| 【発明の名称】 |
再生装置および再生方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】根岸 政人
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| 【要約】 |
【課題】信号の再生時間長とデータ量とが比例しない記録方式で情報が記録された記録媒体から、少ないアクセス回数で所望時間のデータを検索する。
【解決手段】視聴対象の情報単位および情報単位の再生時間情報と記録位置情報とを含む管理情報が記録された記録媒体から、それらを読み出す再生部と、記録位置情報に基づいて情報単位の記録位置を検索し、その位置から情報単位を再生する制御部とを備えた再生装置等を提供する。所望の再生時間から情報単位を再生する場合、制御部は、再生時間情報および記録位置情報に基づいて再生時間とデータ量とが比例する推定直線を求め、推定直線に基づいて所望の再生時間に対応する推定記録位置を検索する。推定記録位置の情報単位の実際の再生時間と所望の再生時間との誤差を計算し、誤差が所定の範囲内にある場合には推定記録位置を所望の再生時間における情報単位の記録位置として特定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ユーザによる視聴の対象となる情報単位、および、該情報単位の再生時間に関する再生時間情報と該情報単位の記録位置に関する記録位置情報とを含む管理情報が記録された記録媒体から、前記情報単位および前記管理情報を読み出す再生部と、前記情報単位の所望の再生時間を入力する操作部と、再生部が読み出した前記記録位置情報に基づいて、前記情報単位の記録媒体上の記録位置を検索し、再生部を制御して前記記録位置から前記情報単位を再生する制御部とを備えた再生装置であって、操作部から入力された前記所望の再生時間から前記情報単位を再生する場合に、制御部は、前記再生時間情報および前記記録位置情報に基づいて、前記再生時間およびデータ量が比例関係にある推定直線を求め、前記推定直線に基づいて前記所望の再生時間に対応する推定記録位置を検索して、該推定記録位置における前記情報単位の実際の再生時間と、前記所望の再生時間との誤差を計算し、前記誤差が所定の範囲内にある場合には該推定記録位置を前記所望の再生時間に対応する前記情報単位の記録媒体上の記録位置として特定する、再生装置。 【請求項2】 前記推定直線の傾きは、前記情報単位の再生時間とデータ量との比である、請求項1に記載の再生装置。 【請求項3】 前記誤差が所定の範囲内にない場合には、制御部は、少なくとも前記推定記録位置および前記推定記録位置に対応する前記情報単位の再生時間に基づいて次の推定直線を求め、該推定直線に基づいて前記所望の再生時間に対応する次の推定記録位置を検索して、該次の推定記録位置における前記情報単位の実際の再生時間と、前記所望の再生時間との誤差を計算し、前記所定の範囲内に入るまで繰り返し検索する、請求項1に記載の再生装置。 【請求項4】 前記次の推定直線の傾きは、最も最近得られた2つの前記推定記録位置における、前記情報単位の実際の再生時間の差とデータ量の差との比である、請求項3に記載の再生装置。 【請求項5】 ユーザによる視聴の対象となる情報単位、および、該情報単位の再生時間に関する再生時間情報と該情報単位の記録位置に関する記録位置情報とを含む管理情報が記録された記録媒体から、前記情報単位および前記管理情報を読み出すステップと、前記情報単位の所望の再生時間を入力するステップと、読み出した前記記録位置情報に基づいて、前記情報単位の記録媒体上の記録位置を検索し、前記記録位置からの前記情報単位の再生を制御するステップであって、入力された前記所望の再生時間から前記情報単位を再生する場合に、前記再生時間情報および前記記録位置情報に基づいて、前記再生時間およびデータ量が比例関係にある推定直線を求めるステップと、前記推定直線に基づいて前記所望の再生時間に対応する推定記録位置を検索するステップと、該推定記録位置における前記情報単位の実際の再生時間と、前記所望の再生時間との誤差を計算するステップと、前記誤差が所定の範囲内にある場合には該推定記録位置を前記所望の再生時間に対応する前記情報単位の記録媒体上の記録位置として特定するステップとを含む再生方法。 【請求項6】 推定直線を求める前記ステップは、前記情報単位の再生時間とデータ量との比を計算して、前記推定直線の傾きを求めるステップを含む、請求項5に記載の再生装置。 