| 【発明の名称】 |
メモリ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中里 高明
【氏名】藤本 幸宏
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| 【要約】 |
【課題】動作周波数をさらに高めることが可能なメモリ装置を提供すること。
【解決手段】ビット線BL0、BL1と、これらビット線BL0、BL1それぞれに接続されたメモリセルMC1と、ビット線BL0、BL1に接続されたデータ読み出し回路2とを具備する。このデータ読み出し回路2は、ビット線BL0の電位を受け、これを増幅するシングルエンド型のセンスアンプ回路S/A0、およびビット線BL1の電位を受け、これを増幅するシングルエンド型のセンスアンプ回路S/A1を含む。そして、データ読み出し時、センスアンプ回路S/A0、S/Aを、クロック信号に同期して交互に活性化させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも2つの第1のビット線、および第2のビット線と、前記第1のビット線、および前記第2のビット線それぞれに接続された、少なくとも1つのメモリセルと、前記第1のビット線、および前記第2のビット線に接続されたデータ読み出し回路とを具備し、前記データ読み出し回路は、前記第1のビット線の電位を受ける第1の増幅回路、および前記第2のビット線の電位を受ける第2の増幅回路を含み、データ読み出し時、前記第1の増幅回路、および前記第2の増幅回路のいずれかを活性化させることを特徴とするメモリ装置。 【請求項2】 前記第1の増幅回路の出力、および前記第2の増幅回路の出力のいずれかを選択するマルチプレクサを、さらに具備し、データ読み出し時、前記第1の増幅回路、および前記第2の増幅回路は、クロック信号に同期して交互に活性化され、前記マルチプレクサは、前記クロック信号に同期して、前記第1の増幅回路、および前記第2の増幅回路の出力を交互に選択することを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。 【請求項3】 書き込みデータに応じて、前記第1の増幅回路、および前記第2の増幅回路のどちらを活性化させるかを選択する制御回路を、さらに具備することを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。 【請求項4】 前記第1の増幅回路の出力は、クロック信号の1周期中の一期間に選択される第1のポートに接続され、前記第2の増幅回路の出力は、前記クロック信号の1周期中の他期間に選択される第2のポートに接続され、前記クロック信号の1周期中に、互いに連続したデータ読み出し、互いに連続したデータ書き込み、および互いに連続したデータ読み出し/データ書き込みの少なくともいずれか一つの動作を行うことを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。 【請求項5】 前記第1の増幅回路の出力、および前記第2の増幅回路の出力を、クロック信号の1周期中の一期間に選択される第1のポート、および前記クロック信号の1周期中の他期間に選択される第2のポートのいずれかを選択して接続することを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。 【請求項6】 少なくとも2つの第1のビット線、および第2のビット線と、前記第1のビット線、および前記第2のビット線それぞれに接続された、少なくとも1つのメモリセルと、前記第1のビット線、および前記第2のビット線に接続されたデータ読み出し回路とを具備し、前記データ読み出し回路は、入力端がマルチプレクサを介して前記第1のビット線および前記第2のビット線に接続されている増幅回路を含み、データ読み出し時、前記マルチプレクサによって前記第1のビット線および前記第2のビット線のいずれかを前記増幅回路に電気的に接続することを特徴とするメモリ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はメモリ装置に係わり、特に動作周波数の向上に関する。 【0002】 【従来の技術】図14は、従来のメモリ装置を示す回路図である。 【0003】図14に示すように、従来のメモリ装置は、一つのメモリセル(記憶要素)に対して、ワード線が1本、ビット線が2本設けられている。また、データ読み出し回路には、2本のビット線間に接続され、これらビット線間の電位差を差動増幅する差動増幅型センスアンプが用いられている。