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【発明の名称】 半導体装置
【発明者】 【氏名】西岡 直久

【要約】 【課題】各信号の相対的なタイミング関係を維持しながら、動作周波数に応じて内部の電源電圧を変更することができ、動作周波数が低い領域での消費電流を有効に抑制することが可能な半導体装置を提供すること。

【解決手段】レジスタ1100に、複数種類の動作周波数のうちの何れかを特定するためのコードを設定する。デコーダ1200は、動作周波数と内部電源電圧と遅延量との間の所定の対応関係に従って、レジスタ1100に設定されたコードに基づき、内部電源回路1300の電源電圧、および内部論理回路系1400での遅延量の切替を制御する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数種類の動作周波数に対応可能に構成された半導体装置において、前記複数種類の動作周波数のうちの何れかを特定するためのコードを設定するコード設定部と、内部電源の電圧を切り替えるための電源電圧切替部と、前記内部電源の供給を受けて動作する回路系での遅延量を切り替えるための遅延量切替部と、前記動作周波数と前記内部電源の電圧と前記回路系での遅延量との間の所定の対応関係に従って、前記コード設定部に設定されたコードに基づき前記電源電圧切替部および遅延量切替部の各切替状態を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする半導体装置。
【請求項2】 前記内部電源の供給を受けて動作する定電流回路での定電流値を切り替えるための定電流切替部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】 前記制御部は、前記所定の対応関係に従って前記コードをデコードし、該デコード結果に基づき前記電源電圧切替部および前記遅延量切替部の切替状態を制御することを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の半導体装置。
【請求項4】 前記制御部は、前記動作周波数と前記内部電源の電圧との対応関係に従って前記コードをデコードして前記電源電圧切替部の切替状態を制御し、前記動作周波数と前記遅延量との対応関係に従って前記コードをデコードして前記遅延量切替部の切替状態を制御することを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の半導体装置。
【請求項5】 前記電源電圧切替部は、前記内部電源の電圧を与える複数の基準電圧を発生する基準電圧発生部と、前記複数の基準電圧を選択する複数のトランスファゲートと、前記複数のトランスファゲートのうち、前記制御部による制御の対象とされるべきトランスファゲートの制御端子を前記制御部側と接続し、前記制御部による制御の対象外とされるべきトランスファゲートの制御端子を所定電位に固定するスイッチ部と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の半導体装置。
【請求項6】 前記遅延量切替部は、前記内部電源の供給を受けて動作する回路系に設けられ、前記複数種類の動作周波数に応じた遅延量を有する複数の遅延回路と、前記遅延回路の出力信号を選択する複数のトランスファゲートと、前記複数のトランスファゲートのうち、前記制御部による制御の対象とされるべきトランスファゲートの制御端子を前記制御部側と接続し、前記制御部による制御の対象外とされるべきトランスファゲートの制御端子を所定電位に固定するスイッチ部と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の半導体装置。
【請求項7】 前記定電流切替部は、前記内部電源の供給を受けて動作する回路系に設けられ、前記複数種類の動作周波数に応じた定電流を流す複数の定電流用トランジスタと、前記定電流用トランジスタと直列接続された複数のトランスファゲートと、前記複数のトランスファゲートのうち、前記制御部による制御の対象とされるべきトランスファゲートの制御端子を前記制御部側と接続し、前記制御部による制御の対象外とされるべきトランスファゲートの制御端子を所定電位に固定するスイッチ部と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の半導体装置。
【請求項8】 前記スイッチ部は、当該半導体装置の配線層の製造工程により接続状態が定まるものであることを特徴とする請求項5ないし7の何れかに記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばラムバスDRAM(Rambus−Dynamic Random Access Memory)などのように、複数種類の動作周波数に対応可能に構成された半導体装置に関し、さらに詳しくは、各動作周波数に適した回路動作を実現するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラムバスDRAMに代表されるように、仕様上、複数種類の動作周波数での動作が保障された半導体装置がある。以下、後述する図1を援用して、ラムバスDRAMの概略を説明する。このラムバスDRAMは、高速インタフェース部110とコア部120から構成される。高速インタフェース部110は、高周波領域のデータ転送速度を有しており、動作周波数を設定するためのレジスタを備えている。このレジスタに所望の動作周波数を設定することにより、高速インタフェース部110での入出力信号の位相差が補償され、高周波領域での信号の入出力が可能とされている。コア部120は、高速インタフェース部110を介したデータ転送に関するプロトコルに適合するようにバンク構成されたDRAMであって、一般的なDRAMと同様の動作速度で動作する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のラムバスDRAMでは、高速インタフェース部110のレジスタに設定された動作周波数に関係なく、コア部120の電源電圧は一定に保たれ、この電源電圧下で最適な動作状態が得られるように設計されている。一般に、回路の動作速度は電源電圧の依存性を有し、電源電圧が高いほど動作速度に余裕が生まれるため、コア部120の電源電圧は、最も高い動作周波数での動作速度に合わせて設定される。
【0004】しかしながら、一般に、動作周波数が低くなると、コア部120において速い動作速度を必要としなくなり、電源電圧を高く維持する必要がなくなる。また、消費電流は電源電圧が高いほど増える傾向を示す。したがって、動作周波数が低い場合に電源電圧を高く維持すると、この動作周波数での動作速度を得る上で必要とされる電源電圧よりも高い電源電圧が供給されることとなり、過剰な消費電流が発生するという問題がある。
【0005】この過剰な消費電流の発生を抑制するためには、動作周波数の低下に応じてコア部の内部の電源電圧を下げればよいが、この電源電圧を下げると、コア部において、各回路での遅延量の電源依存性が異なることに起因して、各信号の相対的なタイミング関係が必ずしも維持されない場合があり、コア部の内部の電源電圧を単純に下げることはできない。
【0006】この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、各信号の相対的なタイミング関係を維持しながら、動作周波数に応じて装置内部の電源電圧を変更することができ、動作周波数が低い領域での消費電流を有効に抑制することが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、この発明は以下の構成を有する。すなわち、この発明にかかる半導体装置は、複数種類の動作周波数に対応可能に構成された半導体装置において、前記複数種類の動作周波数のうちの何れかを特定するためのコードを設定するコード設定部(例えば後述するレジスタ1100に相当する構成要素)と、内部電源の電圧を切り替えるための電源電圧切替部(例えば後述する内部電源回路1300が発生する内部電源電圧Vintを切り替えるためのスイッチ部1340、トランスファゲート部1330、抵抗R0〜R12に相当する構成要素)と、前記内部電源の供給を受けて動作する回路系での遅延量を切り替えるための遅延量切替部(例えば後述する図7に示すセンスアンプ活性化信号SEP,SENの遅延量を切り替えるための遅延回路1401〜1404、トランスファゲート1405〜1408に相当する構成要素)と、前記動作周波数と前記内部電源の電圧と前記回路系での遅延量との間の所定の対応関係に従って、前記コード設定部に設定されたコードに基づき前記電源電圧切替部および遅延量切替部の各切替状態を制御する制御部(例えば後述するデコーダ1200に相当する構成要素)と、を備えたことを特徴とする。
