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【発明の名称】 制御棒駆動装置
【発明者】 【氏名】柳瀬 悟郎

【氏名】石里 新一

【氏名】曽佐 豊

【要約】 【課題】制御棒駆動機構および分離検出プローブの構成を最適化することで、高い信頼性を維持したままで保守性の高い制御棒駆動機構を提供する。

【解決手段】沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器下部に設けられた制御棒駆動機構ハウジング1内に、通常コントロール用の機構および急速駆動用の機構によって駆動される制御棒昇降用の中空ピストンを設け、急速駆動時に中空ピストン25を通常コントロール用の機構から分離させて急速駆動用の機構のみによる駆動を可能とした制御棒駆動装置。分離動作を検出する手段として、制御棒駆動機構ハウジング1の下部に設けられた分離検出マグネット6と、制御棒駆動機構ハウジング1の外周側に配置され分離検出マグネット6の移動によって引き起こされる磁場の変化を検出する分離検出プローブ11とを備える。分離検出プローブ11は、1つのケース内に、複数の分離検出スイッチと、これらの分離検出スイッチに接続されるリード線とを収容して構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器下部に設けられた制御棒駆動機構ハウジング内に、通常コントロール用の機構および急速駆動用の機構によって駆動される制御棒昇降用の中空ピストンを設け、急速駆動時に前記中空ピストンを前記通常コントロール用の機構から分離させて前記急速駆動用の機構のみによる駆動を可能とした制御棒駆動装置であって、前記分離動作を検出する手段として、前記制御棒駆動機構ハウジングの下部に設けられた分離検出マグネットと、前記制御棒駆動機構ハウジングの外周側に配置され前記分離検出マグネットの移動によって引き起こされる磁場の変化を検出する分離検出プローブとを備えたものにおいて、前記分離検出プローブは、1つのケース内に、複数の分離検出スイッチと、これらの分離検出スイッチに接続されるリード線とを収容して構成したことを特徴とする制御棒駆動装置。
【請求項2】 請求項1記載の制御棒駆動装置において、分離検出プローブは、1つのケース内に2組の分離検出スイッチを収容するとともに、その両スイッチにそれぞれリード線を接続した構成とし、前記リード線は、前記分離検出プローブの端部に設けた1つのコネクタを介して1本の多芯ケーブルにより前記分離検出プローブの外に導出したことを特徴とする制御棒駆動装置。
【請求項3】 請求項2記載の制御棒駆動装置において、2つの分離検出スイッチのリード線およびそれに接続される多芯ケーブル内の信号伝達用の芯線は、前記各スイッチの一極側に接続されるリード線および芯線を共用することにより、計3本としたことを特徴とする制御棒駆動装置。
【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の制御棒駆動装置において、分離検出プローブは、制御棒駆動機構ハウジング下部のフランジに形成した1つの切り欠きまたは孔に挿通したことを特徴とする制御棒駆動装置。
【請求項5】 請求項1、2または3のいずれかに記載の制御棒駆動装置において、分離検出プローブの2組の分離検出スイッチは2本のみのリード線に対して直列に接続した構成とし、かつ各リード線は、前記分離検出プローブの端部に設けた1つのコネクタを介して1本の多芯ケーブルにより前記分離検出プローブの外に導出したことを特徴とする制御棒駆動装置。
【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載の制御棒駆動装置において、分離検出プローブの設置位置よりも下方に配設される制御棒駆動機構の付属機器の当該制御棒駆動機構中心から見た最大外径部が、前記分離検出プローブの中心線の下方延長線の位置よりも前記制御棒駆動機構の中心側にある構成としたことを特徴とする制御棒駆動装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉の制御棒駆動装置に係り、特に制御棒駆動機構ハウジングの外周側に配置される分離検出プローブの構成を改良した制御棒駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉(BWR)の制御棒駆動機構(CRD)は、原子炉の反応度制御を目的として、制御棒(CR)と一体的に構成され、原子力プラントの運転および安全上の重要性が特に高いものである。
