| 【発明の名称】 |
サーボライトシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 進一
【氏名】乾 恒雄
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| 【要約】 |
【課題】磁気ディスクカートリッジにヘッド位置決め用のサーボ信号を書き込む磁気ディスクカートリッジのサーボライトシステムを提供すること。
【解決手段】書き込み前の磁気ディスクカートリッジを保持する磁気ディスクカートリッジ供給部と、書き込みの完了した磁気ディスクカートリッジを保持する磁気ディスクカートリッジ集積部と、磁気ディスクカートリッジに前記サーボ信号を書き込むサーボ信号ライタと、サーボ信号書き込み後の磁気ディスクカートリッジを前記サーボ信号ライタから前記磁気ディスクカートリッジ集積部に移送する磁気ディスクカートリッジ移送手段とを有し、前記移送手段の周囲に、前記磁気ディスクカートリッジ供給部,前記磁気ディスクカートリッジ集積部,前記サーボ信号ライタを配置したことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】円盤状の磁気ディスクメディアをケース内に回転可能に収容した磁気ディスクカートリッジに対し、ヘッド位置決め用のサーボ信号を書き込む磁気ディスクカートリッジのサーボライトシステムであって、書き込み前の磁気ディスクカートリッジを保持する磁気ディスクカートリッジ供給部と、書き込みの完了した磁気ディスクカートリッジを保持する磁気ディスクカートリッジ集積部と、磁気ディスクカートリッジに前記サーボ信号を書き込むサーボ信号ライタと、前記磁気ディスクカートリッジ供給部から取り出した磁気ディスクカートリッジを前記サーボ信号ライタに移送し、サーボ信号書き込み後の磁気ディスクカートリッジを前記サーボ信号ライタから前記磁気ディスクカートリッジ集積部に移送する磁気ディスクカートリッジ移送手段とを有し、前記移送手段の周囲に、前記磁気ディスクカートリッジ供給部,前記磁気ディスクカートリッジ集積部,前記サーボ信号ライタを配置したことを特徴とするサーボライトシステム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はサーボライトシステムに関し、より詳細には、円盤状の磁気ディスクメディアをケース内に回転可能に収容した磁気ディスクカートリッジに対し、ヘッド位置決め用のサーボ信号を書き込む磁気ディスクカートリッジのサーボライトシステムに関する。 【0002】 【従来の技術】周知のように、従来から、フレキシブルなポリエステルシート等からなる円盤状の支持体の両面に磁性体層が形成され、回転されながら磁気ヘッドにより上記磁性体層に磁気記録が行われる磁気ディスクメディアをケース内に収容した磁気ディスクカートリッジが提供されている。この磁気ディスクカートリッジは、その取り扱いの容易性,低コストといった利点から、主としてコンピュータ用の記録媒体として用いられている。 【0003】このような磁気ディスクカートリッジにおいては、上記磁気ディスクメディアに同心円状に形成されるトラックに対する磁気ヘッドの位置決めは、記憶容量が少ないものではオープンループ制御で行われているが、記憶容量を増大させるためにトラック密度を150〜200TPI以上とした高トラック密度としたものでは、クローズループ制御によって磁気ヘッドの位置決めを行う必要が生じ、製品(磁気ディスクカートリッジ)出荷前にサーボ信号を書き込んでおくことが要求される。 【0004】ところで、上述のサーボ信号を大量の磁気ディスクカートリッジのメディアにそれぞれ書き込むに際しては、磁気ディスクカートリッジを保持し、磁気ディスクメディアを回転駆動するドライブに、サーボ信号書き込み用の磁気ヘッドを備えたサーボライト装置(サーボライタ)を多数設置し、このサーボライト装置に人手によって順次磁気ディスクカートリッジを挿入し、サーボ信号が書き込まれた磁気ディスクカートリッジを取り出すことが一般に行われていた。 【0005】また、これに対しては、サーボライト装置に対する磁気ディスクカートリッジの供給および回収(取り出し)の自動化を図った装置も、種々提案されている。