| 【発明の名称】 |
機器収容装置および情報処理装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】竹山 英俊
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、光損失を少なく抑えることができ、モジュールの状態を表示する発光表示面の視認性を高めることができる機器収容装置を得ることにある。
【解決手段】機器収容装置11は、前面に着脱口17を有する機器収容部16を備え、この機器収容部に着脱口を通じてHDD10が取り出し可能に収容されている。機器収容部の着脱口と向かい合う終端には、HDDが接続されるコネクタ20を有する第1の回路基板19が配置されている。機器収容部には、HDDの動作状態を光学的に表示する発光ダイオード53が実装された第2の回路基板52が設置されている。第2の回路基板は着脱口に隣接されている。発光ダイオードと機器収容部の前面との間には導光レンズ54が配置されている。導光レンズは機器収容部の前面に露出された発光表示面69を有し、発光ダイオードの光は導光レンズを介して発光表示面に導かれる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前面に開口を有する機器収容部と、上記開口を通じて上記機器収容部に取り出し可能に収容された少なくとも一つのモジュールと、上記機器収容部の上記開口と向かい合う終端に配置され、上記モジュールが取り外し可能に接続される少なくとも一つのコネクタを有する第1の回路基板と、上記機器収容部において上記第1の回路基板よりも上記開口に隣接した位置に設置され、上記モジュールの動作状態を光学的に表示する少なくとも一つの光源が実装された第2の回路基板と、上記機器収容部の前面に露出された発光表示面を有し、上記光源の光を上記発光表示面に導く少なくとも一つの導光体と、を備えていることを特徴とする機器収容装置。 【請求項2】 上記機器収容部は、上記モジュールを受ける底壁を有し、この底壁は、上記開口に臨む前端に下向きに延びる支持壁を有するとともに、この支持壁は、上記機器収容部内に突出する支持片を有し、この支持片の先端部に上記第2の回路基板が取り外し可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の機器収容装置。 【請求項3】 上記光源は、一つのモジュール毎に一対配置され、上記導光体は、一端が上記光源と向かい合うとともに、他端が上記機器収容部の前面に露出されるように互いに並行に配置された一対の導光部と、これら導光部の間を連結する連結部とを有し、上記機器収容部の底壁は、上記支持壁と向かい合う他の支持壁を有し、これら支持壁の間に跨って上記導光体が取り外し可能に支持されていることを特徴とする請求項2に記載の機器収容装置。 【請求項4】 上記各支持壁は、上記導光体が貫通する貫通孔を有し、また、上記導光体の導光部は、互いに近づいたり遠ざかる方向に弾性変形が可能であるとともに、これら導光部を支持壁の貫通孔に挿入した時に、少なくとも一方の支持壁の貫通孔の開口縁部に弾性的に引っ掛かる係合爪を有することを特徴とする請求項3に記載の機器収容装置。 【請求項5】 前面を有する箱状の本体と、この本体の内部に設置され、上記本体の前面に開口された着脱口を有する機器収容部と、上記着脱口を通じて上記機器収容部に取り出し可能に収容された少なくとも一つの情報記録ドライブと、上記機器収容部の上記着脱口と向かい合う終端に配置され、上記情報記録ドライブが取り外し可能に接続される少なくとも一つのコネクタを有する第1の回路基板と、上記機器収容部において上記第1の回路基板よりも上記機器収容部の着脱口に隣接した位置に設置され、上記情報記録ドライブの動作状態を光学的に表示する少なくとも一つの光源が実装された第2の回路基板と、上記本体の前面に露出された発光表示面を有し、上記光源の光を上記発光表示面に導く少なくとも一つの導光体と、を備えていることを特徴とする情報処理装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えばハードディスクドライブのような情報記録ドライブが取り外し可能に収容される機器収容装置およびこの機器収容装置が組み込まれたPCサーバのような情報処理装置に係り、特にその情報記録ドライブの動作状態を光学的に表示するための構造に関する。 【0002】 【従来の技術】情報処理装置としてのPCサーバは、箱状をなす本体の内部に例えばハードディスクドライブや光ディスクドライブのような複数の情報記録ドライブを収容するための機器収容部を備えている。 【0003】機器収容部は、上壁、底壁および左右の側壁を有する中空の箱状をなしており、この機器収容部の前端に情報記録ドライブを出し入れするための着脱口が形成されている。