【0003】このような制御棒駆動機構として、原子炉圧力容器下部に設けられた制御棒駆動機構ハウジング内に、通常コントロール用の機構および急速駆動用の機構によって駆動される制御棒昇降用の中空ピストンを設け、急速駆動時に中空ピストンを通常コントロール用の機構から分離させて急速駆動用の機構のみによる駆動を可能としたものが知られている。例えば、電動型制御棒駆動機構(FMCRD)では、通常駆動用の機構として電動機およびボールねじ等を用いた機構が適用され、急速駆動用としては水圧式機構が適用されている。すなわち、制御棒に直結された中空ピストンが電動機により回転するボールねじおよび水圧導入式のシリンダによって駆動可能とされており、通常はボールねじにより昇降動作する。そして、急速駆動の際には、水圧により中空ピストンがボールねじから分離して急速に動作する。
【0004】従来、原子炉制御におけるこのような分離動作の検出手段として、制御棒駆動機構ハウジングの下部に設けられた分離検出マグネットと、制御棒駆動機構ハウジングの外周側に配置され、分離検出マグネットの移動によって引き起こされる磁場の変化を検出する分離検出プローブとを備え構成のものが知られている。
【0005】図8は、この分離動作検出手段の説明図である。制御棒駆動機構ハウジング1の下端部に位置して、ボールねじ2にマグネットリング3が若干の上下動が許容される状態で連結されており、これらは電動機アセンブリ4の駆動軸5によって回転駆動するようになっている。マグネットリング3内には分離検出マグネット6が設けられている。制御棒駆動機構ハウジング1側と電動機アセンブリ4側との間にブラケット7が設けられ、これらはフランジ8,9,10を介して連結されている。
【0006】この分離マグネット7に対し、その移動によって引き起こされる磁場の変化を検出するための分離検出プローブ11が、制御棒駆動機構ハウジング1の外周側に配置されている。この分離検出プローブ8は、上側の2つのフランジ8,9に固定され、下端のフランジ10を貫通して設けられる。
【0007】図9は、分離検出プローブ11の構成を示す概略断面図であり、図10はフランジ10に対する分離検出プローブ11等の配置関係を示す概略平面図である。
【0008】この図9に示すように、分離検出プローブ11は、1つのケース12内に、1つの分離検出スイッチ13と、この分離検出スイッチ13に接続される2本のリード線14とを収容して構成され、リード線14はケース12の下端部に設けたコネクタ15を介して多芯ケーブル16により分離検出プローブ11の外に導出されている。そして、前述した分離動作時には、分離マグネット7の若干の上下動が分離検出スイッチ13の開閉動作によって検出され、その情報がリード線14および多芯ケーブル16によって制御盤側に供給されるようになっている。
【0009】また、図10に示すように、従来では分離検出プローブ11が2体、制御棒駆動機構ハウジング1の周方向に沿って分離配置され、それぞれ下端のフランジ10または他のフランジに形成した切り欠きまたは孔17に挿通されている。なお、この図10に示すように、制御棒駆動機構にはスクラム中およびスクラム後の制御棒の位置を検出するためのスクラム位置検出プローブ18が設けられ、このスクラム位置検出プローブ18も、フランジ10に形成した切り欠きまたは孔17に挿通されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従来の制御棒駆動機構においては、下記の点において技術の確立あるいは改良の余地があった。
【0011】図9に示したように、従来の制御棒駆動機構は分離検出スイッチ13を内蔵する分離検出プローブ11を2つ有しており、コネクタ15および多芯ケーブル16等は分離検出プローブ11の数だけ必要であり、保守作業時に結線の煩雑さ、結線ミスによるヒューマンエラー発生の可能性があった。
【0012】また、従来の分離検出プローブ11では分離検出マグネット6の移動を検知する分離検出スイッチ13が1つの分離検出プローブ11あたりに1つだけ組み込まれていた。このため、従来では図10に示したように、分離検出プローブ11が2つ取り付けられ、フランジ10には位置検出プローブ18および分離検出プローブ11を挿通するための切り欠きまたは孔17が3カ所に必要であった。
【0013】さらに、分離検出プローブ11は制御棒駆動機構の外周部に据え付けられるが、制御棒駆動機構の下端部(スプールピース)と別に保守作業が実施できないため、保守作業時の被ばく低減等の面から作業時間を要し、これを改善することが求められている。
