| 【発明の名称】 |
サーボライター |
| 【発明者】 |
【氏名】多田 信之
【氏名】片桐 新悟
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| 【要約】 |
【課題】サーボライターにおける高密度磁気ディスクメディアの駆動トルクの増大を軽減しつつ、良好なクリーニング作用を得て、サーボ信号書き込み不良をなくすようにしたサーボライターを提供すること。
【解決手段】円盤状の高密度磁気ディスクメディアをケース内に回転可能に収容した磁気ディスクカートリッジに対し、ヘッド位置決め用のサーボ信号を書き込む磁気ディスクカートリッジのサーボライターにおいて、記録・再生を行う磁気ヘッドを備え、この磁気ヘッドの前記磁気ディスクメディアの回転方向に対する少なくとも上流側の側縁に、前記磁気ディスクメディアの回転時にその表面と接触するクリーニング部材を隣接配置したことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】円盤状の高密度磁気ディスクメディアをケース内に回転可能に収容した磁気ディスクカートリッジに対し、ヘッド位置決め用のサーボ信号を書き込む磁気ディスクカートリッジのサーボライターであって、記録・再生を行う磁気ヘッドを備え、この磁気ヘッドの前記磁気ディスクメディアの回転方向に対する少なくとも上流側の側縁に、前記磁気ディスクメディアの回転時にその表面と接触するクリーニング部材を隣接配置したことを特徴とするサーボライター。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はサーボライターに関し、より詳細には、円盤状の磁気ディスクメディアをケース内に回転可能に収容した磁気ディスクカートリッジの上記磁気ディスクメディアに対し、ヘッド位置決め用のサーボ信号の書き込み(以下、サーボライトという)を行うサーボライターに関する。 【0002】 【従来の技術】周知のように、従来から、フレキシブルなポリエステルシート等からなる円盤状の支持体の両面に磁性体層が形成され、回転されながら磁気ヘッドにより上記磁性体層に磁気記録が行われる磁気ディスクメディアをケース内に収容した磁気ディスクカートリッジが提供されている。この磁気ディスクカートリッジは、その取り扱いの容易性,低コストといった利点から、主としてコンピュータ用の記録媒体として用いられている。 【0003】このような磁気ディスクカートリッジにおいては、上記磁気ディスクメディアに同心円状に形成されるトラックに対する磁気ヘッドの位置決めは、記憶容量が少ないものではオープンループ制御で行われているが、記憶容量を増大させるためにトラック密度を150〜200TPI以上とした高密度(高トラック密度)としたものでは、クローズループ制御によって磁気ヘッドの位置決めを行う必要が生じ、製品(磁気ディスクカートリッジ)出荷前にサーボ信号を書き込んでおくことが要求される。 【0004】上述の、サーボ信号を大量の磁気ディスクカートリッジのメディア(磁気ディスクメディア)にそれぞれ書き込むに際しては、磁気ディスクカートリッジを保持し、磁気ディスクメディアを回転駆動するドライブに、サーボ信号書き込み用の磁気ヘッドを備えたサーボライト装置(サーボライター)を多数設置し、このサーボライト装置に人手によって順次、磁気ディスクカートリッジを挿入し、サーボ信号が書き込まれた磁気ディスクカートリッジを取り出すことが一般に行われていた。 【0005】また、最近では、上記サーボライト装置に対する磁気ディスクカートリッジの供給および回収(取り出し)の自動化を図った装置も種々提案されている。具体的には、例えば、搬送ロボット等の搬送手段により、磁気ディスクカートリッジの供給および回収(取り出し)の自動化を図った装置が提案されており、それなりの効果も認められつつある。 【0006】ところで、上述のように、サーボ信号を書き込まれた磁気ディスクカートリッジにおいても、信頼性の確保は重要な点である。この信頼性の確保については、いわゆるドロップアウトの原因となる塵埃を磁気ディスクメディアまたは磁気ヘッドに付着させないことが重要である。