着脱口は、本体の前面に開口されており、この着脱口と向かい合う機器収容部の終端に回路基板が配置されている。回路基板は、機器収容部に臨む前面を有し、この前面に情報記録ドライブが取り外し可能に接続される複数のコネクタが一列に並べて実装されている。 【0004】情報記録ドライブは、個々に専用のトレイに支持されている。トレイは、情報記録ドライブがきっちりと収まるような大きさを有し、その互いに向かい合う側縁部が機器収容部の内面にスライド可能に嵌合されるようになっている。このため、情報記録ドライブは、トレイと共に上記着脱口から機器収容部に挿入され、このトレイを介して機器収容部に保持されている。 【0005】ところで、従来のPCサーバは、情報記録ドライブの動作状態を光学的に表示するインディケータを装備している。このインディケータは、上記回路基板に実装された複数の発光ダイオードと、この発光ダイオードの光をPCサーバの本体の前面に導く導光レンズとを備えている。 【0006】発光ダイオードは、情報記録ドライブが接続されるコネクタに隣接した位置に設置され、上記着脱口と向かい合っている。導光レンズは、光透過性を有する合成樹脂材料にて構成され、機器収容部の奥行き方向に延びる真っ直ぐな棒状をなしている。そして、この導光レンズは、例えば情報記録ドライブを支持するトレイに一体的に組み込まれている。 【0007】このため、情報記録ドライブが支持されたトレイを機器収容部に挿入すると、導光レンズの一端が発光ダイオードと向かい合うとともに、この導光レンズの他端が発光表示面となって機器収容部の着脱口からPCサーバの本体の前面に露出されるようになっている。 【0008】したがって、情報記録ドライブが動作している状態において、発光ダイオードから導光レンズの一端に入射された光は、導光レンズの内部を伝わってその他端の発光表示面に導かれ、この発光表示面が点灯したり点滅を繰り返すようになっている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のPCサーバによると、情報記録ドライブの動作状態に応じて発光する発光ダイオードは、機器収容部の後端の回路基板に実装されており、情報記録ドライブが接続されるコネクタと同一面上に位置されている。そのため、発光ダイオードが機器収容部の奥方に入り込んでしまい、この発光ダイオードがPCサーバの本体の前面から遠ざかる。 【0010】この結果、発光ダイオードの光を本体の前面に導く導光レンズの全長が機器収容部の奥行き寸法に匹敵するような細長いものとなり、それ故、光の伝達経路が不必要に長くなって、この伝達経路を光が反射を繰り返しながら進行する過程での損失が大きくなる。したがって、導光レンズの発光表示面に導かれる光量が少なくなり、発光表示面の輝度が低下するといった不具合が生じてくる。 【0011】しかも、導光レンズの全長が長くなるので、トレイに導光レンズの長手方向に沿う複数箇所を支持する支持部を形成しなくてはならない。そのため、トレイの形状が複雑となるのは勿論のこと、細長い導光レンズの複数箇所をトレイの支持部に引っ掛ける必要があるので、この導光レンズの組み込み作業に手間を要するといった問題もある。 【0012】また、発光ダイオードは、コネクタと共に機器収容部の後端の回路基板に実装されているので、何等かの理由により発光ダイオードを交換する必要が生じた場合、本体を分解して回路基板が組み込まれた機器収容部を本体の外方に取り出さなくてはならない。しかも、回路基板には、数多くのケーブルが接続されているので、この回路基板の取り出しに先立って回路基板とケーブルとの接続を解除する必要がある。 【0013】よって、発光ダイオードの交換作業が大掛かりなものとなって、交換作業に多大な手間と労力を要することになり、この点でも改善の余地が残されている。 【0014】本発明の目的は、光源の光を発光表示面に導く過程での光損失を少なく抑えることができ、モジュール(情報記録ドライブ)の状態を表示する発光表示面の視認性を高めることができるとともに、導光体の組み込み作業を容易に行える機器収容装置および情報処理装置を得ることにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明に係る機器収容装置は、前面に開口を有する機器収容部と、上記開口を通じて上記機器収容部に取り出し可能に収容された少なくとも一つのモジュールと、上記機器収容部の上記開口と向かい合う終端に配置され、上記モジュールが取り外し可能に接続される少なくとも一つのコネクタを有する第1の回路基板と、上記機器収容部において上記第1の回路基板よりも上記開口に隣接した位置に設置され、上記モジュールの動作状態を光学的に表示する少なくとも一つの光源が実装された第2の回路基板と、上記機器収容部の前面に露出された発光表示面を有し、上記光源の光を上記発光表示面に導く少なくとも一つの導光体とを備えていることを特徴している。 