| 【発明の名称】 |
ハードディスクドライブ用ハウジング |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 佳子
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| 【要約】 |
【課題】ハードディスクドライブの経年耐久性を増大させるには、ハードディスクドライブ電子基盤及びハードディスクの超高速回転に起因する発熱の抑制と、派生する微振動の制振、共鳴振動の抑制並びにハードディスクドライブ用ハウジングの電導性を確保する対策が肝要。
【解決手段】上板2と底板3を放熱フィンを備えたヒートシンク構造とし、共鳴振動数の異なる異種金属複合密着板からなる側板7、上板2及び底板3で筐体1を構成し、冷却ファン10を筐体内に設けると共に筐体内にハードディスクドライブ8を固定して装填した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】放熱フィンを一体に設けたアルミニウム合金製ヒートシンクで上板と底板を形成すると共に、異なる固有振動数を有する異種金属複合密着板で側板を形成し且つ、上板と底板及び側板のそれぞれの接続部をねじ止めし、ハウジングの高剛性と電導性を保持したことを特徴とするハードディスクドライブ用ハウジング。 【請求項2】ハウジング内に冷却ファンを設けて成る請求項1記載のハードディスクドライブ用ハウジング。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はハードディスクドライブ電子基盤及びハードディスクの超高速回転に起因する発熱と、発生する微振動の制振及び共鳴振動を抑制する機能を有し、ハウジングの各接続部間の電導性を確保することによりハードディスク電子基盤から派生した電磁波をコンピューター筐体外へ放電させるアース機能を併有したハードディスクドライブ用ハウジングに関する。 【0002】 【従来の技術】■ 冷却対策を講じたハードディスクドライブ用ハウジングとして、軽量で成形が容易なアルミニウムダイキャスト製の筐体の外面に放熱フィンを一体に設けたヒートシンクと、筐体内に設けた冷却ファンを併用している(特開2000ー13064号公報) ■ 制振対策を講じたハードディスクドライブ用ハウジングとして、2枚のアルミニウム板の間に薄い樹脂層を密着介在させるハードディスクドライブ用アルミニウム制振板があり(特開平11ー300883号公報) ■ 軽量で成形加工の容易なアルミニウム合金材をプレス加工した比較的大型のハードディスクドライブケースにおいては、ハードディスクの高速回転に起因する振動音がケースにより増幅され、耳障りな騒音となるのを防止するため、アルミニウム合金材よりも比重の大きい黄銅板材を用いているが、黄銅板材では騒音低減効果が十分でなく且つ、表面が指紋の付着で変色する欠点を除去するために、ニッケルと亜鉛を特定割合で混合する銅合金板材をケースの構造部材としたハードディスクドライブケースがあり(特開平11ー53868号公報) ■ ハードディスクドライブとヒートシンクの間に伝熱材をハードディスクドライブを覆い被せ密着固定させ、ヒートシンクから放熱し冷却ファンを不用とする電子装置の冷却構造がある(特開平11ー54971号公報) 【0003】 【発明が解決しようとする課題】■ に記載のヒートシンクに冷却ファンを併用する発明は冷却対策を講じているが、制振対策を講じていない。 ■ に記載の制振性能の優れた樹脂層を2枚のアルミニウム板の間に介在させて三者一体に密着させるものはハードディスクドライブケースが高温度(100℃近くまでの高温)になることで樹脂層とアルミニウム板との接着強度の向上を図っており冷却対策を講じたものではない。 ■ に記載のニッケルと亜鉛を特定割合で混合する銅合金板材を用いるものは、ハードディスクの回転数が7,200rpmまでの制振対策を講じたものであり、超高速回転(10,000rpm〜15,000rpm)に対処するものではなく又、ハードディスクドライブの冷却対策を講じていない。 ■ に記載の伝熱材をヒートシンクとハードディスクドライブの間に密着固定させるものはハードディスクドライブからの発熱をヒートシンクに伝熱し放熱することを特徴とする冷却対策を講じたもので、シリコンゴム等の柔軟性を有する素材は静粛性の保持には有効であるが制振効果を生ずるものではなく、むしろハードディスクドライブ全体を揺動させスピンドル回転軸の正位置の保持が難しく逆効果を生ずる。 【0004】 【課題を解決するための手段】アルミニウム合金製の放熱フィンを設けたヒートシンクで上仮と底板を形成し、側板は2枚の鋳鉄板の間に銅板をサンドイチ構造に挿入した異種金属複合密着板で構成することによりハードディスクドライブに装填するハードディスクの超高速回転に伴う遠心力に起因する強力微振動を排除する高剛性な制振機能を有するハウジングを構成し、又、異なった固有振動数を有する鋳鉄板と銅板の異種金属複合密着板から構成される側板でハードディスクドライブを固定することによりハードディスクドライブから伝播した微振動を異種金属複合密着板から成る側板が共鳴振動を相殺し合うため微振動を吸収できる制振機能を有するハードディスクドライブ用ハウジングを構成することを目的とする。 