この塵埃には、磁気ディスクカートリッジ内部で発生するものと外部から侵入するものとがあるが、その発生および侵入を完全に防止することは困難である。 【0007】そのため、従来から、磁気ディスクメディアに付着した塵埃を拭き取るためにケース内面に不織布等によるライナーを配設し、このライナーをリフターによって磁気ディスクメディア表面に軽く接触させて、磁気ディスクメディア表面をクリーニングすることも行われている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、磁気ディスクメディアの記録容量の増大化が推進されるに従って、これに対応して磁気ディスクカートリッジの高速回転化が図られ、その駆動トルクの安定性の確保やモータのトルク能力のために、前記ライナーとの接触圧力を軽減ないしは実質的に0とする傾向にある。これに伴い、前記ライナーによる磁気ディスクメディア表面の除塵効果が少なくなり、磁気ディスクメディアに付着した塵埃が磁気ヘッドのヘッドギャップに堆積することに伴うドロップアウトの発生等の問題が顕著となり、対策が必要とされるに至っている。 【0009】例えば、本発明が対象とするような大容量磁気ディスクカートリッジでは、記録波長を短くするとともに、転送レート確保のため磁気ディスクメディアを3600rpm等の高速で回転駆動する方式が採られており、一方、この大容量磁気ディスクカートリッジの駆動装置では、従来の記録容量が下位の磁気ディスクカートリッジに対しての記録・再生をも可能とするため、低速での回転駆動も可能にする必要があり、その駆動モータは低速から高速回転まで対応しかつ一定以上の回転トルクを得る必要がある。 【0010】さらに、この駆動装置は、デスクトップ型パソコンから軽量薄型のノートブック型パソコンにまで対応する必要があり、駆動モータは低電力,薄型であることが求められ、高回転トルクを得にくい状況にある。これらの点を考慮すると、大容量磁気ディスクカートリッジについては、上述のように、その磁気ディスクメディアの駆動トルクは極力小さく、すなわち、磁気ディスクメディアの高速回転時に磁気ヘッド以外との干渉作用が極力無いことが求められる。 【0011】また、この種の高密度磁気ディスクメディアの製造過程において発生する粒子の存在(突起)や、工程中で付着した異物などは、サーボ信号書き込みの際に書き込み不良を発生する場合が多く、その場合には当該セクタは不良セクタとなることから、このような突起や異物、さらには製造後に付着した塵埃なども、サーボ信号書き込み前に取り除いておくことが好ましい。 【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、従来の技術における上述のような諸問題を解消し、サーボライターにおける高密度磁気ディスクメディアの駆動トルクの増大を軽減しつつ、良好なクリーニング作用を得て、サーボ信号書き込み不良をなくすようにしたサーボライターを提供することにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明に係るサーボライターは、円盤状の高密度磁気ディスクメディアをケース内に回転可能に収容した磁気ディスクカートリッジに対し、ヘッド位置決め用のサーボ信号を書き込む磁気ディスクカートリッジのサーボライターにおいて、記録・再生を行う磁気ヘッドを備え、この磁気ヘッドの前記磁気ディスクメディアの回転方向に対する少なくとも上流側の側縁に、前記磁気ディスクメディアの回転時にその表面と接触するクリーニング部材を隣接配置したことを特徴とする。 【0014】上述のように構成される、本発明のサーボライターにおいては、高密度磁気ディスクメディアの回転に伴って、クリーニング部材が前記高密度磁気ディスクメディアの表面に局部的に接触するとともに、この高密度磁気ディスクメディアの中心部から外周部への半径方向への磁気ヘッドの移動に伴ってクリーニング部材も移動して、磁気ヘッドによって記録再生が行われる必要最小部分の磁気ディスクメディア表面をクリーニングする。 