【0016】また上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、前面を有する箱状の本体と、この本体の内部に設置され、上記本体の前面に開口された着脱口を有する機器収容部と、上記着脱口を通じて上記機器収容部に取り出し可能に収容された少なくとも一つの情報記録ドライブと、上記機器収容部の上記着脱口と向かい合う終端に配置され、上記情報記録ドライブが取り外し可能に接続される少なくとも一つのコネクタを有する第1の回路基板と、上記機器収容部において上記第1の回路基板よりも上記機器収容部の着脱口に隣接した位置に設置され、上記情報記録ドライブの動作状態を光学的に表示する少なくとも一つの光源が実装された第2の回路基板と、上記本体の前面に露出された発光表示面を有し、上記光源の光を上記発光表示面に導く少なくとも一つの導光体と、を備えていることを特徴としている。 【0017】このような構成によると、情報記録ドライブのようなモジュールの動作に応じて発光する光源は、第1の回路基板とは別の独立した第2の回路基板に実装され、この第2の回路基板は機器収容部の前面の開口(着脱口)に隣接されているので、従来に比べて光源から機器収容部の前面までの距離が短くなる。このため、光源の光を機器収容部の前面の発光表示面に導く導光体の全長を短縮することができ、この導光体の内部を光が反射を繰り返しながら進行する際の光損失を少なく抑えることができる。 【0018】また、導光体の全長が短くなれば、この導光体を機器収容部の奥行き方向に沿う長いスパーンで支える必要はなく、導光体の取り付けおよび取り外し作業を簡単に行うことができる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、PCサーバに適用した図面にもとづいて説明する。 【0020】図1ないし図3は、情報処理装置としてのPCサーバ1を開示している。PCサーバ1は、縦長の箱状をなす本体2を有し、この本体2の内部にユーザ開放エリア3が形成されている。また、本体2の前面を構成する前面パネル4には、矩形状の連通口5が開口されており、この連通口5は、ユーザ開放エリア3に連なっている。 【0021】本体2の内部には、CD−ROM駆動装置6やフロッピー(登録商標)ディスク駆動装置7が収容されている。これらCD−ROM駆動装置6およびフロッピーディスク駆動装置7は、ユーザ開放エリア3の上方において本体2の前面に露出されている。 【0022】本体2の前端部には、フロント扉8が設置されている。フロント扉8は、本体2の前面パネル4を覆う閉じ位置と、本体2の側方に回動されて前面パネル4を露出させる開き位置とに亙って回動可能に本体2の前端一側部に枢支されている。 【0023】ユーザ開放エリア3は、情報記録ドライブとしてのハードディスクドライブ10(以下HDDと称する)を収容するためのものであり、例えば六台のHDD10を収容し得るような大きさを有している。このユーザ開放エリア3には、HDD10を選択的に取り出し可能に保持する機器収容装置11が設置されている。 【0024】図4ないし図7に示すように、機器収容装置11は、金属製のシャーシ12を備えている。シャーシ12は、本体2の内部に組み込まれている。このシャーシ12は、左右の側壁13a,13bと、これら側壁13a,13bの上端部間に跨る上壁14と、側壁13a,13bの下端部間に跨る底壁15とを備えている。側壁13a,13b、上壁14および底壁15は、互いに協働してHDD10を収める機器収容部16を構成している。機器収容部16は、本体2の奥行き方向に延びる角筒状をなしており、この機器収容部16の前端にHDD10を出し入れするための着脱口17が開口されている。着脱口17は、本体2の前面パネル4の連通口5に連なっている。 【0025】シャーシ12の後端部には、第1の回路基板19が支持されている。第1の回路基板19は、機器収容部16の後端を閉塞するように垂直に起立されている。第1の回路基板19の前面は、機器収容部16に露出されているとともに、この機器収容部16の着脱口17と向かい合っている。 【0026】第1の回路基板19の前面には、六台のHDD10に対応する六つのHDDコネクタ20が実装されている。HDDコネクタ20は、垂直方向に沿う縦置きの姿勢で配置されているとともに、機器収容部16の幅方向に間隔を存して一列に並べられている。 【0027】図8に示すように、シャーシ12の上壁14は、六つの第1のガイド溝21を有している。第1のガイド溝21は、上壁14を下向きに切り起こすことにより構成され、夫々機器収容部16に向けて開放されている。