【0008】この構成によれば、コード設定部に設定された動作周波数に応じて、電源電圧切替部および遅延量切替部が制御部により制御され、内部電源の電圧と、この内部電源が供給される回路系での遅延量とが切り替わる。このとき、内部電源の電圧と遅延量は、所定の対応関係に従って、動作周波数に応じた値に制御される。従って、上述の所定の対応関係として、各動作周波数ごとに、適切な内部電源の電圧と、この内部電源が供給される回路系の遅延量を把握しておき、この所定の対応関係を満足するように制御部を機能させることにより、各信号の相対的なタイミング関係を維持しながら、動作周波数に応じて内部の電源電圧を変更することができ、動作周波数が低い領域での消費電流を有効に抑制することが可能となる。
【0009】上記半導体装置において、前記内部電源の供給を受けて動作する定電流回路での定電流値を切り替えるための定電流切替部をさらに備えたことを特徴とする。この構成によれば、内部電源の電圧に応じて定電流源の電流値を適正に制御することが可能となり、従って消費電流を一層抑制することが可能となる。上記半導体装置において、前記制御部は、前記所定の対応関係に従って前記コードをデコードし、該デコード結果に基づき前記電源電圧切替部および前記遅延量切替部の切替状態を制御することを特徴とする。この構成によれば、動作周波数と内部電源の電圧と遅延量との間の所定の対応関係に従って、コード設定部に設定されたコードに基づき電源電圧切替部および遅延量切替部の各切替状態を制御することが可能となる。
【0010】上記半導体装置において、前記制御部は、前記動作周波数と前記内部電源の電圧との対応関係に従って前記コードをデコードして前記電源電圧切替部の切替状態を制御し、前記動作周波数と前記遅延量との対応関係に従って前記コードをデコードして前記遅延量切替部の切替状態を制御することを特徴とする。この構成によれば、内部電源の電圧と遅延量との間の対応関係に拘束されることなく、電源電圧切替部および遅延量切替部の各切替状態を個別的に制御することが可能となる。
【0011】上記半導体装置において、前記電源電圧切替部は、前記内部電源の電圧を与える複数の基準電圧を発生する基準電圧発生部と、前記複数の基準電圧を選択する複数のトランスファゲートと、前記複数のトランスファゲートのうち、前記制御部による制御の対象とされるべきトランスファゲートの制御端子を前記制御部側と接続し、前記制御部による制御の対象外とされるべきトランスファゲートの制御端子を所定電位に固定するスイッチ部と、を備えたことを特徴とする。この構成によれば、複数のトランスファゲートを選択的に導通させることにより、内部電源の電圧を与える基準電圧が選択され、したがって、内部電源の電圧を切り替えることが可能となる。また、スイッチ部の接続状態を変更することにより、導通制御の対象となるトランスファゲートが変更される。したがって、制御部の制御の下に導通されるトランスファゲートを変更することにより、基準電圧を変更し内部電源の電圧を意図的に変更することが可能となる。
【0012】上記半導体装置において、前記遅延量切替部は、前記内部電源の供給を受けて動作する回路系に設けられ、前記複数種類の動作周波数に応じた遅延量を有する複数の遅延回路と、前記遅延回路の出力信号を選択する複数のトランスファゲートと、前記複数のトランスファゲートのうち、前記制御部による制御の対象とされるべきトランスファゲートの制御端子を前記制御部側と接続し、前記制御部による制御の対象外とされるべきトランスファゲートの制御端子を所定電位に固定するスイッチ部と、を備えたことを特徴とする。
【0013】この構成によれば、複数のトランスファゲートを選択的に導通させることにより、複数の遅延回路の何れかの出力信号が選択され、したがって、内部電源の電圧の供給を受けて動作する回路系での遅延量を切り替えることが可能となる。また、スイッチ部の接続状態を変更することにより、導通制御の対象となるトランスファゲートが変更される。したがって、制御部の制御の下に導通されるトランスファゲートを変更することにより、制御部の制御により設定された遅延量を意図的に変更することが可能となる。
【0014】上記半導体装置において、前記定電流切替部は、前記内部電源の供給を受けて動作する回路系に設けられ、前記複数種類の動作周波数に応じた定電流を流す複数の定電流用トランジスタと、前記定電流用トランジスタと直列接続された複数のトランスファゲートと、前記複数のトランスファゲートのうち、前記制御部による制御の対象とされるべきトランスファゲートの制御端子を前記制御部側と接続し、前記制御部による制御の対象外とされるべきトランスファゲートの制御端子を所定電位に固定するスイッチ部と、を備えたことを特徴とする。
【0015】この構成によれば、複数のトランスファゲートを選択的に導通させることにより、複数の定電流用トランジスタの何れかが選択され、したがって、内部電源の電圧の供給を受けて動作する回路系での定電流源を切り替えることが可能となる。また、スイッチ部の接続状態を変更することにより、導通制御の対象となるトランスファゲートが変更される。したがって、制御部の制御の下に導通されるトランスファゲートを変更することにより、制御部の制御により設定された定電流値を意図的に変更することが可能となる。
【0016】上記半導体装置において、前記スイッチ部は、当該半導体装置の配線層の製造工程により接続状態が定まるものであることを特徴とする。この構成によれば、製造工程において、内部電源の電圧、遅延量、定電流値を調整することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明に係る実施の形態を説明する。
<実施の形態1>図1に、この発明の実施の形態1に係る半導体装置100の全体の構成を概略的に示す。この半導体装置100は、600MHz、712MHz、800MHzの複数種類の動作周波数に対応可能に構成されたラムバスDRAM(Rambus−Dynamic Random Access Memory)であって、高速インタフェース部110とコア部120とから構成される。
【0018】高速インタフェース部110は、クロックCLKやコマンドCMDなどの制御に関する各種の信号を入力し、上述の動作周波数でアドレスRQ0〜RQ7やデータDQB0〜DQB8の転送を行うものである。この高速インタフェース部110には、動作周波数を設定するためのレジスタが設けられている。ユーザはこのレジスタに所望の動作周波数を表すコードを設定する。この高速インタフェース部110では、レジスタに設定された動作周波数において入出力信号の位相差が最適に補償され、これにより高周波領域の動作周波数での動作を可能としている。コア部120は、高速インタフェース部110に関するプロトコルに適合するように複数のバンクから構成されたDRAMであって、このコア部120は一般的なDRAMと同様の動作速度で動作する。
【0019】この半導体装置100によれば、コア部120に対するデータの書き込みや読み出しは、高速インタフェース回路110を介して行われ、コア部120の各バンクをインターリーブにより動作させることにより、見かけ上の動作速度を向上させている。従って、コア部120を構成する各バンクは通常の動作速度で動作しているにもかかわらず、外部から見れば、高周波領域での動作周波数でデータの書き込みや読み出しを行うことが可能とされる。