【請求項7】 前記誤差が所定の範囲内にない場合には、(a)少なくとも前記推定記録位置および前記推定記録位置に対応する前記情報単位の再生時間に基づいて次の推定直線を求めるステップと、(b)該推定直線に基づいて前記所望の再生時間に対応する次の推定記録位置を検索するステップと、(c)該次の推定記録位置における前記情報単位の実際の再生時間と、前記所望の再生時間との誤差を計算するステップと、前記所定の範囲内に入るまで、(a)〜(c)のステップを繰り返すステップとを含む、請求項5に記載の再生方法。 【請求項8】 次の推定直線を求める前記ステップは、最も最近得られた2つの前記推定記録位置における、前記情報単位の実際の再生時間の差とデータ量の差との比を計算して、前記次の推定直線の傾きを求めるステップを含む、請求項7に記載の再生方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体から情報を再生する技術に関する。より具体的には、記録媒体に再生時間長とその符号化データ量が比例しない符号化方式により情報が記録されている場合に、その情報の所望の再生時間へアクセスする技術に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、コンパクトディスク(Compact Disc:以下「CD」という)の記録容量よりも数倍も記録容量が大きいDVD(Digital Versatile Disc:以下「DVD」という)が普及しはじめている。DVDの規格には、ビデオ再生を目的としたDVD−Video、さらに、これに追加された規格として、オーディオ再生を重視したDVD−Audioがある。DVD−Audioではディスクに記録された情報のほとんどがオーディオの再生に使用される。 【0003】DVD−Audioにおいてオーディオデータを記録する方式には、Linear PCMとPacked PCMの2種類がある。いずれもオーディオデータを符号化して符号化データを生成し、DVDに記録する点において同じである。しかし、Linear PCMでは再生時間と符号化データ量とが比例するのに対し、Packed PCMでは再生時間と符号化データ量とは比例しない。Packed PCMは、オーディオ信号の特性を利用して情報を圧縮し、記録する方式であり、時間軸上の繰り返しや、チャンネル間の相関などに応じて時間当たりの符号化データ量を変化させる。制限されたレートでは、PackedPCMはLinear PCMを超える音質を実現している。 【0004】DVD−Audioにおいて、例えば、音楽を曲の冒頭からではなく、曲の途中など所望の時間から再生を開始したい場合、または、特定の2つの時間の間を繰り返し再生したい場合には、再生装置は、目的とする時間に対応する符号化データがディスク上のどの位置に記録されているかを知る必要がある。目的とする時間に対応する符号化データの記録位置は、Linear PCMのようにオーディオ信号の時間長とその符号化データ量が比例する場合には、単純に計算できる。しかし、Packed PCMのようにオーディオ信号の再生時間長とその符号化データ量が比例しない場合には、単純に計算することができない。 【0005】図5は、従来の再生装置50の構成を示すブロック図である。再生装置50は、信号の再生時間長とその符号化データ量が比例しない記録方式でマルチメディアデータが記録されたディスク1を再生する。ディスク1には、マルチメディアデータ、および、管理情報が記録されている。管理情報は、当該マルチメディアデータを構成するセルの先頭アドレス、終了アドレスの情報(データ記録位置情報)と、当該マルチメディアデータの再生に要する時間の情報(再生時間情報)とを含む。 【0006】再生装置50は、再生部2と、デコーダ部3と、システム制御部41と、記憶部5と、表示部6と、受光部7と、遠隔操作部8とを備えている。再生部2は、ディスク1からマルチメディアデータと管理情報を再生する。デコーダ部3は、ディスク1のマルチメディアデータおよび管理情報をデコードして、ビデオ信号やオーディオ信号を出力する。システム制御部41は、再生すべきマルチメディアデータのディスク1上の位置を特定し、再生部2、デコーダ部3等に、その位置からのマルチメディアデータの再生、デコード等を指示する。記憶部5は、システム制御部41がデータを書き込み、読み出すメモリである。表示部6は、システム制御部41により制御される。遠隔操作部8は、ユーザの操作に対応した赤外線信号等を発信する。受光部7は遠隔操作部8からの赤外線等を受信する。 