| 【発明の名称】 |
光ディスク装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】青田 喜明
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| 【要約】 |
【課題】輻射ノイズの漏洩,装置内の温度上昇を抑制する。
【解決手段】底板部材8に、ディスクトレイ3がローディング機構によって装置本体内を移動するときに、外装部材である下ケース1の内面に対して摺動する突起部17を一体に形成する。突起部17の存在により、ユニット体の下面を覆う底板部材8が突起部17を介して下ケース1に接地されるため、アース経路を確実に取ることができ、ユニット体から発生する輻射ノイズの外部への漏れを低減させることができる。さらに突起部17によってユニット体の発熱を底板部材8から下ケース1へ確実に伝達することができるため、装置本体内の熱を外部へ放出することができて、装置本体内の温度上昇を抑制する効果もある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光ディスクに対して光学的に記録/再生を行う光ピックアップと、光ディスクを回転駆動させるスピンドルモータと、前記光ピックアップを光ディスクの半径方向へ移動させる移動機構とを光ディスクが設置されるディスクトレイに設けてユニット体とし、このユニット体をローディング機構によってディスクローディングのために装置本体に対して移動させる構成の光ディスク装置であって、前記ユニット体の下側を覆う導電材からなる底板部材によって前記ディスクトレイに前記ユニット体を保持させ、前記底板部材に、前記装置本体における導電材からなる外装部材に接する突起部を設けたことを特徴とする光ディスク装置。 【請求項2】 光ディスクに対して光学的に記録/再生を行う光ピックアップと、光ディスクを回転駆動させるスピンドルモータと、前記光ピックアップを光ディスクの半径方向へ移動させる移動機構とを光ディスクが設置されるディスクトレイに設けてユニット体とし、このユニット体をローディング機構によってディスクローディングのために装置本体に対して移動させる構成の光ディスク装置であって、前記ユニット体の下側を覆う導電材からなる底板部材によって前記ディスクトレイに前記ユニット体を保持させ、前記装置本体における導電材からなる外装部材に、前記底板部材に接する突起部を設けたことを特徴とする光ディスク装置。 【請求項3】 光ディスクに対して光学的に記録/再生を行う光ピックアップと、光ディスクを回転駆動させるスピンドルモータと、前記光ピックアップを光ディスクの半径方向へ移動させる移動機構とを光ディスクが設置されるディスクトレイに設けてユニット体とし、このユニット体をローディング機構によってディスクローディングのために装置本体に対して移動させる構成の光ディスク装置であって、前記ユニット体の下側を覆う導電材からなる底板部材によって前記ディスクトレイに前記ユニット体を保持させ、前記装置本体における導電材からなる外装部材と前記底板部材とに突起部をそれぞれ設け、突起部を介して前記外装部材と前記底板部材とが接するようにしたことを特徴とする光ディスク装置。 【請求項4】 前記光ピックアップの設置領域あるいはその近傍の部位に、前記突起部を設けたことを特徴とする請求項2または3記載の光ディスク装置。 【請求項5】 前記突起部を、前記ローディング機構による前記ユニット体の移動方向と同一方向に延在させたことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の光ディスク装置。 【請求項6】 前記突起部の断面形状を、略円弧形状にしたことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の光ディスク装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、CD−ROM,CD−R/RW,DVDなどの光ディスクに対して記録/再生を行う光ディスク装置に係り、特にその電磁ノイズ,昇温対策に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、CD−ROM,CD−R/RWなどの光ディスクに対して情報の記録および/または再生を行うための光ディスク装置は、パソコンなどのコンピュータ装置に標準搭載されており、最近普及しているノート型パソコンなどの小型なパソコンにも搭載することができるように、より小型化,薄型化を図った光ディスク装置が開発されている。 