| 【発明の名称】 |
燃料集合体組立装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】種市 秀人
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| 【要約】 |
【課題】ねじ・ナット類のねじ込み作業の自動化も可能とし、仮組立体の両端に対する端部固定部材の取付作業を完全自動化できる燃料集合体組立装置の提供。
【解決手段】軽水炉用燃料集合体の自動組立装置において、組立台に横倒し状態で固定保持された仮組立体の上下両端に各々固有構造の上下端部固定部材を取付けるために、固定対象要素の両端部をそれぞれ上下端部固定部材の貫通ソケット穴に嵌合させるための上部取扱装置と下部取扱装置とを備え、これら上部取扱装置および下部取扱装置に固定対象要素の先端部にねじ・ナット類をねじ込むためのねじ込み装置を備えた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数本の燃料棒を互いにほぼ平行に間隔をあけて正方格子配列状に保持した仮組立体の上下両端にそれぞれ固有構造の上下端部固定部材を取付けるための軽水炉用燃料集合体の自動組立装置であって、前記仮組立体をその軸心がほぼ水平となるように横倒し状態で固定保持する組立台と、前記軸心の延長方向で組立台に対して整列配置可能で、仮組立体の前記上端に相当する一端側に装着すべき上端部固定部材を保持して仮組立体の一端部に露呈する固定対象要素の端部を上端部固定部材の貫通ソケット穴に嵌合させるための上部取扱装置と、前記軸心の延長方向で組立台に対して整列配置可能で、仮組立体の前記下端に相当する他端側に装着すべき下端部固定部材を保持して仮組立体の他端部に露呈する固定対象要素の端部を下端部固定部材の貫通ソケット穴に嵌合させるための下部取扱装置と、を備え、前記固定対象要素端部の嵌合が、対応する貫通ソケット穴を貫通して固定部材から突出した先端部へのねじ・ナット類のねじ込み固定で完了するものを含む時、前記上部取扱装置および下部取扱装置は、それぞれ保持する固定部材の前記仮組立体と反対側に前記固定対象要素の先端部にねじ・ナット類をねじ込むためのねじ込み装置を備えていることを特徴とする燃料集合体組立装置。 【請求項2】 前記ねじ込み装置は、ねじ・ナット類をねじ込み対象の固定対象要素の先端部に向けて開放可能に保持する保持部と、該保持部を前記固定対象要素の中心軸回りにねじ込む方向に回転させる回転機構と、少なくとも前記保持部と回転機構とを仮組立体に対して近接および離反可能に水平移動させる駆動機構と、を備え、前記ねじ・ナット類を保持した保持部の前記回転機構によるねじ込み回転に伴って、前記駆動機構で保持部を前記仮組立体への近接方向へ水平移動させることによって、前記ねじ・ナット類を対応する固定対象要素の先端部にねじ込ませることを特徴とする請求項1に記載の燃料集合体組立装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、軽水炉用燃料集合体組立装置に関するものであり、更に詳しくは、BWR(沸騰水型原子炉)用燃料集合体の組立における上部タイプレート及び下部タイプレートの自動取付け、或いはPWR(加圧水型原子炉)用燃料集合体の組立における上部ノズル及び下部ノズルの自動取付けを行う際のねじ・ナット類をねじ込みむための装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】BWR用燃料集合体の組立に際しては、燃料集合体の高さ方向に間隔をあけて配置されるべき複数のスペーサと、スペーサ内の数セル分の位置に配置された1〜数本の水管要素(ウォーターロッドまたはウォーターチャンネル)とによって燃料集合体用スケルトンを構成し、このスケルトン内の複数の燃料棒収納セル内にそれぞれ燃料棒を挿入することにより水管要素と共にこれら燃料棒を互いにほぼ平行に間隔をあけて正方格子配列に従った束状の仮組立体とし、この仮組立体の一端と他端にそれぞれ固有構造の端部固定部材としての上部タイプレートと下部タイプレートを手作業で位置合わせ及び取付け作業を行って固定し、最終的に全体の外周をチャンネルボックスで囲んで組立を終えている。 【0003】この場合上部タイプレートや下部タイプレートなどの上下端部固定部材に対する仮組立体側の固定対象要素はウォーターロッドやウォーターチャンネルなどの水管要素またはタイロッドとしての1〜数本の燃料棒であり、これら固定対象要素の端部が端部固定部材側の貫通ソケット穴に確実に嵌合するように、仮組立体及び端部固定要素の双方の寸法公差等の誤差要因に基づく位置ずれを修正しながら手作業で行っていた。 【0004】PWR用燃料集合体の組立の場合も同様であり、この場合は、燃料集合体の高さ方向に間隔をあけて配置されるべき複数の支持格子と、支持格子内の一部のセル位置に配置された複数本の制御棒用及び炉内計装用案内シンブル管とによって燃料集合体用骨格を構成し、この骨格内の複数の燃料棒収納セル内にそれぞれ燃料棒を挿入することにより各案内シンブル管と共にこれら燃料棒を互いにほぼ平行に間隔をあけて正方格子配列に従った束状の仮組立体とし、この仮組立体の両端にそれぞれ固有構造の端部固定部材、即ち一端側には上部ノズルを、他端側には下部ノズルをそれぞれ手作業で位置合わせおよび取付け作業を行って固定していた。 