【0015】なお、このクリーニング作用の中には、前記高密度磁気ディスクメディアの製造後に付着した塵埃に限らず、この種の高密度磁気ディスクメディアの製造過程において発生する粒子の存在(突起)や、工程中で付着した異物なども取り除かれる、いわゆる「バーニッシュ」作用も含まれる。 【0016】このクリーニング並びに「バーニッシュ」作用により、高密度磁気ディスクメディアに発生する突起や、メディア表面に付着した異物および塵埃を掻き落とすことができ、これらが存在するときに発生しやすい、高密度磁気ディスクメディアへのサーボ信号の書き込み不良が発生しなくなるため、製品の歩留まりが向上するという効果が得られる。 【0017】本発明に係るサーボライターにおいては、前記クリーニング部材は、前記磁気ヘッドの動作スタート時または終了時の磁気ディスクメディアに対する接離移動に連係して略同様な接離移動をすることが好ましい。もちろん、磁気ディスクメディアのクリーニングのみを一旦全周にわたって行い、その後、磁気ヘッドによる記録再生を行うようにしてもよい。 【0018】なお、本発明に係るサーボライターにおいては、前記クリーニング部材は磁気ヘッドと一体に支持してもよく、また、別体に独立して設けたサスペンション部材で支持して、磁気ヘッドの側部近傍に配設してもよい。 【0019】前述のように、前記クリーニング部材を磁気ヘッドの動作スタート時または終了時の磁気ディスクメディアに対する接離移動に連係して略同様な接離移動をするように設けると、磁気ヘッドの作動に対応して良好なクリーニング作用が得られる。特に、クリーニング部材を磁気ヘッドと一体または別体に設けたサスペンション部材で支持することで、磁気ヘッドとの移動に追従した移動が確保でき、高精度な位置決めが可能となる。 【0020】また、本発明に係るサーボライターにおいては、前記クリーニング部材は、不織布,長繊維布,起毛体,繊維ブラシ等で構成され、その先端部位置が高速回転時の磁気ディスクメディア表面に軽く接触するように設定する。また、掻き落とし機能、いわゆるスクレーパー機能を有する硬質セラミック部材(例えば、サファイア)を用いることも可能である。 【0021】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面に示す好適実施例に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。 【0022】図1は、本発明の一実施形態に係るサーボライターを複数台用いるサーボライトシステムの要部を示す平面図、図2は、その正面図である。両図から判るように、本実施形態に係るサーボライトシステムにおいては、6台のサーボライター10が直線状に配置されている。すなわち、本実施形態に係るサーボライトシステムにおいては、直線状に配置されている6台のサーボライター10の手前側を、後述する搬送ロボット31が走行するように構成されている。 【0023】サーボライター10は、図3に示すように、ケース2内に磁気ディスクメディア3を回転自在に収容してなる磁気ディスクカートリッジ1を受け取る載置台11と、この載置台11上の磁気ディスクカートリッジ1をサーボライト位置に保持する保持台12とを備えている。上記載置台11に対しては、後述する搬送ロボット31によって搬送されるサーボ信号書き込み前の磁気ディスクカートリッジ1が供給される。また、サーボライター10によるサーボ信号書き込みの終了した磁気ディスクカートリッジ1は、搬送ロボット31によって所定の集積位置に搬送される。 【0024】サーボライター10としては、ここでは、本出願人が先に特願平11−116372号「磁気ディスクカートリッジのサーボライト装置」により提案した、磁気ディスクカートリッジが載置台上に搬送ロボットから落下供給される機構を備えたサーボライト装置(サーボライター)を用いるものとするが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の供給機構を備えたものが利用可能である。 【0025】すなわち、このサーボライター10は、前述のように、ケース2内に磁気ディスクメディア3を回転自在に収容してなる磁気ディスクカートリッジ1を受け取る載置台11と、この載置台11上の磁気ディスクカートリッジ1を移送されて、サーボライト位置に保持する保持台12とを、テーブル14上に備えているものである。 