| 【発明の名称】 |
光ディスク再生装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】登山 徹也
|
| 【要約】 |
【課題】スチル映像を中心に楽曲を楽しむことができる光ディスク再生装置を提供する。
【解決手段】1つの楽曲に対して任意数のスチル映像からなる1つのスチル映像群が対応しているオーディオ用の光ディスクを再生可能な光ディスク再生装置であって、ユーザがスチル映像群を指定するための操作部3と、操作部3からの指定情報に基づいて、ユーザによって指定されたスチル映像群に対応する楽曲を再生させるCPU1を含む楽曲再生制御手段と、入力操作手段からの指定情報に基づいて、ユーザによって指定されたスチル映像群に含まれるスチル映像を、楽曲の再生に伴って表示させるCPU1を含むスチル映像表示制御手段とを備えた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1つの楽曲に対して任意数のスチル映像からなる1つのスチル映像群が対応しているオーディオ用の光ディスクを再生可能な光ディスク再生装置であって、ユーザが前記スチル映像群を指定するための入力操作手段と、前記入力操作手段からの指定情報に基づいて、ユーザによって指定された前記スチル映像群に対応する前記楽曲を再生させる楽曲再生制御手段と、前記入力操作手段からの指定情報に基づいて、ユーザによって指定された前記スチル映像群に含まれる前記スチル映像を、前記楽曲の再生に伴って表示させるスチル映像表示制御手段とを備えたことを特徴とする、光ディスク再生装置。 【請求項2】 ユーザが前記スチル映像群を指定するに際して、複数のスチル映像群について、それら各スチル映像群の最初のスチル映像を同時に表示させる代表スチル映像表示制御手段を有する、請求項1に記載の光ディスク再生装置。 【請求項3】 1つの楽曲に対して任意数のスチル映像からなる1つのスチル映像群が対応しており、かつ、前記1つのスチル映像群に複数のスチル映像が含まれる場合、前記楽曲の再生中における各スチル映像の表示タイミングが予め決められているオーディオ用の光ディスクを再生可能な光ディスク再生装置であって、ユーザが前記スチル映像を指定するための入力操作手段と、前記入力操作手段からの指定情報に基づいて、ユーザによって指定された前記スチル映像が属する前記スチル映像群に対応する前記楽曲を、ユーザによって指定された前記スチル映像の表示タイミングに対応する箇所から再生させる楽曲再生制御手段と、前記入力操作手段からの指定情報に基づいて、ユーザによって指定された前記スチル映像を、前記楽曲の再生に伴って表示させるスチル映像表示制御手段とを備えたことを特徴とする、光ディスク再生装置。 【請求項4】 ユーザが前記スチル映像を指定するに際して、ユーザによって選択された1つのスチル映像群に含まれる全てのスチル映像を同時に表示させる、スチル映像一括表示制御手段を有する、請求項3に記載の光ディスク再生装置。 【請求項5】 前記光ディスクを特定するための光ディスク特定情報と、ユーザによって前記入力操作手段に入力された指定情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、再生すべき光ディスクから前記光ディスク特定情報を読み取り、その光ディスク特定情報に対応する前記指定情報を前記記憶手段から読み出して、その指定情報を前記入力操作手段からの指定情報として前記楽曲再生制御手段および前記スチル映像表示制御手段に供給する記憶情報制御手段とを有し、ユーザが前記入力操作手段を操作して任意数の前記スチル映像群または任意数の前記スチル映像を1つの光ディスクについて一度指定することにより、それ以降におけるその光ディスクの再生に際して再度の指定を不要にした、請求項1ないし4のいずれかに記載の光ディスク再生装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばDVD(digital versatile disc)オーディオ機能を有するDVDオーディオプレイヤのような、光ディスク再生装置に関する。 【0002】 【従来の技術】DVDオーディオの機能の一つとして、オーディオ・スチル・ビデオ(以下「ASV」と記す)と呼ばれる、楽曲の再生中にモニタ装置の表示画面にスチル映像を映出する機能がある。このASVにおいては、たとえば、アーティストのジャケットピクチャなどをモニタ装置の表示画面に表示することができる。このASVは、楽曲の再生の前に、指定された楽曲に対応するASV群を予め読み出し、DVDオーディオプレイヤのメモリに蓄えておくことで、楽曲の再生とともにスチル映像の再生が可能になっている。 