具体的には、例えば、搬送ロボット等の搬送手段により、磁気ディスクカートリッジの供給および回収(取り出し)の自動化を図った装置が提案されており、それなりの効果も認められつつある。 【0006】このような搬送ロボット等を用いる場合には、これを効率よく移動させるために、搬送ロボット等が磁気ディスクカートリッジを受け渡す対象となる、磁気ディスクカートリッジの供給部,磁気ディスクカートリッジの集積部,磁気ディスクカートリッジへのサーボ信号の書き込み装置(サーボライト装置)などの配置に注意をすることが必要である。 【0007】例えば、搬送ロボット等による、コンタクト対象となる装置への磁気ディスクカートリッジの挿入・取り出し時の位置決めを正確に行うためには、搬送ロボットによる制御の次元数が少ないことが好ましく、このためには、前述の、磁気ディスクカートリッジの供給部並びにその集積部,磁気ディスクカートリッジへのサーボ信号の書き込み装置(サーボライト装置)などを同一平面内に配置するということは意味のあることである。 【0008】またさらに、同一平面内に配置した複数のサーボライト装置を、一直線上に配列することも、同様に意味のあることである。この具体例としては、本出願人が先に、特願平11−116372号「磁気ディスクカートリッジのサーボライト装置」により提案したサーボライト装置を挙げることができる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】上述の、本出願人の先願に係るサーボライト装置は、搬送手段によって保持された磁気ディスクカートリッジを受ける載置台と、該載置台に載置された磁気ディスクカートリッジを引き込んでサーボライト位置に保持する保持台とを備え、前記載置台に上方から磁気ディスクカートリッジが落下供給されることを特徴とする装置である。 【0010】この装置は、搬送手段に、載置台に対する供給位置精度が要求されず、簡単な構成で、装置全体としての信頼性を高めることが可能であるという利点を有するものである。また、搬送速度の向上が図れ、搬送タクトの短縮により稼動効率を高めることも可能である。 【0011】本発明は、上記本出願人の先願に係るサーボライト装置を、種々の面でさらに改良することを目的とするものであり、詳細な目的は以下の説明により明らかにされる。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明に係るサーボライトシステムは、円盤状の磁気ディスクメディアをケース内に回転可能に収容した磁気ディスクカートリッジに対し、ヘッド位置決め用のサーボ信号を書き込む磁気ディスクカートリッジのサーボライトシステムであって、書き込み前の磁気ディスクカートリッジを保持する磁気ディスクカートリッジ供給部と、書き込みの完了した磁気ディスクカートリッジを保持する磁気ディスクカートリッジ集積部と、磁気ディスクカートリッジに前記サーボ信号を書き込むサーボ信号ライタと、前記磁気ディスクカートリッジ供給部から取り出した磁気ディスクカートリッジを前記サーボ信号ライタに移送し、サーボ信号書き込み後の磁気ディスクカートリッジを前記サーボ信号ライタから前記磁気ディスクカートリッジ集積部に移送する磁気ディスクカートリッジ移送手段とを有し、前記移送手段の周囲に、前記磁気ディスクカートリッジ供給部,前記磁気ディスクカートリッジ集積部,前記サーボ信号ライタを配置したことを特徴とする。 【0013】上述のように構成された本発明に係るサーボライトシステムは、システム全体の設置面積を極小とすることが可能であり、また、これにより前記移送手段の移動距離を減少させることが可能となることから、処理効率を向上させることが可能になるという効果を奏するものである。 【0014】また、本発明に係るサーボライトシステムにおいては、前記移送手段は搬送ロボットであることが好ましい。なお、本発明に係るサーボライトシステムにおいては、前記搬送ロボットの位置決めを、機械的な係止手段によって行うように構成してもよい。 【0015】搬送ロボットとしては、種々のものが開発されており、本発明に係るサーボライトシステムにおいては、これらの中から好適な機能を有するものを選択して用いることができる。