トップ :: G 物理学 :: G11 情報記憶




【発明の名称】 データ再生装置
【発明者】 【氏名】松井 義徳

【氏名】藤村 一哉

【要約】 【課題】メモリカードに記録されたビデオやオーディオデータからなるプログラムの再生、消去を効率的に行なうデータ再生装置を提供する。

【解決手段】メモリからデータを読み出して復号する復号手段は、ユーザが指定したプログラムIDと一致するIDをプログラムファイル管理データファイルから探索し、関連するプログラム情報を参照しながら、指定されたプログラムのフォルダ内にあるムービーデータファイルを読み出して復号する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも1つのビデオデータファイルを含む圧縮符号化データからなるプログラムをそれぞれ格納する1以上のプログラムデータフォルダと、各プログラムに関する属性情報、再生時間長、及びタイトル情報をそれぞれ指定する情報を含む管理データを格納する管理データフォルダとを有するメモリと、装置外部より入力される,プログラムの再生の指示に関する情報である再生指示データに基づいて、前記管理データを参照して少なくとも1つのプログラムデータフォルダを選択し、前記選択したプログラムデータフォルダに格納された圧縮符号化データを読み出し、復号し、復号データを出力する復号手段と、前記復号データを表示する表示手段とを備える、ことを特徴とするデータ再生装置。
【請求項2】 請求項1に記載のデータ再生装置において、前記メモリと前記復号手段との間に暗号解除手段を備え、前記圧縮符号化データは、少なくともその一部が暗号化されており、前記復号手段は、暗号解除手段に対して圧縮符号化データを要求し、前記暗号解除手段は、前記要求された圧縮符号化データを前記メモリから読み出し、暗号化を解除し、暗号化を解除した圧縮符号化データを前記復号手段に出力する、ことを特徴とするデータ再生装置。
【請求項3】 請求項1に記載のデータ再生装置において、前記管理データは、前記プログラムデータフォルダの個数を示す情報と、前記プログラムデータフォルダの個数と同数の、個々のプログラムデータフォルダに関する情報とを含む、ことを特徴とするデータ再生装置。
【請求項4】 請求項3に記載のデータ再生装置において、前記復号手段は、装置外部より入力される,プログラムの消去の指示に関する情報である消去指示データに基づいて、前記プログラムデータフォルダ及び前記プログラムデータフォルダ内のデータを消去するとともに、前記プログラムデータフォルダの個数を示す情報が更新され、かつ前記消去されるプログラムデータフォルダに関する情報が削除された、新たな管理データを生成し、前記生成した管理データを前記管理データフォルダに格納されている管理データと置き換える、ことを特徴とするデータ再生装置。
【請求項5】 請求項1に記載のデータ再生装置において、前記プログラムデータフォルダは、前記プログラムデータフォルダ自身に格納されているプログラムの再生の制御に関する情報である再生制御データを格納し、前記復号手段は、前記再生制御データに基づいて、前記圧縮符号化データを読み出し、復号する、ことを特徴とするデータ再生装置。
【請求項6】 請求項1に記載のデータ再生装置において、前記管理データは、個々のプログラムデータフォルダとプログラムデータフォルダ内のデータとに対する消去の許可又は禁止に関する情報であるデータ保護情報を含み、前記復号手段は、プログラムの消去の指示に関する情報である消去指示データを装置外部より入力し、前記消去指示データが指定するプログラムデータフォルダと前記プログラムデータフォルダ内のデータとに対するデータ保護情報が消去の許可を示している場合に、前記消去指示データが指定するプログラムデータフォルダと前記プログラムデータフォルダ内のデータとを消去する、ことを特徴とするデータ再生装置。
【請求項7】 請求項1に記載のデータ再生装置において、プログラムが再生された回数を示すアクセス回数情報、及びプログラムが再生された最新の時間を示す最新アクセス日時情報のうち少なくともいずれか一方を前記メモリに対して読み書きするアクセス情報記録手段と、前記アクセス回数情報、及び前記最新アクセス日時情報のいずれか一方に基づいて、プログラムデータフォルダを並べ替えた一覧表を作成し、前記表示手段に出力する一覧表作成手段とを備える、ことを特徴とするデータ再生装置。
