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【発明の名称】 データ読取り装置
【発明者】 【氏名】橋爪 健二

【氏名】佐藤 津一

【要約】 【課題】主記録媒体の破損を招くことなく、半導体メモリに記録された記録データを短時間でしかも容易に読取りが可能なデータ読取り装置を提供する。

【解決手段】リムーバブルメディアVCのケーシングC内に主記録媒体6と共に収納された半導体メモリ5に記録されている記録データを読取り可能に構成されたデータ読取り部2と、データ読取り部2によって読み取られた記録データを入力してその記録内容を表示手段に表示させる制御部4とを備えているデータ読取り装置1であって、データ読取り部2は、データ読取り装置1における本体外筐1aの外表面、本体外筐1a内部における外表面の近傍、または本体外筐1aとは別体の読取り部用ケーシングに配設され、主記録媒体6に対して非アクセス状態において記録データを読取り可能に構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リムーバブルメディアのケーシング内に主記録媒体と共に収納された半導体メモリに記録されている記録データを読取り可能に構成されたデータ読取り部と、当該データ読取り部によって読み取られた前記記録データを入力してその記録内容を表示手段に表示させる制御部とを備えているデータ読取り装置であって、前記データ読取り部は、当該データ読取り装置における本体外筐の外表面、前記本体外筐内部における前記外表面の近傍、または当該本体外筐とは別体の読取り部用ケーシングに配設され、前記主記録媒体に対して非アクセス状態において前記記録データを読取り可能に構成されていることを特徴とするデータ読取り装置。
【請求項2】 前記表示手段としての表示部を備えていることを特徴とする請求項1記載のデータ読取り装置。
【請求項3】 前記制御部は、パーソナルコンピュータで構成されていることを特徴とする請求項1記載のデータ読取り装置。
【請求項4】 前記表示手段は、前記パーソナルコンピュータに接続されたディスプレイで構成されていることを特徴とする請求項3記載のデータ読取り装置。
【請求項5】 前記主記録媒体に対する記録再生を実行する記録再生部と、前記半導体メモリに対する前記記録データの書込みを実行する記録データ書込み部とを備えていることを特徴とする請求項1または2記載のデータ読取り装置。
【請求項6】 前記データ読取り部を複数備え、前記制御部は、前記各データ読取り部によって読み取られた前記記録データの入力、および当該入力した各記録データにそれぞれ対応する記録内容を前記表示手段に表示させる表示制御を可能に構成され、前記読取り部用ケーシングは、前記複数のリムーバブルメディアを所定位置にそれぞれ装着可能なラック型構造で構成されると共に当該各所定位置に装着されている前記リムーバブルメディアから前記記録データを読取り可能に前記複数のデータ読取り部がそれぞれ配設されて構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のデータ読取り装置。
【請求項7】 前記リムーバブルメディアの前記半導体メモリは、前記記録データを記録するメモリ素子と、当該メモリ素子および前記データ読取り部の間で前記記録データを非接触方式で入出力するためのアンテナ部とを備え、当該アンテナ部を介して読出制御信号を受信したときに前記メモリ素子に記録されている前記記録データを送信可能に構成され、前記データ読取り部は、アンテナ部を備え、そのアンテナ部を介して前記メモリ素子の前記アンテナ部に前記読出制御信号を送信することにより、両アンテナ部を介して前記メモリ素子から非接触方式で前記記録データを読み取ることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のデータ読取り装置。
【請求項8】 前記リムーバブルメディアおよび前記データ読取り部の各ケーシングには、各々の前記アンテナ部の配設位置を示すマークが付されていることを特徴とする請求項7記載のデータ読取り装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リムーバブルメディアのケーシング内に主記録媒体と共に収納された半導体メモリに記録されている記録データを読取り可能なデータ読取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のデータ読取り装置として、カセットテープ記録・再生装置(30)が特開平10−199066号公報に開示されている。このカセットテープ記録・再生装置(30)は、ビデオカセット(7、リムーバブルメディア)のビデオテープ(主記録媒体)に対する映像データの記録、およびビデオテープから読み出した映像データに基づく映像信号の出力が可能に構成されている。