【0003】小型,薄型にするため、光ディスクを回転駆動するスピンドルモータと、光ピックアップをディスク半径方向に移動する手段とを備えたメカユニットとを、ディスク・ローディング機構によって、光ディスクが設置されるディスクトレイと共に一体的に移動させるユニット構造にし、このユニット体を光ディスクが装填される箱状の装置本体に収納した状態で、光ピックアップおよび駆動機構を動作させることにより、光ディスクに対する記録/再生を行うように構成したものがある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、限られた装置本体内のスペース、例えばノート型パソコン内に光ディスク装置を搭載するには、現状では内部構造全体の高さが12mm以下でなくてはならず、光ピックアップおよび駆動機構、さらに駆動制御用のICなど回路素子が実装されたプリント基板も装置本体に設置されているため、駆動時、その回路素子に発生した熱が装置内部にこもり、温度上昇を来たす。この温度上昇は記録/再生の性能を低下させる原因となる。 【0005】通常、装置本体の外装部材を構成する筐体は薄手の板金で作成されており、また、幅,奥行きの制限から光ピックアップは、トレイの移動方向に数十度の角度をつけて装置本体の前面側に設置されている場合が多い。そのため、光ピックアップに搭載されたLD(レーザダイオード)およびその駆動回路から発生する輻射ノイズは、デスクトップ型パソコンに搭載される標準サイズ(幅146mm,高さ41.3mm,奥行き203mm)のディスク装置に比べ漏洩しやすく、各種EMI(Electromagnetic Interference)規格をクリアすることが困難であって、それに対処する構成にするためには、高価な対策部品の設置などを余儀なくされる場合が多い(特開平7−272473号公報,特開平10−144012号公報参照)。 【0006】本発明の目的は、前記従来の課題を解決し、輻射ノイズの漏洩,装置内の温度上昇を抑制するようにした光ディスク装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、光ディスクに対して光学的に記録/再生を行う光ピックアップと、光ディスクを回転駆動させるスピンドルモータと、前記光ピックアップを光ディスクの半径方向へ移動させる移動機構とを光ディスクが設置されるディスクトレイに設けてユニット体とし、このユニット体をローディング機構によってディスクローディングのために装置本体に対して移動させる構成の光ディスク装置であって、前記ユニット体の下側を覆う導電材からなる底板部材によって前記ディスクトレイに前記ユニット体を保持させ、前記底板部材に、前記装置本体における導電材からなる外装部材に接する突起部を設けたことを特徴とし、この構成によって、光ピックアップなどからなるユニット体の底板部材が突起部を介して外装部材と接地するため、外装部材へのアース経路が確実に形成されるため輻射ノイズの漏れを低減することができ、さらにユニット体における発熱が底板部材から突起部を介して外装部材に伝達されて外部へ放熱されるため、装置本体内の昇温を抑えることができる。 【0008】請求項2記載の本発明は、光ディスクに対して光学的に記録/再生を行う光ピックアップと、光ディスクを回転駆動させるスピンドルモータと、前記光ピックアップを光ディスクの半径方向へ移動させる移動機構とを光ディスクが設置されるディスクトレイに設けてユニット体とし、このユニット体をローディング機構によってディスクローディングのために装置本体に対して移動させる構成の光ディスク装置であって、前記ユニット体の下側を覆う導電材からなる底板部材によって前記ディスクトレイに前記ユニット体を保持させ、前記装置本体における導電材からなる外装部材に、前記底板部材に接する突起部を設けたことを特徴とし、この構成によって、光ピックアップなどからなるユニット体の底板部材が突起部を介して外装部材と接地するため、外装部材へのアース経路が確実に形成されるため輻射ノイズの漏れを低減することができ、さらにユニット体における発熱が底板部材から突起部を介して外装部材に伝達されて外部へ放熱されるため、装置本体内の昇温を抑えることができる。 