この際に考慮すべきことは、できるだけ簡単で高精度な位置決め機構を有するものを選択することが好ましいということであり、そのためには、可能な範囲で機械的な位置決め機構を用いるものを選択するのがよい。 【0016】また、本発明に係るサーボライトシステムにおいては、少なくとも、複数の前記サーボ信号ライタを、前記搬送ロボットに対向するように、複数段に積層する形に配設することが好ましい。さらに、本発明に係るサーボライトシステムにおいては、複数の前記サーボ信号ライタを、前記搬送ロボットを中心とする円周上に配置することが好ましい。またさらに、本発明に係るサーボライトシステムにおいては、複数の前記サーボ信号ライタを、前記搬送ロボットを中心とする円周上に、複数段に積層する形に配置してもよい。 【0017】上記各サーボ信号ライタ配設パターンは、複数の前記サーボ信号ライタを、立体的に配設することで、システム全体の設置面積をより小さくすることを可能とするものである。また、複数の前記サーボ信号ライタを、前記搬送ロボットを中心とする円周上に配置するサーボ信号ライタ配設パターンは、搬送ロボットの移動時間を最も小さくできる点で好ましいものである。 【0018】またさらに、本発明に係るサーボライトシステムにおいては、前記搬送ロボット自体に、前記磁気ディスクカートリッジ供給部および前記磁気ディスクカートリッジ集積部の機能をも具備させることも可能である。すなわち、前記搬送ロボットが、各前記サーボ信号ライタのみとコンタクトするように構成することも可能である。 【0019】このように、前記搬送ロボット自体に、前記磁気ディスクカートリッジ供給部および前記磁気ディスクカートリッジ集積部の機能をも具備させた場合には、前記搬送ロボットを複数台使用することにはなるが、その移動時間を実質的に0にすることが可能になるので、処理効率を大幅に向上させることが可能になるという大きな効果が得られるものである。 【0020】またさらに、本発明に係るサーボライトシステムにおいては、前記磁気ディスクカートリッジ供給部,前記磁気ディスクカートリッジ集積部を用いる場合、それらを180度、120度あるいは90度分割として、1つの供給部(または、集積部)内に、複数の磁気ディスクカートリッジ群(積層体)を保持させるように構成することが好ましい。 【0021】これにより、前記磁気ディスクカートリッジ供給部への磁気ディスクカートリッジの供給,前記磁気ディスクカートリッジ集積部からの処理済み磁気ディスクカートリッジの回収などの作業を行う頻度を大幅に低下させることができ、作業効率向上に大きな効果が得られる。 【0022】一方、これとは別に、本発明に係るサーボライトシステムにおいては、前記サーボ信号ライタ自体に、前記磁気ディスクカートリッジ供給部および前記磁気ディスクカートリッジ集積部の機能を具備させてもよい。すなわち、前記サーボ信号ライタ各々に対し、それぞれ専用の磁気ディスクカートリッジ供給部および磁気ディスクカートリッジ集積部を持たせるものである。 【0023】この場合には、前述の搬送ロボットのような特別な移送手段は設けずに、これに代わって、簡単なコンベアなどの移送手段を設けるものとする。そして、前記サーボ信号ライタへの磁気ディスクカートリッジの供給および集積動作は、各サーボ信号ライタ内に設けた上述の簡単なコンベアなどの移送手段によって行うように構成することが可能である。 【0024】さらに、この場合には、前記サーボ信号ライタと前記磁気ディスクカートリッジ供給部および前記磁気ディスクカートリッジ集積部とは一対一の対応となるため、前記磁気ディスクカートリッジ供給部,前記磁気ディスクカートリッジ集積部を分割構造にする必要がなくなり、全体として構成が簡略化できるという効果も得られる。 【0025】なお、本発明に係るサーボライトシステムにおいては、当該システム内に複数台配設されているサーボ信号ライタを、それぞれが移動手段を備えた構成とすることも可能である。このような構成とすることにより、サーボ信号ライタが故障した場合などにおける保守・交換などの際の手間が、軽減されるという効果が得られる。 【0026】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。 