【0005】この場合、仮組立体に対する上部ノズルや下部ノズルなどの上下の端部固定部材の取付は、仮組立体内の各案内シンブル管を固定対象要素として、端部固定部材側の複数の貫通ソケット穴の全てに仮組立体側の複数の対応する固定対象要素の端部が確実に嵌合するように、仮組立体及び端部固定要素の双方の寸法公差等の誤差要因に基づく位置ずれを個々に修正しながら手作業で行っていた。 【0006】しかし、このように燃料集合体の仮組立体の両端に対する端部固定部材の取付けに際し、仮組立体側の各固定対象要素を端部固定部材側の各貫通ソケット穴に個々に手作業で位置ずれの修正を行いながら嵌合しているのでは、手間と時間を要する作業となり、特にウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料集合体の組立の場合は、長時間の手作業は作業効率向上の観点だけでなく放射線被曝量を低減する必要性からも自動化への転換が必要とされている。 【0007】そこで、燃料集合体を機械的に組み立てる自動組立装置が考えられている。このような自動組立装置による燃料集合体の組立手順としては、まず、スペーサと案内シンブル管、あるいはタイロッドからなる骨格を形成しておき、骨格内の各格子開口に燃料棒を引き込んで仮組立体を構成してから、該仮組立体の上下端に上下タイプレートあるいは上下ノズルという端部固定部材を取付て行く方法が一般的となる。 【0008】このような端部固定部材の取付は、正方格子配列状に保持された複数本の燃料棒の先端を、端部固定部材の対応する各貫通ソケット穴にほぼ同時に嵌合させなければならないが、通常、装置による機械的な組立では、仮組立体を横倒し状態で固定保持し、上下両端部に対して左右方向からの水平移動で各々端部固定部材を挿入嵌合する方式がとられることとなる。 【0009】このような嵌合方式では、燃料棒先端部位置が水平方向に位置決めされた端部固定部材の貫通ソケット穴の中心軸線上にあるとは限らないため、嵌合取付時に仮組立体側の各燃料棒を端部固定部材の貫通ソケット穴との位置ズレを自動的に補正しながら案内するガイド手段が設けられる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料集合体の組立においては、端部固定部材の取付は各燃料棒先端を貫通ソケット穴に嵌合させるだけでなく、ねじ込み作業が必要な場合がある。例えば、BWR型では、タイロッド燃料棒が標準燃料棒に比べて上部端栓の上延部が長い分だけ上部タイプレートから突出し、この突出部にロックナットをねじ込むことによって固定作業が完了する。 【0011】また、PWR型燃料集合体においては、下部ノズルの貫通ソケット穴に嵌合している制御棒案内シンブル管の下端口にノズル底部側からスクリューねじをねじ込むことによって制御棒案内シンブル管の下部ノズルへの固定が完了する。 【0012】このように、仮組立体の上部側および下部側での組立で各種ねじ込み作業が必要となっている。従って、燃料集合体の組立の自動化には、上記の如き各種のねじ・ナット類のねじ込み作業の自動化も必要となる。 【0013】上記問題点に鑑み、本発明の目的は、軽水炉用燃料集合体の仮組立体の両端に対する端部固定部材の取付作業を完全自動化することのできる燃料集合体組立装置を提供することであり、特に、ねじ・ナット類のねじ込み作業の自動化も可能な燃料集合体組立装置の提供を目的とする。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る燃料集合体組立装置は、複数本の燃料棒を互いにほぼ平行に間隔をあけて正方格子配列状に保持した仮組立体の上下両端にそれぞれ固有構造の上下端部固定部材を取付けるための軽水炉用燃料集合体の自動組立装置であって、前記仮組立体をその軸心がほぼ水平となるように横倒し状態で固定保持する組立台と、前記軸心の延長方向で組立台に対して整列配置可能で、仮組立体の前記上端に相当する一端側に装着すべき上端部固定部材を保持して仮組立体の一端部に露呈する固定対象要素の端部を上端部固定部材の貫通ソケット穴に嵌合させるための上部取扱装置と、前記軸心の延長方向で組立台に対して整列配置可能で、仮組立体の前記下端に相当する他端側に装着すべき下端部固定部材を保持して仮組立体の他端部に露呈する固定対象要素の端部を下端部固定部材の貫通ソケット穴に嵌合させるための下部取扱装置と、を備え、前記固定対象要素端部の嵌合が、対応する貫通ソケット穴を貫通して固定部材から突出した先端部へのねじ・ナット類のねじ込み固定で完了するものを含む時、前記上部取扱装置および下部取扱装置は、それぞれ保持する固定部材の前記仮組立体と反対側に前記固定対象要素の先端部にねじ・ナット類をねじ込むためのねじ込み装置を備えたものである。 【0015】また、請求項2に記載の発明に係る燃料集合体組立装置は、請求項1に記載の燃料集合体組立装置において、前記ねじ込み装置は、ねじ・ナット類をねじ込み対象の固定対象要素の先端部に向けて開放可能に保持する保持部と、該保持部を前記固定対象要素の中心軸回りにねじ込む方向に回転させる回転機構と、少なくとも前記保持部と回転機構とを仮組立体に対して近接および離反可能に水平移動させる駆動機構と、を備え、前記ねじ・ナット類を保持した保持部の前記回転機構によるねじ込み回転に伴って、前記駆動機構で保持部を前記仮組立体への近接方向へ水平移動させることによって、前記ねじ・ナット類を対応する固定対象要素の先端部にねじ込ませるものである。 