【0020】図2に、この実施の形態1にかかる半導体装置の特徴部を示す。同図において、レジスタ1100は、上述の高速インタフェース110に設けられたものであって、このレジスタ1100に設定されたコードに基づき、所定の対応関係に従って、後述する内部電源回路1300が発生する内部電源電圧の切替状態と、内部論理回路系1400での信号遅延量の切替状態と、センスアンプ系1500での定電流源の切替状態とが制御される。ここで、上述の所定の対応関係は、設計段階で予め設定され、動作周波数と内部電源回路の内部電源電圧と対応関係、動作周波数と内部論理系回路1400での信号遅延量との関係、および動作周波数とセンスアンプ系1500での定電流値との関係を含む。これらの対応関係は、各動作周波数に対して回路動作が最適となるようにそれぞれ設定される。
【0021】デコーダ1200は、レジスタ1100に設定されたコード(すなわちレジスタ値)をデコードしてデコード信号D1〜D4を生成する。この例では、レジスタ1100からは、設定されたコードとして信号REG1,REG2の2ビットの信号が出力され、デコーダ1200からは、信号REG1,REG2の各論理値の組み合わせに応じた4ビットの信号D1〜D4が出力される。そして、これら信号D1〜D4の何れかひとつが、信号REG1,REG2に応じてHレベルとなる。
【0022】図3に、デコーダ1200の構成例を示す。同図に示すように、このデコーダ1200は、信号REG1,REG2を反転させるためのインバータ1201〜1204と、信号REG1,REG2およびこれらの反転信号から否定的論理和を演算して信号D1〜D4を出力する否定的論理和ゲート1205〜1208とから構成される。
【0023】すなわち、インバータ1201,1204には、信号REG1が入力され、インバータ1202,1203には、信号REG2が入力される。否定的論理和ゲート1205には、信号REG1,REG2が入力され、この否定的論理和ゲート1205の出力信号が信号D1とされる。否定的論理和ゲート1206には、信号REG2と、インバータ1201から出力される信号REG1の反転信号とが入力され、この否定的論理和ゲート1206の出力信号が信号D2とされる。否定的論理和ゲート1207には、信号REG1と、インバータ1202から出力される信号REG2の反転信号とが入力され、この否定的論理和ゲート1207の出力信号が信号D3とされる。否定的論理和ゲート1208には、インバータ1203,1204から出力される信号REG1,REG2の各反転信号が入力され、この否定的論理和ゲート1208の出力信号が信号D4とされる。
【0024】このデコーダ1200によれば、信号REG1,REG2の各ビットの論理値に応じて、否定的論理和ゲート1205〜1208の何れかひとつに入力される1対の信号がHレベルとなり、信号REG1,REG2の2ビットの組み合わせに応じて信号D1〜D4の4ビットの何れかがHレベルとなる。この例では、信号REG1,REG2が何れもLレベルの場合、否定的論理和ゲート1205から出力される信号D1のみがHレベルとなり、信号REG1および信号REG2がそれぞれHレベルおよびLレベルの場合には、否定的論理和ゲート1206から出力される信号D2のみがHレベルとなる。また、信号REG1および信号REG2がそれぞれLレベルおよびHレベルの場合、否定的論理和ゲート1207から出力される信号D3のみがHレベルとなり、信号REG1,REG2が何れもHレベルの場合には、否定的論理和ゲート1208から出力される信号D4のみがHレベルとなる。
【0025】この実施の形態1では、上述のレジスタ1100に、動作周波数として600MHzを表すコードが設定された場合、信号REG1,REG2が共にLレベルとなって信号D1がHレベルとなる。また、動作周波数として712MHzを表すコードが設定された場合、信号REG1および信号REG2がそれぞれHレベルおよびLレベルとなって信号D2がHレベルとなり、さらに、動作周波数として800MHzを表すコードが設定された場合、信号REG1および信号REG2がそれぞれLレベルおよびHレベルとなって信号D3がHレベルとなるものとする。
【0026】なお、上述の信号REG1,REG2の組み合わせに加えて、信号REG1および信号REG2が共にHレベルとなる組み合わせが存在するので、原理的には4種類の動作周波数に対応することが可能である。しかし、この実施の形態1では、600MHz、712MHz、800MHzの3種類の動作周波数に対応するものとし、レジスタ1100には、信号REG1および信号REG2が共にHレベルとなるコードの設定を禁止するものとする。以上で、デコーダ1200の構成について説明した。
【0027】ここで、再び説明を図2に戻す。次に、内部電源回路1300、内部論理回路系1400、センスアンプ系1500について説明する。これら内部電源回路1300、内部論理回路系1400、センスアンプ系1500は、図1に示すコア部120を構成するDRAMの要素回路であって、内部電源回路1300は、外部から供給される電源電圧(例えば2.5V)を、トランジスタなどのデバイスに適合する内部の電源電圧(例えば2.0V)に変換する回路であって、この内部の電源電圧を降圧して複数の電圧に切り替える機能を有する。内部論理回路系1400は、例えばアドレス入力回路、プリデコーダ回路、データ入出力回路、データ書込回路、あるいは各種の制御信号を生成するための制御回路など、予めタイミング関係が設定された各種の信号が関与する回路系であって、信号の遅延量を切り替える機能を有する。センスアンプ系1500は、メモリセルからビット線上に読み出されたデータ信号を増幅するための回路系であって、差動型のセンスアンプを構成する定電流源の電流値を切り替える機能を有する。
【0028】以下、内部電源回路1300、内部論理回路系1400、センスアンプ系1500の詳細について順に説明する。図4に、内部電源回路1300の構成例を示す。同図に示すように、この内部電源回路1300は、n型MOSトランジスタ1310と、差動増幅器1320と、スイッチ部1330と、トランスファゲート部1340と、抵抗R0〜R12とから構成される。ここで、n型MOSトランジスタ1310は、内部電源の電源電流を供給するためのものであって、そのドレインが外部から供給される電源に接続されると共にそのソースが内部の電源ノードとされており、この電源ノードに内部電源電圧Vintが現れるようになっている。抵抗R0〜R12は、n型MOSトランジスタ1310のソース(内部の電源ノード)とグランドとの間に直列接続されており、各抵抗間の接続ノードには、内部電源電圧Vintを抵抗R0〜R12により分圧して得られる電圧が現れるようになっている。
【0029】トランスファゲート部1330は、上述の抵抗R0〜R12で分圧された電圧を選択するためのものであり、抵抗R0〜R12の各接続ノードに信号経路の一端が接続された複数のトランスファゲートTG1〜TG12から構成される。これらトランスファゲートTG1〜TG12のそれぞれは、互いに並列接続されたn型MOSトランジスタおよびp型MOSトランジスタ(符号なし)と、インバータ(符号なし)とから構成され、このインバータの入力部および出力部は、n型MOSトランジスタおよびp型MOSトランジスタのゲートにそれぞれ接続されている。また、このインバータの入力部は、トランスファゲートの導通を制御するための信号が与えられる制御端子とされる。この例では、各トランスファゲートは、制御端子にLレベルの信号が与えられた場合にオフとなり、Hレベルの信号が与えられた場合にオンとなる。各トランスファゲートの制御端子には、後述するスイッチ部1340から信号が与えられる。トランスファゲートTG1〜TG12の各信号経路の他端は共通接続され、差動増幅器1320の一方の入力部に接続されている。