【0003】ここで、ASV群とは、複数枚のスチル映像を映出するための画像データの集合であり、1つのASV群には最大99枚のスチル映像が含まれる。 【0004】DVDオーディオディスクには、ASV群における各スチル映像の再生順序と再生タイミングとが記述されており、それらの情報がDVDオーディオディスクから読み出されてDVDオーディオプレイヤのメモリに記憶され、それらの情報に基づいて楽曲の再生中に順次スチル映像が切り替わっていく。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のDVDオーディオプレイヤでは、再生に際してユーザが指定できるのは楽曲であり、スチル映像を中心に楽曲を楽しむことができないという課題があった。すなわち、ユーザは楽曲の再生に先立ってスチル映像を見ることができず、また、好みのスチル映像の部分だけ楽曲を楽しむということもできなかった。 【0006】本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、スチル映像を中心に楽曲を楽しむことができる光ディスク再生装置を提供することを、その課題としている。 【0007】 【発明の開示】上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。 【0008】本発明の第1の側面によれば、1つの楽曲に対して任意数のスチル映像からなる1つのスチル映像群が対応しているオーディオ用の光ディスクを再生可能な光ディスク再生装置であって、ユーザがスチル映像群を指定するための入力操作手段と、入力操作手段からの指定情報に基づいて、ユーザによって指定されたスチル映像群に対応する楽曲を再生させる楽曲再生制御手段と、入力操作手段からの指定情報に基づいて、ユーザによって指定されたスチル映像群に含まれるスチル映像を、楽曲の再生に伴って表示させるスチル映像表示制御手段とを備えたことを特徴とする、光ディスク再生装置が提供される。 【0009】好ましい実施の形態によれば、ユーザがスチル映像群を指定するに際して、複数のスチル映像群について、それら各スチル映像群の最初のスチル映像を同時に表示させる代表スチル映像表示制御手段を有する。 【0010】本発明の第2の側面によれば、1つの楽曲に対して任意数のスチル映像からなる1つのスチル映像群が対応しており、かつ、1つのスチル映像群に複数のスチル映像が含まれる場合、楽曲の再生中における各スチル映像の表示タイミングが予め決められているオーディオ用の光ディスクを再生可能な光ディスク再生装置であって、ユーザがスチル映像を指定するための入力操作手段と、入力操作手段からの指定情報に基づいて、ユーザによって指定されたスチル映像が属するスチル映像群に対応する楽曲を、ユーザによって指定されたスチル映像の表示タイミングに対応する箇所から再生させる楽曲再生制御手段と、入力操作手段からの指定情報に基づいて、ユーザによって指定されたスチル映像を、楽曲の再生に伴って表示させるスチル映像表示制御手段とを備えたことを特徴とする、光ディスク再生装置が提供される。 【0011】好ましい実施の形態によれば、ユーザがスチル映像を指定するに際して、ユーザによって選択された1つのスチル映像群に含まれる全てのスチル映像を同時に表示させる、スチル映像一括表示制御手段を有する。 【0012】他の好ましい実施の形態によれば、光ディスクを特定するための光ディスク特定情報と、ユーザによって入力操作手段に入力された指定情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、再生すべき光ディスクから光ディスク特定情報を読み取り、その光ディスク特定情報に対応する指定情報を記憶手段から読み出して、その指定情報を入力操作手段からの指定情報として楽曲再生制御手段およびスチル映像表示制御手段に供給する記憶情報制御手段とを有し、ユーザが入力操作手段を操作して任意数のスチル映像群または任意数のスチル映像を1つの光ディスクについて一度指定することにより、それ以降におけるその光ディスクの再生に際して再度の指定を不要にした。 【0013】本発明によれば、ユーザによって指定されたスチル映像群あるいはスチル映像に対応する楽曲の全部あるいは一部が再生されるので、ユーザはスチル映像を中心に楽曲を楽しむことができる。 【0014】すなわちユーザは、楽曲の再生に際して、楽曲を指定せずに、スチル映像群あるいはスチル映像を指定することにより、楽曲を楽しむことができる。スチル映像群を指定した場合、そのスチル映像群に対応する楽曲を聴取でき、もちろんそれと同時に、そのスチル映像群に属する全てのスチル映像を鑑賞できる。