【請求項8】 請求項1に記載のデータ再生装置において、前記メモリは、着脱可能なものである、ことを特徴とするデータ再生装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MPEG(エムペグ)等の圧縮符号化方式で圧縮されたビデオやオーディオなどのメディアデータを記録したメモリから、データを読み出して復号・再生を行なうデータ再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオやオーディオなどメディアデータの圧縮符号化技術、光ディスク、磁気ディスクの製造技術、記録・再生技術の進歩により、光ディスク、磁気ディスクに数時間のメディアデータを記録し、再生することが可能となった。現在、急速に普及しつつあるDVD(ディジタル・ビデオ・ディスク、あるいはディジタル・バーサタイル・ディスクとも呼ばれる)は、圧縮符号化方式として、MPEG2などを用いて、2時間程度の映画を光ディスクに記録して再生することができる。また、間もなく現在のVCR(ビデオ・カセット・レコーダ)と同等の機能を光ディスクで実現する、DVDレコーダも発売されることが予想されている。以下、データ再生装置の従来例であるDVDレコーダにおけるデータ構造とレコーダの動作を説明する。
【0003】図11は、DVDレコーダ(参照:DVD Specifications for Rewritable/Re-recordable Discs Part 3 VIDEO Recording Version1.0 1999年9月)におけるデータ構造を説明するための概略図である。
【0004】図11(a)はDVDディスクにおける全体データ構造を示し、DVD_RTAVフォルダ1101、管理データファイル1102、ムービーデータファイル1103、静止画データファイル1104、オーディオデータファイル1105から構成されている。DVD_RTAVはファイル1102〜1105を格納するフォルダである。管理データファイル1102は、DVDディスクのタイトルテキストや、更新日付などの全体情報、また、DVDディスクに含まれる各プログラムに関する情報を含んでいる。ここでプログラムとは、1つの再生単位であり、番組のこととする。例えば、ニュース、野球中継、映画などがそれぞれプログラムであるとする。管理データファイルは、それらの各番組に関連する情報として、タイトル、作成日付、再生時間長、後述するムービーデータファイルの開始アドレスなどを含んでいる。ムービーデータファイル1103は、複数のプログラムを連結した1つのファイルである。一例を図11(b)に示す。本例では、第1番目のプログラムである11031、第2番目のプログラムである11032、第3番目のプログラムである11033の3つのプログラムからなる。ムービーデータファイルは、図11(c)に示すように、オーディオ、ビデオの圧縮符号化データをパック(PACK)と呼ぶ単位で多重化している。なお、DVDレコーダにおけるパックのサイズは2048バイト固定とされている。静止画データファイル1104は、圧縮符号化した複数の静止画データをパックの単位で多重化している。これは一定時間で表示画像を切り替えていくスライドショウ用のデータとして用いられる。オーディオデータファイル1105は、圧縮符号化したオーディオデータを同様にパックの単位で多重化している。これはムービーデータに対するアフレコ用である。
【0005】図12は、プログラム再生の一例として、図11(b)における第2番目のプログラム11032を再生する際の説明図である。管理データファイル1102には、各プログラムに対して、ムービーデータファイル1103の何バイト目から再生すればよいかを示すためのアドレス情報が記録されている。従って、第2番目のプログラム11032を再生する際は、まず管理データファイル1102から第2番目のプログラムの開始アドレス情報である1201を取り出し、この情報に従ってムービーデータファイル1103の読み出し位置を、情報が示す位置に移動する。その後、データを読み出すようにすれば、第2番目のプログラムから再生を開始することができる。
【0006】なお、プログラムの高速サーチ再生や、あるいは頭出し再生を行なうために、約1秒間隔のムービーデータファイルの読み出し位置の情報が管理データに含まれている。
【0007】次に、DVDレコーダにおけるプログラム消去を、図13を用いて説明する。図13において、1103は、プログラム消去前のムービーデータファイルであり、ここでは3つのプログラムからなる。今、第2番目のプログラム11032を消去する場合を例にとると、1303に示すように、第1番目のプログラム11031の直後に第3番目のプログラムであった11033を連結する。同時に管理データファイルから、第2番目のプログラム11032に関連する情報も消去する。