【0007】システム制御部41は、ディスク1がセットされると再生部2を制御してディスク1の管理情報を再生し、記憶部5に記憶させる。ユーザが遠隔操作部8から「再生」の操作を行うと、システム制御部41は受光部7を介してこれを認識し、当該記憶された管理情報に基づいて再生部2を制御しディスク1を再生する。また、遠隔操作部8から検索すべき所望時間が指示されると、システム制御部41はその指示を認識して所望時間を記憶部5に記憶させる。そして検索開始の操作がなされると図6に示す所望時間の検索処理を実行する。 【0008】図6は、再生装置50(図5)における所望時間の検索処理を示すフローチャートである。遠隔操作部8より検索すべき所望時間が設定され検索開始の操作がなされると、検索処理が開始される。この処理は、主としてシステム制御部41(図5)の指示に基づいて行われる。ステップS61では、目標位置に符号化データの開始位置が代入され、ステップS62に進む。処理の開始直後は、予め設定されたアクセスの初期開始位置が符号化データの開始位置として代入される。ステップS62では、当該目標位置をアクセスして、ステップS63に進む。ステップS63では、当該目標位置における再生時間を読みとり、ステップS64に進む。ステップS64では、当該時間情報と所望時間との差が許容範囲内かどうか判断し、許容範囲内でない場合はステップS65に進む。ステップS65では、目標位置の値を1加算して、ステップS62に戻る。当該時間情報と所望時間との差が許容範囲内と判断されるまでステップS62からステップS65を繰り返し、ステップS64で当該時間情報と所望時間との差が許容範囲内と判断された場合は所望の時間に到達したものとして当該検索を終了する。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】このような検索処理を行う再生装置50(図5)は、所定の開始位置から順に符号化データにアクセスし所望時間の信号に対応する符号化データに到達するまで繰り返すため、アクセス回数が多く検索に時間がかかるという問題があった。 【0010】本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、信号の再生時間長と当該信号のデータ量が比例しない記録方式により情報が記録された記録媒体の再生において、少ないアクセス回数で所望時間の信号に対応するデータを検索することである。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の再生装置は、ユーザによる視聴の対象となる情報単位、および、該情報単位の再生時間に関する再生時間情報と該情報単位の記録位置に関する記録位置情報とを含む管理情報が記録された記録媒体から、前記情報単位および前記管理情報を読み出す再生部と、前記情報単位の所望の再生時間を入力する操作部と、再生部が読み出した前記記録位置情報に基づいて、前記情報単位の記録媒体上の記録位置を検索し、再生部を制御して前記記録位置から前記情報単位を再生する制御部とを備えた再生装置であって、操作部から入力された前記所望の再生時間から前記情報単位を再生する場合に、制御部は、前記再生時間情報および前記記録位置情報に基づいて、前記再生時間およびデータ量が比例関係にある推定直線を求め、前記推定直線に基づいて前記所望の再生時間に対応する推定記録位置を検索して、該推定記録位置における前記情報単位の実際の再生時間と、前記所望の再生時間との誤差を計算し、前記誤差が所定の範囲内にある場合には該推定記録位置を前記所望の再生時間に対応する前記情報単位の記録媒体上の記録位置として特定する、再生装置であり、これにより上記目的が達成される。 【0012】前記推定直線の傾きは、前記情報単位の再生時間とデータ量との比であってもよい。 【0013】前記誤差が所定の範囲内にない場合には、制御部は、少なくとも前記推定記録位置および前記推定記録位置に対応する前記情報単位の再生時間に基づいて次の推定直線を求め、該推定直線に基づいて前記所望の再生時間に対応する次の推定記録位置を検索して、該次の推定記録位置における前記情報単位の実際の再生時間と、前記所望の再生時間との誤差を計算し、前記所定の範囲内に入るまで繰り返し検索してもよい。 【0014】前記次の推定直線の傾きは、最も最近得られた2つの前記推定記録位置における、前記情報単位の実際の再生時間の差とデータ量の差との比であってもよい。 