スチル映像を指定した場合、そのスチル映像の属するスチル映像群に対応する楽曲のうち、そのスチル映像の表示期間に対応する部分を聴取でき、もちろんそれと同時に、そのスチル映像を鑑賞できる。 【0015】本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。 【0017】図1は、本発明に係る光ディスク再生装置の一例としてのDVDオーディオプレイヤの回路ブロック図であって、このDVDオーディオプレイヤは、CPU1、メモリ2、操作部3、ドライブ部4、信号処理部5、映像/音声復号処理部6、ビデオエンコード部7、D/A変換処理部8、およびフラッシュメモリ9を備えている。映像/音声復号処理部6は、映像バッファメモリ11と音声バッファメモリ12とを備えている。 【0018】CPU1は、ホストCPUとして機能し、DVDオーディオプレイヤの全体を制御する。 【0019】メモリ2は、RAM(random access memory)からなり、CPU1にワーク領域を提供し、各種のデータを記憶する。 【0020】操作部3は、ユーザによって操作されるキースイッチ群やリモントコントローラなどを備えており、使用者による操作に応じた操作信号をCPU1に供給する。 【0021】ドライブ部4は、オーディオ用の光ディスクとしての図外のDVDオーディオディスクにアクセスするピックアップ、ピックアップを制御するサーボ処理回路、DVDオーディオディスクを回転させるモータなどを備えており、DVDオーディオディスクに記録されている信号を読み出す。 【0022】信号処理部5は、ドライブ部4からの信号を所定の方式で処理する。 【0023】映像/音声復号処理部6は、信号処理部5からのデータを復号処理することにより楽曲データと画像データとを生成する。生成された画像データは、映像バッファメモリ11に一時的に蓄えられ、楽曲データは、音声バッファメモリ12に一時的に蓄えられる。また映像/音声復号処理部6は、楽曲データをディジタル音声信号として図外のディジタル音声信号出力端子に出力する。 【0024】ビデオエンコード部7は、映像/音声復号処理部6からの画像データをエンコードし、ビデオ信号として図外のビデオ信号出力端子に出力する。このビデオ信号は、図外のモニタ装置に供給される。 【0025】D/A変換処理部8は、映像/音声復号処理部6からの楽曲データをアナログ音声信号に変換し、図外のアナログ音声信号出力端子に出力する。このアナログ音声信号は、図外のオーディオ装置に供給される。 【0026】フラッシュメモリ9および映像バッファメモリ11は、ユーザによって指定されたASV群やスチル映像およびそれらに関する各種の情報を、DVDオーディオディスクを特定するためのDVDオーディオディスク特定情報と対応付けて記憶する。 【0027】図2は、DVDオーディオディスクのプレゼンテーション階層の説明図である。ユーザがアクセスできる最小単位はインデックス51であり、1つ以上のインデックス51が集まってトラック52が構成される。ユーザによるトラック52のアクセスはDVDオーディオプレイヤの必須機能であるが、インデックス51のアクセスは必須機能ではない。トラック52が1つ以上集まってグループ53を構成し、グループ53の集合がアルバム54となる。アルバム54はDVDオーディオディスクの片面に一つ定義できる階層で、最大の単位である。 【0028】図3は、DVDオーディオディスクの論理構成の説明図である。一般に、DVDオーディオディスクは、AVTT(audio with video title)とAOTT(audioonly title)との2種類に大別される。AVTTは、 DVDビデオ規格のフォーマットである動画映像、楽曲、およびサブピクチャを再生するタイトルであり、AOTTは、楽曲のみ、あるいは楽曲とスチル映像と必要に応じてハイライトとを再生するタイトルである。AVTTの場合、DVDオーディオゾーン61とDVDビデオゾーン62とを有しており、AOTTの場合、DVDオーディオゾーン61のみを有している。DVDオーディオゾーン61は、簡易音声管理領域63、音声管理領域64、スチル映像領域65、およびオーディオタイトル領域66により構成されている。DVDビデオゾーン62は、ビデオ管理領域67、およびビデオタイトル領域68により構成されている。 【0029】簡易音声管理領域63には、複雑なナビゲーションなしにトラック52へのアクセスが可能になる情報が格納されており、通常は2チャンネル再生用として用いられる。この簡易音声管理領域63を利用することにより、いくつか機能は制限されるものの、簡易的な再生が可能になる。 【0030】音声管理領域64には、トラック52へアクセスするための情報が格納されている。 【0031】スチル映像領域65には、スチル映像の集合と、そのアドレス情報などが格納されている。