メモリセルの一例は、例えば2個のインバータから構成された、いわゆるSRAMセルである。SRAMセルでは、一方のインバータの出力が他方のインバータの入力に接続され、各ノードは、ワード線の電位によって制御されるNチャネル型MOSFETを介して、ビット線に接続されている。これにより、ワード線が活性化されたときのみ、ビット線と各ノードとが電気的に接続され、電荷が相互に移動できる。各ビット線には、ゲートをプリチャージ信号によって制御され、ソースを固定電位に設定したPチャネル型MOSFETのドレインが接続されている。これらPチャネル型MOSFETは、後述するプリチャージ動作のために用いられる。 【0004】また、センスアンプは、センスイネーブル信号によって制御されるNチャネル型MOSFETを介して接地電位に接続されたラッチ回路と、ビット線とラッチ回路との間に設けられた、センスアンプが活性化されたときにビット線とラッチ回路とを切り離す1対のPチャネル型MOSFETとによって構成される。このようなセンスアンプでは、センスアンプイネーブル信号が活性化されたタイミングで、そのときのビット線間の微小電位差を検知し、ラッチ回路でCMOSレベルの電位差に増幅する。 【0005】次に、その動作を説明する。 【0006】図15は、従来のメモリ装置の動作を示す動作波形図である。 【0007】図15に示すように、通常、読み出し・書き込み動作を開始する前、2本のビット線の電位は、予め定められた値(ここでは“HIGH”レベルとする)にされる。 【0008】読み出し動作をする場合、ワード線が活性化され、メモリセル内の2つのNチャネル型MOSFETのうち、活性化されている方によって、一方のビット線の電位が徐々に降下し、他方のビット線の電位は“HIGH”レベルを維持する。ビット線間の電位差はセンスアンプで増幅され、出力される。 【0009】この後、ワード線が非活性化されてビット線とSRAMセルとの接続が断たれ、プリチャージ信号が“LOW”レベルとなると、ビット線に接続されたPチャネル型MOSFETによって、ビット線電位が“HIGH”レベルに遷移する。この過程をプリチャージという。 【0010】また、書き込み動作をする際には、ワード線が活性化されると、書き込み回路によって、一方のビット線の電位が“LOW”レベルに遷移し、他方のビット線の電位は“HIGH”レベルを維持する。これにより、メモリセル内にデータを書き込む。この後、ワード線が非活性化されると、読み出し動作と同様に、2つのビット線の電位が“HIGH”レベルにプリチャージされる。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】このように、読み出し・書き込み動作の後には、プリチャージが必要であり、実際にプリチャージのために、多くの時間が費やされている。プリチャージ時間が、特に長く必要となるのは、ビット線を“LOW”レベルに駆動して書き込んだ後に、プリチャージを行い、直後に読み出し動作を行う場合である。 【0012】この場合、ビット線電位が一度“LOW”レベルまで下がった後、ビット線電位が“HIGH”レベルまで遷移するため、変化する電圧が大きく、遷移時間が長くなる。また、読み出し動作の際は、センスアンプがビット線間の微小な電位差を検出するため、プリチャージが不完全な状態で読み出し動作を開始すると、誤動作を起こす可能性が高くなる。よって、ビット線電位が完全に“HIGH”レベルになるまで待たねばならない。 【0013】このようにクロックの周期は、上記一連の動作が完了する時間より短縮できないため、従来のメモリ装置の動作周波数は、この点で律速されてしまう。 【0014】この発明は、上記の事情に鑑み為されたもので、その目的は、動作周波数をさらに高めることが可能なメモリ装置を提供することにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、この発明に係るメモリ装置では、少なくとも2つの第1のビット線、および第2のビット線と、前記第1のビット線、および前記第2のビット線それぞれに接続された、少なくとも1つのメモリセルと、前記第1のビット線、および前記第2のビット線に接続されたデータ読み出し回路とを具備し、前記データ読み出し回路は、前記第1のビット線の電位を受ける第1の増幅回路、および前記第2のビット線の電位を受ける第2の増幅回路を含み、データ読み出し時、前記第1の増幅回路、および前記第2の増幅回路のいずれかを活性化させることを特徴としている。 【0016】上記メモリ装置によれば、データ読み出し時、第1の増幅回路、および第2の増幅回路のいずれかを活性化させる。