【0030】スイッチ部1340は、上述のデコーダ1200から出力された信号D1〜D4を、上述のトランスファゲート部1330の各制御端子に選択的に与えるためのものであり、これら信号D1〜D4に対してスイッチ1341〜1344がそれぞれ設けられている。ここで、スイッチ1341〜1344のそれぞれは、1つの入力端子と3つの出力端子を備えており、各出力端子は、上述のトランスファゲート部1330の制御端子に接続される。また、スイッチ1341〜1344のそれぞれにおいて、3つの出力端子の何れか1つがアルミ配線M2を介して入力端子に選択的に接続され、残りの2つの出力端子がアルミ配線M1,M3を介してグランドに接続されている。
【0031】これにより、例えばスイッチ1341の場合、アルミ配線M1を介してグランドに接続された出力端子がトランスファゲートTG1の制御に接続され、このトランスファゲートTG1がオフ状態に固定される。また、アルミ配線M2を介して入力端子に接続された出力端子がトランスファゲートTG2の制御端子に接続され、このトランスファゲートTG2の導通状態が信号D4に応じて制御される。さらに、アルミ配線M3を介してグランドに接続された出力端子がトランスファゲートTG3の制御に接続され、このトランスファゲートTG3がオフ状態に固定される。
【0032】同様に、スイッチ1342〜1344において、入力端子に接続された出力端子に信号D2〜D4がそれぞれ現れ、これらの出力端子に接続された制御端子を有するトランスファゲートTG5,TG8,TG11の各導通状態が制御される。各スイッチの接続状態は、製造工程(アルミ配線工程)において、アルミ配線M1〜M3を繋ぎ変えることにより変更可能である。
【0033】この実施の形態では、スイッチ部1340を介して、信号D1〜D4が、トランスゲートTG2,TG5,TG8,TG11の制御ソードに与えられ、その他のトランスファゲートがオフ状態に固定されている。従って、信号D1がHレベルの場合、即ち動作周波数が600MHzの場合には、トランスファゲートTG2のみがオン状態となり、抵抗R1と抵抗R2との間の接続ノードに現れている電圧が差動増幅器1320に与えられる。
【0034】同様に、信号D2がHレベルの場合、即ち動作周波数が712MHzの場合には、トランスファゲートTG5がオン状態となり、抵抗R4と抵抗R5との間の接続ノードに現れている電圧が差動増幅器1320に与えられる。また、信号D3がHレベルの場合、即ち動作周波数が800MHzの場合には、トランスファゲートTG8がオン状態となり、抵抗R7と抵抗R8との間の接続ノードに現れている電圧が差動増幅器1320に与えられる。抵抗R0〜R12の各値は、各動作周波数に対して最適な内部電源電圧Vintが得られるように選ばれる。
【0035】ところで、上述の図4に示す例では、アルミ配線の繋ぎ変えによって接続状態が変更されるスイッチ1341〜1344を用いてスイッチ部1340を構成したが、これらのスイッチを、ヒューズ回路を用いて構成することもできる。図5に、ヒューズ回路を用いたスイッチの構成例を示す。同図において、信号Dは、上述のデコーダ1200から出力される信号D1〜D4の何れかである。同図に示すスイッチは、上述の図4に示すスイッチ1341〜1344のひとつに対応するもので、デコーダの出力信号Dが共通に入力されるヒューズ回路1351〜1353と、これらヒューズ回路の各出力信号とデコーダの出力信号Dとの論理積を演算する論理積ゲート1354〜1356から構成される。
【0036】ヒューズ回路1351は、ヒューズ1351Aと、n型MOSトランジスタ1351Bと、インバータ1351Cと、排他的論理和ゲート1351Dとから構成される。ヒューズ1351Aおよびn型MOSトランジスタ1351Bは電源とグランドとの間に直列接続されており、これらヒューズ1351Aとn型MOSトランジスタ1351Bとの間の接続ノードN1はインバータ1351Cの入力部に接続され、このインバータの出力部はn型MOSトランジスタ1351Bのゲートに接続される。排他的論理和ゲート1351Dの一方の入力部には、信号D1〜D4の何れかが与えられ、他方の入力部には、接続ノードN1に現れる電圧信号が与えられる。
【0037】ここで、ヒューズ1351Aが切断されていない場合、このヒューズ1351Aを介して接続ノードN1の電位が電源電位に引き上げられ、この接続ノードN1にHレベルの信号が現れ、この信号が排他的論理和ゲート1351Dに与えられる。このとき、インバータ1351Cは、このHレベルの信号を入力してn型MOSトランジスタ1351BのゲートにLレベルを与え、このn型MOSトランジスタ1351Bをオフ状態とする。この結果、接続ノードN1に現れている信号がHレベルを維持した状態で、ヒューズ1351A、n型MOSトランジスタ1351B、インバータ1351Cからなる回路系が安定する。
【0038】また、ヒューズ1351Aが切断されている場合、n型MOSトランジスタ1351Bを介して接続ノードN1の電位がグランド電位に引き下げられ、この接続ノードN1にLレベルの信号が現れ、この信号が排他的論理和ゲート1351Dに与えられる。このとき、インバータ1351Cは、このLレベルの信号を入力してn型MOSトランジスタ1351BのゲートにHレベルを与え、このn型MOSトランジスタ1351Bをオン状態とする。この結果、接続ノードN1に現れている信号がLレベルを維持した状態で、ヒューズ1351A、n型MOSトランジスタ1351B、インバータ1351Cからなる回路系が安定する。従って、このヒューズ回路1351(排他的論理和ゲート1351D)は、ヒューズ1351Aが切断されていない場合、信号Dに対してインバータとして機能し、ヒューズ1351Aが切断されている場合にはバッファとして機能する。
【0039】ヒューズ回路1352は、上述のヒューズ回路1351とは逆に、ヒューズが切断されていない場合にはバッファとして機能し、ヒューズ1351Aが切断されている場合にはインバータとして機能するように構成される。すなわち、このヒューズ回路1352は、ヒューズ1352Aと、n型MOSトランジスタ1352Bと、インバータ1352C,1352Dと、排他的論理和ゲート1352Eとから構成される。ヒューズ1352Aとn型MOSトランジスタ1352Bとの間の接続ノードN2は、インバータ1352Dの入力部に接続され、このインバータ1352Dの出力信号は排他的論理和ゲート1352Eに与えられる。その他の構成については、上述のヒューズ回路1351と同様であり、ヒューズ1352A、n型MOSトランジスタ1352B、インバータ1352C、排他的論理和ゲート1352Eが、上述のヒューズ1351A、n型MOSトランジスタ1351B、インバータ1351C、排他的論理和ゲート1351Dに対応している。
【0040】ここで、ヒューズ1352Aが切断されていない場合、このヒューズ1352Aを介して接続ノードN2の電位が電源電位に引き上げられる。この結果、インバータ1352DはLレベルの信号を排他的論理和ゲート1352Eに与える。従ってこの場合、このヒューズ回路1352(排他的論理和ゲート1352E)は、信号Dに対してバッファとして機能する。また、ヒューズ1352Aが切断されている場合、接続ノードN2の電位がn型MOSトランジスタ1352Bによりグランド電位に引き下げられる。この結果、インバータ1352DはHレベルの信号を排他的論理和ゲート1352Eに与える。従ってこの場合、このヒューズ回路1352(排他的論理和ゲート1352E)は、信号Dに対してインバータとして機能する。ヒューズ回路1353は、上述のヒューズ回路1351と同様に構成され、ヒューズが切断されていない場合には信号Dに対してインバータとして機能し、ヒューズが切断されている場合にはバッファとして機能する。
【0041】上述のヒューズ回路1351〜1353の出力部には、デコーダ1200の出力信号Dに応じてヒューズ回路1351〜1353の出力信号を無効にするための論理積ゲート1354〜1356が設けられている。これら論理積ゲートの一方の入力部には、ヒューズ回路1351〜1353の出力部がそれぞれ接続されており、他方の入力部には、信号D(D1〜D4)が共通に与えられている。