【0008】以上、DVDレコーダにおけるデータ構造、およびプログラムの再生・消去の動作の概要を説明した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、データ再生装置の従来例であるDVDレコーダでは、ビデオやオーディオのメディアデータは、複数のプログラムを連結した1つのムービーデータファイルとして記録されている。このように複数のプログラムを1ファイルに連結するのは、ディスクの容量を最大限に利用するためである。しかしながら、このようなデータ構造では、以下に述べるような問題が生じる。
【0010】まず、管理データファイル中に、全てのプログラムの開始アドレスを取り出し、ムービーデータファイルの読み出し位置を決定する必要があるため、データ再生装置の構造が複雑化する。また、プログラム数が増すと、開始アドレス情報によって管理データのサイズが膨大になる可能性がある。最新のメディアデータの圧縮符号化技術であるMPEG4を使った携帯情報端末では、メディアデータの符号化ビットレートは64〜384キロビット/秒程度が想定されており、これはMPEG2を用いたDVDの符号化ビットレートと比較して数十分の1以下である。また、携帯情報端末では、メディアデータの取得を無線通信で行なうことが想定される。通信料金を抑えるため、1プログラムの再生時間は数十秒から数分程度と、比較的短くなることが予想される。したがって、1枚のディスクに記録されるプログラムの数は大幅に増加する可能性がある。
【0011】また、プログラムの消去の際、消去されないプログラムを連結してムービーデータファイルを再生成する処理が必要となる。携帯情報端末は、リチウムイオンなどの2次電池を使用するため、上記のようなプログラムの連結・再生成処理は1回の充電における使用時間の削減につながり、ユーザの使い勝手が低下する。
【0012】本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ファイル構造を改善し、そのファイル構造に従って処理を行なうデータ再生装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係るデータ再生装置は、少なくとも1つのビデオデータファイルを含む圧縮符号化データからなるプログラムをそれぞれ格納する1以上のプログラムデータフォルダと、各プログラムに関する属性情報、再生時間長、及びタイトル情報をそれぞれ指定する情報を含む管理データを格納する管理データフォルダとを有するメモリと、装置外部より入力される,プログラムの再生の指示に関する情報である再生指示データに基づいて、前記管理データを参照して少なくとも1つのプログラムデータフォルダを選択し、前記選択したプログラムデータフォルダに格納された圧縮符号化データを読み出し、復号し、復号データを出力する復号手段と、前記復号データを表示する表示手段とを備えるものである。
【0014】本発明の請求項2に係るデータ再生装置は、請求項1に記載のデータ再生装置において、前記メモリと前記復号手段との間に暗号解除手段を備え、前記圧縮符号化データが、少なくともその一部が暗号化されているものとし、前記復号手段が、暗号解除手段に対して圧縮符号化データを要求し、前記暗号解除手段が、前記要求された圧縮符号化データを前記メモリから読み出し、暗号化を解除し、暗号化を解除した圧縮符号化データを前記復号手段に出力するものとしたものである。
【0015】本発明の請求項3に係るデータ再生装置は、請求項1に記載のデータ再生装置において、前記管理データが、前記プログラムデータフォルダの個数を示す情報と、前記プログラムデータフォルダの個数と同数の、個々のプログラムデータフォルダに関する情報とを含むものとしたものである。
【0016】本発明の請求項4に係るデータ再生装置は、請求項3に記載のデータ再生装置において、前記復号手段が、装置外部より入力される,プログラムの消去の指示に関する情報である消去指示データに基づいて、前記プログラムデータフォルダ及び前記プログラムデータフォルダ内のデータを消去するとともに、前記プログラムデータフォルダの個数を示す情報が更新され、かつ前記消去されるプログラムデータフォルダに関する情報が削除された、新たな管理データを生成し、前記生成した管理データを前記管理データフォルダに格納されている管理データと置き換えるものとしたものである。
【0017】本発明の請求項5に係るデータ再生装置は、請求項1に記載のデータ再生装置において、前記プログラムデータフォルダが、前記プログラムデータフォルダ自身に格納されているプログラムの再生の制御に関する情報である再生制御データを格納し、前記復号手段が、前記再生制御データに基づいて、前記圧縮符号化データを読み出し、復号するものとしたものである。