【0016】なお、本発明はBWR用燃料集合体およびPWR用燃料集合体のいずれの組立にも適用可能であり、本発明で云う「仮組立体」とは、BWR用燃料集合体の場合は、燃料集合体の高さ方向に間隔をあけて配置されるべき複数のスペーサーとスペーサー内の数セル分の位置に配置された1〜数本のウォーターロッドまたはウォーターチャンネル等の水管要素とによって構成されたスケルトンの収納セル内に、それぞれタイロッド燃料棒と標準燃料棒を挿入することにより水管要素と共にこれら燃料棒を互いにほぼ平行に間隔をあけて正方格子配列に従った束状の構成体としたものを意味し、またPWR燃料集合体の場合は、燃料集合体の高さ方向に間隔をあけて配置されるべき複数の支持格子と支持格子内の一部のセル位置に配置された複数本の制御棒用及び炉内計装用案内シンブル管とによって構成された骨格の収納セル内に、それぞれ燃料棒を挿入することにより各案内シンブル管と共にこれら燃料棒を互いにほぼ平行に間隔をあけて正方格子配列に従った束状の構造体としたものを意味する。 【0017】また、本発明で云う「端部固定部材」とは、BWR燃料集合体の場合は上部タイプレート及び下部タイプレートを意味し、またPWR燃料集合体の場合は上部ノズルおよび下部ノズルを意味し、これらタイプレートやノズルは、それぞれBWR又はPWR用仮組立体の上部側および下部側に固有の構造を備えているものである。 【0018】更に、本発明で云う「固定対象要素」とは端部固定部材の貫通ソケット穴に嵌入されるべき仮組立体側の構成部材であり、BWR燃料集合体の場合はウォーターロッドやウォーターチャンネルなどの水管要素やタイロッドとしての1〜数本の燃料棒や標準燃料棒が、PWR燃料集合体の場合は骨格を構成する制御棒案内シンブル管及び炉内計装用案内シンブル管がこれに相当する。 【0019】本発明による燃料集合体組立装置による燃料集合体の組立に際しては、予め前工程で準備された仮組立体が組立台上に存し、この複数本の燃料棒を互いにほぼ平行に間隔をあけて正方格子配列状に保持した仮組立体はその軸心がほぼ水平となるように横倒し状態で組立台上に固定されている。 【0020】本発明においては、組立台に対して仮組立体の軸心の延長方向に整列配置された上端部取扱装置の先端部に仮組立体の一端側に装着し、組立台に対して前記軸心の延長方向で上端部取扱装置とは反対側に整列配置された下端部取扱装置の先端部に仮組立体の他端側に装着すべき下端部固定部材を装着し、これら上下端部固定部材には、それぞれ仮組立体の両端部に露呈する固定対象要素の端部を受け入れて固定するための貫通ソケット穴が備えられており、上下端部取扱装置を駆動してこれらの対応する貫通ソケット穴に対応する固定対象要素の端部を嵌入させながら各上下端部固定部材を仮組立体側に移動させることによって、機械的に上下端部固定部材を仮組立体に取付けて燃料集合体を自動的に組み立てることができ、作業員の被爆量の低減化と作業効率の向上を図ることが可能となる。 【0021】さらに本発明においては、固定対象要素端部の嵌合が、対応する貫通ソケット穴を貫通して固定部材から突出した先端部へのねじ・ナット類のねじ込み固定で完了するものを含む時、上下部取扱装置それぞれに、各々保持する固定部材の仮組立体と反対側で固定対象要素の先端部にねじ・ナット類をねじ込むためのねじ込み装置を備えることによって、これまで手作業で行っていたねじ込み作業までも自動化でき、燃料集合体組立作業のより完全な自動化が可能となる。 【0022】また、ねじ込み装置の具体的構成としては、請求項2に記載したように、挟持部によりねじ・ナット類をねじ込み対象の固定対象要素の先端部に向けて開放可能に保持し、この保持部を、回転機構によってねじ込み対象の固定対象要素の中心軸回りにねじ込む方向に回転させ、駆動機構によって少なくともこれら保持部と回転機構とを仮組立体に対して近接および離反方向に水平移動できる構成をとすれば、目的のねじ・ナット類を保持した保持部の回転機構によるねじ込み回転に伴って、前記駆動機構で挟持部を仮組立体への近接方向へ水平移動させることによって、ねじ・ナット類を対応する固定対象要素の先端部にねじ込ませることができる。 【0023】このようなねじ込み装置においては、保持部を、実際に保持するねじ・ナット類に応じたものに交換可能な構成とすれば、同じねじ込み装置構成で燃料集合体の型や固定部材の種類の違いにも対応することができる。なお、保持部の構成は、対象とするねじ・ナット類に対応したものを適宜用意すればよいが、ねじ・ナット類をねじ込み操作完了まで充分な保持力を維持できると共に、ねじ込み操作完了後は、容易にねじ・ナットの保持状態を解除できる機構とする。 【0024】例えば、BWR用燃料集合体において、上部タイプレートを上部取扱装置によって仮組立体の一端部に取付ける際に、上部タイプレートから突出したタイロッド燃料棒の先端部へロックナットをねじ込む場合には、この上部取扱装置に設置されたねじ込み装置の保持部として、ロックナットを外周から挟持できると共にねじ込み作業終了後の駆動機構による後退で容易に挟持状態を解除できるものを取付け、またPWR用燃料集合体においては、下部ノズルを下部取扱装置によって仮組立体の他端部に取り付ける際には、制御棒案内シンブル管の下管端内に下部ノズルの貫通ソケット穴の下方からシンブルスクリューねじをねじ込む場合には、下部取扱装置に設置されたねじ込み装置の保持部として、シンブルスクリューねじの頭部を回転運動の伝達可能に係止保持できると共にねじ込み作業終了後の駆動機構による後退で容易に係止状態を解除できるものを取付ける構成とすれば良い。 