この場合、ビデオカセット(7)には、ビデオテープに記録した映像データについてのインデックス情報を記録するメモリIC(26)と、カセットテープ記録・再生装置(30)およびメモリIC(26)の間で非接触状態でインデックス情報を読み書きさせるための巻線アンテナ(25)とを有するカセットタグ(16)がカセットケースの背面に貼付されている。一方、カセットテープ記録・再生装置(30)には、ビデオカセット(7)を挿入位置および記録再生位置の間で搬送するコンパートメント(12)の側板にアンテナ基板(15)が配設され、このアンテナ基板(15)には、データ処理部が接続されている。この場合、アンテナ基板(15)は、ビデオカセット(7)がコンパートメント(12)に装填された状態において、その巻線アンテナ(25)に対向する位置に固定されている。
【0003】このカセットテープ記録・再生装置(30)では、ビデオカセット(7)がコンパートメント(12)に装填された場合、コンパートメント(12)によってビデオカセット(7)が挿入位置から記録再生位置に搬送されるまでの間に、データ処理部が、巻線アンテナ(25)とアンテナ基板(15)との間で非接触方式によって通信することにより、インデックス情報をメモリIC(26)から読み取る。次に、記録再生位置に搬送されたビデオカセット(7)に対してテープスレッディングを行うことにより、ビデオテープが再生・記録用のドラムにセットされ、そのビデオテープに対する記録処理または再生処理が可能な状態に移行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このカセットテープ記録・再生装置(30)には、以下の問題点がある。すなわち、このカセットテープ記録・再生装置(30)では、ビデオカセット(7)が挿入位置から記録再生位置に搬送される間にメモリIC(26)からインデックス情報を読み取ることにより、ビデオカセット(7)を記録再生位置に搬送した状態でインデックス情報を読み取る構成と比較して、映像データの記録処理または再生処理を開始するまでの時間が短縮されている。しかし、このカセットテープ記録・再生装置(30)では、記録処理または再生処理の実行の有無に拘わらず、コンパートメント(12)に装填されたビデオカセット(7)を常に記録再生位置に搬送し、そのビデオテープに対してテープスレッディングを実行する。また、一旦装填したビデオカセット(7)を排出する際には、ビデオテープを巻き戻した後に、コンパートメント(12)によって排出位置(挿入位置)に搬送する。したがって、記録処理や再生処理を行わないときであって、ビデオカセット(7)が装填されてから排出されるまでに長時間を要する。このため、例えば、インデックス情報を参照して、所望の映像データが記録されているビデオカセット(7)を数多くのビデオカセット(7,7・・)から探し出す場合、ビデオカセット(7,7・・)の装填および排出を数多く繰り返さなければならない結果、所望のビデオカセット(7)を探し出すまでに非常に長時間を必要とするという問題がある。またビデオテープがテープスレッディングによってカセットケース外に引き出され、ドラムにセットされる動作を繰り返して行った場合、ビデオテープが傷付いたりして破損するおそれがあるという問題も発生する。
【0005】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、主記録媒体の破損を招くことなく、半導体メモリに記録された記録データを短時間でしかも容易に読取りが可能なデータ読取り装置を提供することを主目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本発明に係るデータ読みとり装置は、リムーバブルメディアのケーシング内に主記録媒体と共に収納された半導体メモリに記録されている記録データを読取り可能に構成されたデータ読取り部と、当該データ読取り部によって読み取られた前記記録データを入力してその記録内容を表示手段に表示させる制御部とを備えているデータ読取り装置であって、前記データ読取り部は、当該データ読取り装置における本体外筐の外表面、前記本体外筐内部における前記外表面の近傍、または当該本体外筐とは別体の読取り部用ケーシングに配設され、前記主記録媒体に対して非アクセス状態において前記記録データを読取り可能に構成されていることを特徴とする。本発明において、「主記録媒体に対して非アクセス状態」とは、リムーバブルメディアの主記録媒体に対して、記録、再生、および記録再生を可能な状態に移行させる処理のいずれも実行していない状態を意味する。
【0007】この場合、前記表示手段としての表示部を備えていることが好ましい。