【0018】本発明の請求項6に係るデータ再生装置は、請求項1に記載のデータ再生装置において、前記管理データが、個々のプログラムデータフォルダとプログラムデータフォルダ内のデータとに対する消去の許可又は禁止に関する情報であるデータ保護情報を含み、前記復号手段が、プログラムの消去の指示に関する情報である消去指示データを装置外部より入力し、前記消去指示データが指定するプログラムデータフォルダと前記プログラムデータフォルダ内のデータとに対するデータ保護情報が消去の許可を示している場合に、前記消去指示データが指定するプログラムデータフォルダと前記プログラムデータフォルダ内のデータとを消去するものとしたものである。
【0019】本発明の請求項7に係るデータ再生装置は、請求項1に記載のデータ再生装置において、プログラムが再生された回数を示すアクセス回数情報、及びプログラムが再生された最新の時間を示す最新アクセス日時情報のうち少なくともいずれか一方を前記メモリに対して読み書きするアクセス情報記録手段と、前記アクセス回数情報、及び前記最新アクセス日時情報のいずれか一方に基づいて、プログラムデータフォルダを並べ替えた一覧表を作成し、前記表示手段に出力する一覧表作成手段とを備えるものである。
【0020】本発明の請求項8に係るデータ再生装置は、請求項1に記載のデータ再生装置において、前記メモリが、着脱可能なものであるものとしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の形態1によるデータ再生装置について説明する。本実施の形態においては、メモリに記録されているオーディオやビデオ等の圧縮符号化メディアデータは、ムービーデータファイルとして、個々が属するプログラムデータフォルダに格納される。また、各プログラムのタイトルや、含まれるメディアデータの数などの情報は、管理データとして管理データフォルダに格納される。各プログラムデータフォルダのムービーデータファイルは、管理データの情報に従って復号・再生される。また、ムービーデータファイルの消去は、プログラム単位で行なわれる。プログラム単位でファイルを分割することによって、従来のDVDレコーダにあった、各プログラムの開始アドレス情報の管理、プログラム消去におけるデータファイルの連結処理等をデータ再生装置から不要とし、装置の構成を簡易化する。以下、図面を用いて説明する。
【0022】図1は、データ再生装置の構成を示すブロック図である。データ再生装置101は、圧縮符号化されたメディアデータおよび管理データを記録したメモリ102、再生指示信号/消去指示信号を入力し、メモリに記録された管理データに従ってメディアデータを入力し、復号する復号手段103、復号されたメディアデータを表示する表示手段104から構成される。
【0023】図2は、メモリの記録内容の説明図である。円形はフォルダを示し、矩形はファイルを示すものとする。メモリには201に示すルートフォルダSDVがあり、このフォルダの直下に202に示す管理データフォルダMGR_INFO、203〜205に示すプログラムデータフォルダPRG001〜PRGxxxが格納される。管理データフォルダ202には、SDVの全体のタイトル情報などを含む全体識別データファイル206、プログラムの総数と各プログラムのタイトル情報などを含むプログラム管理データファイル207が格納される。第1番目のプログラムデータフォルダPRG001には、208〜209に示すムービーデータファイル1〜2が格納され、第2番目のプログラムデータフォルダPRG002には、210〜212に示すムービーデータファイル3〜5が格納され、第N番目のプログラムデータフォルダPRGxxxには、213に示すムービーデータファイルXが格納される。
【0024】図3は、プログラム管理データファイル207の内容の説明図である。図3(a)はプログラム管理データ全体を示しており、メモリに記録されている総プログラム数301、各プログラムに関する情報302〜304等が記録されている。各プログラムに関する情報の内容は、図3(b)に示すように、データID305、データサイズ306、プログラムID307、プログラムの属性308、ムービーデータファイル総数309、ムービーデータファイルのID310〜312等が記録されている。
【0025】図4〜図6は、図1の復号手段103におけるプログラム再生処理、およびプログラム消去処理を説明するためのフローチャートである。以下、まず図1〜図5を用いて、本発明の実施の形態1であるデータ再生装置におけるプログラム再生処理を説明する。
【0026】まず、S401において、復号手段はまずメモリからプログラム管理データを読み出す。このステップは、例えばデータ再生装置の起動スイッチが入った直後に行なう。次に、S402において指示信号入力待ち状態となる。指示信号は、図1では省略されているが、データ再生装置のユーザインタフェースを通して復号手段に入力される。指示信号が入力された場合、S403、S404において指示信号の内容が解析される。指示信号がプログラム再生指示信号である場合(S403)は、S405のプログラム再生処理に進む。一方、指示信号がプログラム消去指示信号である場合(S404)は、S406のプログラム消去処理に進む。