【0025】なお、本発明のねじ込み装置では、駆動機構によって少なくとも保持部および回転機構を水平移動させることによって、保持部に保持されたねじ・ナット類を対象とする固定要素の先端に近づけるものであるが、駆動機構はねじ込み装置全体を水平移動させる構成が設計上簡便である。 【0026】しかし、ねじ・ナット類の固定要素先端への接触後のねじ込みのための回転に伴った進行は、この駆動機構による更なる装置全体の水平移動によっても可能であるが、ねじ込みの回転に伴った水平移動の微妙な駆動制御が困難である場合は、ねじ込み装置の全体的な移動とは別に、保持部のみを部分的にねじ込み方向へ移動させる機構をさらに備えたものとしても良い。 【0027】例えば、保持部と回転機構との間にバネ機構を組み込んだものが挙げられる。即ち、保持部のねじ・ナット類が固定要素先端に接触した後も、さらにねじ込み完了までに必要な水平移動分の距離を駆動機構で装置全体を進行させれば、バネ機構は収縮され、それによって生じる付勢力で保持部のねじ・ナット類は接触位置のままでねじ込み方向へ押される。そこで、回転機構よる保持部の回転を介したねじ・ナット類のねじ込み回転を始めれば、回転に伴ってバネ機構の付勢力が推進力となってねじ・ナット類は所定の位置まで螺合が進みねじ込みが完了できる。 【0028】また、このようなねじ込み装置においては、ねじ込み開始時にねじ・ナット類が対象とする固定要素の先端との位置が合致している必要があるので、保持部がねじ込み開始可能な所定位置に来ていることを確認するための位置検出器を設けておくことが望ましい。このような位置検出器には、保持部あるいはねじ・ナット類の位置が確認できる方式のものであれば広く利用可能であるが、できるだけ占有領域が小さく簡単な装置設計のものが好ましい。例えば、光学式センサーを利用したものや、近接センサーを利用したものなどが利用可能である。 【0029】また、この位置検出器は、ねじ・ナット類が所定量ねじ込まれたことを確認するのにも利用できるものが好ましい。例えば、ナットのねじ込みは或るストローク進むことになるため、そのストローク分に相当する保持部位置に検出対象物を設ければ、その検出によってねじ込み完了が確認できる。 【0030】また、上記位置検出器とは別にねじ込み完了を確認する手段を設けておくことが望ましい。例えば、ナットがねじ込まれるねじ部のねじ目ピッチが既知であれば、ねじ込み完了までのナットの回転数がストローク/ピッチで算出できることから、保持部や回転機構、例えばトルクモータのねじ込みトルクなどの回転数を監視する回転検出器を設置すれば、必要数の回転が行われねじ込みが完了したことを確認でき、ねじの不本意な噛み込みが発生した時も検知できる。例えば、マイクロフォトセンサーとスリット板を利用したものや、ロータリーエンコーダーを利用したものなどが使用可能である。 【0031】なお、通常は、一仮組立体において複数本の固定要素に対してねじ込み作業が必要となる場合が多いことから、ねじ込み装置は、保持部と回転機構とのねじ込み操作部を一組のみ持つ構成に限らず、複数組設けて複数の固定要素に対して同時にねじ込み作業を行う構成としても良い。 【0032】 【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態としての燃料集合体組立装置を、BWR用燃料集合体の組立を例に取って図示の実施態様と共に以下に説明する。図1は、本実施形態の燃料集合体組立装置の全体構成図であり、図2は、本組立装置のねじ込み装置を備えた上部取扱装置の概略構成図であり、図3は保持部の形状を示す部分拡大図、図4は、ねじ込み装置によるねじ込み操作を説明する各動作過程における部分模式図である。 【0033】本実施形態では、図8に側断面図で示したように、間隔を開けて配置すべき複数のスペーサー4の中央3×3燃料棒相当領域を占めるセル内にウォーターチャンネル3を配置して構成されたスケルトンの9×9正方格子状配列の収納セル内に、それぞれ8本のタイロッド燃料棒2と64本の標準燃料棒を挿入してなる仮組立体10に対し、各燃料棒先端を上部タイプレート6の貫通ソケット穴7に嵌合させると共に貫通孔ソケット穴7貫通して突出したタイロッド燃料棒2の上部延長部8にロックナット9をねじ込むことによって上部タイプレート6の仮組立体10への固定を完了するものを対象とする組立装置について説明する。 【0034】このBWR仮組立体10に端部固定部材である上部タイプレート6および下部タイプレート5を取付ける本組立装置は、図1の装置全体の概略構成図に示すように、主にBWR仮組立体10の軸心がほぼ水平となるように横倒し状態で固定保持する組立台40と、組立台40の軸心延長方向で組立台40に対して両側にそれぞれ整列配置される上部タイプレート6用の上部取扱装置30および下部タイプレート5用の下部取扱装置50から構成されるものである。 