このスチル映像領域65は、DVDオーディオ規格ではオプションであり、必ずしも必要ではない。 【0032】オーディオタイトル領域66には、楽曲情報などが格納されている。このオーディオタイトル領域66は、DVDオーディオゾーン61に最大99個存在する。 【0033】ビデオ管理領域67には、動画映像へアクセスするための情報が格納されている。 【0034】ビデオタイトル領域68には、動画情報などが格納されている。このビデオタイトル領域68は、DVDビデオゾーン62に最大99個存在する。 【0035】図4は、音声管理領域64の説明図であって、音声管理領域64は、管理情報領域71、ビジュアルメニュー領域72、および管理情報バックアップ領域73により構成されている。管理情報領域71は、管理テーブル領域75、第1調査テーブル領域76、第2調査テーブル領域77、ビジュアルメニューテーブル領域78、およびテキスト情報管理領域79により構成されている。 【0036】管理情報領域71には、アルバム54全体の情報が格納されている。 【0037】ビジュアルメニュー領域72には、各タイトルへのアクセスを容易に行うためのビジュアルメニューと呼ばれる情報が格納されている。 【0038】管理情報バックアップ領域73には、管理情報領域71のバックアップ情報が格納されている。 【0039】管理テーブル領域75には、アルバム54全体の情報を管理するためのテーブルが格納されている。 【0040】第1調査テーブル領域76には、タイトルを探索するためのテーブルが格納されている。 【0041】第2調査テーブル領域77には、タイトルを探索するためのテーブルが格納されている。 【0042】ビジュアルメニューテーブル領域78には、ビジュアルメニューを再生するためのテーブルが格納されている。 【0043】テキスト情報管理領域79には、アルバム54のテキスト情報が格納されている。 【0044】ところで、DVDオーディオ規格では、DVDオーディオプレーヤについて2種類規定されている。一つは純粋に楽曲のみを再生するプレーヤであり、この場合、ビジュアルメニューやスチル映像は全く表示されない。もう一つが映像を再生可能なプレーヤである。第1調査テーブル領域76は、映像を再生可能なプレーヤのために設けられており、第2調査テーブル領域77は、楽曲のみを再生するプレーヤのために設けられている。 【0045】図5は、スチル映像領域65の説明図であって、スチル映像領域65は、スチル映像情報領域81、スチル映像データ領域82、およびスチル映像情報バックアップ領域83により構成されている。スチル映像情報領域81は、スチル映像群情報領域85、スチル映像探索テーブル領域86、および予備領域87により構成されている。 【0046】スチル映像情報領域81には、スチル映像のアドレス情報などが格納されている。 【0047】スチル映像データ領域82には、多数枚のスチル映像のデータが格納されている。 【0048】スチル映像情報バックアップ領域83には、スチル映像情報領域81のバックアップ情報が格納されている。 【0049】スチル映像群情報領域85には、複数枚のスチル映像からなるスチル映像群の数、映像属性、および各スチル映像がいずれのスチル映像群に属しているかなどの情報が格納されている。映像属性とは、たとえば符号化方式やアスペクト比などである。 【0050】スチル映像探索テーブル領域86には、各スチル映像のアドレス情報を表すテーブルが格納されている。 【0051】図6は、オーディオタイトル領域66の説明図であって、オーディオタイトル領域66は、オーディオタイトル情報領域91、オーディオデータ領域92、およびオーディオタイトル情報バックアップ領域93により構成されている。オーディオタイトル情報領域91は、オーディオタイトル情報管理テーブル領域95、およびプログラム関連情報テーブル領域96により構成されている。プログラム関連情報テーブル領域96は、一般情報領域101、プログラム情報テーブル領域102、セル再生情報領域103、およびスチル映像再生情報テーブル領域104により構成されている。 【0052】オーディオタイトル情報領域91には、オーディオの各タイトルに関する各種の情報が格納されている。 【0053】オーディオデータ領域92には、オーディオの各タイトルの楽曲データが格納されている。このオーディオデータ領域92に格納さている楽曲データは、プログラム関連情報テーブル領域96に格納されているテーブルを用いてアドレス指定され、楽曲が再生される。 【0054】オーディオタイトル情報バックアップ領域93には、オーディオタイトル情報領域91のバックアップ情報が格納されている。 【0055】オーディオタイトル情報管理テーブル領域95には、楽曲データの属性など、オーディオタイトル領域66に含まれるタイトルの情報が格納されている。