【0042】以下、この図5に示すスイッチの動作を簡単に説明する。デコーダ1200の出力信号DがHレベルの場合、これを他方の入力部で受ける論理積ゲート1354〜1356は、ヒューズ回路1351〜1353の出力信号に応じた論理値の信号を出力する。換言すれば、信号DがHレベルの場合、ヒューズ回路1351〜1353の出力信号が有効とされ、論理積ゲート1354〜1356を通過する。逆に、デコーダ1200の出力信号DがLレベルの場合、これを他方の入力部で受ける論理積ゲート1354〜1356は、ヒューズ回路1351〜1353の出力信号に関係なく、Lレベルの信号を出力する。換言すれば、信号DがLレベルの場合、ヒューズ回路1351〜1353の出力信号が無効とされる。
【0043】この図5に示すスイッチで図4に示すスイッチ1341〜1344をそれぞれ置き換えた場合の動作を考える。デコーダ1200は、出力信号D1〜D4の4ビットのうちの1ビットのみをHレベルとするので、スイッチ1341〜1344のうち、デコーダ1200から出力される3ビットのLレベルの信号を入力する3つのスイッチでは、図5に示す論理積ゲート1354〜1356の全ての出力信号がLレベルに固定される。また、デコーダ1200からHレベルの信号を入力する残りの1つのスイッチでは、論理積ゲート1354〜1356の出力信号は、ヒューズ回路1351〜1353の出力信号に応じたものとなる。
【0044】ここで、デコーダ1200からHレベルの信号を入力する図5に示すスイッチの動作を説明する。ヒューズ回路1351〜1353のヒューズが何れも切断されていない場合、ヒューズ回路1351,1353はインバータとして機能し、ヒューズ回路1352はバッファとして機能する。したがって、信号DがHレベルであるから、ヒューズ回路1352の出力信号がHレベルとなり、ヒューズ回路1351,1353の出力信号がLレベルとなる。この結果、これらのヒューズ回路の出力信号を受ける論理積ゲート1354〜1356のうち、論理積ゲート1355の出力信号のみがHレベルとなる。結局、図5に示すスイッチは、図4に示すスイッチ1341〜1344と同一に機能する。この図5に示すスイッチを用いれば、製造後にヒューズをトリミングすることにより、任意にスイッチの接続状態を変更することができる。なお、この実施の形態1では、説明の便宜上、図4に示すアルミ配線を利用したスイッチ1341〜1344を用いるものとする。
【0045】次に、図2に示す内部論理回路系1400について説明する。図6および図7に、この内部論理回路系1400の一例を示す。この例は、メモリセルアレイ(符号なし)内のメモリセルからビット線上にデータ信号を読み出すための回路系に関する構成であって、図6は、各ビット線に設けられたラッチ型センスアンプの構成を示し、図7は、このラッチ型センスアンプの活性状態を制御するためのセンスアンプ活性化信号を出力する回路を示す。この回路は、内部電源の供給を受けて動作する回路系での信号の遅延量を切り替える機能を有する。
【0046】ここで、図6に示すように、メモリセルアレイ内には、複数のビット線BLと複数のワード線WLとが直交するように配線されており、これらビット線とワード線との交差部に位置するようにメモリセルMCがマトリックス状に配置されている。各メモリセルは、データ保持用のキャパシタとデータ転送用のトランジスタとから構成される。この例では、或る1本のワード線WLに着目した場合、一対のビット線BLPの何れか一方にのみメモリセルMCが接続されている。
【0047】また、一対のビット線BLPには、ラッチ型のセンスアンプLSAが接続されている。このラッチ型センスアンプLSAは、p型MOSトランジスタP2,P3およびn型MOSトランジスタN2,N3からなるフリップフロップと、このフリップフロップに対して電源およびグランドをそれぞれ供給するためのp型MOSトランジスタP1およびn型MOSトランジスタN1から構成されており、これらp型MOSトランジスタP1およびn型MOSトランジスタN1の導通状態は、後述するセンスアンプ活性化信号SEP,SENにより制御される。
【0048】このラッチ型センスアンプLSAによれば、センスアンプ活性化信号SEP,SENが活性化されて、p型MOSトランジスタP1およびn型MOSトランジスタN1がオン状態になると、p型MOSトランジスタP2,P3およびn型MOSトランジスタN2,N3からなるフリップフロップの回路状態が安定する。ここで、フリップフロップは安定状態として2つの状態をとり得るが、何れの状態に安定するかは、一対のビット線BLPを介してフリップフロップに与えられる初期の電位関係による。従って、一対のビット線BLPに予めデータ信号に応じた電位差を与えておけば、このデータ信号が増幅されることとなる。
【0049】このラッチ型センスアンプにより増幅されたデータ信号は、図示しないカラムスイッチを介してメモリセルアレイから読み出されるが、ビット線上のデータ信号そのものが増幅されるため、センスアンプで増幅されたデータ信号は元のメモリセルに書き戻される。このとき、仮に逆のデータが書き戻されると、メモリセル内のデータが破壊される。このため、ラッチ型センスアンプの場合、メモリセルから読み出されたデータ信号の電位差がビット線上に十分に現れた後にセンスアンプ活性化信号SEP,SENを活性化させて動作させる必要があり、ビット線上のデータ信号とセンスアンプ活性化信号とのタイミングを精度よく制御する必要がある。
【0050】次に、図7に示す回路の構成を説明する。同図に示す回路は、ビット線ごとに配置されたラッチ型のセンスアンプの活性状態を制御するためのセンスアンプ活性化信号SEP,SENのタイミング(遅延量)を調整するためのもので、元のセンスアンプ活性化信号SEを遅延させるための遅延回路1401〜1404と、各遅延回路の出力信号を選択するためのトランスファゲート1405〜1408と、このトランスファゲートで選択された信号の相補信号を生成するためのインバータ1409Pおよびバッファ1409Nとを備えて構成される。ここで、遅延前のセンスアンプ活性化信号SEは、リード・ライト動作のトリガーを与える信号(図示なし)から生成されたもので、通常のDRAMと同様の回路系で予め生成されたものである。また、遅延回路1401,1402,1403の各遅延量は、600MHz、712MHz、800MHzの各動作周波数が設定された場合にセンスアンプ活性化信号SEP,SENのタイミングが最適となるように予め設定されている。
【0051】図7に示す構成をさらに詳細に説明する。同図に示すように、センスアンプ活性化信号SEは、遅延回路1401〜1404に対して共通に入力され、これら遅延回路1401〜1404の出力部には、トランスファゲート1405〜1408の一端が接続されている。これらトランスファゲートの他端は共通接続されて、この回路の出力部とされる。各トランスファゲートは、互いに並列接続されたn型MOSトランジスタおよびp型MOSトランジスタ(符号なし)と、インバータ(符号なし)とから構成され、このインバータの入力部および出力部は、n型MOSトランジスタおよびp型MOSトランジスタのゲートにそれぞれ接続される。また、このインバータの入力部は、トランスファゲートの導通を制御するための信号D1〜D4が上述のデコーダ1200から与えられる制御端子とされる。この例では、この制御端子にLレベルの信号が与えられた場合にトランスファゲートがオフとなり、Hレベルの信号が与えられた場合にオンとなる。
【0052】上述したように、デコーダ1200から出力される信号D1〜D4の4ビットのうち、1ビットのみがHレベルとなるので、トランスファゲート1405〜1408の何れかひとつがオンとされ、他はオフとされる。したがって、この内部論理回路系1400によれば、遅延回路1401〜1404の出力信号のうち、何れかひとつが、オン状態にあるトランスファゲートを介して出力される。よって、デコーダ1200から出力される信号D1〜D4の何れかをHレベルとすることにより、センスアンプ活性化信号SEに対し遅延回路1401〜1404の何れかの遅延量を与えることができ、このセンスアンプ活性化信号のタイミングを最適に調整することができる。