【0035】上部取扱装置30には、図2に示すように、上部タイプレート6を組立台40に対面する先端部に支持し、仮組立体10に近接移動して仮組立体10の一端側に露呈している各燃料棒の上端部をガイド手段21で案内しつつ上部タイプレート6の各貫通ソケット穴7へ嵌入させる上部固定部材取付け装置31と、全燃料棒先端部の貫通ソケット穴7への嵌入後にタイロッド燃料棒2の上端延長部8にロックナット9をねじ込んでワッシャー止めするためのねじ込み装置32が備えられている。 【0036】上部固定部材取付け装置31の上部タイプレート6取付け(燃料棒先端の貫通ソケット穴への嵌合)のための仮組立体10への水平(近接方向)移動は、上部取扱装置30全体を水平移動させることによって行えるが、ねじ込み装置32は、上部取扱装置30内で専用の駆動機構(不図示)によって独立して水平移動できる構成とすれば、ねじ込み作業を開始するための近接移動およびねじ込み作業後の離反移動が上部タイプレートの6の嵌合作業とは別の工程として容易に駆動制御できる。 【0037】ねじ込み装置32は、タイロッドの上端延長部8に対してロックナット9を回転させながら仮組立体10側へ押し込むことによってねじ込み操作を行うものであり、ねじ込み回転運動を与えるための回転機構としてトルクモータ33を備え、トルクモータ33の回転運動をジョイント部34を介して先端部がロックナット9を挟持する保持部36となっているねじ込み棒35へ伝達する構成となっている。 【0038】また、本実施形態のねじ込み棒35は、内部にバネ機構37を備え、水平方向に伸縮可能なものとした。これは、バネ機構37を収縮させた際の付勢力を、ロックナット9をねじ込むための推進力として利用するものである。 【0039】なお、本実施形態においては、ロックナット9の保持部36での挟持は、仮組立体10への近接移動の際などに、振動によってロックナット9が外れて落ちることがないように充分な保持力を維持できる機構のものが必要であるが、ねじ込み完了後にはロックナット9の挟持状態を容易に解除できるものとする。例えば、図3の部分拡大図に示すようにボールプランジャ22を利用した挟持機構とすれば、ねじ込み完了後のねじ込み装置の仮組立体10からの離反移動に伴う保持部36の後退のみによってロックナット9を表面に傷を付けることなく容易に離すことができる。 【0040】以上のようなトルクモータ33からジョイント部34、ねじ込み棒35、保持部36までの一組のねじ込み操作部によって一本のタイロッド燃料棒2の上端延長部8に対するロックナット9のねじ込み作業が行えるが、上部取扱装置30に備えられるねじ込み操作部を一組とする構成に限らず、複数組のねじ込み操作部を設けて同時に複数本のタイロッドへのロックナット9のねじ込み作業を行う構成としても良い。本実施形態で組み立てるBWR燃料集合体では、8本のタイロッド燃料棒2が配置されており、ねじ込み装置32は8組のねじ込み操作部持つ構成とすれば、全タイロッド燃料棒2に対するロックナット9のねじ込み作業を一度に行える。 【0041】また、ねじ込み操作を開始するには、ロックナット9が対象となるタイロッド燃料棒2の上端延長部8の先端に接する位置に保持部36が達していなければならない。各タイロッド燃料棒2の上端延長部8に対する保持部36位置の軸合わせは、予め仮組立体10内のタイロッド燃料2の配列位置に応じて上部タイプレート6の対応する貫通ソケット穴7と共に仮組立体10の中心軸に直交する面内での位置調整を工業用テレビジョンカメラ等の撮像装置を利用する方法などで行っておけば良い。これによって、保持部36の位置決めは、タイロッド燃料棒軸上の水平移動の位置確認によってのみ行えば良い。 【0042】そこで、本実施形態では、ねじ込み装置32に保持部36の位置確認を行うための位置検出器38を設けた。位置検出器38としては、ねじ込み装置32の仮組立体10に対する近接方向への水平移動で保持部36が所定位置に達したことを確認できるものとした。 【0043】例えば、タイロッド燃料棒2の上端延長部8の先端にロックナット9が接するねじ込み開始位置に来た時の保持部36の特定部位を特徴付け、この特徴部分を検出する構成が簡便である。検出方法としては、光学式センサーによる測距装置を利用したものが挙げられる。即ち、保持部36のねじ込み棒35側の段差部36xで位置検出器38から保持部36側面までの距離が変化することから、保持部36が前記ねじ込み開始位置に来たときの段差部36xの垂直上方に位置検出器38を設置すれば、水平移動に伴ってセンサーから保持部36側面までの距離を経時的に測定していき、前記段差部36xで測定値の変化が検出されれば、保持部36およびロックナット9がねじ込み開始位置に達したと判断することができる。 【0044】本実施形態では、保持部36がこのねじ込み開始位置に達した時点から、少なくとも、ロックナッド9がねじ込みによりタイロッド燃料棒2の上端延長部8を組立台40側に向かって進むべきストローク分の距離をさらに水平移動させる。これによって、保持部36はタイロッド燃料棒2の上端延長部8の先端にロックナッド9を当接させた位置のまま、ねじ込み棒35内のバネ機構37が縮み、後のねじ込みに必要な推進力となる付勢力を生じさせる。 【0045】なお、上記位置検出器38は、ねじ込み完了の確認にも用いるものとする。