楽曲データの属性とは、たとえば符号化モード、量子化ビット数、サンプリング周波数などである。 【0056】プログラム関連情報テーブル領域96には、プレゼンテーションを行うための再生情報を表すテーブルが格納されている。 【0057】一般情報領域101には、プレゼンテーションを行うための一般情報が格納されている。 【0058】プログラム情報テーブル領域102には、個々のプログラムに関する情報を表すテーブルが格納されている。プログラムとは、トラックと同義であり、個々の曲である。 【0059】セル再生情報領域103には、個々のセルに関する情報が格納されている。 【0060】スチル映像再生情報テーブル領域104には、各トラックで表示するスチル映像の表示順序の指定や、表示タイミングなどを表すテーブルが格納されている。 【0061】次に動作を説明する。通常の再生モードでは、ユーザは、聴取したい楽曲すなわちトラック52を選択する。ユーザにより選択された楽曲を再生する前に、ドライブ部4のピックアップが、CPU1により制御されて、DVDオーディオディスクのスチル映像再生情報テーブル領域104を読み出して再生すべき楽曲に対応するスチル映像群の番号を探索し、次にスチル映像探索テーブル領域86を読み出して、探索した番号に対応するスチル映像群の各スチル映像のアドレスを探索する。そして、探索したアドレスに基づいて、スチル映像データ領域82から各スチル映像のデータを読み出す。 【0062】読み出された各スチル映像のデータは、映像/音声復号処理部6の映像バッファメモリ11に記憶される。 【0063】この後、ドライブ部4のピックアップが、CPU1により制御されて、ユーザにより選択された楽曲に対応するオーディオタイトル領域66にアクセスし、オーディオデータ領域92からオーディオデータを順次読み出す。 【0064】読み出されたオーディオデータは、信号処理部5により所定の信号処理が施され、映像/音声復号処理部6により復号処理され、音声バッファメモリ12を介してD/A変換処理部8に供給される。D/A変換処理部8は、オーディオデータをアナログ音声信号に変換し、アナログ音声信号出力端子を介してたとえばテレビジョン受像機などに供給する。これにより楽曲が再生される。 【0065】一方、楽曲の再生前に映像バッファメモリ11に蓄積されたASV群のデータは、楽曲再生の進行に伴って順次ビデオエンコード部7に供給され、ビデオ信号に変換されて、ビデオ信号出力端子を介してたとえばテレビジョン受像機などに供給される。これによりテレビジョン受像機の表示画面(以下「モニタ画面」と記す)にスチル映像が表示される。 【0066】この結果、ユーザは、所望の楽曲を聴取している間に、何枚かのスチル映像を鑑賞することができる。 【0067】本実施形態におけるDVDオーディオプレイヤでは、上記の通常の再生モードの他に、ユーザは、第1特殊再生モード、第2特殊再生モード、および第3特殊再生モードのいずれかの再生モードを任意に選択できる。 【0068】第1特殊再生モードでは、初期設定操作として、ユーザは、任意数のAVS群を選択する。このとき、DVDオーディオディスクの全てのASV群の先頭のスチル映像が、モニタ画面に同時に表示される。ユーザによって選択されたASV群に対応する楽曲すなわちプログラムの名称およびその順序は、フラッシュメモリ9に記憶され、楽曲の再生に際しては、ユーザによって設定されたASV群に対応する楽曲が、設定された順序で再生される。 【0069】図7は、第1特殊再生モードのための初期設定処理のフローチャートであって、先ずCPU1が、ドライブ部4のピックアップを制御して、スチル映像情報領域81からDVDオーディオディスクに含まれるASV群の総数を読み取らせ、それをメモリ2に記憶させる(S1)。次にCPU1が、ドライブ部4のピックアップを制御して、スチル映像群情報領域85から各ASV群の先頭のスチル映像のアドレスを読み取らせ、それらをメモリ2に記憶させる(S2)。先頭のスチル映像とは、個々のASV群に対応する楽曲の再生に際して、最初に表示されるスチル映像である。 【0070】次にCPU1が、メモリ2に記憶されている各ASV群の先頭のスチル映像のアドレスに基づいて、ドライブ部4のピックアップを制御し、各ASV群の先頭のスチル映像の画像データを順次読み取らせて、信号処理部5および映像/音声復号処理部6によって処理された画像データを映像バッファメモリ11に蓄積させる。 【0071】次にCPU1が、ビデオエンコード部7を制御して、映像バッファメモリ11に蓄積された画像データをビデオ信号に変換させ、各ASV群の先頭のスチル映像をモニタ画面にマルチ表示させる(S4)。 