第1のガイド溝21は、機器収容部16の着脱口17と第1の回路基板19との間において、この機器収容部16の奥行き方向に沿って直線状に延びているとともに、機器収容部16の幅方向に間隔を存して平行に配置されている。 【0028】シャーシ12の底壁15は、六つの第2のガイド溝22を有している。第2のガイド溝22は、底壁15を上向きに切り起こすことにより構成され、機器収容部16に向けて開放されている。第2のガイド溝22は、機器収容部16の着脱口17と第1の回路基板19との間において、この機器収容部16の奥行き方向に沿って直線状に延びているとともに、機器収容部16の幅方向に間隔を存して平行に配置されている。このため、第1のガイド溝21と第2のガイド溝22とは、機器収容部16を間に挟んで互いに向かい合うように配置されている。 【0029】図7および図9に示すように、モジュールとしてのHDD10は、図示しない磁気ディスク、磁気ヘッドおよびキャリッジアッセンブリ等を収容した偏平なケース24と、このケース24の底面に固定されたプリント配線板25とを備えている。プリント配線板25の一端には、コネクタ26が実装されている。コネクタ26は、HDD10を機器収容部16に挿入した時にHDDコネクタ20に取り外し可能に接続されるようになっている。 【0030】HDD10は、板金製のトレイ28に固定された状態で機器収容部16に取り出し可能に収容されている。トレイ28は、平坦な板状をなすベース29と、このベース29の一端から直角に折り曲げられた端板30とを備えている。 【0031】ベース29は、HDD10のケース24よりも僅かに大きな形状を有している。このベース29には、四つの座部31が形成されており、これら座部31にHDD10のケース24がねじ32を介して固定されている。また、ベース29は、その両側縁部に第1および第2のフランジ部33a,33bを有している。第1および第2のフランジ部33a,33bは、ベース29の両側縁部を直角に折り返すことで構成され、これらフランジ部33a,33bは、着脱口17の方向から第1および第2のガイド溝21,22に摺動可能に嵌合されるようになっている。 【0032】このため、トレイ28は、垂直に起立させた姿勢で着脱口17から機器収容部16に挿入され、この機器収容部16の内部においては第1および第2のガイド溝21,22に沿ってスライドされる。 【0033】トレイ28の端板30は、HDD10のコネクタ26とは反対側に位置され、このHDD10の端部と向かい合っている。端板30は、トレイ28を機器収容部16に挿入した時に、この機器収容部16の着脱口17の内側に位置されるとともに、この着脱口17の高さ方向に沿って延びている。 【0034】図3や図4に示すように、機器収容装置11は、六つの操作レバー35を装備している。操作レバー35は、機器収容部16にHDD10を出し入れする際に操作するもので、機器収容部16の幅方向に一列に並べて配置されている。 【0035】操作レバー35は、着脱口17の高さ方向に沿って延びる短冊状をなしている。この操作レバー35は、一対の脚部36a,36bと指掛け部37とを有している。脚部36a,36bは、操作レバー35の長手方向に沿う一端部に位置されている。脚部36a,36bは、操作レバー35の幅方向に互いに離間して配置されており、夫々の脚部36a,36bの外側面に円柱状の軸部38a,38bが同軸状に形成されている。また、指掛け部37は、脚部36a,36bとは反対側の他端部に位置されている。 【0036】図6および図10に最も良く示されるように、操作レバー35は、シャーシ12に支持されている。すなわち、シャーシ12は、着脱口17に臨む底壁15の前端部に下向きに直角に折り返された第1および第2の支持壁40a,40bを有している。これら支持壁40a,40bは、着脱口17の開口下縁に沿って機器収容部16の幅方向に延びているとともに、この機器収容部16の奥行き方向に僅かに離間して配置されている。そして、支持壁40a,40bは、底壁15の前端部と協働して下向きに開放された溝状の軸受部41を構成している。 【0037】図11や図15に示すように、第1の支持壁40aは、着脱口17の開口下縁において本体2の前面に露出されており、この第1の支持壁40aと底壁15の前端部とで規定される角部には、合計12個の嵌合孔42が開口されている。嵌合孔42は、一対の嵌合孔42を一組として六つのグループに分けられている。一つのグループの嵌合孔42は、一つの操作レバー35に対応しており、これら嵌合孔42は、機器収容部16の幅方向に間隔を存して一列に並べた状態で本体2の前面に露出されている。 【0038】各操作レバー35に対応する一対の嵌合孔42は、軸受部41に連なっている。そして、操作レバー35の軸部38a,38bは、嵌合孔42を介して軸受部41に軸回り方向に回動可能に嵌め込まれている。