本実施形態では、所定のねじ込みが完了した際に位置検出器38の直下位置に来るねじ込み棒35の部位に窪み36yを形成し、位置検出器38で該窪み36yが検出されればロックナット9のねじ込みが完了したと判断するものである。 【0046】また本実施形態では、ねじ込み装置32に、上記位置検出器38とは別にねじ込み完了を確認するための検出器として、回転検出器39を設置した。この回転検出器39は、予めタイロッド燃料棒2の上端延長部8のねじ目ピッチとねじ込み移動のストロークからねじ込みに必要なロックナット9の回転数を求めておき、回転検出器39でねじ込み棒35の回転を監視し、所定回転数が検出できれば、ロックナット9のねじ込みが完了したと判断するものである。このような検出器によるねじ込みの確認によって、ロックナット9の噛み込みによるねじ込み不全も検出できる。 【0047】以上の構成を備えた本組立装置のねじ込み装置32によるロックナット9のねじ込み操作は図3に示すように進められる。ここでは、説明の簡便のため、一組のねじ込み操作部による動作で説明する。 【0048】まず、予め各保持部36にロックナット9を挟持させて、上部タイプレート6と共に、仮組立体10の中心軸に直交する面内での位置合わせを行っておく。次いで、上部取扱装置30の仮組立体10への近接移動によって、仮組立体10の一端側に露呈する各燃料棒先端を貫通ソケット穴7へ嵌入させて、上部タイプレート6の嵌合を行う。この全燃料棒先端の貫通ソケット穴7への嵌入が終了した時点で、タイロッド燃料棒2の上端延長部8が貫通ソケット穴7を貫通して上部タイプレート6の上面から突出する。 【0049】そこで、上部固定部材取付け装置31による上部タイプレート6の保持状態を維持したままで、位置検出器38を作動させながら、ねじ込み装置32を駆動機構(不図示)により仮組立体10に対して近接する方向へ水平移動させる(図4(a))。この移動によってロックナット9を挟持した保持部36がタイロッド燃料棒2の先端に近づくが、前述の如く位置検出器38によって保持部36が所定のねじ込み開始位置に達したことを検出するまで移動を続ける。 【0050】保持部36がねじ込み開始位置に達したことが確認されたら、少なくとも実際のねじ込みに必要なストローク分の距離だけさらにねじ込み装置32を前進させる。これによって、ねじ込み棒35内のバネ機構37が縮み、保持部36に対してバネ機構27の復元力による付勢力がねじ込み方向へ作用する(図4(b))。 【0051】このように保持部36がねじ込み開始位置でねじ込み方向への付勢力を得た状態においてトルクモータ33を駆動させる。このトルクモータ33の回転運動は、モータ回転軸に連通されたジョイント部34を介してねじ込み棒35へ伝達され、保持部36がねじ込み方向への回転を始め、それに伴ってロックナット9がタイロッド燃料棒2の上端延長部8のねじ目に螺合していく。この回転力と、バネ機構37の付勢力による推進力によって、ロックナット9のねじ込みが進められる(図4(c))。 【0052】このねじ込みの進行は、位置検出器38と回転検出器39によって監視し、位置検出器38の検出により、保持部36がねじ込み完了位置に達したことを確認すると共に、回転検出器39によってねじ込み棒35がねじ込みに必要な回転数分を回転したことを確認する。 【0053】これらの検出器によるロックナット9のタイロッド燃料棒2へのねじ込み完了が確認されたら、トルクモータ33の駆動を停止し、ねじ込み装置32を仮組立体10から離反する方向に水平移動させる。この移動に伴って保持部36もロックナット9を放してタイロッド燃料棒2の上端延長部8から後退する。さらに、上部取扱装置30全体を後退させることによって、仮組立体10への上部タイプレート6の取付固定が完了する。 【0054】なお、BWR用燃料集合体の組立においては、以上のような上部タイプレート6の仮組立体10の上端部への取付は、下部取扱装置50による下部タイプレート5の仮組立体10の下端部への取付を終了してから行った方が簡便である。これは、下部タイプレート5の仮組立体10への固定が、タイロッド燃料棒2の雄ネジ加工された下端部を下部タイプレート5の雌ネジ加工された貫通ソケット穴へのねじ込みによって行われるためである。 【0055】即ち、下部取扱装置50においては、下部タイプレート5の貫通ソケット穴に単に着底状態で下端部が挿入される標準燃料棒2とは別に、タイロッド燃料棒2のみを挟持し、これを軸回転させながら貫通ソケット穴へ嵌入させなければならないが、タイロッド燃料棒2の上端部が固定される前であればそのタイロッド燃料棒2自身のねじ込み作業が容易であると共に、下端側で固定されていれば上端側でのロックナット9のねじ込み作業が安定して行えるためである。 【0056】従って、本組立装置の下部取扱装置50には、上部取扱装置30のようなねじ・ナット類をねじ込むためのねじ込み装置32は必要なく、下部固定部材取付装置51に、タイロッド燃料棒2をねじ込むための機構を備えれば良い。 【0057】次に、本発明の他の実施形態としての燃料集合体組立装置を、PWR用燃料集合体の組立を例に取って図示の実施態様と共に以下に説明する。図5は、本実施形態の燃料集合体組立装置の下部取扱装置の概略構成図であり、図6(a)はねじ込み操作部一組分の構成を示す部分図、図6(b)はねじ込み操作部の保持部の構成を示す部分拡大図であり、図7は本実施形態のねじ込み装置によるねじ込み操作の過程を示す説明図である。 