【0015】本発明の再生方法は、ユーザによる視聴の対象となる情報単位、および、該情報単位の再生時間に関する再生時間情報と該情報単位の記録位置に関する記録位置情報とを含む管理情報が記録された記録媒体から、前記情報単位および前記管理情報を読み出すステップと、前記情報単位の所望の再生時間を入力するステップと、読み出した前記記録位置情報に基づいて、前記情報単位の記録媒体上の記録位置を検索し、前記記録位置からの前記情報単位の再生を制御するステップであって、入力された前記所望の再生時間から前記情報単位を再生する場合に、前記再生時間情報および前記記録位置情報に基づいて、前記再生時間およびデータ量が比例関係にある推定直線を求めるステップと、前記推定直線に基づいて前記所望の再生時間に対応する推定記録位置を検索するステップと、該推定記録位置における前記情報単位の実際の再生時間と、前記所望の再生時間との誤差を計算するステップと、前記誤差が所定の範囲内にある場合には該推定記録位置を前記所望の再生時間に対応する前記情報単位の記録媒体上の記録位置として特定するステップとを含む再生方法であり、これにより上記目的が達成される。 【0016】推定直線を求める前記ステップは、前記情報単位の再生時間とデータ量との比を計算して、前記推定直線の傾きを求めるステップを含んでいてもよい。 【0017】前記誤差が所定の範囲内にない場合には、(a)少なくとも前記推定記録位置および前記推定記録位置に対応する前記情報単位の再生時間に基づいて次の推定直線を求めるステップと、(b)該推定直線に基づいて前記所望の再生時間に対応する次の推定記録位置を検索するステップと、(c)該次の推定記録位置における前記情報単位の実際の再生時間と、前記所望の再生時間との誤差を計算するステップと、前記所定の範囲内に入るまで、(a)〜(c)のステップを繰り返すステップとを含んでいてもよい。 【0018】次の推定直線を求める前記ステップは、最も最近得られた2つの前記推定記録位置における、前記情報単位の実際の再生時間の差とデータ量の差との比を計算して、前記次の推定直線の傾きを求めるステップを含んでいてもよい。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、添付の図1〜図4を参照して、本発明の実施の形態を説明する。 【0020】図1は、本実施の形態による再生装置10の構成を示すブロック図である。再生装置10は、所定の情報が記録された記録媒体1から、その情報を再生する。記録媒体1は例えば光ディスクであり、ディスク1と称する。以下、まずディスク1に記録された情報を説明し、その後、再生装置10の各構成要素を説明する。 【0021】ディスク1には、1以上の情報単位と、その情報単位に関する管理情報とが各々別の領域に記録されている。「情報単位」とは、音楽、自然環境音、演劇や演芸等の観賞用音響、放送や報道用音響、語学などの教育用音響、科学技術分野の記録用音響等の音響情報を含む情報のまとまりをいい、ユーザによる視聴の対象である。情報単位の再生開始から終了までの再生時間は、情報単位毎に任意であり、一定に限られない。一方、管理情報とは、ディスク1上の情報単位の記録位置情報および情報単位に関する再生時間情報を含む。より具体的に、曲(以下、「トラック」という)が複数記録されたディスク1を例に説明する。まず、複数のトラックの各々が情報単位に該当する。各トラックは、1個以上のセルで構成されている。管理情報は、各トラックの先頭セルの先頭アドレス(Start Address)と、トラックの最終セルの終了アドレス(End Address)と、トラックの開始時間(開始時刻)(Start Presentation Time)と、トラックの再生時間(Playback Time)とを含む。 【0022】次に、再生装置10は、再生部2と、デコーダ部3と、システム制御部4と、記憶部5と、表示部6と、受光部7と、遠隔操作部8とを備えている。再生部2は、ディスク1から各情報単位と管理情報を再生する。この「再生する」とは、符号化されたデータをそのままディスク1から読み出すことを意味する。再生のため、再生部2は、ディスク1を回転させるスピンドルモータ21、ディスク1に光を照射し、反射光を検出する光ピックアップ22、検出した反射光に基づいて信号を読み出し、処理する信号処理部23、再生制御部24とを含む。再生制御部24は後述のシステム制御部4からの指示に基づいてスピンドルモータ21、光ピックアップ22、信号処理部23を制御する。再生部2は、ディスク1に記録された情報、すなわち情報単位および管理情報を再生し、デコーダ部3に送る。