【0009】請求項3記載の本発明は、光ディスクに対して光学的に記録/再生を行う光ピックアップと、光ディスクを回転駆動させるスピンドルモータと、前記光ピックアップを光ディスクの半径方向へ移動させる移動機構とを光ディスクが設置されるディスクトレイに設けてユニット体とし、このユニット体をローディング機構によってディスクローディングのために装置本体に対して移動させる構成の光ディスク装置であって、前記ユニット体の下側を覆う導電材からなる底板部材によって前記ディスクトレイに前記ユニット体を保持させ、前記装置本体における導電材からなる外装部材と前記底板部材とに突起部をそれぞれ設け、突起部を介して前記外装部材と前記底板部材とが接するようにしたことを特徴とし、この構成によって、光ピックアップなどからなるユニット体の底板部材が突起部を介して外装部材と接地するため、外装部材へのアース経路が確実に形成されるため輻射ノイズの漏れを低減することができ、さらにユニット体における発熱が底板部材から突起部を介して外装部材に伝達されて外部へ放熱されるため、装置本体内の昇温を抑えることができる。 【0010】請求項4記載の本発明は、請求項2または3記載の光ディスク装置において、光ピックアップの設置領域あるいはその近傍に対応する部位に、突起部を設けたことを特徴とし、この構成によって、突起部を光ピックアップの近くに設置することによって、より効果的に輻射ノイズを低減させることができる。 【0011】請求項5記載の本発明は、請求項1,2,3または4記載の光ディスク装置において、突起部を、ローディング機構によるユニット体の移動方向と同一方向に延在させたことを特徴とし、この構成によって、接地範囲を長く、かつ広くすることができる。 【0012】請求項6記載の本発明は、請求項1,2,3,4または5記載の光ディスク装置において、突起部の断面形状を、略円弧形状にしたことを特徴とし、この構成によって、底板部材と外装部材間の摺動を円滑にして摩擦抵抗を少なくすることができ、突起部の設置によるユニット体の移動への支障を最小限に抑えることができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。 【0014】図1は本発明の第1実施形態を説明するための光ディスク装置の一部を破断して示す分解斜視図、図2は図1の光ディスク装置の断面図であり、1は板金製の下ケース、2は、下ケース1に取り付けられ、下ケース1の上部開口を覆って装置本体を構成する上ケース、3は、光ディスク(図示せず)が設置されるディスクトレイであって、下ケース1の両側に設置された一対のレール部材4によって、光ディスクが排出される位置とローディングされる位置との間を往復可能かつ摺動可能に案内される(ローディング方向の移動)。 【0015】ディスクトレイ3には、光ディスクに対して光学的に記録/再生を行う光ピックアップ5と、光ディスクを回転駆動させるスピンドルモータ6と、記録/再生時にディスクトレイ3を排出位置と装置本体内のローディング位置との間を移動させるローディング機構(図示せず)と、記録/再生時に光ピックアップ5を光ディスクの半径方向へ移動させる移動機構7などがユニット体として設けられ、図2に示すように、ユニット体は、ディスクトレイ3の下面を覆う板金製の底板部材8を介してディスクトレイ3に保持,固定される。 【0016】さらに、下ケース1には、ユニット体の光ピックアップ5,スピンドルモータ6などの構成部材を駆動制御するための回路素子、例えばドライバIC10,LSI11などが実装されているプリント基板12が設置されており、プリント基板12は、ユニット体の各構成部材に対してフレキシブルプリント基板13を介して電気的に接続されている。 【0017】ディスクトレイ3の前方には、ディスクトレイ3を排出するときに押されるイジェクトボタン15を設けたフロントパネル16が付設され、イジェクトボタン15は押されることにより、記録/再生時にディスクトレイ3が装置本体内のローディング位置にロックされている状態を解除して、ディスクトレイ3を排出位置に移動可能にする。 【0018】下ケース1,上ケース2には、コスト的に有利である亜鉛処理鋼鈑(厚さ0.4〜0.5mm)を用いることが望ましく、底板部材8には、銅板,ブリキ板,ステンレス板などの薄板板金(厚さ0.2〜0.3mm)などを用いることができるが、防錆性を重視すればブリキ板,ステンレス板を使用することがよく、またコスト面からはブリキ板を用いることがよい。 【0019】図2に示すように、底板部材8には、ディスクトレイ3がローディング機構によって装置本体内を移動するときに、外装部材である下ケース1の内面に対して摺動する突起部17が一体に形成されている。