【0027】図5はプログラム再生処理S405の詳細を説明するフローチャートである。まず、S501において、指示されたプログラムnに対するプログラムID(Gn)を生成する。
【0028】プログラムIDの生成方法は、予めデータ復号手段内にプログラム化されている。IDは、プログラムデータフォルダやムービーデータファイルを、プログラム管理データ内で識別するためのもので、メモリのプログラムデータフォルダやムービーデータファイルと1対1に対応する。プログラムデータフォルダとムービーデータファイルの組み合わせにより生成するため、たとえムービーデータファイル名に重複があっても、プログラムデータフォルダが異なれば、IDは重複しない。IDは、例えば32ビットの整数とすることが可能である。最上位の8ビットは、フォルダか、ファイルのいずれかの識別用である。次の12ビットはプログラムデータフォルダの番号を示す。最下位の12ビットは、IDがファイルを示す場合におけるムービーデータファイルの番号を示す。
【0029】次に、S502において、S401で読み込んだ管理データから、S501で生成したプログラムIDと一致するプログラムIDを探索する。各プログラムに関する情報は、図3(b)の307に示すように、プログラムIDが記録されている。これと生成したプログラムIDが一致するプログラム情報が、再生すべきプログラムに関する情報となる。
【0030】次に、S503において、変数iおよびMを用意し、それぞれゼロ、ムービーデータファイルの総数を初期値として設定する。ムービーデータファイルの総数は、図3(b)の309に示すように、プログラムに関する情報中に記録されている。
【0031】次に、S504において、変数iとMを比較し、変数iがM以下であれば、S505に進む。一方、変数iがM以上であれば、データ再生処理は終了し、S402の指示信号入力待ち状態に戻る。今、例として、図2における第1番目のプログラム203であるPRG001の再生が指示された場合について説明する。PRG001には、2つのムービーデータファイル208〜209が含まれている。したがって、ムービーデータファイルの総数の値は2と記録されており、Mは2に設定される。
【0032】次に、S505において、第1番目のムービーデータファイルである208を読み出し、ファイルに含まれる圧縮符号化されたビデオやオーディオ等のメディアデータを順次復号し、出力する。表示手段104はこれを表示する。なお、2つのムービーデータファイルの再生順序は、図3(b)のムービーデータファイルIDの並び順とする。
【0033】1つめのムービーデータファイルの読み出しおよび復号が終了すると、直ちにS506において変数iを1加算し、S504に戻ってiとMを比較する。今、Mは2であり、iは1加算され、1となっているため、S505に進み、2つめのムービーデータファイルを読み出し、同様に復号する。
【0034】2つめのムービーデータファイルの読み出しおよび復号が終了すると、直ちにS506において変数iを1加算し、S505に戻ってiとMを比較する。今、Mは2、iは2であるため、S504は成立せず、終了する。以上、データ再生装置の復号手段におけるプログラム再生処理について説明した。
【0035】次に、図6を用いて、本発明の実施の形態1であるデータ再生装置におけるプログラム消去処理を説明する。まず、S601において、指示されたプログラムnに対するプログラムID(Gn)を生成する。これは、S501で説明した通りのID生成方法に基づいて生成されるものとする。
【0036】次に、S602において、S401で読み込んだ管理データから、S601で生成したプログラムIDと一致するプログラムIDを探索する。各プログラムに関する情報は、図3(b)の307に示すように、プログラムIDが記録されている。これと生成したプログラムIDが一致するプログラム情報が、消去すべきプログラムに関する情報となる。
【0037】次に、S603において、図3(b)のプログラム属性308を調べる。プログラム属性にはプログラムが保護されていることを示す保護フラグが含まれている。保護フラグが真の場合、プログラムは保護されており、消去が禁止されていることとする。この場合、S603の条件が成立しないため、終了する。つまり消去処理は実行されない。
【0038】保護フラグが偽の場合、S604において、読み込んだプログラム管理データからプログラムnに関するプログラム情報を削除し、総プログラム数301の値を1つ減じ、これをメモリ上の管理データと置き換える。