【0053】次に、図2に示すセンスアンプ系1500について説明する。図8に、このセンスアンプ系1500の特徴部を示す。同図に示す回路は、上述のラッチ型のセンスアンプLSAの後段側に設けられた差動増幅型のセンスアンプ(データアンプ)であって、カレントミラーを構成するp型MOSトランジスタ1511,1512と、一対のビット線BL,/BLに読み出されたデータ信号を検出するためのn型MOSトランジスタ1513,1514と、定電流源として機能するn型MOSトランジスタ1515〜1518と、このn型MOSトランジスタ1515〜1518の電流経路に対して直列接続されたトランスファゲート1521〜1524から構成される。n型MOSトランジスタ1515〜1518のゲートには、所定の電圧Vrが共通に与えられ、これらトランジスタは飽和領域で動作するようになっている。n型MOSトランジスタ1515,1516,1517のゲート幅およびゲート長は、600MHz、712MHz、800MHzの各動作周波数について最適な定電流値が得られるように予め設定されている。なお、この実施の形態では、信号D4はLレベルに固定され、定電流用のn型MOSトランジスタ1518は使用されない。
【0054】トランスファゲート1521〜1524のそれぞれは、上述の図7に示すものと同様に、n型MOSトランジスタおよびp型MOSトランジスタ(符号なし)と、インバータ(符号なし)とから構成され、このインバータの入力部は、トランスファゲートの導通を制御するための信号が与えられる制御端子とされる。各トランスファゲートの制御端子には、上述のデコーダ1200から出力される信号D1〜D4が与えられる。
【0055】上述のデコーダ1200の出力信号D1〜D4の4ビットのうち、1ビットのみがHレベルとなるので、トランスファゲート1521〜1524の何れかひとつがオンとされ、他の全てはオフとされる。したがって、このセンスアンプ系1500によれば、定電流源としてのn型MOSトランジスタ1515〜1518のうち、オン状態にあるトランスファゲートに接続されたn型MOSトランジスタが定電流源として機能し、このトランジスタの電流能力に応じた定電流値が得られる。よって、デコーダ1200から出力される信号D1〜D4の何れかをHレベルとすることにより、n型MOSトランジスタ1515〜1518を定電流源として選択することができ、このセンスアンプが有する定電流源の電流値を最適に調整することができる。
【0056】以下、この実施の形態1の動作について、内部電源回路1300での内部電源電圧の切替、内部論理回路系1400での遅延量の切替、センスアンプ系1500での定電流値の切替に着目して説明する。まず、この半導体装置のユーザは、外部のCPUなどの制御の下に、レジスタ1100に対し動作周波数を特定するコードを設定する。レジスタ1100は、ユーザにより設定されたコードを表す2ビットの信号REG1,REG2を出力する。この実施の形態1では、信号REG1および信号REG2が共にLレベルであるとする。
【0057】デコーダ1200は、レジスタ1100から出力された信号REG1,REG2をデコードして信号D1〜D4を出力する。いま、信号REG1および信号REG2がLレベルであるから、図3から理解されるように、信号D1のみがHレベルとなり、他の信号D2〜D4はLレベルとされる。これら信号D1〜D4は、デコーダ1200から、内部電源回路1300、内部論理回路系1400、センスアンプ系1500に対して共通に与えられる。
【0058】ここで、図4において、信号D1は、スイッチ1341を介してトランスファゲートTG2の制御端子に与えられ、このトランスファゲートがオン状態とされる。この結果、抵抗R1と抵抗R2との間の接続ノードに現れる電圧が選択されて、差動増幅器1320に電圧Vaとして与えられる。電圧Vaを入力する差動増幅器1320は、この電圧Vaが参照電圧Vrefと一致するように、n型MOSトランジスタ1310のゲート電圧を制御し、内部電源の電圧Vintを調整する。すなわち、この場合、抵抗R0,R1の直列抵抗と、抵抗R2〜R12の直列抵抗とにより内部電源の電圧Vintを分圧して得られる電圧Vaが、所定の参照電圧Vrefと一致するように電圧Vintが決定される。したがって、トランスファゲートTG1〜TG12の何れをオンさせるかにより、分圧により得られる電圧Vaが切り替わり、内部電源の電圧Vintが切り替わる。
【0059】また、図7において、信号D1がHレベルになると、トランスファゲート1405がオン状態とされ、遅延回路1401を経由した信号がトランスファゲート1405を介して出力される。したがって、この場合、センスアンプ活性化信号SEは、遅延回路1401により遅延され、センスアンプ活性化信号SEP,SENとして出力される。これにより、センスアンプ活性化信号SEP,SENは、センスアンプ活性化信号SEに対して遅延回路1401の遅延量だけ遅れ、センスアンプ活性化信号SEP,SENのタイミングの調整が行われる。
【0060】さらに、図8において、信号D1がHレベルになると、トランスファゲート1521がオン状態とされ、n型MOSトランジスタ1515が定電流用のトランジスタとして機能する。したがって、この場合、p型MOSトランジスタ1511,1512からなるカレントミラーの一次側と二次側を流れる総電流Icは、n型MOSトランジスタ1515を流れ、この電流Icは、n型MOSトランジスタ1515の電流特性に応じた一定の電流値に調整される。
【0061】ここで、図9に示す波形図を参照しながら、センスアンプ活性化信号のタイミングを調整することの意義を具体的に説明する。なお、図9において、「センスアンプ活性化信号」は、上述のラッチ型センスアンプLSAのp型MOSトランジスタP1およびn型MOSトランジスタN1に直接入力される信号に相当する。まず、内部電源の電圧が正規の電圧(例えば2V)である場合、図9(a)に示すように、時刻t1でワード線が立ち上がると、メモリセルからビット線にデータが読み出され、徐々に電位差が生じる。そして、時刻t2において、所定のタイミングでセンスアンプ活性化信号がHレベルとなり、各ビット線に接続されたラッチ型のセンスアンプが活性化される。これにより、ビット線上のデータ信号が増幅される。この場合、データ信号の電位差が得られた状態でセンスアンプが動作するので、データの増幅が正常に行われ、正しいデータが読み出される。
【0062】これに対し、上述の内部電源回路1300において、内部電源の電圧が低い値に切り替えられた場合、図9(b)に示すように、ワード線の立ち上がり時刻t3と、センスアンプ活性化信号の立ち上がり時刻t4は、内部電源電圧が正規の電圧である場合に比較して遅れる。しかしながら、ワード線の立ち上がり時刻の遅れ分と、センスアンプ活性化信号の遅れ分は同じではなく、センスアンプ活性化信号の方が遅れ分が比較的小さい。
【0063】この結果、内部電源の電圧が低下すると、ワード線の立ち上がり時刻からセンスアンプ活性化信号が活性化されるまでの時間的余裕がなくなる。したがって、データ信号の電位差が得られていない状態でセンスアンプが動作を開始し、データの増幅が誤って行われる。このように、内部電源の電圧が変化すると、信号間のタイミング関係に不整合が生じる場合がある。内部論理回路系1400においてセンスアンプ活性化信号SEの遅延量を調整することの意義は、内部電源電圧Vintを切り替えることに伴って発生するタイミング関係の不整合を回避し、内部電源電圧Vintが変化した場合の回路動作を保障することにある。
【0064】この実施の形態1の説明の最後に、内部電源の電圧を例として、各動作周波数ごとに切り替えられる電圧が、設計値と異なった場合の対処法を説明する。この場合、図4に示すスイッチ部1340の接続関係を変更する。この変更は、アルミ配線のパターンを変更することで行われる。すなわち、アルミ配線層の露光用のマスクを修正してアルミ配線を繋ぎ変えることにより、スイッチ部1340の接続状態が変更される。これにより、信号D1〜D4により制御されるトランスファゲートが変更され、差動増幅器1320に与えられる電圧Vaが変更される結果、内部電源の電圧Vintが適切な値に調整される。内部回路系での遅延量の調整やセンスアンプ系での定電流値の調整についても同様である。また、図4に示すスイッチ1341〜1344のそれぞれに、図5に示す構成を採用した場合、ヒューズ回路1351〜1353のヒューズを適宜切断することにより、同様に制御対象とされるトランスファゲート部1330のトランスファゲートが変更され、各量が調整される。