これにより、活性化された増幅回路に接続されたビット線を用いてデータを読み出し、また、活性化されていない増幅回路に接続されたビット線においては、プリチャージしておくことができる。 【0017】特に第1、第2の増幅回路を、クロック信号の1周期ごとに交互に活性化させるようにすれば、クロック信号の1周期中で、データ読み出しおよびプリチャージの双方を行わず、いずれか一方のみを行えば良い。このため、動作周波数が、データ読み出しおよびプリチャージの一連の動作で律速されていた事情が解消され、動作周波数をさらに高めることが可能となる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。 【0019】(第1の実施形態)図1は、この発明の第1の実施形態に係るメモリ装置の基本構成を示す回路図である。 【0020】図1に示すように、メモリセルMC1はビット線BL0、BL1それぞれに接続され、メモリセルMC2はビット線BL0、BL1それぞれに接続されている。メモリセルMC1、MC2の一例は、SRAMセルであるが、他のメモリセルを用いることもできる。ビット線BL0、BL1は、プリチャージ回路1、およびデータ読み出し回路2に接続されている。 【0021】プリチャージ回路1は、Pチャネル型MOSFET(以下PMOSと略す)3-0、3-1をそれぞれ含む。PMOS3-0は、プリチャージ信号PRE0に応答して、プリチャージ電位VPREをビット線BL0に供給し、PMOS3-1は、プリチャージ信号PRE1に応答して、プリチャージ電位VPREをビット線BL1に供給する。 【0022】データ読み出し回路2は、センスアンプ回路S/A0、S/A1、マルチプレクサ4をそれぞれ含む。センスアンプ回路S/A0は、ビット線BL0の電位を増幅し、センスアンプ回路S/A1は、ビット線BL1の電位を増幅する。これらセンスアンプ回路S/A0、S/A1は、センスアンプイネーブル信号S/AENB0、S/AENB1に応答して、交互に活性化される。 【0023】マルチプレクサ4は、マルチプレクサ制御信号MUXに応答して、センスアンプ回路S/A0、S/A1の出力を交互に選択し、選択した出力を読み出しデータOUTPUTとして出力する。 【0024】センスアンプ回路S/A0、S/A1の具体的な一構成例は、次の通りである。 【0025】センスアンプ回路S/A0の入出力ノードN0は、PMOS5-0を介して、ビット線BL0に接続され、センスアンプ回路S/A1の入出力ノードN1は、PMOS5-1を介して、ビット線BL1に接続される。また、センスアンプ回路S/A0、S/A1はそれぞれ、NMOS6-0、NMOS6-1を介して、接地電位Vsに接続されている。 【0026】PMOS5-0は、センスアンプイネーブル信号S/AENB0に応答して、センスアンプ回路S/A0が活性化されたとき、センスアンプ回路S/A0をビット線BL0から切り離す。NMOS6-0は、センスアンプイネーブル信号S/AENB0に応答して、センスアンプ回路S/A0が活性化されたとき、センスアンプ回路S/A0に接地電位Vsを供給する。PMOS5-1は、センスアンプイネーブル信号S/AENB1に応答して、センスアンプ回路S/A1が活性化されたとき、センスアンプ回路S/A1をビット線BL1から切り離す。NMOS6-1は、センスアンプイネーブル信号S/AENB1に応答して、センスアンプ回路S/A1が活性化されたとき、センスアンプ回路S/A1に接地電位Vsを供給する。 【0027】本例のセンスアンプ回路S/A0、S/A1は、シングルエンド型のセンスアンプである。シングルエンド型のセンスアンプは、ビット線(BL0、BL1)の電位を基準電位(REF0、REF1)と比較し、これらの電位差を差動増幅することで、ビット線の電位を増幅する。 【0028】センスアンプ回路S/A0の入出力ノードN0は、非反転バッファ回路7-0を介して、マルチプレクサ4の第1の入力に接続され、センスアンプ回路S/A1の入力ノードN1は、反転バッファ回路7-1を介して、マルチプレクサ4の第2の入力に接続される。 【0029】次に、その読み出し動作を説明する。 【0030】図2は、第1の実施形態に係るメモリ装置の読み出し動作の一例を示す動作波形図である。 【0031】図2に示す一動作例では、メモリセルに書き込まれているデータが“0”の場合にビット線BL0の電位が“LOW”レベル、ビット線BL1の電位が“HIGH”レベルとなり、同データが“1”の場合にビット線BL0の電位が“HIGH”レベル、ビット線BL1の電位が“LOW”レベルとなることを想定している。 