【0027】図1は、本発明の一実施形態に係るサーボライトシステムの要部を示す平面図、図2は、図1中のサーボライト装置部分を、その手前側にある供給,集積ステーション(詳細は、後述する)を省略して示した正面図である。両図から判るように、本実施形態に係るサーボライトシステムにおいては、サーボ信号ライタとしてのサーボライト装置10が、2段に積層されて直線状に配置されている点が特徴である。 【0028】図2について、より詳細に説明すると、本実施形態に係るサーボライトシステムにおいては、剛体の棚状に形成されたサーボライト装置収容部30内に、個々にエアサスペンション10aを介してサーボライト装置10が配設されており、その手前側を、後述する搬送ロボット31が走行するように構成されている。なお、搬送ロボット31およびその部分(41,43,44)で、符号にダッシュが付されているのは、移動先の位置を示すものである。 【0029】すなわち、31は搬送ロボット31が下段のサーボライト装置10に対向する位置にある状態に対応しており、31’は搬送ロボット31が上段のサーボライト装置10に対向する位置にある状態に対応していることを示している。搬送ロボット31の各部分(上述の41(アーム),43(吸盤)および44(回転機構)並びに昇降機構45,走行機構46)に関しても上と同様である。 【0030】サーボライト装置10は、図3に示すように、ケース2内に磁気ディスクメディア3を回転自在に収容してなる磁気ディスクカートリッジ1を受け取る載置台11と、この載置台11上の磁気ディスクカートリッジ1をサーボライト位置に保持する保持台12とを備えている。上記載置台11に対しては、後述する搬送ロボット31によって搬送されるサーボ信号書き込み前の磁気ディスクカートリッジ1が供給される。また、サーボライト装置10によるサーボ信号書き込みの終了した磁気ディスクカートリッジ1は、搬送ロボット31によって所定の集積位置に搬送される。 【0031】上述のように、本実施形態に係るサーボライトシステムにおいては、サーボライト装置10が2段に積層されて配置されている。すなわち、従来は、例えば、一つの平面内に直線状に配置されていたサーボライト装置10を、ここでは、そっくり2段積層構成としたものである。この場合に必要となるのは、2段に積層されるサーボライト装置10に対して磁気ディスクカートリッジ1を供給し、また、処理の終了した磁気ディスクカートリッジ1を回収することである。 【0032】このために、本実施形態に係るサーボライトシステムにおいては、搬送ロボットの機能として、上述の2段積層構成の上下、いずれの階層にあるサーボライト装置10に対しても同じようにアクセスできるように、上下動の移動可能範囲を従来より拡大した形に構成している。 【0033】サーボライト装置10としては、ここでは、本出願人が先に特願平11−116372号「磁気ディスクカートリッジのサーボライト装置」により提案した、磁気ディスクカートリッジが載置台上に搬送ロボットから落下供給される機構を備えたサーボライト装置を用いるものとするが、本発明は、これに限定されるものではなく、他の供給機構を備えたものが利用可能である。 【0034】すなわち、このサーボライト装置10は、前述のように、ケース2内に磁気ディスクメディア3を回転自在に収容してなる磁気ディスクカートリッジ1を受け取る載置台11と、この載置台11上の磁気ディスクカートリッジ1を移送されて、サーボライト位置に保持する保持台12とを、テーブル14上に備えているものである。 【0035】上記載置台11に対しては、図4に示すように、後述する搬送ロボット31によって搬送されるサーボ信号書き込み前の磁気ディスクカートリッジ1が落下供給される。上記載置台11は、載置位置の両側部に沿って平行に延びるレール状に形成され、落下供給された磁気ディスクカートリッジ1の側部下面を受ける受け面11aと、この受け面11aの側部から斜め上方に広がるように延設された傾斜案内面11bとを有している。 【0036】上記載置台11の傾斜案内面11bは、落下供給され自重で移動する磁気ディスクカートリッジ1の両側部を案内して、所定位置に移動修正する。また、少なくとも上記傾斜案内面11bは、低摩擦材(例えば、デルリンなどの潤滑性のあるプラスチックス)で形成されている。 