【0008】また、前記制御部をパーソナルコンピュータで構成することが好ましく、前記表示手段を前記パーソナルコンピュータに接続されたディスプレイで構成するのが、より好ましい。
【0009】さらに、前記主記録媒体に対する記録再生を実行する記録再生部と、前記半導体メモリに対する前記記録データの書込みを実行する記録データ書込み部とを備えるのが好ましい。
【0010】また、前記データ読取り部を複数備え、前記制御部が、前記各データ読取り部によって読み取られた前記記録データの入力、および当該入力した各記録データにそれぞれ対応する記録内容を前記表示手段に表示させる表示制御を可能に構成され、前記読取り部用ケーシングが、前記複数のリムーバブルメディアを所定位置にそれぞれ装着可能なラック型構造で構成されると共に当該各所定位置に装着されている前記リムーバブルメディアから前記記録データを読取り可能に前記複数のデータ読取り部がそれぞれ配設して構成されているのが好ましい。
【0011】また、前記リムーバブルメディアの前記半導体メモリが、前記記録データを記録するメモリ素子と、当該メモリ素子および前記データ読取り部の間で前記記録データを非接触方式で入出力するためのアンテナ部とを備え、当該アンテナ部を介して読出制御信号を受信したときに前記メモリ素子に記録されている前記記録データを送信可能に構成され、前記データ読取り部が、アンテナ部を備え、そのアンテナ部を介して前記メモリ素子の前記アンテナ部に前記読出制御信号を送信することにより、両アンテナ部を介して前記メモリ素子から非接触方式で前記記録データを読み取ることが好ましい。この場合、前記リムーバブルメディアおよび前記データ読取り部の各ケーシングに、各々の前記アンテナ部の配設位置を示すマークを付すのが好ましく、記録データの読取りに対する確実性を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明に係るデータ読取り装置の好適な実施の形態について説明する。
【0013】最初に、データ読取り装置1およびビデオカセットVCの構成について、図面を参照して説明する。
【0014】図1に示すデータ読取り装置1は、本発明におけるリムーバブルメディアに相当するビデオカセットVC内の半導体メモリ5に記録された記録データ(インデックス情報)を読み取るための専用の携帯型データ読取り装置であって、ビデオデッキなどの他の装置を用いることなく、記録データの読取り、および読み取った記録データに基づく記録内容の表示を可能に構成されている。データ読取り装置1は、データ読取り部2、表示部3および制御部4を筐体1a内に収納して構成されている。データ読取り部2は、後述するアンテナ15から送信する送信信号をビデオカセットVC内の半導体メモリ5に届きやすくするために、筐体1aの内部における外表面の近傍に配設されている。この場合、そのアンテナ15を筐体1aの外表面に露出させる構成を採用することもできる。また、データ読取り部2は、図3に示すように、電力伝送用の搬送波を生成する発振回路11と、制御信号(変調信号)の生成および受信信号に対するデータ処理を実行するデータ処理回路12と、変調信号で搬送波を変調する変調回路13と、変調された信号を所定のレベルに増幅して出力するドライバ14と、増幅された信号を送信すると共にビデオカセットVCによって送信された信号を受信するアンテナ15と、アンテナ15を介して受信した受信信号を復調する復調回路16とを備えている。表示部3は、データ読取り部2のデータ処理回路12によって処理されたデータ(この場合、インデックス情報)を制御部4の制御下で表示する。制御部4は、データ読取り部2の動作制御および表示部3の表示制御などを実行する。また、図1に示すように、データ読取り装置1の筐体1aには、データ読取り部2におけるアンテナ15の位置を示すマーク2aが付されている。
【0015】一方、ビデオカセットVCは、各種映像データを記録可能に構成されたものであって、図1に示すように、映像データ記録用のビデオテープ6(本発明における主記録媒体)と、半導体メモリ5とがカセットケースC内に収納されている。この場合、半導体メモリ5は、ビデオテープ6に記録された映像データについてのインデックス情報(本発明における記録データ)を記録する。また、半導体メモリ5は、図3に示すように、インデックス情報を記録するメモリ素子21と、データ読取り装置1からの送信信号を受信するアンテナ22と、その送信信号を整流して直流電圧生成する整流回路23と、生成された直流電圧を安定化して半導体メモリ5内の各回路に供給する電源回路24と、データ読取り装置1からの送信信号を復調する復調回路25と、復調信号内に含まれている制御命令(制御信号)をデータ処理で抽出してその制御命令に従ってメモリ素子21に記録されているインデックス情報を読み出すと共にそのインデックス情報に応じた二値信号を変調回路27に出力するデータ処理回路26と、データ処理回路26から出力された二値信号に同期してアンテナ22の負荷インピーダンスを増減する変調回路27とを基板5a(図4参照)に実装して構成されている。この場合、図4(a),(b)に示すように、ビデオカセットVCのカセットケースCには、収納している半導体メモリ5内のアンテナ22の位置をカセットケースCの外部から認識させるためのマークMが付されている。