【0032】図2に示すように、最初の周期T1では、ビット線BL0が読み出しアクセス(Read Access)されており、このときに、他方のビット線BL1はプリチャージ(Pre-charge)される。ビット線BL0を読み出しアクセスしているときは、センスアンプ回路S/A0が活性化され、センスアンプS/A0によって検知/増幅されたビット線BL0のデータが、マルチプレクサ4から読み出しデータOUTPUTとして出力される。 【0033】次の周期T2では、周期T1においてプリチャージが済んだビット線BL1を用いて、データを読み出す。これとともに、周期T1において読み出しが為されたビット線BL0をプリチャージする。このとき、センスアンプS/A1が活性化され、ビット線BL1に読み出されたデータがセンスアンプS/A1によって検知/増幅された後、マルチプレクサ4から読み出しデータOUTPUTとして出力される。 【0034】次の周期T3では、周期T2においてプリチャージが済んだビット線BL0を用いて、データを読み出す。これとともに、周期T2において読み出しが為されたビット線BL1をプリチャージする。このとき、センスアンプS/A0が活性化され、ビット線BL0に読み出されたデータがセンスアンプS/A0によって検知/増幅された後、マルチプレクサ4から読み出しデータOUTPUTとして出力される。 【0035】このように本第1の実施形態では、データの読み出し動作を、クロック信号CLOCKの1周期ごとに、センスアンプ回路S/A0、S/A1を交互に活性化することで行う。 【0036】図3は、第1の実施形態に係るメモリ装置を制御する制御回路の一構成例を示すブロック図である。 【0037】図3に示すように、クロック信号CLOCKは、分周器11に入力される。本例の分周器11は、クロック信号CLOCKの周期を2倍に分周する。分周されたクロック信号CLOCK'はマルチプレクサ12-0の第1の入力(0)に入力され、その逆相のクロック信号/CLOCK'はマルチプレクサ12-1の第1の入力(0)に入力される。マルチプレクサ12-0、12-1それぞれの第2の入力(1)には、“HIGH”レベルの電位が入力される。マルチプレクサ12-0、12-1はそれぞれ、ライトイネーブル信号WEが“0”レベル(例えば“LOW”レベル)のとき、第1の入力(0)を選択し、反対に“1”レベル(例えば“HIGH”レベル)のとき、第2の入力(1)を選択して出力する。マルチプレクサ12-0、12-1の出力はそれぞれ、プリチャージ信号PRE0、PRE1である。 【0038】また、分周されたクロック信号CLOCK'は、回路13-0を介してマルチプレクサ14-0の第1の入力(0)に入力され、その逆相のクロック信号/CLOCK'は回路13-1を介してマルチプレクサ14-1の第1の入力(0)に入力される。回路13-0、13-1はそれぞれ、センスアンプ回路S/A0、S/A1を活性化させるタイミング、および活性化させる時間を規定する回路である。マルチプレクサ14-0、14-1それぞれの第2の入力(1)には、“LOW”レベルの電位が入力される。マルチプレクサ14-0、14-1はそれぞれ、ライトイネーブル信号WEが“0”レベル(例えば“LOW”レベル)のとき、第1の入力(0)を選択し、反対に“1”レベル(例えば“HIGH”レベル)のとき、第2の入力(1)を選択して出力する。マルチプレクサ14-0、14-1の出力はそれぞれ、センスアンプイネーブル信号S/AENB0、S/AENB1である。 【0039】このような第1の実施形態によれば、クロック信号CLOCKの1周期中に、既にプリチャージが済んでいる一方のビット線を用いてデータを読み出し、他方のビット線をプリチャージしておく。このため、一方のビット線のプリジャージが完了するのを待たずして、次の周期には、他方のビット線を用いてデータを読み出すことができる。このため、クロック信号CLOCKの1周期中に、データ読み出しとプリチャージとを行わずに済む。 【0040】したがって、クロック信号CLOCKの1周期中に、データ読み出しとプリチャージとを行う従来に比べて、クロック信号CLOCKの周期を短縮することが可能となる。 【0041】(第2の実施形態)図4は、この発明の第2の実施形態に係るメモリ装置の基本構成を示す回路図である。 【0042】図4に示すように、第2の実施形態が第1の実施形態と異なるところは、書き込みデータINPUTに応じて、活性化させるセンスアンプ回路S/A、および活性化させるプリチャージ回路1を決定する制御回路21を有することである。 【0043】次に、その読み出し・書き込み動作を説明する。 【0044】図5は、第2の実施形態に係るメモリ装置の読み出し・書き込み動作の一例を示す動作波形図である。 