| 【発明の名称】 |
核燃料ペレットの焼結炉 |
| 【発明者】 |
【氏名】薦 野 彰
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| 【要約】 |
【課題】焼結用容器内全体に平均して雰囲気ガスが行き渡り、300度C〜900度Cでの焼結の初期ゾーンに於いて添加物の除去、O/U比のコントロールができ、ペレットのクラックの発生及び変形等の不具合発生を防止し且つ生産性を高めることができる焼結炉を得ること。
【解決手段】核燃料ペレットの焼結を行う焼結炉において、脱添加物及びO/U比の調整を行う300度C〜900度Cの温度域の焼結炉の初期ゾーンにおける焼結用容器を乗せて移動するスキッドの進行通路22,23の途中に、そのスキッドをほぼ90度横方向に移動させる横方向進行通路24を設けたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】核燃料ペレットの焼結を行う焼結炉において、脱添加物及びO/U比の調整を行う300度C〜900度Cの温度ゾーンにおける焼結用容器を乗せて移動させるスキッドの進行通路の途中に、そのスキッドをほぼ90度横方向に移動させる横方向進行通路を設けたことを特徴とする、核燃料ペレットの焼結炉。 【請求項2】焼結用容器の側壁には多数の孔が穿設されており、上記進行通路における焼結用容器の側壁の近傍に、上記焼結用容器の多数の孔に向けて雰囲気ガスの噴出口が設けられていることを特徴とする、請求項1記載の核燃料ペレットの焼結炉。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、UO2成形体或いはGd2O3入りUO2成形体のごとき核燃料ペレットの焼結炉に関する。 【0002】 【従来の技術】図3は、核燃料ペレットを水素ガスを主成分とする雰囲気ガスにて焼結する際に一般的に使用されているトンネル式連続焼結炉の概略構成を示す平面図であって、左右方向に延びる焼結炉1の両端には入口室2及び出口室3が設けられており、水素ガスを主成分とする雰囲気ガスの爆発防止のため入口室2の側部には入口置換室4が設けられ出口室3の側部に出口置換室5が設けられている。焼却炉の炉床はアルミナのレンガで構成され、その炉床上にモリブデン製の厚板からなるスキッド6が載置配列され、その各スキッド上に、多数のUO2成形体或いはGd2O3入りのUO2成形体のごとき粉末成形体が積み込まれた箱形の焼結用容器7が載置され、上記スキッド6をプッシャーで押すことによって成形体が焼結炉内を入口から出口に向かって移動される。 【0003】すなわち、多数の粉末成形体が積み込まれた焼結用容器7がスキッド6上に載置され入口置換室4内に挿入され、入口室2にスキッド6がないことが確認されると、入口プッシャー8によって入口室2内に押し込まれる。この焼結用容器7が載置されているスキッド6が入口室2内に押し込まれると、焼結炉入口のメインプッシャー9によって上記スキッド6が焼結炉1内に押し込まれ、これによって焼結用容器7が載置配列された先端のスキッド6が出口室3に押し出される。出口室3に押し出されたスキッド6は2つのプッシャーにより出口置換室5を通って焼結炉外へ搬出される。そこで、メインプッシャー9が後退し、次のスキッド6が空になった入口室2に送り込まれる。以後同様にして、順次スキッド6とともに焼結用容器7が焼結炉1内を移動され、その間に粉末成形体の焼結が行われる。 【0004】図4は、上記焼結炉1の縦断面図であって、焼結炉1の底面上にはアルミナのレンガで構成された炉床10が敷設されており、その炉床10上にモリブデン製の厚板からなる多数のスキッド6が長手方向に配列され、その各スキッド6上に多数の粉末成形体11を収容した焼結用容器7が載置されている。そして、前述のように、スキッド6とともに焼結用容器7が焼結炉1の長手方向に移動される。 【0005】ところで、粉末成形体である核燃料ペレットを焼結する際には、前述のようにトンネル式の連続焼結炉において成形体を水素ガスを主成分とする炉内雰囲気1700度Cを越える高温度で焼結しており、この際、焼結の前処理として一般的には300〜900度Cの温度ゾーンに於いて炉内雰囲気ガスと接触させ化学反応によって成形体内の添加物の分解/不純物の除去及びO/U比のコントロールの処理を行っている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上述のように、水素ガスを主成分とする雰囲気ガス中300度C〜900度Cの焼結炉内において成形体内の添加物の分解で発生するガスを成形体或いは焼結用容器7内から問題なく除去し、或いは還元反応によりO/U比を2.0にコントロールするためには、常に新鮮な雰囲気ガスを粉末成形体に供給し続ける必要がある。 【0007】しかしながら、箱状の焼結用容器7内には多数の粉末成形体11を密に積層して収容しており、しかも焼結用容器7内にはその上部からしか雰囲気ガスが浸透しないため、雰囲気ガスの供給が必ずしも十分でない場合がある。そこで、図4に示すように焼結用容器7の全ての側板に多数の孔12を穿設し焼結用容器への雰囲気ガスの浸透が行われやすくすることが行われている。 【0008】ところが、このように側板に多数の孔12を設けたものに於いても、図3に示すように進行方向に隣接する容器に於いてはその進行方向に直交する側板7a、7bが近接しているため、この部分からは容器内への雰囲気ガスの浸透が容易でなく、図5及び図6に於いてクロスハッチングで示すように、焼結用容器7の前部及び後部では雰囲気ガスの供給不足が発生する。特に焼結用容器7の底部中央が著しく不足する。そして、この雰囲気ガスの供給不足が生じると、粉末成形体中の添加物が十分除去されないまま、またO/U比が2.0を越えた高いまま1700度Cを越える最高温度域に曝されることになり、この際除去されなかった添加物が爆発的に分解し、また高いO/U比により急激に焼結が進行したりして、成形体にクラックや変形等の不具合が発生することがある等の問題がある。 【0009】これらの不具合を防止するためには、雰囲気ガスの供給量を増やし焼結用容器内へ浸透するガス量を増加する必要があるが、ガス量を増やすことはコストアップになる。