプリング検出UTセンサ(以下UTセンサという)50を下部プレート26の下面に設けるようにしている。 【0045】このUTセンサ50では照射された超音波が照射された物体から反射された反射波の到達時間を計測することにより、UTセンサ50位置、換言すればガイドピン18とガイドピン18を挿入する間隔保持部材32に穿設された位置決め穴33の相対位置を検出することができるようになる。即ち、UTセンサ50から下方に照射された超音波が上部ノズル20に照射されない位置にグリッパ17が配置されているときは問題外として、超音波が上部ノズル20に照射される場合でも、上部ノズル20の最も高い部分であるリーフスプリング35の頂端部の検出範囲51に照射される場合、照射された超音波は、最も早くUTセンサ50に受信されるので、グリッパ17の対角にそれぞれ2個づつ配置された4個のUTセンサ50から照射から受波までの時間が最も短くなる位置にUTセンサ50が配置されたことを確認することによって、ガイドピン18が位置決め穴33の鉛直上方に配置されていることを確認することができる。 【0046】このために、燃料移送クレーン12には、従来と同様に、燃料移送クレーン12の走行位置、マストチューブ15降下位置であるグリッパー17の現在位置、および原子炉容器4内に格納された個別の燃料集合体3の位置を表示する位置表示器であるX−Y−Z位置表示器が設けられるとともに、この表示器にはUTセンサ50から照射された超音波53が反射されて、受波信号を検出する信号検出器が設けられている。 【0047】このような、UTセンサ50を装着した燃料クレーン位置検出装置を使って、燃料移送クレーン12を昇降を行う燃料集合体の3の直上に移動させる場合には、表示器に示されている昇降させる燃料集合体3の位置と燃料移送クレーン12の走行位置を照合させながら燃料移送クレーン12の走行させ燃料集合体3の鉛直上方まで移動させた後、燃料クレーン12のオペレータがマストチューブ15を上部ノズル20の頂端である検出範囲51の上方約500mmの高さ迄グリッパー17を降下させる。 【0048】次いで、UTセンサ50を使ってリーフスプリング35の位置を探し出す。即ち、UTセンサ50から照射される超音波が反射されて、燃料移送クレーン12上に設けた(X−Y−Z)位置表示器に何等かの反射波が表示されるまで燃料移送クレーム12を縦、横に移動させる。 【0049】この場合オペレータは、信号検出器52にUTセンサ50から照射された超音波53の上部ノズル20からの反射信号の有無を確認しながら燃料移送クレーンを縦、横に移動させると共に、上部ノズル20からの反射信号が得られる位置に燃料移送クレーン12が配置されたら、さらに信号検出器52で得られる、UTセンサ50から照射される時間t1 と反射波を受波する時間t2 との差が最小になるまで燃料移送クレーン12を微小移動させ、t2 −t1 が最小値になる位置、換言すれば上部ノズル20の対角に設けた位置決め穴33の鉛直上方にガイドピン18が配置される位置に燃料移送クレーン12を停止させる。 【0050】次いで、グリッパ17を降下させることにより、ガイドピン18を位置決め穴33に挿入し、ガイドピン18の下端が位置決め穴33の底面に着底する迄、さらにグリッパ17を降下させることにより、フィンガ22下端の爪21が拡開し上部ノズル20の枠体に設けた係合孔に係合することによりグリッパ17と燃料集合体3とは連結され、オペレータがマストチューブ15を上昇させることにより所望する燃料集合体3を上昇させることができる。 【0051】なお、燃料集合ユニット10内を含む所望する場所に移送された燃料集合体3(上部ノズル20)とグリッパ17との係合解除は、従来の技術で述べた従来の方法と同様にして行われるので説明は省略する。 【0052】次に、図2は本発明の燃料クレーン位置検出装置の実施の第2形態を示す全体図である。図に示すように、本実施の形態においては燃料移送クレーン11から垂下され昇降するマストチューブ15の側方にはマストチューブ15の軸心と軸心を平行に配置され、マストチューブ15と同時に昇降するようにしたカメラ用柱60が燃料移送クレーンから垂下されている。 【0053】また、マストチューブ15の頂部には第1のカメラ61が設置されると共に、マストチューブ15の下端に図6(b)で示すよう連結されたグリッパ17の側方のカメラ用柱60に第2のカメラ62が設置されている。 【0054】本実施の形態の第1のカメラ61、第2のカメラ62は、従来の技術で述べた目視観察を行うためのカメラと異り、図3で示すブロック図の構成にされ燃料移送クレーン12に設けられている。すなわち、原子炉容器4の燃料集合体3の取替えおよび燃料棒集合体3上部の検査、燃料移送クレーン12の制御位置等を行うために、第1のカメラ61、第2のカメラ62を設けると共に、燃料移送クレーン12の下部に設けた照明用光源64により、燃料構造体3上部の構造特徴部位の画像を採取する検出装置63とを設けるようにしている。 