【0039】次に、S605において、プログラムnのフォルダに含まれる全てのファイルをメモリから消去し、次にプログラムデータフォルダnもメモリから消去する。以上、データ再生装置の復号手段におけるプログラム消去処理について説明した。以上、本発明の実施の形態1によるデータ再生装置101について説明した。なお、図1において、メモリは取り付け・取り外し可能な構成になっていても良い。この構成によって、予め別の装置によって記録されたプログラムを再生することが簡単に行える。
【0040】なお、本実施の形態においては、プログラム管理データファイルは、プログラムデータフォルダ、ムービーデータファイルをIDで識別するものとしたが、これに限定するものではなく、代りにプログラムデータフォルダ名、ムービーデータファイル名を記録するようにしても良い。
【0041】なお、本実施の形態においては、図2において、管理データは管理データフォルダであるMGR_INFO202に格納することとしたが、SDV201の直下に格納し、管理データフォルダが存在しないような構成であっても良い。
【0042】なお、本実施の形態においては、プログラム管理データファイルは全てのプログラムに関する情報を含む構成とするものとしたが、この構成に限定されるものではなく、図3(b)に示したような各プログラムに関する情報を、各プログラムデータフォルダに分割して格納する構成であっても良い。
【0043】また、プログラムデータフォルダに格納されるデータとして、ムービーデータファイルに加えて、各ムービーデータファイルに対する再生制御ファイルを格納するようにしても良い。再生制御ファイルの記録内容としては、例えば1秒毎のムービーデータファイルの再生開始アドレスを記録したものが可能である。復号手段103において、高速再生を行なうため、1秒毎のビデオフレームデータのみを復号する際、再生制御ファイルを使用して、順次ムービーデータファイルの再生開始アドレスから1ビデオフレーム分のデータを読み出して復号していくことによって、高速再生が可能となる。また、ユーザがプログラム中の再生開始時刻を指定した場合であっても、本再生制御ファイルを使用して、飛び込み位置を高速に決定することも可能となる。また、再生制御データはムービーデータファイルとは別のファイルとすることを限定するものではなく、ムービーデータファイルの先頭部、あるいは最後尾部に再生制御データを多重化したファイル構成にしても良い。
【0044】なお、本実施の形態においては、ムービーデータファイルとして、圧縮符号化されたオーディオやビデオのデータを多重化したファイルとして説明を行なったが、これに限定されるものではなく、圧縮符号化された静止画像や、テキストデータなどを含むファイルであっても本実施の形態のデータ再生装置101で処理することが可能である。
【0045】また、本実施の形態では、データ再生装置101としてハードウェアで実現したものを示したが、データ再生装置101の復号手段103は、ソフトウェアで実現することも可能である。例えば、図4〜図6に示した復号手段103の処理はCPU(中央演算ユニット)が行なうよう、プログラミングしたソフトウェアプログラムを用いて、コンピュータシステムにおいて実現することも可能である。このようなソフトウェアにより本実施の形態におけるデータ再生装置101を実現した場合でも、本実施の形態と全く同様の効果が得られる。なお、上記ソフトウェアプログラムは、例えばフロッピー(登録商標)ディスクや光ディスク、磁気ディスク、ICカード、ROMカセット等の記憶媒体に格納することが可能である。
【0046】(実施の形態2)本発明の実施の形態2によるデータ再生装置について図7を用いて説明する。図7は実施の形態2によるデータ再生装置701の構成を示すブロック図である。実施の形態1によるデータ再生装置との違いは、復号手段704は、メディアデータの読み出しを、暗号解除手段703を介して行なう点である。メモリに記録されたムービーデータファイルの少なくとも一部には暗号処理が施されている。暗号解除手段は、復号手段が実施の形態1による処理を経て要求するムービーデータファイルに対し、メモリから読み出したムービーデータファイルの暗号化部分を解いたムービーデータファイルを出力する。その他、メモリ702の構成、復号手段704の処理、表示手段705の処理は実施の形態1のデータ再生装置と同様である。以上、本発明の実施の形態2によるデータ再生装置701について説明した。
【0047】なお、本実施の形態においては、暗号解除手段703は、メモリ702と復号手段704の間にあり、復号手段704は暗号解除手段703に対してムービーデータファイルを要求するものとしたが、この構成に限るものではなく、例えば図8のデータ再生装置801に示すように、復号手段804は、メモリ802から暗号化されたムービーデータファイルを読み出し、その後暗号解除手段803に暗号化されたムービーデータファイルを出力し、暗号解除手段803によって暗号が解かれたムービーデータファイルを入力して処理を行なうような構成であっても良い。