【0037】また、前記保持台12は、上記載置台11の延長線上にレール状に配設され、載置台11から図示されていない引き込み機構によって移動された磁気ディスクカートリッジ1の両側部を位置決め保持する。この保持台12に保持された磁気ディスクカートリッジ1は、シャッター4が開動作されることにより開口する磁気ヘッド挿入開口5に、磁気ディスクメディア3が露出する。 【0038】前記保持台12には、中心部に上記磁気ディスクメディア3を回転駆動するスピンドル13が配設されており、その側方にはサーボライト用磁気ヘッド15を具備している。このスピンドル13は、上端に磁気ディスクメディア3のセンターコアを磁気吸引するなどの方式でチャッキングするものであり、図示されていないモータにより高速回転し、磁気ディスクメディア3を所定回転状態に保つ機能を有する。 【0039】また、上記サーボライト用磁気ヘッド15は、サスペンション16の先端に磁気ディスクメディア3を挟むように上下に対向して配設されており、基台17上に上記スピンドル13の中心に向けて往復移動可能に設けられたリニアガイド20等のロード機構によって所定位置にロードされる。このロード機構は、サーボライト用磁気ヘッド15の位置を検出し、その位置決めおよびアクチュエータ駆動(VCM電流制御)を行う。 【0040】概略上述のように構成されるサーボライト装置10によるサーボライトは、スピンドル13に磁気ディスクメディア3のセンターコアを吸着保持させて所定回転数で回転駆動している状態で、サーボライト用磁気ヘッド15を磁気ディスクメディア3表面上の所定の位置にロードし、クロック信号と同期をとりつつ所定のサーボパターンを(例えば、磁気ディスクメディア3の外周から内周に、または内周から外周に、順次)書き込むものである。 【0041】所定の全トラックのサーボライトが終了した時点でサーボライト用磁気ヘッド15をスピンドル13から退避させ、スピンドル13の回転を停止してから、処理済みの磁気ディスクメディア3を含む磁気ディスクカートリッジ1を、図示されていない引き込み機構を逆作動させて、保持台12から載置台11上に移動させ、搬送ロボット31により処理済の磁気ディスクカートリッジ1を取り出し、次に供給された新しい磁気ディスクカートリッジ1をスピンドル13にセットして、同様にサーボライトを行う。 【0042】図1,図2に示したように、本実施形態に係るサーボライトシステムにおいては、上述のようなサーボライト装置10を2段積層して、直線に沿って6台配設した、合計12台を含むものである。上下2段、各6台のサーボライト装置10に対しては、この配列方向と平行に移動可能な搬送ロボット(搬送手段)31と、この搬送ロボット31を挟んで、上記サーボライト装置10と対向する位置に配設された、供給ステーション32,集積ステーション33および34が備えられている。 【0043】上記供給ステーション32は、サーボライト処理前(未処理)の磁気ディスクカートリッジ1を積載保持しており、また、集積ステーション33および34はそれぞれ、サーボライト処理が正常に行われた磁気ディスクカートリッジ1、および、サーボライト処理が正常に行われなかった磁気ディスクカートリッジ1を集積している。すなわち、集積ステーション33は正常品集積ステーション、集積ステーション34は不良品集積ステーションである。 【0044】また、上記各ステーションと並んで、操作盤35が配設されている。搬送ロボット31は、図5に示すように、支軸部40の上部に、所定の角度で2方向に延びる第1のアーム(供給アーム)41と第2のアーム(集積アーム)42とを有し、これらの両アーム41,42の先端下部には磁気ディスクカートリッジ1の上面を吸着保持する吸盤43が設けられている。 【0045】上記両アーム41,42は、回転アクチュエータを含む回転機構44によって支軸部40を中心として一体的に回動するように構成されている。また、上記支軸部40は、昇降アクチュエータを含む昇降機構45によって昇降移動するとともに、走行アクチュエータを含む走行機構46によって載置台11の配列方向に沿って走行するように構成されている。なお、図1,図2中に鎖線で示されているのは、安全柵である。 