【0026】上記載置台11に対しては、図4に示すように、搬送ロボット31によって搬送されるサーボ信号書き込み前の磁気ディスクカートリッジ1が落下供給される。上記載置台11は、載置位置の両側部に沿って平行に延びるレール状に形成され、落下供給された磁気ディスクカートリッジ1の側部下面を受ける受け面11aと、この受け面11aの側部から斜め上方に広がるように延設された傾斜案内面11bとを有している。 【0027】上記載置台11の傾斜案内面11bは、落下供給され自重で移動する磁気ディスクカートリッジ1の両側部を案内して、所定位置に移動修正する。また、少なくとも上記傾斜案内面11bは、低摩擦材(例えば、デルリンなどの潤滑性のあるプラスチックス)で形成されている。 【0028】また、前記保持台12は、上記載置台11の延長線上にレール状に配設され、載置台11から図示されていない引き込み機構によって移動された磁気ディスクカートリッジ1の両側部を位置決め保持する。この保持台12に保持された磁気ディスクカートリッジ1は、シャッター4が開動作されることにより開口する磁気ヘッド挿入口5に、磁気ディスクメディア3が露出する。 【0029】前記保持台12には、中心部に上記磁気ディスクメディア3を回転駆動するスピンドル13が配設されており、その側方にはサーボライト用磁気ヘッド15を具備している。このスピンドル13は、上端に磁気ディスクメディア3のセンターコアを磁気吸引するなどの方式でチャッキングするものであり、図示されていないモータにより高速回転し、磁気ディスクメディア3を所定回転状態に保つ機能を有する。 【0030】また、上記サーボライト用磁気ヘッド15は、サスペンション部材16の先端に磁気ディスクメディア3を挟むように上下に対向して配設されており、基台17上に、上記スピンドル13の中心に向けて往復移動可能に設けられたリニアガイド20等のロード機構によって所定位置にロードされる。このロード機構は、サーボライト用磁気ヘッド15の位置を検出し、その位置決めおよびアクチュエータ駆動(VCM電流制御)を行う。 【0031】概略上述のように構成されるサーボライター10によるサーボライトは、スピンドル13に磁気ディスクメディア3のセンターコアを吸着保持させて所定回転数で回転駆動している状態で、サーボライト用磁気ヘッド15を磁気ディスクメディア3表面上の所定の位置にロードし、クロック信号と同期をとりつつ所定のサーボパターンを(例えば、磁気ディスクメディア3の外周から内周に、または内周から外周に、順次)書き込むものである。 【0032】所定の全トラックのサーボライトが終了した時点で、サーボライト用磁気ヘッド15をスピンドル13から退避させ、スピンドル13の回転を停止してから、処理済みの磁気ディスクメディア3を含む磁気ディスクカートリッジ1を、図示されていない引き込み手段を逆作動させて、保持台12から載置台11上に移動させ、搬送ロボット31により処理済みの磁気ディスクカートリッジ1を取り出し、次に供給された新しい磁気ディスクカートリッジ1をスピンドル13にセットして、同様にサーボライトを行う。 【0033】上述のサーボライター10に対しては、図1に示すように、この配列方向と平行に移動可能な搬送ロボット(搬送手段)31と、この搬送ロボット31を挟んで、上記サーボライター10と対向する位置に配設された、供給ステーション32,集積ステーション33および34が備えられている。 【0034】上記供給ステーション32は、サーボライト処理前(未処理)の磁気ディスクカートリッジ1を積載保持しており、また、集積ステーション33および34はそれぞれ、サーボライト処理が正常に行われた磁気ディスクカートリッジ1、および、サーボライト処理が正常に行われなかった磁気ディスクカートリッジ1を集積している。すなわち、集積ステーション33は正常品集積ステーション、集積ステーション34は不良品集積ステーションである。 【0035】上記各ステーションと並んで、操作盤35が配設されている。