【0055】また、検出装置63には、画像を採取するために、採取を行う構造特徴部位にカメラ61,62を向けるためのカメラ制御装置65を設けるようにしている。また、検出装置63で採取された構造特徴部位の画像情報66は、検出装置63から画像処理装置67に送られ、検出装置63から入力されて画像メモリ68に記憶されている、構造特徴部位の画像情報から特徴部位の重心、中心位置、座標の算出又は欠落画像の修復および推定が行われる。 【0056】このように、画像処理装置67で画像処理された画像処理情報69は、特徴部位の位置をリアルタイムで処理する信号処理装置70に送られ、特徴部位の構造体からの絶対ズレ量が算出された座標情報71にされて制御装置72に送られ燃料移送クレーン12のX,Y(縦,横)方向の移動をパイロットによる手動又は自動により行うようにしている。 【0057】また、前述した燃料構造体3上部の構造特徴部位の画像を採取する検出装置63は、分離式とし、視野障害の無い位置に第2のカメラ62を設置し、図4に示すように燃料移送クレーン12下部に設けたレーザスリット等のレーザ光を燃料集合体3上部の上部ノズル20等の構造物の特徴部位に照射し特徴部位の形状をプロファイル化する検出装置とした。 【0058】即ち、図4(a)に示すように、レーザ光をシリンドリカルレンズ74(かまぼこ型)の平面に照射することにより生成されるレーザスリット光75にして、図4(b)に示すように、リーフスプリング35等の上部ノズル20に照射し、図4(c)に示すように上部ノズル20に照射されているレーザスリット光75を第2のカメラ62により撮影することにより、図4(d)に示すような特徴部位の形状を抽出して、上部ノズル20がマストチューブ15の下端に連結されているグリッパ17に対して、どのような姿勢になっているかを検出することができる。 【0059】即ち、図4(e)に示すように、検出装置63から入力された画像情報66をプロファイル若しくは未形状の特徴部位のプロファイルされた画像に処理する画像処理装置67を設け、燃料集合体3上部の上部ノズル20の傾きや位置ずれ、高さずれおよび図3において説明したように欠落画像の修復、推定等をリアルタイムで処理する。画像処理装置67からの傾き、位置ずれ、高さずれ情報と共に、修復画像処理情報69が入力された信号処理装置70は、その入力信号から信号と位置情報76とを制御装置72に送ることにより、グリッパー17のガイドピン18が上部ノズル20の位置決め穴33上方に位置するように配置することができる。 【0060】また、前述した燃料構造体3の特徴部位の画像から特徴部位のみを抽出するようにした画像処理装置67は、図5に示すように、燃料構造体3又は上部ノズル20等の機器の構造体の形状が異なっても対称形を持つ形状の中心及び特徴部位の重心位置を検出するため画像処理ができる機能を付与し、対称面でない構造体では構造パターンの画像を予め持たせたライブラリ形状を有するものとしておき、カメラ61,62で撮影された生画像77と固形登録メモリ78に登録されているライブラリ形状との比較する機能によって、特徴部位の位置画像を処理する機能を有するものとした。 【0061】さらに、本実施の形態の画像処理装置67では、前述した画像処理装置67と同様に特徴部位の損傷や欠落等を、図形登録メモリ78に登録されたライブラリ形状比較処理して修復できるものとした。すなわち、画像処理装置67では図形登録メモリ78に、図5(c)で示すような機器の正確な形状であるライブラリ図形を記憶させておき、カメラ61,62で撮影され、欠落部80が生じている生画像77をライブラリ図形79と比較することにより図5(d)で示すような修復画像処理情報69にして信号処理装置70に出力する。 【0062】また、燃料集合体3の上部の構造体の特徴部位に対する画像から特徴抽出した特徴部位の位置をリアルタイムで処理する信号処理装置70は、図6に示すように構造体の位置情報を処理しながら、第1および第2のカメラ61,62の撮像制御および照明用光源64の光量制御を行う機能を設け、オペレータの自動監視制御と位置情報の提供を行う機能を有し、座標情報71を制御装置72に出力する。 【0063】即ち、図7(a)に示すように、第1又は第2のカメラ61,62の撮影視野でありシリンダチューブ81に撮影対象の構造体の一部分しか入らなかった場合、画像処理装置の中に組込まれているソフトの三点抽出法若しくは円近似法により、写し出される部分図82から内挿により円の中心を推定して、カメラの撮影方向を制御することにより、図7(b)に示すようにカメラの視野の中心に撮影を行う構造体の中心が来るようにカメラの撮像制御を行う。