【0046】前述の供給ステーション32,正常品集積ステーション33および不良品集積ステーション34は、ほぼ同様の構成を有しており、ここでは、いずれも円筒状の回転体51に上下方向に移動可能な3つのホルダー52が設けられ、このホルダー52上に多数の磁気ディスクカートリッジ1が積載可能であり、積載量に応じて上記ホルダー52が個々に上下に移動して、そこに積載された磁気ディスクカートリッジ1の上面が上述の回転体51の上面とほぼ一致するように構成されている。 【0047】上記回転体51は、回転アクチュエータを含む回転機構53によって回転するように構成されており、上記3つのホルダー52は、それぞれ、昇降アクチュエータを含む昇降機構54によって上下に移動可能なように構成されている。ここで、上下方向への移動には、2段積層構成となっているサーボライト装置10の上段および下段のサーボライト装置10に対向するための大きな位置決めと、各段のサーボライト装置10に対して、磁気ディスクカートリッジ1を供給・回収するための細かな位置決めとが含まれる。 【0048】上述のように構成される、本実施形態に係るサーボライトシステムの動作を、以下に説明する。まず、搬送ロボット31の第1のアーム41が供給ステーション32に対向する位置に移動し、それが有する吸盤43によって、未サーボ処理(まだ、サーボ信号書き込み処理が済んでいないの意)の磁気ディスクカートリッジ1を吸着保持した後、回転および走行移動して、所定のサーボライト装置10の載置台11に対向する位置に移動し、この載置台11上に、保持している磁気ディスクカートリッジ1を落下供給する。 【0049】より詳細に説明すると、上述の、磁気ディスクカートリッジ1を吸着保持する際、および磁気ディスクカートリッジ1をサーボライト装置10の載置台11上に落下供給する際には、搬送ロボット31の第1のアーム41が必要に応じて微小高さ上下に移動して、吸着・供給動作を確実に行うものである。 【0050】サーボライト装置10の載置台11上に供給された磁気ディスクカートリッジ1は、前述のように、図示されていない引き込み機構により保持台12に移送され、ここで、スピンドル13に磁気ディスクメディア3のセンターコアを吸着保持させて所定回転数で回転駆動している状態で、サーボライト用磁気ヘッド15により、所定のサーボパターンを順次書き込まれる。 【0051】サーボ信号書き込み処理の終了した磁気ディスクカートリッジ1は、前述の引き込み機構の逆動作により、サーボライト装置10の保持台12から載置台11に移送される。続いて、前述の第2のアーム42が、サーボ信号書き込み処理の終了した磁気ディスクカートリッジ1を載置台11から吸着・保持した状態で、搬送ロボット31が回転および走行移動し、正常品集積ステーション33または不良品集積ステーション34に移動する。 【0052】いうまでもなく、搬送ロボット31の第2のアーム42が、正常品集積ステーション33に移動するのは、磁気ディスクカートリッジ1へのサーボ信号書き込み処理が正常に終了した場合であり、磁気ディスクカートリッジ1へのサーボ信号書き込み処理が正常に終了しなかった場合には、搬送ロボット31の第2のアーム42は、不良品集積ステーション34に移動するわけである。 【0053】次に、前述の当初動作と同様に、搬送ロボット31の第1のアーム41が供給ステーション32に移動して、次の未サーボ処理の磁気ディスクカートリッジ1を吸着・保持して、上述のサーボ処理が終了しているサーボライト装置10の載置台11に落下供給する。この動作を繰り返すことにより、各サーボライト装置10に対する磁気ディスクカートリッジ1の供給・回収が行われる。 【0054】また、供給ステーション32,正常品集積ステーション33および不良品集積ステーション34の各ステーションのホルダー52は、磁気ディスクカートリッジ1の積載量に応じて上下に移動し、磁気ディスクカートリッジ1が空になった供給ステーション32のホルダー52、または、満杯になった正常品集積ステーション33もしくは不良品集積ステーション34は、前述の回転体51を回転させて、次のホルダー52が搬送ロボット31に対向するようにする。 【0055】なお、上述の、搬送ロボット31の回動,昇降および走行動作、並びに、供給ステーション32,正常品集積ステーション33もしくは不良品集積ステーション34の回転および上下移動は、前記操作盤35によって駆動制御されるものである。