このことから、六つの操作レバー35は、夫々軸部38a,38bを中心として、機器収容部16の着脱口17を閉じる閉じ位置と、着脱口17を開放する開き位置とに亙って回動可能にシャーシ12に支持されている。 【0039】操作レバー35が閉じ位置に回動された状態では、この操作レバー35が垂直に起立し、機器収容部16に収容されたトレイ28の端板30と向かい合っている。また、操作レバー35が開き位置に回動された状態では、図5に見られるように操作レバー35が本体2の前方に向けて略水平に倒れ込み、機器収容部16の底壁15の延長線上に位置されている。 【0040】操作レバー35は、閉じ位置に回動された時に、トレイ28の端板30と向かい合う合面43を有している。この合面43の上部と下部には、夫々リブ状の押圧突起44が形成されている。押圧突起44は、操作レバー35が閉じ位置に達する直前において端板30に突き当たり、これによりトレイ28が第1の回路基板19に向けて押し込まれるようになっている。 【0041】また、この操作レバー35は、ロック爪45と係合突起46とを有している。ロック爪45は、指掛け部37に対応した位置から垂直に突出されている。このロック爪45は、操作レバー35を閉じ位置に回動させた時に、上記シャーシ12の上壁14に開口された係合孔47(図6および図7に示す)に引っ掛かり、操作レバー35を閉じ位置に保持する。 【0042】係合突起46は、操作レバー35の合面43から垂直に突出されており、この操作レバー35の脚部36a,36bの近傍に位置されている。図7に示すように、係合突起46は、操作レバー35が開き位置と閉じ位置との間の中間位置に達した時に端板30の下端部に形成した切り欠き48に入り込み、その先端部が切り欠き48の開口縁部に取り外し可能に引っ掛かるようになっている。 【0043】このことから、機器収容部16にHDD10を装着するに当たっては、まず、閉じ位置に保持されている操作レバー35の指掛け部37に指先を引っかけ、この指掛け部37を手前に引っ張る。すると、指掛け部37に連なるロック爪45がシャーシ12の係合孔47から離脱し、操作レバー35のロックが解除される。これにより、操作レバー35が閉じ位置から開き位置に向けて回動され、機器収容部16の着脱口17が操作レバー35の幅に対応した分だけ開かれる。 【0044】次に、HDD10が固定されたトレイ28を垂直に起立させ、このトレイ28をHDD10のコネクタ26を先頭にした姿勢で着脱口17から機器収容部16に挿入する。この際、トレイ28の上下両端に位置された第1および第2のフランジ部33a,33bをシャーシ12の第1および第2のガイド溝21,22に挿入し、これらガイド溝21,22に沿わせてトレイ28を機器収容部16に押し込む。 【0045】次に、操作レバー35を開き位置から閉じ位置に向けて回動させる。この操作レバー35が開き位置と閉じ位置との間の中間位置に達すると、係合突起46がトレイ28の切り欠き48に嵌まり込む。そして、操作レバー35が閉じ位置の直前に達すると、その押圧突起44がトレイ28の端板30に突き当たる。これにより、トレイ28が第1の回路基板19に向けてさらに押し込まれ、HDD10のコネクタ26がHDDコネクタ20に接続される。 【0046】操作レバー35が閉じ位置に達すると、ロック爪45がシャーシ12の係合孔47に引っ掛かり、操作レバー35が閉じ位置にロックされる。そのため、操作レバー35によって着脱口17が閉じられるとともに、HDD10やトレイ28が覆い隠され、HDD10の装着作業が完了する。 【0047】HDD10を機器収容部16から取り出すには、操作レバー35の指掛け部37に指先を引っ掛け、操作レバー35を閉じ位置から開き位置に向けて回動させる。操作レバー35が閉じ位置と開き位置との間の中間位置に達すると、係合突起46がトレイ28の切り欠き48に引っ掛かり、このトレイ28が操作レバー35の回動に追従して第1の回路基板19から遠ざかる方向に引き出される。 【0048】そのため、コネクタ26とHDDコネクタ20との接続解除動作が開始され、操作レバー35の係合突起46は、コネクタ26がHDDコネクタ20から完全に離脱する位置までトレイ28が引き出された時点で、このトレイ28の切り欠き48から離脱する。 【0049】よって、第1の回路基板19とHDD10との電気的な接続が解除されるとともに、トレイ28の後端部が機器収容部16の着脱口17から引き出される。 【0050】係合突起46が切り欠き48から離脱すると、それ以降、操作レバー35は単独で開き位置に向けて回動され、本体2の前方に向けて略水平に倒れ込む。この状態で着脱口17から引き出されたトレイ28の後端部を手で掴んで着脱口17から引き抜くことで、HDD10の取り出しが完了する。 