【0016】次に、データ読取り装置1の使用方法について、図面を参照して説明する。
【0017】半導体メモリ5に記録されているインデックス情報を読み取る際には、図1に示すように、筐体1aのマーク2aと、カセットケースCのマークMとを対向させた状態で、ビデオカセットVCを筐体1aに接近させる。次いで、データ読取り装置1内の図外の操作スイッチを操作する。この際には、データ読取り部2が、制御部4の制御下で、メモリ素子21に記録されているインデックス情報の送信を開始させる読出制御信号で搬送波を変調した送信信号をビデオカセットVCに向けて送信する。
【0018】一方、ビデオカセットVC側では、データ読取り装置1からの送信信号をアンテナ22で受信し、電源回路24が、各回路に直流電圧を供給する。同時に、データ処理回路26が、復調回路25によって復調された復調信号に含まれている読出制御信号に従ってメモリ素子21からインデックス情報を読み出した後、そのインデックス情報を含むアンサー信号(返信信号)を変調回路27に出力する。次に、変調回路27が、そのアンサー信号に同期してアンテナ22の負荷インピーダンスを増減する。この際に、データ読取り装置1側では、復調回路16が、アンサー信号に同期してレベル変動するドライバ14の出力信号をアンサー信号に復調してデータ処理回路12に出力する。次いで、データ処理回路12が、アンサー信号からインデックス情報を抽出して制御部4に出力する。この後、制御部4が、インデックス情報に基づいて、そのビデオカセットVCのビデオテープ6に記録されている映像データについての記録日、記録時間および録画タイトルなどの各種情報を表示部3に表示させる。
【0019】このように、このデータ読取り装置1によれば、ビデオカセットVCからビデオテープ6を引き出すことなく、データ読取り装置1にビデオカセットVCを接近させるだけで半導体メモリ5に記録されたインデックス情報を読み出すことができる。したがって、従来のカセットテープ記録・再生装置(30)とは異なり、ビデオカセットVCの装置内部への装填およびテープスレッディングなどを実行せずに、インデックス情報を素早く読み取ることができる。このため、ビデオカセットVCに記録された映像データについてのインデックス情報を短時間でしかも容易に読み取ることができる。また、インデックス情報の読取り時には、ビデオテープ6をカセットケースCから引き出したり、ドラムにセットすることがないため、ビデオテープ6の傷付きや伸びを防止することもできる。
【0020】次いで、本発明の他の実施の形態に係るデータ読取り装置31について、図2,3を参照して説明する。
【0021】データ読取り装置31では、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」という)33で本発明における制御部が構成されている。この場合、パソコン33には、データ読取り部32、ディスプレイ34およびキーボード35が接続されると共に、データ読取り部32を介してビデオカセットVCから読み取ったインデックス情報をディスプレイ34に表示させるための処理プログラムが記録されている。データ読取り部32は、パソコン33の本体外筐(データ読取り装置31の本体外筐)とは別体に構成され、例えば1.5m程度のケーブルを介してパソコン33に接続されている。また、データ読取り部32は、図3に示すように、データ読取り装置1のデータ読取り部2と同様にして構成されている。ディスプレイ34は、本発明における表示手段に相当し、パソコン33の制御下で各種情報を表示する。
【0022】このデータ読取り装置31を使用して半導体メモリ5からインデックス情報を読み取る際には、カセットケースCのマークMが付されている部位にデータ読取り部32の読取り面32aを当接させる。次いで、パソコン33に接続されているキーボード35の所定キーを操作する。この際には、前述したデータ読取り装置1によるインデックス情報の読取り処理と同様にして、データ読取り部32がパソコン33の制御下で、読出制御信号を含む送信信号をビデオカセットVCに向けて送信する。これにより、ビデオカセットVCが、インデックス情報を含むアンサー信号を返信する。この際に、データ読取り部32はアンサー信号を所定手順でデータ処理した後に、パソコン33に出力する。次に、パソコン33はデータ読取り部32の出力信号に基づいて、ディスプレイ34にインデックス情報を表示させる。