【0058】本実施形態では、図9に側断面図で示したように、間隔を開けて配置すべき複数の支持格子14内の一部のセル位置に24本の制御棒案内シンブル管12を配置接合して構成された骨格の17×17正方格子状配列の収納セル内に、それぞれ264本の燃料棒をまた中央に1本の炉内計装用案内シンブル管13を挿入してなる仮組立体20に対し、各シンブル管12の下端を下部ノズル16の貫通ソケット穴17に嵌合させ、その貫通ソケット穴17を介して制御棒案内シンブル管12の下管端18内にシンブルスクリューねじ19をねじ込むことによって下部ノズル16の仮組立体20への固定を完了するものを対象とする組立装置について説明する。 【0059】このPWR仮組立体20に端部固定部材である上部ノズル15および下部ノズル16を取付ける組立装置としては、図1に示した装置と同様に、主にPWR仮組立体20の軸心がほぼ水平となるように横倒し状態で固定保持する組立台40と、組立台40の軸心延長方向で組立台40に対して両側にそれぞれ整列配置される上部取扱装置30および下部取扱装置50から構成されるものである。 【0060】但し、上部取扱装置30には、上部ノズル15の取付け用の固有構造を備えた上部固定部材取付け装置31を設置すると共に、下部取扱装置50には、下部ノズル16取付け用の固有構造を備えた下部固定部材取付け装置51を設置するものである。 【0061】下部取扱装置50には、図5に示すように、下部ノズル16を組立台40に対面する先端部に支持し、仮組立体20に近接移動して仮組立体20の一端側に露呈している各シンブル管(12,13)下端部をガイド手段(不図示)で案内しつつ下部ノズル16の各貫通ソケット穴17へ嵌入させる下部固定部材取付け装置51と、全シンブル管(12,13)下端部の貫通ソケット穴17への嵌入後に制御棒案内シンブル管12の下管端18内にシンブルスクリューねじ19をねじ込むためのねじ込み装置52が備えられている。 【0062】下部固定部材取付け装置51の下部ノズル16取付け(シンブル管下端の貫通ソケット穴への嵌合)のための仮組立体20への近接移動は、下部取扱装置50全体を水平移動させることによって行う構成とし、ねじ込み装置52は、下部取扱装置50内で専用の駆動機構(不図示)によって独立して水平移動する支持テーブルT上に設置する構成とすることによって、ねじ込み作業を開始するための近接移動およびねじ込み作業後の離反移動を下部ノズル16の嵌合作業とは別の工程として容易に駆動制御できるものとした。 【0063】ねじ込み装置52は、下部ノズル16の貫通ソケット穴17に嵌合した状態の制御棒案内シンブル管12の下管端18内に貫通ソケット穴17の底面側からシンブルスクリューねじ19を回転させながら仮組立体10側へ押し込むことによってねじ込み操作を行うものであり、図5および図6(a)に示すようにねじ込み回転運動を与えるための回転機構としてトルクモータ53を備え、トルクモータ53の回転運動をジョイント部54を介して先端部がシンブルスクリューねじ19の保持部56となっているねじ込み棒55へ伝達する構成となっている。 【0064】また、本実施形態のねじ込み装置52においても、ねじ込み棒55にバネ機構57を組込んで水平方向に伸縮可能なものとし、バネ機構57を収縮させた際の付勢力が、シンブルスクリューねじ19をねじ込むための推進力として利用できるものとした。 【0065】なお、本実施形態においては、保持部56は、図6(b)に示すように、シンブルスクリューねじ19の頭部に先端を差し込んでシンブルスクリューねじ19をねじ込み棒56からの回転運動を伝達可能に係止支持できるドライバー構造を備えるたものとした。この保持部56の構造は、仮組立体20への近接移動の際などに、振動によってシンブルスクリューねじ19が外れて落ちることがないように充分な保持力を維持できるだけでなく、ねじ込み完了後には保持部56を仮組立体20に対して離反方向に後退するだけでシンブルスクリューねじ19の頭部からドライバー構造が抜けて容易に離れるものである。 【0066】本実施形態においては、以上のようなトルクモータ53からジョイント部54、ねじ込み棒55、保持部56までのねじ込み操作部を、シンブルスクリューねじ19をねじ込むべき制御棒案内シンブル管12の本数分である24組設け、同時に全制御棒案内シンブル管12の下管端18内へのシンブルスクリューねじ19のねじ込み作業を行える構成とした。 【0067】以上の構成を備えた本組立装置のねじ込み装置52によるシンブルスクリューねじ19のねじ込み操作は図7に示すように進められる。ここでは、説明の簡便のため、一組のねじ込み操作部による動作で説明する。 【0068】まず、予め各保持部56にシンブルスクリューねじ19を頭部から差し込んで支持状態とし、下部ノズル16と共に、仮組立体20の中心軸に直交する面内での軸合わせを行っておく。次いで、下部取扱装置50の仮組立体20への近接移動によって、仮組立体20の他端側に露呈する各シンブル管(12,13の下端を貫通ソケット穴17へ嵌入させて下部ノズル16の嵌合を行う。これらの全シンブル管の貫通ソケット穴17への嵌入が終了した時点で、制御棒案内シンブル管12の下管端18が貫通ソケット穴17を介して下部ノズル16の底面側に露呈する。 