【0051】PCサーバ1は、HDD10の動作状態を光学的に表示するためのインディケータ51を装備している。インディケータ51は、本体2の内部に一体的に組み込まれている。 【0052】図10および図12に示すように、インディケータ51は、独立した第2の回路基板52、光源としての合計12個の発光ダイオード53および導光体としての六つの導光レンズ54を備えている。 【0053】第2の回路基板52は、本体2の幅方向に延びる帯状をなしている。この回路基板52は、機器収容部16の底壁15に沿うようにして上記本体2の前面パネル4に取り外し可能に支持されている。 【0054】すなわち、底壁15の前端に連なる上記第1の支持壁40aは、下向きに延びる延長部56を有している。延長部56は、第1の支持壁40aの幅方向に沿う中央部に位置されており、この延長部56の両端部に本体2の内側に向けて張り出す一対の支持片57a,57bが切り起こされている。支持片57a,57bは、底壁15の前端部の下方において、機器収容部16の幅方向に互いに離間して配置されており、これら支持片57a,57bの先端部には、夫々上向きに垂直に折り曲げられた基板固定部58が形成されている。 【0055】また、延長部56の両端部には、支持片57a,57bを切り起こすことによって生じた一対の抜き孔59a,59bが残存しており、これら抜き孔59a,59bは,支持片57a,57bの基板固定部58と向かい合っている。 【0056】基板固定部58は、底壁15の前端部の下方に位置され、これら基板固定部58の後面に第2の回路基板52の下部がねじ60を介して取り外し可能に締め付け固定されている。ねじ60は、延長部56の前方から基板固定部58を貫通して第2の回路基板52にねじ込まれている。このため、第2の回路基板52は、基板固定部58に沿って垂直に起立されており、その前面が本体2の前面パネル4に隣接されている。 【0057】延長部56は、本体2の前面パネル4の後面に重ね合わされている。前面パネル4は、延長部56の抜き孔59a,59bや支持片57a,57bを覆い隠しており、この前面パネル4には、抜き孔59a,59bに連なる挿入孔61a,61bが形成されている。挿入孔61a,61bは、ねじ60およびこのねじ60を締め付けたり弛めるドライバを挿入するためのものであり、上記抜き孔59a,59bを介して基板固定部58と向かい合っている。 【0058】図10や図12に示すように、機器収容部16の底壁15は、その着脱口17に臨む前端部に開口部63を有している。開口部63は、機器収容部16の全幅に亙って延びるスリット状をなしている。この開口部63は、底壁15の前端に連なる第2の支持壁40bと上記第2のガイド溝22の前端との間に位置されており、この開口部63に第2の回路基板52の上端部が入り込んでいる。このため、第2の回路基板52は、開口部63を通じて本機器収容部16に露出されている。 【0059】第2の回路基板52は、ケーブル64を介して第1の回路基板19に電気的に接続されている。ケーブル64は、第1および第2の回路基板19,52の後面に実装されたケーブルコネクタ65a,65bに取り外し可能に差し込まれている。 【0060】12個の発光ダイオード53は、二つの発光ダイオード53を一組として六つのグループに分けられている。発光ダイオード53は、一つのグループ毎に一つのHDD10に対応しており、夫々のHDD10の動作状態に応じて点灯したり、点滅を繰り返すようになっている。そして、これら六つのグループの発光ダイオード53は、第2の回路基板52の前面の上端部において、機器収容部16の幅方向に間隔を存して一列に並べられている。このため、発光ダイオード53は、底壁15の開口部63に入り込んで、この底壁15の前端から下向きに延びる第2の支持壁40bと至近距離で向かい合っている。 【0061】導光レンズ54は、例えばアクリル樹脂のような光透過性を有する合成樹脂材料にて構成されている。この導光レンズ54は、図11や図14に見られるように、一対の導光部としてレンズ部67a,67bと、これらレンズ部67a,67bを連結する連結部67cとを一体に備えている。 【0062】レンズ部67a,67bは、棒状をなすとともに、互いに間隔を存して並行に配置されている。これらレンズ部67a,67bの配置間隔は、一つのグループの発光ダイオード53の配置間隔と合致している。これらレンズ部67a,67bは、発光ダイオード53と向かい合う一端と、この一端の反対側に位置された他端とを有している。レンズ部67a,67bの一端は、受光面68として機能しているとともに、レンズ部67a,67bの他端は、本体2の前面に露出される発光表示面69として機能している。 【0063】連結部67cは、発光表示面69よりも受光面68に近い位置でレンズ部67a,67bの間に跨っており、これらレンズ部67a,67bの並行度を維持している。