デコーダ部3は、ディスク1の各情報単位および管理情報をデコードして、ビデオ信号やオーディオ信号を出力する。システム制御部4は、再生すべき各情報単位のディスク1上の位置を特定し、再生部2、デコーダ部3等に、その位置からの各情報単位の再生、デコード等を指示する。記憶部5は、システム制御部4がデータを書き込み、読み出すメモリである。表示部6は、システム制御部4により制御される。遠隔操作部8は、赤外線等でユーザが操作を行う。受光部7は遠隔操作部8からの赤外線を受光する素子である。 【0023】以下システム制御部4の動作を説明する。システム制御部4は、ディスク1がセットされると再生部2を制御してディスク1に記録された管理情報を再生し、記憶部5に記憶させる。ユーザが遠隔操作部8から「再生」の操作を行うと、システム制御部4は受光部7を介してその操作に基づく指示を認識し、記憶部5に記憶された管理情報に基づいてディスク1を再生すべく再生部2を制御する。例えば、ユーザが2曲目を再生するよう操作すると、システム制御部4は、第2トラックの先頭セルの先頭アドレスにアクセスしてその位置から情報を読み出し、再生を行う。 【0024】一方、ユーザが遠隔操作部8から、検索すべき(アクセスすべき)所望時間を入力すると、システム制御部4はその指示を認識して所望時間を記憶部5に記憶させる。そして検索開始の操作がなされると図2に示す所望時間の検索処理を実行する。 【0025】図2は、再生装置10(図1)における所望再生時間の検索処理を示すフローチャートである。この処理は、主としてシステム制御部4(図1)の指示に基づいて行われる。以下では、適宜図3を参照して、図2のフローチャートを説明する。図3の(a)は、再生の対象となる情報単位(トラック)における時間とデータ量との関係を示すグラフfである。情報単位の再生時間とデータ量とが比例関係にはないことが理解される。図3の(a)において、横軸には、ディスク1のセクタを利用してデータ量が表されている。遠隔操作部8(図1)より検索すべき所望時間が設定され検索開始の操作がなされると、当該所望時間を検索する処理が開始される。 【0026】まず図2において、ステップS21では、4つのデータの値が4つの変数に代入される。すなわち、遠隔操作部8(図1)により設定されたアクセスを求めるアクセス所望時間が変数Jtに代入される。そして記憶部5(図1)に記憶している管理情報から、トラックの先頭セルの先頭アドレス(開始セクタ)、トラックの最終セルの終了アドレス(終了セクタ)、トラックの開始時間、および、トラックの再生時間が読み出され、開始セクタはBsに、終了セクタはEsに、開始時間はBtに、終了時間はEtに代入される。終了時間は、(トラックの開始時間)+(トラックの再生時間)で計算できる。これらは図3の(b)に示すとおりである。図3の(b)は、本実施の形態による所望時間へのアクセス順序を示す図である。この図には、先のグラフfも合わせて示している。横軸のセクタにおけるBsが開始セクタ、Esが終了セクタである。そして、縦軸の時間におけるBtが開始時間、Etが終了時間である。 【0027】情報単位の再生時間と当該情報単位のデータ量とは比例しないので、再生装置10(図1)は、遠隔操作部8より設定された所望時間Jtから単純に所望時間のセクタJsを計算することができない。そこで処理は図2のステップS22に進む。ステップS22では、符号化データ量であるEsとBsの差を、EtとBtの差で割り、単位時間あたりの情報単位の平均的な符号化データ量(平均データ量)Rを計算する。換言すれば、平均データ量Rは情報単位の再生時間とデータ量との比である。図3の(b)では、平均データ量Rは、時間軸に対する一点鎖線BEの傾きとなる。 【0028】次の図2のステップS23では、所望時間JtとBtとの差にRを乗じ、Bsを加算して、所望時間の符号化データが記録されている推定セクタCsを求め、ステップS24に進む。この推定セクタCsは、図3では所望時間Jtと平均データ量RであるBEとが交叉する点P1のセクタCs(1)であり、推定された記録位置である。 【0029】ステップS24では、推定セクタCsにアクセスして、ステップS25に進む。ステップS25では、推定セクタCsにおける時間Ctを読みとり、ステップS26に進む。初めに求められたCt(1)は、セクタCs(1)とグラフfとの交叉する点Q1の時間である。すなわちCt(1)は、セクタCs(1)に格納されている情報単位の符号化データの再生時間を示している。 【0030】ステップS26では、所望時間JtとCtとの差が許容範囲内かどうか判断し、許容範囲内でないならばステップS27に進む。