【0072】これによりユーザは、モニタ画面に同時に表示された各ASV群の先頭のスチル映像を見ながら、好みのスチル映像を順次選択していく。この選択に際して、ユーザは、リモートコントローラを使用し、たとえば好みのスチル映像をハイライトさせた状態で確定操作を行う。 【0073】CPU1は、操作部3からの信号に基づいて、ユーザがスチル映像を選択したか否かを判断する(S5)。 【0074】ユーザによりスチル映像が選択されれば(S5:YES)、CPU1が、選択されたスチル映像が属するASV群の番号を決定し、それをメモリ2に記憶させる(S6)。 【0075】次にCPU1が、ユーザによる選択操作が終了したか否かを判断する(S7)。具体的には、CPU1が、操作部3からの信号に基づいて、ユーザが終了操作を行ったかどうかを調べる。 【0076】ユーザによる選択操作が終了すれば(S7:YES)、CPU1が、メモリ2に記憶されているASV群の番号から、それに対応するプログラム番号を決定し、それらをフラッシュメモリ9に記憶させ(S8)、処理を終了する。このプログラム番号の決定に際しては、CPU1が、ドライブ部4のピックアップを制御し、スチル映像再生情報テーブル領域104にアクセスさせる。 【0077】ステップS7において、ユーザによる選択操作が終了していなければ(S7:NO)、ステップS5に戻る。 【0078】ステップS5において、ユーザによりスチル映像が選択されていなければ(S5:NO)、ステップS7に進む。 【0079】以上の動作により、フラッシュメモリ9には、ユーザによって選択されたスチル映像が属するASV群に対応するプログラムの番号が、選択された順番に記憶されることになる。なおフラッシュメモリ9には、これらの情報の他に、DVDオーディオディスクを特定するためのDVDオーディオディスク情報が記憶される。これは、複数枚のDVDオーディオディスクについてユーザがASV群を選択した場合に、その選択がいずれのDVDオーディオディスクについてのものであるかを判断するためである。すなわち、ユーザは、1枚のDVDオーディオディスクについてASV群の選択操作を一度行うだけで、そのDVDオーディオディスクに関するプログラムの再生順序がフラッシュメモリ9に記憶され、第1特殊再生モードによる再生時には、フラッシュメモリ9に記憶された再生順序でプログラムが再生される。DVDオーディオディスク情報は、各DVDオーディオディスクに記録されている。 【0080】1つのASV群に属するスチル映像は、互いに共通点がある場合が多いので、各ASV群の先頭のスチル映像を見るだけで、ユーザは概略的に他のスチル映像を判断できる。もちろん、1つのASV群について複数枚のスチル映像を表示するように構成してもよい。 【0081】また、各ASV群の先頭のスチル映像を同時にマルチ表示する代わりに、各ASV群の先頭のスチル映像を1枚ずつ自動的にあるいはユーザの操作に応じて順次表示するように構成してもよい。 【0082】また、複数のプログラムが同一のASV群を共有している場合、それら共有しているプログラムの名称をモニタ画面に表示し、ユーザに選択させればよい。この場合、ユーザがいずれのプログラムも選択したいときには、それらの再生順序を入力させればよい。 【0083】また、プログラムの再生順を示す番号は、初期設定時にユーザがスチル映像を選択した順に自動的に割り当てる代わりに、ユーザがスチル映像の選択と同時に再生順の番号を入力するようにしてもよい。 【0084】第1特殊再生モードによる再生時には、先ずフラッシュメモリ9に記憶されているプログラムの一覧が、モニタ画面に表示される。これらのプログラムには、初期設定時にユーザによって選択されたスチル映像の選択順に対応した番号が付されている。ユーザが番号を選択することなく、操作部3のリモトコントローラなどにプレイ操作を行うと、再生すべきDVDオーディオディスクについて、メモリ2に記憶されている全てのプログラムが、番号順に順次再生される。ユーザが番号を選択すると、選択された順に、プログラムが再生される。もちろん、オーディオの再生に伴って、スチル映像が順次表示される。 【0085】第2特殊再生モードにおいては、初期設定時に、ユーザの指定した1つのASV群の全てのスチル映像がモニタ画面にマルチ表示される。ユーザは、これらのスチル映像のうち、所望のスチル映像を任意数選択する。このような選択操作は、ユーザの所望する全てのASV群について実行される。 【0086】ユーザの選択操作の結果、フラッシュメモリ9には、選択されたスチル映像の番号と、そのスチル映像が属するASV群に対応するプログラムのオーディオデータのうち、そのスチル映像が表示されている間に再生されるべき部分の先頭および最終のアドレスと、DVDオーディオディスク特定情報とが記憶される。 