搬送ロボット31は、図5に示すように、支持部40の上部に、所定の角度で2方向に延びる第1のアーム(供給アーム)41と第2のアーム(集積アーム)42とを有し、これらの両アーム41,42の先端下部には磁気ディスクカートリッジ1の上面を吸着保持する吸盤43が設けられている。 【0036】上記両アーム41,42は、回転アクチュエータを含む回転機構44によって支持部40を中心として一体的に回動するように構成されている。また、上記支持部40は、昇降アクチュエータを含む昇降機構45によって昇降移動するとともに、走行アクチュエータを含む走行機構46によって載置台11の配列方向に沿って走行するように構成されている。なお、図1,図2中に鎖線で示されているのは、安全柵である。 【0037】前述の供給ステーション32,正常品集積ステーション33および不良品集積ステーション34は、ほぼ同様の構成を有しており、ここでは、いずれも円筒状の回転体51に上下方向に移動可能な3つのホルダー52が設けられており、これらのホルダー52上に多数の磁気ディスクカートリッジ1が集積可能であり、積載量に応じて上記ホルダー52が個々に上下に移動して、そこに集積された磁気ディスクカートリッジ1の上面が上述の回転体51の上面とほぼ一致するように構成されている。 【0038】上記回転体51は、回転アクチュエータを含む回転機構53によって回転するように構成されており、上記3つのホルダー52は、それぞれ、昇降アクチュエータを含む昇降機構54によって上下に移動可能に構成されている。上述のように構成されるサーボライトシステムの動作を、以下説明する。 【0039】まず、搬送ロボット31の第1のアーム41が供給ステーション32に対向する位置に移動し、それが有する吸盤43によって、未サーボ処理(まだ、サーボ信号書き込み処理が済んでいないの意)の磁気ディスクカートリッジ1を吸着保持した後、回転および走行移動して、所定のサーボライター10の載置台11に対向する位置に移動し、この載置台11上に、保持している磁気ディスクカートリッジ1を落下供給する。 【0040】より詳細に説明すると、上述の、磁気ディスクカートリッジ1を吸着保持する際、および磁気ディスクカートリッジ1をサーボライター10の載置台11上に落下供給する際には、搬送ロボット31の第1のアーム41が必要に応じて微小高さ上下して、吸着・供給動作を確実に行うものである。 【0041】サーボライター10の載置台11上に供給された磁気ディスクカートリッジ1は、前述のように、図示されていない引き込み機構により保持台12に移送されて、ここでスピンドル13に磁気ディスクメディア3のセンターコアを吸着保持させて所定回転数で回転駆動している状態で、サーボライト用磁気ヘッド15により、所定のサーボ信号(パターン)を順次書き込まれる。 【0042】サーボ信号書き込み処理の終了した磁気ディスクカートリッジ1は、前述の引き込み機構の逆動作により、サーボライター10の保持台12から載置台11に移送される。続いて、前述の第2のアーム42が、サーボ信号書き込み処理の終了した磁気ディスクカートリッジ1を載置台11から吸着・保持した状態で、搬送ロボット31が回転および走行移動し、正常品集積ステーション33または不良品集積ステーション34に移動する。 【0043】次に、前述の当初動作と同様に、搬送ロボット31の第1のアーム41が供給ステーション23に移動して、次の未サーボ処理の磁気ディスクカートリッジ1を吸着・保持して、上述のサーボ処理が終了しているサーボライター10の載置台11に落下供給する。この動作を繰り返すことにより、各サーボライター10に対する磁気ディスクカートリッジ1の供給・回収が行われる。 【0044】以下、前述の、本実施形態に係るサーボライター10の特徴的動作である、磁気ディスクメディア3表面のクリーニング作用について説明する。図6は、本実施形態に係るサーボライター10における磁気ディスクカートリッジ1の駆動状態を概略的に示す斜視図である。なお、本図においては、磁気ヘッドと磁気ディスクメディアとは異なる比率で示されている。 