【0014】本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、制御棒駆動機構および分離検出プローブの構成を最適化することで、高い信頼性を維持したままで保守性の高い制御棒駆動機構を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明では、沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器下部に設けられた制御棒駆動機構ハウジング内に、通常コントロール用の機構および急速駆動用の機構によって駆動される制御棒昇降用の中空ピストンを設け、急速駆動時に前記中空ピストンを前記通常コントロール用の機構から分離させて前記急速駆動用の機構のみによる駆動を可能とした制御棒駆動装置であって、前記分離動作を検出する手段として、前記制御棒駆動機構ハウジングの下部に設けられた分離検出マグネットと、前記制御棒駆動機構ハウジングの外周側に配置され前記分離検出マグネットの移動によって引き起こされる磁場の変化を検出する分離検出プローブとを備えたものにおいて、前記分離検出プローブは、1つのケース内に、複数の分離検出スイッチと、これらの分離検出スイッチに接続されるリード線とを収容して構成したことを特徴とする制御棒駆動装置を提供する。
【0016】請求項2の発明では、請求項1記載の制御棒駆動装置において、分離検出プローブは、1つのケース内に2組の分離検出スイッチを収容するとともに、その両スイッチにそれぞれリード線を接続した構成とし、前記リード線は、前記分離検出プローブの端部に設けた1つのコネクタを介して1本の多芯ケーブルにより前記分離検出プローブの外に導出したことを特徴とする制御棒駆動装置を提供する。
【0017】請求項3の発明では、請求項2記載の制御棒駆動装置において、2つの分離検出スイッチのリード線およびそれに接続される多芯ケーブル内の信号伝達用の芯線は、前記各スイッチの一極側に接続されるリード線および芯線を共用することにより、計3本としたことを特徴とする制御棒駆動装置を提供する。
【0018】請求項4の発明では、請求項1から3までのいずれかに記載の制御棒駆動装置において、分離検出プローブは、制御棒駆動機構ハウジング下部のフランジに形成した1つの切り欠きまたは孔に挿通したことを特徴とする制御棒駆動装置を提供する。
【0019】請求項5の発明では、請求項1、2または3のいずれかに記載の制御棒駆動装置において、分離検出プローブの2組の分離検出スイッチは2本のみのリード線に対して直列に接続した構成とし、かつ各リード線は、前記分離検出プローブの端部に設けた1つのコネクタを介して1本の多芯ケーブルにより前記分離検出プローブの外に導出したことを特徴とする制御棒駆動装置を提供する。
【0020】請求項6の発明では、請求項1から5までのいずれかに記載の制御棒駆動装置において、分離検出プローブの設置位置よりも下方に配設される制御棒駆動機構の付属機器の当該制御棒駆動機構中心から見た最大外径部が、前記分離検出プローブの中心線の下方延長線の位置よりも前記制御棒駆動機構の中心側にある構成としたことを特徴とする制御棒駆動装置を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る制御棒駆動装置の実施形態について、図1〜7を参照して説明する。なお、従来のものと対応する部材等については、説明を容易にするため、図8〜図10と同一の符号を使用する。
【0022】第1実施形態(図1〜図5)図1は本発明の第1実施形態による制御棒駆動装置を示す全体図である。
【0023】この図1に示すように、本実施形態の制御棒駆動機構は、電動機アセンブリ4、スプールピース30、隔壁により隔てられた内側磁気継手要素42と外側磁気継手要素43とから構成された磁気継手、分離検出マグネット6、駆動軸5等を有している。
【0024】制御棒駆動機構の上部構造内には、ボールねじ2、ボールナット24、中空ピストン25、スクラム位置検出マグネット36、およびフルイン検出マグネット39等が設けられている。
【0025】電動機アセンブリ2の垂直な回転軸2aは、外側磁気継手要素43と結合されている。内側および外側磁気継手要素42、43は磁気的に結合しているため、スプールピース30の隔壁部を介して非接触で内側および外側磁気継手要素42、43間で動力を伝達可能である。
【0026】内側磁気継手要素42にはボールねじ2が一体回転可能に連結され、このボールねじ2にボールナット24が螺合して、ボールねじ2の回転により昇降駆動されるようになっている。
【0027】ボールナット24の上部には、ボールねじ2を囲んで上方に伸びる中空ピストン25が設けられ、この中空ピストン25の上端に、カップリング26を介して制御棒27が連結されている。