【0048】(実施の形態3)図9は、本発明の実施の形態3によるデータ再生装置の構成を示すブロック図である。図9に示されるように、本実施の形態3によるデータ再生装置901は、圧縮符号化されたメディアデータ及び管理データを記録するメモリ902と、再生指示信号/消去指示信号を入力し、メモリ902に記録された管理データに従ってメディアデータを入力し、復号する復号手段903と、復号されたメディアデータを表示する表示手段904と、プログラムが再生された回数を示すアクセス回数情報、及びプログラムが再生された最新の時間を示す最新アクセス日時情報を、アクセス情報データとしてメモリ902に対して読み書きするアクセス情報記録手段905と、アクセス回数情報に基づいて、プログラムデータフォルダを並べ替えた一覧表を作成し、表示手段904に出力する一覧表作成手段906とから構成される。
【0049】以下に、本実施の形態3によるデータ再生装置の一覧表を作成する動作について説明する。図10は、本実施の形態3によるデータ再生装置におけるアクセス情報の一例、及び一覧表の一例を示す図である。
【0050】アクセス情報記録手段905は、装置外部より入力した再生指示信号、及び時刻情報に基づいて、プログラムが再生された回数を示すアクセス回数情報、及びプログラムが再生された最新の時間を示す最新アクセス日時情報を、アクセス情報データとしてメモリ902に書き込む。
【0051】一覧表作成手段906に、装置外部から一覧表作成指示信号が入力されると、アクセス情報記録手段905が、メモリ902からアクセス回数情報を読み出し、一覧表作成手段906に出力する。
【0052】一覧表作成手段906は、アクセス情報記録手段905が出力したアクセス回数情報と、メモリ902から読み出した管理データとをそれぞれ入力し、アクセス回数情報に基づいて、アクセス回数が多い順に並べ替えたプログラムの一覧表を作成し、表示手段904に出力する。
【0053】このように本実施の形態3によるデータ再生装置は、アクセス回数順に並べ替えたプログラムの一覧表を表示するようにしたので、表示可能な文字数や行数が制限されて一度に表示することができるプログラムのタイトル数が制限されるような小型の再生端末などでも、頻繁にアクセスされているプログラムをユーザが簡単に選択することができる。また、すでに記録されているプログラムをメモリから消去する際にも、アクセス回数の少ないものが優先的に表示されるようになり、消去すべきプログラムの選択を容易にすることができる。
【0054】なお、上記実施の形態3では、一覧表作成手段は、アクセス回数情報に基づいて、プログラムデータフォルダを並べ替えた一覧表を作成するものとしたが、最新アクセス日時情報に基づいて、プログラムデータフォルダを並べ替えた一覧表を作成するようにしてもよい。また、上記実施の形態3では、プログラムIDとアクセス回数を表示させるようにしたが、管理データに含まれる各プログラムのタイトル情報等を表示するようにしてもよい。
【0055】また、アクセス情報は、管理データの一部として記録されるものとしてもよいし、別のフォルダとして管理データフォルダ内に記録されるものとしてもよいし、各プログラムデータフォルダ内の1つのファイルとして記録されるものとしてもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るデータ再生装置によれば、少なくとも1つのビデオデータファイルを含む圧縮符号化データからなるプログラムをそれぞれ格納する1以上のプログラムデータフォルダと、各プログラムに関する属性情報、再生時間長、及びタイトル情報をそれぞれ指定する情報を含む管理データを格納する管理データフォルダとを有するメモリと、装置外部より入力される,プログラムの再生の指示に関する情報である再生指示データに基づいて、前記管理データを参照して少なくとも1つのプログラムデータフォルダを選択し、前記選択したプログラムデータフォルダに格納された圧縮符号化データを読み出し、復号し、復号データを出力する復号手段と、前記復号データを表示する表示手段とを備えたので、管理データにおける各プログラムの開始アドレスの情報が不要になり、プログラム単位のアクセスを容易にすることができ、この結果、データ再生装置の構成を簡易化することができるという効果を有する。