【0045】本実施形態に係るサーボライター10は、前述のように、磁気ディスクカートリッジ1内に収容された磁気ディスクメディア3に対し、その両面に板バネによるサスペンション部材16の先端に搭載したサーボライト用磁気ヘッド15で挟んだ状態で接触させながら、この磁気ディスクメディア3を一定の回転方向(矢印Aの方向)で回転させ、接触状態のサーボライト用磁気ヘッド15(具体的には、そのヘッドギャップ部)によってサーボ信号の記録(・再生)を行う。 【0046】なお、磁気ディスクカートリッジ1のタイプによっては、磁気ディスクメディア3の回転方向が図の矢印Bで示される方向のものもあるが、図6に示した構成の磁気ヘッド・アッセンブリー(磁気ヘッド装置)では、どちらの回転方向に対しても、全く同様に機能することが可能である。 【0047】上記サーボライト用磁気ヘッド15は、上記サスペンション部材16に固着されるベース部材60を備え、このベース部材60に(詳細は、図示されていないが)、磁気ディスクメディア3の表面と対向する面に突起状にレールが設けられたスライダー65が設置され、このスライダー65の一部に記録再生用のヘッドギャップを有する薄膜磁気ヘッド等が固着されて構成されている。 【0048】上記サーボライト用磁気ヘッド15のスライダー65は、その設定形状に伴い、磁気ディスクメディア3の回転によって発生する空気流により、磁気ディスクメディア3の表面から浮上する圧力、または、磁気ディスクメディア3の表面に吸着する圧力を生じるものであり、磁気ディスクメディア3の高速回転に伴ってその表面に接離移動する。そして、前記サスペンション部材16(板バネ)の付勢力との関係によって、サーボライト用磁気ヘッド15の接触荷重が所定の値となるように設定される。 【0049】前記サーボライト用磁気ヘッド15の両側方近傍に隣接して、不織布,長繊維布,起毛体,繊維ブラシなどで構成されるクリーニング部材66が設置されている。上記クリーニング部材66の取り付けは、サーボライト用磁気ヘッド15の板状ベース部材60が側方に延長されて取り付け部61が設けられ、この取り付け部61の下面に軟質材によるクリーニング部材66が固着されている。 【0050】クリーニング部材66の磁気ディスクメディア3と接触するクリーニング面62(ワイピング面)の高さは、前記サーボライト用磁気ヘッド15(ヘッドギャップ部)の高さと同等に設けられ、磁気ディスクメディア3が高速回転している記録再生状態において、先端クリーニング面62が磁気ディスクメディア3の表面に軽く接触して、磁気ディスクメディア3に付着している塵埃を除去し、塵埃がサーボライト用磁気ヘッド15側に侵入するのを阻止するように作用する。 【0051】クリーニング部材66は、前述のような、塵埃の原因となる屑が発生しないような素材によって接触面部分を形成するもので、例えば、前述のように、不織布,長繊維布,起毛体,繊維ブラシ等で形成される。また、クリーニング部材66の全体を上記素材で形成するか、プラスチック,ゴム等の軟質材の表面に上記素材を固着して構成してもよい。さらに、硬質セラミック部材を用いて、塵埃を掻き落とすように除去するクリーニング部材を設置することも可能である。 【0052】なお、図6には磁気ディスクメディア3の片方の面だけを示しているが、磁気ディスクメディア3の反対側の面に対しても、上と同様のクリーニング部材66が設置されたサーボライト用磁気ヘッド15がサスペンション部材16に支持されて配設され、上下のサーボライト用磁気ヘッド15によって磁気ディスクメディア3を挟む状態で接触させて磁気ディスクメディア3を安定して回転させるようにしている。 【0053】上記クリーニング部材66は、サーボライト用磁気ヘッド15の移動、すなわち、磁気ディスクメディア3の回転に伴う磁気ディスクメディア3表面に対するサーボライト用磁気ヘッド15の接離移動、および磁気ディスクメディア3の半径方向へのサーボライト用磁気ヘッド15の移動に追従して移動し、常に、サーボライト用磁気ヘッド15の前方(磁気ディスクメディア3の回転方向前方)に位置してクリーニング作用を行う。 【0054】そして、このクリーニング作用のための磁気ディスクメディア3表面との接触は、磁気ディスクメディア3の全体の面積に対して非常に小さな部分的接触であって、この接触による磁気ディスクメディア3の回転トルクの駆動損失は極めて小さいため、磁気ディスクメディア3の高速回転を小さな駆動モータによって安定して確実に行うことが可能となる。 