【0005】以上二つの制振機能によりハードディスクのメモリー面の微細な高密度記憶トラックをヘッドが脱落することなく追随することができ、誤って隣のトラックに書き込みを行なつたり、隣りのトラックに記憶された情報が干渉して求める正確な情報を読み出せないトラブルを起こすことなく情報の確実な書き込み、読み出しを行い且つ、ハードディスクのメモリー面とヘッド間の浮上間隔(20〜30ナノメータ)を正確に保持し、ハードディスクの超高速回転に伴う遠心力作用で強力な微振動が引き起こすベアリング及びスピンドルの早期摩耗を低減し高価なハードディスクドライブの経年耐久性を増大させることを目的とする。ハウジングの上板、底板、両側板の各接続部はねじで固定するが、各ねじ山部は塗装やアルマイト加工を施さない金属素材そのままの状態を保持することにより、締付けたねじ相互間の電導性が確保され、これによりハードディスクドライブ電子基盤から派生した電磁波は、電導性を有するハウジングとコンピューター筐体を経て大地へ放電することが可能となるアース機能によりハウジング部がアンテナの機能を果たして電磁波が筐体内へ輻射し他の電子部品に電磁波障害を与える悪影響を防止することを目的とする。 【0006】ハウジング前部に冷却ファンを備え且つ、コンピューター筐体の外部から外気を吸収する構造によりハードディスクドライブで発生した熱を上板、底板の熱伝導率が高いアルミニウム合金製の放熱フィンを一体に設けたヒートシンクから効率よく空中に放熱し、この冷却機能により過熱によるハードディスクドライブ電子基盤半導体の破壊防止と、ベアリングの潤滑油流失によるスピンドルの焼き付きを防止することを目的とする。 【0007】 【発明の実施の形態】図1は本発明に係るハードディスクドライブ用ハウジングを示す縦断面図であり、アルミニウムダイキャスト製の筐体1の上板2と底板3とを放熱フィンを列設したヒートシンク構造とし、側板の外側と内側を鋳鉄板4で、鋳鉄板の中間に銅板5をサンドイッチ構造に重ね合わせ緊締ボルト6で三者一体的に合着させた異種金属複合密着板で構成した側板7とし、上板2の両端を外側の鋳鉄板4に緊締ボルト8で固着し、底板3の両端は内側の鋳鉄板4に埋設すると共に緊締ボルト8で固着している。ヒートシンク構造の上板2と底板3と異種金属複合密着板で構成した側板7で筐体1の4面を囲み、筐体1の奥部開放側に冷却ファン10を設け、筐体1の入口部開放側からハードディスクドライブ9を装填して筐体1内に緊締ボルト6aで固定させ、冷却ファン10の作用でハードディスクドライブ9を冷却するのである。ハードディスクの回転部のベアリングやスピンドルの潤滑油が高熱のため焼結するトラブルを防止すると共に、側板7を構成する鋳鉄板4は圧延鋼より振動吸収率が大きく、銅版5が振動伝導率が大きい特性を活かし更に異種金属が、それぞれが異なる共鳴振動数を有していめため、これらを密着させると共鳴振動を相殺する原理に基づいてハードデスクの超高速回転に伴う振動を吸収制振し、ハードディスクへの安定した情報の書き込みと読み出しを行うのである。 【0008】更に、これらの記述はコンピューター本体へ直接装着するハードディスクドライブ用ハウジングに関するものであるが、データーを保存する外付レイドシステム用ケース及び外付ハードディスク単体用ケースに活用できる。 【0009】 【発明の効果】筐体1はハードディスクドライブに装填するハードディスクの超高速回転に伴う遠心力に起因する強力微振動を排除する高剛性な制振機能を有し、又、異なった固有振動数を有する鋳鉄板4と銅板5の異種金属複合密着板から構成される側板7でハードディスクドライブを固定することによりハードディスクドライブから伝播した微振動を異種金属複合密着板が共鳴振動を相殺し合うため微振動を吸収する制振機能を有し、この二つの制振機能によりハードディスクのメモリー面の微細な高密度記憶トラックをヘッドが脱落することなく追随することができ、誤って隣のトラックに書き込みを行なつたり、隣りのトラックに記憶された情報が干渉して求める正確な情報を読み出せないトラブルを起こすことなく情報の確実な書き込み、読み出しを行い且つ、ハードディスクのメモリー面とヘッド間の浮上間隔(20〜30ナノメータ)を正確に保持し、ハードディスクの超高速回転に伴う遠心力作用で強力な微振動が引き起こすベアリング及びスピンドルの早期摩耗を低減し高価なハードディスクドライブの経年耐久性を増大させる。 【0010】又、冷却ファン10の作用でハードディスクドライブ9を冷却するたため、ハードディスクの回転部のベアリングやスピンドルの潤滑油が高熱のため焼結するトラブルを防止すると共に、ベアリング及びスピンドルの早期摩耗を低減し高価なハードディスクドライブの経年耐久性を増大させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597166844 【氏名又は名称】山本 佳子
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| 【出願日】 |
平成12年8月9日(2000.8.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073689 【弁理士】 【氏名又は名称】築山 正由
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| 【公開番号】 |
特開2002−56645(P2002−56645A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−240937(P2000−240937) |
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