【0023】このように、このデータ読取り装置31によれば、既存のパソコンにデータ読取り部32を接続することにより、予めインストールされているインデックス情報表示用の処理プログラムに従い、半導体メモリ5に記録されているインデックス情報がパソコン33によって自動的に読み取られる。このため、パソコン33を既に所有している者に対しては、専用の読取り装置を購入するのと比較して、安価にデータ読取り装置を提供することができる。また、このデータ読取り装置31でも、データ読取り装置1と同様にして、ビデオテープ6の傷付きや伸びを回避しつつ、インデックス情報を短時間でしかも容易に読み取ることができる。なお、パソコン33がデータ読取り部32の機能の一部(例えばデータ処理回路12の機能)を実行可能に構成することもできる。
【0024】続いて、ビデオカセットVCの記録再生装置に本発明におけるデータ読取り装置を適用した実施の形態について、図5を参照して説明する。なお、データ読取り装置1と同一の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0025】記録再生装置41は、ビデオカセットVCのビデオテープ6に対する映像データの記録、およびビデオテープ6から読み出した映像データに基づく映像信号の外部モニタへの出力を行うビデオデッキ装置であって、ビデオカセットVCを装置内部に装填した状態でそのビデオテープ6に対する記録再生処理(アクセス)を実行可能に構成されている。具体的には、記録再生装置41は、データ読取り部2、表示部3、本発明における記録データ書込み部に相当するデータ読取り書込み部42、ドラム43、映像処理部44および制御部45を筐体41aの内部に備えて構成されている。データ読取り書込み部42は、制御部45の制御下で、記録再生装置41内に装填されたビデオカセットVC(同図に破線で示す)の半導体メモリ5に対するインデックス情報の読取りおよび書き込みが可能に構成されている。具体的には、データ読取り書込み部42は、データ読取り部2とほぼ同様に構成されており、読出制御信号や、インデックス情報およびその情報を書き込ませるための書込制御信号を送信する。ドラム43は、ビデオテープ6に対する映像データの記録や映像データの読出しを実行する。映像処理部44は、外部から入力される映像信号に基づく映像データの生成、およびドラム43を介して読み出した映像信号の出力などを実行する。制御部45は、データ読取り部2、データ読取り書込み部42および映像処理部44の動作制御や表示部3の表示制御を実行すると共に、映像処理部44から出力された映像信号の外部モニタへの出力を制御する。この場合、ドラム43および映像処理部44が本発明における記録再生部に相当する。
【0026】この記録再生装置41を使用して例えばビデオカセットVCに映像データを記録する際には、図5に破線で示すように、ビデオカセットVCを装置内部に装填する。この際には、ビデオカセットVC内の半導体メモリ5とデータ読取り書込み部42とが対向した状態で、図外のテープスレッディング機構によってビデオテープ6がカセットケースCから引き出されてドラム43にセットされる。また、この際には、データ読取り書込み部42が、制御部45の制御に従い、ビデオカセットVCの半導体メモリ5からインデックス情報を読み取る。次いで、記録再生装置41の録画スイッチ(図示せず)を操作すると、制御部45が外部から入力した映像信号を映像処理部44に出力し、映像処理部44が、映像信号をデータ処理した後に、ドラム43を介してビデオテープ6に映像データを記録する。この際に、制御部45は、ビデオテープ6に記録した映像データについてのインデックス情報をデータ読取り書込み部42を介して半導体メモリ5に記録する。これにより、ビデオテープ6に対する映像データの記録、および半導体メモリ5に対するインデックス情報の記録が完了する。
【0027】一方、ビデオカセットVC(図5に実線で示す)の半導体メモリ5に記録されているインデックス情報を読み取る際には、前述したデータ読取り装置1によるインデックス情報の読取り処理と同様にして、筐体41aに付されているマーク2aとカセットケースCのマークMとを対向させた状態でビデオカセットVCを筐体41aに接近させる。次いで、記録再生装置41の図外の操作スイッチを操作する。これにより、データ読取り装置1と同様にして、データ読取り部2によって読み取られたインデックス情報が制御部45の制御下で表示部3に表示される。