許容範囲は、例えば±1秒であり、その範囲内か否かの評価は、許容誤差≧|Jt−Ct|か否かで判断される。Ct(1)は、所望時間Jtの上下に「許容誤差」として実践で示す許容範囲から外れており許容範囲内でない。そこでステップS27へ進む。 【0031】ステップS27では代数値の入れ替え処理(a)〜(d)を行う。具体的には、(a)現在のBsの値をAsに代入し、(b)現在のBtの値をAtに代入し、(c)現在のCsの値をBsに更新し、(d)現在のCtの値をBtに更新して、ステップS28に進む。ステップS28では、BsとAsの差を、BtとAtの差で割り、平均データ量Rを改めて計算し、ステップS23に戻る。この平均データ量Rは、図3の(b)において、点Bから点Q1への破線の傾きとなる。この破線は、再生時間およびデータ量が比例関係にある第1の推定直線である。より一般化して言えば、改めて計算した平均データ量Rは、最も最近得られた2つの推定記録位置における、情報単位の実際の再生時間の差とデータ量の差との比となる。 【0032】ステップS23に戻ると、同様にステップS23からステップS28の処理を繰り返し、ステップS26で所望時間JtとCtとの差が許容範囲内と判断されたとき、所望の時間Jtに到達したとして処理を終了する。 【0033】改めて計算された第2の平均データ量Rにより計算された推定セクタCsは、点Bと点Q1とを結ぶ直線(第2の推定直線)が、所望時間Jtになるときの点P2におけるセクタCs(2)である。このセクタCs(2)とグラフfを用いて、実際の符号化データの時間Ct(2)を求める。時間Ct(2)は、セクタCs(2)とグラフfとの交叉する点Q2の時間として求めることができる。ところが、この時間Ct(2)もまた、許容範囲から外れている。 【0034】そのため、第3の平均データ量Rが計算される。3回目に計算される第3の平均データ量Rは、点Q1から点Q2への直線の傾きで表される。この直線は、第3の推定直線である。当該平均データ量Rにより計算された推定セクタCsは、点Q1と点Q2とを結ぶ直線が、所望時間Jtになるときの点P3におけるセクタCs(3)である。このセクタCs(3)とグラフfを用いて、実際の符号化データの時間Ct(3)を求める。時間Ct(3)は、セクタCs(3)とグラフfとの交叉する点Q3の時間として求めることができる。このCt(3)は実線で示す許容範囲内であることから、システム制御部4(図1)は所望時間Jtに到達したと判断し、所望の再生時間を検索する処理は終了する。 【0035】以上のように本実施の形態によれば、情報単位の再生時間と当該情報単位の符号化データ量が比例しない記録方式によるディスク1の再生においても、少ないアクセス回数で所望時間Jtに対応するセクタJsを検索することができる。 【0036】なお、図2に示したフローチャートにおいてステップS28を省略した処理を構成することも可能である。平均データ量Rを改めて計算するステップS28を行わずステップS23に戻り、最初にステップS22で計算した平均データ量Rに基づいて推定セクタCsを再計算するもので、ステップS27の代数値の入れ替えも、現在のCsの値をBsに、現在のCtの値をBtに代入するのみでよい。ステップS28を省略した処理ではフローが簡略化される反面、所望時間へ到達するまでのアクセス回数が増えることとなる。平均データ量Rを改めて計算するステップS28を設けるか否かは実用上で好適なものを選択すればよい。 【0037】上述の変形例以外に、さらに別の変形例を採用することもできる。すなわち、その変形例とは、ステップS22およびS28(図2)で別個の計算式として記述されている平均データ量Rの計算式を1つにしたことである。この変形例によれば、例えばコンピュータプログラムとして実現された場合にはより短いコーディングが可能になるとともに、平均データ量RもステップS22で計算した値をそのまま使うのではなく、その都度更新した値を利用するのでより正確な処理を行うことができる。以下その変形例を説明する。 【0038】図4は、本実施の形態の変形例による所望再生時間の検索処理を示すフローチャートである。図4のフローチャートに示されるように、4つのパラメータXs,Ys,Xt,Ytが設けられ、これらのパラメータを順次更新することで、平均データRの反復計算を1つの式で実現する。Xsは、その計算時の開始セクタを表し、Ysは終了セクタを表し、Btは開始時間を表し、Ytは終了時間を表す。