レンズ部67a,67bは、連結部67cから発光表示面69に至る部分が互いに近づいたり遠ざかる方向に弾性変形が可能となっている。そして、各レンズ部67a,67bのうち、その発光表示面69に隣接された外側面には、側方に突出する先細り状の係合爪70が一体に突設されている。 【0064】図12や図14に示すように、導光レンズ54は、底壁15に連なる第1および第2の支持壁40a,40bに支持されている。この支持構造について説明を加えると、第1および第2の支持壁40a,40bには、導光レンズ54が取り外し可能に嵌合される六つの貫通孔72a,72bが形成されている。貫通孔72a,72bは、隣り合う嵌合孔42の間に位置されており、機器収容部16の奥行き方向に互いに向かい合っている。そして、第1の支持壁40aの貫通孔72aは、上記連通口5を通じて本体2の前面に露出されているとともに、第2の支持壁40bの貫通孔72bは、一つのグループの発光ダイオード53と向かい合っている。 【0065】このような導光レンズ54は、本体2の前面の方向から貫通孔72a,72bに嵌め込まれている。導光レンズ54を貫通孔72a,72bに嵌め込んでいくと、係合爪70が貫通孔72aの開口縁部に突き当たる。この状態からさらに導光レンズ54を押し込むと、図14の(A)に二点鎖線で示すように、レンズ部67a,67bが互いに近接する方向に弾性変形し、係合爪70が貫通孔72aの開口縁部を乗り越える。これにより、レンズ部67a,67bが元の間隔を維持するように弾性的に復帰し、係合爪70が貫通孔72aの開口縁部に引っ掛かる。 【0066】この結果、導光レンズ54は、第1および第2の支持壁40a,40bに跨った状態でシャーシ12に抜け止め保持され、そのレンズ部67a,67bの受光面68が発光ダイオード53に対し至近距離で向かい合うとともに、発光表示面69が第1の支持壁40aの前面から突出された状態に保たれる。 【0067】また、導光レンズ54をシャーシ12から取り外すには、レンズ部67a,67bの発光表示面69に連なる端部を指先で摘み、図14の(A)に二点鎖線で示すように、レンズ部67a,67bを互いに近づく方向に強制的に弾性変形させる。これにより、係合爪70が貫通孔72aの開口縁部から離脱し、導光レンズ54とシャーシ12との係合が解除される。そのため、レンズ部67a,67bを摘まんだまま手前に引っ張れば、導光レンズ54を本体2の連通口5を通じてシャーシ12の前方に取り出すことができる。 【0068】図15に示すように、導光レンズ54をシャーシ12の第1および第2の支持壁40a,40bに取り付けた状態では、そのレンズ部67a,67bの発光表示面69が操作レバー35の脚部36a,36bの間に位置されている。発光表示面69は、操作レバー35が閉じ位置に回動されている限り、この操作レバー35の真下から本体2の前面に露出されている。 【0069】この発光表示面69と隣り合う操作レバー35の下端部の前面には、電源の状態を示すPowerアイコン73とHDD10の動作状態を示すDiskアイコン74とが表示されている。Powerアイコン73は、一方のレンズ部67aの発光表示面69の真上に位置され、Diskアイコン74は、他方のレンズ部67bの発光表示面69の真上に位置されている。 【0070】このような構成のPCサーバ1において、導光レンズ54の一対の発光表示面69は、フロント扉8を開き位置に回動させた時に、操作レバー35と共に本体2の前方に露出される。そのため、オペレータは、本体2の前方から発光表示面69を見ることでHDD10の状態を認識することができる。 【0071】すなわち、個々のHDD10に対応する一つのグループの発光ダイオード53のうちの一方は、PCサーバ1の電源がONされている時に緑色に点灯し、電源がOFFされた時に消灯する。この一方の発光ダイオード53の光は、レンズ部67aの受光面68に入射された後、レンズ部67aの内部を反射を繰り返しながら発光表示面69に向けて進行する。このため、レンズ部67aの発光表示面69は、電源がONされている限り緑色に発光する。 【0072】他方の発光ダイオード53は、HDD10が動作している時に緑色に点灯し、HDD10の動作が停止された時に消灯する。また、この発光ダイオード53は、HDD10が故障した時にオレンジ色に点灯し、リビルト時においてオレンジ色の点滅を繰り返す。この他方の発光ダイオード53の光は、レンズ部67bの受光面68に入射された後、レンズ部67bの内部を反射を繰り返しながら発光表示面69に向けて進行する。このため、レンズ部67bの発光表示面69は、HDD10の状態に応じて緑色又はオレンジ色に発光する。 