【0028】このように、この記録再生装置41によれば、ビデオカセットVCを記録再生装置41内に装填することなく、半導体メモリ5からインデックス情報を読み取ることができるため、データ読取り装置1,31と同様にして、ビデオテープ6の傷付きや伸びを回避しつつ、インデックス情報を短時間でしかも容易に読み取ることができる。また、ビデオカセットVCを記録再生装置41内に装填した場合であっても、半導体メモリ5からインデックス情報を読み取ることができる。
【0029】次に、本発明におけるデータ読取り装置のさらに他の実施の形態について、図6を参照して説明する。なお、データ読取り装置31と同一の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0030】データ読取り装置51は、同図に示すように、複数のビデオカセットVCを収納可能に構成されたビデオラック52と、パソコン33と、ディスプレイ34と、キーボード35とを備えて構成されている。ビデオラック52は、本発明における読取り部用ケーシングに相当し、例えば、各段当り10個のビデオカセットVCを収納可能な棚を4段重ねにして構成され、全体として40個までのビデオカセットVCを収納可能に構成されている。また、ビデオラック52には、収納されている各ビデオカセットVCの半導体メモリ5からインデックス情報をそれぞれ読み取る40個のデータ読取り部32が埋設されている。この場合、各データ読取り部32は、その読取り面32aがビデオカセットVCにおけるマークMの貼付位置(アンテナ22の配設位置)に対向する位置に露出するように埋設されている。また、すべてのデータ読取り部32は、ケーブル54を介してパソコン33のインターフェースボードに接続されている。
【0031】このデータ読取り装置51では、パソコン33のキーボード35を操作することにより、パソコン33が、各データ読取り部32に対して、各ビデオカセットVCのインデックス情報を読み取らせる。次いで、パソコン33が、読み取られた各インデックス情報を入力し、その各インデックス情報にそれぞれ対応する記録内容をディスプレイ34に順次表示させる。これにより、ビデオラック52に収納した状態の各ビデオカセットVCについてのインデックス情報がディスプレイ34に次々と表示される。したがって、ビデオラック52に収納されている数多くのビデオカセットVCから所望のビデオカセットVCを迅速かつ容易に探し出すことができる。
【0032】なお、本発明に係るデータ読取り装置は、本発明の実施の形態に示した構成に限定されず、適宜変更が可能である。例えば、本発明の実施の形態では、非接触方式で記録データを読み書き可能な半導体メモリ5から記録データを読み取るデータ読取り装置1,31および記録再生装置41を例に挙げて説明したが、本発明は、記録データ入出力用端子を備えた半導体メモリから記録データを読み取る構成のデータ読取り装置に適用することもできる。この場合、記録データ出力用端子に接続可能な入力端子をデータ読取り装置側に配設し、この入力端子を介して記録データを読み取り可能に構成することができる。また、本発明の実施の形態では、本発明における主記録媒体としてのビデオテープ6を用いたビデオカセットVCを記録データの読取り対象とした例について説明したが、本発明におけるリムーバブルメディアは、磁気テープを主記録媒体とするメディアに限定されず、ディスク状の主記録媒体を有するメディア(MO、MD、PDおよびDVDなど)が含まれる。この場合、本発明におけるデータ読取り装置によれば、主記録媒体としてのディスクを保護するためのシャッタを開かせることなく、半導体メモリに記録されている記録データを読み出すことができるため、記録データの読み取りを短時間で実行することができると共に、シャッタの開閉に起因するディスクへのゴミの付着や傷付きを回避することができる。さらに、磁気テープを主記録媒体とするリムーバブルメディアも本発明の実施の形態に示したビデオカセットに限定されず、データストレージ用のDDSや、音楽データ記録用のDATなど、各種リムーバブルメディアが含まれる。
【0033】また、本発明の実施の形態におけるデータ読取り装置1では、インデックス情報(記録データの記録内容)を表示させるための表示部3をデータ読取り装置1に配設したが、本発明はこれに限定されず、外部装置としての表示装置にインデックス情報を表示させるように構成してもよい。さらに、本発明の実施の形態に係るデータ読取り装置1では、データ読取り部2を筐体1a内部に配設した例について説明したが、データ読取り装置31,51のように、データ読取り部を装置本体とは別体に構成してもよい。また、データ読取り装置31,51では、パソコン33に接続されたディスプレイ34にインデックスデータを表示させたが、本発明はこれに限定されず、パソコン33から他のパソコンにインデックスデータを転送し、そのパソコンのディスプレイにインデックス情報を表示させてもよい。また、インデックス情報の外部装置への転送処理については、データ読取り装置1および記録再生装置41にも適用することができる。また、半導体メモリ5による記録データの送信方式自体は、アンテナ22の負荷インピーダンスの増減方式に限定されず、半導体メモリ5が記録データで変調した送信信号を送信する方式などの各種送信方式を採用することもできる。