また、操作盤35の操作によって、始動,停止その他の制御指令が行われる。 【0056】上記実施形態に係るサーボライトシステムによれば、設置面積を小さくしたことにより、搬送ロボット31の移動距離を減少させた条件で、サーボライト装置10による磁気ディスクカートリッジ1へのサーボ信号の書き込み処理を効率的に行うことが可能になり、いわゆる処理のタクトタイムを短縮することが可能になるという効果が得られる。 【0057】なお、上記搬送ロボット31による磁気ディスクカートリッジ1の供給・回収などを行う際の位置決めを、例えば、図6(a)に示すような、レール61と鍔付きガイド輪62、あるいは、図6(b)に示すような、ストッパー63というような機構部品を用いて行うことにより、制御プログラムを簡略化することが可能となり、かつ、信頼性が向上するという効果が得られる。なお、図6(a),(b)において、60は搬送ロボット31の脚部、64はレール61の突き当て部を示している。 【0058】また、上記実施形態においては、サーボライト装置10を2段に積層し、かつ直線上に配置した例を説明したが、設置面積を減少させるためには、これ以外にも、サーボライト装置10を、搬送ロボット31を中心とする円周上に配設する方式(図7参照)、あるいは、搬送ロボット31の直線状の移動路の両側に対向させて配設する方式(図8参照)、さらには、これらを複数段積層する方式などが可能であり、本発明はこのような実施形態をも含むことはいうまでもない。 【0059】これとは別に、前述のような、搬送ロボットに、磁気ディスクカートリッジ1の供給部および回収(集積)部などを具備する方式や、サーボ信号ライタ各々に、磁気ディスクカートリッジ1の供給部および回収(集積)部などを具備する方式も実現可能である。前者の方式では、搬送ロボットの移動時間を実質的に0にすることが可能となり、この場合には、設置面積の減少という面では大きな効果は得られないが、処理の効率が大幅に向上するという別の効果が得られる。後者の方式では、処理の効率が大幅に向上するとともに、少量多品種生産への対応が容易になるという異質な効果が得られる。 【0060】また、これも別の例ではあるが、複数のサーボライト装置10を配設する場合に、各サーボライト装置10それぞれに、上述のレールとガイド輪あるいはストッパーなどからなる移動・停止手段を設けておくことにより、複数のサーボライト装置10のいずれかに故障などが発生した場合でも、保守・交換などの手間が大きく軽減できるという効果が得られるものである。 【0061】なお、上記各実施形態はいずれも一例を示したものであり、本発明はこれらに限定されるべきものではないことはいうまでもない。 【0062】 【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明によれば、本出願人の先願に係るサーボライト装置(特願平11−116372号に係る「磁気ディスクカートリッジのサーボライト装置」)を、種々の面でさらに改良することが可能となり、より一層効率的なサーボライトシステムを実現できるという顕著な効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005201 【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月11日(2000.8.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080159 【弁理士】 【氏名又は名称】渡辺 望稔
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| 【公開番号】 |
特開2002−56636(P2002−56636A) |
| 【公開日】 |
平成14年2月22日(2002.2.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−244182(P2000−244182) |
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