【0045】図5に示すように、読み出し動作を行う場合には、第1の実施形態と同様に、クロック信号CLOCKの1周期ごとに、活性化するセンスアンプS/Aを切り替えることによって、一方のビット線がプリチャージするのを待たずして、他方のビット線を用いることで動作を開始する。 【0046】書き込み動作を行う場合には、次の周期で活性化させるセンスアンプS/Aを、書き込みデータに応じて選択する。例えば書き込みデータが“0”の場合、ビット線BL0の電位が“LOW”レベルに遷移するものとする。 【0047】データ“0”が書き込まれた場合は、ビット線BL0が“LOW”レベルまで降下しているのに対し、ビット線BL1は“HIGH”レベルを維持している。このため、次の周期に行われる動作が読み出し動作である場合には、ビット線BL1に接続されているセンスアンプ回路S/A1を活性化するように制御する。 【0048】反対にデータ“1”が書き込まれた場合は、ビット線BL1が“LOW”レベルまで降下しているのに対し、ビット線BL0は“HIGH”レベルを維持している。このため、次の周期に行われる動作が読み出し動作である場合には、ビット線BL0に接続されているセンスアンプ回路S/A0を活性化するように制御する。 【0049】図6は、図4に示す回路を制御する制御回路21の一構成例を示すブロック図である。 【0050】図6に示す制御回路21が、図3に示した制御回路と異なるところは、分周されたクロック信号CLOCK'と書き込みデータINPUTとの排他的論理和をとり、この排他的論理和によって、マルチプレクサ22-0、22-1、24-0、24-1を制御することである。マルチプレクサ22-0、22-1、24-0、24-1はそれぞれ、ラッチの出力が“0”レベルのとき、第1の入力(0)を選択し、“1”レベルのとき、第2の入力(1)を選択する。これにより、書き込みデータINPUTに応じて、信号PRE0、S/AENB0を、信号PRE1、S/AENB1にスイッチングする、あるいは信号PRE1、S/AENB1を、信号PRE0、S/AENB0にスイッチングすることができる。具体的には次の通りである。 【0051】本例の基本動作を、分周されたクロック信号CLOCK'が“LOW”レベルのとき、ビット線BL0がプリチャージされる、と仮定する。 【0052】この基本動作に従えば、次の周期にデータ読み出し動作を行う場合、ビット線BL0を用いて、データを読み出す。 【0053】ここで、分周されたクロック信号CLOCK'が“LOW”レベルのとき、書き込みデータ“0”(“LOW”レベル)であったとすると、ビット線BL0が“LOW”レベル、ビット線BL1が“HIGH”レベルとなる。つまり、上記基本動作とは反対に、ビット線BL1がプリチャージされたことになる。 【0054】この状態で、次の周期にデータ読み出しを行う場合には、ビット線BL1を用いてデータを読み出すほうが、ビット線BL0のプリチャージを待たずに済む分、データを速く読み出せる。 【0055】これを実現するために、分周されたクロック信号CLOCK'の反転信号/CLOCK'と書き込みデータINPUTとの排他的論理和、即ち反転信号/CLOCK'の論理レベルと書き込みデータINPUTの論理レベルとが、互いに一致か不一致か検出する。 【0056】本例では、一致のとき、基本動作の通りのビット線がプリチャージされる。よって、活性化するセンスアンプ回路S/Aの切り替えは行わない。 【0057】反対に不一致のとき、上記基本動作とは、反対のビット線がプリチャージされた状態となるので、活性化するセンスアンプ回路S/Aを切り替える。 【0058】具体的には不一致の場合に、信号PRE0、S/AENB0を信号PRE1、S/AENB1にスイッチング、あるいは信号PRE1、S/AENB1を信号PRE0、S/AENB0にスイッチングする。これにより、次の周期では、書き込みデータINPUTに応じて“HIGH”レベルに遷移されたほうのビット線を用いて、データを読み出すことが可能となる。 【0059】このような第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。 【0060】さらにデータ書き込みに続くデータ読み出しにおいて、データ書き込み時に“HIGH”レベルに遷移したビット線を用いて読み出すように、書き込みデータに応じて、活性化させるセンスアンプ回路をスイッチングする。これにより、データ書き込み時に“LOW”レベルに遷移したビット線のプリチャージが完了するのを待たずして、次の周期にデータを読み出すことができる。 