ユーザが入力したアクセスの所望時間Jtと、Xs,Ys,Bt、Ytの初期値は、予め定められた情報として再生装置10(図1)が保持している。 【0039】まずステップS41では、4つのパラメータXs,Ys,Xt,Ytに、それぞれXs,Ys,Bt、Ytの初期値が入力され、ステップS42へ進む。ステップS42では、符号化データ量であるEsとBsの差を、EtとBtの差で割り、平均データ量Rを計算し、ステップS43へ進む。ステップS43では、所望時間JtとXtとの差にRを乗じ、Xsを加算して、所望時間の符号化データが記録されている推定セクタCsを求める。その後のステップS44〜S46までは、ステップS24〜S26と同じであるので、説明は省略する。 【0040】次にセクタCsの許容誤差が所定の範囲にない場合(ステップS46の「No」の場合)には、ステップS47、S48が行われ、パラメータが更新される。すなわちステップS47で、それまでの終了セクタYsが開始セクタXsとして代入され、終了時間Ytは開始時間Ytに代入される。またステップS48では、その前に得られたセクタCsを終了セクタYsとし、その時間Ctを終了時間Ytに代入する。このようにして4つのパラメータを次々に更新し、計算する都度に平均データ量Rを計算すればよい。これにより、より正確な処理を行うことができる。 【0041】以上、本発明の実施の形態を説明した。なお本実施の形態における「曲」とは情報単位の一例であって、自然環境音、演劇や演芸などの観賞用、放送や報道用、語学などの教育用、科学技術分野の記録用など音響情報を含む情報が、当該情報の開始から終了までの任意の再生時間を単位として構成されたものであればこれに限るものではない。 【0042】また、図2のステップS26、図5のステップS46では、ユーザが入力した所望時間Jtとアクセス位置の時間Ctとが許容誤差≧|Jt−Ct|のとき、所望時間Jtに達したとして再生時間の検索処理が終了するとした。したがって、この不等式はJt<Ctの場合でも成立する場合がある。ところがJt<Ctが成立することは、ユーザが入力した所望時間より後の時間から再生が開始されることを意味し、ユーザが不都合を感じる場合もある。したがって所望時間Jtより後の時間Ctからの再生を禁止する場合には、上述した不等式を0≦Jt−Ct≦許容誤差 とすればよい。また、許容誤差は±1秒として説明したが、必ずしも固定値に限られない。所望時間近傍の符号化データの圧縮率等に基づいて動的に決定してもよい。 【0043】上述した図2および図4に示すフローチャートを用いて説明した再生装置10(図1)の処理動作、および、本発明による再生装置10(図1)の他の動作は、そのように動作するように記述されたコンピュータプログラムとしても実現され得る。そのようなコンピュータプログラムは、フラッシュROM等の不揮発性半導体記憶媒体、DRAM等の揮発性半導体記憶媒体、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気記憶媒体等、適当な記憶媒体に記録することができる。ここで、「記憶媒体」の概念には、インターネット、衛星通信等の通信回線を介してコンテンツを提供するコンピュータ等の記憶装置も含まれる。したがって、本発明の動作を実現するためのコンピュータプログラムを格納し、そのプログラムを他の端末に送信するためのサーバ等は、コンピュータプログラムを記録した記憶媒体の範疇に含まれる。 【0044】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、情報単位の再生時間とそのデータ量が比例しない記録方式による記録媒体を再生する再生装置であっても、少ないアクセス回数で所望時間の信号に対応する符号化データを検索することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年4月18日(2001.4.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062144 【弁理士】 【氏名又は名称】青山 葆 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−56656(P2002−56656A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2001−119555(P2001−119555) |
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