【0057】本発明の請求項2に係るデータ再生装置によれば、請求項1に記載のデータ再生装置において、前記メモリと前記復号手段との間に暗号解除手段を備え、前記圧縮符号化データが、少なくともその一部が暗号化されているものとし、前記復号手段が、暗号解除手段に対して圧縮符号化データを要求し、前記暗号解除手段が、前記要求された圧縮符号化データを前記メモリから読み出し、暗号化を解除し、暗号化を解除した圧縮符号化データを前記復号手段に出力するものとしたので、暗号化されてメモリに記録されたメディアデータを含むプログラムを再生することができるという効果を有する。
【0058】本発明の請求項3に係るデータ再生装置によれば、請求項1に記載のデータ再生装置において、前記管理データが、前記プログラムデータフォルダの個数を示す情報と、前記プログラムデータフォルダの個数と同数の、個々のプログラムデータフォルダに関する情報とを含むものとしたので、メモリに記録されたプログラム数を容易に取得することができ、さらにプログラムに依存する情報を一括して取得することができるという効果を有する。
【0059】本発明の請求項4に係るデータ再生装置によれば、請求項3に記載のデータ再生装置において、前記復号手段が、装置外部より入力される,プログラムの消去の指示に関する情報である消去指示データに基づいて、前記プログラムデータフォルダ及び前記プログラムデータフォルダ内のデータを消去するとともに、前記プログラムデータフォルダの個数を示す情報が更新され、かつ前記消去されるプログラムデータフォルダに関する情報が削除された、新たな管理データを生成し、前記生成した管理データを前記管理データフォルダに格納されている管理データと置き換えるものとしたので、プログラム消去時のプログラム連結処理が不要になり、データ再生装置の負荷を軽減することができ、さらに管理データとプログラムデータフォルダとの関係を常に正確に保持することができるという効果を有する。
【0060】本発明の請求項5に係るデータ再生装置によれば、請求項1に記載のデータ再生装置において、前記プログラムデータフォルダが、前記プログラムデータフォルダ自身に格納されているプログラムの再生の制御に関する情報である再生制御データを格納し、前記復号手段が、前記再生制御データに基づいて、前記圧縮符号化データを読み出し、復号するものとしたので、プログラムデータフォルダの消去時に、再生制御データとメディアデータとを一括消去することが可能となり、この結果、データ再生装置の構成を簡易化することができるという効果を有する。
【0061】本発明の請求項6に係るデータ再生装置によれば、請求項1に記載のデータ再生装置において、前記管理データが、個々のプログラムデータフォルダとプログラムデータフォルダ内のデータとに対する消去の許可又は禁止に関する情報であるデータ保護情報を含み、前記復号手段が、プログラムの消去の指示に関する情報である消去指示データを装置外部より入力し、前記消去指示データが指定するプログラムデータフォルダと前記プログラムデータフォルダ内のデータとに対するデータ保護情報が消去の許可を示している場合に、前記消去指示データが指定するプログラムデータフォルダと前記プログラムデータフォルダ内のデータとを消去するものとしたので、ユーザによるプログラムの誤消去を防止することができるという効果を有する。
【0062】本発明の請求項7に係るデータ再生装置によれば、請求項1に記載のデータ再生装置において、プログラムが再生された回数を示すアクセス回数情報、及びプログラムが再生された最新の時間を示す最新アクセス日時情報のうち少なくともいずれか一方を前記メモリに対して読み書きするアクセス情報記録手段と、前記アクセス回数情報、及び前記最新アクセス日時情報のいずれか一方に基づいて、プログラムデータフォルダを並べ替えた一覧表を作成し、前記表示手段に出力する一覧表作成手段とを備えたので、頻繁にアクセスされるプログラムをユーザが簡単に選択することができ、さらに記録されたプログラムをメモリから消去する際には、アクセス回数の低いものや最近アクセスされていないものが優先的に表示されるようになり、消去すべきプログラムの選択を容易にすることができるという効果を有する。
【0063】本発明の請求項8に係るデータ再生装置によれば、請求項1に記載のデータ再生装置において、前記メモリが、着脱可能なものであるものとしたので、予め別の装置によって記録されたプログラムを再生することができるという効果を有する。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成13年4月18日(2001.4.18)
【代理人】 【識別番号】100081813
【弁理士】
【氏名又は名称】早瀬 憲一
【公開番号】 特開2002−56649(P2002−56649A)
【公開日】 平成14年2月22日(2002.2.22)
【出願番号】 特願2001−119092(P2001−119092)