【0061】なお、データ書き込みに続いて再びデータ書き込みを行う場合には、そもそもプリチャージをする必要がないので、次の周期にデータを書き込める。 【0062】(第3の実施形態)図7は、この発明の第3の実施形態に係るメモリ装置を示す回路図である。 【0063】本第3の実施形態は、第2の実施形態を変更したものであり、1周期中に複数回の読み出し・書き込みが可能な、擬似2ポートRAMとして動作するものである。 【0064】図7に示すように、第3の実施形態が第2の実施形態と異なるところは、第1のポートPORT0に接続されたマルチプレクサ4-0、および第2のポートPORT1に接続されたマルチプレクサ4-1を有することである。 【0065】次に、その読み出し・書き込み動作を説明する。 【0066】図8は、第3の実施形態に係るメモリ装置の読み出し・書き込み動作の一例を示す動作波形図である。 【0067】図8に示すように、メモリセルにはデータ“0”が書き込まれており、周期T1の前半に第1のポートPORT0にて読み出し、後半に第2のポートPORT1にてデータ“0”を書き込む。さらに次の周期T2の前半に第1のポートPORT0にて読み出しを行う場合を考える。また、書き込みデータが“0”の場合、ビット線BL0の電位が“LOW”レベルに遷移するものとする。 【0068】周期T1の前半における1回目の読み出し動作では、センスアンプ回路S/A0を用いるもの、とすると、データ“0”が書き込まれているため、ビット線BL0の電位が徐々に降下する。これに対し、ビット線BL1の電位はプリチャージされたままである。 【0069】次の、周期T1の後半における書き込み動作では、ビット線BL0の電位が“LOW”レベルに遷移し、ビット線BL1の電位は“HIGH”レベルのまま維持される。 【0070】次の、周期T2の前半におかえる読み出し動作では、第2の実施形態と同様に、既にプリチャージされた状態の、ビット線BL1に接続されているセンスアンプ回路S/A1を活性化する。また、この出力が第1のポートPORT0に繋がるようにマルチプレクサ4-0を制御する。 【0071】このように擬似2ポートRAMでは、クロック信号の1周期中に、データ読み出しと、データ書き込みとがそれぞれ行われる。 【0072】次に、読み出し動作を説明する。 【0073】図9は、第3の実施形態に係るメモリ装置の読み出し動作の一例を示す動作波形図である。本例は、データ読み出しが連続する場合を想定したものである。 【0074】図9に示すように、メモリセルにはデータ“0”が書き込まれており、周期T1の前半に第1のポートPORT0にてデータを読み出し、その後半に第2のポートPORT1にてデータを読み出す。さらに次の周期T2の前半に第1のポートPORT0にて読み出しを行う場合を考える。また、書き込みデータが“0”の場合、ビット線BL0の電位が“LOW”レベルに遷移するものとする。 【0075】周期T1の前半において、センスアンプ回路S/A0を用いて、データをビット線BL0から読み出す。このとき、ビット線BL1はプリチャージされたままである。 【0076】次に、周期T1の後半において、センスアンプ回路S/A1を用いて、データをビット線BL1から読み出す。また、ビット線BL0はプリチャージされる。 【0077】次に、周期T2の前半において、センスアンプ回路S/A0を用いて、データをビット線BL0から読み出す。また、ビット線BL1はプリチャージされる。 【0078】このように擬似2ポートRAMでは、クロック信号の1周期中に、2回のデータ読み出しが行われる。 【0079】なお、特に図示しないが、連続したデータ書き込みにおいても、クロック信号の1周期中に、2回のデータ書き込みが行われる。 【0080】図10は、図7に示す回路を制御する制御回路21’の一構成例を示すブロック図である。 【0081】図10に示すように、制御回路21’が図6に示す制御回路21と異なるところは、分周器11が無いことである。本第3の実施形態は、クロック信号CLOCKの1周期中の前半と後半とで、センスアンプ回路S/A0、S/A1を交互に活性化させる。このため、クロック信号CLOCKを分周する必要は無い。 【0082】このように本発明は、擬似2ポートRAMにも適用することができる。 【0083】(第4の実施形態)図11は、この発明の第4の実施形態に係るメモリ装置の基本構成を示す回路図である。 【0084】図11に示すように、第4の実施形態が第2の実施形態と異なるところは、センスアンプ回路を、ビット線BL0、BL1で共有される共有センスアンプ回路S/A01としたことである。 【0085】次に、その読み出し・書き込み動作を説明する。 