同様に撮影される構造体の映像の明暗に応じて照明用光源64の光量制御を行って、構造体の中心の位置情報76を制御装置72に出力する。 【0064】また、燃料集合体3の上部の構造体の特徴部位に対する画像から特徴抽出した特徴部位の位置情報76は、信号処理装置70から燃料移送クレーン12の位置決めする制御装置72に入力され、位置情報76に基づき燃料移送クレーン12は制御される。 【0065】この制御装置72は、複数体の燃料集合体3の情報を過去の履歴情報として記憶する機能を有しており、特定燃料集合体3への位置決め値と過去の位置決め値との比較照合を可能にし、その操作は、位置情報のモニターにより捜査員への助成制御、即ち、今回配置しようとする燃料集合体3の座標情報71と前回座標情報71とを、オペレータに伝達する半自動化制御とカメラにより検出された位置情報76から燃料移送クレーン12を操作して、燃料集合体3を最適装置への移送を行う完全自動化制御の機能を有する。 【0066】制御装置72から燃料移送クレーン12に対しての移動情報(X,Y座標値等)を出力する際、過去の情報(例えば前回定検時の燃料集合体3の座標(x1 ,y1 ))が今回燃料集合体3を移送しようとする座標(x1 ′,y1 ′)とを比較照合し、例えば、Δx=x1 ′−x1 、Δy=y1 ′−y1 におけるΔx,Δyが設計的に定められているKx,Kyよりも大きい値となった場合等にはオペレータに異常情報を出力し、オペレータによる燃料移送クレーン12の操作を支援するようにしている。 【0067】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の燃料クレーン位置検出装置は、燃料集合体を所望位置に移送する燃料移送クレーンに設置され、走行位置、マストチューブの高さ及び燃料集合体の座標位置を表示する位置表示器、燃料集合体の所望の座標位置へ燃料移送クレーンで移送し、マストチューブを昇降させる駆動装置、燃料集合体の上端に連結された上部ノズルと連結するフィンガー及び上部ノズル上方の位置決め穴に挿入させるガイドピンを設けたグリッパ、グリッパ下部プレート底面に設置され、上部ノズルの上面のリーフスプリングの最高位置部の検出範囲への送波時間からグリッパと上部ノズルとの相対位置を検出するセンサからなり、送波時間が最小になるまで燃料移送クレーンを微小走行させて、上部ノズルの鉛直上方にグリッパが配置、位置決めし、ガイドピンを位置決め穴に挿入させ燃料移送クレーンと燃料集合体とを連結するものとした。 【0068】これにより、燃料集合体と燃料移送クレーンとを連結するグリッパと上部ノズルとの連結位置に燃料移送クレーンを配置する操作が容易になり、燃料移送クレーンの操作に熟練オペレータを必要とせず確実に燃料移送クレーンを連結位置合わせができ、燃料集合体と燃料移送クレーンとは確実に連結され、位置合わせの時間を大幅に短縮でき、然もオペレータの負担を低減できる。また、双眼鏡等により位置合わせ状況を監視し、オペレータにグリッパ、上部ノズルの各配置状況等を連絡する監視員の配置が不要になり、燃料集合体と燃料移送クレーンとが確実に連結でき燃料移送クレーン等に片加重の発生がなく、燃料集合体を規定された位置に安全且つ確実に移送できる。また、グリッパと上部ノズルとの位置合わせが、グリッパの下部プレート底面にセンサを配置するだけでできるため、簡素な構成にできる。 【0069】また、本発明の上述した燃料クレーン位置検出装置を使用しグリッパと上部ノズルとの位置合わせする方法は、センサをグリッパの下部プレート底面に設置する工程と、駆動装置により吊り上げる燃料集合体の鉛直上方に燃料移送クレーンを走行させる工程、駆動装置でマストチューブを降下させ、グリッパを上部ノズルと非接触高さまで降下させる工程、センサからリーフスプリングの最高位置の検出範囲に振動波を照射し反射波を受波し走波時間を検出する工程、走波時間が最も短くなる位置に燃料移送クレーンを微小走行させガイドピンを位置決め穴の鉛直上方に配置する工程、位置決め穴の鉛直上方のグリッパを更に降下させ、ガイドピンを位置決め穴に挿入しグリッパに設けた爪を上部ノズルに係合させ燃料集合体を燃料移送クレーンにより吊り上げ可能にする工程とからなる。 【0070】これにより、上述と同様な作用、効果を奏することができる。 【0071】また、本発明の燃料クレーン位置検出装置は、燃料移送クレーンと燃料集合体とを結合する部分のグリッパ及び上部ノズルとからなる上部構造体の平面上の相対位置、側面上の相対位置を撮影する2台のカメラ及び照明装置とからなる検出装置、カメラ画像から上部構造体の特徴部位を抽出する画像処理装置、抽出された特徴部位を処理し燃料移送クレーンと燃料集合体と位置ずれを算出する信号処理装置、位置ずれを修正した座標情報から燃料移送クレーンを燃料集合体の上方に位置決めする制御装置とからなる。 