【0055】また、クリーニング部材66は、サーボライト用磁気ヘッド15に対して、サスペンション部材16の側方バネ部の変形分だけ、若干変位することが可能であり、異物との衝突,磁気ディスクメディア3表面との接触抵抗等に応じて微小変位するが、クリーニング作用に関しては、基本的に同一である。 【0056】図7は、本発明の他の実施形態を示すものであり、基本構造は図示を省略しているが、先に図6に示した実施形態と同一であり、クリーニング部材66の設置向き(角度)のみが異なっているものである。すなわち、磁気ディスクメディア3の回転方向Aに対してサーボライト用磁気ヘッド15より上流側に位置するクリーニング部材66は、磁気ディスクメディア3の回転中心Sに向かう中心線(回転方向Aに直交する方向)に対して、数度以下、例えば2度のバイアス角度(図中:θ)をもって外側に向くように傾斜配置されている。 【0057】上述のようにバイアス設置されたクリーニング部材66は、磁気ディスクメディア3に付着している異物と衝突した際には、この異物を外側に向けて弾き飛ばし、磁気ディスクメディア3の回転に伴って発生する外側への空気流に運ばれて磁気ディスクメディア3の外側に排除する。これにより、クリーニング部材66はワイピングによる拭き取りの要求は小さくなり、磁気ディスクメディア3表面との接触が軽減でき、磁気ディスクメディア3の駆動におけるトルク損失をさらに低減することができる。この場合に、上記クリーニング部材66としては硬質セラミック部材で構成するようにしてもよい。 【0058】なお、上記実施の形態では、磁気ディスクメディア3の回転方向Aに対して、クリーニング部材66をサーボライト用磁気ヘッド15の両側に配設して、磁気ヘッド部分の重量のバランスを保つようにしているが、サーボライト用磁気ヘッド15に対して磁気ディスクメディア3の回転方向の上流側となる部分についてのみ、クリーニング部材66を配設するようにしてもよい。 【0059】なお、上記実施例は本発明の一例を示したものであり、本発明はこれに限定されるべきものではないことは言うまでもない。 【0060】 【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明によれば、サーボライターにおける高密度磁気ディスクメディアの駆動トルクの増大を軽減しつつ、良好なクリーニング作用を得て、サーボ信号書き込み不良をなくすようにしたサーボライターを実現することができるという効果が得られる。 【0061】すなわち、本発明に係るサーボライターにおいては、高密度磁気ディスクメディアの回転に伴って、クリーニング部材が前記高密度磁気ディスクメディアの表面に局部的に接触するとともに、この高密度磁気ディスクメディアの中心部から外周部への半径方向への磁気ヘッドの移動に伴ってクリーニング部材も移動して、磁気ヘッドによって記録再生が行われる必要最小部分の磁気ディスクメディア表面をクリーニングするので、高密度磁気ディスクメディアの駆動トルクの増大を抑えることが可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005201 【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月10日(2000.8.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080159 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 望稔
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| 【公開番号】 |
特開2002−56642(P2002−56642A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−242255(P2000−242255) |
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