【0028】制御棒駆動機構ハウジング1内にはアウタチューブ29が設置され、制御棒駆動機構ハウジング1、アウタチューブ29、およびスプールピース30はボルト31で締結されている。
【0029】スプールピース30内には、コイルスプリング32およびコイルスプリング32に支持され、分離検出マグネット6を内蔵したマグネットハウジング3が設置されている。中空ピストン25がボールナット24から分離した場合等、コイルスプリング32にかかる荷重が減少すると、コイルスプリング32は伸び、これに伴い分離検出マグネット6が上方へ移動する構造となっている。
【0030】スプールピース30の外側には、磁気により作動する後述の分離検出スイッチを内蔵した分離検出プローブ11が設置されており、これにより分離検出マグネット6の移動を検知できるようになっている。
【0031】なお、中空ピストン21内にはスクラム位置検出マグネット36が内蔵され、ガイドチューブ37内にはスクラム時のバッファ38の圧縮に伴って移動するフルイン検出マグネット39が設置されている。制御棒駆動機構ハウジング1の外側には、磁気により作動するリードスイッチを内蔵したスクラム位置検出プローブ18が設けられ、スクラム位置検出マグネット36およびフルイン検出マグネット39の移動を検知できるようになっている。スクラム位置検出プローブ18のリードスイッチ(図示せず)は、上下方向に複数配設され、制御棒のフルストロークに対し、0,10,40,60,100%(0%が全引き抜き、100%が全挿入状態を意味する)相当位置を検出することが可能である。
【0032】このように構成された制御棒駆動機構において、電動機アセンブリ4を回転駆動させることにより、回転軸2aおよび駆動軸5を介してボールねじ2が回転し、このボールねじ2の回転によりボールナット24が上下動する。ボールナット24の上下動に連動して、中空ピストン25および制御棒27が上下動し、この制御棒27の上下動により炉心への挿入および引抜き量が調整され、炉出力がコントロールされる。
【0033】スクラム時は制御棒27にカップリング26を介して結合した中空ピストン25が、図示しない水圧制御ユニットから供給される水圧により急速に押し上げられてボールナット24から分離し、急速に制御棒27を炉心に挿入する。このとき、中空ピストン25のボールナット24からの分離は、分離検出プローブ11により検出される。また、スクラム中、およびスクラム後の制御棒27の位置はスクラム位置検出プローブ18により検出される。
【0034】次に、図2〜図5によって、分離検出プローブ11の構成を詳細に説明する。図2は分離検出プローブ11の取付け構成を示す拡大図である。図3は分離検出プローブ11をさらに拡大して示す断面図であり、図4は図3の要部を模式的に表わす慨略図である。図5は模式的平面図である。
【0035】図2に示すように、制御棒駆動機構ハウジング1の下端部に位置して、ボールねじ2にマグネットリング3が若干の上下動が許容される状態で連結されており、これらは電動機アセンブリ4の駆動軸5によって回転駆動するようになっている。マグネットリング3内には分離検出マグネット6が設けられている。制御棒駆動機構ハウジング1側と電動機アセンブリ4側との間にブラケット7が設けられ、これらはフランジ8,9,10を介して連結されている。この分離マグネット7に対し、その移動によって引き起こされる磁場の変化を検出するための分離検出プローブ11が、制御棒駆動機構ハウジング1の外周側に配置されている。この分離検出プローブ8は、上側の2つのフランジ8,9に固定され、下端のフランジ10を貫通して設けられる。
【0036】そして、図3および図4に示すように、分離検出プローブ11は、1つのケース12内に、複数の分離検出スイッチ13と、これらの分離検出スイッチ13に接続されるリード線14とを収容した構成とされている。すなわち、1つのケース12内に2つの分離検出スイッチ13が、間に遮蔽材50を介してほぼ同一高さ位置に並列的に配置されている。また、これらの分離検出スイッチ13に接続される2組、計4本のリード線14がケース12内に収容されている。各リード線14はケース12の下端部に設けたコネクタ15を介して、前述した多芯ケーブル16により分離検出プローブ11の外に導出されている。そして、前述した分離動作時には、分離マグネット7の若干の上下動が分離検出スイッチ13の開閉動作によって検出され、その情報がリード線14および多芯ケーブル16によって制御盤側に供給されるようになっている。