【0073】このようにHDD10の動作状態に応じて発光する発光ダイオード53は、第1の回路基板19とは独立した専用の第2の回路基板52に実装されており、この第2の回路基板52は、本体2の前面パネル4に支持されている。このような構成によると、第2の回路基板52が前面パネル4に隣接するので、この第2の回路基板52の前面に実装された発光ダイオード53から本体2の前面までの距離が従来に比べて大幅に短縮され、発光ダイオード53の光を本体2の前面に導く導光レンズ54の全長を短くすることができる。 【0074】このため、導光レンズ54のレンズ部67a,67bの内部を光が反射を繰り返しながら進行する際の光損失を少なく抑えることができ、本体2の前面に露出された発光表示面69に効率良く光を導くことができる。よって、発光表示面69の輝度が向上し、HDD10の状態を確実に視認することができる。 【0075】しかも、導光レンズ54の全長が短くなるので、この導光レンズ54は、底壁15の前端部に位置された第1および第2の支持壁40a,40bの間に掛け渡すだけでシャーシ12に組み込むことができ、導光レンズ54を長いスパーンで支える必要はない。また、導光レンズ54をシャーシ12から取り出す際にも、レンズ部67a,67bの発光表示面69側の端部を指先で摘んで本体2の前方に引き出すだけで良い。 【0076】このため、導光レンズ54を第1および第2の支持壁40a,40bの貫通孔72a,72bに嵌め込む際の押し込み量および貫通孔72a,72bから取り出す際の引き出し量が共に少なくなり、シャーシ12に対する導光レンズ54の着脱作業を容易に行うことができる。 【0077】さらに、上記構成のPCサーバ1において、例えば発光ダイオード53の実装プロセスの不備等により発光ダイオード53を交換する必要が生じた場合には、まず、フロント扉8を開いて本体2の前面を露出させる。次に、全ての操作レバー35を開き位置に回動させて、機器収容部16の着脱口17を開放するとともに、この機器収容部16から全てのHDD10を取り外す。 【0078】このことにより、底壁15の前端部の開口部63やこの開口部63に臨む第2の回路基板52が着脱口17を通じて本体2の前方に露出されるので、ねじ60を弛めて前面パネル4に対する第2の回路基板52の固定を解除し、この第2の回路基板52を開口部63から機器収容部16に引き出す。そして、ケーブル64をケーブルコネクタ65bから引き抜けば、発光ダイオード53が実装された第2の回路基板52を着脱口17から本体2の外方に取り出すことができる。 【0079】また、第2の回路基板52を本体2の内部に組み込むに際しても、この第2の回路基板52を着脱口17から開口部63を通して本体2の内部に導くことができる。 【0080】このため、発光ダイオード53の交換時に本体2を分解したり、機器収容装置11を取り出すといった大掛かりな作業は一切不要となり、発光ダイオード53の交換や保守点検時の作業性を大幅に改善することができる。 【0081】なお、上記実施の形態では、HDDを垂直に起立させた姿勢で機器収容部に装着したが、本発明はこれに限らず、例えばHDDを水平に寝かせた横置きの姿勢で上下方向に一列に並べて機器収容部に装着するようにしても良い。この場合には、発光ダイオードは、機器収容部の高さ方向に沿って一列に並べて配置されることになる。 【0082】また、モジュールとしての情報記録ドライブは、HDDに特定されるものではなく、例えば光ディスクドライブあるいはDVDドライブ等を用いても良い。 【0083】 【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、光源の光を機器収容部の前面に導く導光体の全長が短くなるので、導光体の内部を光が反射を繰り返しながら進行する際の光損失を少なく抑えることができ、機器収容部の前面に露出された発光表示面に効率良く光を導くことができる。よって、発光表示面の輝度が向上し、モジュールとしての情報記録ドライブの状態を確実に視認することができる。 【0084】しかも、導光体の全長が短くなるので、この導光体を長いスパーンで支える必要はなく、導光体を本体側に組み込んだり、取り出す際の作業性が良好となるといった利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成12年8月10日(2000.8.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−56661(P2002−56661A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−242988(P2000−242988) |
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