【0065】以上説明したように、動作周波数に応じてレジスタ1100に設定されたコードに基づき、内部電源回路1300での内部電源電圧Vint、内部論理回路系1400での遅延量、センスアンプ系1500での定電流値が設定される。従って、動作周波数に応じて、レジスタ1100のコードを変更すれば、このコードに応じてデコーダ1200から出力されるHレベルの信号が切り替わり、上述の内部電源回路1300での内部電源電圧Vint、内部論理回路系1400に設けられたトランスファゲートの導通状態が切り替わる。この結果、レジスタ1100に設定されたコードで特定される動作周波数に応じて、コア部120の内部電源電圧、遅延量、定電流値が、動作周波数に適した量に切り替わる。
【0066】以上の説明から理解されるように、この実施の形態1によれば、回路設計段階で、各動作周波数に対して、適切な内部電源電圧、遅延量、定電流値が得られるように、抵抗R0〜R12の抵抗値、遅延回路1401〜1404の遅延量、n型MOSトランジスタ1515〜1518の電流能力(相互コンダクタンスgm)を予め設定しておけば、所望の動作周波数に応じたコードをレジスタ1100に設定することにより、コア部120における内部電源電圧、遅延量、定電流値を4段階に切り替えることができ、これらの量を動作周波数に応じて適切に設定することができる。従って、コア部120が過剰な動作を行うことがなくなり、消費電流を有効に抑制することが可能となる。
【0067】<実施の形態2>以下、この発明の実施の形態2を説明する。上述の実施の形態1では、内部電源回路1300、内部論理回路系1400、センスアンプ系1500に対し、デコーダ1200から出力される信号D1〜D4を共通に供給し、内部電源電圧、遅延量、定電流値のそれぞれの量について4段階の切替が可能なように構成したが、必ずしも各量の切替段階数を合わせる必要はない。この実施の形態2にかかる半導体装置は、内部電源回路、内部論理回路系、センスアンプ系のそれぞれについて、切替段階数を適切に設定することが可能なように構成される。
【0068】図10に、この実施の形態2にかかる半導体装置の構成を概略的に示す。同図において、レジスタ2100は、上述の実施の形態1にかかるレジスタ1100に対応するものであり、動作周波数を特定する3ビットのコードを設定するためのもので、このコードに応じた信号REG1〜REG3を出力する。デコーダ2210,2220,2230は、上述のデコーダ1200に対応するものであって、レジスタ2100から出力される信号REG1〜REG3をデコードするものである。
【0069】内部電源回路2310は、上述の実施の形態1にかかる内部電源回路1300に対応するものであり、デコーダ2210の出力信号を受けて内部電源の電圧を切り替えるものである。内部論理回路系2320は、上述の内部論理回路系1400に対応するものであり、デコーダ2220のデコード出力を受けて内部回路の遅延量を切り替えるものである。センスアンプ系2330は、上述のセンスアンプ系1500に対応するものであり、デコーダ2230のデコード出力を受けて定電流源の電流値を切り替えるものである。
【0070】ここで、デコーダ2210,2220,2230は、図11に示すテーブルに従って構成されている。このテーブルは、外部の電源電圧が2.5Vの場合における「動作周波数f」と「内部電源の電圧Vint」と「内部回路の遅延量tDLY」と「センスアンプの定電流値Ic」との対応関係を示すものであり、各動作周波数で最適な回路動作が得られる場合の所定の対応関係を示す。また、各動作周波数に対応する信号REG1,REG2,REG3の組み合わせが割り付けられている。これらの信号の論理値組み合わせは、レジスタ2100に設定されるべきコードとされる。
【0071】この例に示すテーブルは、内部電源電圧Vintとして、動作周波数f1〜f4について2.0Vが設定されるべきであることを表し、動作周波数f5〜f7について1.9Vが設定されるべきであることを表し、動作周波数f8について1.8Vが設定されるべきであることを表す。また、定電流値Icとして、動作周波数f1〜f4について3mAが設定されるべきであることを表し、動作周波数f5〜f8について1mAが設定されるべきであることを表す。さらに、遅延量tDLYとして、動作周波数f5〜f3について+0.5nsが設定されるべきであることを表し、動作周波数f4,f5について0nsが設定されるべきであることを表し、動作周波数f6〜f8について−0.5nsが設定されるべきであることを表す。これらの対応関係は、回路設計段階で予め決定される。
【0072】図12に、デコーダ2210の構成例を示す。このデコーダ2210は、図11に示すテーブルで示される動作周波数fと電圧Vintとの対応関係に従って信号REG1〜REG3をデコードするものであって、論理積ゲート2210A〜2210D、論理和ゲート2210E、論理積ゲート2210F〜2210H、論理和ゲート2210J、論理積ゲート2210Kから構成される。ここで、論理積ゲート2210Aは信号REG1〜REG3を負論理として入力するものである。
【0073】論理積ゲート2210Bは、信号REG1,REG2を負論理として入力し、信号REG3を正論理として入力するものである。論理積ゲート2210Cは、信号REG1,REG3を負論理として入力し、信号REG2を正論理として入力するものである。論理積ゲート2210Dは、信号REG1を負論理として入力し、信号REG2,REG3を正論理として入力するものである。これら論理積ゲート2210A〜2210Dの出力信号は、論理和ゲート2210Eに与えられ、この論理和ゲート2210Eの出力信号は信号DA1とされる。この信号DA1は、内部電源の電圧を2.0Vに切り替えるための制御信号として用いられる。
【0074】また、論理積ゲート2210Fは、信号REG1を正論理として入力し、信号REG2,REG3を負論理として入力するものである。論理積ゲート2210Gは、信号REG1,REG3を正論理として入力し、信号REG2を負論理として入力するものである。論理積ゲート2210Hは、信号REG1,REG2を正論理として入力し、信号REG3を負論理として入力するものである。これら論理積ゲート2210F〜2210Hの出力信号は、論理和ゲート2210Jに与えられ、この論理和ゲート2210Jの出力信号は、信号DA2とされる。この信号DA2は、内部電源の電圧を1.9Vに切り替えるための制御信号として用いられる。さらに、論理積ゲート2210Kは、信号REG1〜REG3を正論理として入力するものであり、この出力信号は信号DA3とされる。この信号DA3は、内部電源の電圧を1.8Vに切り替えるための制御信号として用いられる。
【0075】図13に、デコーダ2220の構成例を示す。このデコーダ2220は、図11に示すテーブルで示される動作周波数fと遅延量tDLYとの対応関係に従って信号REG1〜REG3をデコードするものであって、論理積ゲート2220A〜2220C、論理和ゲート2220D、論理積ゲート2220E,2220F、論理和ゲート2220G、論理積ゲート2220H,2220J,2220K、論理和ゲート2220Lから構成される。
【0076】ここで、論理積ゲート2220Aは信号REG1〜REG3を負論理として入力するものである。論理積ゲート2220Bは、信号REG1,REG2を負論理として入力し、信号REG3を正論理として入力するものである。論理積ゲート2220Cは、信号REG1,REG3を負論理として入力し、信号REG2を正論理として入力するものである。これら論理積ゲート2220A〜2220Cの出力信号は、論理和ゲート2220Dに与えられ、この論理和ゲート2220Dの出力信号は信号DB1とされる。この信号DB1は、遅延量を+0.5nsに切り替えるための制御信号として用いられる。