また雰囲気ガスを増加させても図5にクロスハッチングで示す部分に雰囲気ガスを浸透させることは困難であり、その効果はあまり期待できない。したがって、焼結用容器に積載する成形体の量を減らす必要があり、生産性の低下を招く等の問題がある。 【0010】本発明は、このような点に鑑み、焼結用容器内全体に平均して雰囲気ガスが行き渡り、300度C〜900度cでの焼結炉の初期ゾーンに於いて添加物の除去、O/U比のコントロールができ、ペレットのクラックの発生及び変形等の不具合発生を防止し且つ生産性を高めることができる焼結炉を得ることを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、 核燃料ペレットの焼結を行う焼結炉において、脱添加物及びO/U比の調整を行う300度C〜900度Cの温度ゾーンにおける焼結用容器を乗せて移動させるスキッドの進行通路の途中に、そのスキッドをほぼ90度横方向に移動させる横方向進行通路を設けたことを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図1を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、図中図3等と同一部分には同一符号を付し詳細な説明は省略する。 【0013】図1に於いて符号21は、焼結炉1の入口側に設けられている焼結の初期段階の脱添加物及びO/U比の調整を行う300度C〜900度Cの温度ゾーンすなわち初期ゾーンであって、その初期ゾーン21の一側に入口置換室4が設けられている。その初期ゾーン21内には焼結炉内のスキッド進行通路に平行な第1の進行通路22と上記焼結炉1内の進行通路と同一線上の第2の進行通路23が設けられている。そして、第1の進行通路22の終端部と第2の進行通路23の基端部が、第1の進行通路22に直交する横方向通路によって連絡されている。 【0014】しかして、多数の粉末成形体が積み込まれた焼結用容器7がスキッド6上に載置され入口置換室4に挿入されると、入口プッシャー8によって初期ゾーン21内に押し込まれる。そして、この焼結用容器7が載置されているスキッド6が初期ゾーン21に押しこまれると、サブメインプッシャー25によって上記スキッド6が第1の進行通路22に沿って移動される。このようにしてスキッド6が第1の進行通路22の端部に移動されると、サブ入口プッシャー26により進行方向に直角に横方向に押され、横方向通路24に沿って第2の進行通路23上に移動され、その後メインプッシャー9によって焼結炉の焼結ゾーンに押し込まれる。 【0015】このようにしてスキッド6が焼結炉の焼結ゾーン27及び冷却ゾーン28に押し込まれると、これにより先端のスキッド6が出口室3に押し出され、さらに出口プッシャー29により出口置換室5に押し出され、その後炉外排出プッシャー30によって炉外に排出される。そこでメインプッシャー9が後退し、次のスキッドが第2の進行通路23に送られる。以後同様にして、順次スキッド6とともに焼結用容器7が焼結炉内を移動され、その間に粉末成形体の焼結が行われる。 【0016】したがって、前記初期ゾーンにおいて、スキッド上の焼結用容器7の移動方向が一端90度横方向に変更されるので、今まで進行方向と直角であった容器の側板7aが進行方向と平行となる。したがって、その側板に設けられている孔12が比較的広い空間に面するようになり、その側板7aに設けられた多数の孔12を通って焼結用容器内に雰囲気ガスが十分に浸透され、焼結用容器内に雰囲気ガスが均等に供給され、焼結体に不具合が生ずることが防止される。 【0017】また、進行方向と平行な焼結用容器側板を通して雰囲気ガスを最も浸透しにくい容器底部中央に浸透させるためには、図2に示すように、側板7aに設けられた多数の孔12に向けて強制的に雰囲気ガスを吹きかける噴射ノズル31を焼結炉内の側板近傍に設けることが好ましい。 【0018】添加物の主成分であるC,Nを分析し且つペレット外観を観察すると、従来の方法と本発明とでは、表1に示すような結果が得られた。またO/U比のコントロールが十分でないとペレットが均一に収縮せず一部変形する。これも併せて効果を確認した。 【0019】 【表1】
添加物の濃度が高い場合や高いO/U比を持つ粉末にて製造した成形体を、前述のような不具合が生じないように生産するには、焼結用容器への成形体の充填率を低くし焼結用容器内に雰囲気ガスが浸透しやすいようにして焼結することが必要になり生産性の低下を招く。しかし、本発明に於いては、表2に示すように、生産効率の低下を招くことなく脱添加物及びO/U比の調整が可能になった。 【0020】 【表2】
【0021】 【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、焼結用容器内の粉末成形体へ雰囲気ガスを均等に十分供給することができ、成形体のクラックの発生及び変形の不具合の発生を防止し且つ生産性を高めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000229461 【氏名又は名称】株式会社グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン
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| 【出願日】 |
平成12年6月16日(2000.6.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064285 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−6080(P2002−6080A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月9日(2002.1.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−181709(P2000−181709) |
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