【0034】さらに、本発明の実施の形態では、半導体メモリ5に記録されている記録データのみの読み取りを実行可能なデータ読取り装置1,31,51について説明したが、本発明はこれに限定されず、データ読取り部2(または32)を介して半導体メモリ5にインデックス情報を書込み可能に構成してもよい。この場合、例えば、ビデオカセットVCの記録内容の整理時に、そのタイトルなどを半導体メモリ5に書き込んで手軽に編集することができる。また、本発明における読取り部用ケーシングは、データ読取り装置51のビデオラック52に限らず、DDSを収納可能なラックで構成することもできる。さらに、リムーバブルメディアを単に収納するラックに限らず、オーローダなどにデータ読取り部32を配設することもできる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るデータ読取り装置によれば、主記録媒体に対して非アクセス状態において記録データを読取り可能にデータ読取り部を構成したことにより、主記録媒体をデータ書込み状態やデータ読取り状態に移行させるために必要とされる処理時間を省くことができる結果、記録データを短時間でしかも容易に読み取ることができる。また、主記録媒体に対してデータ書込みやデータ読取りのアクセス状態に移行させることに起因する主記録媒体の傷付きなどの損傷を回避することもできる。
【0036】また、請求項2記載のデータ読取り装置によれば、表示手段としての表示部を備えたことにより、データ読取り部によって読み取った記録データの内容をその場で容易に確認することができる。
【0037】また、請求項3記載のデータ読取り装置によれば、パーソナルコンピュータで制御部を構成したことにより、手持ちのパーソナルコンピュータを用いて安価にデータ読取り装置を構成することができる。
【0038】さらに、請求項4記載のデータ読取り装置によれば、パーソナルコンピュータに接続されたディスプレイで表示手段を構成したことにより、パーソナルコンピュータから専用の表示装置に記録データを転送させて表示する構成と比較して、手持ちのパーソナルコンピュータおよびディスプレイを用いて安価にデータ読取り装置を構成することができる。
【0039】また、請求項5記載のデータ読取り装置によれば、主記録媒体に対する記録再生や半導体メモリに対する記録データの書込みを実行する記録再生装置としての機能を備えさせたことにより、記録再生専用装置とデータ読取り専用装置とを2台用いるのと比較して、1台で両装置の機能を実現できるため、安価に構成できると共に設置場所の省スペース化を図ることができる。
【0040】また、請求項6記載のデータ読取り装置によれば、複数のリムーバブルメディアを所定位置にそれぞれ装着可能なラック型構造で読取り部用ケーシングを構成し、かつ装着されているリムーバブルメディアから記録データを読取り可能に複数のデータ読取り部を読取り部用ケーシングに配設したことにより、読取り部用ケーシングに収納されている数多くのリムーバブルメディアから所望のリムーバブルメディアを迅速かつ容易に探し出すことができる。
【0041】さらに、請求項7記載のデータ読取り装置によれば、データ読取り部がアンテナ部を介してメモリ素子のアンテナ部に読出制御信号を送信して非接触方式で記録データを読み取ることにより、ケーブルなどの接続が不要になるため、極めて迅速かつ容易に記録データを読み取ることができる。
【0042】また、請求項8記載のデータ読取り装置によれば、リムーバブルメディアおよびデータ読取り部の各ケーシングにアンテナ部の配設位置を示すマークを付したことにより、オペレータが両アンテナ部を確実かつ容易に接近させることができるため、非接触方式による記録データの読取りの確実性を向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000003067
【氏名又は名称】ティーディーケイ株式会社
【出願日】 平成12年8月8日(2000.8.8)
【代理人】 【識別番号】100104787
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 伸司
【公開番号】 特開2002−56657(P2002−56657A)
【公開日】 平成14年2月22日(2002.2.22)
【出願番号】 特願2000−239444(P2000−239444)