【0077】また、論理積ゲート2220Eは、信号REG1を負論理として入力し、信号REG2,REG3を正論理として入力するものである。論理積ゲート2220Fは、信号REG1を正論理として入力し、信号REG2,REG3を負論理として入力するものである。これら論理積ゲート2220E,222Fの出力信号は、論理和ゲート2220Gに与えられ、この論理和ゲート2220Gの出力信号は、信号DB2とされる。この信号DB2は、遅延量を0nsに切り替えるための制御信号として用いられる。
【0078】さらに、論理積ゲート2220Hは信号REG1,REG3を正論理として入力し、信号REG2を負論理として入力するものである。論理積ゲート2220Jは、信号REG1,REG2を正論理として入力し、信号REG3を負論理として入力するものである。論理積ゲート2220Kは、信号REG1〜REG3を正論理として入力するものである。これら論理積ゲート2220H,2220J,2220Kの出力信号は、論理和ゲート2220Lに与えられ、この論理和ゲート2220Lの出力信号は信号DB3とされる。この信号DB3は、遅延量を−0.5nsに切り替えるための制御信号として用いられる。
【0079】図14に、デコーダ2230の構成例を示す。このデコーダ2230は、図10に示すテーブルで示される動作周波数fと定電流Icとの対応関係に従って信号REG1〜REG3をデコードするものであって、信号REG1を入力するインバータ2230Aと、同じく信号REG1を入力するバッファ2230Bから構成される。インバータ2230Aの出力信号は信号DC1とされ、バッファ2230Bの出力信号はDC2とされる。この信号DC1は、定電流値Icを3mAに切り替えるための制御信号として用いられ、信号DC2は、定電流値Icを1mAに切り替えるための制御信号として用いられる。
【0080】なお、内部電源回路2310、内部論理回路系2320、センスアンプ系2330の構成については、上述の実施の形態1にかかる内部電源回路1300、内部論理回路系1400、センスアンプ系1500の構成と同様とする。ただし、図4に示す構成において、信号D1〜D3を信号DA1〜DA3とし、信号D4に関連する構成要素を削除するものとする。また、図7に示す構成において、信号D1〜D3を信号DB1〜DB3とし、信号D4に関連する構成要素を削除するものとする。さらに、図8に示す構成において、信号D1,D2を信号DC1,DC2とし、信号D3,D4に関連する構成要素を削除するものとする。
【0081】以下、この実施の形態2の動作について、内部電源回路1300での内部電源電圧の切替動作、内部論理回路系1400での遅延量の切替動作、センスアンプ系1500での定電流値の切替動作に着目して説明する。まず、この半導体装置のユーザは、外部のCPUなどの制御の下に、レジスタ2100に対し動作周波数を特定するコードを設定する。レジスタ2100は、ユーザにより設定されたコードを表す3ビットの信号REG1〜REG3を出力する。
【0082】デコーダ2210は、レジスタ2100から出力された信号REG1〜REG3をデコードして信号DA1〜DA3を出力する。このとき、デコーダ2210は、図11に示される対応関係に従って、信号DA1〜DA3の各論理値を決定する。すなわち、動作周波数がf1〜f4の場合、この周波数に割り付けられたコード(REG1,REG2,REG3)の論理値の組み合わせに対して信号DA1をHレベルにする。また、動作周波数がf5〜f7の場合、この周波数に割り付けられたコード(REG1,REG2,REG3)の論理値の組み合わせに対して信号DA2をHレベルにする。さらに、動作周波数がf8の場合、この周波数に割り付けられたコード(REG1,REG2,REG3)の論理値の組み合わせに対して信号DA3をHレベルにする。これにより、動作周波数と内部電源の電圧との対応関係に従って、信号DA1〜DA3が選択的にHレベルとされる。
【0083】また、デコーダ2220は、図11に示される対応関係に従って、信号DB1〜DB3の各論理値を決定する。すなわち、動作周波数がf1〜f3の場合、この周波数に割り付けられたコード(REG1,REG2,REG3)の論理値の組み合わせに対して信号DB1をHレベルにする。また、動作周波数がf4,f5の場合、この周波数に割り付けられたコード(REG1,REG2,REG3)の論理値の組み合わせに対して信号DB2をHレベルにする。さらに、動作周波数がf6〜f8の場合、この周波数に割り付けられたコード(REG1,REG2,REG3)の論理値の組み合わせに対して信号DB3をHレベルにする。これにより、動作周波数と内部電源の電圧との対応関係に従って、信号DB1〜DB3が選択的にHレベルとされる。
【0084】さらに、デコーダ2230は、図11に示される対応関係に従って、信号DC1,DC2の各論理値を決定する。すなわち、動作周波数がf1〜f4の場合、この周波数に割り付けられたコード(REG1,REG2,REG3)の論理値の組み合わせに対して信号DC1をHレベルにする。また、動作周波数がf5〜f8の場合、この周波数に割り付けられたコード(REG1,REG2,REG3)の論理値の組み合わせに対して信号DC2をHレベルにする。これにより、動作周波数と内部回路の遅延量との対応関係に従って、信号DC1,DC2が択一的にHレベルとされる。
【0085】このように、この実施の形態によれば、図11に示すテーブルにおいて、例えば、動作周波数がf1〜f4については、内部電源の電圧Vintと定電流値Icの切替は行われず、動作周波数f4について遅延量tDLYの切替のみが行われる。したがって、この実施の形態2によれば、切替の対象とされる各量と動作周波数との対応関係に応じて最適な切替を行うことが可能となる。
【0086】以上、この発明の実施の形態を説明したが、この発明は、これらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、上述の実施の形態では、切替の対象を、内部電源の電圧Vint、内部回路の遅延量tDLY、センスアンプの定電流値Icとしたが、これに限定されることなく、この発明の趣旨を逸脱しない限度において、どのような回路を切替対象としてもよい。また、上述の実施の形態では、ラムバスDRAMを例としたが、これに限定されることなく、複数種類の動作周波数に対応可能に構成された半導体装置であれば、どのようなものであってもよい。さらに、レジスタには動作周波数を特定するコードを設定するものとしたが、この動作周波数は、動作速度を表す概念として広い意味に解すべきものであり、例えば動作周期やデータ転送速度(データ・レート)などをも含む概念である。
【0087】
【発明の効果】この発明によれば、以下の効果を得ることができる。すなわち、この発明によれば、複数種類の動作周波数のうちの何れかを特定するためのコードを設定するコード設定部と、内部電源の電圧を切り替えるための電源電圧切替部と、前記内部電源の供給を受けて動作する回路系での遅延量を切り替えるための遅延量切替部と、所定の対応関係に従って、前記コードに基づき前記電源電圧切替部および遅延量切替部の各切替状態を制御する制御部と、を備えたので、各信号の相対的なタイミング関係を維持しながら、動作周波数に応じて内部の電源電圧を変更することができ、動作周波数が低い領域での消費電流を有効に抑制することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【出願日】 平成12年8月8日(2000.8.8)
【代理人】 【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男 (外3名)
【公開番号】 特開2002−56674(P2002−56674A)
【公開日】 平成14年2月22日(2002.2.22)
【出願番号】 特願2000−240218(P2000−240218)