【0037】また、本実施形態においては、図2に示すように、分離検出プローブ11の設置位置よりも下方に配設される制御棒駆動機構の付属機器、例えば電動機アセンブリ4の制御棒駆動機構中心O1から見た最大外径部が、分離検出プローブ11の中心線O2の下方延長線の位置よりも制御棒駆動機構の中心O1側にある構成となっている。すなわち、分離検出プローブ11の設置位置よりも下方にある干渉物となる機器である電動機アセンブリ4の外半径寸法Rを、分離検出プローブ11の中心O2位置よりも小径な構成としてある。これにより、下方にある電動アセンブリ4等の機器を取り外す必要なく、分離検出プローブ11のみを取り外して保守作業等が容易に行えるようになっている。
【0038】また、図5に示すように、本実施形態においては、分離検出プローブ11が制御棒駆動機構ハウジング1の下方のフランジ10または他のフランジに形成した1つの切り欠きまたは孔17に挿通されている。つまり、従来では分離検出プローブ11が2体、制御棒駆動機構ハウジング1の周方向に沿って分離配置され、それぞれフランジ10に形成した切り欠きまたは孔17に挿通されていたのに対し(図10参照)、本実施形態ではスクラム位置検出プローブ18と合せて計2つだけフランジ10の切り欠きまたは孔17に挿通されている。これにより、フランジ10の切り欠きまたは孔17を、従来技術で必要であった3カ所から2カ所に変更可能とすることができ、フランジ10の強度を向上させることができるようになっている。
【0039】以上のように、本実施形態によれば、従来のFMCRDで用いていた2つの分離検出プローブに代わり、1つにまとめられた分離検出プローブ11を用いることで、機器の簡素化、最適化、保守性の向上を図ることが可能となる。また、分離検出スイッチ13を遮蔽材50を介して物理的に分離した構成とし、これにより多重化を維持しているので、高信頼性の維持を図ることが可能である。また、分離検出マグネット6の移動を磁気的に検出する2つの分離検出スイッチ13につながるリード線14を、1つのコネクタ15にまとめて分離検出プローブ11の外に導くことによって、1つの多芯ケーブル16で信号を取り出すことができるので、構成の簡素化が図れる。
【0040】第2実施形態(図6)図6は、本発明の第2実施形態を示す概略図である。
【0041】この図6に示すように、本実施形態では、2つの分離検出スイッチ13のリード線14およびそれに接続される多芯ケーブル16内の信号伝達用の芯線が、各分離検出スイッチ13の一極側に接続されるリード線14および芯線を共用することにより、計3本とされている。
【0042】このような構成とすることにより、一層構成の簡素化が図れるとともに、信号を取り出すケーブル内の芯数削減が図れ、さらにケーブルを細くすることが可能となるため、ケーブル最小曲げ半径を小さくすることが可能となり、取扱い性の向上も図ることができる。
【0043】第3実施形態(図7)図7は、本発明の第3実施形態を示す概略図である。
【0044】この図7に示すように、本実施形態では、分離検出プローブ11の2組の分離検出スイッチ13は2本のみのリード線14に対して直列に接続した構成とし、かつ各リード線14は、分離検出プローブ11の下端部に設けた1つのコネクタ15を介して1本の多芯ケーブル16により分離検出プローブ11の外に導出してある。
【0045】このような構成によると、リード線14の本数がさらに減少でき、構成の簡素化、信号を取り出すケーブル内の芯数削減、ケーブル最小曲げ半径の小径化がさらに図れ、取扱い性が向上できるようになる。
【0046】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれば、高い信頼性を維持したままで、保守性の向上を図られた制御棒駆動機構を提供することが可能となる。すなわち、1つにまとめられた分離検出プローブを用いることで、機器の簡素化、最適化、保守性の向上を図ることができ、またスイッチの多重化を維持していることにより、信頼性の維持を図ることができる。また、1つの多芯ケーブルによって信号を取り出すことができ、さらに多芯ケーブルの最小曲げ半径を小さくし、取扱性が向上ひいては保守性が向上する。さらにまた、フランジの切り欠きまたは孔を、従来に比して減少し、フランジ強度を向上させることができる。また、直列回路の形成等による取扱性の向上、干渉構造物の小径化等により機器の取外し不用化による保守性の向上等も図れる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【代理人】 【識別番号】100078765
【弁理士】
【氏名又は名称】波多野 久 (外1名)
【公開番号】 特開2002−6077(P2002−6077A)
【公開日】 平成14年1月9日(2002.1.9)
【出願番号】 特願2000−190249(P2000−190249)