【0069】そこで、下部固定部材取付け装置51による下部ノズル16の保持状態を維持したままで、ねじ込み装置52を支持テーブルTごと駆動機構(不図示)により仮組立体20に対して近接する方向へ水平移動させる。この移動によって保持部56が下部ノズル16の底面に近づき、シンブルスクリューねじ19が下部ノズル16の底面側から上面側で制御棒案内シンブル管12の下端が嵌入している貫通ソケット穴17内へ挿入されていき、シンブルスクリューねじ19の先端が制御棒案内シンブル管12の下管端18に達する(図7(a))。 【0070】このシンブルスクリューねじ19の先端の挿入が進んで雄ねじ目部分が制御棒案内シンブル管12の下管端18内の雌ねじ目に掛かると、スクリューねじ19のそれ以上の水平方向の進行は規制されるが、ここをねじ込み開始位置として、少なくとも実際のねじ込みに必要なストローク分の距離だけ更にねじ込み装置52を前進させる。これによってねじ込み棒55のバネ機構27が縮み、保持部56に対してバネ機構57の復元力による付勢力がねじ込み方向へ作用する。 【0071】このように保持部56がねじ込み開始位置でねじ込み方向への付勢力を得た状態においてトルクモータ53を駆動させれば、このトルクモータ53の回転運動はモータ回転軸に連通されたジョイント部54を介してねじ込み棒55へ伝達され、保持部56がねじ込み方向への回転を始め、それに伴ってシンブルスクリューねじ19が制御棒案内シンブル管12の下管端18内のねじ目に螺合していく。この回転力と、バネ機構57の付勢力による推進力によって、スクリューねじ19のねじ込みが進められる(図7(b))。 【0072】このねじ込みの進行は、ねじ込み棒55がねじ込みに必要な回転数分を回転したことを確認できる回転検出器(不図示)などの検出手段によって監視し、ねじ込みが完了したことを確認する。 【0073】このようにシンブルスクリューねじ19の制御棒案内シンブル管12の下管端18内へのねじ込み完了が確認されたら、トルクモータ53の駆動を停止し、ねじ込み装置52を支持テーブルTによって仮組立体20から離反する方向に水平移動させる(図7(c))。この移動に伴ってドライバー状のチャック部がスクリューねじ19の頭部から抜けて離れて保持部56が後退する。さらに、下部取扱装置50全体を後退させれば、仮組立体20への上部タイプレート6の取付固定が完了する。 【0074】なお、PWR用燃料集合体の組立においては、以上のような下部ノスル19の仮組立体20の下端部への取付は、上部取扱装置30による上部ノズル15の仮組立体20の上端部への取付を終了してから行った方が簡便である。これは、上部ノズル15の仮組立体20への固定が、制御棒案内シンブル管19の上端部を上部ノズル15の貫通ソケット穴内へ嵌入後の溶接固着によって行われるためである。即ち、上部ノズル15の取付け終了後では、制御棒案内シンブル管19が上端部で固定されており、下管端18でのねじ込み作業が安定した状態で行えるためである。 【0075】以上の実施形態に示すように、BWR燃料集合体の組立の際の上部取扱装置による上部タイプレートの取付けためのねじ込み装置と、PWR燃料集合体の組立の際の下部取扱装置による下部ノズルの取付けのためのねじ込み装置とは、保持部の構成以外は共通する構成のものが使用可能であるため、ねじ込み装置としては、保持部を対象のねじ・ナット類に応じたものに交換できる構成とすれば、装置設計は簡便であり、たとえば、上記実施形態で示した場合の他にリングナットのねじ込みや、シンブル管を支持格子内に挿入する際に先端に仮ねじ込みするためのガイド用のシンブル管キャップの取り外し、シンブル管仮ねじ込みなど、様々なねじ込み操作に利用できる。 【0076】 【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の燃料集合体組立装置によれば、各種ねじ・ナット類のねじ込み作業の自動化も可能であり、軽水炉用燃料集合体の仮組立体の両端に対する端部固定部材の取付作業の自動化をより完全なものとし、作業者の被爆低減と共に燃料集合体の組立速度を一定レベルで確保することも可能となるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000165697 【氏名又は名称】原子燃料工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年12月19日(2000.12.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092082 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 正年 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−181988(P2002−181988A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月26日(2002.6.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−385122(P2000−385122) |
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