このため、ユニット体の下面を覆う底板部材8が突起部17を介して下ケース1に接地されるため、アース経路を確実に取ることができ、ユニット体から発生する輻射ノイズの外部への漏れを低減させることができる。さらに突起部17によってユニット体の発熱を底板部材8から下ケース1へ確実に伝達することができるため、装置本体内の熱を外部へ放出することができて、装置本体内の温度上昇を抑制する効果もある。 【0020】また、突起部17の断面形状を略円弧形状にしているため、突起部17と下ケース1との摺動状態を良好なものにすることができる。 【0021】図3は本実施形態における底板部材の変形例を示す斜視図であり、図1,図2に示す底板部材8における突起部17が小面積の突起であったものを、この例では、底板部材20の移動方向(ローディング方向)と同方向に突起部21を延在させ、図4に示す断面図のように、突起部21の断面形状を略円弧形状にして、下ケース1と接触するようにしている。 【0022】このように図3,図4に示す例では、突起部21の設置部分が長く広がるため、図1,図2に示す例に比べて、輻射ノイズの低減効果と、放熱効果とが向上する。しかも、突起部21の設置部分を長く広くしても、その断面形状を略円弧形状にしたため、移動動作に支障を来たすような負荷を生じさせることもない。 【0023】図5は本発明の第2実施形態を説明するための光ディスク装置の断面図、図6は第2実施形態における底板部材の一部を示す斜視図であり、図1,図2に示す第1実施形態における構成部材に対応する部材には同一符号を付して詳しい説明は省略する。第2実施形態が第1実施形態と異なる構成は、底板部材8に突起部17を設けると共に、下ケース1にも底板部材8に接する突起部25を設けた点である。 【0024】第2実施形態では、下ケース1と底板部材8にそれぞれ突起部17,25を設けて、突起部17,25を介して互い接触するようにしたため、輻射ノイズの低減効果と放熱効果とがさらに向上する。特に突起部17,25を、ユニット体の光ピックアップ5の設置領域、あるいはその近傍に対応する下ケース1と底板部材8にそれぞれ設置することによって、光ピックアップ5から発生する輻射ノイズの低減効果が増す。各突起部17,25ともに、断面形状を略円弧形状にすることがよく、しかも輻射ノイズあるいは温度上昇の状態を実験などによって確認することにより適正な位置に設置したり、さらには摺動時に互いに干渉しない位置に設置する必要がある。 【0025】各実施形態において、突起部17,21,25は、光ディスク装置を構成するために必要な部材である底板部材8,20、あるいは下ケース1に設けることによって、従来のものに比べてコストアップになることはほとんどない。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、光ピックアップなどからなるユニット体の底板部材が突起部を介して外装部材と接地するため、外装部材へのアース経路が確実に形成されるため輻射ノイズの漏れを低減することができ、さらにユニット体における発熱が底板部材から突起部を介して外装部材に伝達されて外部へ放熱されることにより、装置本体内の昇温を抑えることができるため、低コストの構造で電磁的障害を防止することができ、かつ内部温度上昇が起因する記録/再生性能の低下を防止することができ、また前記突起部を設けても構成部材の動作に支障を与えることがないようにすることができるなど、実際的な効果が大である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
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| 【出願日】 |
平成12年8月4日(2000.8.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100112128 【弁理士】 【氏名又は名称】村山 光威
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| 【公開番号】 |
特開2002−56646(P2002−56646A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−236821(P2000−236821) |
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