【0086】図12は、第4の実施形態に係るメモリ装置の読み出し・書き込み動作の一例を示す動作波形図である。この説明では、上記同様、データ“0”のとき、BL0=“LOW”又はBL1=“HIGH”になり、データ“1”のとき、BL0=“HIGH”又はBL1=“LOW”になる、と仮定する。 【0087】図12に示すように、周期T1では、データ読み出しを行う。 【0088】このとき、ビット線BL1はプリチャージ状態にあるから、マルチプレクサ4-0(図11参照)を用いてビット線BL0を選択し、共有センスアンプS/A01に接続する。さらにビット線BL0を選択したので、マルチプレクサ4-1(図11参照)を用いて選択し、これを出力OUTPUTとする。本例では、ビット線BL0が“LOW”なので、出力OUTPUTはデータ“0”となる。 【0089】次の周期T2では、データ書き込みを行う。本例では、データ“0”が書き込まれている。 【0090】次の周期T3では、データ読み出しを行う。本発明では、上述した通りビット線BL0、BL1を、1周期ずつ交互に選択することが基本である。この基本に従えば、周期T1ではビット線BL0を選択したから、周期T2ではビット線BL1が選択され、本周期T3ではビット線BL0が選択されることになる。しかし、第2実施形態においても説明した通り、前回の周期T2がデータ書き込み動作であった場合には、この書き込まれたデータを参照して、ビット線BL0を選択するか、ビット線BL1を選択するかを決定する。 【0091】前回の周期T2では、データ“0”が書き込まれた。このため、ビット線BL0は“LOW”、ビット線BL1は“HIGH”である。 【0092】よって、本周期T3では、マルチプレクサ4-0を用いてビット線BL1を選択し、共有センスアンプS/A01に接続する。さらにビット線BL1を選択したので、マルチプレクサ4-1を用いて出力S/AOUT1を選択し、これを出力OUTPUTとする。本例では、ビット線BL1が“LOW”なので、出力OUTPUTはデータ“1”となる。そして、本周期T3においてビット線BL0をプリチャージしておく。 【0093】なお、前回の周期T2において、反対にデータ“1”が書き込まれた場合には、ビット線BL0は“HIGH”、ビット線BL1は“LOW”である。このため、上記とは反対にマルチプレクサ4-0を用いてビット線BL0を選択し、共有センスアンプS/A01に接続し、マルチプレクサ4-1を用いて出力S/AOUT0を選択し、これを出力OUTPUTとする。 【0094】図13に、図11に示す第4の実施形態に係るメモリ装置を、図12に示すように制御する制御回路21''の一構成例を示すブロック図を示しておく。 【0095】このような第4の実施形態においても、データ読出しを、プリチャージを待たずに連続して行えるので、メモリ装置の動作周波数を高めることができる。 【0096】また、本第4実施形態では、センスアンプ回路を共有センスアンプ回路としたので、第1〜第3実施形態に比べてセンスアンプ回路を減らすことができ、高集積化や消費電力の低減に有利である。 【0097】なお、本第4の実施形態で説明した共有センスアンプ回路は、第3実施形態で説明した擬似2ポートRAMにも適用できることは、勿論である。 【0098】以上、この発明を第1〜第4の実施形態により説明したが、この発明はこれら実施形態に限られるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲で様々に変形することができる。 【0099】例えば第3の実施形態に係る擬似2ポートRAMでは、第2の実施形態のように、書き込みデータに応じて、活性化するセンスアンプS/Aをスイッチングするようにしたが、単純に1周期の前半と後半とで、活性化するセンスアンプS/Aを交互にスイッチングするのみ、とされても良い。 【0100】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、動作周波数をさらに高めることが可能なメモリ装置を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成12年8月9日(2000.8.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−56681(P2002−56681A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−241478(P2000−241478) |
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