【0087】第2特殊再生モードによる再生時には、フラッシュメモリ9に記憶されているスチル映像がモニタ画面に順次表示されると同時に、オーディオに関しては、プログラムのうち、そのスチル映像に対応する部分が順次再生される。すなわち、この第2特殊再生モードにおいては、完全にスチル映像を中心として再生が行われ、楽曲は、スチル映像に応じて曲の途中から途中までが順次再生されることになる。 【0088】第3特殊再生モードにおいては、初期設定時に、ユーザの指定した1つのASV群の全てのスチル映像がモニタ画面にマルチ表示される。ユーザは、これらのスチル映像のうち、所望の2つのスチル映像を選択する。これら2つのスチル映像は、再生を開始するタイミングを決定する開始スチル映像、および再生を終了するタイミングを決定する終了スチル映像として取り扱われる。ユーザが1つのスチル映像のみを選択した場合、それが開始スチル映像として取り扱われ、そのASV群の最後のスチル映像が終了スチル映像として取り扱われる。このような選択操作は、ユーザの所望する全てのASV群について実行される。 【0089】ユーザの選択操作の結果、フラッシュメモリ9には、選択された開始スチル映像から終了スチル映像までの各スチル映像の番号と、それらのスチル映像が属するASV群に対応するプログラムのオーディオデータのうち、開始スチル映像から終了スチル映像までのスチル映像が表示されている間に再生されるべき部分の先頭および最終のアドレスと、DVDオーディオディスク特定情報とが記憶される。 【0090】第3特殊再生モードによる再生時には、フラッシュメモリ9に記憶されている開始スチル映像から終了スチル映像までの各スチル映像がモニタ画面に順次表示されると同時に、オーディオに関しては、プログラムのうち、そのスチル映像に対応する部分が順次再生される。すなわち、この第3特殊再生モードにおいては、開始スチル映像と終了スチル映像とを初期設定時に指定しておくことにより、所望の連続した任意数のスチル映像を順次表示させて鑑賞できると同時に、プログラムのうちそれらのスチル映像に対応する連続した部分を聴取できる。 【0091】このように、ユーザが楽曲を直接選択するのではなく、ASV群あるいはスチル映像を予め指定しておくことにより、指定したスチル映像を鑑賞できると同時に、それに対応する楽曲あるいはその一部を聴取することができる。すなわちユーザは、楽曲ではなくスチル映像を基準にプログラムの再生順序や再生部分を指定することが可能になり、スチル映像を中心としてDVDオーディオを楽しむことができる。もちろんユーザは、初期設定をやり直すことにより、再生されるスチル映像や楽曲を何度でも変更できる。 【0092】なお、上記実施形態においては、特殊再生モードとして、第1特殊再生モードと第2特殊再生モードと第3特殊再生モードとの3種類の特殊再生モードを採用したが、いずれか1あるいは2種類のみを採用してもよい。 【0093】また、上記実施形態においては、記憶手段としてフラッシュメモリ9を用いたが、フラッシュメモリ9の代わりに、EEPROM(electrically erasable and programmable read only memory )などの他の不揮発性メモリを用いてもよいし、充電電池などにより電源バックアップの施されたRAM(random access memory)などの揮発性メモリを用いてもよい。 【0094】また、上記実施形態においては、ユーザによって選択されたASV群やスチル映像などに関する指定情報を、DVDオーディオディスク情報とともにフラッシュメモリ9に格納し、ユーザによる再設定を不要にしたが、指定情報をメモリ2に格納し、ユーザが再生を所望する毎にASV群やスチル映像などを入力するように構成してもよい。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000273 【氏名又は名称】オンキヨー株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年8月10日(2000.8.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086380 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 稔 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2002−56652(P2002−56652A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−242044(P2000−242044) |
|