【0072】このように、燃料移送クレーンと燃料集合体とを連結する上部構造体の位置ずれを画像で検出し、この画像から画像処理装置で上部構造体の特徴部位を抽出し、抽出した特徴部位を信号処理装置で処理し上部構造体の相対的位置ずれを算出し相対的位置ずれのない座標情報に修正し、修正座標情報により制御装置で燃料移送クレーンの操作により、上部構造体のグリッパ及び上部ノズルは、平面、側面の相対位置を位置ずれのない高精度位置に配置できる。 【0073】また、本発明の燃料クレーン位置検出装置は、照明装置にレーザ光を使用し、レーザ光を上部構造体の特徴部位に照射し特徴部位形状をプロファイル化し、画像処理装置がプロファイル化され、又は未形状の特徴部位の画像処理ができ、信号処理装置で上部構造体の傾き、位置、高さずれをリアルタイムで処理でき、制御装置でリアルタイム処理した座標情報により燃料移送クレーンを燃料集合体の鉛直上方に位置決めするものとした。 【0074】このように、照明装置に直進性に優れるレーザ光を使用し、上部構造体の特徴部位を検出するので、特徴部位の形状を鮮明にしたプロファイル化ができ、プロファイル化、又は未形状の特徴部位の画像処理を画像処理装置で行ない、上部構造体の傾き、位置、高さずれを信号処理装置でリアルタイムで処理でき、このリアルタイム処理した座標情報を使って制御装置により、燃料移送クレーンを操作し上部構造体のグリッパ及び上部ノズルの位置決めをより精度の高いものにできる。 【0075】また、本発明の燃料クレーン位置検出装置は、画像処理装置が上部構造体の形状が異なり、対称形上部構造体では形状の中心、抽出した特徴部位の重心位置を検出する機能を有し、非対称形上部構造体では構造パターンの画像を予め有し、検出画像との比較処理して特徴部位の位置画像を処理するとともに、特徴部位の損傷、欠落を修復して特徴部位の重心位置、構造パターンの画像との比較から検出できるものとした。 【0076】このように、画像処理装置にライブラリ機能を持たせたので、上部構造体の形状が変わっても、対称形上部構造体では形状の中心、抽出特徴部位の重心位置を検出でき、非対称形上部構造体では準備した構造パターンと検出画像との比較処理により、特徴部位の位置画像が処理でき、特徴部位の損傷、欠落のあっても特徴部位の重心位置、形状を検出できるので、グリッパ及び上部ノズルの位置決めをより精度の高いものにできる。 【0077】また、本発明の燃料クレーン位置検出装置は、信号処理装置が上部構造体の位置情報を処理しながら、検出装置のカメラの撮影制御及び照明装置の光量制御機能を備え、燃料移送クレーンを操作するオペレータへの自動監視制御と位置情報を提供できるものとした。 【0078】このように、上部構造体全体がカメラ視野内に入らない場合でも、カメラ視野内の部分画像から画像処理装置のソフトにより、上部構造体の中心位置を推定し中心位置に向けて撮影ができ、又は光量制御により明瞭にした上部構造体全体の形状をオペレータの自動監視制御と位置情報確認を提供でき、グリッパ及び上部ノズルの位置決めをより精度の高いものにできる。 【0079】また、本発明の燃料クレーン位置検出装置は、制御装置が複数体の燃料集合体の位置情報を過去の履歴情報として記憶できるとともに、特定燃料集合体の新しい位置決め値と過去の位置決め値との比較照合を可能にし、特定燃料集合体を移送するとき位置情報のモニターにより、オペレータへの助成である半自動制御と検出装置のカメラによる位置検出情報による完全自動化制御とが行なえるものとした。 【0080】このように、移送される燃料集合体が元の場所と極端に異なる位置に再配置されることを防止でき、各燃料集合体は環境が略一定した場所に設置され、反応を略一定したものにできる。また、カメラにより検出された各燃料集合体の位置情報から、各燃料集合体を最適位置に設置できる完全自動化が行なえる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月17日(2001.1.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069246 【弁理士】 【氏名又は名称】石川 新
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| 【公開番号】 |
特開2002−214383(P2002−214383A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月31日(2002.7.31) |
| 【出願番号】 |
特願2001−9459(P2001−9459) |
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